JP2005065830A - おむつカバー器具 - Google Patents

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宗博 生田
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Abstract

【課題】 おむつの重みによる股部の垂れ下がりを防止し、且つおむつの膨張による圧迫を抑制することにより、使用者の違和感や不快感を解消することができるおむつカバー器具を提供すること。
【解決手段】 腹帯部と腰帯部とが接合されて使用者の胴回りに巻着されて固定されると、この固定によって、使用者の股間に通された股帯部は、使用者の胴回りを支点に腹帯部及び腰帯部を介して吊り下げられる様な状態となり、更に股帯部自体が非伸縮性を有するので、おむつの重みによる垂れ下がりが防止される。また、股帯部の股部分は、身体に装着されると使用者が股間から足下へ向けて隆起するように弛まされる。この弛みによって、股帯部の股部分と使用者の股間との間には隙間が生じる余裕ができるので、おむつが排泄物を吸水して膨張して使用者の股間が圧迫されることが防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、おむつを股部分に収容して使用者に装着されるおむつカバー具に関し、特に、おむつの重みによる股部の垂れ下がり、及びおむつの膨張による圧迫を抑制をすることを主要な目的とするおむつカバー器具に関するものである。
おむつカバーは、使い捨てのおむつや布おむつを使用者の身体に保持するための器具であり、乳幼児、病人、身体障害者、又は高齢者など多岐にわたって使用されている。おむつカバーについては、従来より種々の提案がなされており、例えば、特開2003−190213号公報の「従来技術」の欄には、防水性を完全にするために表カバー及び裏カバーの2枚構造で形成されたおむつカバーが記載されている。この様におむつカバーに防水性能を付与する場合、単に防水機能のみを重視すれば合成樹脂製の不透水性フィルムを使用することができ、かかる不透水性フィルムの他の性能について問題視する必要性はないように思われる。
ところが、上記不透水性フィルムに伸縮性能が欠如する場合、これを用いて形成されたおむつカバーは、使用者の身体に密着して装着され難く、身体の動きに伴う体型の変化に応じて不透水性フィルムが変形することができず、おむつカバー内に収容されるおむつのずれを誘発するという問題点がある。
また、かかる場合におむつカバーを使用者の身体に密着させるように装着すると、使用者の肌とおむつカバー内面との間にゆとりがなくなってしまう。この状況で、吸水ポリマーの吸水機能を用いたおむつが排泄物を吸収(吸水)して膨張すると、非伸縮性の不透水性フィルムに押し返された当該おむつが使用者の身体を圧迫して使用者に不快感を与えてしまうという問題点がある。
そこで、同公報では、おむつカバーの本体部をその縦方向の伸長率が10%以上70%以下の素材で形成している。このおむつカバーによれば、その本体部の伸縮性によって股下までの領域において弛みを生じることがなく、前当て部の固定されない領域が膨らんでしまうこともないとある。また、おむつカバーの本体部が伸長状態から回復しようとする復元力が作用するため、おむつをしっかりと固定でき、おむつのずれを防止できるともある。
特開2003−190213号公報
しかしながら、上記した本体部に伸縮性を有するおむつカバーにあっては、おむつカバー本体部の全体に伸縮性が付与されるため、その伸縮率が大きい場合、例えば伸縮率が70%もあると、おむつが吸水により膨張して重量増加した際に、その重みにより股間部が垂れ下がる虞があるという問題点がある。このように股間部が極端に垂れ下がると、使用者が身体を動かす場合に邪魔であり、気分的にも違和感や不快感を覚えてしまうという問題点がある。しかも、股間部の極端な垂れ下がりにより、おむつが位置ずれして尿漏れを誘発する虞も問題点となる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、おむつの重みによる股部の垂れ下がりを防止し、且つおむつの膨張による圧迫を抑制することにより、使用者の違和感や不快感を解消することができるおむつカバー器具を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のおむつカバー器具は、身体の下腹部周辺を覆う前身頃と、その前身頃の身幅方向両側に接合され身体の臀部周辺を覆う後身頃と、その後身頃及び前身頃の裾部側に穿設され身体の両脚が挿通される一対の脚穴と、その一対の脚穴の間に設けられおむつを収容して身体の股間を覆う股部分とを備え、前記前身頃及び後身頃が相互に分離可能で且つ、その相互に分離された前身頃及び後身頃が前記股部分を介して連設される状態に展開可能に形成されるものであり、前記前身頃の腹部側に設けられる腹帯部と、その腹帯部の身幅方向略中央に一端が接合され、前記股部分に収容されるおむつの幅以上の幅員を保って前記前身頃から前記股部分を経て前記後身頃にかけて略帯状に連続して設けられる非伸縮性を有した股帯部と、その股帯部の他端が身幅方向略中央に接合され前記後身頃の腰部側に設けられる腰帯部と、その腰帯部が設けられる前記後身頃の身幅方向両側に設けられ前記股帯部の幅員方向両側縁に接合される伸縮性を有した一対の腹布部と、その一対の腹布部と共に前記股帯部の幅員方向両側縁に接合され前記後身頃の身幅方向両側に設けられる一対の臀布部と、その一対の臀布部が設けられる前記後身頃と前記前身頃とを身幅方向両側部にて分離可能に接合する身頃接合手段と、その前身頃に設けられる前記腹帯部及び腰帯部を分離可能に接合する帯接合手段とを備えている。
なお、本願明細書では「非伸縮」とは、伸張不能かつ縮退不能な性質を意味しており、ここに「伸縮不能」又は「縮退不能」とは、伸縮率が極めて小さいこと(例えば伸縮率が10%未満)を意味する物性であり、好適には、物理的な伸縮を厳密には伴うがその伸縮が肉眼では確認困難な程度のものを意味している。
この請求項1記載のおむつカバー器具によれば、前身頃及び後身頃が相互に分離した状態に展開され、おむつが股帯部の内面であって後身頃から股部分を経て前身頃にかけた部分に敷かれる。この状態で、おむつを使用者の肌に当接させるように後身頃が使用者の臀部周辺に当てられると、後身頃により臀部周辺が覆われ、更に、股部分及び前身頃が使用者の股間に通され、前身頃が下腹部周辺に当てられる。すると、股帯部が使用者の臍下から股間を通って仙骨上端付近にかけた部分に配置される。
そして、一対の腹布部及び一対の臀布部を伸張させつつ、身頃接合手段によって前身頃と後身頃とを接合させると共に、腹帯部及び腰帯部を帯接合手段によって接合させる。すると、使用者の身体の下腹部周辺がおむつカバー器具の前身頃により、臀部周辺が後身頃により、股間が股部分により、それぞれ覆われると共に、両脚が一対の脚穴へ挿通された状態となる。このとき、使用者の肌と股部分との間におむつが収容され、使用者の排泄物がおむつにより吸収される。
ところで、腹帯部と腰帯部とが帯接合手段によって接合されると、当該両帯部が実質的に一体となって使用者の胴回りに巻着されて固定される。この固定によって、使用者の股間に通された股帯部は、使用者の胴回りを支点に腹帯部及び腰帯部を介して吊り下げられる様な状態となり、更に股帯部自体が非伸縮性を有するので、おむつの重みによる垂れ下がりが防止される。
しかも、一対の腹布部及び一対の臀布部が伸張された状態で、前身頃と後身頃とが身頃接合手段により接合されれば、当該一対の腹布部及び一対の臀布部が自らの伸張に伴う復元力によって使用者の身体に密着されるので、この密着によりこれら腹布部及び臀布部の位置ずれが防止されると共に、これらの腹布部及び臀布部と接合される股帯部の位置ずれも防止される。
また、股帯部における股部分の幅員はおむつ幅以上であるが、これに対して人体の股間の幅は個人差はあるものの両脚の大腿部の間に若干の隙間が生じる程度である。このため、股帯部の股部分は、身体に装着されると使用者が股間から足下へ向けて隆起するように弛まされる。この弛みによって、股帯部の股部分と使用者の股間との間には隙間が生じる余裕ができるので、おむつが排泄物を吸水して膨張して使用者の股間が圧迫されることが防止される。
更に、股帯部は使用者の胴回りに固定された腹帯部及び腰帯部に接合されているので、股帯部における股部分の弛みにおむつの重みが加わる場合、この荷重によって股帯部の幅員方向両側縁が下腹部から股間を経て腰部までにかけて筋状に立ち上げることができ、かかる筋状の立ち上がりの間におむつを確実に保持できる。
請求項2記載のおむつカバー器具は、請求項1記載のおむつカバー器具において、前記身頃接合手段は、前記帯接合手段と兼用されるものであって、更に、前記腰帯部の身幅方向両端部に連設され前記後身頃の身幅方向両側部からそれぞれ延出され前記腹帯部又は腰帯部の一方より少なくとも幅広の略帯状に形成される非伸縮性を有した一対の接合バンドと、その一対の接合バンドの双方の外面略全体に設けられる一対の接合面と、その一方の接合バンドの内面一部に設けられその他方の接合バンドの前記接合面と面接触により接合可能な第1接合部材と、前記前身頃の内面であって前記腹帯部付近に設けられ前記一対の接合面と面接触により接合可能な第2接合部材とを備えている。
この請求項2記載のおむつカバー器具によれば、請求項1記載のおむつカバー器具と同様に作用する上、前身頃及び後身頃が相互に分離され展開されたおむつカバー器具は、使用者の臀部周辺に後身頃の内面が当てられ臀部周辺を覆った後、一対の接合バンドの双方が使用者の臀側から両脇腹を経て下腹部周辺へと回され、その下腹部周辺にて一対の接合バンドが重ね合わせられる。この重ね合わせによって、一対の接合バンドにおけるいずれかの接合面に第1接合部材が面接触されて接合される。
この接合によって、一対の接合バンドの双方に設けられる一対の接合面は、使用者の下腹部に外側を向きつつ配置される。一方、前身頃は使用者の股間を通され下腹部周辺に当てられるが、このとき、前身頃の内面が一対の接合面と対向される格好となる。この対向によって、腹帯部に設けられた第2接合部材は一対の接合面と向かい合わせになるので、かかる両者を重ね合わせて面接触させることによって第2接合部材が一対の接合面と接合される。
この結果、前身頃の腹布部と後身頃の臀布部との接合、及び腹帯部と腰帯部との接合がまとめてなされると共に、腹帯部、腰帯部、及び一対の接合バンドが一体となって使用者の胴回りに巻回されるベルトとして機能するのである。
請求項3記載のおむつカバー器具は、請求項2記載のおむつカバー器具において、前記第2接合部材は、前記腹帯部と前記股帯部の幅員方向両側縁との接合部分に沿って設けられている。
請求項4記載のおむつカバー器具は、請求項1から3のいずれかに記載のおむつカバー器具において、前記腹布部における前記前身頃の裾部側の縁辺から、前記股帯部の股部分の幅員方向側縁を経て、前記臀布部における前記後身頃の裾部側の縁辺まで連続して沿うように前記一対の脚穴の周縁に略帯状にそれぞれ設けられ伸縮性を有した一対の裾帯部と、その一対の裾帯部にそれぞれ設けられ、その裾帯部の連続方向両端同士を分離可能に接合する裾接合手段とを備えている。
この請求項4記載のおむつカバー器具によれば、請求項1から3のいずれかに記載のおむつカバー器具と同様に作用する上、後身頃により臀部周辺が覆われ、股部分及び前身頃が使用者の股間を通されると、一対の裾帯部が使用者の両脚の大腿部回りに配置される。かかる状態で、各裾帯部の連続方向両端同士が裾接合手段によって接合される。この接合によって、おむつカバー器具の一対の脚穴から挿通される使用者の両脚の大腿部回りに裾帯部がそれぞれ巻回される。
請求項5記載のおむつカバー器具は、請求項1から4のいずれかに記載のおむつカバー器具において、前記腹帯部は非伸縮性を備えており、前記腰帯部は、前記股帯部との接合部分に対する両脇部分が所定長さ伸縮可能で、且つ、その所定長さ分伸張した場合にそれ以上伸張不能とされるものである。
請求項6記載のおむつカバー器具は、身体の下腹部周辺を覆う前身頃と、その前身頃の身幅方向両側に接合され身体の臀部周辺を覆う後身頃と、その後身頃及び前身頃の裾部側に穿設され身体の両脚が挿通される一対の脚穴と、その一対の脚穴の間に設けられおむつを収容して身体の股間を覆う股部分とを備え、前記前身頃の腹部側及び後身頃の腰部側に沿って周設され、所定長さ伸縮可能で、且つ、その所定長さ分伸張した場合にそれ以上伸張不能とされる胴帯部と、その胴帯部における前記前身頃の身幅方向略中央に一端が接合され、前記股部分と略等しい幅員を保って前記前身頃から前記股部分を経て前記後身頃の身幅方向略中央にかけて略帯状に連続して設けられ、前記胴帯部における前記後身頃の身幅方向略中央に他端が接合される非伸縮性を有した股帯部と、その股帯部の幅員方向両側縁にそれぞれ接合され前記前身頃及び後身頃の身幅方向両側部分を覆う伸縮性を有した非股布部とを備えている。
この請求項6記載のおむつカバー器具によれば、使用者の身体に装着されると、使用者の身体の下腹部周辺がおむつカバー器具の前身頃により、臀部周辺が後身頃により、股間が股部分により、それぞれ覆われると共に、両脚が一対の脚穴へ挿通される。このとき、股帯部は使用者の臍下から股間を通って仙骨上端付近にかけた部分に配置され、おむつは、この股帯部の内面であって後身頃から股部分を経て前身頃にかけて敷かれる。これによって、使用者の肌におむつが当接されて排泄物が吸収される。
当該おむつカバー器具が装着されると、胴帯部は使用者の胴回りに巻着されて固定される。この固定によって、使用者の股間に通された股帯部は、使用者の胴回りを支点に吊り下げられる様な状態となり、更に股帯部自体が非伸縮性を有するので、おむつの重みによる垂れ下がりが防止される。しかも、非股布部が伸張された状態で当該おむつカバー器具が装着されれば、この非股布部は自らの伸張に伴う復元力によって使用者の身体に密着されるので、この密着によりこれら非股布部の位置ずれが防止されると共に、これらの非股布部と接合される股帯部の位置ずれも防止される。
更に、股帯部は使用者の胴回りに固定された胴帯部に接合されているので、股帯部における股部分の弛みにおむつの重みが加わる場合、この荷重によって股帯部の幅員方向両側縁が下腹部から股間を経て腰部までにかけて筋状に立ち上げることができ、かかる筋状の立ち上がりの間におむつを確実に保持できる。なお、股帯部の弛みにより使用者の股間の圧迫を防止する点については、請求項1記載のおむつカバー器具と同様に作用するので、その記載を省略する。
請求項7記載のおむつカバー器具は、請求項6記載のおむつカバー器具において、前記一対の脚穴の周縁から突出する略環状かつ帯状の伸縮性を有し、前記股帯部の幅員方向両側縁に一部がそれぞれ接合されていることを特徴とする一対の脚環布部を備えている。
本発明のおむつカバー器具によれば、股帯部が使用者の胴回りを支点として吊り下げられる様な状態となり且つ股帯部自体が非伸縮性を有するので、おむつの重みで股帯部が垂れ下がることを防止して、かかる垂れ下がりに伴う違和感や歩行動作の障害を回避することができるという効果がある。しかも、伸縮性を有する腹布部及び臀布部又は非股布部の伸張に伴う復元力によって、股帯部の位置ずれが防止されるので、結果的におむつの位置ずれを防止できるという効果がある。
また、装着時において股帯部の股部分と使用者の股間との間には隙間が生じる余裕ができるので、この余裕(弛み)内に膨張したおむつを収めて、使用者の股間の圧迫を回避して、使用時の違和感を軽減できるという効果がある。更に、股帯部における股部分の弛みにおむつの重みが加わったとしても、この荷重によって股帯部の幅員方向両側縁が筋状に立ち上がるので、この筋状に立ち上がった股帯部の幅員内におむつを確実に保持でき、膨張したおむつの重みが股帯部から転げ落ちることを防止できるという効果がある。
請求項2記載のおむつカバー器具によれば、更に、接合バンドは腹帯部又は腰帯部の一方より少なくとも幅広の略帯状に形成され、第1接合部材が接合される接合面は接合バンドの外面略全体に設けられるので、第1及び第2接合部材が一対の接合面に面接触する箇所を、接合バンドの外面略全体の範囲内で任意に位置変更することができる。すなわち、この第1及び第2接合部材と一対の接合面との接合箇所をずらすことによって、身体装着時のおむつカバー器具のサイズを変更でき、おむつカバー器具の装着に伴う圧迫感を適宜調節できるという効果がある。
請求項3記載のおむつカバー器具によれば、更に、第2接合部材は腹帯部と股帯部の幅員方向両側縁との接合部分に沿って設けられるので、例えば、吸水により膨張したおむつの重みが股帯部の幅員方向両側縁に過度に加わっても、第2接合部材と接合面とを剥離し難くできるという効果がある。
請求項4記載のおむつカバー器具によれば、更に、一対の裾帯部は伸縮性を有するので、かかる一対の裾帯部が伸張された状態で両脚の大腿部に巻回されれば、当該一対の裾帯部が自らの伸張に伴う復元力によって使用者の身体に密着される。この密着によって股帯部の位置ずれを更に防止できるという効果がある。
請求項5又は6記載のおむつカバー器具によれば、更に、腰帯部又は胴帯部は所定長さ伸縮可能で、且つ、その所定長さ分伸張した場合にそれ以上伸張不能に形成されるので、例えば、これら腰帯部又は胴帯部を伸びきる手前の状態にまで伸張させて使用者の身体の両脇腹周辺に配置させれば、当該腰帯部又は胴帯部の伸張に伴う復元力により腹帯部及び腰帯部又は胴帯部を身体に密着させることができるという効果がある。
しかも、上記した腰帯部又は胴帯部の伸縮性によって使用者が腰を曲げ伸ばしして胴回り長さが変化する場合であっても、当該腰帯部の伸縮可能な部分を伸縮させて体型の変化に追従させてフィット感を向上させることができるという効果がある。更に、当該腰帯部又は胴帯部は、所定長さ分伸張しきるとそれ以上伸張不能となるので、これらが無制限に伸びて緩むことがなく、おむつの重みでおむつカバー器具が使用者の身体の胴回りからずり落ちることを防止できるという効果もある。
請求項7記載のおむつカバー器具によれば、更に、一対の脚環布部は伸縮性を有するので、かかる一対の脚環布部が伸張された状態で両脚の大腿部に巻回されれば、当該一対の脚環布部が自らの伸張に伴う復元力によって使用者の身体に密着される。この密着によって股帯部の位置ずれを更に防止できるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のおむつカバー器具の一実施例であるおむつカバー1の平面展開図であり、おむつカバー1の外面(表面)側を図示している。図1に示すように、おむつカバー1は、平面展開状態において全体が略T字形に形成された本体2を備えている。また、本体2は、主として、使用者の下腹部周辺を覆う前身頃体3と、臀部周辺を覆う後身頃体4と、その前身頃体3と後身頃体4との間に介在して両者を連設させる股部分5とを備えている。
本体2は、前身頃体3及び後身頃体4が相互の身幅方向(図1左右方向)両側で分離されており、この両身頃体3,4が股部分5を介して平面展開可能に形成されている。また、本体2の身幅方向略中央には、おむつが収容される股部分5の幅と略等しく且つそのおむつの幅以上の横幅W1を有する股帯部6が設けられている。
股帯部6は、前身頃体3から股部分5を経て後身頃体4にかけて連続して設けられる長尺状かつ略帯状の非伸縮性を有する布地で形成されている。この股帯部6を形成する非伸縮性布地は、例えば木綿やポリエステル系樹脂などの非伸縮性の織物である。また、股帯部6の長手方向一端側(図1下側)は前身頃体3に設けられる腹帯部7の身幅方向略中央に縫合により接合されている。
腹帯部7は、使用者の腹回りに装着される厚手の帯状体であり、前身頃体3の腹部側(図1下側)の縁辺全体に渡って伸張不能かつ縮退不能(以下「伸縮不能」という。)に形成されている。具体的に、この腹帯部7は、前身頃体3の腹部側の縁辺を腹帯部7の縦幅W2分だけ折り返して重ね合わせ、その重ね合わせ部分を非伸縮性の縫糸を用いて縫製したものである。ここで、腹帯部7の内部には、腹帯部7の補強を兼ねて伸縮不能な帯紐(図示せず)が縫い込まれている。また、前身頃体3の身幅方向両側には、股帯部6と隣り合わせとなって股帯部6を挟み込むように一対の腹布部8,8が設けられている。
一対の腹布部8,8は、股帯部6と腹帯部7と共に前身頃体3を成す伸縮性を有する布地であり、互いに左右対称に形成されている。この一対の腹布部8,8は、股帯部6との境界部分が股帯部6の横幅W1方向両側縁に縫合により接合されている。一対の腹布部8,8を形成する伸縮性布地は、例えば伸縮性を有するニット生地などの織物である。また、後身頃体4の身幅方向両側には、股帯部6と隣り合わせとなって股帯部6を挟み込むように一対の臀布部9,9が設けられている。
この一対の臀布部9,9は、股帯部6と共に後身頃体4の一部を成すものであり、一対の腹布部8,8と同種の伸縮性を有する布地で形成されている。一対の臀布部9,9は、互いに左右対称に形成されており、股帯部6との境界部分が股帯部6の横幅W1方向両側縁に縫合により接合されている。この様に形成される後身頃体4の腰部側(図1上側)の縁辺には腰帯部10が設けられており、この腰帯部10の身幅方向略中央部には上記した股帯部6の長手方向他端側(図1上側)が縫合により接合されている。
腰帯部10は、身体の腰回りに装着される厚手の帯状体であり、後身頃体4の腰部側の縁辺に沿って形成されている。具体的に、腰帯部10は、後身頃体4の腰部側の縁辺を腹帯部7と略等しい縦幅W3(≒W2)分だけ折り返し重ね合わせ、この重ね合わせ部分を非伸縮性の縫糸を用いて縫製したものである。ここで、腰帯部10の内部には、腹帯部7と同様に、腰帯部10の補強を兼ねて伸縮不能な帯紐(図示せず)が縫い込まれている。更に、腰帯部10には、股帯部6との接合部分に対する両脇部分にギャザー部11,11が設けられている。
なお、ギャザー部11,11が身体を過度の締め付けたり、或いは、伸び難くては、使用者が装着時に不快感を感じてしまう。このため、ギャザー部11,11は、身体の動きに応じた胴回り長さの変化に対して柔軟に伸縮するために、その伸張に伴う反力を適度に制限する必要がある。そこで、本実施例では、ギャザー部11のバネ定数は略1kg/cm程度か或いはそれ以下としている。但し、当然のことながら、ギャザー部11,11による過度の締め付けなどが他の手段により解消されるのであれば、ギャザー部11,11のバネ定数は必ずしも上記値に限定されるものではない。
ギャザー部11,11は、身体の脇腹回りに装着される部位であり、上記した一対の臀布部9,9の腰部側の縁辺を折り重ねて縫製する際に襞状に縫い縮められたものである。ギャザー部11,11は、一対の臀布部9,9が伸縮性を有する布地で形成されるため、その縫い縮めた長さ分だけ腰帯部10を伸縮可能とするものではあるが、その一方で伸張可能な分だけ伸びきるとそれ以上伸張不能となるように形成されている。即ち、ギャザー部11,11が伸びきると、かかる部分の縫製に使用された縫糸や補強用に縫い込まれた帯紐によりギャザー部11,11のそれ以上の伸張が規制されるのである。なお、ギャザー部11,11の伸縮性を補うため、かかる部位11,11に弾性的な伸縮性を有するゴム帯を更に縫い合わせても良い。
ギャザー部11,11における股帯部6側とは反対端、即ち、腰帯部10の身幅方向両端(図1の左右両端)には、一対の大判状の接合バンド12,12がそれぞれ設けられている。一対の接合バンド12,12は、身体の胴回りに後身頃体4を取り付けるため非伸縮性を有する布地であり、後身頃体4の身幅方向両側部からそれぞれ外方へ延出されている。この各接合バンド12の延出部分の先端はそれぞれ略円弧状に形成されており、各接合バンド12,12の付け根である基端部は、後身頃体4の身幅方向中央側へ長さL1だけ入り込んだ状態で一対の臀布部9,9に縫合により連設されている。
この一対の接合バンド12,12の双方の基端部は上記したギャザー部11,11と縫合により連設されており、結果、一対の接合バンド12,12は腰帯部10と一体に形成されている。また、この一対の接合バンド12,12の双方は、その縦幅W4が上記した腹帯部7の縦幅W2及び腰帯部10の縦幅W3より幅広の略帯状に形成されており(W4>W2,W3)、その外面全体に多数のパイル状の起毛(図示せず)が植立された起毛面を有するパイルテープ13がそれぞれ縫着されている。このパイルテープ13は、面ファスナを構成する2枚1組のテープの一方に相当するものである。
更に、一方の接合バンド12(図1左側)における先端部分内面(裏面)には、他方の接合バンド12のパイルテープ13に面接触により接合可能なフックテープ14が縫着されている(図2参照)。このフックテープ14は、面ファスナを構成する2枚1組のテープの他方に相当するものであり、一対の接合バンド12,12が身体の胴回りに装着された場合に、一方の接合バンド12を他方の接合バンド12に接合して繋ぎ合わせるためのものである。このフックテープ14によれば、その表面には多数の略フック状の起毛(図示せず)が植立され起毛面が形成されており、これらの起毛がパイルテープ13の起毛面に植立される多数のパイル状の起毛と絡み合うことによって、パイルテープ13と接合される。
一方、面ファスナのパイルテープ13及びフックテープ14はその一方から他方を捲り剥がすことにより分離されて接合状態が解除される。また、フックテープ14は、パイルテープ13に比べて面積が小さく接合バンド12のごく一部に設けられている。パイルテープ13とフックテープ14との接合面積が大きい場合に生じる両テープ13,14の剥がし難さを解消するためである。
前身頃体3の身幅方向両側の縁辺は、腹帯部7と略鈍角状に交わっているが、当該両側の縁辺裏面にはフックテープ14と同種のフックテープ15,15が当該縁辺に沿うように縫着されている。このフックテープ15,15は、前身頃体3の身幅方向両側部を後身頃体4の身幅方向両側部に分離可能に接合して繋ぎ止めるためのものであり、具体的には上記した接合バンド12,12がパイルテープ13及びフックテープ14を介して繋ぎ合わせられた場合に、両パイルテープ13,13に面接触によりそれぞれ接合される。
また、腹帯部7の裏面には、前身頃体3の股帯部6の横幅W1方向両側縁と腹布部8,8との接合部分をそれぞれ跨ぐように、腹帯部7の身幅方向へ延びる2枚のフックテープ16,16が縫着されている。更に、前身頃体3の裏面には、前身頃体3の股帯部6の横幅W1方向両側縁と腹布部8,8との接合部分をそれぞれ跨ぐように、フックテープ16,16に隣接して股帯部6の長手方向(図1上下方向)へ延びる2枚のフックテープ17,17が縫着されている。
これらのフックテープ16,16,17,17は、上記したフックテープ15,15と共に前身頃体3を後身頃体4に分離可能に接合すると共に、腹帯部7を接合バンド12,12を介して腰帯部10に分離可能に接合するためのものである。具体的に、これらのフックテープ16,16,17,17は、上記した接合バンド12,12がパイルテープ13及びフックテープ14を介して繋ぎ合わせられた場合に、両パイルテープ13,13に面接触によりそれぞれ接合される。
また、上記のように形成された本体2の身幅方向両側には略円弧状の凹部18,18が左右対称に凹設されており、この凹部18,18は、本体2が身体に装着される場合に両脚が挿通される一対の脚穴25,25となる(図4参照)。即ち、展開状態の本体2における凹部18,18の縁辺は、おむつカバー1が使用者に装着された場合に一対の脚穴25,25の周縁に相当することとなる。
この凹部18,18には、前身頃体3の裾部側の縁辺から、股部分5における股帯部6の横幅W1方向側縁を経て後身頃体4の裾部側の縁辺までに沿って連続した一対の裾帯部19,19が縫合により接合されている。この一対の裾帯部19,19は、身体の両脚大腿部に巻回される略帯状の伸縮性を有する左右対称な布地であって、伸縮性を有する縫糸を用いて前身頃体3、後身頃体4及び股帯部6に縫合されている。
また、裾帯部19は上記した腹布部8又は臀布部9と同種の非伸縮性布地で形成されており、その幅W5が、例えば略3cmから8cm程度とされている。更に、一対の裾帯部19,19の連続方向方向一端部の表面には上記したパイルテープ13と同種のパイルテープ20,20が縫着されており、他端部の裏面には上記したフックテープ14と同種のフックテープ21,21が縫着されている。これらのテープ20,21は、互いに分離可能に面接触により接合される2枚1組の面ファスナであって、身体の大腿部に巻回される裾帯部19の連続方向両端部を繋ぎ合わせるものであり、双方とも裾布部19の連続方向と略同一方向に延びるように設けられている。
図2は、おむつカバー1の内面側の平面展開図である。図2に示すように、おむつカバー1の本体2の内面全体には裏地22が敷設されている。裏地22は、本体2と略相似形で且つ本体2より面積が大きく形成されており、若干弛めた状態で本体2の外周の縁部に縫合されている。また、上記したフックテープ15〜17,21は、裏地22と本体2の表生地(股帯部6、腹布部8,8、接合バンド12及び裾帯部14,14)とを重ね縫いするようにして裏地22に縫着されている。
裏地22は、その表面に吸水性および速乾性を有する肌地層が形成され、その肌地層の裏面、即ち、本体2の裏面との対向面に非透水性を有する防水フィルム層が形成された2層構造に形成されている。よって、おむつカバー1の装着時におむつが吸水しきれずに溢れた液体の排泄物は、裏地22の防水フィルム層に阻まれ本体2の外面(表面)へ浸み出ることが防止される。また、裏地22の肌地層は吸水性を有するので若干の尿漏れであれば吸水でき、さらにその速乾性により早期に乾燥されて湿り気が解消される。
次に、図3及び図4を参照して、上記のように構成されたおむつカバー1の使用態様について説明する。図3は、一対の接合バンド12,12を接合した状態を示す正面図であり、図中の2点鎖線はおむつ30を図示したものである。また、図4は、身体への装着時におけるおむつカバー1の状態を示す正面図である。
図3に示すように、おむつカバー1は、本体2の裏地22が使用者側に向けられ、後身頃体4の裏地22が臀部周辺にあてがわれる。このとき、裏地22上には股帯部6の配設部分に沿うようにしておむつ30が前身頃から股部分を経て後身頃にかけた部分に敷設される。後身頃体4があてがわれた後、一対の接合バンド12,12が使用者の両脇腹を這うようにに巻き付けられ、一対の接合バンド12,12の先端部分がパイルテープ13及びフックテープ14の接合を介して繋ぎ合わせられる。
これによって、後身頃体4が臀部周辺に装着されると共に、腰帯部10及び接合バンド12,12が使用者の胴回りに巻回されるのである。ここで、接合バンド12,12を繋ぎ合わせる場合、ギャザー部11,11は伸張された状態とされる。このギャザー部11,11の伸張により、腰帯部10及び接合バンド12,12の巻回時の締結力が増すので、結果、腹帯部7及び腰帯部10が使用者の身体の動きでずれ動くことが抑制される。
ここで、ギャザー部11,11を伸張させる場合は、ギャザー部11,11の双方が伸びきる手前の状態とするとよい。これによって、腰帯部10及び接合バンド12,12が胴回りに密着され、身体の動きに応じて柔軟に追従し、更に、ギャザー部11,11の緩みによるおむつカバー1のずり落ちも防止される。なお、装着時のギャザー部11,11の伸ばし具合については、おむつカバー1の使用者が感ずる装着感に応じて適宜変更しても良い。
この後、おむつ30を使用者の肌に当接させるように前身頃体3及び股部分5が使用者の股間に通され、股部分5が使用者の股間に、前身頃体3が使用者の下腹周辺に、それぞれあてがわれる。すると、図4に示すように、股帯部7が使用者の臍下から股間を通って仙骨上端付近にかけた部分に配置される。そして、このとき腹布部8,8及び臀布部9,9を引き伸ばすようにして、接合バンド12,12のパイルテープ13,13に前身頃体3のフックテープ15,15,16,16,17,17を全て重ね合わせて接合させる。
この接合によって、腹帯部7、腰帯部10及び接合バンド12,12が一体となって使用者の胴回りに巻回される。一方、使用者の両脚の内股には本体2の凹部18,18があてがわれ、かかる凹部18,18の縁辺を使用者の大腿部回りに周回させるように、一対の裾帯部19,19を引き伸ばしながら双方の大腿部回りに巻き付けつつ、各裾帯部19,19に設けられるパイルテープ20,20とフックテープ21,21を接合させる。
この接合によって、おむつカバー1の裾部側には、使用者の両脚が挿通される一対の脚穴25,25が形成され、この一対の脚穴25,25の周縁からは略環状かつ帯状に突出する一対の脚環布部が形成されて、このおむつカバー1の装着が完了する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、前身頃体3及び後身頃体4を身幅方向両側で分離して展開可能なおむつカバー1について説明したが、おむつカバーの形態は必ずしも展開可能であるものに限定されるものではなく、展開不能なパンツ形のものであっても良い。また、本実施例では、請求項2記載の接合面として面ファスナのパイルテープ13を、第1及び第2接合部材としてフックテープ15〜17を用いたが、これとは逆に、接合面にフックテープを、第1及び第2接合部材にパイルテープを用いても良い。
本発明の一実施例であるおむつカバーの外面側の平面展開図である。 おむつカバー1の内面側の平面展開図である。 一対の接合バンドが接合されたおむつカバーの状態を示す正面図である。 身体への装着時におけるおむつカバーの状態を示す正面図である。
符号の説明
1 おむつカバー(おむつカバー器具)
3 前身頃体(前身頃)
4 後身頃体(後身頃)
5 股部分
6 股帯部
7 腹帯部(腹帯部、胴帯部の一部)
8 腹布部(腹布部、非股布部の一部)
9 臀布部(腹布部、非股布部の一部)
10 腰帯部(腹帯部、胴帯部の一部)
11 ギャザー部(腰帯部又は胴帯部の前記股帯部の伸縮可能な部分)
12 接合バンド(接合バンド、身頃接合手段の一部、胴帯部の一部)
13 パイルテープ(接合面、身頃接合手段の一部、帯接合手段の一部)
14 フックテープ(第1接合部材、身頃接合手段の一部)
15 フックテープ(第2接合手段、身頃接合手段の一部)
16 フックテープ(第2接合手段、帯接合手段の一部)
17 フックテープ(第2接合手段、身頃接合手段の一部)
18 凹部(脚穴の周縁)
19 裾帯部(裾帯部、脚環布部の一部)
20 パイルテープ(裾接合手段、脚環布部の一部)
21 フックテープ(裾接合手段、脚環布部の一部)
25 脚穴
30 おむつ
W1 横幅(股帯部の幅員)

Claims (7)

  1. 身体の下腹部周辺を覆う前身頃と、その前身頃の身幅方向両側に接合され身体の臀部周辺を覆う後身頃と、その後身頃及び前身頃の裾部側に穿設され身体の両脚が挿通される一対の脚穴と、その一対の脚穴の間に設けられおむつを収容して身体の股間を覆う股部分とを備え、前記前身頃及び後身頃が相互に分離可能で且つ、その相互に分離された前身頃及び後身頃が前記股部分を介して連設される状態に展開可能に形成されるおむつカバー器具において、
    前記前身頃の腹部側に設けられる腹帯部と、
    その腹帯部の身幅方向略中央に一端が接合され、前記股部分に収容されるおむつの幅以上の幅員を保って前記前身頃から前記股部分を経て前記後身頃にかけて略帯状に連続して設けられる非伸縮性を有した股帯部と、
    その股帯部の他端が身幅方向略中央に接合され前記後身頃の腰部側に設けられる腰帯部と、
    その腰帯部が設けられる前記後身頃の身幅方向両側に設けられ前記股帯部の幅員方向両側縁に接合される伸縮性を有した一対の腹布部と、
    その一対の腹布部と共に前記股帯部の幅員方向両側縁に接合され前記後身頃の身幅方向両側に設けられる一対の臀布部と、
    その一対の臀布部が設けられる前記後身頃と前記前身頃とを身幅方向両側部にて分離可能に接合する身頃接合手段と、
    その前身頃に設けられる前記腹帯部及び腰帯部を分離可能に接合する帯接合手段とを備えていることを特徴とするおむつカバー器具。
  2. 前記身頃接合手段は、前記帯接合手段と兼用されるものであって、更に、
    前記腰帯部の身幅方向両端部に連設され前記後身頃の身幅方向両側部からそれぞれ延出され前記腹帯部又は腰帯部の一方より少なくとも幅広の略帯状に形成される非伸縮性を有した一対の接合バンドと、
    その一対の接合バンドの双方の外面略全体に設けられる一対の接合面と、
    その一方の接合バンドの内面一部に設けられその他方の接合バンドの前記接合面と面接触により接合可能な第1接合部材と、
    前記前身頃の内面であって前記腹帯部付近に設けられ前記一対の接合面と面接触により接合可能な第2接合部材とを備えていることを特徴とする請求項1記載のおむつカバー器具。
  3. 前記第2接合部材は、前記腹帯部と前記股帯部の幅員方向両側縁との接合部分に沿って設けられていることを特徴とする請求項2記載のおむつカバー器具。
  4. 前記腹布部における前記前身頃の裾部側の縁辺から、前記股帯部の股部分の幅員方向側縁を経て、前記臀布部における前記後身頃の裾部側の縁辺まで連続して沿うように前記一対の脚穴の周縁に略帯状にそれぞれ設けられ伸縮性を有した一対の裾帯部と、
    その一対の裾帯部にそれぞれ設けられ、その裾帯部の連続方向両端同士を分離可能に接合する裾接合手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のおむつカバー器具。
  5. 前記腹帯部は非伸縮性を備えており、
    前記腰帯部は、前記股帯部との接合部分に対する両脇部分が所定長さ伸縮可能で、且つ、その所定長さ分伸張した場合にそれ以上伸張不能とされるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のおむつカバー器具。
  6. 身体の下腹部周辺を覆う前身頃と、その前身頃の身幅方向両側に接合され身体の臀部周辺を覆う後身頃と、その後身頃及び前身頃の裾部側に穿設され身体の両脚が挿通される一対の脚穴と、その一対の脚穴の間に設けられおむつを収容して身体の股間を覆う股部分とを備えたおむつカバー器具において、
    前記前身頃の腹部側及び後身頃の腰部側に沿って周設され、所定長さ伸縮可能で、且つ、その所定長さ分伸張した場合にそれ以上伸張不能とされる胴帯部と、
    その胴帯部における前記前身頃の身幅方向略中央に一端が接合され、前記股部分と略等しい幅員を保って前記前身頃から前記股部分を経て前記後身頃の身幅方向略中央にかけて略帯状に連続して設けられ、前記胴帯部における前記後身頃の身幅方向略中央に他端が接合される非伸縮性を有した股帯部と、
    その股帯部の幅員方向両側縁にそれぞれ接合され前記前身頃及び後身頃の身幅方向両側部分を覆う伸縮性を有した非股布部とを備えていることを特徴とするおむつカバー器具。
  7. 前記一対の脚穴の周縁から突出する略環状かつ帯状の伸縮性を有し、前記股帯部の幅員方向両側縁に一部がそれぞれ接合されていることを特徴とする一対の脚環布部を備えていることを特徴とする請求項6記載のおむつカバー器具。
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