JP2005065575A - フレームシャッフリングによるタンパク質分子多様性集団の作製 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 天然の遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を調製し、該遺伝子DNA配列を、複製時に高頻度に塩基の変異を起こすY−ファミリーDNAポリメラーゼ等のDNAポリメラーゼで増幅することにより、ランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団を調製し、該遺伝子DNA集団を常法により発現させ、タンパク質分子多様性集団を作製する。
【選択図】 図1
Description
Sulfolobus solfataricus P2のY−ファミリーDNAポリメラーゼであるDpo4遺伝子がT7プロモーターを含む発現用プラスミドpET22b(+)(ノバジェン, Madison)に組み込まれているプラスミドp1914(Boudsocq, F., et al. Nucleic Acid Res. 29, 4607, 2001)を含む大腸菌Rosetta(DE3)pLysS (ノバジェン)を50μg/mlカルベニシリン(シグマ社, St. Louis)と25μg/mlクロラムフェニコール(シグマ)を含むLB培地(MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989)5mlで37℃、16時間以上培養した。その後、培養液を50mLポリプロピレン製遠心管(旭テクノグラス,千葉)に移し、低速遠心機H−3R(コクサン,東京)で3000rpmで15分遠心して菌体を沈殿させた後に上清を除き、同量の同じ抗生物質を含む培地に再び懸濁した。この大腸菌懸濁液を300ml枝付きフラスコ中の同じ抗生物質を含む100mLの培地に1ml接種して37℃で約4時間培養し、大腸菌の増殖の度合いを比色計(タイテック社,東京)で660nmの吸光度の経時変化により確認し、OD660=0.4に達してから、イソプロピル−β−D−チオーガラクトピラノシド(以下IPTG、タカラバイオ、滋賀)を終濃度1mMになるように添加し、さらに3時間培養した。その後、培養液を低速遠心機と50mlポリプロピレン製遠心管で3000rpm,15分で回収し、−80℃で保存した。
保存した組換えタンパク質の発現を誘導した大腸菌を、氷上で解凍し、カラムバッファー(20mM HEPES(シグマ)pH7.0,75mM 塩化ナトリウム(和光純約工業、東京),0.1mM エチレンジアミン四酢酸(以下EDTA、和光純約工業),1mM ジチオトレイトール(シグマ),1mM フェニルメチルスルホニルフルオリド(以下PMSF、シグマ),)2mLに懸濁した後に、超音波装置用スピッツチューブ(AS−1000、東湘電気)に入れ、超音波細胞粉砕装置(Biorupter、コスモバイオ、東京)を用いて、出力200Wで50秒間隔をおいて10秒照射し、これを5回繰り返して菌体を破砕した。破砕した菌体を1.5mlエッペンドルフ管に移し、微量高速遠心機(MRX-150およびTMA IIローター、トミー社、東京)で15000rpm、10分間遠心して不溶性画分を除き、上清を得た。この上清を再び別のエッペンドルフ管に移し、ヒートブロック ALB−120(旭テクノグラス)で55℃に10分間加熱し、夾雑タンパク質を凝集させ、再び微量遠心機で15000rpmで10分間遠心することにより、組換えタンパク質を含む粗分画液を得た。得られた粗分画液をHi−Load−S 16/10 カラム(ファルマシアバイオテック社, Uppsala)及びFPLCシステム(ファルマシアバイオテック)により精製した。流速2.5ml/分で粗抽出液約2mlをカラムに通じた後に、同じ流速で100mLの50mM 塩化ナトリウムを含むカラムバッファーでカラムを洗浄し、その後流速5ml/分で塩化ナトリウム濃度を1000mMまで線形に変化させて、組換えタンパク質を溶出した。溶出液を8mlずつ分取し、その各分画の一部をマルチゲル15/25(第一化学 東京)と電気泳動槽「第一」(第一科学)、及び電気泳動用電源装置AE−8450(アトー,東京)を用いたSDS−PAGEにより分離後、ゲルをCBB染色(Phast gel blue-R, ファルマシアバイオテック)することにより溶出されたタンパク質を検出し、組換えタンパク質Dpo4が含まれている分画を集め、CENTRIPREP10(アミコン, Beverly)で3mg/mlのタンパク質濃度まで濃縮し、−20℃で保存した。
pYT320(配列番号1)及びpYT288(配列番号2)を鋳型としたPCRにより直鎖状の鋳型DNAを調製した。pYT320及びpYT288は、あらかじめ各翻訳読み枠の停止コドンを排除したマイクロ遺伝子をもとに、マイクロ遺伝子重合法(特許3415995号公報参照)により人工的に作製した遺伝子配列を含むプラスミドである(Shiba K., et al. J. Mol. Biol. 320:833, 2002)。pYT320又はpYT288のプラスミドDNA2ngを含む、PCR反応液を調製した。この反応液には、10mM2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール塩酸塩(以下トリス塩酸)pH8.3,50mM塩化カリウム,1.5mM塩化マグネシウム,50nMdNTPs,3.5units High Fiderity Taq DNA polymerase(ロシュ ダイアグノスティックス社, Basel)及びプライマーKY1087(配列番号3:5'-GGA TAA CAA TTC CCC TCT AGA AAT-3'),KY1086(配列番号4:5'-TTG CTC AGC GGT GGC AGC AGC CAA-3')が各々300pmol含まれる。この反応液を200μL thin wall PCRチューブ(東洋紡績,大阪)に入れ、サーマルサイクラーPCR-2400(パーキンエルマー, Norwalk)による温度サイクル(94℃で30秒、55℃で30秒、72℃で30秒を30回)により反応を行った。増幅したDNAを1.0%TAEアガロースゲル(アガロースME 岩井化学 東京)、及びMupid II 電機泳動装置(コスモ・バイオ 東京)を用いて100V,30分の電気泳動で分離し、目的の大きさのバンドをゲルより切り出した後に、GeneClean II kit(キューバイオジーン, Carlsbad)により精製した。得られたDNAを再びTAEアガロースで電気泳動し、バンドをエチジウムブロミド(シグマ)で染色し、その蛍光強度を濃度既知のDNAと比較することにより、その濃度を決定した。
40mMトリス塩酸(pH8.0),5mM塩化マグネシウム,10mMジチオトレイトール,60mM塩化カリウム,1Mベタイン(シグマ),480nM dNTPs,480nmolのプライマーKY1087及びKY1086、並びに実施例3で調製した鋳型pYT320及びpYT288のDNA各10ngを含む反応溶液をそれぞれ調製した。サーマルサイクラーで99.9℃で5分加熱し、その後90℃に温度を下げ、実施例2で調製した精製済みのDpo4を1.5μg添加した。その後、温度サイクル90℃で30秒,55℃で20秒,65℃で3分を30回繰り返した後に4℃に温度を下げ、反応を終了した。反応産物の10μLをTAE−アガロースゲルに泳動し、増幅の確認をした(図2)。
上記の各PCR反応産物40μLを1.0%TAEアガロースゲルで分離し、特異的に増幅したバンドをゲルから切り出し、GeneCleanII kitにより精製した。精製DNAを鋳型として、内側のプライマーKY837(配列番号5:5'-AAT TTT GTT TAA CTT TAA GAA GGA GA-3'),KY836(配列番号6:5'-TCA GCT TCC TTT CGG GCT TTG TTA-3')を用いてPCR反応を行った。その他の反応条件等は上記実施例3と同様に行った。各反応産物を同様にアガロースゲル電気泳動とDNA精製キットにより精製し、その後、制限酵素Sal I及びSpe I(ニューイングランドバイオラブス, Beverly)で切断し、同酵素で切断済みのベクターpKS600(配列番号7)へとライゲーションした。pKS600は市販の大腸菌発現用のプラスミドpQE9(キアゲン, Hilden)のマルチプルクローニングサイトを改変したものであり、前述の制限酵素サイトを含んでいる。そのライゲーション反応液を大腸菌XL1-blue(ストラタジーン, La Jolla)に形質転換し、インサートを含む20クローンを選択し、そのプラスミドをQIAGEN mini kit(キアゲン)により精製し、DTCS cycle sequence reaction kit(ベックマン)を用いたダイターミネイト法によりキャピラリーシーケンサーCEQ2000XL DNA analyzer(ベックマン)で配列を決定した。
Y-family DNA polymeraseによりpYT320の遺伝子をコードする領域を増幅し、それを元にしたライブラリーからランダムにピックアップした20クローンのSal IサイトからSpe IサイトまでのDNA配列を決定した結果、2つのクローン(pKK106−12とpKK106−19)を除く全てのクローンに変異が導入されていることを確認した(配列番号8〜27;pKK106−1〜pKK106−20)。これら20クローンの塩基置換率は1.86%、フレームシフト変異率は0.55%であった。
各変異体タンパク質をコードするプラスミドを含む大腸菌XL1-Blueを50μg/mLのカルベニシリンと1%のグルコースを含むLB培地1mLに接種し、37℃で16時間培養した。得られた一晩培養液60μLを1.5mLエッペンドルフ管に移し、微量高速遠心機で10000rpmで1分間遠心して上清を除き、菌体を同濃度のカルベニシリンとグルコースを含むLB培地6mLに懸濁し、あらかじめ滅菌しておいた直径18mmのパイレックスガラス製試験管(旭テクノグラス)に入れ、37℃にて150rpmで振盪培養した。比色計でOD660の吸光度の経時変化を測定し、約3時間後にOD660が0.3に達したのを確認してから、終濃度1mMになるようにIPTGを添加し、さらに2時間培養した。その後、変異体タンパク質を発現した大腸菌を含む培養液100μLを1.5mLエッペンドルフ管に移し、微量高速遠心機で10000rpmで1分間遠心して上清を除き、100μLのSDS−PAGEサンプルバッファー(125mM トリス塩酸pH6.8,5% β−メルカプトエタノール,2%ラウリル硫酸ナトリウム,5%スクロース,0.01% ブロモフェノールブルー)に菌体を溶解し、ヒートブロックで95℃に5分間加熱した後にSDS−PAGEによりタンパク質を分離し、CBB染色によりタンパク質を検出した。得られた泳動像(図5)により、フレームシフト変異体(106−3,106−8,106−10,106−11,106−13及び105−4,105−7,105−8,105−9,105−10,105−12,105−13,105−17,105−19,105−22)の発現を確認した。
pYT320由来の変異体タンパク質である106−3,106−8,106−10,106−11,106−13、及び変異を含まない106−12をコードするプラスミドを含む大腸菌XL1-Blueを50μg/mLのカルベニシリンと1%のグルコースを含むLB培地25mLに接種し、37℃で16時間振盪培養した。得られた一晩培養液を50mL遠心管に移し、低速遠心機で3000rpmで15分間遠心して上清を除き、菌体を同濃度のカルベニシリンとグルコースを含むLB培500mLに懸濁し、あらかじめ滅菌しておいた羽根つき3Lフラスコに入れ、37℃にて100rpmで振盪培養した。比色計でOD660の吸光度の経時変化を測定し、約3時間後にOD660が0.3に達したのを確認してから、終濃度1mMになるようにIPTGを添加し、さらに3〜4時間培養した。その後、変異体タンパク質を発現した大腸菌を含む培養液を250mL遠心管(ベックマン)に移し、ベックマン遠心機(HP301, JA-14 rotor, ベックマン)で3000gで15分間遠心して上清を除き、菌体を50mL遠心管に移して−80℃で保存した。
得られた変異体タンパク質のストークス半径をゲルろ過クロマトグラフィーにより測定した。まず、各タンパク質サンプルを200μg/mLに希釈し、そのサンプルを微量透析装置(Bio-Tech, 第一化学)及びサンプルカップ(分画分子量8000, 第一化学)を用いて50mM NaH2PO4 pH7.5,150mM塩化ナトリウム,6M 塩酸グアニジンを含むバッファーに対して透析することにより完全に変性させた。次に、その一部を1Mグアニジンを含む同バッファーに対して透析を行った。ゲルろ過クロマトグラフィーはSuperose 12カラム(ファルマシア)及びFPLCシステムと亜鉛ランプを用いて行った。分子量スタンダードとして、アルブミン、オブアルブミン、キモトリプシノーゲン及びリボヌクレアーゼA(いずれもファルマシア)を用いて、6Mグアニジン及び1Mグアニジン存在下での変異体タンパク質のストークス半径を求めた(表2)。1Mグアニジンで二本のピークが溶出されたものは、各々に対応するストークス半径の値を示している。これらの結果より、フレームシフト変異の導入により、変異体タンパク質のストークス半径が多様に変化することが示された。
変異体タンパク質の2次構造の含量をCDスペクトルにより求めた。まず、各変異体タンパク質を終濃度が5μMになるように、pH8.0,6.0,4.0,2.0の10mM リン酸に対して透析し、その後1.5mlのエッペンドルフ管に移し高速微量遠心機で15000rpmで5分間遠心することにより、凝集したタンパク質を除いた。続いて、調製したタンパク質溶液500μLをセル長2mmの石英セルに入れ、円偏光二色性スペクトル測定器(J−820,日本分光,東京)、及びペルチェ式ミクロセル装置(PMH−428L,日本分光)により、5℃でのCDスペクトルを測定した(図6)。変異体タンパク質106−11はpH8のとき、リン酸バッファー中で強く凝集したため、そのpHでは測定不能であった。得られたスペクトルを2次構造解析プログラム(日本分光)により解析した結果、(表3)に示す割合で2次構造を含んでいることが示された。この結果より、フレームシフト変異の導入により、二次構造含量が変化することが判明した。
各タンパク質の流体半径を動的光散乱により測定した。まず、各タンパク質の終濃度が2mg/mLになるように希釈し、50mMリン酸、150mM塩化ナトリウムを含むバッファーに対して透析した。その結果、106−12,106−8以外のタンパク質は沈殿したため、50mMトリス酢酸,100mM塩化ナトリウム,1mM EDTAのバッファー中で測定を行った。動的光散乱測定装置Dynapro-MS800(プロテインソリューションズ社、Charlottesville)により流体半径を測定した(表4)。その結果、変異導入前の106−12及び106−8は単分散を示したが、その他の変異体タンパク質は多分散を示し、様々な会合状態をとっていることが示された。
沈降平衡法による超遠心分析により106−12,106−8の平均分子量を測定した。まず、各タンパク質を20mMリン酸、200mM塩化ナトリウムに対して透析し、106−12は0.25,0.5,1mg/mL,106−8は0.025,0.05,0.1mg/mLの溶液各々120μLを調製し、6穴チャコール充填エポキシ樹脂製センターピース(ベックマン)と、バックグラウンド補正用のタンパク質を含まないバッファーを各ウェルに入れ、石英ガラス製のウィンドウを用いてセルを組み立てた。セルをAn-Ti60ローター(ベックマン)へと組み込み、超遠心分析器XL−1(ベックマン)により280nmの吸光度を半径方向に対して走査し、20℃、25000rpmで約20時間遠心することにより平衡に達した際の半径方向に対する吸光度を記録し、装置付属の計算機により単量体とした時の分子量を求めた。その結果、106−12では58232、106−8では64343の値が得られた。従って、動的光散乱測定において、単分散を示した変異体タンパク質でも、フレームシフト変異の導入によりタンパク質の会合状態が変化することが判明した。
Claims (12)
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を調製し、該遺伝子DNA配列を、複製時に高頻度に塩基の変異を起こすDNAポリメラーゼで増幅することにより、ランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団を調製し、該遺伝子DNA集団を発現させることを特徴とするタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 複製時に高頻度に塩基の変異を起こすDNAポリメラーゼが、複製時に高頻度に塩基の欠失を起こすDNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1記載のタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 複製時に高頻度に塩基の欠失を起こすDNAポリメラーゼが、Y−ファミリーDNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項2記載のタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、少なくとも一部の配列が互いに相補しているオリゴヌクレオチドA及びオリゴヌクレオチドBに、DNAポリメラーゼを作用させてポリメラーゼ連鎖反応を行うことにより調製することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、所定の機能を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列のすべての組合せの中から、前記所定の機能を有するアミノ酸配列の読み枠とは異なる読み枠において、前記所定の機能と同一又は異なる機能を有する塩基配列を選択することにより調製することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、マイクロ遺伝子断片の一端に特定のDNA配列「A」、他端に特定のDNA配列「B」を付加し、DNA配列「A」及び「B」にそれぞれ相補的な配列を少なくとも一部含むDNA配列「a」及び「b」を調製し、該DNA配列「a」と「b」とが連結した一本鎖DNAを用いて該マイクロ遺伝子のリガーゼ反応を行うことにより調製することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のタンパク質分子多様性集団の作製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を調製し、該遺伝子DNA配列を、複製時に高頻度に塩基の変異を起こすDNAポリメラーゼで増幅することを特徴とするランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
- 複製時に高頻度に塩基の変異を起こすDNAポリメラーゼが、複製時に高頻度に塩基の欠失を起こすDNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項7記載のランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
- 複製時に高頻度に塩基の欠失を起こすDNAポリメラーゼが、Y−ファミリーDNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項8記載のランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、少なくとも一部の配列が互いに相補しているオリゴヌクレオチドA及びオリゴヌクレオチドBに、DNAポリメラーゼを作用させてポリメラーゼ連鎖反応を行うことにより調製することを特徴とする請求項7〜9のいずれか記載のランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、所定の機能を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列のすべての組合せの中から、前記所定の機能を有するアミノ酸配列の読み枠とは異なる読み枠において、前記所定の機能と同一又は異なる機能を有する塩基配列を選択することにより調製することを特徴とする請求項7〜9のいずれか記載のランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
- 遺伝子DNA配列の3種類の翻訳読み枠から、あらかじめ停止コドンを排除した遺伝子DNA配列を、マイクロ遺伝子断片の一端に特定のDNA配列「A」、他端に特定のDNA配列「B」を付加し、DNA配列「A」及び「B」にそれぞれ相補的な配列を少なくとも一部含むDNA配列「a」及び「b」を調製し、該DNA配列「a」と「b」とが連結した一本鎖DNAを用いて該マイクロ遺伝子のリガーゼ反応を行うことにより調製することを特徴とする請求項7〜9のいずれか記載のランダムにフレームシフトが導入された遺伝子DNA集団の調製方法。
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