JP2015187574A - 測定用チップ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で所望の測定精度を得ることができる測定用チップを提供する。
【解決手段】測定用チップ10Aは、測定領域20と、第1光導波路31を有する第1光伝送部材14と、光源側からの光が入力される第1光コネクタ21と、第2光導波路32を有する第2光伝送部材16と、第2光伝送部材16を通過した光を検出部側に出力する第2光コネクタ22とを備える。第1光伝送部材14は、第1光導波路31からの光を測定領域20に向けて出射する出射部34を有する。第2光伝送部材16は、測定領域20を通過した光を受光し第2光導波路32に導く受光部36を有する。
【選択図】図1
【解決手段】測定用チップ10Aは、測定領域20と、第1光導波路31を有する第1光伝送部材14と、光源側からの光が入力される第1光コネクタ21と、第2光導波路32を有する第2光伝送部材16と、第2光伝送部材16を通過した光を検出部側に出力する第2光コネクタ22とを備える。第1光伝送部材14は、第1光導波路31からの光を測定領域20に向けて出射する出射部34を有する。第2光伝送部材16は、測定領域20を通過した光を受光し第2光導波路32に導く受光部36を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液状の試料を光学的に測定して試料中の所定成分を定量化するのに用いられる測定用チップに関する。
従来、血液や尿等の体液中の成分を検出して、その成分量や性質等を測定する成分測定装置が広範に利用されている。例えば、糖尿病診断、インスリン投与量の決定のための簡易型の血糖計が普及している。血糖のいくつかある測定原理のひとつに、試薬と血液とを反応させた際の呈色度合を光学的に測定する「比色式」がある。
従来公知の比色式測定システムは、試薬(酵素、発色試薬)が保持された測定用チップと、測定用チップの測定領域での試料の変化を測定する成分測定装置とからなる。血糖値を測定する比色式血糖測定システムの場合、測定用チップを成分測定装置に装着し、測定用チップ内に血液を採取して、血液中のブドウ糖と試薬との反応により呈色した色を成分測定装置において光学的に検出することにより、血糖値を測定する(例えば、下記特許文献1を参照)。
従来の比色式測定システムでは、測定用チップに設けられる測定領域に向けて光を出射する出射部と、測定領域からの光を受光する受光部とが、成分測定装置側に設けられている。従って、測定用チップを測定装置に装着した状態で、測定領域と出射部と受光部との位置関係が確定する。このため、所望の測定精度を得るためには、測定用チップと成分測定装置との連結のための構造が精密な構造であることが求められる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、簡易な構成で所望の測定精度を得ることができる測定用チップを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、液状の試料が導入される測定領域と、前記測定領域に臨み、第1光導波路を有する第1光伝送部材と、前記第1光伝送部材に接続され、光源側からの光が入力される第1光コネクタと、前記第1光伝送部材とは反対側で前記測定領域に臨み、第2光導波路を有する第2光伝送部材と、前記第2光伝送部材に接続され、前記第2光伝送部材を通過した光を検出部側に出力する第2光コネクタと、を備え、前記第1光伝送部材は、前記第1光導波路からの光を前記測定領域に向けて出射する出射部を有し、前記第2光伝送部材は、前記測定領域を通過した光を受光し前記第2光導波路に導く受光部を有する。
上記のように構成された測定用チップによれば、測定領域と出射部と受光部とがひとつの測定用チップに一体化されているため、測定装置と測定用チップとの連結のための構造を精密な構造にしなくてすむ。すなわち、測定用チップに設けられた測定領域と出射部と受光部とは相対位置が相互に固定されているため、測定装置と測定用チップとの連結状態に関係なく、測定用チップのみで、測定領域と測定光との位置関係が決定される。従って、成分測定装置と測定用チップとの精密のための構造を精密な構造にすることなく、所望の精度で成分測定を行うことができる。
上記の測定用チップにおいて、前記第1光伝送部材及び第2光伝送部材の各々は、フィルム状光導波路部材からなってもよい。この構成により、第1光伝送部材及び第2光伝送部材をフォトリソグラフィ技術で作製できるため、測定用チップを安価且つ高精度に製造することができる。
上記の測定用チップにおいて、前記第1光伝送部材と前記第2光伝送部材とは、前記出射部と前記受光部の箇所で厚さ方向に離間して配置され、前記第1光伝送部材は、前記第1光導波路からの光を前記測定領域に向けて反射する第1ミラーを有し、前記第2光伝送部材は、前記測定領域からの光を前記第2光導波路に向けて反射する第2ミラーを有してもよい。
上記の測定用チップにおいて、第1光伝送部材と第2光伝送部材とは、少なくとも前記測定領域の両側の位置において、同一平面上に配置されてもよい。この構成により、例えば、数十μmオーダーの薄い測定領域を形成することができ、極少量の試料でも測定を行うことができる。
上記の測定用チップにおいて、前記測定領域、前記第1光伝送部材、前記第1光コネクタ、前記第2光伝送部材及び前記第2光コネクタを有するユニットが複数設けられ、前記第1光伝送部材及び前記第2光伝送部材の厚さ方向に、複数の前記測定領域がセパレータを介して積層されてもよい。この構成により、一度に測定できる測定項目を多項化し、あるいは測定精度の向上を図ることができる。
上記の測定用チップにおいて、前記測定領域を画成する壁には、前記試料と反応する試薬と、前記試料を撹拌する形状の撹拌構造体とが設けられ、前記試薬及び前記撹拌構造体は、測定光路を避けた位置に設けられてもよい。この構成により、試薬及び撹拌構造体が、測定光と干渉することがないため、所望の測定精度が得られる。
本発明の測定用チップによれば、簡易な構成で所望の測定精度を得ることができる。
以下、本発明に係る測定用チップについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る測定用チップ10Aの構成を示す概略構成図である。この測定用チップ10Aは、成分測定装置50に装着して液状の試料(体液)中の所定成分を測定するために用いられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る測定用チップ10Aの構成を示す概略構成図である。この測定用チップ10Aは、成分測定装置50に装着して液状の試料(体液)中の所定成分を測定するために用いられる。
以下では、測定用チップ10Aを用いて測定する試料として血液を、試料中の所定成分として血液中のグルコース(血糖)を、それぞれ代表例として説明する場合がある。ただし、本発明は、血糖測定用に限定されず、血液中の他の成分や他の体液(リンパ液、髄液、唾液等)中の成分を測定するための測定用チップとして構成されてよいことは勿論である。血液中の他の成分としては、ヘモグロビンA1C、トリグリセライド、コレステロール、HDL、LDL、乳酸、ケトン体、ヘモグロビン、アルブミン、尿酸、クレアチニン、塩化物イオン、過酸化脂質、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウム等の各種無機イオン、PCBやダイオキシン等の環境ホルモン等が挙げられる。さらに、体液中の所定成分の量の測定に限らず、所定成分の性質を測定するものであってもよく、また、所定成分の量及び性質の両方を測定するものであってもよい。
図1に示すように、測定用チップ10Aは、ボディを構成するハウジング12と、入射光用の第1光伝送部材14と、第1光伝送部材14に接続された第1光コネクタ21と、受光用の第2光伝送部材16と、第2光伝送部材16に接続された第2光コネクタ22とを備える。第1光伝送部材14と第2光伝送部材16との間に、成分測定用の光(測定光)が照射される測定領域20(空間)が形成される。なお、図1では、理解の容易のため、ハウジング12を仮想線で示している。
ハウジング12には、例えば、突出したノズル13が設けられ、ノズル13の先端に試料(血液等)が流入可能な流入口13aが形成される。流入口13aから流入した試料は、ノズル13内に形成された導入路(図示せず)を介して、ハウジング12内の測定領域20へと導かれる。
なお、ノズル13の位置や形状は、図1の構成に限られない。従って、図1では、ハウジング12の先端面にノズル13が設けられているが、ハウジング12の上面にノズル13が設けられてもよい。ハウジング12は、図1では直方体形状であるが、あくまで一例であり、他の形状(円盤状、多角形状)に構成されてもよい。
本実施形態において、第1光伝送部材14及び第2光伝送部材16の各々は、フィルム状光導波路部材18からなる。フィルム状光導波路部材18の厚さ(Z方向寸法)は薄く、例えば、100μm程度に形成することができる。第2光伝送部材16は、第1光伝送部材14とは反対側で測定領域20に臨む。従って、第1光伝送部材14と第2光伝送部材16の一端側(図1で左側)の間に測定領域20が形成される。
第1光伝送部材14の他端側は、複数に分岐しており、図1では、三股状に分岐している。光源側からの光が入力される第1光コネクタ21が、第1光伝送部材14の各分岐部に接続されている。なお、第1光伝送部材14の他端側は、分岐せずに、1つの第1光コネクタ21に接続されてもよい。受光部側に光を出力する第2光コネクタ22が、第2光伝送部材16の他端側に接続されている。
図2Aに示すように、第1光伝送部材14は、線状の複数のコア部24と、複数のコア部24の周囲に存在するクラッド部26とを含む。クラッド部26は、コア部24よりも屈折率が低い。第2光伝送部材16も、第1光伝送部材14と同様に、線状の複数のコア部24と、複数のコア部24の周囲に存在するクラッド部26とを含む。
以下、複数のコア部24とクラッド部26とを含むフィルム状光導波路部材18の製造方法の一例を説明する。
フィルム状光導波路部材18は、例えば、フォトアドレス法により製造することができる。フォトアドレス法では、基板上にコア層を塗布形成し、フォトマスクを利用して当該コア層に対して紫外線を所定パターンにて照射するとともに加熱することにより、相対的に屈折率が高い部分と、相対的に屈折率が低い部分とをコア層に形成する。その後、コア層の両側にクラッド層を形成すると、フィルム状光導波路部材18が得られる。この場合、コア層に形成された相対的に屈折率が高い部分により複数のコア部24が構成され、コア層に形成された相対的に屈曲率が低い部分とクラッド層とによりクラッド部26が構成される。
コア層の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、ノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂等の樹脂材料が挙げられる。紫外線の照射により、あるいは加熱することにより、屈折率が変化する材料としては、ベンゾシクロブテン系樹脂及びノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂を含む樹脂組成物を主材料とするものが挙げられる。
クラッド層を構成する材料としては、コア層を構成する材料より屈折率が低いものであれば、特に限定されない。具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
なお、フィルム状光導波路部材18は、上述したフォトアドレス法のほか、以下に説明する複製法や直接露光法によって製造してもよい。
複製法では、基板上にクラッド層を塗布形成する。次に、コア形状に対応する複数の突起が設けられた転写部材をクラッド層に押し付けることによりクラッド層にコア形状を転写する。次に、クラッド層に転写された複数のコア形状(凹部)にコア材を注入する。その後、すでに形成されたクラッド層の上に上部クラッド層を形成すると、フィルム状光導波路部材18が得られる。この場合、コア材によりコア部24が構成され、クラッド層と上部クラッド層とによりクラッド部26が構成される。
直接露光法では、基板上に下部クラッド層を塗布形成し、形成された下部クラッド層の上にコア層を塗布形成する。次に、コア層を現像する。具体的には、フォトマスクを利用して当該コア層に対して紫外線を所定パターンにて照射し、複数のコア形状を残してコア層を部分的に除去することにより、下部クラッド層の上に複数のコア部24を形成する。その後、下部クラッド層及び複数のコア部24の上に上部クラッド層を形成すると、フィルム状光導波路部材18が得られる。この場合、下部クラッド層と上部クラッド層によりクラッド部26が構成される。
以下、第1光伝送部材14に設けられたコア部24を「第1光導波路31」と称し、第2光伝送部材16に設けられたコア部24を「第2光導波路32」と称する。
図1に示すように、第1光伝送部材14は、第1光導波路31からの光を測定領域20に向けて出射する出射部34を有する。第1光伝送部材14において、出射部34は、測定領域20に臨む面に形成される。第2光伝送部材16は、測定領域20を通過した光を受光し第2光導波路32に導く受光部36を有する。第2光伝送部材16において、受光部36は、測定領域20に臨む面に形成される。第1光伝送部材14と第2光伝送部材16とは、出射部34と受光部36の箇所で厚さ方向(Z方向)に離間して配置される。
図2AにおけるIIB−IIB線に沿った断面図である図2Bに示すように、第1光伝送部材14は、第1光導波路31からの光を測定領域20に向けて反射する第1ミラー41を有する。第1ミラー41は、第1光導波路31ごとに設けられており、従って、第1光伝送部材14には、第1ミラー41が複数設けられる。
第2光伝送部材16は、測定領域20からの光を第2光導波路32に向けて反射する第2ミラー42を有する。第2ミラー42は、第2光導波路32ごとに設けられており、従って、第2光伝送部材16には、第2ミラー42が複数設けられる。
本実施形態において、第1ミラー41は、第1光伝送部材14の延在方向に複数設けられ、且つ、第1光伝送部材14の幅方向に複数設けられる。第1ミラー41と第2ミラー42の数は、同じである。第1光伝送部材14における複数の第1ミラー41の配置パターンと、第2光伝送部材16における複数の第2ミラー42の配置パターンは、同じである。すなわち、複数の第1ミラー41と複数の第2ミラー42を、第1光伝送部材14(第2光伝送部材16)の面に対して垂直方向に投影した場合に、各第1ミラー41と各第2ミラー42とが重なるように配置されている。なお、第1ミラー41と第2ミラー42は必ずしも重ならなくてもよい。すなわち、第1ミラー41と第2ミラー42とが重ならない配置とし、測定領域20からの拡散光(出射部34から受光部36に向けて測定領域20を進む過程で拡散した光)を第2ミラー42で受け、第2光導波路32に向けて反射する構成としてもよい。
図2Bに示すように、第1光伝送部材14及び第2光伝送部材16には、それぞれ三角形溝43が形成されており、第1ミラー41及び第2ミラー42は、三角形溝43の各傾斜面により構成される。第1ミラー41及び第2ミラー42の傾斜角度は45°である。この構成により、図2Bにおいて矢印で示すように、第1光導波路31に入射した光は、第1光導波路31によって第1ミラー41まで伝送され、そして第1ミラー41による反射で直角に方向変換されて、測定領域20へ照射される。測定領域20を通過した光は、第2ミラー42による反射で直角に方向変換されて、第2光導波路32へ導かれ、第2光導波路32によって第2光伝送部材16の他端側まで伝送される。
図1に示すように、第1光伝送部材14と第2光伝送部材16の各先端側の間には、一対のスペーサ44が設けられており、第1光伝送部材14、第2光伝送部材16及び一対のスペーサ44によって囲まれる空間によって、測定領域20が形成されている。このように形成される測定領域20の厚さ(Z方向寸法)は薄く、例えば、10〜1000μm程度に設定される。従って、測定領域20の厚さは、数百μm程度に設定され得る。測定領域20の幅(X方向寸法)は、例えば、0.01〜10mm程度に設定される。
測定領域20には、試料と反応することにより測定可能な変化(例えば、色変化)を呈する試薬46が設けられている。本実施形態において具体的には、一対のスペーサ44の各内面44a(測定領域20側の面)に試薬46が付着されている。例えば、測定用チップ10Aが血糖測定用である場合、試薬46は、血糖と反応することにより血糖濃度に応じた色に呈色する発色試薬であり得る。このような発色試薬としては、例えば、GOD(グルコースオキシターゼ)、POD(ペルオキシダーゼ)、GLD(グルコースデヒドロゲナーゼ)等の酵素類及びその色源体等の呈色試薬が挙げられる。
なお、試薬46が設けられる場所は、スペーサ44の内面44aに限られない。例えば、流入口13aと測定領域20との間の流路上に試薬46が設けられてもよく、この場合、流入口13aから流入した試料(血液等)が測定領域20に到達するまでの間に、試薬46が試料に溶解して反応する。従って、測定領域20において、試薬46が反応した状態の試料を光学的に測定することができる。
本実施形態に係る測定用チップ10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
測定用チップ10Aの使用において、測定用チップ10Aは、図3に示す成分測定装置50に装着される。測定用チップ10Aと成分測定装置50とにより、成分測定システム51が構成される。測定用チップ10Aは一回使い捨ての製品であり、測定用チップ10Aを一度使った場合、次の測定を行うには、別の測定用チップ10Aが用いられる。
成分測定装置50は、例えば樹脂等で構成された筐体52と、筐体52に設けられたディスプレイ54及び操作部56、58(電源ボタン等)と、筐体52の先端部に設けられ測定用チップ10Aが着脱可能なチップ装着部60とを備える。成分測定装置50は、例えば、血糖計として構成され得る。
図示例の筐体52は、角が丸い長方形状に形成されているが、人の手で持ち易く且つ外部及び内部に必要な構成部品を設けることができる限りで、任意の形状を採用することができる。
筐体52の内部には、光源としての発光素子(例えば、発光ダイオード)及び受光部としての受光素子(例えば、フォトダイオード)を含む測光系と、測光系及びディスプレイ54を制御する制御部と、情報を記憶する記憶部と、測光系及びディスプレイ54の駆動に必要な電力を供給する電池等が設けられている。
発光素子として、第1の波長を有する光を出射する第1発光素子と、第2の波長を有する光を出射する第2発光素子とが設けられてもよい。成分測定システム51が、例えば、血糖測定用として構成される場合、第1の波長は、血糖量に応じた試薬46の呈色濃度を検出するための波長(例えば、620〜640nm)であり、第2の波長は、血液中の赤血球濃度を検出するための波長(例えば、510〜540nm)である。
また、筐体52の内部には、光伝送路を介して発光素子と光学的に接続された発光側の光コネクタ62と、光伝送路を介して受光素子と光学的に接続された受光側の光コネクタ64とが設けられる。図3に示す成分測定装置50の場合、発光側の光コネクタ62は、測定用チップ10Aに設けられた第1光コネクタ21(図1参照)の数に対応して、3つ設けられる。
測定用チップ10Aが成分測定装置50に装着された状態(測定用チップ10Aがチップ装着部60に嵌合した状態)では、測定用チップ10A側の第1光コネクタ21と、成分測定装置50側の光コネクタ62とが接続されるとともに、測定用チップ10A側の第2光コネクタ22と、成分測定装置50側の光コネクタ64とが接続される。
成分測定システム51が、例えば血糖測定用として構成されている場合、成分測定を行うには、まず、血糖計としての成分測定装置50の電源をオンにして、成分測定装置50のチップ装着部60に測定用チップ10Aを装着する。対象者の体の一部(例えば、手指)を図示しない穿刺器具で穿刺し、皮膚上に少量(例えば、0.3〜1.5μL程度)の血液を流出させる。
そして、流出した血液に、測定用チップ10Aのノズル13の先端を接触させる。そうすると、血液が、毛細管現象によって、流入口13aからノズル13内の導入路へ流入し、さらに測定領域20へと向かう。測定領域20では、試薬46と血液中のブドウ糖とが反応を開始し、血糖の量に応じて呈色する。
そして、試薬46が溶解された血液が到達した測定領域20に、成分測定装置50に設けられた発光素子からの光が照射され、測定領域20を通過した光が受光素子にて検出される。具体的には、成分測定装置50に設けられた発光素子から出射された光は、光コネクタ62及び第1光コネクタ21を介して測定用チップ10Aの第1光伝送部材14へ伝送され、さらに、第1光伝送部材14の第1光導波路31及び第1ミラー41を介して、出射部34から出射され、測定領域20に照射される。
そして、測定領域20を通過した光は、第2光伝送部材16の第2ミラー42及び第2光導波路32を介して第2光コネクタ22へ伝送され、第2光コネクタ22及び光コネクタ64を介して、成分測定装置50に設けられた受光素子へと到達し、当該受光素子によって受光される。
成分測定装置50が上述した第1発光素子と第2発光素子とを有する場合、第1発光素子から出射した光によって試薬46と血糖との反応で生じた色素を検出し、血糖の量に応じた呈色濃度を測定し、第2発光素子から出射した光によって赤血球を検出し、赤血球濃度を測定する。そして、呈色濃度から得られる血糖値を赤血球濃度から得られるヘマトクリット値を用いて補正し、血糖値を求める。
この場合、本実施形態に係る測定用チップ10Aによれば、測定領域20と出射部34と受光部36とがひとつの測定用チップ10Aに一体化されているため、成分測定装置50と測定用チップ10Aとの連結のための構造を精密な構造にしなくてすむ。すなわち、測定用チップ10Aに設けられた測定領域20と出射部34と受光部36とは相対位置が相互に固定されているため、成分測定装置50と測定用チップ10Aとの連結状態に関係なく、測定用チップ10Aのみで、測定領域20と測定光との位置関係が決定される。従って、成分測定装置50と測定用チップ10Aとの連結のための構造を精密な構造にすることなく、所望の精度で成分測定を行うことができる。
また、測定用チップ10Aの場合、第1光伝送部材14及び第2光伝送部材16の各々は、フィルム状光導波路部材18からなるため、第1光伝送部材14及び第2光伝送部材16をフォトリソグラフィ技術で作製できる。よって、測定用チップ10Aを安価且つ高精度に製造することができる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る測定用チップ10Bの概略斜視図である。図5は、測定用チップ10Bの先端側の分解斜視図である。なお、第2実施形態に係る測定用チップ10Bにおいて、第1実施形態に係る測定用チップ10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る測定用チップ10Bの概略斜視図である。図5は、測定用チップ10Bの先端側の分解斜視図である。なお、第2実施形態に係る測定用チップ10Bにおいて、第1実施形態に係る測定用チップ10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4及び図5に示すように、測定用チップ10Bの第1光伝送部材14aと第2光伝送部材16aとは、少なくとも測定領域20aの両側の位置において、同一平面上に配置される。図5に示すように、第1光伝送部材14aに設けられた複数の第1光導波路31(コア部24)は、第1光伝送部材14aの一端側で曲がり、測定領域20aを指向する。第2光伝送部材16aに設けられた複数の第2光導波路32(コア部24)は、第2光伝送部材16aの一端側で曲がり、測定領域20aを指向する。
第1光導波路31と第2光導波路32は、数が同じであり、且つ、第1光伝送部材14a(第2光伝送部材16a)の延在方向(Y方向)に関して、測定領域20aを指向する各部分の位置が同じである。従って、各第1光導波路31と各第2光導波路32とは、測定領域20aの両側で互いに対向する。
第1光伝送部材14aは、第1光導波路31からの光を測定領域20aに向けて出射する出射部70を有する。出射部70は、第1光伝送部材14aにおける、測定領域20aに臨む側縁部に形成される。第2光伝送部材16aは、測定領域20aを通過した光を受光し第2光導波路32に導く受光部72を有する。受光部72は、第2光伝送部材16aにおける、測定領域20aに臨む側縁部に形成される。出射部70と受光部72は、測定領域20aを介して互いに対向する。
図4に示すように、第1光伝送部材14aと第2光伝送部材16aは、それらの一端側でベースプレート76とカバープレート78とによって挟持される。第1光伝送部材14a、第2光伝送部材16a、ベースプレート76及びカバープレート78によって囲まれる空間によって、測定領域20aが形成される。測定領域20aの厚さ(Z方向寸法)は、例えば、10〜100μm程度に設定される。従って、測定領域20aの厚さは、数十μm程度に設定されてもよい。測定領域20aの幅(Y方向寸法)は、例えば、0.01〜1mm程度に設定される。
図5に示すように、ベースプレート76における測定領域20aに臨む面(測定領域20aを画成する壁)には、試料と反応する試薬46と、試料を撹拌する形状の撹拌構造体80とが設けられる。図5では、撹拌構造体80は、第1光伝送部材14a(第2光伝送部材16a)の延在方向(Y方向)に並ぶ複数の傾斜面82の列によって構成される凹凸形状であり、各傾斜面82に試薬46が塗布されている。撹拌構造体80及び試薬46は、測定領域20aの測定光路上に存在しないように、すなわち測定光路上を避けた位置に配置される。
なお、複数の傾斜面82は、第1光伝送部材14aと第2光伝送部材16aとの離間方向(X方向)に並んでもよい。撹拌構造体80は、複数の柱状の突起物であってもよく、その他の凹凸構造であってもよい。
上記のように構成された測定用チップ10Bによれば、薄い測定領域20aを形成することができるため、極少量の試料でも測定を行うことが可能である。また、これにより、本発明は、全血中から血球を捕捉して血漿を得る血漿分離技術と併用できる可能性がある点で有用である。すなわち、全血中からの血球捕捉による血漿が極少量しか得られない場合でも、測定用チップ10Bを用いれば、そのような極少量の血漿を試料として、成分測定を行うことが可能である。
また、測定用チップ10Bの場合、試薬46及び撹拌構造体80が、測定光と干渉することがないため、所望の測定精度が得られる。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と共通する各構成部分については、第1実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る測定用チップ10Cの先端側の概略斜視図である。図7は、測定用チップ10Cの先端側の分解斜視図である。なお、第3実施形態に係る測定用チップ10Cにおいて、第1及び第2実施形態に係る測定用チップ10A、10Bと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る測定用チップ10Cの先端側の概略斜視図である。図7は、測定用チップ10Cの先端側の分解斜視図である。なお、第3実施形態に係る測定用チップ10Cにおいて、第1及び第2実施形態に係る測定用チップ10A、10Bと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
この測定用チップ10Cは、上述した測定用チップ10B(図4及び図5)に対する変形例である。測定用チップ10Cには、測定領域20a、第1光伝送部材14a、第1光コネクタ21(図4参照)、第2光伝送部材16a及び第2光コネクタ22(図4参照)を有するユニット84が、複数設けられる。第1光伝送部材14a及び第2光伝送部材16aの厚さ方向(Z方向)に、複数の測定領域20aがベースプレート76を介して積層される。
測定用チップ10Cの場合、上側のベースプレート76が、2つの測定領域20aを仕切るセパレータとして機能する。あるいは、測定用チップ10Cの場合、上側のベースプレート76が、下側の測定領域20aを覆うカバープレートとして機能しているということもできる。
2つの測定領域20aに設けられる試薬46は、互いに異なる種類のものとすることができる。これにより、1種類の試料に対して成分測定できる測定項目を多項化することができる。例えば、試料が血液である場合、測定項目としては、グルコース、ヘモグロビンA1C、トリグリセライド、コレステロール、HDL、LDL、乳酸、ケトン体、ヘモグロビン、アルブミン、尿酸、クレアチニン、塩化物イオン、過酸化脂質、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウム等の各種無機イオン、PCBやダイオキシン等の環境ホルモン等が挙げられる。従って、測定したい項目に応じて、異なる種類の試薬46を選定し、これらの試薬46を別々の測定領域20aに配置すればよい。
なお、測定領域20aごとに異なる種類の試薬46が設けられた3以上のユニット84が積層されてもよい。この場合、1種類の試料に対して3種以上の測定項目について成分測定を行うことが可能となる。
あるいは、測定用チップ10Cにおいて、一方の測定領域20aのみに試薬46が設けられ、他方の測定領域20aには試薬46が設けられない構成としてもよい。この場合、測定用チップ10Cを用いた成分測定において、試薬46が設けられない方の測定領域20aの検出結果をゼロ点補正情報(較正データ)として利用し、試薬46が設けられた方の測定領域20aの検出結果を補正することにより、測定精度を高めることが可能である。
なお、第3実施形態において、第1及び第2実施形態と共通する各構成部分については、第1及び第2実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。例えば、本発明は、Micro−TAS(Micro−Total Analysis−Systems)に適用することも可能である。
10A、10B、10C…測定用チップ 14、14a…第1光伝送部材
16、16a…第2光伝送部材 18…フィルム状光導波路部材
20、20a…測定領域 21…第1光コネクタ
22…第2光コネクタ 31…第1光導波路
32…第2光導波路 34、70…出射部
36、72…受光部 41…第1ミラー
42…第2ミラー 46…試薬
80…撹拌構造体 84…ユニット
16、16a…第2光伝送部材 18…フィルム状光導波路部材
20、20a…測定領域 21…第1光コネクタ
22…第2光コネクタ 31…第1光導波路
32…第2光導波路 34、70…出射部
36、72…受光部 41…第1ミラー
42…第2ミラー 46…試薬
80…撹拌構造体 84…ユニット
Claims (6)
- 液状の試料が導入される測定領域と、
前記測定領域に臨み、第1光導波路を有する第1光伝送部材と、
前記第1光伝送部材に接続され、光源側からの光が入力される第1光コネクタと、
前記第1光伝送部材とは反対側で前記測定領域に臨み、第2光導波路を有する第2光伝送部材と、
前記第2光伝送部材に接続され、前記第2光伝送部材を通過した光を検出部側に出力する第2光コネクタと、を備え、
前記第1光伝送部材は、前記第1光導波路からの光を前記測定領域に向けて出射する出射部を有し、
前記第2光伝送部材は、前記測定領域を通過した光を受光し前記第2光導波路に導く受光部を有する、
ことを特徴とする測定用チップ。 - 請求項1記載の測定用チップにおいて、
前記第1光伝送部材及び第2光伝送部材の各々は、フィルム状光導波路部材からなる、
ことを特徴とする測定用チップ。 - 請求項2記載の測定用チップにおいて、
前記第1光伝送部材と前記第2光伝送部材とは、前記出射部と前記受光部の箇所で厚さ方向に離間して配置され、
前記第1光伝送部材は、前記第1光導波路からの光を前記測定領域に向けて反射する第1ミラーを有し、
前記第2光伝送部材は、前記測定領域からの光を前記第2光導波路に向けて反射する第2ミラーを有する、
ことを特徴とする測定用チップ。 - 請求項2記載の測定用チップにおいて、
第1光伝送部材と第2光伝送部材とは、少なくとも前記測定領域の両側の位置において、同一平面上に配置される、
ことを特徴とする測定用チップ。 - 請求項4記載の測定用チップにおいて、
前記測定領域、前記第1光伝送部材、前記第1光コネクタ、前記第2光伝送部材及び前記第2光コネクタを有するユニットが複数設けられ、
前記第1光伝送部材及び前記第2光伝送部材の厚さ方向に、複数の前記測定領域がセパレータを介して積層される、
ことを特徴とする測定用チップ。 - 請求項4又は5記載の測定用チップにおいて、
前記測定領域を画成する壁には、前記試料と反応する試薬と、前記試料を撹拌する形状の撹拌構造体とが設けられ、
前記試薬及び前記撹拌構造体は、測定光路を避けた位置に設けられる、
ことを特徴とする測定用チップ。
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JP2014065220A JP2015187574A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 測定用チップ |
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JP2020504292A (ja) * | 2016-11-18 | 2020-02-06 | シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド | 液体アッセイの複数順次波長測定 |
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2014
- 2014-03-27 JP JP2014065220A patent/JP2015187574A/ja active Pending
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