JP2005069543A - ファンヒーター - Google Patents

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Abstract

【課題】マイナスイオン効果の大きなファンヒーターを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施例のファンヒーター1によれば、マイナスイオン発生器24のマイナス電極25をバーナ7よりも下流側の燃焼ガス流路中に設けているため、燃焼によって発生した燃焼ガス中のプラスイオンを引き寄せてトラップすることができる。この結果、燃焼によって発生したほぼ同数のプラスイオンとマイナスイオンの比率は、マイナスイオン側に大きく偏る。従って、マイナスイオン発生器24単品での発生イオン個数よりも、多くのマイナスイオンを放出することが可能となり、マイナスイオン効果をより一層大きなものとすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイナスイオン発生器を備えたファンヒーターに関する。
従来から、エアコンや空気清浄機や扇風機等の電気機器にマイナスイオン発生器を取り付け、リフレッシュ効果をねらった器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−263182号公報
しかしながら、バーナの燃焼ガスをファンによって送風して室内を暖房するファンヒーターにマイナスイオン発生器を取り付けようとした場合には、マイナスイオン発生器で発生するマイナスイオンよりもはるかに多量のプラスイオンとマイナスイオンとが燃焼によって発生するため、マイナスイオン発生器で発生させたマイナスイオンの効果が小さくなってしまうという問題があった。尚、燃焼によって発生するプラスイオンとマイナスイオンとは、ほぼ同数である。
本発明は上記課題を解決し、マイナスイオン効果の大きなファンヒーターを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のファンヒーターは、
燃料ガスを燃焼するバーナと、
上記バーナの燃焼ガスと外部空気とをそれぞれ吸引し、該燃焼ガスと該外部空気とを混合して吹出口から送出するファンと、
基準電極とマイナス電極間に電圧を印可することにより、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生器と
を備えたファンヒーターにおいて、
上記バーナよりも下流側の燃焼ガス流路中に、上記マイナスイオン発生器の電極を配置したことを要旨とする。
また、本発明の請求項2記載のファンヒーターは、上記請求項1記載のファンヒーターにおいて、
上記燃焼ガスと上記外部空気との合流部よりも下流側の燃焼ガス流路中に、上記マイナスイオン発生器の電極を配置したことを要旨とする。
また、本発明の請求項3記載のファンヒーターは、上記請求項1又は請求項2記載のファンヒーターにおいて、
上記マイナスイオン発生器の基準電極を器具本体を形成する金属板で兼用したことを要旨とする。
上記構成を有する本発明の請求項1記載のファンヒーターは、バーナの燃焼ガスと外部空気との混合気をファンにより送出して室内を暖房するとともに、マイナスイオン発生器で発生させたマイナスイオンによってリフレッシュ効果を得ることができる。
そして、マイナスイオン発生器の電極をバーナよりも下流側の燃焼ガス流路中に設けているため、燃焼によって発生した燃焼ガス中のプラスイオンを引き寄せて捕捉する。従って、燃焼によって発生したほぼ同数のプラスイオンとマイナスイオンの比率をマイナスイオン側に大きく偏らせることができる。この結果、マイナスイオン発生器単品での発生イオン個数よりも、多くのマイナスイオンを放出することが可能となり、マイナスイオン効果をより一層大きなものとすることができる。
また、本発明の請求項2記載のファンヒーターは、マイナスイオン発生器の電極を燃焼ガスと外部空気との合流部よりも下流側に設けているため、電極の周りの雰囲気温度を低くすることができ、電極の耐久性が向上する。
また、本発明の請求項3記載のファンヒーターは、基準電極を器具本体を形成する金属板で兼用しているため、基準電極を別個に設ける必要がなくなり製造コストを抑制できる。しかも、器具本体を基準電極としているため、広い電極面を形成することができ、マイナスイオンの発生量を増加させることが可能となる。
ファンヒーターにおいてマイナスイオンの効果を顕著にするという目的を、大きなコストアップをすることなく実現した。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のファンヒーターの好適な実施例について図1〜図4を用いて説明する。
ファンヒーター1の本体ケース2は、正面部となる前面パネル3と、側面と背面とからなるバックケース4と、操作部5を備えた頂部となるトップパネル6とからなる。
この本体ケース2内には、中央よりもやや左寄りにバーナ7とファン8とが設けられ、このバーナ7は、上部が開口した燃焼室9内に配置される。また、燃焼室9の右側には、図3に示されるように、収納部10が設けられ、ファン8のモータ32やバーナ7へのガス供給管33、比例弁34、コントローラ35等の部品が収納される。
また、燃焼室9の周囲には、図1に示されるように、下部が開口した仕切板11が設けられる。
また、バックケース4の背面には、仕切板11の上部へ給気する第一給気口12と、燃焼室9上部へ給気する第二給気口13と、バーナ7へ給気するための第三給気口14と、ファン8へ給気する第四給気口15とが形成され、その後部にはこれらの給気口を覆うフィルター16が設けられる。
仕切板11の中央やや下方には、図3に示すように、複数の円状の連通口17が横一列で設けられる。また、連通口17の下方には、横長矩形状の横長連通口36が設けられる。
本体ケース2の前面パネル3には、図1,図2に示されるように、下部に吹出口18が前面パネル3の左右両端近傍まで形成される。吹出口18には、円弧状のルーバ19が上下に複数段配置される。
ファンヒーター1の空気流路は、図1に示されるように、第一給気口12を入口とし仕切板11と本体ケース2との間を通り連通口17や横長連通口36を介してファン8へ向かう第一給気路20と、第二給気口13を入口とし燃焼室9の上部を通って仕切板11との間へ向かう第二給気路21と、第三給気口14を入口とし燃焼室9内を通って第二給気路21と合流して燃焼室9と仕切板11との間を通りファン8へ向かう第三給気路22と、ファン8から吹出口18までの吹出流路23とからなる。
また、収納部10には、マイナスイオン発生器24が設けられる。
マイナスイオン発生器24のマイナス電極25は、図1に示すように、円柱形金属棒状の電極ロッド26と、電極ロッド26を取り囲み周りから絶縁する碍子部27とからなる。このマイナス電極25は、複数の連通口17の内の一つ(器具中心に設けられた連通口17)に垂直に挿通されフランジ部29を固定部材30によって仕切板11に固定される。従って、電極ロッド26は、燃焼ガスの通路となる第三給気路22を横切って、燃焼室9を形成する金属板に対向する。
また、図3に示すように、マイナスイオン発生器24の基準電極31は、バーナ7にガス供給管33やダンパーを取り付けている金属製の取付板28に接地される。従って、ファンヒーター1を構成する材料は、ほとんどが金属製の材料からなっており器具全体が電気的に接続された状態となっているので、器具全体が基準電極(0V)として兼用されたことになる。
尚、マイナスイオン発生器24自体は、外側が樹脂で覆われており周りから絶縁された状態となっている。
上述のように構成されたファンヒーター1では、器外の燃焼用空気が第三給気口14からファン8の回転により吸引され、第三給気路22を流れて燃焼室9内で一部燃焼用空気として使用され、残りはバーナ7からの燃焼ガスと混合して加熱され、燃焼室9の上方を流れる第二給気口13からの空気と合流し、第一給気路20を通ってきた第一給気口12からの空気と合流した後、ファン8ヘ直接流れる第四給気口15からの空気と混合して温風となり吹出口18のルーバ19の間を通って送出される。
また、バーナ7の燃焼開始と同時にマイナスイオン発生器24をONして、マイナス電極25に約−5kV(器具本体に対して)の高電圧を発生させる。
これによって、燃焼ガス中の水分子に電子を帯電させてマイナスイオンを発生させ温風とともに送出する。さらに、このマイナス電極25は、燃焼ガス中のプラスイオンを引き寄せて捕捉する。
ここで、イオンの動きについて図4を用いて説明する。
燃焼に供される前の外部空気の電位は、ほぼ±0である(大地電位)。そして、燃焼によって燃焼ガスは、プラスイオンとマイナスイオンとに電離した状態(主に、燃焼ガスの燃焼反応により生成した水分子に電荷が帯電した状態)となる。
燃焼ガスがマイナス電極の近傍を通過する際に、プラスイオン(プラス帯電の水分子)がマイナス電極に引き付けられてトラップされる。この際同時に、マイナス電極によって、帯電していない(大地電位の)水分子をマイナスに帯電させてマイナスイオンを生成する。
この結果、吹出口18から送出される温風には、トラップしきれなかった若干のプラス帯電の水分子(プラスイオン)と、燃焼で電離されたマイナス帯電の水分子(マイナスイオン)と、マイナス電極によって帯電されたマイナス帯電の水分子(マイナスイオン)とが混在している。
また、表1に、イオン数測定器によって測定した温風中のプラスイオンとマイナスイオンの個数を示す。
Figure 2005069543
「燃焼のみ」というのは、マイナスイオン発生器24がOFFの状態でバーナ7を燃焼させた時の温風中のイオンの個数であり、「外気」というのは、バーナ7とマイナスイオン発生器24の両方ともがOFFの状態でファン8のみを運転した時の送風中のイオンの個数であり、「発生器のみ」というのは、バーナ7燃焼停止状態でマイナスイオン発生器24をONしてファン8を運転した時の送風中のイオンの個数であり、「燃焼及び発生器」というのは、マイナスイオン発生器24がONの状態でバーナ7を燃焼させた時の温風中のイオンの個数である。
この表からも明らかなように、燃焼のみの場合には、マイナスイオンとほぼ同数のプラスイオンが存在するため、リフレッシュ効果等のマイナスイオンの効果はない。これに対して、マイナスイオン発生器24をONにすると、単純にその能力分のマイナスイオンが足されるだけでなく、プラスイオンを減少させることによって相対的なマイナスイオンの比率が高まり、大きなマイナスイオン効果が得られる。
以上説明したように、本実施例のファンヒーター1では、マイナスイオン発生器24のマイナス電極25をバーナ7よりも下流側の燃焼ガス流路中に設けているため、燃焼によって発生した燃焼ガス中のプラスイオンを引き寄せてトラップすることができる。この結果、燃焼によって発生したほぼ同数のプラスイオンとマイナスイオンの比率は、マイナスイオン側に大きく偏る。従って、マイナスイオン発生器24単品での発生イオン個数よりも、多くのマイナスイオンを放出することが可能となり、マイナスイオン効果をより一層大きなものとすることができる。しかも、電極ロッド26を燃焼ガスの流路となる第三給気路22を横切り燃焼室9と向かい合わせて配置して燃焼室9に向かって放電させているため、第三給気路22を流れる燃焼ガスに効率よく電圧を印可させることができ一層効果的である。
また、マイナスイオン発生器24のマイナス電極25を燃焼ガスと外部空気との合流部よりも下流側に設けているため、マイナス電極25の周りの雰囲気温度を低くすることができ、耐久性が向上する。
また、基準電極31を器具本体に接地させている、すなわち、器具本体を基準電極として兼用させているため、基準電極を別個に設ける必要がなくなり製造コストを抑制できる。しかも、器具本体を基準電極としているため、広い電極面を形成することができ、マイナスイオンの発生量を増加させることが可能となる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
バーナの燃焼ガスを送風することによって暖房を行う温風暖房機等に適用可能である。
実施例1としてのファンヒーターの断面図である。 実施例1としてのファンヒーターの外観図である。 実施例1としてのファンヒーターの前面パネルを外した状態の正面図である。 イオンの動きを示す説明図である。
符号の説明
1 ファンヒーター
7 バーナ
8 ファン
11 仕切板
17 連通口
18 吹出口
20 第一給気路
22 第三給気路
24 マイナスイオン発生器
25 マイナス電極
31 基準電極

Claims (3)

  1. 燃料ガスを燃焼するバーナと、
    上記バーナの燃焼ガスと外部空気とをそれぞれ吸引し、該燃焼ガスと該外部空気とを混合して吹出口から送出するファンと、
    基準電極とマイナス電極間に電圧を印可することにより、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生器と
    を備えたファンヒーターにおいて、
    上記バーナよりも下流側の燃焼ガス流路中に、上記マイナスイオン発生器の電極を配置したことを特徴とするファンヒーター。
  2. 上記燃焼ガスと上記外部空気との合流部よりも下流側の燃焼ガス流路中に、上記マイナスイオン発生器の電極を配置したことを特徴とする請求項1記載のファンヒーター。
  3. 上記マイナスイオン発生器の基準電極を器具本体を形成する金属板で兼用したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のファンヒーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185320A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Matsushita Electric Works Ltd ファンヒータ
USD886258S1 (en) * 2018-05-10 2020-06-02 Iris Ohyama Inc. Heater

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