JP2005063700A - 記憶媒体着脱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶媒体の長短に拘わらず、簡単に着脱出来る記憶媒体着脱装置を提供する。
【解決手段】記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3を収容するトレー2を有し、収納部1e内をY方向に移動可能な様に構成されている。トレー2が収納されるとき、当初は収納部1eの手前ではトレー2の外部に接する面、つまり、収納部1eと接する面が収納部1eの内側の面にガイドされて、トレー2が進んでいく。その後、トレー2が収納部1eの奥まで進むと、記憶媒体3に設けられた、左右一対で対称形状のガイド溝3aが、収納部1eの奥にあるガイドレール1fにガイドされて、記憶媒体3は、収納部1eの奥まで収納される。その後、記憶媒体3の、前記コネクタ4と対向する面に設けられたコネクタ3g、すなわち、記憶媒体3内部の電子部品と接続され、外部とデータの送受信を行うためのインターフェースであるコネクタ3gが、コネクタ4と嵌合する。
【選択図】 図1
【解決手段】記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3を収容するトレー2を有し、収納部1e内をY方向に移動可能な様に構成されている。トレー2が収納されるとき、当初は収納部1eの手前ではトレー2の外部に接する面、つまり、収納部1eと接する面が収納部1eの内側の面にガイドされて、トレー2が進んでいく。その後、トレー2が収納部1eの奥まで進むと、記憶媒体3に設けられた、左右一対で対称形状のガイド溝3aが、収納部1eの奥にあるガイドレール1fにガイドされて、記憶媒体3は、収納部1eの奥まで収納される。その後、記憶媒体3の、前記コネクタ4と対向する面に設けられたコネクタ3g、すなわち、記憶媒体3内部の電子部品と接続され、外部とデータの送受信を行うためのインターフェースであるコネクタ3gが、コネクタ4と嵌合する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ等の電子機器に実装され、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を当該電子機器に着脱することが可能な記憶媒体着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子部品の小型化や高性能化により、持ち運び可能なノート型パソコン(PC)が実用化されている。また、職場ではデスクトップ型PCとノート型PCを所有し、自宅にも複数台のPCを所有する人が増えている。そのため、PC内のハードディスク(HD)に蓄えられたデータを、一元的に管理し、大容量のデータを持ち運びたいというニーズが生じている。
【0003】
また、デジタルカメラやデジタルビデオカメラの普及により、容量の大きな画像や動画のデータを扱う機会が増えたため、それらのデータを保存していくと、すぐにHDの容量がいっぱいになってしまうという問題も発生してきている。
【0004】
一方、HDの容量は毎年急激に大きくなっており、容量の少ない古いHDを容量の大きいHDに交換したいというニーズも増加してきている。
【0005】
これらのニーズに対応するため、簡単に着脱交換可能な、いわゆるリムーバブルHDが提案されている。従来の内蔵型のHDと違い、ユーザは容易にPCに着脱することができる。
【0006】
近年、リムーバブルHDはニーズによって多様化し、より大容量を求めた大型のものや、可搬性を求めたカードタイプのものなど、様々なものが出現してきた。特にノートPCのように薄さを重視する電子機器に関して言えば、厚くすることに制限があり、この制限の下で大容量化するために、リムーバブルHDの全長を長くし、より大きなサイズのハードディスクを収納して、大容量化に対応しているものがある。このように、可搬性を重視した、小さく、短いリムーバブルHDや、大容量化を重視した、大きく、長いリムーバブルHDなど、大きさの異なるリムーバブルHDが混在する。
【0007】
上記のような流れから、長さや大きさの異なるリムーバブルHDが着脱可能な記憶媒体着脱装置が望まれている。
【0008】
従来の例では、単一の長さの記憶媒体を収納可能な記憶媒体着脱装置(例えば特許文献1参照)や、アダプタを利用して厚さの記憶媒体を収納できる記憶媒体着脱装置が存在する。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−203034号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の記憶媒体着脱装置では、短い記憶媒体を本体装置に装着しようとすると、ユーザが手で奥まで押し込む必要があった。また、辛うじて入れられたとしても、奥に収納されるため、排出手段を用いて排出しようとしてもユーザが掴める位置まで出てこないことがあり、取り出せなくなるということがあった。また、記憶媒体を排出しようとするとき、記憶媒体を保持していないため、排出の勢いで記憶媒体が装置から飛び出し落下してしまうこともあった。
【0011】
本発明は、これらの点に着目してなされたものであり、記憶媒体の長短に拘わらず、該記憶媒体を簡単に着脱することが可能となる記憶媒体着脱装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の記憶媒体着脱装置は、記憶媒体に備えられたコネクタと嵌合するコネクタと、前記記憶媒体をロックするロック手段を備え、該ロック手段によってロックされた前記記憶媒体を乗せて搬送するためのトレーであって、搬送すべき記憶媒体のうち最も長いものを乗せるだけの長さがあるトレーと、該トレーを収納する収納手段と、該収納手段に前記トレーが収納される際に、前記2つのコネクタが嵌合する近傍で、前記ロック手段によるロックの強さを増加させる増強手段とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1の記憶媒体着脱装置において、前記トレーは、さらに、前記記憶媒体が装着されたときに操作者にクリック感を付与するクリック感付与手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1または2の記憶媒体着脱装置において、前記トレーが前記収納手段から引き出される際に、前記ロック手段によるロックを解除する解除手段をさらに有することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1〜3の記憶媒体着脱装置において、前記トレーおよび該トレーに乗った前記記憶媒体をガイドするガイド手段をさらに有し、該ガイド手段が前記記憶媒体の側面に備えられた溝をガイドして、前記トレーは前記収納手段に収納されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る記憶媒体着脱装置1の斜視図であり、同図には、記憶媒体3も図示されている。
【0018】
記憶媒体着脱装置1は通常、PC等の電子機器(図示せず)に実装され使用される。その際、記憶媒体着脱装置1の有するコネクタ4が電子機器の接続用インターフェース(図示せず)に接続され、記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3専用のスロットを形成する。これにより、前記電子機器は、記憶媒体3とデータの送受信等を行うことができる。
【0019】
記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3を着脱するためのトレー2を有する。
【0020】
トレー2は、バネ性のある1枚の板金を曲げて形成されており、収納部1e内を移動可能に構成されている。トレー2には、つまみ2aおよび2bが形成され、ユーザがそれらを掴み、図のY方向に引っ張ることにより、トレー2を収納部1eから引き出して、記憶媒体3を装着するようにしている。装着した状態で、ユーザがトレー2を−Y方向に押すと、記憶媒体3は、トレー2ごと収納部1eに収納される。
【0021】
トレー2が収納されるとき、当初は収納部1eの手前ではトレー2の外部に接する面、つまり、収納部1eと接する面が収納部1eの内側の面にガイドされて、トレー2が進んでいく。その後、トレー2が収納部1eの奥まで進むと、記憶媒体3に設けられた、左右一対で対称形状のガイド溝3aが、収納部1eの奥にあるガイドレール1fにガイドされて、記憶媒体3は、収納部1eの奥まで収納される。その後、記憶媒体3の、前記コネクタ4と対向する面に設けられたコネクタ3g、すなわち、記憶媒体3内部の電子部品と接続され、外部とデータの送受信を行うためのインターフェースであるコネクタ3gが、コネクタ4と嵌合する。
【0022】
次に、トレー2の構造および機能について説明する。
【0023】
図2は、トレー2に記憶媒体3が装着された状態を示す図である。
【0024】
記憶媒体3は、その左右側面に、記憶媒体3をトレー2にロックさせるための切り欠き3eおよび縦溝3cを有する。一方、トレー2は、記憶媒体3を装着したときに、切り欠き3eおよび縦溝3cがちょうど位置する位置に、第1および第2のロック部5および7を有する。
【0025】
第1および第2のロック部5および7は、トレー2本体と一体に形成され、記憶媒体3を左右から挟持する。
【0026】
第1のロック部5は、第1の湾曲部5aを有し、記憶媒体3がコネクタ3gを前にして−Y方向へ向かってトレー2の所定位置に装着されると、図2のように第1の湾曲部5aが切り欠き3eに入り込む。
【0027】
そして、記憶媒体3が装着されたトレー2を記憶媒体着脱装置1から強く引き出してしまったときなど、記憶媒体3に不意な力が加わったときに、記憶媒体3がトレー2から離脱しないように、記憶媒体3を左右から狭持する。
【0028】
一方、第2のロック部7は、トレー2の所定の位置に記憶媒体3が装着されたときに、縦溝3cに入り込み、ユーザにクリック感を与える。ユーザは、このクリック感によって、記憶媒体3が所定位置に装着されたことがわかる。
【0029】
第2のロック部7が記憶媒体3に加える力は、クリック感を与えるためだけのものであるので、第1のロック部5が記憶媒体3に加える力に比べて小さく、第1のロック部5によるロックがなされていない状態であれば、小さな力でトレー2に記憶媒体3を装着することができる。
【0030】
また、トレー2には、記憶媒体3が紙面に垂直な方向(Z方向)に離脱しないようにするための抜け止め2iが設けられている。
【0031】
図2に示すように、抜け止め2iは、トレー2と一体に曲げ起こされ、装着した記憶媒体3を上下左右から包み込むような形状をしている。
【0032】
また、トレー2は、トレー2がY方向に引き出されたときに、コネクタ3gの側面を押圧するための押圧部2jを有する。
【0033】
以上のように、記憶媒体3は、トレー2から離脱しないように保持され、装着される。
【0034】
図3は、記憶媒体3より長い記憶媒体13がトレー2に装着された状態を示す図である。
【0035】
図2と図3を見比べると分かるように、記憶媒体13は、記憶媒体3に比べてY方向に長い。記憶媒体13は、前部のコネクタ13gを基準として、前記切り欠き3eおよび縦溝3cと同一形状かつ同一位置にある切り欠き13eおよび縦溝13cを有している。したがって、記憶媒体13は、トレー2に装着されると、記憶媒体3と同様に、第1のロック部5および第2のロック部7によって狭持される。
【0036】
このように、切り欠き3eおよび縦溝3cと同位置に、同様な形状の切り欠きおよび縦溝を有する記憶媒体であれば、長さに関係なくトレー2に装着することができる。
【0037】
次に、トレー2に記憶媒体3を収納するときの様子をさらに詳細に説明する。
【0038】
図4は、記憶媒体着脱装置1の一部を拡大した上面図である。なお、記憶媒体着脱装置1、トレー2および記憶媒体3は、左右対称の形状をしており、図示しない右側の部分については、後述する左側の部分と全く同じ形状および機能を有するので、その説明は省略する。
【0039】
記憶媒体着脱装置1は、第1の係合部5cと係合するピン1aを有する。前述のように、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)を掴み、トレー2をY方向に引き出すと、第1のロック部5の第1の係合部5cは、その通路上にあるピン1aに係合する。その後、係合部5cがピン1aより力を受け第1のロック部5は弾性変形し、X方向に押し広げられる。さらにそのまま引っ張ると、トレー2は、図4(A)で示すように、第1の湾曲部5aが記憶媒体3に全く干渉しないように押し広げられ、さらに、クリック感と共にピン1aが第2の湾曲部5bに入る。この状態となると、トレー2は記憶媒体3を装着できる状態となる。このとき、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)から手を離しても、トレー2はその位置に停止し続ける。
【0040】
また、前記第2のロック部7(図2参照)による保持力および、記憶媒体3とトレー2との摺動摩擦力は小さいので、記憶媒体3を装着するときにトレー2に多少の力が加わっても、トレー2は、ピン1aと第2の湾曲部5bとの保持力によってその位置に停止状態となる。
【0041】
このようにして、記憶媒体3をトレー2の所定位置に装着する。装着したときの様子を図4(B)に示す。その後、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)を掴み、トレー2を収納部1e(図1参照)に押し込むと、第2の湾曲部5bとピン1aの係合が解かれ、第1の湾曲部5aが切り欠き3eに入り込んで、記憶媒体3を狭持する。
【0042】
その後、トレー2は、記憶媒体3を装着したまま、収納部1e(図1参照)の奥まで収納されていく。その後、溝3aとレール1fが(図1参照)係合を始め、記憶媒体3および、トレー2が案内されて−Y方向に進んでいく。
【0043】
次に、トレー2によって搬送された記憶媒体3のコネクタ3gとコネクタ4の嵌合について説明する。
【0044】
図5は、コネクタ4とコネクタ3gが嵌合したときの様子を表した一部拡大図である。
【0045】
図5のように、コネクタ3gがコネクタ4の直前にくると、記憶媒体着脱装置1が有するローラ状の押圧部1cが係合部5c付近を−X方向に押圧し始める。やがて、切り欠き3eに入った第1の湾曲部5aが記憶媒体3を−X方向に押圧する。その力は、コネクタ4に近づくに連れて強くなっていく。コネクタ3gがコネクタ4と嵌合を始めて、記憶媒体3にY方向の反発力が加わっても、係合部5cが押圧部1cによって外側から強く規制されているため、切り欠き3eに入った第1の湾曲部5aは、切り欠き3eを乗り越えるように外側に変形することができない。
【0046】
したがって、トレー2をそのまま押すと、記憶媒体3はトレー2より離脱することなく、トレー2と一体となって進み、やがてコネクタ3gがコネクタ4と嵌合する。
【0047】
コネクタ3gをコネクタ4より抜去するときは、つまみ2aおよび2b(図1参照)を掴みトレー2を引っ張る。嵌合のときと同様に、第1の湾曲部5aと切り欠き3eによる力は作用するが、トレー2と一体に形成された押圧部2jがコネクタ3gの側面をY方向に押圧するためコネクタ3gをコネクタ4より抜去することができる。
【0048】
このように、記憶媒体3の前部にある、切り欠き3e、縦溝3cおよび押圧部2jを用いて保持や押圧をするので、記憶媒体3がトレー2に装着され、収納部1eの奥にある状態でも、容易に着脱することができる。また、長さの相違したものであっても、切り欠き3eおよび縦溝3cと同様の切り欠きおよび縦溝を有する記憶媒体であれば、同様の操作で着脱が可能となる。また、トレー2を手動ではなくモータ等の駆動源を利用し自動にて記憶媒体を搬送する記憶媒体着脱装置においても、トレー2の駆動方法が、手動か自動かが変わるだけであるので、本実施の形態におけるトレー2の構造を適用することができることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記憶媒体の長さに拘わらず、同じ操作で記憶媒体を装着できる。また、記憶媒体が本体装置の奥に収納されている状態であっても、記憶媒体を容易に取り出すことが可能となる。また、記憶媒体に不意な力が加わっても、本体装置から離脱しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記憶媒体着脱装置1の斜視図である。
【図2】トレー2に記憶媒体3が装着された状態を示す図である。
【図3】記憶媒体3より長い記憶媒体13がトレー2に装着された状態を示す図である。
【図4】記憶媒体着脱装置1の一部を拡大した上面図である。
【図5】コネクタ4とコネクタ3gが嵌合したときの様子を表した一部拡大図である。
【符号の説明】
1 記憶媒体着脱装置
1e 収納部
1f レール
1c 押圧部
2 トレー
3 記憶媒体
3a 溝
3g コネクタ
4 コネクタ
5 第1のロック部
7 第2のロック部
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ等の電子機器に実装され、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を当該電子機器に着脱することが可能な記憶媒体着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子部品の小型化や高性能化により、持ち運び可能なノート型パソコン(PC)が実用化されている。また、職場ではデスクトップ型PCとノート型PCを所有し、自宅にも複数台のPCを所有する人が増えている。そのため、PC内のハードディスク(HD)に蓄えられたデータを、一元的に管理し、大容量のデータを持ち運びたいというニーズが生じている。
【0003】
また、デジタルカメラやデジタルビデオカメラの普及により、容量の大きな画像や動画のデータを扱う機会が増えたため、それらのデータを保存していくと、すぐにHDの容量がいっぱいになってしまうという問題も発生してきている。
【0004】
一方、HDの容量は毎年急激に大きくなっており、容量の少ない古いHDを容量の大きいHDに交換したいというニーズも増加してきている。
【0005】
これらのニーズに対応するため、簡単に着脱交換可能な、いわゆるリムーバブルHDが提案されている。従来の内蔵型のHDと違い、ユーザは容易にPCに着脱することができる。
【0006】
近年、リムーバブルHDはニーズによって多様化し、より大容量を求めた大型のものや、可搬性を求めたカードタイプのものなど、様々なものが出現してきた。特にノートPCのように薄さを重視する電子機器に関して言えば、厚くすることに制限があり、この制限の下で大容量化するために、リムーバブルHDの全長を長くし、より大きなサイズのハードディスクを収納して、大容量化に対応しているものがある。このように、可搬性を重視した、小さく、短いリムーバブルHDや、大容量化を重視した、大きく、長いリムーバブルHDなど、大きさの異なるリムーバブルHDが混在する。
【0007】
上記のような流れから、長さや大きさの異なるリムーバブルHDが着脱可能な記憶媒体着脱装置が望まれている。
【0008】
従来の例では、単一の長さの記憶媒体を収納可能な記憶媒体着脱装置(例えば特許文献1参照)や、アダプタを利用して厚さの記憶媒体を収納できる記憶媒体着脱装置が存在する。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−203034号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の記憶媒体着脱装置では、短い記憶媒体を本体装置に装着しようとすると、ユーザが手で奥まで押し込む必要があった。また、辛うじて入れられたとしても、奥に収納されるため、排出手段を用いて排出しようとしてもユーザが掴める位置まで出てこないことがあり、取り出せなくなるということがあった。また、記憶媒体を排出しようとするとき、記憶媒体を保持していないため、排出の勢いで記憶媒体が装置から飛び出し落下してしまうこともあった。
【0011】
本発明は、これらの点に着目してなされたものであり、記憶媒体の長短に拘わらず、該記憶媒体を簡単に着脱することが可能となる記憶媒体着脱装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の記憶媒体着脱装置は、記憶媒体に備えられたコネクタと嵌合するコネクタと、前記記憶媒体をロックするロック手段を備え、該ロック手段によってロックされた前記記憶媒体を乗せて搬送するためのトレーであって、搬送すべき記憶媒体のうち最も長いものを乗せるだけの長さがあるトレーと、該トレーを収納する収納手段と、該収納手段に前記トレーが収納される際に、前記2つのコネクタが嵌合する近傍で、前記ロック手段によるロックの強さを増加させる増強手段とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1の記憶媒体着脱装置において、前記トレーは、さらに、前記記憶媒体が装着されたときに操作者にクリック感を付与するクリック感付与手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1または2の記憶媒体着脱装置において、前記トレーが前記収納手段から引き出される際に、前記ロック手段によるロックを解除する解除手段をさらに有することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の記憶媒体着脱装置は、請求項1〜3の記憶媒体着脱装置において、前記トレーおよび該トレーに乗った前記記憶媒体をガイドするガイド手段をさらに有し、該ガイド手段が前記記憶媒体の側面に備えられた溝をガイドして、前記トレーは前記収納手段に収納されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る記憶媒体着脱装置1の斜視図であり、同図には、記憶媒体3も図示されている。
【0018】
記憶媒体着脱装置1は通常、PC等の電子機器(図示せず)に実装され使用される。その際、記憶媒体着脱装置1の有するコネクタ4が電子機器の接続用インターフェース(図示せず)に接続され、記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3専用のスロットを形成する。これにより、前記電子機器は、記憶媒体3とデータの送受信等を行うことができる。
【0019】
記憶媒体着脱装置1は、記憶媒体3を着脱するためのトレー2を有する。
【0020】
トレー2は、バネ性のある1枚の板金を曲げて形成されており、収納部1e内を移動可能に構成されている。トレー2には、つまみ2aおよび2bが形成され、ユーザがそれらを掴み、図のY方向に引っ張ることにより、トレー2を収納部1eから引き出して、記憶媒体3を装着するようにしている。装着した状態で、ユーザがトレー2を−Y方向に押すと、記憶媒体3は、トレー2ごと収納部1eに収納される。
【0021】
トレー2が収納されるとき、当初は収納部1eの手前ではトレー2の外部に接する面、つまり、収納部1eと接する面が収納部1eの内側の面にガイドされて、トレー2が進んでいく。その後、トレー2が収納部1eの奥まで進むと、記憶媒体3に設けられた、左右一対で対称形状のガイド溝3aが、収納部1eの奥にあるガイドレール1fにガイドされて、記憶媒体3は、収納部1eの奥まで収納される。その後、記憶媒体3の、前記コネクタ4と対向する面に設けられたコネクタ3g、すなわち、記憶媒体3内部の電子部品と接続され、外部とデータの送受信を行うためのインターフェースであるコネクタ3gが、コネクタ4と嵌合する。
【0022】
次に、トレー2の構造および機能について説明する。
【0023】
図2は、トレー2に記憶媒体3が装着された状態を示す図である。
【0024】
記憶媒体3は、その左右側面に、記憶媒体3をトレー2にロックさせるための切り欠き3eおよび縦溝3cを有する。一方、トレー2は、記憶媒体3を装着したときに、切り欠き3eおよび縦溝3cがちょうど位置する位置に、第1および第2のロック部5および7を有する。
【0025】
第1および第2のロック部5および7は、トレー2本体と一体に形成され、記憶媒体3を左右から挟持する。
【0026】
第1のロック部5は、第1の湾曲部5aを有し、記憶媒体3がコネクタ3gを前にして−Y方向へ向かってトレー2の所定位置に装着されると、図2のように第1の湾曲部5aが切り欠き3eに入り込む。
【0027】
そして、記憶媒体3が装着されたトレー2を記憶媒体着脱装置1から強く引き出してしまったときなど、記憶媒体3に不意な力が加わったときに、記憶媒体3がトレー2から離脱しないように、記憶媒体3を左右から狭持する。
【0028】
一方、第2のロック部7は、トレー2の所定の位置に記憶媒体3が装着されたときに、縦溝3cに入り込み、ユーザにクリック感を与える。ユーザは、このクリック感によって、記憶媒体3が所定位置に装着されたことがわかる。
【0029】
第2のロック部7が記憶媒体3に加える力は、クリック感を与えるためだけのものであるので、第1のロック部5が記憶媒体3に加える力に比べて小さく、第1のロック部5によるロックがなされていない状態であれば、小さな力でトレー2に記憶媒体3を装着することができる。
【0030】
また、トレー2には、記憶媒体3が紙面に垂直な方向(Z方向)に離脱しないようにするための抜け止め2iが設けられている。
【0031】
図2に示すように、抜け止め2iは、トレー2と一体に曲げ起こされ、装着した記憶媒体3を上下左右から包み込むような形状をしている。
【0032】
また、トレー2は、トレー2がY方向に引き出されたときに、コネクタ3gの側面を押圧するための押圧部2jを有する。
【0033】
以上のように、記憶媒体3は、トレー2から離脱しないように保持され、装着される。
【0034】
図3は、記憶媒体3より長い記憶媒体13がトレー2に装着された状態を示す図である。
【0035】
図2と図3を見比べると分かるように、記憶媒体13は、記憶媒体3に比べてY方向に長い。記憶媒体13は、前部のコネクタ13gを基準として、前記切り欠き3eおよび縦溝3cと同一形状かつ同一位置にある切り欠き13eおよび縦溝13cを有している。したがって、記憶媒体13は、トレー2に装着されると、記憶媒体3と同様に、第1のロック部5および第2のロック部7によって狭持される。
【0036】
このように、切り欠き3eおよび縦溝3cと同位置に、同様な形状の切り欠きおよび縦溝を有する記憶媒体であれば、長さに関係なくトレー2に装着することができる。
【0037】
次に、トレー2に記憶媒体3を収納するときの様子をさらに詳細に説明する。
【0038】
図4は、記憶媒体着脱装置1の一部を拡大した上面図である。なお、記憶媒体着脱装置1、トレー2および記憶媒体3は、左右対称の形状をしており、図示しない右側の部分については、後述する左側の部分と全く同じ形状および機能を有するので、その説明は省略する。
【0039】
記憶媒体着脱装置1は、第1の係合部5cと係合するピン1aを有する。前述のように、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)を掴み、トレー2をY方向に引き出すと、第1のロック部5の第1の係合部5cは、その通路上にあるピン1aに係合する。その後、係合部5cがピン1aより力を受け第1のロック部5は弾性変形し、X方向に押し広げられる。さらにそのまま引っ張ると、トレー2は、図4(A)で示すように、第1の湾曲部5aが記憶媒体3に全く干渉しないように押し広げられ、さらに、クリック感と共にピン1aが第2の湾曲部5bに入る。この状態となると、トレー2は記憶媒体3を装着できる状態となる。このとき、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)から手を離しても、トレー2はその位置に停止し続ける。
【0040】
また、前記第2のロック部7(図2参照)による保持力および、記憶媒体3とトレー2との摺動摩擦力は小さいので、記憶媒体3を装着するときにトレー2に多少の力が加わっても、トレー2は、ピン1aと第2の湾曲部5bとの保持力によってその位置に停止状態となる。
【0041】
このようにして、記憶媒体3をトレー2の所定位置に装着する。装着したときの様子を図4(B)に示す。その後、ユーザがつまみ2aおよび2b(図1参照)を掴み、トレー2を収納部1e(図1参照)に押し込むと、第2の湾曲部5bとピン1aの係合が解かれ、第1の湾曲部5aが切り欠き3eに入り込んで、記憶媒体3を狭持する。
【0042】
その後、トレー2は、記憶媒体3を装着したまま、収納部1e(図1参照)の奥まで収納されていく。その後、溝3aとレール1fが(図1参照)係合を始め、記憶媒体3および、トレー2が案内されて−Y方向に進んでいく。
【0043】
次に、トレー2によって搬送された記憶媒体3のコネクタ3gとコネクタ4の嵌合について説明する。
【0044】
図5は、コネクタ4とコネクタ3gが嵌合したときの様子を表した一部拡大図である。
【0045】
図5のように、コネクタ3gがコネクタ4の直前にくると、記憶媒体着脱装置1が有するローラ状の押圧部1cが係合部5c付近を−X方向に押圧し始める。やがて、切り欠き3eに入った第1の湾曲部5aが記憶媒体3を−X方向に押圧する。その力は、コネクタ4に近づくに連れて強くなっていく。コネクタ3gがコネクタ4と嵌合を始めて、記憶媒体3にY方向の反発力が加わっても、係合部5cが押圧部1cによって外側から強く規制されているため、切り欠き3eに入った第1の湾曲部5aは、切り欠き3eを乗り越えるように外側に変形することができない。
【0046】
したがって、トレー2をそのまま押すと、記憶媒体3はトレー2より離脱することなく、トレー2と一体となって進み、やがてコネクタ3gがコネクタ4と嵌合する。
【0047】
コネクタ3gをコネクタ4より抜去するときは、つまみ2aおよび2b(図1参照)を掴みトレー2を引っ張る。嵌合のときと同様に、第1の湾曲部5aと切り欠き3eによる力は作用するが、トレー2と一体に形成された押圧部2jがコネクタ3gの側面をY方向に押圧するためコネクタ3gをコネクタ4より抜去することができる。
【0048】
このように、記憶媒体3の前部にある、切り欠き3e、縦溝3cおよび押圧部2jを用いて保持や押圧をするので、記憶媒体3がトレー2に装着され、収納部1eの奥にある状態でも、容易に着脱することができる。また、長さの相違したものであっても、切り欠き3eおよび縦溝3cと同様の切り欠きおよび縦溝を有する記憶媒体であれば、同様の操作で着脱が可能となる。また、トレー2を手動ではなくモータ等の駆動源を利用し自動にて記憶媒体を搬送する記憶媒体着脱装置においても、トレー2の駆動方法が、手動か自動かが変わるだけであるので、本実施の形態におけるトレー2の構造を適用することができることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記憶媒体の長さに拘わらず、同じ操作で記憶媒体を装着できる。また、記憶媒体が本体装置の奥に収納されている状態であっても、記憶媒体を容易に取り出すことが可能となる。また、記憶媒体に不意な力が加わっても、本体装置から離脱しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記憶媒体着脱装置1の斜視図である。
【図2】トレー2に記憶媒体3が装着された状態を示す図である。
【図3】記憶媒体3より長い記憶媒体13がトレー2に装着された状態を示す図である。
【図4】記憶媒体着脱装置1の一部を拡大した上面図である。
【図5】コネクタ4とコネクタ3gが嵌合したときの様子を表した一部拡大図である。
【符号の説明】
1 記憶媒体着脱装置
1e 収納部
1f レール
1c 押圧部
2 トレー
3 記憶媒体
3a 溝
3g コネクタ
4 コネクタ
5 第1のロック部
7 第2のロック部
Claims (4)
- 記憶媒体に備えられたコネクタと嵌合するコネクタと、
前記記憶媒体をロックするロック手段を備え、該ロック手段によってロックされた前記記憶媒体を乗せて搬送するためのトレーであって、搬送すべき記憶媒体のうち最も長いものを乗せるだけの長さがあるトレーと、
該トレーを収納する収納手段と、
該収納手段に前記トレーが収納される際に、前記2つのコネクタが嵌合する近傍で、前記ロック手段によるロックの強さを増加させる増強手段とを有することを特徴とする記憶媒体着脱装置。 - 前記トレーは、さらに、前記記憶媒体が装着されたときに操作者にクリック感を付与するクリック感付与手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体着脱装置。
- 前記トレーが前記収納手段から引き出される際に、前記ロック手段によるロックを解除する解除手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の記憶媒体着脱装置。
- 前記トレーおよび該トレーに乗った前記記憶媒体をガイドするガイド手段をさらに有し、
該ガイド手段が前記記憶媒体の側面に備えられた溝をガイドして、前記トレーは前記収納手段に収納されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記憶媒体着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207928A JP2005063700A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 記憶媒体着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207928A JP2005063700A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 記憶媒体着脱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005063700A true JP2005063700A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34364219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003207928A Withdrawn JP2005063700A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 記憶媒体着脱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005063700A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007193733A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Nec Saitama Ltd | コネクタ及び電子機器 |
AU2008293219B2 (en) * | 2007-08-28 | 2011-05-12 | Seonho Kim | Discharge element with discharge-control electrode and the control circuit thereof |
-
2003
- 2003-08-19 JP JP2003207928A patent/JP2005063700A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007193733A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Nec Saitama Ltd | コネクタ及び電子機器 |
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