JP2005067873A - 護岸ブロックの搬送装置 - Google Patents

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正高 藤岡
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Abstract

【課題】玉掛け作業などを不要にして、護岸ブロックの捕捉、移送、設置などの一連の搬送作業を、クレーンのオペレーターだけで安全に、しかも、能率よく行える護岸ブロックの搬送装置を提供する。
【解決手段】上向きに突出する消波脚T1に上方から外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉するグラブアーム3と、グラブアーム3を吊り下げ支持する吊持フレーム1とを備えている。第1ロープ6で支持した吊持フレーム1の下部に、グラブアーム3を第1軸2を介して相対揺動可能に連結する。グラブアーム3の中途部と保持枠5とを第2軸4を介して相対揺動可能に連結する。保持枠5およびグラブアーム3に、両者3・5を第2軸4を中心にして開閉操作する第1補助ロープ9、および第2補助ロープ10を接続する。両補助ロープ9・10は第2ロープ8で支持する。以て、消波脚T1に外嵌装着した保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持するグラブアーム3とで、護岸ブロックTを捕捉し吊持搬送できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、4個の消波脚が120度の挟み角で放射状に突設してある護岸ブロックを捕捉し移送するための搬送装置に関する。この種の護岸ブロックは、一般にテトラポッド(登録商標)の呼称で広く知られている。
この種の護岸ブロックの搬送装置として、オレンジピール型の3個のグラブを捕捉要素とする搬送装置が公知である(特許文献1参照)。そこでは、護岸ブロックの接地している消波脚の基端部分を、3個のグラブで側面下方から挟み保持している。護岸ブロックを同様に支持したうえで、上向きに突出する第4の消波脚を、別に設けた3個のグラブで挟み保持して移送する搬送装置も提案されている(特許文献2参照)。
上記の搬送装置は異なり、上向きに突出する第4の消波脚と、接地している3個の消波脚のひとつを捕捉して、護岸ブロックを移送できるようにした搬送装置が公知である(特許文献3参照)。そこでは、図6に示すように、第4の消波脚40に外嵌装着されるリング41と、リング41に固定した軸42で傾動可能に支持される左右一対のヒンジプレート43と、ヒンジプレート43の下部に連結される左右一対の起伏アーム44と、起伏アーム44で揺動可能に支持される当て板45などで搬送装置を構成している。符号46は補助ロープである。
特開2002−145576号公報(段落番号0014、図2) 特開平6−286973号公報(段落番号0024、図3) 特開平8−333078号公報(段落番号0008、図3)
オレンジピール型のグラブを捕捉要素とする特許文献1・2の搬送装置によれば、護岸ブロックにワイヤーを装着して吊り下げ可能とする玉掛作業を行う必要がないので、護岸ブロックの移送や設置を安全に行えるうえ、護岸ブロックの捕捉作業を迅速に行える。しかし、護岸ブロックをグラブでなかば強引に挟持補足するので、捕捉作業時に護岸ブロックを傷付けやすい。
その点特許文献3の搬送装置は、護岸ブロックの自重を巧みに利用して、接地している3個の消波脚47のひとつと、上向きに突出する第4の消波脚40とを捕捉固定するので、移送時に護岸ブロックが傷付くのを解消できる。しかし、1系統のロープのみで護岸ブロックを吊り下げ支持するので、搬送装置を護岸ブロックに装着する際に人手が不可欠であり、作業性と安全性に問題がある。詳しくは、リング41を第4の消波脚40に外嵌したのち、それまで連結していた補助ロープ46を当て板45から取り外して、ヒンジプレート43、起伏アーム44、当て板45の3者を吊り上げ可能な状態にセットする必要があり、この作業に人手を要する。
護岸ブロックを吊持するとき、ヒンジプレート43を軸42に対して上方スライド移動させ、ヒンジプレート43と当て板45との距離を縮めることにより、当て板45を消波脚47の突端面に接当させるので、当て板45と消波脚47の突端面との間に小石などの異物が介在するような場合に、当て板45が不安定になることがあり、移送途中にバランスを崩すおそれがある。消波脚47の突端面が土砂や砂地などに埋まっている場合に、当て板45の装着に手間取る不利もある。
本発明の目的は、玉掛作業が不用で、護岸ブロックの移送や設置を安全に行えるうえ、搬送時の護岸ブロックの傷付きがなく、しかも、護岸ブロックの捕捉、移送、設置などの一連の搬送作業を能率よく迅速に行える護岸ブロックの搬送装置を提供することにある。本発明の目的は、護岸ブロックの捕捉および移送などの一連の搬送作業を、クレーンのオペレーターのみで行え、従来装置に比べて搬送時の安全性を向上できる護岸ブロックの搬送装置を提供することにある。本発明の目的は、装置全体の構造が簡単で故障しにくいうえ、メンテナンスの手間も少なくて済み、従来装置に比べて維持費が少なくて済む護岸ブロックの搬送装置を提供することにある。
本発明の護岸ブロックの搬送装置は、上向きに突出する消波脚T1に上方から外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉するグラブアーム3と、グラブアーム3を吊り下げ支持する吊持フレーム1とを備えている。吊持フレーム1は第1ロープ6で支持され、その下部にグラブアーム3が第1軸2を介して相対揺動可能に連結してある。グラブアーム3の中途部と保持枠5とは第2軸4を介して相対揺動可能に連結する。保持枠5およびグラブアーム3に接続されて、両者3・5を第2軸4を中心にして開閉操作する第1補助ロープ9、および第2補助ロープ10を、それぞれ第2ロープ8で支持する。消波脚T1に外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持するグラブアーム3とで、護岸ブロックTを捕捉支持して搬送することを特徴とする(請求項1)。
図1に示すように、グラブアーム3が護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持した状態において、その捕捉個所が護岸ブロックTの重心位置Gから一定距離Lだけずれるようにする(請求項2)。
グラブアーム3に連結される第1補助ロープ9の中途部に、第1補助ロープ9に所定値以上の張力が作用するとき分断する安全具30と、安全具30を迂回する脇ロープ31とを並列状に接続する(請求項3)。
吊持フレーム1は、左右一対の側枠13と、側枠13の上端どうしを繋ぐ上枠14とで門形に形成する。グラブアーム3は、吊持フレーム1の側枠13に第1軸2を介して連結される左右一対の揺動腕18と、揺動腕18に連続して湾曲する爪腕19と、爪腕19の先端に装着される捕捉爪20とで釣針状に形成する(請求項4)。
図3に示すように保持枠5は、馬蹄形状のリング25と、リング25に連続して一体に設けられる連結枠26とを備えている。保持枠5の連結枠26と、グラブアーム3の揺動腕18の下部とを第2軸4で相対揺動可能に連結する(請求項5)。
本発明の搬送装置においては、消波脚T1に外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉するグラブアーム3とで、護岸ブロックTをそれ自身の重量モーメントを利用して捕捉固定するので、従来搬送装置において不可欠であった玉掛作業を行う必要がなく、護岸ブロックTの捕捉および移送などの一連の搬送作業を、クレーンのオペレーターのみで行うことができる。従って、護岸ブロックTの移送や設置を安全に行えるうえ、搬送時の護岸ブロックTの傷付きがない。グラブアーム3で護岸ブロックTの基部底面を捕捉するので、消波脚の突端面を当て板で捕捉する従来装置に比べて、護岸ブロックTをより安定した状態で支持できるうえ、護岸ブロックTに対する搬送装置の着脱作業をクレーン操作だけで行えるので、護岸ブロックTの捕捉、移送、設置などの一連の搬送作業を能率よく迅速に行える。オレンジピール型のグラブを捕捉要素とする捕捉装置に比べて、装置全体の構造を簡素化できるので、故障しにくく、メンテナンスの手間も少なくて済み、維持費を削減できる。全体重量を軽くできる利点もある(請求項1)。
グラブアーム3が護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持した状態において、その捕捉個所を護岸ブロックTの重心位置Gから一定距離Lだけずらすと、捕捉爪20による捕捉位置を浅くできるので、グラブアーム3による護岸ブロックTの捕捉、および護岸ブロックTからの分離を簡便に行える。例えば、重心を通る中心軸を越えて護岸ブロックTの基部底面を捕捉爪20で受け止める場合には、捕捉爪20や爪腕19が地面に接当するため、捕捉爪20を護岸ブロックTの基部底面と地面との間にもぐりこませるのが極めて困難になるが、上記のように捕捉爪20の捕捉位置が浅いと、捕捉爪20や爪腕19が地面に接当したとしても、グラブアーム3の動作が阻害されることはなく、従ってグラブアーム3の護岸ブロックTに対する捕捉や分離を確実に、しかも容易に行うことができる。1個のグラブアーム3で護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持するので、他の捕捉形態を採用する場合に比べて構造の無駄がなく、全体装置をコンパクト化できる(請求項2)。
第1補助ロープ9の中途部に安全具30と脇ロープ31とを並列状に接続した搬送装置によれば、第1補助ロープ9に所定値以上の張力が作用するとき、安全具30が分断して第2ロープ8に衝撃を与え、クレーンオペレータに誤操作であることを認識させることができる。従って、護岸ブロックTを吊持している状態において、グラブアーム3が護岸ブロックTから分離してしまうのを未然に防止でき、誤操作による護岸ブロックTの落下事故を回避し、作業の安全性を向上できる。脇ロープ31を設けておくと、新規な安全具30を換装するまでの間、第1補助ロープ9でグラブアーム3を操作できるので、安全具30が分断したあとでも、護岸ブロックTの搬送を継続して行える(請求項3)。
左右一対の揺動腕18と、揺動腕18に連続して湾曲する爪腕19と、爪腕19の先端に装着される捕捉爪20とで釣針状に形成したグラブアーム3によれば、揺動腕18および爪腕19が消波脚T1の基部周面に接当干渉するのを避けながら、護岸ブロックTの基部底面を捕捉爪20で捕捉でき、捕捉途中に爪腕19および捕捉爪20が地面に食い込むのを極力避けることができ、護岸ブロックTの捕捉、移送、設置などの一連の搬送作業をさらに迅速に行える(請求項4)。
馬蹄形状のリング25と連結枠26とで保持枠5を構成すると、護岸ブロックTを吊持した状態において、消波脚T1の周面の大半をリング25で遊動不能に受け止めて護岸ブロックTがぐらつくのを防止でき、従って常に安定した状態で護岸ブロックTを安全に移送できる。リング25と連結枠26とがボルト28で一体化してある場合には、リング25および捕捉爪20を換装することにより、サイズが異なる護岸ブロックTを捕捉し搬送できる(請求項5)。
図1ないし図5は本発明に係る護岸ブロック用搬送装置の実施例を示す。図1において搬送装置は、吊持フレーム1と、吊持フレーム1に第1軸2を介して相対揺動可能に連結されるグラブアーム3と、グラブアーム3の中途部に第2軸4を介して相対揺動可能に連結される保持枠5と、吊持フレーム1と第1ロープ6を接続する左右一対の連結ロープ7と、グラブアーム3および保持枠5と第2ロープ8を接続する第1補助ロープ9、および第2補助ロープ10などで構成する。
図2に示すように、吊持フレーム1は、左右一対の側枠13と、側枠13の上端どうしを繋ぐ丸軸からなる上枠14とで門形に形成してある。両側枠13の下端は二又状に形成してあり、この二又部分にグラブアーム3の上部を差し込んで、左右一対の第1軸2で連結している。上枠14の左右両端にはブラケット15が固定してあり、これらのブラケットに連結ロープ7がシャックルを介して連結される。一対の側枠13の対向間隔は、消波脚T1の突出基部の直径寸法より大きく設定してある。
グラブアーム3は、吊持フレームに連結される左右一対の揺動腕18と、揺動腕18に連続して湾曲する爪腕19と、爪腕19の先端に着脱可能に装着される捕捉爪20とで釣針状に形成してある。グラブアーム3の全体を釣針状に形成することにより、揺動腕18および爪腕19が、消波脚T1の基部周面に接当干渉するのを避けながら、捕捉爪20を護岸ブロックTの基部底面に接当させることができる。図2に示すように一対の揺動腕18は、その中途部を下すぼまり状に傾斜させて、爪腕19との連続部分が幅狭になるように形成してあり、この幅狭の平行壁で支持した第2軸4に保持枠5が連結してある。
爪腕19は中空状に形成してあり、その内部に砂や土砂を排除する水中ポンプ21(図1参照)を装着することができる。水中ポンプ21はノズル22を備えており、ノズル22から噴出される噴出水流を、捕捉爪20の取付基部の近傍に噴出できる。爪腕19の外湾曲面に固定したブラケット23に、第1補助ロープ9の下端がシャックルを介して連結される。捕捉爪20は市販品であって、爪長さや平面視形状が異なる多種類がシリーズ化してあり、必要に応じて爪腕19に換装できる。第1補助ロープ9、および後述する第2補助ロープ10は、それぞれ第2ロープ8に連結される。
図3において保持枠5は、護岸ブロックTの上向きに突出する消波脚T1に上方から外嵌する馬蹄形状のリング25と、リング25に連続して一体に設けられる左右一対の連結枠26とを備えている。リング25は消波脚T1の周面形状に合致して上すぼまりテーパー状に形成してあり、その外周面に補強構造が設けてある。リング25の揺動先端側の周面に配置したブラケット27に、第2補助ロープ10の下端がシャックルを介して連結される。なお、第1ロープ6、第2ロープ8、第1補助ロープ9、第2補助ロープ10は、各状態において、それぞれ必ずしも図示した位置にあるわけではなく、紙面の都合で概念的に表示しているに過ぎない。
図1に示すように連結枠26はリング25の後端から斜め下向きに突設されて、その突端寄りが第2軸4で軸支してある。このように、保持枠5の揺動中心をリング25から遠ざけるのは、リング25を消波脚T1に外嵌した状態において、第2軸が消波脚T1の基部周面に接当干渉するのを避けるためである。連結枠26とリング25とはボルト28で締結固定してあり、護岸ブロックTの大きさの違いに応じてリング25を換装し、さらに捕捉爪20を換装することにより、搬送装置を共用できる。例えば、重量が12.5トン、16トン、20トンの各護岸ブロックTに、搬送装置を共用できる。
次に搬送装置の使用手順を説明する。搬送装置で護岸ブロックTを捕捉するには、図4に示すように、第2ロープ8を図示していないクレーンのウインチで巻き揚げ操作して、第1補助ロープ9および第2補助ロープ10を緊張させ、グラブアーム3を第1軸2の回りに上方揺動させて待機姿勢にし、同様に保持枠5を第2補助ロープ10で待機姿勢に吊持する。クレーンを操作して、保持枠5を消波脚T1の真上に位置させ、この態で第1ロープ6および第2ロープ8を同じ量だけ繰り出して搬送装置の全体を降下することにより、図5に示すように保持枠5を消波脚T1に外嵌装着する。保持枠5が完全に消波脚T1に外嵌装着した状態では、第2補助ロープ10はたるむ。
上記の状態から第2ロープ8を繰り出しながら、第1ロープ6を巻き揚げ操作することにより、グラブアーム3が第2軸4を中心にして時計回転方向へ揺動し、接地している消波脚T2の基端間に捕捉爪20が入り込み、図1に示すように護岸ブロックTの基部底面に接当する。このとき、捕捉爪20の捕捉個所は、護岸ブロックTの重心位置Gから一定距離Lだけずれている。これは、護岸ブロックT自身の重量モーメントを利用して、リング25と捕捉爪20のみで護岸ブロックTを確実に捕捉し吊持することと、グラブアーム3を護岸ブロックTから分離しやすくするためである。
第2ロープ8をたるませたままで第1ロープ6を巻き揚げ操作することにより、護岸ブロックTは保持枠5とグラブアーム3とに捕捉された状態で、第1ロープ6によって吊持されるので、クレーンを操作して所定位置へ移送できる。搬送装置を護岸ブロックTから分離するときは、第1ロープ6をたるませながら第2ロープ8を巻き上げることにより、グラブアーム3を第2軸4の回りに退避揺動させる。次に、第1ロープ6と第2ロープ8を同時に巻き上げて、保持枠5を消波脚T1から抜き取る。以後、上記のクレーン操作を繰り返すことにより、護岸ブロックTを任意の位置から所定位置へ次々と移送できる。
例えば、水中に設置してある護岸ブロックTを撤去するような場合には、撤去現場に指示作業者を配置しておき、指示作業者の方向指示、および昇降指示にしたがってクレーンを操作することにより護岸ブロックTを移送できる。必要があれば、搬送装置に別途接続した介錯ロープを指示作業者が操作して、搬送装置の姿勢や向きを補正し、クレーンのオペレーターを補助することができる。護岸ブロックTの一部が砂地などに埋まっている場合には、水中ポンプ21を作動させて砂や土砂を排除し、グラブアーム3の動作領域を確保することにより、護岸ブロックTの捕捉、および移送を確実に行うことができる。
グラブアーム3で捕捉した護岸ブロックTを吊持した状態において、誤って第2ロープ8を巻き揚げ操作すると、護岸ブロックTが落下するおそれがある。こうした事態を避けるために、第1補助ロープ9の中途部に安全装置を設けることができる。安全装置は、安全具30と、安全具30を迂回する脇ロープ31とからなり、両者30・31を第1補助ロープ9の中途部に並列状に接続する。安全具30は、先に説明したように、グラブアーム3の姿勢を変更する場合に分断することはないが、護岸ブロックTを第1ロープ6で吊持した状態のままで第2ロープ8を巻き揚げ操作する場合には、第1補助ロープ9に大きな緊張力が作用するので、捕捉爪20が動き始める前に安全具30が分断するように構成しておく。つまり、第1補助ロープ9に所定値以上の張力が作用するときに限って、安全具30を分断させる。
クレーンのオペレーターは、安全具30が分断したときの衝撃で、操作ミスであることを知ることができ、こののち、脇ロープ31が延びきって再び第1補助ロープ9に張力が作用するまでの間に、第2ロープ8の巻き揚げを停止するための対応措置を講ずればよい。
上記の実施例では、馬蹄形のリング25で消波脚T1を捕捉したが、その必要はなく多角形状の枠体で消波脚T1を捕捉することができる。要は、消波脚T1の周面の少なくとも3点に外接できる枠体であれば、その形状は問わない。小形の護岸ブロック専用の搬送装置の場合には吊持フレーム1を省略することができ、その場合には左右一対の揺動腕18を連結ロープ7で直接支持する。グラブアーム3は護岸ブロックTの基部底面の中央を受け止める構造に変更できる。必要があれば、グラブアーム3を二又状に形成して、接地する1個の消波脚T2を跨ぐ状態で、その基部両側の底面をグラブアーム3で受け止め支持することができる。
搬送装置の側面図である。 搬送装置の背面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 保持枠の装着開始状態を示す側面図である。 保持枠の装着完了状態を示す側面図である。 従来の搬送装置の側面図である。
符号の説明
T 護岸ブロック
T1 消波脚
1 吊持フレーム
2 第1軸
3 グラブアーム
4 第2軸
5 保持枠
6 第1ロープ
9 第1補助ロープ
10 第2補助ロープ
13 側枠
14 上枠
18 揺動腕
19 爪腕
20 捕捉爪
25 リング
26 連結枠
30 安全具
31 脇ロープ

Claims (5)

  1. 上向きに突出する消波脚T1に上方から外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉するグラブアーム3と、グラブアーム3を吊り下げ支持する吊持フレーム1とを備えており、
    吊持フレーム1は第1ロープ6で支持されて、その下部にグラブアーム3が第1軸2を介して相対揺動可能に連結されており、
    グラブアーム3の中途部と保持枠5とは第2軸4を介して相対揺動可能に連結されており、
    保持枠5およびグラブアーム3に接続されて、両者3・5を第2軸4を中心にして開閉操作する第1補助ロープ9、および第2補助ロープ10が、それぞれ第2ロープ8で支持されており、消波脚T1に外嵌する保持枠5と、護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持するグラブアーム3とで、護岸ブロックTを捕捉支持して搬送することを特徴とする護岸ブロックの搬送装置。
  2. グラブアーム3が護岸ブロックTの基部底面を捕捉支持した状態において、その捕捉個所が護岸ブロックTの重心位置Gから一定距離Lだけずれている請求項1記載の護岸ブロックの搬送装置。
  3. グラブアーム3に連結される第1補助ロープ9の中途部に、第1補助ロープ9に所定値以上の張力が作用するとき分断する安全具30と、安全具30を迂回する脇ロープ31とが並列状に接続してある請求項1記載の護岸ブロックの搬送装置。
  4. 吊持フレーム1が、左右一対の側枠13と、側枠13の上端どうしを繋ぐ上枠14とで門形に形成されており、
    グラブアーム3が、吊持フレーム1の側枠13に第1軸2を介して連結される左右一対の揺動腕18と、揺動腕18に連続して湾曲する爪腕19と、爪腕19の先端に装着される捕捉爪20とで釣針状に形成してある請求項1記載の護岸ブロックの搬送装置。
  5. 保持枠5が、馬蹄形状のリング25と、リング25に連続して一体に設けられる連結枠26とを備えており、
    保持枠5の連結枠26と、グラブアーム3の揺動腕18の下部とが第2軸4で相対揺動可能に連結してある請求項1記載の護岸ブロックの搬送装置。
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