JP2005069124A - 空調室内機のファンの軸受け機構およびこれを備えた送風装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軸受け機構75は、クロスフローファン71の左右のシャフト712a、712bと、この左右のシャフト712a、712bを軸支する軸受け722a、722bと、軸受け722a、722bを支持する軸受け保持部723a、723bとを有している。軸受け機構75は、特に、左右のシャフト712a、シャフト712bが共通の部品を用いて構成されている。
【選択図】 図7
Description
ここでは、第1の回転軸と第2の回転軸とが共通の部品から構成されているため、部品の種類を減らしてコストダウンが図れる。
ここでは、軸受けが軸受け保持部材において自在に保持されることで調芯機能を有するため、軸受け内に差し込まれた回転軸を斜めにして空調室内機本体へ取り付けた場合において、調芯を行わなくてもファンの回転軸の中心と仮想の回転軸の中心とを一致させることができる。よって、従来は必要であった調芯作業を不要にでき、組立工程を簡略化して更なるコストダウンが可能になる。
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1の外観を図1に示す。
空気調和装置1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、室外熱交換器30、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33および電動膨張弁34で構成される。
室内機2は、正面視に置いて横方向に長い形状を有している(図1参照)。室内機2は、主として、上部ケーシング6、送風機構7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図3参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。送風機構7は、室内機2の下部を構成している。
送風機構7は、室内熱交換器50において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、図3および図4に示すように、下部ケーシング70、送風ユニット8等がモジュール化されて構成されている。
下部ケーシング70は、外面部74、支持部78等によって構成されている。
送風ユニット8は、クロスフローファン71と、クロスフローファン71を回転させるための室内ファンモータ72と、室内ファンモータ72の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱73と、クロスフローファン71の回転軸を支持する軸受け機構75とを有している。
クロスフローファン71は、AS樹脂などからなる樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。クロスフローファン71は、後述するロータ(モータ回転子)713をインサート品とするインサート成形により成形される。このクロスフローファン71は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。このクロスフローファン71が回転軸を中心として回転することにより、空気流が生成される。この空気流は、吸い込み口60、61から取り入れられ室内熱交換器50を通って吹き出し口741から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置している。
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、図4に示すような、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ72は、図5に示すように、ステータ(モータ固定子)720と、ロータ713と、軸受け(第1の軸受け)722aと、軸受け保持部(軸受け保持部材)723aとを有している。
軸受け機構75は、図7に示すように、クロスフローファン71の左右のシャフト712a、712bと、この左右のシャフト712a、712bを軸支する軸受け722a、722bと、軸受け722a、722bを支持する軸受け保持部723a、723bと、を有している。
図6にクロスフローファン71をインサート成形する際の成形作業のフローを示す。
[本実施形態の軸受け機構の特徴]
(1)
本実施形態のクロスフローファン71の軸受け機構は、図7に示すように、左右両端のシャフト712a、712bが共通の部品で構成されている。
本実施形態のクロスフローファン71の軸受け機構75においては、左右共通のシャフト712a、712bが軸受け722a、722bによって一点支持されている。
本実施形態のクロスフローファン71の軸受け機構75においては、両端のシャフト712a、712bが調芯機能を備えた軸受け722a、722bによって軸支されている。具体的には、ゴム製の軸受け保持部723a、723bの中に金属製の軸受け722a、722bが挿入され、シャフト712a、712bを挿入された軸受け722a、722bが軸受け保持部723a、723b内で自在に動くことで、調芯機能を実現している。
本実施形態では、クロスフローファン71の左右両端に1個ずつ設けられたシャフト712a、712bおよび軸受け722a、722bが、ロータ713が連結された側に設けられたシャフト712aを基準にして共通化されている。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、アウターロータ方式のファンモータによって回転させられるファンを空調室内機のファンの一例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、インナーロータ方式のファンであっても、予めファンモータ側に設けられた回転軸を、他方の側の回転軸と共通の部品を用いて構成することにより、上記と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では本発明をクロスフローファンに適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、両端にシャフトを備えたファンであれば他のファンであっても同様に適用可能である。
上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る軸受け機構を備えた送風装置、空気調和装置に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、ファンの両端に回転軸と軸受けとからなる軸受け機構を備えた他の用途にも適用可能である。
上記実施形態では、左右両端のシャフト712a、712bが共通の部品で構成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、共通の部品でなくても、共通の軸径で構成されていれば、共通の材料を用いてシャフト712a,712bを構成できるため、シャフト712a、712bを構成する材料の種類を減らしてコストダウンが図れる。
2 室内機
3 室外機
7 送風機構
8 送風ユニット(送風装置)
50 室内熱交換器(空気調和部)
71 クロスフローファン(空調室内機のファン)
711 羽部(翼片)
712a シャフト(第1の回転軸)
712b シャフト(第2の回転軸)
713 ロータ(モータ回転子)
72 室内ファンモータ
720 ステータ(モータ固定子)
722a 軸受け(第1の軸受け)
722b 軸受け(第2の軸受け)
723a、723b 軸受け保持部(軸受け保持部材)
75 軸受け機構
A1 仮想の回転軸
Claims (9)
- 空気調和された空気を室内へ供給する空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)であって、
前記ファン(71)の一端に設けられた第1の回転軸(712a)と、
前記ファン(71)の他端に設けられた第2の回転軸(712b)と、
前記第1の回転軸(712a)を軸支する第1の軸受け(722a)と、
前記第2の回転軸(712b)を軸支する第2の軸受け(722b)と、
を備えており、
前記第1の回転軸(712a)と第2の回転軸(712b)とは回転軸径が共通である空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記第1の回転軸(712a)と第2の回転軸(712b)とは、共通の部品を用いて構成されている、
請求項1に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記第1の軸受け(722a)と第2の軸受け(722b)とは、共通の部品を用いて構成されている、
請求項1または2に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記第1の軸受け(722a)と第2の軸受け(722b)とは、前記ファン(71)の両端に1個ずつ設けられており、前記第1の回転軸(712a)と第2の回転軸(712b)とをそれぞれ一点支持している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記第1の軸受け(722a)と第2の軸受け(722b)とは、それぞれ軸受け保持部材(723a、723b)において自在に保持されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記空調室内機のファン(71)は、一方の側に連結されたモータ回転子(713)の径方向内側に配置されたモータ固定子(720)によって回転させられる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記第1の回転軸(712a)と第2の回転軸(712b)とは、前記モータ回転子(713)が連結された側に設けられた第1の回転軸(712a)を基準にして共通化されている、
請求項6に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 前記空調室内機のファン(71)はクロスフローファン(71)である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の空調室内機のファン(71)の軸受け機構(75)と、
空調室内機のファン(71)と、
前記空調室内機のファン(71)の一端に連結されたモータ回転子(713)と、
前記モータ回転子(713)を回転させるモータ固定子(720)と、
を備えている送風装置(8)。
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