JP2005069429A - ロータリーダンパ、リクライニング装置及びリクライニングシートに対するロータリーダンパの設置方法 - Google Patents

ロータリーダンパ、リクライニング装置及びリクライニングシートに対するロータリーダンパの設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 設置にあたって、ベーンを初期設定位置に容易に配置することができるロータリーダンパを提供する。
【解決手段】 ロータ11とそれを収容するハウジング12との間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部13と、流体室内に設けられるベーン14とを有するロータリーダンパにおいて、ロータ11に、ベーン14の位置を外部から認識し得る第1の目印17を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体圧を利用して制御対象物の回転力を減衰させるロータリーダンパ、ロータリーダンパを具備するリクライニング装置及びリクライニングシートに対するロータリーダンパの設置方法に関するものである。
リクライニングシートには、シートバックの傾斜角度を調節し、また傾斜姿勢を保持するためのリクライニング装置が設けられている。そして、このリクライニング装置としては、シートバックの前方への回動を付勢するばねの付勢力に抗してシートバックの回転力を減衰させるロータリーダンパを具備するものが知られている。
例えば、実開平6−46547号公報(特許文献1)や特開平8−38290号公報(特許文献2)には、リクライニング装置として、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される流体室内にベーンを配設し、ベーンの揺動により生ずる流体の圧力を利用してシートバックの回転力を減衰させるロータリーダンパを具備するものが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたリクライニング装置では、ロータリーダンパのロータが、それに形成された略四角形の孔部に、先端部が略四角形に形成された軸(設置対象物)を挿通して連結される構造であるため、ロータの連結部に遊びが生じ易い。他方、特許文献2に記載されたリクライニング装置では、ロータリーダンパのロータが、それに形成された半月状の2つの孔部に、先端部にスリットが形成された軸(設置対象物)を挿通して連結される構造であるが、これでもやはりロータの連結部に遊びが生じ易い。従って、いずれのリクライニング装置も、ロータの連結部に生じる遊びにより、ハウジングに対するロータの相対的回転の初期において、ロータリーダンパが減衰力を発揮できないという問題があった。
そこで、本発明では、ロータの連結部に生じる遊びを極力少なくするため、ロータが、スプライン又はセレーションによる結合手段により設置対象物に連結される構成を採用した。
もっとも、特開2002−321553号公報(特許文献3)には、回転軸のセレーション加工された先端部がロータ(隙間形成部材)の孔部に嵌入されるロータリーダンパが記載されている。しかしながら、特許文献3に記載されたロータリーダンパのロータは、ハウジング内で360度回転可能なものである。従って、セレーションによる結合手段を採用しても、単にロータを設置対象物に連結すればよく、設置対象物側の歯とロータ側の歯との噛み合い位置を何等考慮する必要がない。
これに対して、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを有するロータリーダンパにおいては、ハウジング及びその開口部を閉塞するプラグによって密閉された流体室内にベーンが配設されるため、外部からベーンの位置を確認することができない。そのため、スプライン又はセレーションによる結合手段を採用した場合、設置対象物側の歯とロータ側の歯との噛み合い位置を間違えると、ハウジングに対するロータの相対的回転途中にベーンと隔壁部が衝突して、ロータリーダンパが破壊してしまうおそれがある。従って、このような構造を有するロータリーダンパにおいて、セレーション等の結合手段を採用すると、ロータリーダンパの設置が極めて困難になるという問題が生ずる。
実開平6−46547号公報 特開平8−38290号公報 特開2002−321553号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、設置にあたって、ベーンを初期設定位置に容易に配置することができるロータリーダンパを提供することを課題とする。また、本発明は、ロータリーダンパの設置が容易なリクライニング装置を提供することを課題とする。さらに、本発明は、リクライニングシートに対して、ロータリーダンパを容易に設置し得る方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明では、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを有するロータリーダンパであって、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられていることを特徴とするロータリーダンパを提供する。
請求項2に記載の本発明では、前記ハウジングに、前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパを提供する。
請求項3に記載の本発明では、前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項2に記載のロータリーダンパを提供する。
請求項4に記載の本発明では、前記ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロータリーダンパを提供する。
請求項5に記載の本発明では、シートバックの前方への回動を付勢するばねの付勢力に抗してシートバックの回転力を減衰させるロータリーダンパを有するリクライニング装置であって、前記ロータリーダンパは、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられていることを特徴とするリクライニング装置を提供する。
請求項6に記載の本発明では、前記ロータリーダンパは、前記ハウジングに、前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のリクライニング装置を提供する。
請求項7に記載の本発明では、前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項6に記載のリクライニング装置を提供する。
請求項8に記載の本発明では、前記ロータリーダンパのロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のリクライニング装置を提供する。
請求項9に記載の本発明では、リクライニングシートに対して、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されるロータリーダンパを設置する方法であって、前記ロータに設けられる前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印により、前記ベーンを所定位置に配置して、前記ロータを設置対象物に連結させる工程を含むことを特徴とする前記方法を提供する。
請求項10に記載の本発明では、リクライニングシートに対して、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されるロータリーダンパを設置する方法であって、前記ロータに設けられる前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印と、前記ハウジングに設けられる前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印とを合わせることにより、前記ベーンを所定位置に配置して、前記ロータを設置対象物に連結させる工程を含むことを特徴とする前記方法を提供する。
請求項11に記載の本発明では、前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項10に記載の方法を提供する。
請求項12に記載の本発明では、前記ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の方法を提供する。
請求項1に記載の本発明によれば、ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられているため、設置にあたって、ベーンを初期設定位置に容易に配置することが可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、さらに、ハウジングに、ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられているため、第1の目印と第2の目印とを合わせることにより、ベーンを初期設定位置にさらに容易に配置することが可能となる。
請求項3に記載の本発明によれば、さらに、第2の目印が、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであるため、第1の目印と第2の目印とを合わせたときに生じる両者のずれのばらつきを、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲内に抑えることが容易となり、また、ベーンの初期設定時における位置ずれが許容範囲外であることも容易に判定することが可能となる。
請求項4に記載の本発明によれば、ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであるため、ロータの連結部に生じる遊びを極めて少なくすることができる。
請求項5に記載の本発明によれば、ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられているロータリーダンパを具備するため、ロータリーダンパの設置を容易なものとすることができる。
請求項6に記載の本発明によれば、さらに、ハウジングに、ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられているロータリーダンパを具備するため、ロータリーダンパの設置をさらに容易なものとすることができる。
請求項7に記載の本発明によれば、さらに、第2の目印が、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであるロータリーダンパを具備するため、第1の目印と第2の目印とを合わせたときに生じる両者のずれのばらつきを、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲内に抑えることが容易となり、また、ベーンの初期設定時における位置ずれが許容範囲外であることも容易に判定することが可能となる。
請求項8に記載の本発明によれば、さらに、ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであるロータリーダンパを具備するため、シートバックの回動初期においてもロータリーダンパの減衰力を発揮させることが可能となる。
請求項9に記載の本発明によれば、ロータに設けられるベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印により、ベーンを所定位置に配置して、ロータを設置対象物に連結させる工程を含むため、リクライニングシートに対して、ロータリーダンパを容易に設置することが可能となる。
請求項10に記載の本発明によれば、ロータに設けられるベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印と、ハウジングに設けられるベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印とを合わせることにより、ベーンを所定位置に配置して、ロータを設置対象物に連結させる工程を含むため、リクライニングシートに対して、ロータリーダンパをさらに容易に設置することが可能となる。
請求項11に記載の本発明によれば、さらに、第2の目印が、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであるため、第1の目印と第2の目印とを合わせたときに生じる両者のずれのばらつきを、ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲内に抑えることが容易となり、また、ベーンの初期設定時における位置ずれが許容範囲外であることも容易に判定することが可能となる。
請求項12に記載の本発明によれば、さらに、ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであるため、ロータの連結部に生じる遊びを極めて少なくすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例に従って説明するが、本発明はこの実施例により何等限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係るロータリーダンパを示す平面図であり、図2は、ロータリーダンパの内部構造を示す図である。これらの図に示したように、本実施例に係るロータリーダンパ10は、ロータ11、ハウジング12、隔壁部13及びベーン14を有して構成される。
ロータ11は、後述のハウジング12内に回転可能に収容され、その回転中心には、軸方向に貫通する孔部11aが設けられている。この孔部11aには、セレーション歯11bが形成されているが、その歯の断面形状は、孔部11aに挿通される軸のキー溝の形状に対応するものが採用される。従って、軸がスプライン軸である場合には、スプライン歯が孔部11aに形成される。
ハウジング12は、一端側が開口し、他端側が閉塞された略円形の筒状体からなる。このハウジング12の外周には、設置対象物にハウジング12を連結固定するための取付部12aが突設されている。
隔壁部13は、ハウジング12の内周面から軸心に向かって突出するように、ハウジング12と一体に成形されている。隔壁部13の先端面は、ロータ11の外周面に摺接しており、これにより、ロータ11とハウジング12との間に形成される空間が仕切られ、ハウジング12内にシリコンオイル等の流体が充填される流体室が形成される。
ベーン14は、ロータ11の外周面からハウジング12の内周面に向かって突出するように、ロータ11と一体に成形されている。このベーン14は、流体室内に配設され、その先端面は、ハウジング12の内周面に摺接しており、これにより、流体室内は、2つの室(以下それぞれを「第1室」「第2室」という。)15a,15bに区画される。なお、流体は、ベーン14とハウジング12との間に形成される隙間等を通じて第1室15aと第2室15bとの間を流動するようになっている。
ハウジング12の開口部は、ハウジング12内にロータ11及びベーン14を配設し、流体を充填した後、プラグ16により閉塞される。これにより、隔壁部13及びベーン14は、外観からは見ることができなくなる。もっとも、隔壁部13については、取付部12aと対向する位置に形成することにより、実際に見えなくてもその位置を把握することができる。しかし、ベーン14については、ロータ11の回転に伴い揺動するように設けられているため、その位置を把握することができない。そこで、ロータ11の外部から見えるところに、ベーン14の位置を示す凸部からなる第1の目印17が設けられている。この第1の目印17もロータ11と一体に成形されたものである。なお、第1の目印17としては、外部から見たときにベーン14の位置を表示できるものであればよく、凸部や凹部のように立体的なものであると、塗料を塗布したものや紙片等を貼付したもののように平面的なものであるとを問わない。
また、ハウジング12には、ベーン14の初期設定位置を示す第2の目印18が設けられている。この第2の目印18はハウジング12と一体に成形することができる。第2の目印18としては、外部から見たときにベーン14の初期設定位置を表示できるものであればよく、第1の目印17と同様に、立体的なものであると、平面的なものであるとを問わないが、図1に示したように、円周方向に所定の幅を持ち、ベーン14の初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すことができるものであることが好ましい。
上記のように構成されるロータリーダンパ10は、例えば、リクライニングシートに設けられるリクライニング装置の一部を構成し、シートバックの前方への回動を付勢するばねの付勢力に抗してシートバックの回転力を減衰させるロータリーダンパとして使用することができる。
具体的には、図3乃至図5に示したように、リクライニングシート20のシートバック(シートバックフレーム)21に取り付けられるアッパーヒンジブラケット24に突設された軸23にロータ11が連結されると共に、シートクッション(シートクッションフレーム)22に取り付けられるロアヒンジブラケット25に取付部12aを介してハウジング12が連結固定されて使用される。
ここで、軸23には、軸に平行にロータ11の孔部11aに形成されたセレーション歯11bとかみ合う多数のセレーション歯が形成されており、ロータ11は、その孔部11aに軸23を挿通させることにより、該軸23とセレーションにより結合される。従って、ロータ11の連結部に形成される遊びを極めて少なくすることができる。
また、ロータ11を設置対象物たる軸23に連結する際に、ロータ11側のセレーション歯11bと軸23側のセレーション歯との噛み合い位置を間違えると、ハウジング12に対するロータ11の相対的回転途中にベーン14と隔壁部13が衝突して、ロータリーダンパ10が破壊してしまうおそれがあるため、ロータ11に設けられた第1の目印17によりベーン14の位置を外部から把握し、また、第1の目印17とハウジング12に設けられた第2の目印18とを合わせることにより、ベーン14を初期設定位置に配置するようにする。これにより、ベーン14を外部から見ることができなくても初期設定位置に簡単に配置することができると共に、ベーン14と隔壁部13との衝突を確実に防止することができる。
また、セレーションによる結合は、ロータ11側のセレーション歯11bと軸23側のセレーション歯との噛み合いによってなされるため、第1の目印17と第2の目印18とを合わせたときに、両者にずれが生じる場合があるが、このずれの大きさの判断を組立作業者の感覚に委ねることとすると、ずれが大きいにも拘わらず小さいと誤って判断し、その結果、ベーン14と隔壁部13が衝突する不具合が発生するおそれがある。しかし、本実施例に係るロータリーダンパ10によれば、第2の目印18が、ベーン14の初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであるため、第1の目印17と第2の目印18とを合わせたときに生じる両者のずれのばらつきを、ベーン14の初期設定時における位置ずれの許容範囲内に抑えることが容易であり、また、第1の目印17と第2の目印18とを合わせたときのずれの大きさにより、ベーン14の初期設定時における位置ずれが許容範囲外であることも容易に判定することができる。
なお、図3において、符号26はシートバック21の前方への回動を付勢するばねである。また、リクライニング装置を構成するその他の機構(例えば、シートバックの傾斜角度を調節し、また傾斜姿勢を保持するための機構等)は従来公知のものを採用することができる。
上記のように設置されたロータリーダンパ10は、図6及び図7に示したように、シートバック21を後方へ回動させたときには、アッパーヒンジブラケット24に固定された軸23の回転に伴いロータ11が図7において反時計回り方向に回転する。これにより、ロータ11と一体に成形されたベーン14が流体室内で揺動し、ベーン14によって圧縮される第1室15aの流体の圧力を受けることとなり、その結果、シートバック21の回転力が減衰される。
一方、図8及び図9に示したように、シートバック21がばね26に付勢されて前方へ回動するときには、アッパーヒンジブラケット24に固定された軸23の上記とは逆方向の回転に伴いロータ11が図9において時計回り方向に回転する。これにより、ベーン14が流体室内で上記とは逆方向へ揺動し、ベーン14によって圧縮される第2室15bの流体の圧力を受けることとなり、その結果、ばね26の付勢力に抗してシートバック21の回転力が減衰される。
このように本実施例のロータリーダンパ10によれば、シートバック21が前方へ回転動作する場合のみならず後方へ回転動作する場合にもシートバック21の回転力を減衰させることができる。また、さらにロータ11がセレーションによる結合手段により軸23に連結されているため、ロータ11の連結部に殆ど遊びがなく、軸23の回転が即座にロータ11に伝達されるので、シートバック21の回動初期においても、その回転力を減衰させることができる。
なお、ロータリーダンパ10としては、隔壁部13又はベーン14に流体通路を形成すると共に、該流体通路に逆止弁を設ける等して、シートバックが前方へ回転動作する場合にのみ減衰力を発揮する構成を採用することもできる。
本発明は、例えば、自動車、鉄道車両、航空機等に装備されるリクライニングシートに適用できる。
本発明の一実施例に係るロータリーダンパを示す平面図である。 ロータリーダンパの内部構造を示す図である。 ロータリーダンパの設置方法を説明するための図である。 ロータリーダンパの設置方法を説明するための図である。 図4のA部拡大図である。 シートバックが後方へ回転動作した際のロータリーダンパの動作を説明するための図である。 図6のB部拡大図である。 シートバックが前方へ回転動作した際のロータリーダンパの動作を説明するための図である。 図8のC部拡大図である。
符号の説明
10 ロータリーダンパ
11 ロータ
12 ハウジング
13 隔壁部
14 ベーン
15a 第1室
15b 第2室
16 プラグ
17 第1の目印
18 第2の目印
20 リクライニングシート
21 シートバック(シートバックフレーム)
22 シートクッション(シートクッションフレーム)
23 軸
24 アッパーヒンジブラケット
25 ロアヒンジブラケット
26 ばね

Claims (12)

  1. ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを有するロータリーダンパであって、
    前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられていることを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 前記ハウジングに、前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
  3. 前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項2に記載のロータリーダンパ。
  4. 前記ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロータリーダンパ。
  5. シートバックの前方への回動を付勢するばねの付勢力に抗してシートバックの回転力を減衰させるロータリーダンパを有するリクライニング装置であって、
    前記ロータリーダンパは、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されると共に、該ロータに、前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印が設けられていることを特徴とするリクライニング装置。
  6. 前記ロータリーダンパは、前記ハウジングに、前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のリクライニング装置。
  7. 前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項6に記載のリクライニング装置。
  8. 前記ロータリーダンパのロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のリクライニング装置。
  9. リクライニングシートに対して、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されるロータリーダンパを設置する方法であって、
    前記ロータに設けられる前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印により、前記ベーンを所定位置に配置して、前記ロータを設置対象物に連結させる工程を含むことを特徴とする前記方法。
  10. リクライニングシートに対して、ロータとそれを収容するハウジングとの間に形成される空間を仕切り、流体が充填される流体室を形成する隔壁部と、前記流体室内に設けられるベーンとを備え、前記ロータが、結合手段により設置対象物に連結されるロータリーダンパを設置する方法であって、
    前記ロータに設けられる前記ベーンの位置を外部から認識し得る第1の目印と、前記ハウジングに設けられる前記ベーンの初期設定位置を外部から認識し得る第2の目印とを合わせることにより、前記ベーンを所定位置に配置して、前記ロータを設置対象物に連結させる工程を含むことを特徴とする前記方法。
  11. 前記第2の目印が、前記ベーンの初期設定時における位置ずれの許容範囲を示すものであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記ロータの結合手段が、スプライン又はセレーションであることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の方法。
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