JP2005065138A - マイクロ電気機械システムの共振器およびその調整方法 - Google Patents

マイクロ電気機械システムの共振器およびその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入力電極と出力電極との間に発生する寄生容量を調整することで、所望の帯域幅fdを得ることを可能とする。
【解決手段】信号を入力する入力電極11と、信号を出力する出力電極12と、入力電極11および出力電極12に対して空間21を介して対向する振動子13とを備えたマイクロ電気機械システム(MEMS)の共振器1において、入力電極11と出力電極12とは、共振器1が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置されたものであり、入力電極11に接続する第1容量調整部と、第1容量調整部に対向するとともに出力電極12に接続する第2容量調整部とを備えることもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、寄生容量の調整が容易なマイクロ電気機械システム(以下、MEMSという)の共振器およびその調整方法に関するものである。
半導体プロセス技術を用いて形成された微小振動子は、デバイスの占有面積が小さいこと、高いQ値を実現できること、他の半導体デバイスとの集積が可能であること等の特徴により、無線通信デバイスの中でもIF(中間周波)フィルタ、RF(ラジオ周波)フィルタとしての利用がミシガン大学を始めとする研究機関から提案されている。その構造の代表例を図11によって説明する。
図11に示すように、微小振動子101は以下のような構成となっている。基板110上に設けられた出力電極111の上方に、空間121を介してポリシリコンからなる振動子電極112が配置されているものである。上記振動子電極112には、電極113を介して金からなる入力電極114が接続されている。
次に、上記微小振動子の動作を以下に説明する。上記入力電極114に特定の周波数電圧が印加された場合、出力電極111上に空間121を介して設けられた振動子電極112のビーム(振動部)が固有振動周波数で振動し、出力電極111とビーム(振動部)との間の空間121で構成されるキャパシタの容量が変化し、これが出力電極111から電圧として出力される(例えば、非特許文献1参照)。
しかし、これまでに提案され、検証された微小振動子の共振周波数は最高でも200MHzを超えず、従来の表面弾性波(SAW)あるいは薄膜弾性波(FBAR)によるGHz(ギガヘルツ)領域のフィルタに対して、微小振動子の特性である高いQ値をGHz帯周波数領域で提供することは困難となっている。
現在のところ、一般に高い周波数領域では出力信号としての共振ピークが小さくなる傾向があり、良好なフィルタ特性を得るためには、共振ピークのSN比を向上する必要がある。ミシガン大学の文献(Disk型の例)(例えば、非特許文献1参照)によれば、出力信号のノイズ成分は、入出力電極間に構成される寄生容量を直接透過する信号によっており、この信号を小さくするために、直流(DC)を印加した振動電極を入出力電極間に配置することで、ノイズ成分の低減が図れるとされている。
一方でDisk型の振動子で、十分な出力信号を得るには、30Vを超えるDC電圧が必要であるために、実用的な構造としては両持ち梁を用いたビーム型の構造が望ましい。上記のノイズ成分の低減方法をビーム型の構造に対して適用した場合、一例として図12に示すような電極配置となる。
図12に示すように、シリコン基板上に酸化シリコン膜および窒化シリコン膜の積層膜を形成した基板210上に、離間した状態で入力電極211と出力電極212とが平行して配設され、その上部に微小な空間221を介して上記入力電極211および上記出力電極212を横切るようにビーム型振動子213が配設されているものである。この場合、入力電極211と出力電極212との間の空間や下地膜を経由した寄生容量C0が存在する。
MEMS共振器(例えば、RF共振器、IF共振器)においては、図13に示す等価回路に置き換えることができる。図13に示すように、寄生容量系のインピーダンスZ0と共振系のインピーダンスZXを考える。また、この共振器の共振ピークの周波数をf0、反共振ピークをf1、とすると、帯域幅fdは(f1−f0)/f0で表される。この帯域幅fdはZ0/ZXが大きいほど大きくなり、Z0/ZXが小さいほど小さくなる。ここでZ0/ZXを変化させようとしたとき、共振系のインピーダンスZXの値を変化させることは共振器の特性自体を変化させることになるため困難であるが、寄生容量系のインピーダンスZ0は寄生容量C0を調整することにより変化させることができる。つまり寄生容量C0を変化させることにより、Z0/ZXの値が変わり、共振器の帯域幅fdを変えることができる。
フランク D.ボノン3世(Frank D.Bonnon III)他著 「High-Q HF Microelectromechanical Filters」IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers) JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.35,NO.4,APRIL 2000年 p.512−526
解決しようとする問題点は、入力電極と出力電極との間の空間や下地膜を経由した寄生容量の調整が困難な点である。本発明では、入力電極と出力電極との間に発生する寄生容量の調整を図ることにより、所望の周波数帯域幅の共振器を得ることを課題としている。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器は、信号を入力する入力電極と、信号を出力する出力電極と、前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子とを備えたマイクロ電気機械システムの共振器において、前記入力電極と前記出力電極とは、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置されることを最も主要な特徴とする。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器は、信号を入力する入力電極と、信号を出力する出力電極と、前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子とを備えたマイクロ電気機械システムの共振器において、前記入力電極に接続する第1容量調整部と、前記第1容量調整部に対向するとともに前記出力電極に接続する第2容量調整部とを備え、前記第1容量調整部と前記第2容量調整部とは、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置されることを最も主要な特徴とする。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法は、信号を入力する入力電極と、前記入力電極に接続する第1容量調整部と、信号を出力する出力電極と、前記第1容量調整部に対向するとともに前記出力電極に接続する第2容量調整部と、前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子とを備えたマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法であって、前記第1容量調整部と前記第2容量調整部との間隔を、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生するような間隔に調整することを最も主要な特徴とする。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器(以下MEMS共振器という)は、入力電極と出力電極とが、MEMS共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置されるので、入力電極と出力電極との間隔を設定するだけで所望の帯域幅fdを得ることができるという利点がある。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器およびその調整方法は、入力電極に接続する第1容量調整部と、第1容量調整部に対向するとともに出力電極に接続する第2容量調整部とを備えているため、第1容量調整部と第2容量調整部との間隔を、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生するような間隔に調整することことができるので、第1容量調整部と第2容量調整部との間隔を設定するだけで所望の帯域幅fdを得ることができるという利点がある。
寄生容量を調整するという目的を、入力電極と出力電極との間隔を調整することにより、もしくは入力電極側と出力電極側とに容量調整部を設けることで、寄生容量の調整を可能としたものである。
本発明のMEMS共振器に係る第1実施例を、図1の概略構成断面図および図2の平面レイアウト図によって説明する。
図1および図2に示すように、表面に絶縁膜(図示せず)が形成された基板10上には、信号を入力する入力電極11と、信号を出力する出力電極12とが並行に形成されている。また、上記入力電極11および上記出力電極12を挟むように振動子の電極34が形成されている。上記入力電極11および上記出力電極12上には、空間21を介して対向するように、かつ電極34に接続するように導電性材料からなる振動子13が形成されている。上記入力電極11と出力電極12と振動子13との間の空間21は、例えば0.1μm程度の距離に形成されている。また上記入力電極11と出力電極12との間の空間21(入力電極11と出力電極12との間隔)は、MEMS共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る距離に設定されている。
上記共振周波数の帯域幅fdは、本MEMS共振器1における共振ピークの周波数をf0、本MEMS共振器1における反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表されるものとする。
本発明のMEMS共振器1では、所望の共振周波数の帯域幅fdが得られるようにするため、入力電極11と出力電極12との間隔を設定する。このMEMS共振器1の共振ピークの周波数をf0、反共振ピークをf1とすると、帯域幅fd=(f1−f0)/f0で表される。この帯域幅fdは、(寄生容量系のインピーダンス)/(共振系のインピーダンス)=Z0/ZXが大きいほど大きくなり、Z0/ZXが小さいほど小さくなる。ここでZ0/ZXを変化させようとしたとき、共振系のインピーダンスZXの値を変化させることは共振器の特性自体を変化させることになるため困難であるが、寄生容量系のインピーダンスZ0は寄生容量C0を調整することにより変化させることができる。つまり、本発明のMEMS共振器1では、所望の共振器の帯域幅fdを得ることができるように入力電極11と出力電極12との間に発生する寄生容量を最適化するべく、入力電極11と出力電極12との間隔が設定されていることから、所望の共振器の帯域幅fdを得ることができる。
次に、本発明のMEMS共振器1に係る製造方法の一例を、図3および図4の製造工程断面図によって説明する。
図3(1)に示すように、半導体基板31に絶縁膜32を形成する。半導体基板31には、例えばシリコン基板を用い、絶縁膜32には、例えば窒化シリコン(SiN)膜を用いる。この窒化シリコン膜は、例えば1μmの厚さに形成する。なお、窒化シリコン膜の代わりに酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜を用いてもよい。このように基板10は、一例としてシリコン基板31上に絶縁膜32が形成されたものからなる。さらに、絶縁膜32上に電極形成膜33を形成する。この電極形成膜33は、例えばポリシリコン膜で形成され、例えば0.5μmの厚さに形成される。
次いで、図3(2)に示すように、レジスト塗布、リソグラフィー技術により入力電極と出力電極形状に上記電極形成膜33を加工してレジストマスクを形成した後、このレジストマスクを用いてエッチング加工により、上記電極形成膜33で入力電極11と出力電極12とを形成する。同時に、上記電極形成膜33で後に形成される振動子の電極34も形成しておく。このとき、入力電極11と出力電極12との間隔は、形成しようとしている共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得るような寄生容量を発生させる距離とする。この距離は、一例として、入力電極11と出力電極12との間隔を種々の間隔に形成したものを作製し、それぞれの間隔に対応する共振器の共振周波数の帯域幅fdを実験的に予め求めておいて、その実験結果に基づいて決定することができる。
次いで、図3(3)に示すように、上記入力電極11、出力電極12および振動子の電極34を被覆する様にかつ上記入力電極11および出力電極12よりも厚く犠牲層35を形成する。この犠牲層35は、例えば酸化シリコン膜で形成され、その厚さは例えば0.5μmとする。この犠牲層35は、上記絶縁膜32、各電極に対して選択的にエッチングされる材料であればよい。
次いで、図3(4)に示すように、化学的機械研磨を用いて、上記犠牲層35の表面を平坦化する。このとき、入力電極11上および出力電極12上に、犠牲層35が薄く残るようにする。この残す厚さは、その後に形成される振動子と入力電極11および出力電極12との間隔を決定することになるので、その間隔分だけ残す。例えば、入力電極11上および出力電極12上に犠牲層35が0.1μmの厚さだけ残るようにする。
次いで、図4(5)に示すように、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術によるエッチングマスクの形成およびそのエッチングマスクを用いたエッチングにより、犠牲層35の一部をエッチング加工して上記電極34の一部を露出させる開口部36を形成する。
次いで、図4(6)に示すように、犠牲膜35が形成されている側の全面に振動子形成膜37を形成する。この振動子形成膜37は、例えばポリシリコン膜で形成し、例えば0.5μmの厚さに形成する。
次いで、図4(7)に示すように、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術によるエッチングマスクの形成およびそのエッチングマスクを用いたエッチング加工により、振動子形成膜37をエッチング加工してビーム状の振動子13を形成する。この振動子13は、上記開口部36を通して電極34に接続されている。
次いで、図4(8)に示すように、ウエットエッチングによって、犠牲層35〔前記図4(7)参照〕をエッチング除去する。ここでは、犠牲層35を酸化シリコンで形成しているので、フッ酸を用いた。この結果、入力電極11、出力電極12の各両側、および入力電極11、出力電極12と振動子13との各間に空間21が形成される。この空間21は、入力電極11、出力電極12と振動子13との各間の距離が0.1μm程度となっている。このようにして、MEMS共振器1を得る。
上記製造方法において成膜される各膜の成膜方法は、CVD法、スパッタリング法、蒸着法等を採用することができる。また、上記した各膜厚は適宜設計されるものである。また、上記絶縁膜32の最表面を酸化シリコンで形成し、各電極をポリシリコンで形成した場合には、上記犠牲膜35は窒化シリコンで形成することができる。この場合の犠牲膜35のウエットエッチングは熱リン酸を用いればよい。
上記製造方法によれば、入力電極11と出力電極12との間隔は、所望の共振周波数の帯域幅fdを得るような寄生容量を発生させる距離としていることから、共振器は所望の帯域幅fdを得ることができる。
本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る第2実施例を、図5の概略構成断面図および図6の平面レイアウト図によって説明する。
図5および図6に示すように、基板10上には、信号を入力する入力電極11と、信号を出力する出力電極12とが並行に形成されている。上記入力電極11には、第1容量調整部51が接続されている。また上記第1容量調整部51に対向するとともに上記出力電極12には第2容量調整部52が接続されている。上記入力電極11および上記出力電極12上には空間21を介して対向する振動子13が形成されている。上記入力電極11と出力電極12と振動子13との間の空間21は、例えば0.1μm程度の距離に形成されている。また上記第1容量調整部51と第2容量調整部52との間の空間21(第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔)は、共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る距離に設定されている。
上記共振周波数の帯域幅fdは、本MEMS共振器2における共振ピークの周波数をf0、本MEMS共振器1における反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表されるものとする。
本発明のMEMS共振器2では、所望の共振周波数の帯域幅fdが得られるようにするため、第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔を設定する。このMEMS共振器1の共振ピークの周波数をf0、反共振ピークをf1とすると、帯域幅fd=(f1−f0)/f0で表される。この帯域幅fdは、(寄生容量系のインピーダンス)/(共振系のインピーダンス)=Z0/ZXが大きいほど大きくなり、Z0/ZXが小さいほど小さくなる。ここでZ0/ZXを変化させようとしたとき、共振系のインピーダンスZXの値を変化させることは共振器の特性自体を変化させることになるため困難であるが、寄生容量系のインピーダンスZ0は寄生容量C0を調整することにより変化させることができる。つまり、本発明のMEMS共振器2では、所望の共振器の帯域幅fdを得ることができるように入力電極12と出力電極13との間に発生する寄生容量を最適化するべく、第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔が設定されていることから、所望の共振器の帯域幅fdを得ることができる。
上記第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔は、一例として、入力電極11と出力電極12との間隔を一定にしておき、第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔を種々の間隔に形成したものを作製し、それぞれの間隔に対応するMEMS共振器の共振周波数の帯域幅fdを実験的に予め求めておいて、その実験結果に基づいて決定することができる。
上記MEMS共振器2の製造方法は、前記図3および図4によって説明した製造方法において、入力電極11、出力電極12、振動子の電極34等を形成する際に、入力電極11に接続する第1容量調整部51と出力電極12に接続する第2容量調整部52を、上記説明した第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔に関する条件を満足するように、同時にパターニングして形成すればよい。その他の工程は前記図3および図4によって説明した製造方法と同様である。
本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る第3実施例を、図7の概略構成断面図および図8の平面レイアウト図によって説明する。
図7および図8に示すように、基板10上には、信号を入力する入力電極11と、信号を出力する出力電極12とが並行に形成されている。上記入力電極11には、第1容量調整部51が接続されている。この第1容量調整部51は複数の容量調整部(図面では一例として2個の容量調整部を示す)53が直列に接続されたものからなる。この容量調整部53の個数は2個に限定されず、2個以上であればよい。また上記第1容量調整部51に対向するとともに上記出力電極12には第2容量調整部52が接続されている。この第2容量調整部52は複数の容量調整部(図面では一例として2個の容量調整部を示す)54が直列に接続されたものからなる。この容量調整部54の個数は2個に限定されず、2個以上であればよい。上記入力電極11および上記出力電極12上には空間21を介して対向する振動子13が形成されている。上記入力電極11と出力電極12と振動子13との間の空間21は、例えば0.1μm程度の距離に形成されている。そしてMEMS共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得るように、上記第1容量調整部51の容量調整部53の接続箇所および上記第2容量調整部52の容量調整部54の接続箇所が切断されている。すなわち、上記容量調整部53、54の接続箇所を切断することによって、共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る上記入力電極11と出力電極12と間の寄生容量となるように調整する。
上記共振周波数の帯域幅fdは、本MEMS共振器3における共振ピークの周波数をf0、本MEMS共振器3における反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表されるものとする。
上記MEMS共振器3の製造方法は、前記図3および図4によって説明した製造方法において、入力電極11、出力電極12、振動子の電極34等を形成する際に、入力電極11に接続する第1容量調整部51と出力電極12に接続する第2容量調整部52を同時にパターニングして形成すればよい。その他の工程は前記図3および図4によって説明した製造方法と同様である。そして、犠牲膜35を除去して振動子13を完成させた後、上記説明した第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔に関する条件、すなわち、共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る上記入力電極11と出力電極12と間の寄生容量となるように、容量調整部52および容量調整部54のうちの少なくとも1箇所を切断することで調整を行う。
本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る第4実施例を、図9の平面レイアウト図によって説明する。
図9に示すように、第4実施例は、前記第3実施例において、第1容量調整部51のみ複数(図面では一例として2個)の容量調整部53を形成したものである。その他の基板10、入力電極11、出力電極12、振動子13、空間(図示せず)、第2容量調整部52等の構成は、前記図5、図6によって説明した構成と同様である。
上記MEMS共振器4の製造方法は、前記図3および図4によって説明した製造方法において、入力電極11、出力電極12、振動子の電極34等を形成する際に、入力電極11に接続する第1容量調整部51と出力電極12に接続する第2容量調整部52を同時にパターニングして形成すればよい。その他の工程は前記図3および図4によって説明した製造方法と同様である。そして、犠牲膜35を除去して振動子13を完成させた後、上記説明した第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔に関する条件、すなわち、共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る上記入力電極11と出力電極12と間の寄生容量となるように、容量調整部52のうちの少なくとも1箇所を切断することで調整を行う。
本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る第5実施例を、図10の平面レイアウト図によって説明する。
図10に示すように、第5実施例は、前記第3実施例において、第2容量調整部52のみ複数(図面では一例として2個)の容量調整部54を形成したものである。その他の基板10、入力電極11、出力電極12、振動子13、空間(図示せず)、第1容量調整部51等の構成は、前記図5、図6によって説明した構成と同様である。
上記MEMS共振器5の製造方法は、前記図3および図4によって説明した製造方法において、入力電極11、出力電極12、振動子の電極34等を形成する際に、入力電極11に接続する第1容量調整部51と出力電極12に接続する第2容量調整部52を同時にパターニングして形成すればよい。その他の工程は前記図3および図4によって説明した製造方法と同様である。そして、犠牲膜35を除去して振動子13を完成させた後、上記説明した第1容量調整部51と第2容量調整部52との間隔に関する条件、すなわち、MEMS共振器が所望の共振周波数の帯域幅fdを得る上記入力電極11と出力電極12と間の寄生容量となるように、容量調整部54のうちの少なくとも1箇所を切断することで調整を行う。
上記各実施例では、入力電極11、出力電極12、電極34、第1容量調整部51、第2容量調整部52、容量調整部53、容量調整部54等の各電極はポリシリコン以外に金属を用いることができる。この金属としては、例えばアルミニウム、金、銅、タングステン等の半導体装置に金属配線として用いる材料を用いることができる。
本発明のマイクロ電気機械システムの共振器およびその調整方法は、周波数フィルタ(RFフィルタ、IFフィルタ等)、発振器等の用途に適用できる。
本発明のMEMS共振器に係る実施例1を示す概略構成断面図である。 本発明のMEMS共振器に係る実施例1を示す平面レイアウト図である。 本発明のMEMS共振器の製造方法に係る一例を示す製造工程断面図である。 本発明のMEMS共振器の製造方法に係る一例を示す製造工程断面図である。 本発明のMEMS共振器に係る実施例2を示す概略構成断面図である。 本発明のMEMS共振器に係る実施例2を示す平面レイアウト図である。 本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る実施例3を示す概略構成断面図である。 本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る実施例3を示す平面レイアウト図である。 本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る実施例4を示す平面レイアウト図である。 本発明のMEMS共振器およびその調整方法に係る実施例5を示す平面レイアウト図である。 従来のMEMS共振器の概略構成断面図である。 従来のMEMS共振器の概略構成断面図である。 従来のMEMS共振器の等価回路図である。
符号の説明
1…MEMS共振器、11…入力電極、12…出力電極、13…振動子、21…空間

Claims (12)

  1. 信号を入力する入力電極と、
    信号を出力する出力電極と、
    前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子と
    を備えたマイクロ電気機械システムの共振器において、
    前記入力電極と前記出力電極とは、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置される
    ことを特徴とするマイクロ電気機械システムの共振器。
  2. 前記帯域幅fdは、前記マイクロ電気機械システムの共振器の共振ピークの周波数をf0、前記マイクロ電気機械システムの共振器の反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表される
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ電気機械システムの共振器。
  3. 信号を入力する入力電極と、
    信号を出力する出力電極と、
    前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子と
    を備えたマイクロ電気機械システムの共振器において、
    前記入力電極に接続する第1容量調整部と、
    前記第1容量調整部に対向するとともに前記出力電極に接続する第2容量調整部とを備え、
    前記第1容量調整部と前記第2容量調整部とは、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生する間隔に配置される
    ことを特徴とするマイクロ電気機械システムの共振器。
  4. 前記帯域幅fdは、前記マイクロ電気機械システムの共振器の共振ピークの周波数をf0、前記マイクロ電気機械システムの共振器の反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表される
    ことを特徴とする請求項3記載のマイクロ電気機械システムの共振器。
  5. 前記第1容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなる
    ことを特徴とする請求項3記載のマイクロ電気機械システムの共振器。
  6. 前記第2容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなる
    ことを特徴とする請求項3記載のマイクロ電気機械システムの共振器。
  7. 前記第1容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなり、
    前記第2容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなる
    ことを特徴とする請求項3記載のマイクロ電気機械システムの共振器。
  8. 信号を入力する入力電極と、
    前記入力電極に接続する第1容量調整部と、
    信号を出力する出力電極と、
    前記第1容量調整部に対向するとともに前記出力電極に接続する第2容量調整部と、
    前記入力電極および前記出力電極に対して空間を介して対向する振動子と
    を備えたマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法であって、
    前記第1容量調整部と前記第2容量調整部との間隔を、共振器が所望の帯域幅fdを得る寄生容量を発生するような間隔に調整する
    ことを特徴とするマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法。
  9. 前記帯域幅fdは、前記マイクロ電気機械システムの共振器における共振ピークの周波数をf0、前記マイクロ電気機械システムの共振器における反共振ピークの周波数をf1としたとき、(f1−f0)/f0で表される
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法。
  10. 前記第1容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなり、
    前記各容量調整部の接続箇所の少なくとも1箇所を切断することで前記第1容量調整部と前記第2容量調整部との間の容量を調整する
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法。
  11. 前記第2容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなり、
    前記各容量調整部の接続箇所の少なくとも1箇所を切断することで前記第2容量調整部と前記第1容量調整部との間の容量を調整する
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法。
  12. 前記第1容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなり、
    前記第2容量調整部は直列に接続された複数の容量調整部からなり、
    前記第1容量調整部と前記第2容量調整部の各容量調整部の接続箇所の少なくとも1箇所を切断することで前記第1容量調整部と前記第2容量調整部との間の容量を調整する
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ電気機械システムの共振器の調整方法。
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