JP2005064759A - 画像変換装置及び画像変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 3要素の色情報の入力画像データから4要素の色情報の出力画像データへの変換を高速に行うとともに、高画質で画像形成可能な出力画像データを生成する画像変換装置及び画像変換方法を提供する。
【解決手段】 点順次で3要素の入力画像データに対して、色空間変換部1において、点順次で4要素の中間画像データを生成する。グレイ補正部2は、中間画像データに対して、例えば高解像度化のための各種の補正処理を行う。補正処理後の中間画像データを点面変換部3で面順次の画像データに変換して出力画像データとして出力する。グレイ補正部2は点順次の中間画像データを扱うことができるため、メモリアクセス回数が減少し、補正処理を高速化することができる。また、高解像度化の処理の際に背景色に応じた補正処理を行うことによって、高画質で画像形成可能な画像データを生成できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、3要素の色情報の入力画像データを4要素の色情報の出力画像データに変換する画像変換処理に関するものである。
パーソナルコンピュータなどの上位処理装置から記録装置や表示装置などの出力装置に画像を表示させる場合、上位処理装置から出力される描画命令に従って描画オブジェクトを描画処理し、ビットマップイメージを生成する展開処理が行われる。この展開処理では、一般的には出力装置の解像度に合わせて展開処理を行っている。しかし、文字や線画などにおいては、通常の解像度では斜めのエッジ部にジャギーと呼ばれる凹凸が視認され、視覚的な画質の劣化を生じてしまう場合がある。このようなジャギーを低減するため、いくつかの手法が提案されている。
その一つとして、パルス幅変調方式がある。パルス幅変調方式は、出力装置として電子写真方式を用いる場合の高解像度化の方法の一つである。具体的には、中間調のビデオデータに対し、参照する三角波の種類やしきい値などを切り替えて出力することによって、1画素における画像形成位置や面積を制御し、擬似的に解像度を向上させる技術である。例えば特許文献1などにも記載されている。
図6は、パルス幅変調方式により描画された画像の一例の拡大図である。例えば出力解像度を主/副走査線ともに2倍にするものとして1画素を4分割し、そのいずれの位置に描画を行うかを濃度やエッジの方向などに応じて選択し、画像形成を行う。具体例として、図6(A)に示すように文字や線画の斜め線が存在する場合、そのままでは階段状の凹凸が視認されやすい。ここでパルス変調方式を用いることによって、図6(B)に示すように1画素以下(ここでは1/4)の画像形成を行うことによって、階段状の部分の凹凸を小さくして視覚的になめらかな斜め線を形成する。
図7は、パルス幅変調方式を適用した場合の白抜けへの対応の説明図である。上述のようなパルス幅変調方式を用いる場合、背景色上に黒の文字や線画を描画すると、上述のように4分割するなどにより高解像度で画像形成する画素については黒の画素として処理されてしまうため、1画素の領域のうち画像形成された領域以外の部分が白く抜けてしまうという問題がある。例えば図7(A)に示した例では、中央の画素において右下の1/4を黒で画像形成しているが、残りの3/4の領域は白抜けを起こしてしまう。この白抜けが原因となり、文字そのものの画質は向上しても、ページ全体で見た場合に画質が劣化してしまう場合がある。
このような不具合を解消するため、1画素のうち1/4のいずれの位置を描画するかを示した形状情報とともに、背景の色を残すことが考えられている。そして、黒色については形状情報で示されたパターンで擬似的に高解像度で画像形成するとともに、他の色については背景色による画像形成を行う。これによって図7(B)に示すように擬似的に高解像度で画像形成した画素についても白抜けを防止することができ、印字装置において高画質の画像を形成することができる。なお、このような白抜けの防止処理については、例えば特許文献2等に記載されている。
このようなパルス変調方式による高解像度化の処理は、上述のようにレーザダイオードや発光ダイオードなどの光源の駆動制御時に参照する三角波の種類やしきい値などを切り替えて出力するための処理である。すなわち、画像形成エンジンに依存した処理であるため、画像形成エンジンに画像データを送出する直前に行われる場合が多い。一般に画像形成エンジンに画像データを送出する場合には、画像形成に用いるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などの4要素の色情報を面順次で送出する。そのため、上述のような高解像度化の処理は面順次の4要素の色情報からなる画像データに対して行われるのが一般的であった。
しかし、上述のようなパルス変調方式による高解像度化の処理を行うためには、Kの要素のみを参照すればよいわけではなく、他の3要素やタグ情報なども参照して行われる。例えば、ある画素が黒い部分であるか否かは、黒以外の他の3要素が0であるか否かなども参照することになる。面順次の画像データを処理対象としてこのような画素毎の処理を行おうとすると、それぞれの要素ごとに別の面(プレーン)を参照することになるため、メモリへのアクセス回数が多くなり、処理に時間がかかるという問題があった。
特許第3266576号公報 特開2000−242461号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、3要素の色情報の入力画像データから4要素の色情報の出力画像データへの変換を高速に行うとともに、高画質で画像形成可能な出力画像データを生成する画像変換装置及び画像変換方法を提供することを目的とするものである。
本発明は第1の解像度で点順次で3要素の色情報を有するとともに少なくとも所定の画像部分について前記第1の解像度よりも高い第2の解像度で前記画像部分の形状を表現した形状情報を有する入力画像データを4要素の色情報を有する面順次の出力画像データに変換する画像変換装置及び画像変換方法において、色空間変換手段により入力画像データの3要素の色情報を4要素の色情報に変換して点順次で4要素の色情報及び前記形状情報を有する中間画像データを生成し、中間画像データ中の形状情報に従って色空間変換手段で変換した後の色情報のうちの1色の要素について高解像度化のための補正処理を補正処理手段で施し、補正処理手段で補正した後の点順次の中間画像データを点面変換手段で面順次の出力画像データに変換することを特徴とするものである。
このとき補正手段による補正処理は、色空間変換手段で変換された1色(例えばブラックK)を除く他の3色の要素について、該3色の要素の値に応じて当該3色の要素の値を補正する処理を含めることができる。例えば、3色の要素の値が所定の閾値以上であるとき、該3色の要素の値を閾値に制限するように構成することができる。
また補正手段による補正処理においては、1色(例えばブラックK)の要素の値として、前記補正処理後の値を用いるか、色空間変換手段から出力された値を用いるかを選択するように構成することができる。例えば、補正処理後の1色の要素の値が、色空間変換手段から出力された1色の要素の値より大きいとき、補正処理後の1色の要素の値を選択するように構成することができる。
本発明によれば、点順次の画像データのままで、色空間変換とともに、高解像度化のための補正処理を行うので、高速に補正処理を行うことができ、ひいては画像変換処理全体の処理時間を短縮させることができるという効果がある。
また、上述の図7でも説明したように高解像度化の処理時に背景色を残すと白抜けを防止することができるが、背景色が濃い場合には文字や細線が太って見える場合がある。これを防止するため、例えばブラックK以外の3色について閾値で制限している。これによって、高画質で画像形成を行うことができる。また、グレーの背景中に黒の文字や線画を描画すると、文字や線画のエッジ部で白抜けを起こす場合がある。この白抜けは、背景のグレーが濃い場合に顕著となる。これを防止するため、ブラックKについても背景のグレーとの比較によって補正処理前後の値を選択できるようにしている。例えば背景のグレーが濃く、エッジ部の描画面積が小さい場合には背景色で描画することにより、見かけ上の白抜けを防止することができるという効果がある。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック構成図、図2は、画像データのフォーマットの一例の説明図である。図中、1は色空間変換部、2はグレイ補正部、3は点面変換部である。なお、入力画像データは、例えばレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3要素の色情報を有する点順次の画像データである。図2(A)に入力画像データの1画素分のデータフォーマットを示している。点順次のデータであるので、1画素分のデータ中に3要素の値が格納される。図中の要素1〜3の色情報には、例えばR、G、Bの値がそれぞれ格納されることになる。
そのほかに、オブジェクト情報、形状情報などが含まれている。オブジェクト情報は、当該画素がどのような属性、例えば写真部分であるのか、図形部分であるのか、文字部分であるのかといった情報を含んでいる。この属性には、形状情報を有する場合の属性も含まれている。オブジェクト情報として形状情報を含む属性が設定されている場合、次の形状情報のフィールドに当該画素の形状情報が格納される。例えば上述のパルス変調方式を用いる場合には、通常の解像度(第1の解像度)よりも高解像度(第2の解像度)で画像を形成する際に1画素中の画像を形成する位置を示す必要がある。このための情報が形状情報である。
なお、図2(A)に示したデータフォーマットは一例であり、例えば他の情報が付加されていたり、並び順が異なるなど、変形が可能である。また、各フィールドの幅も任意である。
色空間変換部1は、上述のような点順次の3要素の色情報を有する入力画像データを受け取り、その入力画像データの各画素について3要素の色情報を4要素の色情報に変換して中間画像データを生成する。変換する4要素の色情報としては、出力画像データを用いて画像を形成する画像形成装置に応じた色情報とすることができ、例えばC、M、Y、Kの4要素の色情報とすることができる。色空間変換部1で用いる変換アルゴリズムは任意である。例えば変換時に入力画像データ中のオブジェクト情報を参照し、それぞれの画素の属性に対応したパラメータを用いて変換処理を行うことができる。
色空間変換部1で生成される中間画像データのフォーマットは、上述の入力画像データとほぼ同様とすることができる。その一例を図2(B)に示している。例えば色空間変換部1がYMCKの4要素に変換する場合、図中の要素1’〜4’の色情報には、Y、M、C、Kの値がそれぞれ格納されることになる。この時点では、Kの値は色空間変換部1で変換した後の濃度値が格納されている。
グレイ補正部2は、色空間変換部1で生成された点順次の中間画像データを受け取り、当該画素が形状情報を有する属性の場合には、形状情報に従って特にブラックについて高解像度化のための補正処理を行う。この補正処理によって、必要に応じてブラックの要素の値を変更する。
図3は、高解像度化の処理によって形成される1画素中の画像形成位置のパターンの一例の説明図である。ここでは通常の解像度を主/副走査線ともに2倍にするものとして1画素を4分割し、そのいずれの位置を濃度に応じて選択し、画像形成を行うものとしている。この場合、画像形成位置のパターンとしては、図示した16個のパターンとなる。それぞれのパターンの下部に数値を示しているが、この数値がパターンを特定するコードとなる。それとともに、階調数を256階調とした場合の各パターンの概略の濃度を示している。例えば1/4のみを画像形成するパターンでは、濃度としても1/4程度であるから、62〜65の値が割り当てられている。他のパターンについても同様である。グレイ補正部2は、これらの値を図2(B)に示すデータフォーマット中のブラックの要素の値として設定する。
またグレイ補正部2は、このブラックの要素に対する高解像度化のための補正処理に伴って、背景となる他の3色(YMC)の要素についても補正処理を行う。例えば3色の要素の値が予め定めた閾値以上である時には、3色の要素の値を閾値に制限するように処理を行うことができる。これにより、黒文字や黒の細線のエッジ部に高濃度の背景が形成されることによって、線が見かけ上太くなって見えるという不具合を解消することができる。
さらに、グレイの背景上に黒文字や黒の線画を描画した時にエッジ部に発生する白抜けを防止するため、高解像度化の処理によって得られたブラックの値と色空間変換部1で得られたブラックの値を比較して、例えばいずれか大きい値を選択するように構成することができる。例えば色空間変換部1から出力されたブラックの値が高解像度化の処理結果よりも大きい場合には、色空間変換部1から出力されたブラックの値を選択する。この場合、形状情報は使用しない。また、高解像度化の処理結果の方が、色空間変換部1から出力されたブラックの値よりも大きい場合には、高解像度化の処理結果を選択すればよい。
なお、グレイ補正部2から次の点面変換部3に渡される中間画像データのデータフォーマットは、ほぼ図2(B)に示すフォーマットと同様であるが、形状情報が必要な場合にはブラックの要素の値として色情報のフィールドに形状情報を格納したので、形状情報のためのフィールドは設ける必要はない。
点面変換部3は、グレイ補正部2で補正処理を行った後の点順次の中間画像データを、面順次の出力画像データに変換する。出力画像データのデータフォーマットを図2(C)に示している。この例では、それぞれの画素のそれぞれの要素に対してオブジェクト情報を付加したデータフォーマットとしている。面順次の画像データでは、図中、破線で示したようにそれぞれの色要素毎に画素のデータが並ぶことになる。また、出力画像データにおいても、形状情報が必要な場合にはブラックのプレーンに形状情報が格納されているので、形状情報のためのフィールドは設けられていない。
ここではそれぞれの色要素毎にオブジェクト情報を付加したが、これに限らず、オブジェクト情報のみのプレーンを生成し、4色の要素毎に生成される4つのプレーンとともに5つのプレーンで構成することもできる。
なお、点面変換部3から出力される出力画像データは、一般的には画像形成エンジンなどに入力される。画像形成エンジンでは、出力画像データを用いて画像を形成するが、その画像形成方法については任意である。例えば高解像度化された画像部分については通常の解像度よりも高解像度で画像形成する機能を有している必要があるが、従来の三角波などの参照波を用いたパルス変調方式に限られるものではない。例えば、画像形成エンジン自体の解像度が本発明の画像変換装置における通常の解像度よりも高解像度での出力が可能な場合もあり、そのような場合には、画像形成エンジンの能力を活かした高解像度の画像形成が可能である。
次に、本発明の実施の一形態における動作の一例について説明する。3要素の色情報を有する点順次の入力画像データが色空間変換部1に入力されると、3要素の色情報から4要素の色情報に変換し、4要素の色情報を有する点順次の中間画像データを生成する。ここでは一例として、変換後の4要素の色がYMCKであるものとして説明する。
グレイ補正部2は、色空間変換部1で生成された中間画像データを受け取ると、画素毎に以下の処理を行う。図4は、グレイ補正部2における1画素に対する処理の一例を示すフローチャートである。まずS11において、中間画像データ中のオブジェクト情報を参照し、形状情報を有する属性の画素であるか否かを判定する。形状情報を有していない属性の画素である場合には、S12において、グレイ補正部2における補正処理を行わず、当該画素の処理を終える。この場合、色空間変換部1で生成された中間画像データのオブジェクト情報及び4色の色情報による点順次の画像データが点面変換部3へ渡される。
形状情報を有する属性の画素である場合には、S13において、ブラック以外のYMCがいずれも0、すなわち、色情報YMCK=[0,0,0,Kx](Kxの値は任意)であるか否かを判定する。このYMCがいずれも0である画素とは、背景色を持たない画素のことである。なお、色空間変換部1から渡されたブラックの要素の値を以下の説明でもKxとする。
YMCの値がいずれも0であった場合には、S14において、ブラックの要素の値を変換する。変換後のブラックの要素の値をKsとする。この変換処理は任意であるが、ここでは高解像度化のための変換処理であるものとし、色空間変換部1から受け取った中間画像データ中の形状情報をもとに上述の図3に示したパターンのいずれに該当するかを判断し、そのパターンに対応する値をKsとする。この場合、背景色となるYMCは0であるので、YMCに対しては変換処理を行わない。
S13でYMCのいずれかが0ではないと判断され、背景色が存在する(色情報YMCK=[Yx,Mx,Cx,Kx](Yx、Mx、Cx、Kxの値は任意))場合には、S15において、S14と同様にブラックの要素の値を変換し、Ksを得る。S16において、S15で得たKsを参照し、1画素すべてを形成するパターンであるか否かを判定する。例えば図3に示すパターンの場合には、右下の値255のパターンであるか否かを判定する。図5は、形状パターンと画像との対応の具体例の説明図である。S15で得られた変換後のブラックの値Ksが、1画素すべてを形成するパターンであるとは、例えば図5において点P1として示したように、黒文字や黒の線分の内部であることが考えられる。
S15で得られた変換後のブラックの値Ksが1画素すべてを形成するパターンを示している場合、ブラックによって1画素すべてが塗りつぶされるため、背景色があってもその背景色が視認されることはほとんどない。そのため、S17において、YMCの値を予め決めておいた固定値[Yy,My,Cy]とし、中間画像データの対応するフィールドを変更する。なお、固定値としては、出力画像データを受け取る画像形成エンジンにもよるが、例えば4要素の色情報の合計に対して制限が課せられる場合もある。このような種々の条件を考慮して固定値を決定しておけばよい。もちろん固定値として0としてもよい。
S16でKsが示すパターンが1画素すべてを形成するパターンではないと判断された場合は、図5において点P2として示したように黒文字や黒の線分のエッジ部の場合である。エッジ部においては、背景技術において述べたように、ブラックのパターンのみでは白抜けが発生するため、背景色についても形成されるように画像データを生成する。しかしこのとき、背景色の濃度が高いとブラックの線が太く見えてしまうという問題がある。そのためS18において、背景色を示すY、M、Cの値が濃いか否かを判定する。具体例としては、色空間変換部1から出力されたY、M、Cの値[Yx,Mx,Cx]が閾値[Yz,Mz,Cz]以上であるか否かを判定し、背景色が濃い場合と薄い場合とで処理を分けている。なお、このとき用いる閾値については、特開2000−232590号公報に記載されている不具合の解消およびその方法に基づいて設定するなど、高画質印字に最適な値を設定しておくことができる。また、この閾値との判定は、Y、M、Cのすべてが閾値以上であり、黒に近い場合に背景色が濃いと判定するほか、Y、M、Cのいずれかが閾値以上であれば背景色が濃いと判定するなど、背景色の濃さに関する判定条件は任意に定めることができる。
S18で背景色が濃いと判定された場合には、S19において、背景色を抑える処理を行う。具体例として、ここではY、M、Cの値を、S18の判定で用いた閾値[Yz,Mz,Cz]とし、中間画像データのそれぞれのフィールドを書き換える。これによって背景色は閾値で抑えられ、黒文字や黒の線画が濃い背景によって太く見えると言った不具合を解消することができる。
またS18で背景色が薄いと判定された場合には、そのまま背景色を用いても不具合の発生は比較的少ないので、S20において、色空間変換部1から得たY、M、Cの値[Yx,Mx,Cx]をそのまま用いる。
このようにしてブラックの要素の変換後の値KsとYMCに対して必要に応じて補正を加えた値が得られたら、最後にブラックの変換後の値Ksをブラックの要素の値として用いるか否かを判定する。上述の特許文献1に記載されているように、グレイの背景に黒文字や黒の線画を形成する場合には、高解像度化の処理を行った時にエッジ部に白抜けを生じることがある。特に、背景が濃いグレイであって、高解像度化の処理によって1画素中に形成される領域が小さい場合に、そのような不具合が発生しやすい。
このような不具合を防止するため、S21において、S14やS15で得られたブラックの高解像度化の変換処理後の値Ksと、色空間変換部1から得られたブラックの要素の値Kxとを比較する。なお、値Ksは例えば図3に示したいずれかのパターンを示す値であり、また値Kxはブラックの濃度を示す値であり、性質が異なる値である。しかし上述のように値Ksはそれぞれのパターンに対応する濃度に応じて対応付けがなされているので、値Ksをそのまま濃度として用いることが可能である。
そして、値Ksの方が値Kxよりも大きい場合には、S22において、高解像度化のための変換処理後の値Ksをブラックの要素の値として選択し、中間画像データのブラックのフィールドに設定する。また、値Kxが値Ks以上であれば色空間変換部1から得られたブラックの要素の値Kxをそのまま用いることとする。この場合、値Kxは形状情報を表していないので、オブジェクト情報中の属性を、形状情報を用いない属性に変更しておく。これによって、濃いグレーの背景中に白抜けが発生する部分を、背景色で埋めることによって白抜けを防止することができる。
このようにして、グレイ補正部2における処理を終了する。上述のようなグレイ補正部2の処理は、ブラックのみならず、他の色要素(YMC)についても参照する。従来のように面順次の画像データではそれぞれの色要素のプレーンをアクセスするため、オブジェクト情報や形状情報などを含めると5回以上のメモリアクセスが必要であり、非常に時間がかかる処理であった。しかし本発明では、図2(B)に示すような点順次の画像データであるため、1画素のYMCKの色情報及びオブジェクト情報、形状情報などを含めても1回あるいは2回程度のメモリアクセスで済む。そのため、処理を高速に実行することができる。また入力画像データを直接受け取る場合でも、面順次の画像データのように各プレーンを記憶しておかなくても、点順次の画像データを1画素分受け取った順に処理を行うことができ、データの流れに沿って処理を行ってゆくことができ、高速な処理が可能である。逆に、このようにブラック以外の色要素を用いた処理を行っても、処理速度の低下を起こさずに処理を行うことが可能である。
なお、点面変換部3へ渡す点順次の中間画像データとしては、形状情報のフィールドは不要となるので、この時点で削除しておくことができる。
グレイ補正部2より出力された4要素、点順次の中間画像データは点面変換部3に入力され、図2(C)に示したような4要素の面順次の出力画像データとなるように情報の組み替えが行われ、各要素の情報とオブジェクト情報を合わせて出力画像データが生成され、出力される。
生成された出力画像データは、例えば画像形成エンジンなどに渡され、出力画像データに応じた画像形成が行われる。このとき、オブジェクト情報として形状情報を有する属性が設定されている場合には、ブラックのプレーンの値については例えば図3に示したパターンとして解釈され、高解像度での画像形成が行われることになる。このとき、背景色についてもグレイ補正部2において補正処理を行っているため、ブラックについて高解像度での画像形成を行った画素についても白抜けを起こすことなく、高画質の画像を得ることができる。また、背景色の濃度が抑えられているので、黒文字や黒の線画が太って見えるようなこともない。さらに、濃いグレー部での黒文字や黒の線画のエッジ部で白抜けを起こす不具合に対しても、そのような画素については予め背景色で画像形成が行われるように補正しているので、不具合を回避することができる。このように、全体として高画質の画像を得ることが可能である。
なお、上述の説明中、具体的な色要素として、RGB及びYMCKの場合を示した。しかし本発明はこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明の実施の一形態を示すブロック構成図である。 画像データのフォーマットの一例の説明図である。 高解像度化の処理によって形成される1画素中の画像形成位置のパターンの一例の説明図である。 グレイ補正部2における1画素に対する処理の一例を示すフローチャートである。 形状パターンと画像との対応の具体例の説明図である。 パルス幅変調方式により描画された画像の一例の拡大図である。 パルス幅変調方式を適用した場合の白抜けへの対応の説明図である。
符号の説明
1…色空間変換部、2…グレイ補正部、3…点面変換部。

Claims (10)

  1. 第1の解像度で点順次で3要素の色情報を有するとともに少なくとも所定の画像部分について前記第1の解像度よりも高い第2の解像度で前記画像部分の形状を表現した形状情報を有する入力画像データを4要素の色情報を有する面順次の出力画像データに変換する画像変換装置において、前記入力画像データの3要素の色情報を4要素の色情報に変換して点順次で4要素の色情報及び前記形状情報を有する中間画像データを生成する色空間変換手段と、前記中間画像データ中の前記形状情報に従って前記色空間変換手段で変換した後の色情報のうちの1色の要素について高解像度化のための補正処理を施す補正手段と、前記補正手段で補正した後の点順次の中間画像データを面順次の出力画像データに変換する点面変換手段を有することを特徴とする画像変換装置。
  2. 前記補正手段は、前記色空間変換手段で変換された前記1色を除く3色の要素について該3色の要素の値に応じて当該3色の要素の値を補正する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像変換装置。
  3. 前記補正手段は、前記3色の要素の値が所定の閾値以上であるとき前記3色の要素の値を閾値に制限することを特徴とする請求項2に記載の画像変換装置。
  4. 前記補正手段は、前記1色の要素の値として、前記補正処理後の値を用いるか、前記色空間変換手段から出力された値を用いるかを選択することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像変換装置。
  5. 前記補正手段は、前記補正処理後の前記1色の要素の値が前記色空間変換手段から出力された前記1色の要素の値より大きいとき前記補正処理後の前記1色の要素の値を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像変換装置。
  6. 第1の解像度で点順次で3要素の色情報を有するとともに少なくとも所定の画像部分について前記第1の解像度よりも高い第2の解像度で前記画像部分の形状を表現した形状情報を有する入力画像データを4要素の色情報を有する面順次の出力画像データに変換する画像変換方法において、前記入力画像データの3要素の色情報を4要素の色情報に変換して点順次で4要素の色情報及び前記形状情報を有する中間画像データを生成し、前記中間画像データ中の前記形状情報に従って変換後の色情報のうちの1色の要素について高解像度化のための補正処理を施し、前記補正処理後の点順次の中間画像データを面順次の出力画像データに変換することを特徴とする画像変換方法。
  7. 前記補正処理は、前記色空間変換手段で変換された前記1色を除く3色の要素について該3色の要素の値に応じて当該3色の要素の値を補正する処理を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像変換方法。
  8. 前記補正処理は、前記3色の要素の値が所定の閾値以上であるとき前記3色の要素の値を閾値に制限することを特徴とする請求項7に記載の画像変換方法。
  9. 前記補正処理は、前記1色の要素の値として、前記補正処理後の値を用いるか、前記色空間変換手段から出力された値を用いるかを選択することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像変換方法。
  10. 前記補正処理は、前記高解像度化の処理後の前記1色の要素の値が前記色空間変換手段から出力された前記1色の要素の値より大きいとき前記補正処理後の前記1色の要素の値を選択することを特徴とする請求項9に記載の画像変換方法。
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JP2015012500A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 理想科学工業株式会社 画像形成装置

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