JP2005067658A - ストロー内蔵用の飲料用ボトルおよび取着具 - Google Patents

ストロー内蔵用の飲料用ボトルおよび取着具 Download PDF

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Abstract

【課題】 ストローを閉栓時にボトル内に収納でき、開栓時には常にボトルの飲み口部から突出しうるようにしたストロー内蔵用の飲料用ボトルおよび取着具に関する。
【解決手段】 この発明は、キャップが飲み口部にねじ止めされる飲料用ボトルであって、開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたねじ部の下方に嵌着する取着具を設けてなり、キャップを飲み口部のねじ部に螺着する際にキャップの下端が取着具に衝合してキャップが取着具の高さ分だけ上方位置でねじ止めされて閉栓して飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成し、飲料用ボトルに内蔵したストローの先端が、閉栓時に飲料用ボトルの飲み口部を超えて上記空隙部内に突出しうることを特徴とする。取着具には識別手段や表示部を設けることができるので、飲料用ボトルを間違えることもない。
【選択図】図1

Description

この発明は、開閉可能にキャップで飲み口部の蓋をすることができる飲料用ボトルであって、ストローを閉栓時にボトル内に収納でき、開栓時には常にボトルの飲み口部から突出しうるようにしたストロー内蔵用の飲料用ボトルおよび取着具に関する。
近年、350mlや500ml容量をはじめとする比較的小容量のPETボトルやアルミボトルが出回っており、開栓と閉栓とを繰り返し行うことができるので、これらボトルを持ち運んで随時の使用に供する者が増えてきている。
一方、この種のボトルは、飲み口部に直接口をつけて飲むと、飲料を飲むために顔を上向きにする所謂ラッパ飲み状態となり、飲み口部から飲料が大量に流れ込んでこぼれる虞れがあった。
そこで、ボトルにストローを挿して飲むと便利であるが、キャップの着脱を繰り返す場合には、その都度、ストローを用意する必要があり、取扱いが不便であるという問題があった。
そこで、閉栓時にはボトル内に収納でき、開栓と同時にストローが飲み口部から突出するようにした構成が種々提案されている。
例えば、特開2001−61630では、開栓後再び閉栓できる缶又はボトル飲料に対し、閉栓時に缶又はボトル等の容器内に収納でき、開栓時には容器の飲み口部から突出するストローで、伸長状態での両端間が容器の深さよりも長く、圧縮状態での両端間が容器の深さよりも短くなる全長とし、全体的に弾性を有してなるストローの構造が開示されている。
しかし、上記構成では、閉栓時に内蔵されたストローは容器の深さよりも短くなり飲み口部から突出することがないので、圧縮状態が長時間にわたったり、繰り返し圧縮されることにより、撓んだストローの弾性反発力が損なわれてストローが変形してしまい、ストローが飲み口部から僅かしか突出せず、あるいは全く突出しなくなる虞れがある。
そこで、特開2003−146347では、蓋の内側天面に凹部を設けることによりストローをペットボトル内に収納した状態でも蓋をできるようにした飲料用携帯ペットボトルの構造が開示されている。
しかし、この構造では蓋に凹部を予め形成しておくので、既存の蓋を用いてストローを収納することができず、汎用性に劣る欠点がある。
特開2001−61630 図5参照 特開2003−146347
この発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、取着具を介設することにより閉栓時に飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成して、開栓時に確実にストローを飲み口部より上へ突出させ、飲用者がストローの先端をくわえやすくすることにある。
この発明の別の課題は、取着具に識別手段を設けて、取着具を嵌着した飲料用ボトルを他の飲料用ボトルと区別することができるようにしたことにある。
この発明の更に別の課題は、取着具にストラップや飲料用ボトルカバーを取付けて、飲料用ボトルを持ち運びやすくすることにある。
この発明は、上記課題を達成するために、請求項1のストロー内蔵用の飲料用ボトルの発明では、
キャップが飲み口部にねじ止めされる飲料用ボトルであって、
開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部に着脱可能に嵌着し、支持されるリング状の取着具を設けてなり、
キャップを飲み口部のねじ部に螺着する際にキャップの下端が取着具に衝合してキャップが前記取着具の高さ分だけ上方位置でねじ止めされて閉栓して飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成し、
飲料用ボトルに内蔵したストローの先端が、閉栓時に飲料用ボトルの飲み口部を超えて上記空隙部内に突出しうる、という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、
前記取着具が、開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部と、キャップの開封時に切り離されたタンパーエビデントリングまたは該タンパーエビデントリングを収納する受溝部の上方の溝側壁部の上部との間に嵌着されている、という技術的手段を講じている。
請求項3の飲料用ボトルに用いる取着具の発明では、
キャップが飲み口部にねじ止めされる飲料用ボトルに用いる取着具であって、該取着具を開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部に嵌着、支持し、
キャップを飲み口部のねじ部に螺着する際にキャップの下端が前記取着具に衝合してキャップが取着具の高さ分だけ上方位置で閉栓して飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成し、
飲料用ボトルに内蔵したストローの先端が、閉栓時に飲料用ボトルの飲み口部を超えて上記空隙部内に突出させることができる、という技術的手段を講じている。
また、請求項4の発明では、
前記取着具が、弾性および柔軟性を有する無端状の弾性体からなっており、キャップとキャップ受部との隙間をシールしうる、という技術的手段を講じている。
更に、請求項5の発明では、
前記取着具が、開閉して飲み口部に嵌め込み係合手段でリング状に連結する開閉構造体からなっている、という技術的手段を講じている。
また、請求項6の発明では、
前記取着具が、分割して飲み口部に嵌め込み係合手段でリング状に連結する分割構造体からなっている、という技術的手段を講じている。
更に、請求項7の発明では、
前記取着具に、他の取着具と区別する識別手段または表示部を設けてなる、という技術的手段を講じている。
請求項8の発明では、
前記取着具にストラップ止め具が連結されている、という技術的手段を講じている。
請求項9の発明では、
前記取着具に飲料用ボトルカバーが連結されている、という技術的手段を講じている。
この発明の飲料用ボトルでは、リング状の取着具を用いることでキャップを半締め状態とし、その閉栓時に飲み口部の先端より上方へストローの先端を突出させることができるので、キャップを開いた際に飲用者は確実にストローの先端をくわえてボトルに収納された飲料を飲むことができる。
従って、いわゆるラッパ飲みのような姿勢をとる必要がなく、ストローを用いて静かに品良く飲むことができ、着衣などを汚すおそれがない。仰臥状態でも飲むことができるので、起き臥し不自由な老人や病人などであっても、自由に飲むことができ、乗物内での飲用にも適しており、極めて利便性が高い。
また、取着具には識別手段や表示部を設けることで、取着具を嵌着した飲料用ボトルを他の飲料用ボトルと容易に見分けることができる。
更に、取着具にストラップを取り付ければ、取着具はキャップによって飲料用ボトルに緊締されるので、ストラップが外れることがなく携帯性に優れる。
また、飲料ボトルカバーの口部に取着具を取り付ければ、取着具の装着により前記カバーの装着とキャップの上方位置での閉栓とを同時に行うことができる。
飲み口部のねじ部の下方にリング状の取着具を嵌着することで、キャップを上方位置で閉栓することができ、飲料用ボトルに内蔵されたストローの先端をキャップ上部に形成される空隙部内に配置して、常にストローの先端を飲み口部より上方位置に保持することで実現した。
以下に、この発明の飲料用ボトルの好適実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、ストロー2を内蔵した飲料用ボトル1の実施例1の断面図である。
飲料用ボトル1は、本実施例では500mlのPETボトルであって、底部中央には隆起部1bが形成されており、上部が絞られて小径の飲み口部4が形成されており、この飲み口部4にはキャップ10を被冠するためのキャップ受部5が形成されている。
図1の実施例1では、キャップ受部5は、キャップ10と同一素材でボトル本体とは別体に形成されて、ボトル本体の上部に一体に固着されている。
図2の実施例2では、ボトル本体の上部に飲み口部4が一体成型されており、キャップ受部5となっている。
キャップ受部5は、図2および図3に一層明瞭に示すように、筒状であって、その上部には複数条からなる雄ねじ部6が突設されている。
この最下段の雄ねじ部6の下部5bは、本実施例では既設の構造を用いるもので、ほぼ平坦な面からなっており、リング状の取着具20を取り付ける取着具受部として機能する。
この発明では、取着具20を嵌着させ、かつ下方へ取着具20が落ちないように支持する凹溝状の取着具受部(図示せず)をキャップ受部5の下方に別途形成してもよいが、前記のように既存のキャップ受部5の形状をそのまま利用することができる。
図2ではキャップ受部5の下部(取着具受部)5bは、雄ねじ部6の山部と同様に外方へ突出している場合を示したが、図3の実施例3で示すように逆に雄ねじ部6の谷部と同様に窪んでいるものでもよい。
そして、図3の場合、このキャップ受部5の下部5bの下には、キャップ受部5の外周に沿う環状の凹溝からなる受溝部7が形成されている。
一方、キャップ10は、図示例の場合、タンパーエビデント性を有するキャップであって、前記受溝部7には、開封時に分離されるタンパーエビデントリング15が嵌合し上下に拘束されている。
そして、キャップ10の内側の側周面には前記キャップ受部5の雄ねじ部6に対応する雌ねじ部11が形成された公知構成からなっている。
この発明は、このような既存のキャップ10や飲料用ボトル1をそのまま使用することができる点に特徴がある。
即ち、上記キャップ10を捻ってタンパーエビデントリング15を切って分離し、飲料用ボトル1を開封した後に、キャップ受部5の下部5bに、取着具20を嵌着する。
この取着具20は、下端が外方へ突出するタンパーエビデントリング15(図2参照)、またはキャップ受部5の下部5bが窪んでいる場合にタンパーエビデントリング15を収納する受溝部7の上方の溝側壁部8が鍔のように突出するのでこれに衝合(図3参照)して支持される。
この取着具20の装着によって、キャップ10を前記雄ねじ部6に螺着する際にキャップ10の下端が取着具20に衝合してキャップ10を取着具20の高さ分だけ上方となる中途位置で雄ねじ部6にねじ止めさせて閉栓する。
ここで前記取着具20は、キャップ10の下端とタンパーエビデントリング15または該タンパーエビデントリング15を収納する受溝部7の上方の溝側壁部8との間で挟圧され、固定される。
これにより通常のキャップであっても、飲み口部4の先端とキャップ頂部の内壁面12との間に空隙部Sを形成することができる(図2、図3参照)。
前記実施例で取着具20は、飲み口部4となるキャップ受部5の外径より小径であって、引き延ばして前記キャップ受部5の下部5bに嵌着可能なゴムやエラストマーなどの弾性体を用いた無端の環状体を用いている。
この取着具20は、断面円形や四角形など適宜断面形状のゴムバンドやO取着具などを用いることができるが、その他弾性を有する素材を用いた取着具であれば、径方向にも上下方向にも締め付けられるので、シール性を持たせることができる。
上記実施例では取着具20は、弾性を有しシール性を備えており、キャップ10とキャップ受部5との隙間を密封しているが、この発明では取着具20は上記実施例に限らず、シール性や弾性を有していなくてもよい。
例えば、ゴムバンドであっても飲み口部4やキャップ受部5より小径でなくてもよい。また、素材もプラスチックや金属製、木製や紙製などからなる取着具であってもよい。
要するに、取着具20は、キャップ10で飲み口部4を閉栓する際に、キャップ10の下端が取着具20に衝合して中途までしかねじ締めができないような形状であればよく、素材や構成は問わない。
図5に示す実施例4の取着具20は、一端が枢着または蝶着Pされた一対の半円の円弧状のアーム21からなっており、それぞれのアーム21の先端には、係脱可能な一対の係止構成部22を備えている。
そして、使用時には、アーム21先端の係止構成部22相互を外し、アーム21を開いてキャップ受部5の下部に外嵌する。
次いで、一対のアーム21を閉じて先端の係止構成部22相互を係止して円環状にして取着具20として用いることができる。
図6に示す実施例5の取着具20は、一対の半円の円弧状のアーム23に2分割されており、それぞれのアームの両端には、係脱可能な一対の係止構成部24a、24bを備えている。
そして、使用時には、アーム23先端の係止構成部24a、24b相互を外して2つに分割されているアーム23を開き、キャップ受部5の下部に外嵌する。
次いで、一対のアーム23を合わせて先端の係止構成部24a、24b相互を係止して円環状に連結して取着具20として用いることができる。
これらの取着具20によっても、前記実施例と同様に、キャップ10で飲み口部4を閉栓する際に、キャップ10下端が取着具20に衝合して取着具の高さ分だけ中途位置でねじ止めされるので、飲み口部4の先端とキャップ頂部の内壁面12との間に空隙部Sを形成することができる。
次ぎに、図7に示した実施例6の取着具20は、前記図3の取着具20にストラップ止め具30を連結した構成からなっている。
このストラップ止め具30は、例えば、ループ状のストラップベルト31と、小ループ状の取付用紐体32と、これらの端部を固定する固定具33とからなる公知構成からなっているが、前記ストラップ止め具30はストラップベルト31を取着具20に連結させるものであればよい。
ストラップ付き取着具30は、取着具20が前述のようにキャップ10によって固定されるので、飲料用ボトル1を携帯する際の手提げとして利用することができる。
次ぎに、図8および図9に示す実施例7および実施例8の取着具20は、飲料用ボトルカバー40に取り付けた異なる実施例を示す。
図8の実施例7では、飲料用ボトルカバー40が、飲料用ボトル1を収納する筒状の袋本体41と、袋本体の上部に連設された可撓性を有する撓み部42と、その上部に形成されて飲料用ボトル1の飲み口部4近傍で締め付けられる口部43とからなっている。
そして、上記ボトルカバー40に取着具20が装着されている。
例えば、図示例では、取着具20がゴムバンドであって、口部43の上端を折り返した筒部にゴムバンドを通した構成とし、飲料用ボトル1を袋本体41に収納し、口部43の取着具20を前記飲み口部4のキャップ受部5の下部に嵌着する。
これにより、取着具20は、飲料用ボトルカバー40の装着と同時に、キャップ10の閉栓位置を取着具20の高さ分だけ上方位置にすることができる。
また、図示しないが、飲料用ボトルカバー40が厚手の外袋と薄手の内袋の二重袋からなっている場合に、内袋の口部にゴムバンドなどの取着具20を装着しておき、前記飲み口部4のキャップ受部5の下部に嵌着するようにしてもよい。
そして外袋は、そのまま通常の方法で飲料用ボトル1に取り付けられる。
図9の実施例9では、飲料用ボトルカバー40の口部43が紐部45によって締め付ける構成からなっており、上記紐部45の先端に取着具20が取り付けられている。
この場合に、飲料用ボトルカバー40は、受溝部7の下方の溝側壁部9が抜け止め用の鍔となるようにその下に口部43を配置して紐部45により結わえたり、ループ状の紐部45を締め付けたりして取り付ける。
そして、このように結んだり締め付けたりした残りの紐部45の先端に取着具20があるので、この取着具20を、前記実施例のようにキャップ受部5の下部5bに嵌着すればよい。
このようにボトルカバー40に取着具20を付属させることで、ボトルカバー40の使用時に取着具20を常時使用可能とすることができる。
また、上記各実施例では取着具20をリング状とした場合について説明したが、例えば、可撓性を有する紐や棒状体を折り返し、あるいはループ状にし、これにスライドする係止具を通して拡縮可能な輪(リング)を形成しうるようにした構成でもよい(図示せず)。
この場合に、輪を大きくしておいて飲み口部4に通し、キャップ受部5の下部5bで前記係止具により上記輪を締め付けて下部5bに取着具20を緊締し、取着位置に固定する構成としてもよい。
その場合は、取着具20を下方で支持する構造が必要とされない。
この場合、緊締時の係止具とキャップ10下端とが衝合するので、係止具は紐または棒状体と同じ高さかそれ以下とする必要がある。
このように使用される取着具20は、他の取着具と区別する識別手段D1または表示部D2を設けることが好ましい。
例えば、取着具20を多色とし、あるいは種々の模様を施しておけば、この色または模様が識別手段D1として機能するので、使用者は自分が使用する取着具20を直ちに見分けることができる(図7参照)。
従って、開封後の飲料用ボトル1が複数並んでいても、自分の取着具20を見分けることで、自分が飲んでいる飲料用ボトル1を間違わずに選択することができる。
識別手段D1には、上記のように色彩や模様のほかに、文字や図形、記号、線図などを用いることができる。
あるいは、取着具20の外壁面に表示部D2を設けて、そこに文字や図形などを記載してもよい(図6参照)。
更に、取着具20にタグやプレートD3を付けておき、このタグやプレートに識別手段や表示部を設けておけば、識別性を高めることができる(図5参照)。
前述のストラップ止め具30を設けた場合や、ボトルカバー40に取り付ける場合にも同様に識別手段や表示部を設けて識別性を高めてもよい。
次ぎに、ストロー2は、本実施例では、一端寄りに蛇腹3を有する公知のストローが用いられる(図1参照)。
これは、蛇腹3部分をその一部を反発可能に曲げて、ストロー2にその延出方向の弾発力を発揮させるためである。
本実施例のストロー2では、その下端2aが飲料用ボトル1の隅部1aと衝合している。
また、ストロー2の蛇腹3部分では弾発力を保持するため複数の溝の1または数本程度の溝の一方を広げてストロー2に角度を付けて曲げている。
あるいは、前記曲げる力を蛇腹3の溝全体で受けるようにしてもよい。
そして、この曲がったストロー2の上部が前記キャップ受部5の内壁面(あるいは飲料用ボトル1の上部内壁面)と一部で接しながら、前記隅部1aとの衝合点と相俟ってストロー2の姿勢を保持している。
ストロー2の上端2bは、図1に示すように、飲み口部4(キャップ受部5の上端)を超えて僅かに延びている。
このストロー2の長さは、上端2bが閉栓時にキャップ10の内壁面12と衝合した際に、前記蛇腹3の広がっていない他の溝までも広げてしまい、ストロー2を反発不能としない程度の押圧力をキャップ10が与えることができる長さに設定されることが好ましい。
そのためストロー2の素材や蛇腹3の構成と飲料用ボトル1の形状との相関関係を基に実験的に最適の長さを決定することができる。
この発明のストロー2は、前記蛇腹付きストローの他に、閉栓時に座屈せず、開栓時に反発力で上方へ突出しうる弾性力を備えたもの、例えば、全体的に弾性を有し、かつ全体をなだらかに湾曲しさせたストローや、全長方向の一側面に蛇腹状の凹溝を複数設けたストロー、少なくとも一部に弾性を有し、かつこの弾性部分を徐々に湾曲させたストロー、あるいは中途位置に数本の環状の凹溝を設け該凹溝の一方側を広げて曲げたストローなどがよい。
上記構成からなっているので、図4に示すように、キャップ10を外して開栓すると、ストロー2の先端は飲み口部4の先端よりも上方位置となっており、更にストロー2が弾性を有する場合には弾性反発力で、ストロー2の上端2bが更に上方へ突出する。
この突出する長さは、ストロー2に作用する弾性力に基づくので、キャップの着脱を繰り返すと、徐々に反発力が弱まるが、反発力が作用しない場合であってもストロー2の上端2bは常に飲み口部4であるキャップ受部5の上端より上に配置されており、ボトル内に押し込まれることは無いので、飲用者は、確実に唇でストロー2の上端をくわえることができ、ストロー2を用いた飲みやすい態様を採ることができる。
また、ストロー2の配置は、図10に示す実施例9のように上下を逆にしても同様の作用を奏する。
更に、この発明では、ストロー2は、図11に示す実施例10のように蛇腹や溝を設けないストレートに延びるストローであってもよい。
この場合、開栓時にストロー2は弾性で更に上方へ突出することはないが、取着具20によって、図示しないがキャップ10頂部の内壁面12との間に空隙部Sを形成するので、飲み口部4の先端よりは常に上方位置にセットされるため、ストローの上端2bをくわえることができる。
これらの場合に、その他の構成は、前記実施例1と同様であるので、同一構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
また、この発明の飲料用ボトルは、PETボトルやアルミなどの金属製ボトルであってもよく、要するに飲み口部をキャップで開閉することができるボトルであればその構造は特に限定されるものではない。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
取着具を装着した飲料用ボトルの断面図である。(実施例1) 取着具を装着した飲み口部(キャップ受部)の要部拡大断面図である(実施例2)。 同キャップ受部の下部の異なる形状の要部拡大断面図である。(実施例3) キャップを外して開栓した状態の取着具を装着した飲料用ボトルの断面図である。(実施例1) 取着具の異なる実施例を示す平面図である。(実施例4) 取着具が二分割された別の実施例を示す斜視図である。(実施例5) 取着具にストラップ止め具が連結された更に別の実施例を示す斜視図である。(実施例6) 取着具が飲料用ボトルカバーの口部に設けられた異なる実施例を示す断面図である。(実施例7) 取着具が飲料用ボトルカバーの紐部に設けられた別の実施例を示す断面図である。(実施例8) ストローを蛇腹部が下方となるように倒置した場合を示す断面図である。(実施例9) ストローが直線状からなる別の実施例を示す断面図である(実施例10)
符号の説明
1 飲料用ボトル
1a 隅部
2 ストロー
2a ストロー下端
2b ストロー上端
3 蛇腹
4 飲み口
5 キャップ受部
5b 取着具受部となるキャップ受部の下部
6 雄ねじ
7 受溝部
8 溝側壁部
10 キャップ
11 雌ねじ部
12 内壁面
15 タンパーエビデントリング
20 取着具
30 ストラップ止め具
40 飲料用ボトルカバー
S 空隙部

Claims (9)

  1. キャップが飲み口部にねじ止めされる飲料用ボトルであって、
    開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部に着脱可能に嵌着し、支持されるリング状の取着具を設けてなり、
    キャップを飲み口部のねじ部に螺着する際にキャップの下端が取着具に衝合してキャップが前記取着具の高さ分だけ上方位置でねじ止めされて閉栓して飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成し、
    飲料用ボトルに内蔵したストローの先端が、閉栓時に飲料用ボトルの飲み口部を超えて上記空隙部内に突出しうることを特徴とするストロー内蔵用の飲料用ボトル。
  2. 取着具が、開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部と、キャップの開封時に切り離されたタンパーエビデントリングまたは該タンパーエビデントリングを収納する受溝部の上方の溝側壁部の上部との間に嵌着されていることを特徴とする請求項1に記載のストロー内蔵用の飲料用ボトル。
  3. キャップが飲み口部にねじ止めされる飲料用ボトルに用いる取着具であって、
    該取着具を開封後の飲料用ボトルの飲み口部に形成されたキャップ受部のねじ部の下部に嵌着、支持し、
    キャップを飲み口部のねじ部に螺着する際にキャップの下端が前記取着具に衝合してキャップが取着具の高さ分だけ上方位置で閉栓して飲み口部の先端とキャップ頂部の内壁面との間に空隙部を形成し、
    飲料用ボトルに内蔵したストローの先端が、閉栓時に飲料用ボトルの飲み口部を超えて上記空隙部内に突出させることができることを特徴とする飲料用ボトルに用いる取着具。
  4. 取着具が、弾性および柔軟性を有する無端状の弾性体からなっており、キャップとキャップ受部との隙間をシールしうることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
  5. 取着具が、開閉して飲み口部に嵌め込み係合手段でリング状に連結する開閉構造体からなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
  6. 取着具が、分割して飲み口部に嵌め込み係合手段でリング状に連結する分割構造体からなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
  7. 取着具に、他の取着具と区別する識別手段または表示部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
  8. 取着具にストラップ止め具が連結されていることを特徴とする請求項3に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
  9. 取着具に飲料用ボトルカバーが連結されていることを特徴とする請求項3に記載の飲料用ボトルに用いる取着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011023586A1 (de) 2009-08-24 2011-03-03 Innoprax Ag Kunststoffflasche mit vertiefung zur aufnahme eines trinkhalms
WO2011049534A2 (en) 2009-10-20 2011-04-28 Romchat Sangkavatana Container containing separated liquids

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