JP2005064932A - スクリーンスピーカシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】直接駆動型スクリーンスピーカシステムを製造するにあたり、前記スクリーンスピーカシステムの製造を容易にし、かつ、安価、高性能、高品質な直接駆動型スクリーンスピーカシステムを提供する。
【解決手段】スクリーン1前方より、投影機にて映像を投射し、前記スクリーン1を直接駆動して、前記スクリーン1の前面より音を放出する直接駆動型スクリーンスピーカシステムにおいて、前記スクリーン1は薄板材であって、前記スクリーン1を駆動するためのコイル3を含む駆動体を前記スクリーン1に装着して、スクリーン1を直立させたときに前記駆動体が自身の重量で傾いて磁気ギャップ内で磁気回路4に触れることないよう前記スクリーンの平面度を維持する強度とした。
【選択図】 図10

Description

本発明はスクリーンを直接駆動しスクリーン前面より音を放出させる直接駆動型スクリーンスピーカシステムに関するものである。
従来のホームシアターシステムにおいて、大型スクリーンになるに従い、スクリーンに映し出された映像の、特にスクリーン中央部の映像に対して音の定位の乖離が著しくなる欠点が指摘され、前記欠点に対応するためスクリーンそのものにスピーカの有する振動板機能を求め、スクリーンに映像投射をする反対側、つまり裏面側を直接駆動し、画面中央部で不足している音を放出する直接駆動型スクリーンスピーカシステムが提案されている。従来の直接駆動型スクリーンスピーカシステムは筐体の一部、すなわちスピーカキャビネットのバッフルボードに相当する部分をスクリーンに見立て、前記バッフルを従来のスピーカに用いていたボイスコイルおよび磁気回路等にて駆動している。従って、バッフルボード、すなわちスクリーン部は筐体を構成する一部分であるため、必然的にスクリーン材の厚さが厚いまま用いられ、スクリーン外側部は筐体に固定された構造の直接駆動型スクリーンスピーカシステムが提案されている。
この従来例における直接駆動型スクリーンスピーカシステムでは、スクリーンの厚さが、ある程度の筐体強度を維持する厚さ、例えば、厚さ3mm〜5mm程度のハードボード、あるいはアルミ板等をスクリーン材として選定し、スクリーン外側部を筐体に固定し、前記スクリーン材、つまりバッフルボードの裏面側を本来スピーカの振動板を駆動する為のボイスコイルおよび磁気回路等にて駆動する構造となっている。
従って、上記従来例の構造では、平面状の厚板を駆動することとなる。当然のように、一般的スピーカの振動板より遥かに重く、且つ大面積のバッフル部であるスクリーン部を振動板と仮想して駆動することになり、通常一般的に用いられているスピーカ用の磁気回路およびボイスコイルにて前記スクリーン部を駆動しても、前記スクリーン部は振動板として機能しにくく、必要な再生周波数帯域の音圧が得にくい欠点を有した構造と言える。
しかも、極めて広い面積の平面状の振動板を駆動することになるため、前記スクリーン部は容易に分割振動を起こし、所望の再生音を得ることは極めて困難であることから、本来良好な音質を得にくい構造であることは明白である。従って、前記欠点を解消すべくスクリーン裏面側にボイスコイル等の駆動部品を取り付けた周辺に、所定の深さの溝加工を施し、コンプライアンスを局部的に高くしてスクリーンの一部をより振幅し易い様にし、所望の音圧を得る方法等が提案されている。
しかし、スクリーンは大画面を得易いことが最大の利点であって、一般的に画面サイズが50インチ程度のものが最低寸法であり、70インチから100インチ程度のものが要求されている。従って、この様な大寸法のスクリーン材を一般的な加工機械に設置し、さらに所望の位置に溝加工を施すことを困難にしている。つまり、一般的に称されている機械の懐が無い状態に陥る欠点を有しており、前記加工を施すには特別の大型加工機械の設置が不可欠のものとなり、その費用が大きなものになることは容易に想像できる。
従って、前記従来例における溝加工等は、実際の加工が困難である欠点を有しており、実現性に乏しい提案であると共に、仮に溝加工が可能であったとしても、大型のスクリーン材を加工機械に設置したり、加工後に取り外したりすることは必然的に工数が増大することは明らかで、しかも前記溝加工はフライスやルーター等による切削加工が主体的にならざるを得ない。一般的に切削加工は工数が多い、つまり加工時間が長いため、加工コストが嵩む欠点を有する。
また、これら従来例における直接駆動型スクリーンスピーカシステムは、スクリーンの裏面側を駆動するため、ボイスコイルのボビン端部を接着等、何らかの手段にて装着しているが、ボイスコイル外周部に一般的にダンパー、あるいはスパイダーと称されているボイスコイルを支持するためのサスペンションを装着し、前記サスペンションの外周部が前記ボイスコイルを駆動させる為の磁気回路に装着されている駆動装置、すなわち、ボイスコイルと磁気回路を一体化した駆動ユニットを、スクリーン裏面側に装着している。
前記駆動ユニットにてスクリーン裏面側を駆動する構造は、ボイスコイルおよび磁気回路を一体化せしめ、駆動ユニットのハンドリング等、ある一面に対しては利点を有する反面、直接駆動型スクリーンスピーカシステムへの装着においては重大な欠点が存在する。すなわち、スクリーンを駆動するボイスコイルの先端部を何らかの手法、例えば、接着等にて装着せしめる訳であるが、当然のことながら、ボイスコイルの直径は磁気回路の直径より小さく、その差は3倍から4倍ほどあり、磁気回路背面側からボイスコイル先端部を窺い知ることが出来ない。
従って、駆動ユニットを装着するに当り、ボイスコイル先端部とスクリーン裏面側の装着状態が確認することが、不可能、あるいは、極めて困難な構造である。しかも、磁気回路を構成するヨーク底面がスクリーンスピーカシステム筐体を構成する裏板に装着する構造であると尚さらである。つまり、従来例構造においては、ボイスコイル先端部およびスクリーン裏面側の装着状態が設計通りの所望する状態で装着されているか、否か、確認不可能な状態のまま、直接駆動型スクリーンスピーカシステムとして完成せざるを得ない欠点を有した構造である。
一般的に振動板を駆動するボイスコイル先端部および振動板との装着部は極めて均一性を要求されており、前記装着部の不均一性が音質のバラツキになるため、極めてデリケートな組立が要求される。従って、少なくとも前記装着部の目視確認および装着状態の各種検査が可能な構造であることが品質の安定化を計る上で重要な要素である。
また、ボイスコイルは磁気回路にて構成される磁気ギャップに配置されており、前記ギャップが極めて狭い。ところが従来例においては前記のような構造となっているためボイスコイルボビン外周部の一箇所のみを支えている構造である。前記構造は、ボイスコイルボビンに外乱による僅かな偏加重が加わっても、簡単にボイスコイルが傾き易い構造である。
僅かにボイスコイルが傾いた状態でも、ボイスコイルボビン下端部に装着されたコイル部が磁気ギャップに触れ易くなり異常音を発する原因となり、かつ音質のバラツキ要因にもなる。従って、従来例の駆動ユニットのボイスコイルを傾けることなくスクリーン裏面側の所定の位置に、位置ずれすることなく、しかもスクリーン駆動面(裏面)に対して垂直に、精度良く装着しなければならない。
しかし、従来例の構造は、上記のように、所定の精度を維持し、ボイスコイル先端部をスクリーン裏面側に装着することは、極めて実現性に乏しい構造と言える。つまりスクリーンスピーカシステムは大画面を前提とした性格上、一般的な筐体より寸法が大きくならざるを得ない。前記特徴は一般的に位置寸法等、機械加工精度が得にくい欠点を有している。従って、上記従来例にて、直接駆動型スクリーンスピーカシステムを製造することは、極めて困難であって、単なる提案の域を出ないものである。
特開2002−27588号公報 実公平7−13344号公報
本発明は上記従来例の問題点を解決し、直接駆動型スクリーンスピーカシステムを製造するにあたり、前記スクリーンスピーカシステムの製造を容易にし、かつ、安価、高性能、高品質な直接駆動型スクリーンスピーカシステムを提供することを目的としたものである。
上記課題を解決するために、本発明は、スクリーン前方より、投影機にて映像を投射し、前記スクリーンを直接駆動して、前記スクリーンの前面より音を放出する直接駆動型スクリーンスピーカシステムにおいて、前記スクリーンは薄板材であって、前記スクリーンを駆動するためのコイルを含む駆動体を前記スクリーンに装着して、スクリーンを直立させたときに前記駆動体が自身の重量で傾いて磁気ギャップ内で磁気回路に触れることないよう前記スクリーンの平面度を維持する強度としたものである。
また、前記スクリーンの投射面の裏面側に、側板および裏板からなる筐体を形成し、前記スクリーンの端部が前記側板に固定され、かつ、前記裏板およびスクリーン裏面間に複数の支柱を設け、前記支柱の端部を前記裏板および前記スクリーン裏面に固定したものである。
さらに、前記支柱および前記スクリーン裏面との間に、弾性材からなるサスペンションを介在したものである。
また、前記スクリーンの裏面側に前記スクリーンを駆動するムービングコイルを含む駆動体を装着し、前記裏板側に前記駆動体を駆動する磁気回路を含む駆動源を装着し、さらに前記駆動体および前記駆動源間にサスペンションを設けないことによって、前記駆動体および前記駆動源の相互が分離可能な構造としたものである。
さらに、前記ムービングコイルを構成するコイルボビン先端の外周部、または内周部にフランジ部を形成し、前記フランジ部が前記スクリーン裏面に装着固定したものである。
また、前記スクリーンが、少なくとも一枚の板材から構成したものである。
さらに、前記スクリーンを構成する材料が、複数のシートを積層して一枚の板材とした積層板材で構成したものである。
また、前記スクリーンの表面側に光学用表面処理を施したものである。
さらに、前記スクリーンを構成するスクリーン材がアルミニウム等の軽金属、あるいは軽金属合金からなるようにしたものである。
また、前記スクリーン材の厚さが2mm以下、好ましくは1mm以下にしたものである。
さらに、前記スクリーン材がアルマイト処理を施したものである。
また、前記筐体に前記駆動体を装着するための位置出し用ガイド部を設け、前記ガイド部を基準に前記ムービングコイルを装着固定し、さらに前記位置出しガイド部にて前記駆動源の位置を前記ムービングコイルに対応した位置に装着せしめ、前記コイルおよび前記磁気回路とのギャップ位置を適正化したものである。
さらに、前記スクリーン裏面側に入力端子を装着したものである。
また、前記筐体の所定位置に入力用中継端子を設けたものである。
さらに、前記入力端子と前記中継端子間を錦糸線で繋いだものである。
また、前記フランジ部に入力端子を設けたものである。
さらに、前記スクリーンの下端部または側端部に他のスピーカを配置可能とし、かつ、前記他のスピーカが前記スクリーンより各々分離可能な構造としたものである。
本発明によると、製造を容易にし、安価、高性能、高品質な直接駆動型スクリーンスピーカシステムを提供することが可能となる。
以下、本発明にかかる直接駆動型スクリーンスピーカシステムを実施の形態によって説明する。
本発明の実施例を図1から図20に基づいて説明する。筐体2は側板21、および裏板22、および中桟23から構成される。側板21の材質は、通称アッシュ材と呼ばれている単材を任意の厚さに削りだし、これを3枚積層した合板で、前記合板を厚さ24mm、幅35mmに加工し、長さが1810mmのもの2本(以下、長手側板21Lと記す。)および、1010mmのもの(以下、短手側板21Sと記す。)2本とで構成される。
さらに、長手側板21L、および短手側板21Sの断面は図3の断面図に示すように表側、つまりスクリーン1を装着する側は、深さ1mm、幅19.2mmのスクリーン1の装着部21aを設けている。また裏板22が装着される側、すなわち裏面側は、外側の10mmの位置から幅9mm、深さ8.8mmの溝加工を施し、さらに、幅9mmの内側に高さ3.8mm幅5mmのホゾ加工21bを施してある。また、長手側板21Lの所定の位置、3箇所には、図3のように幅10mm、長さ150mmの長穴加工が施されており、さらに、前記、側板の内側部分に、前記側板の最長辺部の中心から左右に振り分けで282mmの位置で、かつ幅19mmで深さ4.5mmの溝加工を施してあるが、前記加工部は、後に説明する中桟23装着部となる。
裏板22は、一般的にMDF(中密度繊維板)と呼ばれている板材で、厚さ9mmのものを用いた。前記MDFを長辺が1788mm、短辺が988mmにカットし、図1、図2 の様に長手側板21Lおよび短手側板21Sに対応して、長辺および短辺の最外側部を幅8.3mmに渡り、厚さ8.8mmに厚み規制22cの加工を施し、さらに前記厚み規制部の内側に、幅5.2mmで深さ4mmの溝22b加工を施してある。また、裏板22の長辺中心から左右に振り分けで282mmの位置に幅19mmで厚さ8.8mmに厚み規制22cの加工を施し、前記加工部は、後に説明する中桟23装着部になる。
さらに、裏板22の中心、すなわち、長辺および短辺の中心線が交差する点、および、前記中心から、長辺方向へ各々586mmに振り分けた位置、合計3箇所にスクリーン1を駆動する為の駆動装置、本実施例の場合、磁気回路4を装着する為の磁気回路4装着用ハウジング4Hを装着する目的で直径127.6mmの穴(以下、ハウジング装着用穴22hと記す。)を設け、さらに、厚さ8mmに規制した直径151.6mmのザグリ部(以下、ハウジング4H装着用ザグリ部22dと記す。)を設け、前記ハウジング4H装着用ザグリ部22d裏面より4mm皿ビス装着用皿穴を直径138.8mmの同心円状に45度分割で8箇所設けてある。さらに前記ハウジング装着用穴22hに対応し、前記穴の中心線上で、図に示すところの裏板22下端部から55mmの位置に約47mmの入力端子8基板装着用穴22tを設けた。
また、図1、図2で示す様に、ハウジング4H装着用ザグリ部22dの外周で直径236mm、直径368mm、直径488mm、直径596mm、直径692mm、直径776mm、直径848mmの同心円上で、60度分割の位置で、直径21mmで厚さ8mmに規制したザグリ部(以下、支柱用ザグリ部22pと記す。)を設けた。但し、図1の様に60度分割の位置は、直径236mm、直径488mm、直径692mm、直径848mm、および直径368mm、直径596mm、直径776mmの位置で、夫々30度ずらした位置に配置してある。また、中桟23装着部を境にしてあるため、直径596mmおよび、直径848mmの位置は4箇所、776mmの位置は2箇所、他は各々6箇所の支柱用ザグリ部22pが配置されている。
中桟23は2本あり、前記裏板22および裏板22の長辺に装着された長手側板21Lとを接着結合し、筐体2の必要強度を維持する目的で装着されるもので、前記中桟23の材質は、前記側板21と同様アッシュ材を任意の厚さに削りだし、これを3枚積層してなる合板で、前記合板を厚さ18mm、幅25.2mm、長さが971mmに加工してある。また、図3、図4の様に所定の位置17箇所に音質調整のために厚さ方向に貫通する直径12ミリの穴を設けてある。なお、この穴は設けなくても構わない。さらに、図に示すようにスクリーン裏面1b側に配置される側を、両端部を205.5mm残して、すなわち長さ方向センター振り分け560mmで、2mmの深さにて切削加工を施してある。
前記、裏板22の側板21装着用の厚さ規制部22c、および溝22b、および中桟23装着用の厚さ規制部22c、および側板21の裏板装着用溝21c、およびホゾ部21b、および中桟23の接着部に所定量の接着剤boを塗布し、図の様に裏板22の内側、つまり筐体2内側に接着装着し、さらに前記磁気回路4の装着用ハウジング4Hの所定箇所に接着剤boを塗布し、図6、図7の様に前記磁気回路装着用ハウジング4Hの装着用ザグリ部22dに設置し、ザグリ部裏側より4mmの皿ビス8本にて締結した。いわゆるビス締め併用接着の取付け方法にて磁気回路4装着用ハウジング4Hを裏板22内側、すなわち、筐体2の内側に装着した。
さらに、支柱用ザグリ部22pに所定の長さの支柱5を装着した。本実施例の場合、図8のように、直径18mmの単材を長さ、22mm、23mm、24mm、25mm、26mmと5種類の支柱5を用い、前記支柱用ザグリ部22pにおける直径236mmの6箇所のザグリ部分に長さ22mmの支柱5を、直径368mmの6箇所のザグリ部分に長さ23mmの支柱5を、直径488mmの6箇所のザグリ部分に長さ24mmの支柱5を、直径596mmの6箇所のザグリ部分に長さ25mmの支柱5を、各々6本(合計18本)をホットメルトにて接着固定した。また、残りの支柱用ザグリ部22p、すなわち、直径692mmの4箇所のザグリ部分、および直径776mmの2箇所のザグリ部分、直径848mmの4箇所のザグリ部分12箇所(合計36箇所)は全て長さ26mmの支柱5を前記同様ホットメルトにて接着固定した。
さらに、また、前記22mmの支柱5の頂部には直径18mmで厚さ4mmのクッション6材を、23mmの支柱5の頂部には直径18mmで厚さ3mmのクッション6材を、24mmの支柱5の頂部には直径18mmで厚さ2mmのクッション6材を、25mmの支柱5の頂部には直径18mmで厚さ1mmのクッション6材を、各々6枚(合計18枚)接着にて装着した。本実施例の場合、前記クッション6は独立発泡のゴムを用いた。また、前記中桟23の560mm、深さ2mmの切削加工部分にも厚さ2mm、幅18mm、長さ560mmのクッション6材を接着にて装着した。
また、図9のように前記入力端子8基板装着用穴に入力用端子基板を装着し、さらにスクリーン1駆動用、本実施例の場合、スクリーン裏面1b側に直接取り付けたボイスコイル3に入力する為の入力信号用のリード線を裏板22の筐体2内側になる部分に這わせるように装着し、リード線の一方の端末を入力端子8に接続配線し、他方のリード線端末は、前記端末がスクリーン1駆動用ボイスコイル3の入力用端子に必要充分の距離を保って磁気回路4装着用ハウジング4H近傍の所定位置に固定した。本実施例の場合の装着方法は、リード線固定用ステップルを用い、裏板22に直接取り付けたが、装着方法は前記方法のみに限らず、目的に応じて自由である。
図10で示すように、側板21のスクリーン1装着部、および、中桟23および中桟23に装着したクッション6部、および、支柱5の頂部、および、支柱5頂部に設けたクッション6部に所定量の接着剤boを塗布し、スクリーン材の外辺部の裏面側を側板21のスクリーン1装着部に設置した後、プレスにてスクリーン1の表面全体に所定の圧力を加え、所定時間、すなわち、接着剤boが所定の接着強度を発揮するに充分な時間圧定し続けスクリーン1を側板21、すなわち筐体2に装着した。
これにより、中桟23、および支柱5、および中桟23、支柱5に設けられた、クッション6部もスクリーン裏面1b側に接着されることになる。従って、スクリーン1の裏面側には、スクリーン1の長辺および短辺の中心線交点、および短辺方向の中心線上でかつ長辺センター振り分け586mmの位置から放射状に配置したクッション6材で支えられ、かつ前記クッション6材は内側が厚く、外側に配置されるほど薄くなるように配置され、所定位置、つまり直径692mmの支柱5の位置からソリッド材に固定された状態とした。
従って、振動板機能を有したスクリーン1の外辺部を筐体2に極めて強固に固定し、中桟23で仕切られたスクリーン1中央部近傍から外周部近傍までを、振動板たるスクリーン1が振幅可能なサスペンション機能を有した構造となり、中桟23で仕切られたスクリーン1中央部が振幅し易く、外辺部におよぶに従い徐々に振幅を制限する構造となっている。本実施例の場合、このような支柱5配置にしたが、前記支柱5の配置は設計目的に応じて自由に配置可能であり、サスペンションたるクッション6材の厚さも目的に応じて、自由に設定することが可能である。
本実施例における、スクリーン材は厚さ1mmからなるアルミニウム板の表面を化学処理にて所定の粗度を与え、さらにアルマイト処理を施した後、汚れ防止用のアクリル系のクリア塗料を電着コートしたものを使用した。本実施例の場合、スクリーン1に前記アルミニウム板を使用したが、スクリーン1、すなわち振動板の要求性能等に応じて材質等を選定可能である。
前記スクリーン材を駆動する為のボイスコイル3であるが、コイルボビン31の材質は厚さ0.1mmのアルミニウム板で、前記ボビン内径が30.4mm、ボビン高さ(幅)12mmで、前記ボビンの下端部に直径0.21mm(絶側板層含む最大径0.248mm)の銅クラッドアルミ線を、巻き幅約6.2mmで4層、総巻数94ターンにて整列巻き付けし、直流抵抗6.8Ω±0.3Ωのボイスコイル3を得、さらに、図12のようにボイスコイル3、および入力端子8装着用フランジ(以下、端子フランジ7と記す。)を作製し、前記端子フランジ7をボイスコイルボビン31先端部に装着した。
前記端子フランジ7は前記ボイスコイル3をスクリーン裏面1bに強固に装着する目的および、前記ボイスコイル3に音声信号を供給する為の入力端子8を装着することを主たる目的としたもので、前記端子フランジ7は厚さ3mm、外径63mm、内径30.8mmのリング状で、図11のように中心より直径52.7mm(180度振り分け)の位置に入力端子8装着用の穴を2箇所設けたが、一方(プラス側)は一辺3mm、他方(マイナス側)が、2.5mmの角穴である。本実施例の場合、前記端子フランジ7の材質は繊維強化フェノール樹脂である。
前記ラグ装着用角穴は図13および図14のように、端子フランジ7の片方の面に前記角穴の同芯上で直径8mm、深さ1.5mmのザグリ部を設けてあり、前記ザグリ部を設けてある面がスクリーン1装着面となる。端子ラグは世間一般で多用されているもので、厚さ0.5mmの端子ラグ用合金からなり、一般的にファストン端子と呼ばれているものを使用し、図の様にボイスコイル3装着側から見て、右側にプラス用端子ラグ、左側にマイナス用端子ラグを装着した。装着は一般的なプレスによるカシメで、端子ラグのカシメ部を十文字状に押し広げて基板に、つまり本実施例におけるところの端子フランジ7部にカシメにて装着した。
次に、前記ボイスコイル3および端子フランジ7を相互に装着するが、端子フランジ7はボイスコイルボビン31の外周部に対して垂直に装着されねばならないため、図12 のような組立て治具J1を用いて装着した。以下説明すると、前記組立て治具J1は断面凸状であり、総高さ18mmである。中央ポール部はボイスコイル3内径に対応して直径30.36mm、高さ12mmである。
図12乃至図14の様に前記入力端子8ラグ付きの端子フランジ7を組立て治具の底部に配置する。さらに、ボイスコイルボビン31の先端部に2液混合型のアクリル系の接着剤boを混合しつつ、約0.28gの量で均一に、且つ紐状に塗布した後、端子フランジ7配置済みの組立て治具のポール部にボイスコイルボビン31内径を装着部に挿入する。図14で示すように、端子フランジ7におけるボイスコイル3装着側は、内径部にC1mmの面取り加工を施してある。
従って、挿入されたボイスコイル3はボイスコイルボビン31の先端部が前記C面取り部に沿って下降し、前記端子フランジ7内径に案内され、さらに治具底部に当るまで挿入すると、ボイスコイルボビン31先端部に塗布された接着剤boが端子フランジ7の内径部(断面図垂直部)に付着すると共に、前記C面取り部が接着剤bo溜まり部となり、所定の接着強度を発揮する構造となっている。
ボイスコイル3を端子フランジ7に接着した後、ボイスコイル3リード線を図14の様に端子ラグに接続配線するが、図16に示すように前記ボイスコイル3装着時に端子フランジ7に設けたプラス側、およびマイナス側端子とボイスコイル3リード線の位置を合わせて挿入してある。本実施例の場合、ボイスコイル3線の巻始め側をプラス側に、巻き終わり側をマイナス側に向けて装着した。前記ボイスコイル3のリード線を端子ラグまで這わせ半田付けし、さらに前記リード線の端子フランジ7に這わせた部分を接着剤boで覆い、ボイスコイル3と入力端子8との接続配線は完了する。
次に、前記端子フランジ7付きボイスコイル3を組立て治具J1より抜き取り、スクリーン1の裏面1bに装着するが、図16に示すように前記装着行程においても治具(以下、VC接着治具J2と記す。)を用いて、スクリーン1所定箇所に装着した。前記VC接着治具J2は図17で示すように、概ね厚さ12.5mm、直径95.8mmの円板の表裏面にポールが突き出た形状で、円板上面に出たポール部が、前記治具を保持する目的の取っ手部で、直径24mm、高さ20.5mmである。
さらに、円板の下面側に設けた中央ポール部がボイスコイル3挿入部で、直径が30.36mm、高さ11.5mmである。さらに、前記ポール部との同芯度を保ち円板の外周部を図で示すところの高さ6mmで直径85mmにて切削加工してある。ボイスコイル3のフランジ7のスクリーン1装着面側に図に示すように、2液混合型のアクリル系の接着剤boを混合しつつ、約0.48gの量で均一に、且つ紐状に塗布した後、前記VC接着治具J2のボイスコイル3挿入部に設置し、さらに前記治具J2ごと、前記回路筐体2の裏板22に装着した磁気回路4装着用ハウジング4Hに挿入した。
前記磁気回路4装着用ハウジング4Hはアルミニウム製で、概ね凹形状で、図17で示す様な断面形状をしており、図17で示すところの底部は直径85.02mmの穴が設けられており、前記穴の直径が、位置出し用のガイド部(以下、ガイド穴4H1と記す。)となっている。従って、前記の端子フランジ7付きボイスコイル3を設置した、VC接着治具J2の直径85mm部分は、ガイド穴に挿入され、さらに、前記治具の最外周部が、前記ガイド穴に引っかかるまで挿入すると、端子フランジ7付きボイスコイル3の端子フランジ7部がスクリーン裏面1b側に密着する。
さらに、前記VC接着治具J2の円板部分には、図16、図19に示すように直径24mmの穴が4箇所設けられている。従って、前記穴を通して、前記端子フランジ7およびスクリーン1との接着の状態が、目視にて確認可能である。例えば、前記端子フランジ7に装着した接着剤boが、スクリーン裏面1bに密着圧定されたことによって、前記端子フランジ7外周からのはみ出し具合か均一か如何か、あるいは入力端子8の向きが所定の方向にあるかどうか等である。
前記密着状態が悪い場合等、例えば、スクリーン1接着面と端子フランジ7の接着面に隙間が確認された場合は、前記VC接着治具J2を確実に押し込む処置が必要であり、あるいは端子の向きが異なっている様な場合は、前記VC接着治具J2を前記磁気回路4装着ハウジング4Hのガイド穴4H1に挿入したまま、治具J2ごと回転させることにより、入力端子8ラグの位置を所定の位置に設置することが可能である。
所望の接着状態であることを確認した後、前記接着剤boが硬化し必要強度に達する所定時間放置し、前記接着剤boの硬化を確認後、図18に示すようにVC接着治具J2を抜き取ると、ボイスコイル3および、端子フランジ7はスクリーン裏面1b側の所定の位置に接着される、すなわち、スクリーン裏面1bに垂直で、かつ、磁気回路4装着用ハウジング4Hのガイド穴と同芯上に装着される。本実施例の場合、スクリーン裏面1bに3箇所の磁気回路4装着用ハウジング4Hが設けてあるので、残りの2箇所も夫々同様の方法にてボイスコイル3および端子フランジ7を装着した。
前記装着状態で、前記裏板22に這わせてある入力用リード線の先端をスクリーン裏面1bの端子フランジ7に装着した端子ラグに接続配線する。入力用リード線の先端には端子フランジ7の端子ラグに対応した接続用端子が付いているので、夫々、プラス側にはプラス側の、マイナス側にはマイナス側の端子を接続配線すると筐体2側、およびスクリーン1駆動用のボイスコイル3側との接続配線は完了する。本実施例の場合、ファストン端子で接続配線したが半田付けによる配線でも一向に構わない。また、説明図では入力用リード線および端子ラグ間との配線状況は、図が煩雑になり判り難くなるため省略してある。
本実施例の場合、上記のように、裏板22に這わせてある入力用リード線を直接スクリーン裏面1bの端子フランジ7に装着した端子ラグに接続配線した。前記手法でも充分実用に耐えることが可能であるが、より信頼性を得るために、磁気回路4装着用ハウジング4H部等に中継用端子を設け、前記中継用端子に入力用リード線を接続配線し、さらに前記中継端子から錦糸線を用いてスクリーン裏面1bの端子フランジ7に装着した端子ラグに接続配線しても一向に構わない。
次に、駆動用磁気回路4を前記磁気回路4装着用ハウジング4Hに装着するが、以下、駆動用磁気回路4を図20、図21、図22を用いて説明する。磁気回路4は一般的なフェライトマグネット41を用いた外磁型磁気回路4で、ボトムヨーク43、マグネット41、トッププレート42の3点から構成される。本実施例の場合、ボトムヨーク43はボトム部が厚さ6mmで直径85mm、前記ボトム部に設けられた中央のポール部が直径29.95mm、高さ21ミリである。
前記ボトムヨーク43にマグネット41、およびトッププレート42を装着するが、装着方法は一般的に多用されている接着方法で、マグネット41は外径90mm、内径45mm、厚さ12mmのリング状フェライトマグネット41を使用し、トッププレート42は外径85mm、内径33.48mm、厚さが基本的に6mmであるが、マグネット41接着側、内径近傍直径43mmから図の様に斜め45度で3mm立ち上がり、内径35.5mmの位置から厚さ5mmとなっている。
前記磁気回路4組立てにおける接着時にボトムヨーク43のポール部およびトッププレート42の内径を一定の均一な間隔にするため、通称ギャップ治具と称される治具を用い、前記治具をボトムヨーク43のポール部外周および内周に設置した状態で組立て、接着剤boが所定の強度、すなわち、前記磁気回路4を構成する相互の部品が磁気の力で移動しない充分な強度に達した時点で着磁器にて着磁を行い、さらにギャップ治具を抜き取りポール外周およびプレート内径で構成された幅1.765mmの磁気ギャップGを有したスクリーン1駆動用の磁気回路4を得た。
完成した磁気回路4を前記筐体2の裏板22に装着した磁気回路4装着用ハウジング4Hに挿入嵌合するが、本実施例の場合、マグネット41外周、および磁気回路4装着ハウジング4Hの内径部との間隔が3mm程度の隙間しかない為、挿入方法は前記ボトムヨーク43に設けたネジ部に長さ30mm〜50mmのM4ビスを装着し、前記ビスを支持することにより、挿入嵌合作業を行い図の様に前記磁気回路4のトッププレート42外周部をハウジング4Hのガイド穴内周部に正確に設置した。
当然のことながら、ボイスコイル3は前記磁気回路4の磁気ギャップGの設計許容範囲内に配置される。図21、図22で示すところの縦方向の規制は、マグネット41トッププレート42よりはみ出した部分が、ガイド穴の上部に引っかかり、磁気ギャップGの磁束幅にコイル3巻巾が設計値におよぶ範囲内で設置される構造となっている。前記磁気回路4固定用のリング9は厚さ6mmのアルミニウム製で、外径126.6mm、内径85.1mm、同心円直径108mmの位置でかつ45度振り分けにて8箇所のM4用皿穴を設けてある。
ハウジング4H側にも前記リング9の皿穴に対応した位置にM4メネジ部が設けてあるので、前記リング9をM4の長さ15mmの皿ネジにて締結すると前記リング9の内周部近傍がボトムヨーク43外周部よりはみ出したマグネット41外周部を押さえるため、結果的に磁気回路4のマグネット41外周部を前記ハウジング4Hと前記リング9にて挟み込む極めて強固な固定構造となっている。図の様に前記磁気回路4固定用リング9にて、前記磁気化路を前記ハウジング4Hに固定すると、ボイスコイル3駆動用磁気回路4の筐体2への装着は完了し、図23、図24に示される全体像の直接駆動型スクリーンスピーカシステムが得られた。
本実施例の直接駆動型スクリーンスピーカシステムの場合、5.1チャンネルのシステムに対応して、スクリーン1中央に配置されている駆動ユニットにセンタースピーカ用の信号を加え、左右の駆動ユニットにサイドSP用の信号を加えた。さらに音域をカバーするため、前記直接駆動型スクリーンスピーカシステムの横にサイドスピーカを設置し併用した。本実施例の裏板22にはサイドSPスピーカを装着可能ならしめる鬼目ナットを装着してあるので、取付け金具およびビス等を用いて、容易にサイドスピーカを増設することが可能である。
前記スピーカシステムを稼動させた所、大画面であるにもかかわらず、スクリーン1中央部の映像に対して音の乖離が著しくなる欠点が大幅に解消され、映像と極めて良好にマッチングし、シアターの雰囲気を充分醸しだし、実用に耐え得る音質と、音圧を得ることが出来た。
そして、スクリーンが薄板材であって、前記スクリーンを駆動するためのコイルを含む駆動体を前記スクリーンに装着して、スクリーンを直立させたときに前記駆動体が自身の重量で傾いて磁気ギャップ内で磁気回路に触れることないよう前記スクリーンの平面度を維持する強度としたことで、スクリーン材の厚さを、従来例のスクリーン材より遥かに(3倍から5倍)薄くすることが可能となる。このことは、従来より遥かに容易に必要音圧を得ることを可能とし、コストダウンも容易にすることが可能となる。
また、スクリーン1の投射面の裏面側に、キャビティ構造を有して、しかも、スクリーン1の端部が側板21に固定されている構造であることから、スクリーン1投影面、およびその裏面から発せられた音が干渉し合うことが無く、かつ裏板22、およびスクリーン裏面1b間に支柱5を設け、この支柱5の端部を裏板22、およびスクリーン裏面1bに固定することで、スクリーン1面の異常共振の発生を効率よく抑えることが可能で、良好な音圧および音質を得ることが可能である。
この構造は、スクリーン1端部を固定し、かつスクリーン材が自重により変形し易い箇所を局所的に押さえることが可能な構造とも言える。従って、スクリーン材がより薄い材質でも、自重による変形を防ぐことが可能で、しかも、スクリーン裏面1b側に駆動体を設置しても、支柱5の配置を最適化することにより、駆動体の重量によるスクリーン1の変形を減少させることが可能となり、このことは、設計の自由度を増し、コストダウンあるいは音質の向上を計ることが可能となる。
また、上記支柱5、およびスクリーン裏面1bとの間にクッション6材等、弾性材からなるサスペンションを介在することで、振動板たるスクリーン1が振幅可能なサスペンション機能を有した構造となり、スクリーン1中央部が振幅し易く、外辺部におよぶに従い徐々に振幅し難い構造となり、平面状の振動板中央が入力信号により加振された際、その動きに追従し易い構造であると共に、平面状振動板特有の共振が発生し難くなる。
また、スクリーン1の裏面側にスクリーン1を駆動用のボイスコイル3を装着し、スクリーン裏面1b側に設けられた筐体2側に磁気回路4を装着し、前記ボイスコイル3、および前記磁気回路4間にダンパー、あるいはスパイダーと称されているサスペンションを装着せず相互が分離可能な構造であることにより、最も肝心なスクリーン1およびボイスコイル3の装着を確実に行うことが可能となり、かつ、この装着状態を目視で確認することが可能な利点も併せ持つ構造となる。従って、本発明の構造によって、初めて品質保証が可能で、かつ、現実的な直接駆動型スクリーンスピーカシステムの提供が可能となる。
また、スクリーン1を駆動する駆動体であるボイスコイル3を、コイルボビン31先端部の外周部、または内周部にフランジ部7を設け、このフランジ部7がスクリーン裏面1bに接着等の手段で装着固定することにより、ボイスコイル3の装着強度、すなわち接着強度が大幅に増すことができ、ボイスコイルボビン31の先端部がスクリーン裏面1bに直接触れる構造となる。従って、スクリーン1にコイル3からの音を伝達するに理想的な構造を得ると共に、スクリーン1にコイル3の熱を効率よく伝播する構造とも言える。つまり、大入力がボイスコイル3に加わり発熱しても、この熱がボビンを伝わりスクリーン1から放熱し易い。従って、良好な音質を得つつ、しかも、大入力に対しても耐性が大きくすることが可能である。
スクリーン1が一枚の板材、特に大量生産されている、工業材料からなる板材にて構成することにより、極めて安価に入手可能である。従って、現実的なスクリーン材を得ることが可能で、かつ、大スクリーン1化に容易に対応可能となる。また、これら、大面積にもかかわらず安価な複数のシートを積層して一枚の板材とならしめ、この板材からスクリーン1を構成しても、一向に構わず、この手法は、音質の調整等設計目的によって選ぶことが可能となる。また、このスクリーン材の表面側に光学用表面処理を施すことにより、スクリーン1の反射率向上や、画質の調整等、容易に行うことが可能で、設計上の自由度を増すことが可能となる。
直接駆動型スクリーンスピーカシステムにおいて、厚さ1mmのアルミニウム板をスクリーン1に用いることにより、1)基本的に反射率の高い材料であって、2)裏面にボイスコイル3を装着しても変形しない強度を有し、3)音の伝播速度が速く、4)熱伝導性が良好で、5)大面積のものが容易に入手可能な材料である等の利点を奏する。
また、アルミニウム板の表面を何の処理も無しに用いると、反射の指向性がある。例えば、プロジェクター等にて投光するとスクリーン1中央部のみが明るく端部が暗い現象が発生する。平面スクリーン材の使用を前提とすると、この現象は正に不適格であるが、アルミニウム板表面の反射光が散乱することで、前記光の指向性を解決することが可能で、光を散乱させる手段として表面に所望の凸凹、いわゆる所望の粗度を与えることが有効で、この粗度を得るために物理的処理、あるいは化学処理があるが、本実施例では、この粗度を得るために化学処理を施す手段を選んだ。
化学処理によるこの手法は、大面積を一挙に処理可能で、かつ大面積における表面粗度の分布が安定している。この手法にて得たスクリーン1表面は極めて良好な乱反射を示し前記のような指向性は皆無となったが、長期にわたる空間放置に対して、錆が発生しスクリーン1表面が当然の如く均一ではなくなる。この現象に対応するため、さらにアルマイト処理を施し長期間放置すると、錆の発生は無くなるが、空気中のゴミ等が付着し、微細な凹凸に入り込み、拭き取り等を行っても、完全な除去が困難であるばかりでなく、拭き取りが2次汚染を発生させ、スクリーン1上の汚れがさらに拡大発生する重大な欠点を有することが判明した。
従って、本実施例では如くアルミニウム板の表面を化学処理にて所定の粗度を得、さらにアルマイト処理を施した後、汚れ防止用のクリア塗料(アクリル系)を電着コートすると、長期にわたる空間放置に対しても、錆の発生も無く、汚れも遥かに付着し難く、しかも、汚れが付着した場合でも、この汚れを容易に拭き取ることが可能で、この汚れ防止用のクリア塗装がスクリーン1の長期にわたる外観上の保護に極めて安定した効果を発揮した。
前記アルミニウム板によるスクリーン材を評価した所、市販されている高性能スクリーン1と略同等の性能を有することが判明し、光学的(スクリーン1)機能および、音響的(振動板)機能を併せ持った能力を必要とする、直接駆動型スクリーンスピーカシステムに適した材料となった。また、アルマイト処理の効果で熱伝導がさらに良好になり、耐大入力性能がより一層向上し、かつ、アルマイトによる表面硬化作用が高音域の再生にも良好な効果を発揮し、高音域の音質を改善することが可能となった。
また、スクリーン裏面1b側に配置された裏板22所定位置にこのスクリーン1を駆動させるボイスコイル3を装着するため、前記裏板22に設けた磁気回路4装着用ハウジング4Hに位置出し用ガイド部を設け、このガイド部を基準にスクリーン1駆動体なるボイスコイル3をスクリーン裏面1bの所定位置に装着固定し、さらにこのガイド部にて磁気回路4の位置をボイスコイル3に対応した所定位置に装着せしめ、このコイル3および磁気回路4ギャップの相互の位置を適正化する構造にすることにより、磁気回路4の着脱を繰り返しても、ボイスコイル3、および磁気回路4の相互のギャップ間における位置の再現性を保障ことが可能となる。
従って、この構造は、組立て後のメンテナンスが容易となる。例えば、ボイスコイル3入力端子8、およびリード線の配線関係のチェック、あるいは修理、端子フランジ7の接着具合のチェック、あるいは補修等を行うことが可能である。従って、生産品として、より一層現実的な直接駆動型スクリーンスピーカシステムの提供が可能となる。
スクリーン裏面1b側に入力端子8を装着してなる直接駆動型スクリーンスピーカシステム、例えば、端子フランジ7の構造を有することにより、接続配線箇所をボイスコイル3外周より遥かに離れた箇所に配置することが可能となり、ボイスコイル3に給電する為のスペースが、ボイスコイルボビン31外周部にしなくとも配線が可能となり、ボイスコイルボビン31の長さを短く出来ることになり、コイル3からの伝播距離が短くなり、音の伝播効率が良くなり、高音質の実現に寄与することが可能となる。
また、前記端子フランジ7に設けた入力端子8等に接続配線するリード線に錦糸線を用いることにより、より一層信頼性の高い直接駆動型スクリーンスピーカシステムを提供することが可能である。また、この直接駆動型スクリーンスピーカシステムのスクリーン1部の上端部、または下端部、または横端部に取付金具等を装着し、この直接駆動型スクリーンスピーカシステム以外の他のスピーカシステムを配置可能ならしめることにより、より一層シアター的雰囲気を増すシステムの提供が可能となり、この他のスピーカがスクリーン1部より各々分離可能な構造を設けることにより、好みの音場を自由に、かつ容易に選ぶことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの裏板の平面図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの裏板の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体の斜視図である。 図4のスクリーンスピーカシステムにおける部分断面図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体に磁気回路取り付けハウジングを装着した斜視図である。 図6のスクリーンスピーカシステムにおける部分断面図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体に支柱を装着した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体に入力用リード線を装着した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムの筐体にスクリーンを装着した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るスクリーンスピーカシステムのフランジの斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムのフランジとボイスコイルの組立状態を示す斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの駆動体の斜視図ある。 図13のスクリーンスピーカシステムにおける部分断面図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの駆動体の斜視図ある。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路取り付けハウジングに駆動体を組付ける状態を示す斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路取り付けハウジングに駆動体を組付ける状態を示す断面図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路取り付けハウジングに駆動体を組付ける状態を示す断面図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路取り付けハウジングに駆動体を組付ける状態を示す斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路の斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路を装着する状態を説明する斜視図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの磁気回路を装着する状態を説明する断面図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの正面図である。 本発明の1実施の形態に関わるスクリーンスピーカシステムの背面図である。
本発明のスクリーンスピーカシステムは、投影機にて映像を投射するスクリーンとしてホームシアターの分野において利用することができる。
符号の説明
1、 スクリーン
1a、 スクリーン表面
1b、 スクリーン裏面
2、 筐体
21、 側板
21L、側板長手
21S、側板短手
21b、側板ホゾ部
21c、側板溝部
22、 裏板
22h、裏板磁気回路取り付けハウジング用穴
22b、裏板溝部
22c、裏板厚さ規制部
22p、裏板支柱取り付けザグリ部
22t、裏板入力端子基板取り付け穴
23、 中桟
3、 ボイスコイル
31、 ボイスコイルボビン
32、 コイルリード線
4、 磁気回路
41、 マグネット
42、 トッププレート
43、 ボトムヨーク
4H、 磁気回路取り付けハウジング
4H1、ハウジングガイド部
5、 支柱
6、 クッション
7、 フランジ
8、 端子
9、 磁気回路押さえリング
G、 磁気ギャップ
Tb、 入力端子基板
bo、 接着剤
J1、 治具
J2、 治具
wi、 入力用リード線

Claims (17)

  1. スクリーン前方より、投影機にて映像を投射し、前記スクリーンを直接駆動して、前記スクリーンの前面より音を放出する直接駆動型スクリーンスピーカシステムにおいて、前記スクリーンは薄板材であって、前記スクリーンを駆動するためのコイルを含む駆動体を前記スクリーンに装着して、スクリーンを直立させたときに前記駆動体が自身の重量で傾いて磁気ギャップ内で磁気回路に触れることないよう前記スクリーンの平面度を維持する強度としたことを特徴とする直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  2. 前記スクリーンの投射面の裏面側に、側板および裏板からなる筐体を形成し、前記スクリーンの端部が前記側板に固定され、かつ、前記裏板およびスクリーン裏面間に複数の支柱を設け、前記支柱の端部を前記裏板および前記スクリーン裏面に固定したことを特徴とする請求項1記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  3. 前記支柱および前記スクリーン裏面との間に、弾性材からなるサスペンションを介在したことを特徴とする請求項2記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  4. 前記スクリーンの裏面側に前記スクリーンを駆動するムービングコイルを含む駆動体を装着し、前記裏板側に前記駆動体を駆動する磁気回路を含む駆動源を装着し、さらに前記駆動体および前記駆動源間にサスペンションを設けないことによって、前記駆動体および前記駆動源の相互が分離可能な構造となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  5. 前記ムービングコイルを構成するコイルボビン先端の外周部、又は内周部にフランジ部を形成し、前記フランジ部が前記スクリーン裏面に装着固定されていることを特徴とする請求項4記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  6. 前記スクリーンが、少なくとも一枚の板材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  7. 前記スクリーンを構成する材料が、複数のシートを積層して一枚の板材とした積層板材で構成されていることを特徴とする請求項1記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  8. 前記スクリーンの表面側に光学用表面処理を施したことを特徴とする請求項1記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  9. 前記スクリーンを構成するスクリーン材がアルミニウム等の軽金属、あるいは軽金属合金からなることを特徴とする請求項6又は8記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  10. 前記スクリーン材の厚さが2mm以下、好ましくは1mm以下であることを特徴とする請求項9記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  11. 前記スクリーン材がアルマイト処理を施されていることを特徴とする請求項11記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  12. 前記筐体に前記駆動体を装着するための位置出し用ガイド部を設け、前記ガイド部を基準に前記ムービングコイルを装着固定し、さらに前記位置出しガイド部にて前記駆動源の位置を前記ムービングコイルに対応した位置に装着せしめ、前記コイルおよび前記磁気回路とのギャップ位置を適正化したことを特徴とする直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  13. 前記スクリーン裏面側に入力端子を装着したことを特徴とする請求項2記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  14. 前記筐体の所定位置に入力用中継端子を設けたことを特徴とする請求項13記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  15. 前記入力端子と前記中継端子間を錦糸線で繋いだことを特徴とする請求項14記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  16. 前記フランジ部に入力端子を設けたことを特徴とする請求項13記載の直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
  17. 前記スクリーンの下端部または側端部に他のスピーカを配置可能とし、かつ、前記他のスピーカが前記スクリーンより各々分離可能な構造としたことを特徴とする直接駆動型スクリーンスピーカシステム。
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