JP2005068115A - 安定な皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分を、皮膚外用剤に安定化させて含有させる技術を提供する。
【解決手段】1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを皮膚外用剤に含有させる。かかるポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの好ましい含有量は、0.01〜2重量%であり、更に好適には0.02〜1重量%である。
【選択図】なし
【解決手段】1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを皮膚外用剤に含有させる。かかるポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの好ましい含有量は、0.01〜2重量%であり、更に好適には0.02〜1重量%である。
【選択図】なし
Description
本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分を安定化した皮膚外用剤に関する。
アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩等の成分は、皮膚外用剤においては主としてメラニン産生抑制剤として、美白の目的で使用されている。これらにおいては、光によって着色をしやすい性質を有することが知られている。この為、これらの成分を含有する皮膚外用剤には紫外線吸収剤を含有させたり、或いは、その様な皮膚外用剤を入れる容器に遮光を施したりするような工夫が為されてきた。しかしながら、紫外線吸収剤の含有は、内分泌物質かく乱作用を考慮すると、好ましからざる面が存し、遮光容器については、通常アルミニウムのラミネート容器が用いられるが、これらの成分の中にはアルミニウムと反応するものが存するため、好ましくない場合が存する。従って、遮光によらないこれらの物質の安定化方法の開発が望まれていると言える。
これらの物質の安定化方法としては、例えば、スクレロチウムガムなどを添加して安定化する方法(例えば、特許文献1を参照)、キサンタンガムやジュウランガムなどの天然ガム質を添加して安定化する方法(例えば、特許文献2を参照)などが存する。しかしながら、これらの成分に前記成分の安定化作用は存するものの、遮光によらず安定化するほどには至っていない。
一方、ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンは、化粧料用の汎用原料であって、このものの作用としては、保湿作用(例えば、特許文献3を参照)、刺激抑制作用(例えば、特許文献4、5を参照)、リポソームや乳化粒子を安定化する作用(例えば、特許文献6を参照)等が知られている。しかしながら、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分とポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンとを皮膚外用剤に含有させる技術も知られていなかったし、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分とポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンとを共存させることによりアスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分の光安定性を著しく向上させることが出来ることは全く知られていなかった。
本発明は、この様な状況下為されたものであり、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分を、皮膚外用剤に安定化させて含有させる技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分を、皮膚外用剤に安定化させて含有させるために、鋭意研究努力を重ねた結果、ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンを共存させることにより、この様な技術が可能であることを見出し発明を完成させた。更に、驚くべきことに、通常アスコルビン酸類はpH4を切る強酸性の条件でなければ安定しないのに、前記ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンが共存する条件においては、pHが4以上であっても安定に存在することを見出し、発明を発展させた。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの含有量が、0.01〜2重量%であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10重量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)pHが4以上であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)透明性のある部分を有する容器に充填されていることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化方法であって、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンを添加することを特徴とする、安定化方法。
(7)光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化のための、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの使用。
(1)1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの含有量が、0.01〜2重量%であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10重量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)pHが4以上であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)透明性のある部分を有する容器に充填されていることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化方法であって、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンを添加することを特徴とする、安定化方法。
(7)光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化のための、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの使用。
本発明によれば、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸或いはそれらの塩等の、光により退色或いは着色しやすい成分を、皮膚外用剤に安定化させて含有させる技術を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤が安定化しようとする対象成分
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を安定化の対象とし、含有することを特徴とする。アスコルビン酸の誘導体としては、アスコルビン酸の燐酸エステル、アスコルビン酸グルコシドなどのアスコルビン酸の配糖体、或いはそのアシル化体などの保護体乃至は前駆体などが例示出来、アスコルビン酸燐酸エステルとアスコルビン酸グルコシドが好適に例示出来る。ハイドロキノンの配糖体としては、例えば、グルコシド、マルトシド、ガラクトシド、ラムノシド等が例示出来、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコシド)が好適に例示出来る。これらの成分は、塩と為して含有することも可能であり、塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩やトリエタノールアミン塩などの有機アミン塩、リジン塩、アルギニン塩などの塩基性アミノ酸塩などが好適に例示出来る。本発明の皮膚外用剤においては、これらを唯一種含有させることも可能であるし、二種以上組み合わせて含有させることも可能である。これらの成分の好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10重量%であり、より好ましくは、0.5〜8重量%である。特筆すべきは、かかる成分は4重量%以上の濃度になると、光による着色が極めて著しくなるが、その様な濃度においても安定化されることであり、加えて、この様な条件で更に着色を加速するpH4以上の条件下でも安定化されることである。
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を安定化の対象とし、含有することを特徴とする。アスコルビン酸の誘導体としては、アスコルビン酸の燐酸エステル、アスコルビン酸グルコシドなどのアスコルビン酸の配糖体、或いはそのアシル化体などの保護体乃至は前駆体などが例示出来、アスコルビン酸燐酸エステルとアスコルビン酸グルコシドが好適に例示出来る。ハイドロキノンの配糖体としては、例えば、グルコシド、マルトシド、ガラクトシド、ラムノシド等が例示出来、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコシド)が好適に例示出来る。これらの成分は、塩と為して含有することも可能であり、塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩やトリエタノールアミン塩などの有機アミン塩、リジン塩、アルギニン塩などの塩基性アミノ酸塩などが好適に例示出来る。本発明の皮膚外用剤においては、これらを唯一種含有させることも可能であるし、二種以上組み合わせて含有させることも可能である。これらの成分の好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10重量%であり、より好ましくは、0.5〜8重量%である。特筆すべきは、かかる成分は4重量%以上の濃度になると、光による着色が極めて著しくなるが、その様な濃度においても安定化されることであり、加えて、この様な条件で更に着色を加速するpH4以上の条件下でも安定化されることである。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
本発明の皮膚外用剤は、前記アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を安定化するために、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを含有することを特徴とする。かかる物質は、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを重合させたものであるが、該2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンは、2−ブロモエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとを反応させて2−メタクリロイルオキシエチル−2′−ブロモエチルリン酸を得、更にこれをトリメチルアミンとメタノール溶液中で反応させて得ることができる。これを重合するには、常法に従えば良く、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを溶媒中で重合開始剤の存在下、反応させて得られる。ここで使用される溶媒としては、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンが溶解するものであれば良く、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノール、t−ブタノール、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、クロロホルムまたはこれらの混合溶媒等が例示される。また、重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤ならば何れを用いても良く、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、3−カルボキシプロピオニトリル、アゾビスマレノニトリル等の脂肪酸アゾ化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸カリウム等の有機過酸化物を挙げることができる。この時、平均分子量はポリエチレングリコール換算で5000以上、より好ましくは10000以上が好適である。本発明においては、メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンは、この様に製造したものを用いることも出来るし、既に、市販されているものが存するため、かかる市販品を購入し使用することも出来る。好ましい市販品としては、例えば、日本油脂株式会社製の「バイタルポリマー」(平均分子量約40000;ポリエチレングリコール換算)等が好適に例示出来る。本発明の皮膚外用剤に於ける、かかるポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの好ましい含有量は、0.01〜2重量%であり、更に好適には0.02〜1重量%である。これは少なすぎると、安定化作用を発揮しない場合が存し、多すぎると、かかる効果が頭打ちになり、使用感を損なうことすらある場合が存するからである。
本発明の皮膚外用剤は、前記アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を安定化するために、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを含有することを特徴とする。かかる物質は、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを重合させたものであるが、該2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンは、2−ブロモエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとを反応させて2−メタクリロイルオキシエチル−2′−ブロモエチルリン酸を得、更にこれをトリメチルアミンとメタノール溶液中で反応させて得ることができる。これを重合するには、常法に従えば良く、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを溶媒中で重合開始剤の存在下、反応させて得られる。ここで使用される溶媒としては、2−メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンが溶解するものであれば良く、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノール、t−ブタノール、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、クロロホルムまたはこれらの混合溶媒等が例示される。また、重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤ならば何れを用いても良く、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、3−カルボキシプロピオニトリル、アゾビスマレノニトリル等の脂肪酸アゾ化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸カリウム等の有機過酸化物を挙げることができる。この時、平均分子量はポリエチレングリコール換算で5000以上、より好ましくは10000以上が好適である。本発明においては、メタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンは、この様に製造したものを用いることも出来るし、既に、市販されているものが存するため、かかる市販品を購入し使用することも出来る。好ましい市販品としては、例えば、日本油脂株式会社製の「バイタルポリマー」(平均分子量約40000;ポリエチレングリコール換算)等が好適に例示出来る。本発明の皮膚外用剤に於ける、かかるポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの好ましい含有量は、0.01〜2重量%であり、更に好適には0.02〜1重量%である。これは少なすぎると、安定化作用を発揮しない場合が存し、多すぎると、かかる効果が頭打ちになり、使用感を損なうことすらある場合が存するからである。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを含有し、且つ、これらを安定に保つ特徴を有する。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のアスコルビン酸類以外のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分と、これらの任意の成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。尚、本発明の皮膚外用剤の効果としては、pHが4以上でも不安定性分を安定に出来るため、皮膚のpHに近いpH4以上に調整して応用することが、安全性をより向上出来る意味で好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを含有し、且つ、これらを安定に保つ特徴を有する。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のアスコルビン酸類以外のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分と、これらの任意の成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。尚、本発明の皮膚外用剤の効果としては、pHが4以上でも不安定性分を安定に出来るため、皮膚のpHに近いpH4以上に調整して応用することが、安全性をより向上出来る意味で好ましい。
かくして製造された組成物を、種々の皮膚外用剤として使用することが出来る。この様な皮膚外用剤としては、例えば、ステロイド類、非ステロイド抗炎症剤、抗真菌剤などの有効成分とともに皮膚外用医薬に、或いは、そのまま化粧料として適用することが出来る。特に好ましいものは、医薬部外品を包含する意味での化粧料である。これは、必須成分である、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸等が医薬部外品の有効成分として知られているためである。かかる化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、パック料等、乳化系、可溶化系を問わずに適用出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、ニキビ用の化粧料(化粧料)を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱して、可溶化し、攪拌冷却し、本発明の皮膚外用剤である化粧料1を得た。このもののpHは8.5であった。このものの、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン(「バイタルポリマー」;平均分子量約40000)をスクレロチウムガムに置換した比較例1、キサンタンガムに置換した比較例2、ジェランガムに置換した比較例3及び水に置換した対照例1も作成し、40℃6ヶ月の保存試験を行った。保存期間終了後、有効成分であるアスコルビン酸燐酸エステルナトリウム塩の定量をHPLCで行うとともに、別途5℃に保存した、同じサンプルと比色を行い、色差(ΔE)を求めた。結果を表1に示す。これより、スクロチウムガム、キサンタンガム、ジェランガムは何れも、アスコルビン酸燐酸エステルナトリウム塩の安定性を向上させるが、これらよりも更に、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの添加による安定化効果は著しいことが判った。
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アスコルビン酸リン酸2ナトリウム塩 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、ニキビ用の化粧料(化粧料)を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱して、可溶化し、攪拌冷却し、本発明の皮膚外用剤である化粧料1を得た。このもののpHは8.5であった。このものの、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン(「バイタルポリマー」;平均分子量約40000)をスクレロチウムガムに置換した比較例1、キサンタンガムに置換した比較例2、ジェランガムに置換した比較例3及び水に置換した対照例1も作成し、40℃6ヶ月の保存試験を行った。保存期間終了後、有効成分であるアスコルビン酸燐酸エステルナトリウム塩の定量をHPLCで行うとともに、別途5℃に保存した、同じサンプルと比色を行い、色差(ΔE)を求めた。結果を表1に示す。これより、スクロチウムガム、キサンタンガム、ジェランガムは何れも、アスコルビン酸燐酸エステルナトリウム塩の安定性を向上させるが、これらよりも更に、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンの添加による安定化効果は著しいことが判った。
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アスコルビン酸リン酸2ナトリウム塩 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
<実施例2>
実施例1の化粧料1のアスコルビン酸燐酸2ナトリウムを、アスコルビン酸−2−グルコシドに置換して化粧料2を作成し、同様の検討を行った。結果は、定量値が95%であり、色差(ΔE)が0.9であった。同様の効果を奏することが確認された。(pH8.4)
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アスコルビン酸−2−グルコシド 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
実施例1の化粧料1のアスコルビン酸燐酸2ナトリウムを、アスコルビン酸−2−グルコシドに置換して化粧料2を作成し、同様の検討を行った。結果は、定量値が95%であり、色差(ΔE)が0.9であった。同様の効果を奏することが確認された。(pH8.4)
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アスコルビン酸−2−グルコシド 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
<実施例3>
化粧料1のアスコルビン酸燐酸2ナトリウムを、アルブチンに置換して、同様の検討を行った。結果は、定量値が96%であり、色差(ΔE)が0.8であった。同様の効果を奏することが判った。(pH8.3)
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アルブチン 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
化粧料1のアスコルビン酸燐酸2ナトリウムを、アルブチンに置換して、同様の検討を行った。結果は、定量値が96%であり、色差(ΔE)が0.8であった。同様の効果を奏することが判った。(pH8.3)
ポリエチレングリコール1500 1 重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 7 重量部
クエン酸 0.035重量部
クエン酸ナトリウム 0.5重量部
グリチルリチン酸2カリウム 0.1重量部
シラカバエキス(一丸ファルコス(株)) 0.1重量部
トリメチルグリシン 0.1重量部
ロイヤルゼリー 0.1重量部
アルブチン 5 重量部
フェノキシエタノール 0.3重量部
POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 77.265重量部
<実施例4>
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、化粧料4を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ75℃に加熱し、イにロを加えて中和し、これにハを攪拌下徐々に加え乳化し、乳化粒子をホモジナイザーで整えた後、攪拌冷却し、エッセンスを得た。同時に、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを水に置換した対照例2を同様に作成し、40℃6ヶ月の保存試験に供した。結果を表2に示す。これより、トラネキサム酸においても同様の効果を奏することが判る。
イ
アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸コポリマー
(「ペムレンTR−1」グッドリッチ社) 0.5重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ペンタンジオール 5 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 50 重量部
ロ
10%水酸化カリウム水溶液 5 重量部
水 16.5重量部
ハ
スクワラン 10 重量部
セラキルアルコール 2 重量部
トラネキサム酸 5 重量部
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、化粧料4を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ75℃に加熱し、イにロを加えて中和し、これにハを攪拌下徐々に加え乳化し、乳化粒子をホモジナイザーで整えた後、攪拌冷却し、エッセンスを得た。同時に、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリンを水に置換した対照例2を同様に作成し、40℃6ヶ月の保存試験に供した。結果を表2に示す。これより、トラネキサム酸においても同様の効果を奏することが判る。
イ
アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸コポリマー
(「ペムレンTR−1」グッドリッチ社) 0.5重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ペンタンジオール 5 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 50 重量部
ロ
10%水酸化カリウム水溶液 5 重量部
水 16.5重量部
ハ
スクワラン 10 重量部
セラキルアルコール 2 重量部
トラネキサム酸 5 重量部
<実施例5>
実施例4と同様に、化粧料4のトラネキサム酸を4−メトキシサリチル酸に置換して、同様の検討を行った。結果は表3に示す。同様の効果を奏していることが判る。
イ
アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸コポリマー
(「ペムレンTR−1」グッドリッチ社) 0.5重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ペンタンジオール 5 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 50 重量部
ロ
10%水酸化カリウム水溶液 5 重量部
水 16.5重量部
ハ
スクワラン 10 重量部
セラキルアルコール 2 重量部
4−メトキシサリチル酸 5 重量部
実施例4と同様に、化粧料4のトラネキサム酸を4−メトキシサリチル酸に置換して、同様の検討を行った。結果は表3に示す。同様の効果を奏していることが判る。
イ
アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸コポリマー
(「ペムレンTR−1」グッドリッチ社) 0.5重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ペンタンジオール 5 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン
(固形分として) 0.5重量部
水 50 重量部
ロ
10%水酸化カリウム水溶液 5 重量部
水 16.5重量部
ハ
スクワラン 10 重量部
セラキルアルコール 2 重量部
4−メトキシサリチル酸 5 重量部
本発明は、温度安定性、光安定性に優れる、有効成分を高濃度に含有する、皮膚外用剤に応用出来る。
Claims (7)
- 1)ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンと2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- ポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの含有量が、0.01〜2重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、ハイドロキノンの配糖体、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10重量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- pHが4以上であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 透明性のある部分を有する容器に充填されていることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化方法であって、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンを添加することを特徴とする、安定化方法。
- 光により、退色或いは着色する成分の、皮膚外用剤に於ける安定化のための、該成分の0.1〜100倍の重量のポリメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリンの使用。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003303789A JP2005068115A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 安定な皮膚外用剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013032345A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-02-14 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 外用組成物 |
JP5498387B2 (ja) * | 2008-09-12 | 2014-05-21 | 第一三共ヘルスケア株式会社 | 変色が抑制された安定な医薬製剤 |
-
2003
- 2003-08-28 JP JP2003303789A patent/JP2005068115A/ja active Pending
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