JP2005069791A - 検出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撹拌効率が高く、かつ、試料が微量の場合にも検出が可能な検出容器を提供する。
【解決手段】この検出容器(検出セル)1では、光照射部11は、底面部116と、底面部116から立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する光入射壁111および光出射壁112と、底面部116から光入射壁111および光出射壁112と交差するように立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁113および114とを含む。そして、光入射壁111および光出射壁112と一対の側壁113および114との交差部に形成される4つの隅部115の内面は、曲面形状を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出容器に関し、特に、光照射部を含む検出容器に関する。
従来、光照射部を含む検出容器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、互いに対向配置された平坦な一対の端壁部分と、互いに対向配置された内方に湾曲された一対の側壁部分とを、弧状の過渡壁を介して接続することにより、試料の混合効率(撹拌効率)が高められた光照射部を含む光学試験用セル(検出容器)が開示されている。
米国特許第4560269号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の検出容器では、互いに対向する側壁部分が内方へ湾曲しているので、端壁部分への光照射を行うのに必要な空洞を形成するためには、端壁部分の幅をある程度大きくする必要がある。このように、端壁部分の幅をある程度大きくすると、一対の端壁部分および一対の側壁部分によって囲まれる部分の体積が大きくなるので、検出に必要な試料の量が多くなるという不都合がある。このため、上記特許文献1による検出容器では、撹拌効率は高くなるものの、微量の試料の検出を行うのは困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、撹拌効率が高く、かつ、試料が微量の場合にも検出が可能な検出容器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による検出容器は、光照射部を含む検出容器であって、光照射部は、底面部と、底面部から立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の光透過壁と、底面部から一対の光透過壁と交差するように立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁とを含み、一対の光透過壁と一対の側壁との交差部に形成される4つの隅部の少なくとも1つの内面は、曲面形状を有する。
この第1の局面による検出容器では、上記のように、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁を設けることによって、一対の側壁間の間隔をある程度小さくした場合にも、光照射による検出に必要な空洞を一対の側壁間に形成することができる。これにより、一対の側壁間の間隔を小さくすることができるので、一対の側壁および一対の光透過壁によって囲まれる部分の体積を小さくすることができる。このため、検出に必要な試料の量を少なくすることができるので、試料が微量の場合にも、検出を行うことができる。また、一対の光透過壁と一対の側壁との交差部に形成される4つの隅部の少なくとも1つの内面を、曲面形状を有するように形成することによって、試料などの攪拌時に、隅部に気泡が付きにくいとともに、流れ状態が良好になるので、撹拌効率を向上させることができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、隅部の内面は、0.5mm以下の曲率半径の実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する。このように隅部の内面の曲率半径を0.5mm以下と小さくすることによって、隅部の内面を円弧状の曲面形状にすることに起因する光透過壁の面積の減少を極力抑制することができる。
この場合、好ましくは、隅部の内面は、0.1mm以上0.3mm以下の曲率半径の実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する。このように、隅部の内面の曲率半径を0.1mm以上にすることにより、撹拌効率を向上させることができるとともに、隅部の内面の曲率半径を0.3mm以下にすることにより、光透過壁の面積の減少を極力抑制することができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、一対の側壁間の間隔は、1.5mm以上3mm以下である。このように、一対の側壁間の間隔を1.5mm以上にすることにより、検出時に、一対の側壁間に位置する一対の光透過壁に光を容易に照射することができるとともに、一対の側壁間の間隔を3mm以下にすることにより、検出に必要な試料の量を少なくすることができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、一対の光透過壁間の間隔は、3mm以上4mm以下である。このように、一対の光透過壁間の間隔を3mm以上にすることにより、光照射によって試料の濁度の変化などを容易に検出することができるとともに、一対の光透過壁間の間隔を4mm以下にすることにより、検出に必要な試料の量を少なくすることができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、光照射部の一対の側壁は、光透過壁の外表面に対して突出するように形成され、光透過壁の外表面に傷が発生するのを防止するための傷防止部を含む。このように構成すれば、検出装置の挿入孔に光照射部をセットする際に、傷防止部により、光透過壁の外表面に傷が発生するのを防止することができる。
この場合、光照射部の一対の側壁は、傷防止部の下端部に設けられた面取り部を含む。このように構成すれば、検出装置の挿入孔に光照射部をセットする際に、光照射部の挿入を円滑に行うことができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、底面部の内面は、実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する。このように構成すれば、底面部が平坦面状である場合に比べて、検出に必要な試料の量をより少なくすることができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、光透過壁および側壁は、0.5mm以下の厚みを有する。このように、光透過壁および側壁を0.5mm以下の小さい厚みを有するように構成すれば、試料に熱を効率よく伝達することができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、光照射部は、内部に標的核酸を含むことが疑われる試料が収容されるとともに、内部で標的核酸の増幅が行われる。このように構成すれば、光照射部に光を照射することにより増幅された標的核酸を容易に検出することができる。
上記第1の局面による検出容器において、好ましくは、4つの隅部のすべての内面が、凹状の曲面形状を有する。このように構成すれば、試料などの攪拌時に、隅部に気泡がより付きにくいとともに、流れ状態がより良好になるので、撹拌効率をより向上させることができる。
この発明の第2の局面による検出容器は、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の光透過壁と、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁とを含む光照射部を備え、光照射部は、一対の光透過壁および一対の側壁によって囲まれる実質的に矩形状の内面を有し、実質的に矩形状の内面の4つの隅部の少なくとも1つは、凹状の曲面形状を有する。
この第2の局面による検出容器では、上記のように、光照射部を、一対の光透過壁および一対の側壁によって囲まれる実質的に矩形状の内面を有するように構成することによって、一対の側壁間の間隔をある程度小さくした場合にも、光照射による検出に必要な空洞を一対の側壁間に形成することができる。これにより、一対の側壁間の間隔を小さくすることができるので、一対の側壁および一対の光透過壁によって囲まれる部分の体積を小さくすることができる。このため、検出に必要な試料の量を少なくすることができるので、試料が微量の場合にも、検出を行うことができる。また、実質的に矩形状の内面の4つの隅部の少なくとも1つを、凹状の曲面形状を有するように形成することによって、試料などの攪拌時に、隅部に気泡が付きにくいとともに、流れ状態が良好になるので、撹拌効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による検出セル(検出容器)の蓋が開いた状態を示した斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による検出セルの蓋が閉じた状態を図1の矢印A方向から見た斜視図である。図3〜図12は、図1に示した検出セルの構成部分の詳細を示した図である。なお、本実施形態では、本発明の検出容器の一例として、遺伝子増幅検出装置に用いる使い捨て用検出セルについて説明する。すなわち、本実施形態による検出セルは、その検出セル内に癌由来の標的遺伝子(mRNA)を注入して、LAMP(Loop−mediated Isothermal Amplification、 栄研化学)法を用いて増幅し、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより標的遺伝子(標的核酸)の検出を行う遺伝子増幅検出装置に用いられる。なお、LAMP法の詳細は、米国特許第6410278号公報に開示されている。
本実施形態による検出セル1は、図1に示すように、セル部材10と、蓋部材20との2つの部材を一体的に組み合わせることにより構成されている。これにより、セル部材10と蓋部材20とが一体的に連結された構造になるので、蓋部材20が他の検出セル1上に落下することがない。このため、蓋部材20の落下に起因して他の検出セル1内の試料が汚染されるという不都合も生じない。セル部材10は、光が透過可能な耐熱性の透明樹脂(たとえば、ポリメチルペンテン(TPX)などの結晶性のオレフィン系熱可塑性樹脂)からなり、蓋部材20は、耐熱性の樹脂(たとえば、高密度ポリエチレン)からなる。なお、検出セル1は、検出セル1の製造工程で付着する可能性のある人間の唾液などの分解酵素が遺伝子の増幅に悪影響を及ぼさないように、出荷前に箱詰めした状態で電子線照射が施されている。ポリメチルペンテンは、電子線照射によって変色せず、耐薬品性、耐熱性が高い材料であるので、セル部材10として好都合である。
検出セル1を構成するセル部材10には、図1および図3に示すように、2つのセル部13と、2つのフック係合孔14と、2つの蓋部材係合孔15と、2つの位置決め用凹部16とが一体的に形成されている。また、セル部13は、下部に位置する矩形形状の光照射部11と、上部に位置する円形状の開口部12とを含んでいる。光照射部11は、試料が注入されるとともに、検出時に光が照射される部分であり、図5に示すような矩形断面形状を有する。また、円形状の開口部12は、図4に示すように、矩形形状の光照射部11の横断面積よりも大きい横断面積を有する。これにより、開口部12の横断面積が小さい場合に比べて、開口部12への試料の注入を容易に行うことが可能になる。また、横断面積の小さい光照射部11により、微量の試料の場合にも、試料の測定に必要な液面高さを得ることができるので、微量の試料の場合にも光の照射により試料の測定を行うことが可能になる。また、開口部12を円形状にすることによって、開口部12を矩形形状などにする場合に比べて、開口部12の密閉をより容易に行うことが可能になる。
ここで、本実施形態では、光照射部11には、図5に示すように、実質的に平坦な内面を有する光入射壁111と、光入射壁111に対して約3mm以上約4mm以下の間隔を隔てて平行に対向するように配置された実質的に平坦な内面を有する光出射壁112とからなる一対の光透過壁が設けられている。このように、光入射壁111と光出射壁112との間隔を約3mm以上に設定することにより、光照射によって試料の濁度の変化などを容易に検出することが可能になる。また、光入射壁111と光出射壁112との間隔を約4mm以下に設定することにより、検出に必要な試料の量を少なくすることが可能になる。また、光入射壁111および光出射壁112は、共に、約0.5mm以下の厚みを有する。このように、光入射壁111および光出射壁112を約0.5mm以下の小さい厚みで形成することにより、試料に熱を効率よく伝達することが可能になる。
また、本実施形態では、光照射部11には、光入射壁111および光出射壁112を連結するように、約1.5mm以上約3mm以下の間隔を隔てて対向配置された実質的に平坦な内面を有する一対の側壁113および114が設けられている。このように、一対の側壁113および114間の間隔を約1.5mm以上に設定することにより、検出時に、一対の側壁113および114間に位置する光入射壁111および光出射壁112に光を容易に照射することが可能になる。また、一対の側壁113および114間の間隔を約3mm以下に設定することにより、検出に必要な試料の量を少なくすることが可能になる。また、側壁113および114は、共に、約0.5mm以下の厚みを有する。このように、側壁113および114を約0.5mm以下の小さい厚みで形成することにより、試料に熱を効率よく伝達することが可能になる。これらの光入射壁111、光出射壁112、一対の側壁113および114により、図5に示すような実質的に矩形状(長方形状)の内面形状を有する光照射部11が構成されている。
また、本実施形態では、側壁113および114は、それぞれ、光入射壁111の表面に対して突出する突出部113aおよび114aと、光出射壁112の表面に対して突出する突出部113bおよび114bとを含んでいる。これらの突出部113a、113b、114aおよび114bは、図示しない検出装置の挿入孔に、セル部13を挿入してセットする際に、光入射壁111および光出射壁112の表面に傷が付くのを防止する機能を有する。ただし、突出部113a、113b、114aおよび114bの光入射壁111および光出射壁112に対する突出量を大きくすると、光入射壁111および光出射壁112と検出装置の加温部(図示せず)との距離が大きくなるため、加温効率が低下する。したがって、加温効率の低下を抑制するためには、突出部113a、113b、114aおよび114bの突出量をできるだけ小さくするのが好ましい。具体的には、突出部113a、113b、114aおよび114bの光入射壁111および光出射壁112に対する突出量は、約0.2mm〜約0.3mm以下に設定するのが好ましい。なお、突出部113a、113b、114aおよび114bは、本発明の「傷防止部」の一例である。
また、本実施形態では、図5に示す断面において、光照射部11の内面の4つの隅部115は、約0.5mm以下(好ましくは、約0.1mm以上約0.3mm以下)の曲率半径を有する実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する。このように、隅部115の内面の曲率半径を約0.5mm以下と小さくすることによって、隅部115の内面を円弧状の曲面形状にすることに起因する光入射壁111および光出射壁112の面積の減少を極力抑制することが可能になる。また、隅部115の内面を約0.1mm以上約0.3mm以下の範囲の曲率半径を有するように構成すれば、撹拌効率を向上させながら、光透過壁の面積の減少を極力抑制することが可能になる。また、図6に示すように、突出部113a、113b、114aおよび114bの最下部には、面取り部113cおよび114cが設けられている。
また、図4に示す横断面において、セル部材10の光照射部11の底面部116は、実質的に凹状の円弧状の曲面形状に形成されている。この実質的に円弧状の曲面形状の底面部116から、一対の側壁113および114が実質的に互いに平行に所定の間隔を隔てて立ち上がるように形成されている。また、底面部116から、一対の側壁113および114と実質的に垂直方向に光入射壁111および光出射壁112が互いに実質的に平行に所定の間隔を隔てて立ち上がるように形成されている。
また、図3および図7に示すように、セル部材10のフック係合孔14には、後述する蓋部材20のフック部32のフック係合孔14への挿入を容易にするための傾斜部14aと、フック部32の先端部が係合する係合部14bとが設けられている。また、図3および図8に示すように、セル部材10の蓋部材係合孔15には、後述する蓋部材20のセル部材係合片42の先端部が係合する係合部15aが設けられている。
また、検出セル1を構成する蓋部材20は、図9に示すように、蓋部30と、セル部材取付部40と、蓋部30とセル部材取付部40とを連結するための連結部50とから構成されている。蓋部30には、2つの密閉部31と、2つのフック部32と、つまみ部33と、位置修正部34とが一体的に形成されている。また、セル部材取付部40には、2つのセル部材取付孔41と、2つのセル部材係合片42と、2つの位置決め用凸部43と、2つの検出装置取付部44とが一体的に形成されている。
蓋部30の密閉部31は、セル部材10(図1参照)の2つの開口部12に対応する位置に設けられている。この密閉部31は、図10に示すように、2つのセル部13の開口部12(図4参照)を密閉可能な形状に形成されている。また、2つのフック部32は、図9に示すように、密閉部31を閉めた状態で、セル部材10(図1参照)の2つのフック係合孔14に係合可能なように配置されている。つまみ部33は、蓋部30の端面中央部に設けられている。このつまみ部33は、検出終了後に図2に示す状態の検出セル1を廃棄する際に、使用者が検出セル1を把持しやすいように設けられている。また、位置修正部34は、蓋部30の2つの密閉部31間に、伸縮可能に設けられている。この位置修正部34は、2つの開口部12に対する2つの密閉部31の位置を修正する機能を有する。これにより、2つの開口部12に対する2つの密閉部31の位置がずれていた場合にも、容易に、2つの密閉部31の位置が適正な位置に修正されるので、2つの開口部12に対して密閉部31による密閉を確実に行うことが可能になる。
また、図9に示すように、セル部材取付部40のセル部材取付孔41には、セル部材10(図1参照)の2つのセル部13が挿入される。また、2つのセル部材係合片42は、図9に示すように、セル部材取付部40の中央部に、所定の間隔を隔てて対向するように設けられており、図11に示すような先端部が先細りした断面形状を有する。このセル部材係合片42は、セル部材10の2つの蓋部材係合孔15の係合部15a(図8参照)に係合する。また、セル部材取付部40の2つの位置決め用凸部43は、図9に示すように、セル部材取付部40の両端部に配置されており、セル部材10の2つの位置決め用凹部16(図3参照)に嵌め込まれる。また、セル部材取付部40の2つの検出装置取付部44は、図9に示すように、セル部材取付部40の裏面に設けられており、検出セル1を図示しない検出装置に取り付けるために設けられている。この検出装置取付部44は、図11に示すように、中央で分割されるとともに、側面に突起部44aを有する。
また、連結部50は、図12に示すように、2つの厚肉部50aと、2つの厚肉部50a間に位置する薄肉部50bとによって構成されている。そして、薄肉部50bは、密閉部31を閉める際に曲がる方向(図12の矢印D方向)に、屈曲しやすいように、凹状に湾曲した形状を有する。
図1に示した検出セル1を組み立てる際には、蓋部材20のセル部材取付部40の2つのセル部材取付孔41(図9参照)に、セル部材10の2つのセル部13(図3参照)を挿入するとともに、セル部材取付部40のセル部材係合片42(図9参照)を、セル部材10の蓋部材係合孔15の係合部15a(図8参照)に係合させる。また、セル部材取付部40の2つの位置決め用凸部43(図9参照)に、セル部材10の2つの位置決め用凹部16(図3参照)を嵌め込む。これにより、検出セル1が一体的に組み立てられる。
なお、図1に示す密閉部31が開いた状態から、図2に示すように、密閉部31を閉めた状態にすると、蓋部30の2つのフック部32がそれぞれ対応のセル部材10のフック係合孔14に係合する。これにより、密閉部31が閉じられた状態(密閉状態)で保持される。
図13〜図15は、本実施形態の検出セルによる遺伝子検出動作を説明するための概略図である。次に、図13〜図15を参照して、本実施形態による検出セル1の遺伝子検出動作について説明する。本実施形態による検出セル1では、上記したように、検出セル1内に癌由来の標的遺伝子(mRNA)が注入されて、LAMP法を用いて増幅され、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより標的遺伝子(標的核酸)の検出が行われる。なお、本実施形態による検出セル1の遺伝子検出動作に用いる検出装置200は、図13に示すように、反応部(増幅部)210と、蓋閉め機構部220と、検出セル1内の液濁度を検出する濁度検出部230とを含んでいる。反応部210には、光を検出セル1に照射するための光照射溝211が設けられている。蓋閉め機構部220は、図示しない駆動機構により回転される軸221と、軸221に取り付けられ、軸221の回転に伴って回動する蓋密閉用アーム222とを含んでいる。また、濁度検出部230は、基板231aに取り付けられたLED光源部230aと、基板231bに取り付けられたフォトダイオード受光部230bとから構成されている。
検出セル1を用いた具体的な遺伝子検出動作としては、まず、検出セル1のセル部13を検出装置200の反応部210にセットするとともに、検出セル1の蓋部30を蓋閉め機構部220の蓋密閉用アーム222上に載置する。そして、検出セル1のセル部13の光照射部11内に、標的遺伝子を含むことが疑われる試料および試薬を注入した後、検出セル1の蓋閉めを行う。図13には、セル部13内への試料および試薬の注入が行われた直後の蓋部30が開いた状態が示されている。この状態から、図示しない駆動機構によって回転される軸221に取り付けられた蓋密閉用アーム222が、軸221を支点として、図13の矢印の方向に回動される。これにより、蓋密閉用アーム222上に載置された蓋部30の密閉部31は、セル部13の開口部12側に回動されて、図14に示すように、セル部13の開口部12に対して蓋部30の密閉部31が閉められる。なお、密閉部31が一度閉められると、蓋部30のフック部32とセル部材10のフック係合孔14とが係合されることにより、密閉部31が閉められた状態(密閉状態)が保持されるので、密閉部31が外力などにより再び開くのが防止される。これにより、蓋部30が開くことに起因するセル部13内の試料による他の試料や試薬の汚染を防止することができる。この後、軸221が反対方向に回転されて、軸221に取り付けられた蓋密閉用アーム222は、図15に示すように、初期位置に戻る。このようにして、蓋閉めが行われる。
上記した蓋閉めが完了した後、セル部13の光照射部11内の液温を、加温部(図示せず)により約20℃から約65℃に加温することによって、LAMP(遺伝子増幅)反応により標的遺伝子(mRNA)を増幅する。そして、増幅に伴い生成される増幅生成物による白濁を濁度検出部230を用いて比濁法により検出する。具体的な検出方法としては、図15に示すように、LED光源部230aから約1mmの直径を有する光を、矢印B方向(図1および図15参照)に、反応部210の光照射溝211を介して、増幅反応時のセル部13の光照射部11の光入射壁111に照射する。そして、光照射部11の光出射壁112から出射される光を、フォトダイオード受光部230bにより受光する。これにより、増幅反応時のセル部13の光照射部11内の液濁度を測定する。そして、この測定データから試料中の標的遺伝子(mRNA)のコピー数が急増するまでの時間である増幅立ち上がり時間を、濁度の変化に基づいて検出する。そして、予め作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が算出される。なお、検量線は、横軸に増幅立ち上がり時間、縦軸に標的遺伝子濃度をとった曲線であり、一般に、増幅立ち上がり時間が短いほど、標的遺伝子濃度が高くなる。このようにして、遺伝子(核酸)検出動作が行われる。なお、本実施形態では、セル部材10には、2つのセル部13が設けられているので、2つの試料の検出が並行して行われる。これにより、検出の迅速化を図ることが可能となる。上記のような遺伝子検出動作が終了した後、使用者は、検出セル1のつまみ部33を把持して検出セル1を廃棄する。
本実施形態では、上記のように、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁113および114を設けることによって、一対の側壁113および114間の間隔をある程度小さくした場合にも、光照射による検出に必要な空洞を一対の側壁113および114間に形成することができる。これにより、一対の側壁113および114間の間隔を小さくすることができるので、一対の側壁113および114と、光入射壁111および光出射壁112とによって囲まれる部分の体積を小さくすることができる。このため、検出に必要な試料の量を少なくすることができるので、試料が微量の場合にも、検出を行うことができる。
また、本実施形態では、一対の側壁113および114と、光入射壁111および光出射壁112との交差部に形成される4つの隅部115の内面を、実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有するように形成することによって、試料などの攪拌時に、隅部に気泡が付きにくいとともに、流れ状態が良好になるので、撹拌効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、側壁113および114に、それぞれ、光入射壁111の表面に対して突出する突出部113aおよび114aと、光出射壁112の表面に対して突出する突出部113bおよび114bとを設けることによって、検出装置200の反応部210(図13参照)に、セル部13を挿入してセットする際に、光入射壁111および光出射壁112の表面に傷が付くのを防止することができる。
また、本実施形態では、一対の側壁113および114の突出部113a、113b、114aおよび114bの下端部に、面取り部113cおよび114cを設けることによって、検出装置200の反応部210(図13参照)に、セル部13を挿入してセットする際に、セル部13の挿入を円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、底面部116の内面を、実質的に凹状の円弧状の曲面形状に形成することによって、試料が微量で液量が少ない場合にも、光照射による検出が可能な液面高さを得ることが可能になる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、光照射部11の隅部115の内面を、凹状の円弧状の曲面形状にしたが、本発明はこれに限らず、光照射部11の隅部115の内面を、凹状の円弧状以外の曲面形状にしてもよい。たとえば、光照射部11の隅部115の内面を、凸状の円弧状の曲面形状にしてもよい。
また、上記実施形態では、光照射部11の底面部116を凹状の円弧状に形成したが、本発明はこれに限らず、光照射部11の底面部116を平坦面状などの形状にしてもよい。
また、上記実施形態では、セル部材10と蓋部材20との2つの部材を一体的に組み合わせることによって蓋が一体的に連結された検出セル1を構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、蓋が一体的に連結された検出セルを1つの部材により形成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の検出セル(検出容器)を、標的遺伝子をLAMP法により増幅させるための検出セルに適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、標的遺伝子をポリメラーゼ連鎖反応法(PCR法)やリガーゼ連鎖反応法(LCR法)により増幅させる検出容器に適用してもよい。また、本発明の検出セルを、遺伝子増幅以外の検出セルに適用してもよい。
本発明の一実施形態による検出セル(検出容器)の蓋が開いた状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による検出セルの蓋が閉じた状態を図1の矢印A方向から見た斜視図である。 図1に示した検出セルを構成するセル部材を示した斜視図である。 図3に示したセル部材の100−100線に沿った断面図である。 図3に示したセル部材の200−200線に沿った断面図である。 図3に示したセル部材をB方向から見た部分拡大図である。 図3に示したセル部材の300−300線に沿った断面図である。 図3に示したセル部材の400−400線に沿った断面図である。 図1に示した検出セルを構成する蓋部材を示した斜視図である。 図9に示した蓋部材の500−500線に沿った断面図である。 図9に示した蓋部材の600−600線に沿った断面図である。 図9に示した蓋部材の連結部を矢印C方向から見た側面図である。 図1に示した検出セルの検出動作を説明するための概略図である。 図1に示した検出セルの検出動作を説明するための概略図である。 図1に示した検出セルの検出動作を説明するための概略図である。
符号の説明
1 検出セル(検出容器)
10 セル部材
11 光照射部
20 蓋部材
111 光入射壁(光透過壁)
112 光出射壁(光透過壁)
113、114 側壁
113a、113b、114a、114b 突出部(傷防止部)
113cおよび114c 面取り部
115 隅部
116 底面部

Claims (12)

  1. 光照射部を含む検出容器であって、
    前記光照射部は、
    底面部と、
    前記底面部から立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の光透過壁と、
    前記底面部から前記一対の光透過壁と交差するように立ち上がり、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁とを含み、
    前記一対の光透過壁と前記一対の側壁との交差部に形成される4つの隅部の少なくとも1つの内面は、曲面形状を有する、検出容器。
  2. 前記隅部の内面は、0.5mm以下の曲率半径の実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する、請求項1に記載の検出容器。
  3. 前記隅部の内面は、0.1mm以上0.3mm以下の曲率半径の実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する、請求項2に記載の検出容器。
  4. 前記一対の側壁間の間隔は、1.5mm以上3mm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検出容器。
  5. 前記一対の光透過壁間の間隔は、3mm以上4mm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検出容器。
  6. 前記光照射部の一対の側壁は、前記光透過壁の外表面に対して突出するように形成され、前記光透過壁の外表面に傷が発生するのを防止するための傷防止部を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の検出容器。
  7. 前記光照射部の一対の側壁は、前記傷防止部の下端部に設けられた面取り部を含む、請求項6に記載の検出容器。
  8. 前記底面部の内面は、実質的に凹状の円弧状の曲面形状を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の検出容器。
  9. 前記光透過壁および前記側壁は、0.5mm以下の厚みを有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の検出容器。
  10. 前記光照射部は、内部に標的核酸を含むことが疑われる試料が収容されるとともに、前記内部で標的核酸の増幅が行われる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の検出容器。
  11. 前記4つの隅部のすべての内面が、凹状の円弧状の曲面形状を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の検出容器。
  12. 互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の光透過壁と、互いに対向するように配置されるとともに、実質的に平坦な内面を有する一対の側壁とを含む光照射部を備え、
    前記光照射部は、前記一対の光透過壁および前記一対の側壁によって囲まれる実質的に矩形状の内面を有し、
    前記実質的に矩形状の内面の4つの隅部の少なくとも1つは、凹状の曲面形状を有する、検出容器。
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