JP2005066450A - 濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆洗用水貯槽を、逆洗を繰り返し行うことを前提として小型の槽に構成し、容易に濾過器の近傍に設置できるようにしこの逆洗用水貯槽から濾過器までの配管長を短くして濾過器へ導入直後の逆洗用水圧力の低下を抑制し、それによってフィルタエレメントの逆洗性を向上させることが可能な濾過装置を提供する。
【解決手段】フィルタエレメントを収容した濾過器を、加圧された逆洗用水を供給することにより逆洗する濾過装置において、濾過器への逆洗用水供給系に、濾過器の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留する逆洗用水貯槽を設けたことを特徴とする濾過装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、濾過器内にフィルタエレメントを収容した濾過装置に関し、とくに、逆洗性能を向上させるとともにシステム全体の小型化を可能とした濾過装置に関する。
濾過器内部にフィルタエレメントを収容し、被処理水中の懸濁物質除去を目的とした濾過装置においては、懸濁物質除去を重ねることで濾過装置の差圧が上昇した場合、通常、濾過水もしくは逆洗用水を逆流させることでフィルタエレメントを洗浄して差圧の回復を図る逆洗が行われる。
従来の濾過装置においては、例えば図12に示すように、濾過器51は、例えば、その内部の上部に仕切板52を設けることで上室53と下室54に分割され、フィルタエレメント55は仕切板52に吊り下げられた状態で下室54内に収められる。この場合、被処理水は、濾過器51の下部から被処理水導入ライン56を介して導入され、フィルタエレメント55で濾過された後、処理水が上室53に集められ、処理水導出ライン57を介して導出される。また、この濾過装置には、加圧空気(圧縮空気)及び逆洗用水を貯留する貯槽(逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58)が備えられており、逆洗時において濾過器51に加圧空気もしくは加圧水を供給ライン59を介して供給するようにしている。通常、この逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58は濾過装置全体に対して1基設置されており、濾過器51が複数基ある場合は各濾過器で共用することとしている。また、通常、この逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58は、1回の逆洗操作に必要な逆洗用水の水量を貯留可能な容量を有するように設計されているため、比較的大型の槽に構成されている。
上記のような逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58は、濾過器51から離れた位置に設置されている場合がある。特に原子力発電所、中でも、沸騰水型原子力発電所(BWR型原子力発電所)に設置された濾過装置では、放射性物質が蓄積する濾過器51と直接放射性物質の影響を受けない逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58では設置される部屋が異なり、結果として両者間の距離が大きくなる。一般的な逆洗操作として、逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58から濾過器51へ加圧した逆洗用水を導入する操作(加圧水移送型逆洗)があるが、貯槽58と濾過器51間の距離が大きく、移送配管(上記供給ライン59)が長い場合には、圧力損失が大きくなり、濾過器51への導入時の逆洗用水圧力が低下し、その分逆洗性能が低下するおそれがある。このような逆洗性能の低下の原因となる圧力損失の増大を防止するために、移送配管(上記供給ライン59)を短くすることが考えられるが、前述の如く逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽58が比較的大型の槽に構成されており、また、放射性物質の影響を受けることの回避等を考慮すると、現実的には、現状の装置構成のままこの槽58を濾過器51の近傍に設置することは難しくなっている。
このような加圧空気もしくは加圧水を供給して逆洗を行う濾過装置として、濾過器で濾過処理した濾過水を逆洗用水として貯留する濾過水貯槽を設け、この濾過水貯槽とは別に加圧空気を貯留する加圧空気貯槽を設けた構造が提案されている(特許文献1)。しかしこの提案構造においては、濾過水貯槽に実質的に逆洗に必要な水量を全量貯留する構成となっているため、この濾過水貯槽には依然として比較的大きな容量が要求され、小型化を意図していないため比較的大型の濾過水貯槽となり、これを濾過器の近傍に設置することは現実的には困難な場合が多いため、やはり、上述した逆洗用水供給ラインが長くなることに起因する逆洗性能の低下を防止することは困難である。
特開平10−15364号公報
そこで本発明の課題は、加圧空気を供給する装置とは別構成の逆洗用水貯槽を設けるとともに、この逆洗用水貯槽を、逆洗を繰り返し行うことを前提として小型の槽に構成し、容易に濾過器の近傍に設置できるようにしこの逆洗用水貯槽から濾過器までの配管長を短くして濾過器へ導入直後の逆洗用水圧力の低下を抑制し、それによってフィルタエレメントの逆洗性を向上させることが可能な濾過装置を提供することにある。
また本発明は、逆洗用水貯槽の小型化によりシステム全体の小型化を図るとともに、小型の逆洗用水貯槽を濾過器の近傍に設置可能として、BWR型原子力発電所におけるような設置場所に関する制約を緩和できるようにすることも課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る濾過装置は、フィルタエレメントを収容した濾過器を、加圧された逆洗用水を供給することにより逆洗する濾過装置において、前記濾過器への逆洗用水供給系に、前記濾過器の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留する逆洗用水貯槽を設けたことを特徴とするものからなる。
すなわち、フィルタエレメントの性能を所定に回復させるための逆洗の総水量を複数に分割した(逆洗の総水量の1/2以下の)水量の逆洗用水を貯留する小型の逆洗用水貯槽を設け、この小型の逆洗用水貯槽から複数回逆洗用水を供給して所定の逆洗を行うようにしたものである。逆洗用水貯槽を小型にすることで、この槽からの逆洗用水を用いて行う1回あたりの逆洗で使用する逆洗用水量は減少するが、後述の試験結果に示す如く、適切な条件を設定することにより、このような小水量の逆洗操作を繰返し行うことで、従来の方法に対して同等以上の逆洗性能が得られることが判明した。つまり、逆洗性能の向上を達成しつつ、逆洗用水貯槽を小型にすることが可能となる。逆洗用水貯槽の小型化により、この逆洗用水貯槽を容易に濾過器の近傍に設置できるようになり、逆洗用水貯槽から濾過器までの配管長が短くされて圧力損失が低減され、フィルタエレメントに望ましい逆洗圧力が負荷されて逆洗性が向上される。
より具体的には、例えば、図12に示したような従来システムにおいては、1回の加圧水移送式逆洗で使用する逆洗用水量は、濾過器内フィルタエレメント本数に比例して多くなり、例えばフィルタエレメントとしてプリーツ型フィルタエレメントを用いた場合は、フィルタエレメント1本あたり例えば約6L必要としていた。したがって、例えば濾過器1基内に300本のフィルタエレメントを収納した濾過装置では、約1.8m3 必要となり、また貯槽内に逆洗用水と同容量の圧縮空気を貯留するため、貯槽容量は約3.6m3 必要となって大きな槽となる。一方本発明では、後述の試験結果より、フィルタエレメント1本当たり1〜2Lの逆洗用水量でも、逆洗を繰り返すことで従来法と同等以上の逆洗性能を得ることが可能となる。また、本発明では逆洗用水貯槽とは別の加圧空気供給手段から加圧空気を導入するため、逆洗用水貯槽の容量に空気容量分を見込む必要がなく、上記濾過装置条件では逆洗用水貯槽の容量は0.3〜0.6m3 と小さなもので済むようになり、配管や弁等が入り組みスペースに余裕の無い濾過器廻りにおいても容易に設置可能となる。
このような本発明に係る濾過装置においては、上記濾過器は、例えばフィルタエレメント吊下型濾過器からなる。とくに、このようなフィルタエレメント吊下型濾過器では、図12に示したように濾過器内の上室側からフィルタエレメントに対して逆洗用水を比較的急速に供給するので、逆洗用水貯槽に一旦逆洗用水を貯留しておくことで容易に所望の逆洗を行うことができるようになる。対象となるフィルタエレメントは特に限定されず、例えば、プリーツ型、中空糸型、プリコート型のフィルタエレメントが挙げられる。使用する逆洗用水も特に限定されず、濾過器で濾過処理した濾過水を逆洗用水として使用してもよく、この系外から別に逆洗用水(例えば、系外で作成した純水、復水脱塩装置用の再生用水等)を供給するようにしてもよい。
また、逆洗用水を加圧するための加圧空気供給手段あるいは濾過器内の残留水を排出するための加圧空気供給手段もとくに限定されないが、上記逆洗用水供給系に、逆洗用水貯槽とは別に(逆洗用水貯槽に対し逆洗用水供給方向上流側に)、逆洗用水貯槽に供給する加圧空気を貯留する逆洗空気貯槽が設けられている構成とすることが好ましい。
また、逆洗用水貯槽は、濾過器までの配管長を短くするために濾過器1基毎に逆洗用水貯槽1基を適切な位置に設置することを基本形態とするが、1基の逆洗用水貯槽に対して複数の濾過器が対象となるような配置とできる場合には、その複数の濾過器に対して共通の逆洗用水貯槽として設けることもできる。
本発明に係る濾過装置は、発電所に設けて好適なものであり、とくに、前述の如く放射線の影響を受けることを考慮する必要のある沸騰水型原子力発電所に設けて好適なものである。すなわち、沸騰水型原子力発電所に設ける場合には、逆洗用水貯槽が小型に構成されるため、上記濾過器および逆洗用水貯槽が、放射性物質による汚染のある区域内に設置され、上記逆洗空気貯槽が、放射性物質による汚染が生じないように管理されている区域内に設置される構成とすることができ、逆洗用水貯槽を容易に濾過器の近傍に(例えば、濾過器と同室内に)設置でき、逆洗用水貯槽から濾過器までの配管長を短くして圧力損失を低減させ、フィルタエレメントに望ましい逆洗圧力を負荷して逆洗性能の向上を図ることができる。
本発明に係る濾過装置が発電所に設けられる場合には、例えば復水処理系や廃液処理系に設けることができる。勿論、発電所以外の濾過処理系にも本発明は適用可能である。
本発明に係る濾過装置によれば、濾過器に逆洗用水を供給する逆洗用水貯槽を小型化でき、逆洗用水貯槽を濾過器近傍に設置して逆洗用水貯槽から濾過器までの配管長を短くでき、配管圧損を低減してフィルタエレメントに望ましい逆洗圧力を負荷することができ、逆洗性能の向上を図ることができる。また、逆洗用水貯槽の小型化により、システム全体の小型化や設備費の削減を図ることもできる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る濾過装置を示している。図1において、1は濾過装置全体を示しており、濾過装置1は、複数のフィルタエレメント2を収容した濾過器3を備えている。濾過器3の内部は、仕切板4により上室5と下室6とに区画されており、各フィルタエレメント2は、仕切板4に吊下されている。被処理水は、被処理水入口としての被処理水供給ライン7から濾過器3の下室6に導入され、各フィルタエレメント2の外部側から内部側に透過されることにより濾過され、処理水としての濾過水が上室5に導入された後、処理水出口としての処理水導出ライン8を通して所定の供給先へと送られるようになっている。
この濾過器3に対して、加圧された逆洗用水を供給することにより逆洗する逆洗系が設けられており、逆洗用水供給系9は次のように構成されている。濾過器3の近傍には、小型の逆洗用水貯槽10(図には、逆洗用水タンクと表示している。)が設けられており、逆洗用水貯槽10の容量は、濾過器3の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留可能に設定されている。逆洗用水は、本実施態様では逆洗用水貯槽10の下部側から逆洗用水給水ライン11を介して逆洗用水貯槽10内に供給され、逆洗用水貯槽10から濾過器3内へは、逆洗用水供給ライン12を介して供給されるようになっている。濾過器3内で逆洗に使用された廃液は、逆洗廃液排出ライン13を介して逆洗廃液タンク等に排出されるようになっている。逆洗用水貯槽10の逆洗用水供給方向上流側には、逆洗用水貯槽10に供給する加圧空気を貯留する逆洗空気貯槽14が設けられている。逆洗空気貯槽14には、圧縮空気供給ライン15を介して圧縮空気を供給できるようになっており、逆洗空気貯槽14に貯留された加圧空気は、加圧空気供給ライン16を介して逆洗用水貯槽10に供給され、逆洗用水貯槽10内に貯留されている逆洗用水を所定圧に加圧するとともに、加圧された逆洗用水を濾過器3内に向けて所定の流速にて供給できるようになっている。逆洗用水貯槽10には、ベント口17が設けられており、逆洗用水貯槽10内に逆洗用水が給水される時などにベント口17が開かれるようになっている。なお、図1に示した例では、各濾過器3に対してそれぞれ小型の逆洗用水貯槽10が設けられ、逆洗空気貯槽14は各逆洗用水貯槽10に対して共通の槽として設けられている。
この濾過装置1が、例えばBWR型原子力発電所の復水系に設けられる場合には、図1に示すように、逆洗用水貯槽10は、濾過器3の近傍に、つまり、通常濾過器3が配置されている、放射性物質による汚染のある区域18と同じ区域内に設置され、逆洗空気貯槽14は、放射性物質による汚染が生じないように管理されている区域19内に設置される。逆洗用水貯槽10は小型の槽に構成されているので、このように濾過器3の近傍に設置することが可能となる。このような配置によって、逆洗用水貯槽10から濾過器3への逆洗用水供給ライン12の配管長は短く設定でき、配管圧損が小さく抑えられて、大きな圧力低下を生じさせることなく逆洗用水が逆洗のために濾過器3内へ供給される。この逆洗用水供給ライン12の配管長は、後述の試験結果から、例えば6m以下とすることが好ましい。
上記逆洗用水貯槽10は、例えば図2、図3に示すように、並設された複数の濾過器3a、3b、3cに対して共通の槽として設けることも可能である。この場合には、共通の逆洗用水貯槽10に対して上記同様に逆洗空気貯槽14を設ければよい。共通の逆洗用水貯槽10から各濾過器3a、3b、3cへの逆洗用水の供給は、バルブ切替によりコントロールすればよく、各濾過器3a、3b、3cからの逆洗廃液の排出も、バルブ切替によりコントロールすればよい。
上記のように構成された濾過装置における逆洗操作を、図1に示した装置について、図4〜図9を参照しながら説明する。図1における各バルブに、符号21〜30を付して説明する。
まず図4に示すように、濾過器3の濾過運転が停止された状態では、濾過器3内は満水状態にある。このとき、バルブ21〜30は全て閉じられる。
次に、図5に示すように、バルブ25を開いて圧縮空気を逆洗空気貯槽14に導入し、逆洗空気貯槽14を加圧する。そして、図6に示すように、バルブ25を閉じ、バルブ27、29、30を開き、逆洗空気貯槽14内に貯留されていた加圧空気(逆洗空気)を濾過器3内に導入し、濾過器3内の水を全て排出する。
次に、図7に示すように、バルブ29、30を閉じ、バルブ28を開いて逆洗用水を逆洗用水貯槽10内に供給するとともに、バルブ26を開いて逆洗用水貯槽10内の空気をベント口17から排出する。図7では、逆洗用水貯槽10は逆洗用水で満水とされる。
そして、図8に示すように、バルブ26、27、28を閉じ、バルブ25を開いて再び圧縮空気を逆洗空気貯槽14に導入し、逆洗空気貯槽14を加圧する。次いで、図9に示すように、バルブ25を閉じ、バルブ27、29、30を開き、逆洗空気貯槽14内に貯留されていた加圧空気を逆洗用水貯槽10内に供給するとともに、逆洗用水貯槽10内に貯留されていた逆洗用水を加圧して濾過器3内に導入し、各フィルタエレメント2を逆洗し、逆洗廃液を逆洗廃液タンクへと排出する。図7〜図9に示した操作を、所定回数繰り返す。すなわち、逆洗用水貯槽10の容量は、濾過器3の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留するように設定されているので、逆洗に必要な所定の総水量が逆洗用水貯槽10から濾過器3内に導入されるように、図7〜図9に示した操作が繰り返される。
上記逆洗操作により、逆洗用水貯槽10を小型に構成しつつ、フィルタエレメント2に対して従来方法に比べ同等以上の逆洗性能が得られる。逆洗用水貯槽10の小型化により、システム全体の小型化が可能になることは勿論のこと、逆洗用水貯槽10を濾過器3の近傍に設置できるので逆洗用水貯槽10から濾過器3までの逆洗用水供給ライン12の配管長を短くすることが可能になり、圧力損失を低く抑えて所望の逆洗性能を発揮させることが可能となる。
このような本発明に係る、逆洗用水貯槽10を小型化した濾過装置の逆洗性能を確認するために、以下のような試験を行った。
試験では、図12に示したような従来装置による逆洗性能と、図1に示したような本発明に係る濾過装置による逆洗性能とを確認するために、図10に示すカラムA(31)(従来装置を想定)および図11に示すカラムB(32)(本発明装置を想定)を備えた試験装置を用いて逆洗を実施し、逆洗性能を比較した。カラムA(31)、カラムB(32)ともに、プリーツ型フィルタエレメント33を1本吊下した濾過器構成とし、カラムA(31)には逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽34を従来装置同様直接接続し、カラムB(32)には逆洗用水供給ライン35を介して小型の逆洗用水貯槽(逆洗用水タンク)36を接続し、その逆洗用水貯槽36に逆洗空気貯槽37を接続した。
試験1
カラムAについては、逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽34に逆洗用水を6L貯留した後、圧縮空気で0.4MPaに加圧し、バルブ41、42を開くことで逆洗用水をカラムAに導入して逆洗した。カラムBについては、逆洗用水貯槽36に逆洗用水を2L貯留し、逆洗空気貯槽37に0.4MPaの圧縮空気を貯留した後、バルブ43、44、45を開くことで逆洗し、この操作を3回繰り返した。(逆洗排水量はカラムA、Bとも6Lである。)両カラムの逆洗性能は、逆洗による鉄排出量を比較することで評価した。なお、逆洗前のフィルタエレメント33には事前に鉄クラッドを約50gasFe/エレメントだけ負荷させてある。試験の結果、表1に示すように、本発明を模擬したBカラムの逆洗性能は、従来法を模擬したカラムAの逆洗性能より優れていることが確認できた。
Figure 2005066450
試験2
図11に示した試験装置において、逆洗用水貯槽36に貯留される逆洗用水の水量を各種変更して逆洗を実施した。逆洗用水貯槽36に貯留する逆洗用水量は0.5、1、1.5、2、3Lに変化させて繰返し逆洗を実施し、それぞれの逆洗性能を比較した。逆洗繰返し回数は、上記各貯留逆洗用水量に対し、それぞれ12回、6回、4回、3回、2回とし、逆洗排水総量が同じ6Lとなるようにした。なお、逆洗前のフィルタエレメント33には、前記同様、事前に鉄クラッドを約50gasFe/エレメントだけ負荷させてある。試験の結果、表2に示すように、1回の逆洗水導入量としては1〜2Lとしたとき、最も逆洗性能が向上する結果となった。すなわち、本発明においては、逆洗用水貯槽の容量は、濾過器の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留する容量とされるが、より良好な逆洗性能を達成するためには、1回の逆洗水導入量に、装置仕様に応じた最適な範囲があることが分かる。
Figure 2005066450
試験3
図11に示した試験装置において、逆洗用水貯槽36からカラムB(32)までの逆洗用水供給ライン35における配管直管長さを1、2、4、6、8、10mと変化させ、逆洗を実施した。逆洗用水貯槽36に貯留する逆洗用水量は2Lとし、繰返し逆洗は実施しなかった。なお、逆洗前のフィルタエレメント33には、前記同様、事前に鉄クラッドを約50gasFe/エレメントだけ負荷させてある。試験の結果、表3に示すように、逆洗用水貯槽36からカラムBまでの配管直管長さが6mを超えると逆洗性能の低下が顕著になった。このことから、この試験仕様では、配管直管長さを6m以下にすることが好ましいことが分かる。
Figure 2005066450
本発明の一実施態様に係る濾過装置の概略機器系統図である。 本発明の別の実施態様に係る濾過装置の概略機器系統図である。 図2の装置における、各濾過器に対する逆洗用水貯槽の配置例を示す概略平面図である。 図1の装置における逆洗操作の一ステップを示す概略機器系統図である。 図4の次のステップを示す概略機器系統図である。 図5の次のステップを示す概略機器系統図である。 図6の次のステップを示す概略機器系統図である。 図7の次のステップを示す概略機器系統図である。 図8の次のステップを示す概略機器系統図である。 本発明による逆洗性能を確認するために行った比較試験の、従来方法対応の試験装置の概略機器系統図である。 本発明による逆洗性能を確認するために行った比較試験の、本発明方法対応の試験装置の概略機器系統図である。 従来の濾過装置の概略機器系統図である。
符号の説明
1 濾過装置
2 フィルタエレメント
3、3a、3b、3c 濾過器
4 仕切板
5 上室
6 下室
7 被処理水供給ライン
8 処理水導出ライン
9 逆洗用水供給系
10 逆洗用水貯槽
11 逆洗用水給水ライン
12 逆洗用水供給ライン
13 逆洗廃液排出ライン
14 逆洗空気貯槽
15 圧縮空気供給ライン
16 加圧空気供給ライン
17 ベント口
18 放射性物質による汚染のある区域
19 放射性物質による汚染が生じないように管理されている区域
21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、41、42、43、44、45 バルブ
31 カラムA
32 カラムB
33 フィルタエレメント
34 逆洗空気貯槽兼逆洗用水貯槽
35 逆洗用水供給ライン
36 逆洗用水貯槽
37 逆洗空気貯槽

Claims (7)

  1. フィルタエレメントを収容した濾過器を、加圧された逆洗用水を供給することにより逆洗する濾過装置において、前記濾過器への逆洗用水供給系に、前記濾過器の濾過運転停止から次の濾過運転開始までに行われる逆洗の総水量の1/2以下の水量の逆洗用水を貯留する逆洗用水貯槽を設けたことを特徴とする濾過装置。
  2. 前記濾過器がフィルタエレメント吊下型濾過器からなる、請求項1の濾過装置。
  3. 前記逆洗用水供給系に、前記逆洗用水貯槽に供給する加圧空気を貯留する逆洗空気貯槽が設けられている、請求項1または2の濾過装置。
  4. 前記逆洗用水貯槽が、複数の濾過器に対して共通の逆洗用水貯槽として設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の濾過装置。
  5. 発電所に設けられる、請求項1〜4のいずれかに記載の濾過装置。
  6. 沸騰水型原子力発電所に設けられる、請求項5の濾過装置。
  7. 前記濾過器および逆洗用水貯槽が、放射性物質による汚染のある区域内に設置され、前記逆洗空気貯槽が、放射性物質による汚染が生じないように管理されている区域内に設置される、請求項6の濾過装置。
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