JP2005068041A - ポルフィリン化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1、3161(1997年) Heterocycles 52巻、399(2000年)
成してもよい)
る 方法を提供する。
本発明は、下記反応式で表される様な、2−ヒドロキシメチルピロール誘導体の酸処理、ついでポルフィリノーゲン誘導体の酸化によりポルフィリン化合物を得る製造において、2−ヒドロキシメチルピロール誘導体の酸処理に用いる酸を、反応系に溶解又は微分散させた状態で用いることを特徴とする。
されないが具体的には、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ニトロ基;ニトロソ基;シアノ基;イソシアノ基;シアナト基;イソシアナト基;チオシアナト基;イソチオシアナト基;メルカプト基;ヒドロキシ基;ホルミル基;スルホン酸基;カルボキシル基;置換されていても良いアルキル基;置換されていても良いシクロアルキル基;置換されていても良いアルケニル基;置換されていても良いシクロアルケニル基;置換されていても良いアリール基;置換されていても良い複素環基;置換されていても良いアルコキシ基;置換されていても良いアルケニルオキシ基;置換されていても良いアリールオキシ基;置換されていても良いアルキルチオ基;−COQ3で表されるアシ
ル基;−OCOQ3で表されるアシルオキシ基;−NQ4Q5で表されるアミノ基;−CO
OQ3で表されるカルボン酸エステル基;−CONQ6Q7で表されるカルバモイル基;−
SOQ3で表されるスルフィニル基;−SO2Q3で表されるスルホニル基;−SO3Q3ス
ルホン酸エステル基;−SO2NQ6Q7で表されるスルファモイル基が挙げられる。この
うち、置換されていても良いアルキル基;置換されていても良いシクロアルキル基;置換されていても良いアルケニル基;置換されていても良いシクロアルケニル基;置換されていても良いアリール基;置換されていても良い複素環基;置換されていても良いアルコキシ基;置換されていても良いアルケニルオキシ基;置換されていても良いアリールオキシ基;置換されていても良いアルキルチオ基;−COQ3で表されるアシル基;−OCOQ3で表されるアシルオキシ基;−NQ4Q5で表されるアミノ基;−COOQ3で表されるカ
ルボン酸エステル基;−CONQ6Q7で表されるカルバモイル基;−SOQ3で表される
スルフィニル基;−SO2Q3で表されるスルホニル基;−SO3Q3スルホン酸エステル基;−SO2NQ6Q7で表されるスルファモイル基としては、炭素数18以下、好ましくは
12以下ものが挙げられる。
上記シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等の環状アルキル基が挙げられる。
上記シクロアルケニル基としては、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等の環状アルケニル基が挙げられる。
上記複素環基としては、2−チエニル基、2−ピリジル基、4−ピペリジル基、モルホリノ基等の異項原子を1〜3個有する複素環基が挙げられる。
上記アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の直鎖または分岐のアルコキシ基が挙げられる。
上記アリールオキシ基としては、フェノキシ基又はナフチルオキシ基が挙げられる。
上記アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基等の直鎖または分岐のアルキルチオ基が挙げられる。
は置 換されていても良い複素環基が挙げられる。
上記アミノ基におけるQ4及びQ5としては、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、炭化水素基、複素環基、−COQ3で表されるアシル基、−COOQ3で表されるカルボン酸エステル基又は−SO2Q3で表されるスルホニル基が挙げられる。
上記アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基及び炭化水素基は、反応において悪影響を与えない範囲で任意の置換されていても良く、その具体例としては、上述のR1〜R8の具体例として記述したような基が挙げられる。
R1〜R8で好ましいのは、水素原子である。
本発明における、ポルフィリノーゲン誘導体は、2−ヒドロキシメチルピロール誘導体の 酸処理により製造される。
2−ヒドロキシメチルピロール誘導体は、公知の方法に従って合成すれば特に構わない。例えば、ピロール−2−カルボン酸エステル誘導体を水素化リチウムアルミニウム等の還元剤で還元して製造する事が出来る。
反応系内に溶解又は微分散する固体酸としては、無機酸でも有機酸でも良く、具体的にはAlCl3、AsF5等のルイス酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸等の置換されていてもよい脂肪族カルボン酸;安息香酸、トルイル酸、フタル酸、トリメリト酸等の置換されていてもよい芳香族カルボン酸;置換されていても良い脂肪族スルホン酸;ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸等の置換されていてもよい芳香族スルホン酸等が挙げられる。
オン酸、酪酸、吉草酸、トリフルオロ酢酸等の置換されていても良い脂肪族カルボン酸;置換されていても良い芳香族カルボン酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の置換されていても良い脂肪族スルホン酸;置換されていても良い芳香族スルホン酸が挙げられる。
上記酸として好ましいのは、液体酸である。
反応系内に酸を微分散させるにあたっては固体酸を1mm以下、さらに好ましくは500μm以下、より好ましくは100μm以下に微粒子化したり、該固体酸又は液体酸の存在下必要に応じて界面活性剤を用いて攪拌することにより微分散することができる。
2−ヒドロキシメチルピロール誘導体は溶媒に溶解させて、前述の酸処理を行う。溶媒は、2−ヒドロキシメチルピロール誘導体が溶解するものであって、反応に悪影響を与えないものを適宜選択すればよく、又、前記酸との組み合わせによっても適宜選択できるが、その具体例としてはクロロホルムや塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類;トルエンやベンゼン、キシレンやクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル等のエステル類;ピリジン、キノリン等の含窒素有機溶媒類;あるいはエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類の溶媒等が挙げられる。
2−ヒドロキシメチルピロール誘導体を酸処理するには、ヒドロキシメチルピロール化合物溶液に前述のいずれかの酸を添加する、あるいは、その酸をあらかじめ反応溶媒に溶解又は分散しておき、ヒドロキシメチルピロール化合物の溶液を添加することでも可能で
ある 。
上限は、反応に悪影響を与えない量であれば特に問題ないが、好ましくは10モル以下、さらに好ましくは5モル以下である。
2−ヒドロキシメチルピロール誘導体の酸処理工程では、反応進行度をモニターして、2−ヒドロキシメチルピロール誘導体が消失し、ポルフィリノーゲン誘導体が生成するのを確認して反応時間を設定するのが望ましい。通常は30分以上、好ましくは1時間以上反応させる。また、あまり反応が遅いと副反応が進行して収率が低下するので、12時間以内に反応が終了するように酸の添加量や温度等の反応条件を設定するのが望ましい。
酸の表面においても反応は進行するが、スケールが大きくなると反応液の容積に対する表面積が、相対的に小さくなるため、この効果は失われることからスケールアップにより収率が低下するものと考えられる。
本発明においては、前述の方法で得られたポルフィリノーゲン誘導体を酸化してポルフィリン化合物を得る。例えば、前述の酸処理工程で、原料2−ヒドロキシメチルピロール誘導体が消失し、ポルフィリノーゲン誘導体が十分に生成したところで、酸化剤を添加してポルフィリノーゲン誘導体をポルフィリン化合物に変換する。
酸化セレン等の無機酸化剤、さらには酸素等の酸化性の気体を吹き込むことも利用できる。好ましくは、クロラニル、ジクロロジシアノベンゾキノンである。
酸化剤の量は、反応の進行をLC等でモニターしながら酸化剤を調整するのが望ましいが、原料として用いた2−ヒドロキシメチルピロール類の0.3倍当量〜3倍当量を用いる。好ましくは0.3倍当量〜1倍当量である。
得られたビシクロポルフィリンは必要に応じて精製する事ができる。具体的な精製法としては、反応溶媒を濃縮したり、貧溶媒を加えたりして目的物を取り出す。さらに純度を
高めるためには、クロマトグラフィー、再結晶、再沈殿等用いて、望ましい純度まで精製することができる。
窒素雰囲気下、水素化アルミニウムリチウム(4.52g、119mmol)をテトラヒドロフラン(THF、161ml)に懸濁させた。0℃に冷却し、4,7−ジヒドロ−4,7−エタノ−2H−イソインドール−1−カルボン酸エチル(6.47g、29.8mmol)のTHF(161ml)溶液を滴下した。その後10℃に昇温し、全体で約3時間程度攪拌した。HPLCにより、4,7−ジヒドロ−4,7−エタノ−2H−イソインドールが生成していることを確認し、飽和塩化アンモニウム水溶液に反応液を加えて反応を停止した。その後、クロロホルム(和光純薬工業製、安定化剤にアミレンを使用)により抽出を行い(300mlずつ3回)、抽出したクロロホルム溶液を濃縮し、400mlとした。このうち、40mlを以下の反応に用いた。ここにクロロホルムを加えて、133mlとし、濃 塩酸を3滴加えて攪拌した。HPLCにより、4,7−ジヒドロ−4,7−エタノ−2H−イソインドールの環状4量化が進行し、ポルフィリノーゲン誘導体が生成していることを確認した。さらにクロラニル(206.6mg、0.84mmol)を室温で加え、1時間ほど攪拌を行い、ポルフィリノーゲン誘導体を酸化してポルフィリン化合物を得た。その後水に注いで反応を停止し、有機層を分離した。炭酸水素ナトリウム水溶液で洗滌し(2回)、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、クロロホルムを展開溶媒としたシリカゲル カラムクロマトグラフィーにより精製し、クロロホルム−メタノール混合溶媒を用いて再沈殿によりさらに精製することにより、目的のポルフィリン化合物127.1mgを得た。収 率は27%であった。
窒素雰囲気下、水素化アルミニウムリチウム(2.58g、68.0mmol)をテトラ ヒドロフラン(THF、92ml)に懸濁させた。0℃に冷却し、4,7−ジヒドロ−4,7−エタノ−2H−イソインドール−1−カルボン酸エチル(4.00g、18.4mmol)のTHF(184ml)溶液を滴下した。その後10℃に昇温し、全体で約3時間程度攪拌した。酢酸エチル(適当量)を加えて反応を停止し、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に加えた。クロロホルムにより抽出を行い(750mlずつ3回)、抽出したクロロホルム溶液を5分割した後に、さらにクロロホルムを加えてそれぞれを1000mlとした。このそれぞれにパラトルエンスルホン酸を1.58g(9.2mmol)ずつ加えた。添加後、パラトルエンスルホン酸は凝集していた。24時間攪拌した後、それぞれにクロラニル(0.47g、1.9mmol)を室温で加え、さらに24時間攪拌した。水に注いで反応を停止し、有機層を分離した。炭酸水素ナトリウム水溶液で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、クロロホルムを展開溶 媒としたシリカゲルカラムクロマトグラィーにより精製を行ったが、ビシクロポルフィリン化合物は19mgしか得られなかった。収率は0.7%であった。
Claims (2)
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JP2003297202A JP2005068041A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | ポルフィリン化合物の製造方法 |
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JPS63139947A (ja) * | 1986-10-01 | 1988-06-11 | スペンコ メディカル コーポレーション | 改良された粘弾性重量体組成 |
JPH09208691A (ja) * | 1996-01-25 | 1997-08-12 | Ems Inventa Ag | アニオン性ラクタム重合を行うための液体系 |
JP2000178310A (ja) * | 1998-12-18 | 2000-06-27 | Union Carbide Chem & Plast Technol Corp | 希土類触媒を用いた場合の気相重合されたポリブタジエンの分子量制御 |
-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003297202A patent/JP2005068041A/ja not_active Withdrawn
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