JP2005066754A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被加工材に同化した墨線を浮き上がらせながら切断作業を行う。
【解決手段】 蛍光物質を発光させる短波長光の光源(7)を電動工具に設け、被加工材上に蛍光物質で描かれた墨線(1a)に向かってこの光源(7)から短波長光を照射する。被加工材の色合い、模様等によって被加工材に描かれた墨線(1a)が被加工材に同化したり、光の反射により墨線(1a)が非常に見難くなる場合であっても、墨線(1a)が被加工材上で発光して視認しやすくなり、正確な切断作業を行うことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 蛍光物質を発光させる短波長光の光源(7)を電動工具に設け、被加工材上に蛍光物質で描かれた墨線(1a)に向かってこの光源(7)から短波長光を照射する。被加工材の色合い、模様等によって被加工材に描かれた墨線(1a)が被加工材に同化したり、光の反射により墨線(1a)が非常に見難くなる場合であっても、墨線(1a)が被加工材上で発光して視認しやすくなり、正確な切断作業を行うことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、丸鋸、ジグソー、レシプロソー、切断機等各種の電動工具に関する。
発光ダイオード(LED)等の発光体がブレード近傍に設けられたジグソーが知られている。発光体からの照射光で被加工材の表面を照らし、被加工材の表面に描かれたマーク、線等の墨線を暗い場所でも容易に視認しつつ切断作業をすることが出来るようにしようというものである(例えば、特許文献1参照)。
被加工材の色合い、模様等によって被加工材に描かれた墨線が被加工材に同化したり、光の反射により墨線が非常に見難くなる場合がある。このような場合は、明るい場所、暗い場所の如何を問わず墨線が見難くなり、正確な切断作業が困難になる。
したがって、本発明は墨線を確実に視認しつつ加工をすることができる電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、蛍光物質を発光させる短波長光の光源(7)を備え、被加工材(1)上に蛍光物質で描かれた墨線(1a)に向かってこの光源(7)から短波長光を照射するようにした電動工具を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動工具において、さらに可視光の光源(9)を備えた電動工具を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電動工具において、短波長光の光源(7)と可視光の光源(9)とから照射する光(7a,9a)が重なり合うようにした電動工具を採用する。
請求項1に係る発明によれば、蛍光物質を含有するマーカー等を使って被加工材(1)上にマーク、線等の墨線(1a)を予め描いておき、電動工具による作業に際して光源短波長光を照射することに墨線(1a)を発光させ被加工材(1)上に浮かび上がらせることができる。これにより、被加工材(1)の色合い、模様等によって被加工材(1)に描かれた墨線(1a)が被加工材(1)に同化したり、光の反射により墨線(1a)が非常に見難くなる場合であっても、墨線(1a)が被加工材(1)上で発光して視認しやすくなり、正確な切断作業を行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の電動工具において、さらに可視光の光源(9)を備えているので、例えば短波長光の光源(7)からの照射光(7a)により墨線(1a)を照明し、可視光の光源(9)からの照射光(9a)により刃物(3)を照明することができ、従って例えば暗い場所においても切断箇所を視認しつつ適正な切断作業を行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項2に記載の電動工具において、短波長光の光源(7)と可視光の光源(9)とから照射する光(7a,9a)が重なり合うようにしたことから、短波長光の光源(7)からの照射光(7a)により墨線(1a)を発光させると同時に、その発光箇所を可視光の光源(9)からの照射光(9a)で明るく照らし出すことができ、従って例えば暗い場所においても適正な切断作業を行うことができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示すように電動工具である丸鋸は、被加工材1の表面に当てられる定盤2、被加工材1を切断する刃物である鋸刃3等を備える。
鋸刃3は定盤2に形成されたスロット状の刃口2aから定盤2下に突出し得るように配置される。定盤2には鋸刃3を含む平面と交差する箇所に切断方向を示すためのインジケータである切欠2b,2cが形成される。
鋸刃3は図示しないモータの回転が減速ギアを介して伝達されることにより回転するようになっている。鋸刃3はセーフティカバー4に軸支されると共に覆われ、減速ギアはギアケース5により覆われ、モータはモータケース6により覆われる。セーフティカバー4からモータケース6に至る箇所は一体化され定盤2に連結される。モータケース6にはハンドル6aが一体的に設けられる。
被加工材1を切断するには、予め被加工材1の表面に切断線に沿って墨線1aを描き、定盤2を被加工材1上に当て、モータを起動させる。定盤2を被加工材1上で滑らせ、回転する鋸刃を墨線1aに沿って移動させることにより、墨線1a上で被加工材1を切断することができる。
被加工材1上の墨線1aは、蛍光物質を含有するマーカー等で描かれる。図示例では直線として描かれているが、必要に応じて曲線、マーク等としても描かれる。
図1及び図2に示すように、この電動工具は、蛍光物質を発光させる短波長光の光源である紫外線LED7を備え、被加工材1上に蛍光物質を含むマーカー等で描かれた墨線1aに向かってこの光源から短波長光を照射するようになっている。
短波長光は墨線に含まれる蛍光物質を励起し発光させる波長の光であり、例えば紫外光が使用される。この短波長光を発光する光源としては望ましくは紫外線LED7が使用されるが、例えば紫外線ランプを使用することもできる。
短波長光の光源である紫外線LED7は、定盤2上における鋸刃3で被加工材1を切断する箇所の近傍に基板8を介して固定される。この紫外線LED7が発光し、紫外線が被加工材1上の墨線1aに照射されると、墨線1aに含まれる蛍光物質が紫外線によって励起され可視光を放出する。この発光現象によって墨線1aが作業者に明瞭に視認される。
図1及び図2に示すように、この電動工具はさらに可視光の光源である可視光LED9を備え、被加工材1上に描かれた墨線1aや鋸刃3に向かってこの光源から可視光を照射するようになっている。
この可視光を発光する光源としては望ましくは可視光LEDが使用されるが、通常の電球又は蛍光灯を使用することもできる。可視光LED9は、基板8上に紫外線LED7に隣り合うように取り付けられる。可視光LED9が発光し、可視光が被加工材1上の墨線1aや鋸刃3に照射されると、暗い場所において作業者により墨線1aや鋸刃3の先端が明瞭に視認される。
図2に示すように、この実施例1では短波長光の光源である紫外線LED7と可視光の光源である可視光LED9は、各々から照射する光7a,9aが被加工材1上で重なり合うように配置される。互いの照射光7a,9aが重なり合うことにより紫外線を含んだ可視光となり、被加工材1上に描かれた墨線1aが発光すると同時に、照射光7a,9aがオーバーラップした照射部分が明るく照らし出される。従って、作業者は墨線1aと鋸刃3の刃先との位置関係を明確に視認しつつ切断作業を行うことができる。
次に、上記構成の丸鋸の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、蛍光物質を含有するマーカー等により被加工材1の表面に墨線1aを描いておき、丸鋸の定盤2を被加工材1上に置く。
ハンドル6a上に設けられた図示しないスイッチを入れてモータを起動させる。また、このスイッチに連動して又は他のスイッチを入れることにより紫外線LED7と可視光LED9が点灯する。
両LED7,9からの照射光7a,9aが被加工材1上で重なり合い、被加工材1上に描かれた墨線1aを発光させると同時に、その周辺を明るく照らし出す。これにより、暗い場所であっても作業者は墨線1aと鋸刃3の位置関係を明確に視認することができる。また、被加工材1の色合い、模様等によって被加工材1に描かれた墨線1aが被加工材1に同化したり、光の反射により墨線1aが非常に見難くなる場合であっても、墨線1aが被加工材1上で発光し浮き上がるので、正確な切断作業を行うことができる。
作業者は、墨線1aと鋸刃3の刃先との位置関係を確認しつつ定盤2を被加工材1上で滑らせ、墨線1aに沿って回転する鋸刃3を移動させることにより、墨線1a上で被加工材1を正確に切断することができる。
図3に示すように、この実施例2の丸鋸においては、短波長光の光源である紫外線LED7が定盤2の刃口2aから覗く墨線1aに向けられ、可視光の光源である可視光LED9が鋸刃3の墨線1aに対峙する刃先の箇所に向けられている。
これにより、紫外線LED7からの照射光7aにより墨線1aを照明し、可視光LED9からの照射光9aにより鋸刃3の刃先を照明することができる。従って、明るい場所に限らず暗い場所においても墨線1aと鋸刃3との位置関係を確認しつつ適正な切断作業を行うことができる。
図4に示すように、この実施例3の丸鋸は、短波長光の光源である紫外線LED7のみを備えている。紫外線LED7は定盤2の刃口2aから覗く墨線1aに向けられている。
これにより、紫外線LED7からの照射光7aにより墨線1aを照明し、墨線1aを被加工材1の表面で浮き上がらせることができる。
図5(A)に示すように、この実施例4の電動工具は充電式のインパクトドライバであり、同図(B)(C)に示すように、そのグリップ10には皮革製のカバー11が巻き付けられている。これにより、インパクトドライバのデザイン性が向上し、使い込むことによって作業者独自の風合いが出る。また、使い込むに従い、皮革の表面で作業者が特に作業中に力を入れる部分に自然なへこみが生じ、作業者独自の手の持ちやすい形状になり、グリップ性が向上する。また、振動緩和と熱の伝達が低減する。さらに、床などにインパクトドライバを置いたときに床などが傷つくのを防止することもできる。
皮革製のカバー11は接着剤でグリップ10に取り付けることもできるが望ましくは皮ひも11aで締め付けられる。この革ひも11aをのばすことによりコードストラップ11bが形成される。従って、インパクトドライバにコードストラップ用の金具や、別部品としてコードストラップを設けないで、革ひも11aの延長でストラップを形成することができる。
図6(A)に示すように、この実施例5の電動工具はグラインダであり、同図(B)(C)に示すように、そのモータケース12には皮革製のカバー13が巻き付けられている。これにより、グラインダのデザイン性が向上し、使い込むことによって作業者独自の風合いが出る。また、グリップ性が向上するととともに、振動緩和と熱の伝達が低減する。さらに、床などにグラインダを置いたときに床などが傷つくのを防止することもできる。
皮革製カバー13はモータケース12に接着剤等で接着することができるが、望ましくは皮ひも13aで締め付けられる。この革ひもをのばすことにより実施例4の場合と同様にコードストラップが形成される。従って、グラインダにコードストラップ用の金具や、別部品としてコードストラップを設けないで、革ひも13aの延長でストラップを形成することができる。
なお、上記実施例1,2,3では丸鋸を例にとって説明したが、本発明は被加工材材に墨線をマーキングして使用する電動工具の全般について適用することができる。また、実施例4ではインパクトドライバ、実施例5ではグラインダを夫々例にとって説明したが、本発明は所望箇所に皮革製カバーを取り付け得る電動工具の全般について適用することができる。
1…被加工材
1a…墨線
7…紫外線LED
9…可視光LED
7a,9a…照射光
1a…墨線
7…紫外線LED
9…可視光LED
7a,9a…照射光
Claims (3)
- 蛍光物質を発光させる短波長光の光源を備え、被加工材上に蛍光物質で描かれた墨線に向かってこの光源から短波長光を照射するようにしたことを特徴とする電動工具。
- 請求項1に記載の電動工具において、さらに可視光の光源を備えたことを特徴とする電動工具。
- 請求項2に記載の電動工具において、短波長光の光源と可視光の光源とから照射する光が重なり合うようにしたことを特徴とする電動工具。
Priority Applications (1)
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JP2003299951A JP2005066754A (ja) | 2003-08-25 | 2003-08-25 | 電動工具 |
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2003
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