JP2005062371A - プロジェクタ及びプロジェクタの焦点調節方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 焦点調節を精度良く行えるプロジェクタを提供する。
【解決手段】 スクリーン1上に画像を投影するための投影レンズ8と、前記投影レンズ8を光軸方向に移動するレンズ移動手段23と、前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサ31cと、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出手段(32、5)と、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出手段(33、5)と、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段の検出値に基づいて、前記投影レンズの合焦位置を決定する焦点位置決定手段5を含むプロジェクタ2である。
【選択図】 図2
【解決手段】 スクリーン1上に画像を投影するための投影レンズ8と、前記投影レンズ8を光軸方向に移動するレンズ移動手段23と、前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサ31cと、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出手段(32、5)と、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出手段(33、5)と、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段の検出値に基づいて、前記投影レンズの合焦位置を決定する焦点位置決定手段5を含むプロジェクタ2である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、スクリーンに所望の画像を投影するプロジェクタに関する。より詳細には、焦点自動調節機能(オートフォーカス(AF)機能)を備えたプロジェクタに関する。
プロジェクタはユーザの利便性を高めるため、スクリーン上に投影する画像を自動で焦点調節できるAF機能を備えた装置であることが望ましい。焦点調節に利用するセンサには、自ら発した光を計測して検出に利用するアクティブ型のセンサ(Active Sensor)と、自ら光を発せず被測定対象物(プロジェクタの場合はスクリーン)から受ける光を計測して検出を行なうパッシブ型のセンサ(Passive Sensor)との2種類がある。この中でパッシブセンサは光源が不要であるので小型化を図ることができ、スクリーン上の複数点について計測が行なえる等のメリットがある。
従来から、焦点検出を行なう技術として、山登り式と称される技術が広く知られている。この山登り式を用いた焦点自動調節については、例えば特許文献1に記載がある。この特許文献1は、ビデオカメラ等の撮像装置の焦点自動調節について開示している。この特許文献1では、フォーカスレンズをステッピングモータにより光軸方向前後に動かして、撮像回路からの輝度信号の高周波成分を測定して焦点位置を検出し、焦点調節をする自動焦点撮像装置を開示している。この特許文献1に記載された従来の焦点自動検出装置では、撮像素子上に結像される像を合焦させるために、フォーカスレンズを無限遠焦点位置から最近焦点位置に向けて移動させる。そして撮像回路からの出力輝度信号の焦点評価値(高周波成分)を測定し、焦点評価値が最大となる位置を合焦位置として検出する。
この種の山登り式の焦点検出では、撮影対象とした画像に焦点が合った時にはその解像度が最高(コントラストが最高)になるので、細かい画素の明暗も表示され画像の高周波成分が最高となる点に着目している。
上記特許文献1で開示する技術は、ステッピングモータを駆動してフォーカスレンズを光軸方向に連続的に移動させ、焦点評価値が最大となる点を探すという操作が行われている。この操作は下から山を登り始めて山頂を探すような操作である。具体的には、フォーカスモータを駆動したパルス毎に焦点評価値を確認し、ある焦点評価値から所定パルス継続して焦点評価値が下がった場合には、先の焦点評価値を最大値とし、これを合焦位置として検出する。
しかしながら、上記焦点評価値とフォーカスモータの駆動パルスとを示す山形波形は、図5に例示的に示すように、単調な曲線ではなく多くの小さなピークが存在する。よって、特許文献1で説明したような手法で焦点位置の検出を行なうと、小さなピークを最大値として検出する場合がある。このように誤って検出したピーク位置に基づいて焦点合わせが行なわれると、正確なピント合わせができないという問題を生じる。
そこで、本発明は、上記した従来の課題を解決して、正確に焦点自動調節を行う機能を備えたプロジェクタを提供することを目的とする。
上記目的は、スクリーン上に画像を投影するための投影レンズと、前記投影レンズを光軸方向に移動するレンズ移動手段と、前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサと、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和を求めて、該総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出手段と、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差を確認し、該差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段の検出値に基づいて、前記投影レンズの合焦位置を決定する焦点位置決定手段とを含むプロジェクタにより達成される。
本発明によると、第1の検出手段により検出されるコントラスト値及び第2の検出手段により検出される最小ピークと最大ピークとの差を参照して、投影レンズの合焦位置が決定されるので、高精度な焦点調整を行なえる。なお、本明細書では当該差をピークツーピーク(peak to peak)と称し、このピークツーピークの値が最大となる場合、即ち最大の差を特に(Max_peak)と称する。前記第2の検出手段は、この(Max_peak)となる投影レンズの位置を検出する。
また、前記焦点位置決定手段は、前記第1の検出手段が検出した位置と前記第2の検出手段が検出した位置とが一致するときに、該位置を前記投影レンズの焦点位置と判断するようにすることが好ましい。このような条件を付すことで、真の合焦位置を確実に検出できるようになる。なお、前記パッシブセンサはラインセンサとすることができる。ラインセンサを採用することで構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
また、本発明には、スクリーン上に画像を投影するための投影レンズを光軸方向に移動させ該投影レンズの焦点位置を検出する方法であって、前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和を求めて、該総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出ステップと、前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出ステップとを含み、前記第1の検出ステップ及び前記第2の検出ステップで検出した位置が一致することを確認し、焦点合わせの動作を行なう合焦ステップとを含むことを特徴とするプロジェクタの焦点調節方法が含まれる。そして、この方法では、前記投影レンズを、無限遠焦点位置から最近焦点位置までの全範囲を移動させることが望ましい。このように投影レンズを全範囲で移動してから、第1の検出手段により検出するコントラスト値及び第2の検出手段により検出する差を参照して、投影レンズの合焦位置を決定すれば、誤りのない高精度な焦点調整を行なえる。
以上説明したように、本発明によれば、精度良く焦点調節が行なえるプロジェクタを提供できる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。図1は、実施形態に係るプロジェクタ2の概略を示したブロック図である。プロジェクタ2はスクリーン1に画像を投影する。本プロジェクタ2は、後述するように受光センサとして複数の画素を含むパッシブセンサを採用する。このパッシブセンサで検出する画像信号に基づいて最大のコントラスト値(Max_cont)を示した位置と、最大の差(Max_peak)を示した位置とにより投影レンズの合焦位置を決定する。すなわち、本プロジェクタ2はMax_cont位置とMax_peak位置とが、一致する位置を合焦位置とし、この合焦位置に投影レンズを移動して焦点を調整する。
本プロジェクタ2では、投影レンズを光軸方向に移動させて各画像毎にコントラスト値を検出し、このコントラスト値が最大となるMax_cont位置を検出する。本明細書におけるコントラスト(cont)値は、下式で示すようにパッシブセンサの隣接する画素の出力差の絶対値の総和として求められる。なお、この式はm番目の画素からn番目の画素までの範囲での総和を求める式を示している。
上記のように本プロジェクタ2では、コントラスト値が最大となる位置を合焦位置と想定する。但し、従来の問題で指摘した焦点評価値の場合と同様に、外乱等の影響でこの最大コントラスト値の位置(Max_cont位置)が真の合焦位置からずれる可能性も否定できない。そこで、本プロジェクタ2ではパッシブセンサからの画像信号毎に、最小のピークと最大のピークとの差(peak to peak)が最大となる位置(Max_peak位置)を確認してこれを利用する。すなわち、このMax_peak位置と上記Max_cont位置とが一致するときに、この位置を焦点位置として検出するという手法を取る。これにより正確に焦点位置を検出する。なお、パッシブセンサから出力される画像信号の波形にも最大値(最も大きなpeak)以外に複数の小さなpeakが存在する。本プロジェクタ2で検出するのは最小ピークと最大ピークとの差であり、この差の最大値Max_peakを検出することにより、確実に焦点位置を決定する。以下、本プロジェクタ2に含む構成を順に説明する。
図1を参照すると、本プロジェクタ2はスクリーン1に投影された画像からの光を検出するライン型パッシブ測光装置3を備えている。このライン型パッシブ測光装置3は、後述するように本プロジェクタ2が備える投影レンズ8からスクリーン1に投影された所定のパターン画像から受ける光の光量を計測する。プロジェクタ2の正面側(スクリーン側)には、投影レンズ8を含んだ投影レンズ光学系が設けられている。この投影レンズ光学系にはコンデンサレンズ等を含んでもよい。この投影レンズ光学系を介してスクリーン1へ画像が投影される。
ライン型パッシブ測光装置3はプロジェクタ2の正面側に撮像部31を有している。この撮像部31は、スクリーン1上に投影された画像からの光を受ける受光レンズ及びこれに対応したパッシブセンサを含んでいる。このパッシブセンサはライン型であり直線状に配列された複数、例えば164個の光検出素子(画素)を有するラインCCD又はその他のライン型撮像素子である。なお、本プロジェクタ2では、パッシブセンサとしてライン型のパッシブセンサを使用して構造の簡素化を図っている。
また、ライン型パッシブ測光装置3は、第1演算部32及び第2演算部33を備え、それぞれが上記撮像部31から画像信号を受ける。そして、この2つの演算部32、33から出力される信号はさらに制御部5に入力される。制御部5は、ライン型パッシブ測光装置3を制御すると共に、図示しないパーソナル・コンピュータ等の機器から入力画像を受け、画像情報を出力する投影画像生成部6及び投影レンズ8に向けて画像光を出力する表示駆動部7の制御を実行する。さらに、制御部5は光学系駆動部23を介して投影レンズ8を移動する。光学系駆動部23には投影レンズ8を光軸方向に移動させるステッピングモータ等が含まれる。上記制御部5はマイクロプロセッサ(CPU)により構成することができる。
さらにプロジェクタ2はメモリ部10を備えている。メモリ部10は所定のデータや命令を記憶して、制御部5及び第1演算部32、第2演算部33等に随時にデータや命令を供給し又は受け取る。このメモリ部10は、不揮発性のフラッシュメモリ等及び揮発性のRAM等の2つのタイプのメモリ装置を含むことができる。プロジェクタ2の動作に必要な命令や長期的に使用されるデータは不揮発性のメモリ装置に記憶され、一時的にのみ使用されるデータは揮発性のメモリ装置に記憶される。
上記第1演算部32は撮像部31から受けた画像信号毎にコントラスト値を算出する。具体的には、第1演算部32は所定周期或いは連続的に供給される各画像信号について隣接する画素間での出力差の絶対値を積算する。また、第2演算部33は、画像信号毎に最大ピークと最小ピークとの差(peak to peak)を出力する。上記演算部32、33からの出力信号は、制御部5に供給される。制御部5は演算部32、33から受ける信号に基づいて、投影レンズの焦点位置を判断する。さらに図2を参照して、本プロジェクタ2で実行される投影レンズの合焦位置検出の概要を説明する。
図2は、本プロジェクタ2でスクリーン1に投影したパターン画像を用いて焦点検出する様子を説明するため模式的に示した図である。図2は、プロジェクタ2から焦点調整に用いる所定のパターン画像PAがスクリーン1上に投影されている。パターン画像PAは白(W)と黒(B)とを含みコントラストを確認し易いように配色されている。このパターン画像PAは投影レンズ8を介して投影される。ここで、図1に示した制御部5が光学系駆動部23を制御して投影レンズ8の位置を光軸方向に移動することで、スクリーン1上に投影されるパターン画像PAの状態を変更する。
撮像部31は、投影レンズ8が移動されて変化したパターン画像PAを撮像する。撮像部31内では受光レンズ31aを介してパッシブラインセンサ31cの画素ライン上に上記パターン画像PAが結像される。ラインセンサ31cは結像した画像の光量に対応した電気信号を直列的に出力する。図2で示す例では、パッシブラインセンサ31cのm番目の画素からn番目の画素の範囲でパターン画像PAが検出されるように設定されている。よって、m番目からn番面の画素間でパターン画像PAに対応した画像信号SGが出力される。
図2で例示する画像信号SGの状態は、投影レンズ8が光軸方向に移動すると変化する。すなわちピントが合った状態でパターン画像PAが投影されると、画像信号SGの波形は矩形に近い状態となる。このときには白黒の境が波形から確認でき、大きな出力が現われる。その逆に、ピントがずれているときには潰れた波形となり、白黒の境が不明瞭で大きな出力が現われない。よって、ピントの一致、不一致の状態はラインセンサ31cの画素毎の出力値に基づいて画像信号SGの状態を確認できる。
ピントが合ったパターン画像PAは白黒の境目が明瞭となる。このときには、輝度比が大きくなりコントラスト値が最大となる。この状態では隣接する画素間の出力差の絶対値の総和が最大となる。よって、図2に示すように、本プロジェクタ2の第1演算部32は、ラインセンサ31cから出力された画像信号毎にm番目の画素からn番目の画素までの範囲で隣接する画素間の出力差の絶対値の総和を算定する。その一方で、ピントが合った時の画像信号では、ここに含まれる最大ピークと最初ピークとの差(peak to peak)が最大の値(Max_peak)となることにも着目してこれを検出する。そのために、第2演算部33では、ラインセンサ31cから出力された画像信号毎にm番目からn番目の画素の範囲内で最大となっている出力値(ここでの最大値)と最小となっている出力値(ここでの最小値)とを逐次確認する。そして、最大値と最小値との差(peak to peak)を検出する。そして、この差が最大であるMax_peakを求めて、これを焦点位置の検出に利用する。
上記のように本プロジェクタ2は、この2個の演算部32、33からの出力信号を参照して最終的な投影レンズの合焦位置を決定する。よって、本プロジェクタ2は、従来と比較して高精度のピント調節が可能なプロジェクタとなる。以下、本プロジェクタ2における焦点調節についてフローチャートを用いてさらに説明する。なお、本実施形態では第1演算部32及び制御部5で第1の検出手段、第2演算部33及び制御部5で第2の検出手段が構成され、さらに制御部5が焦点位置決定手段を構成する。
図3及び図4は、本プロジェクタ2で投影レンズの焦点検出をする際に、制御部5の制御下で実行されるフローチャートである。例えばプロジェクタ2の電源スイッチが投入された時に、制御部5は予め記憶されているパターン画像PAを投影画像生成部6から取り出して表示駆動部7に送り、投影レンズ8を介してスクリーン1上に投影する。さらに、制御部5は光学系駆動部23のステップモータを移動して投影レンズ8を初期位置(例えば無限遠焦点位置)に移動する(S11)。
続いて、制御部5は初期位置にある投影レンズ8の繰り出しを開始する(S12)。これと共に制御部5は、撮像部31内のパッシブラインセンサ31cを駆動制御する(S13)。そして、パッシブラインセンサ31cが検出した画像信号(センサデータ)は、それぞれ第1演算部32、第2演算部33に供給される(S14)。各演算部32、33ではA/D変換処理等が施されてから所定の処理が実行される(S15)。第2演算部33は、前述したように各画像信号での最大ピークと最小ピークとの差(peak to peak)が検出される(S16)。第1演算部32では前述したようにコントラスト値(cont)が算出される(S17)。各演算部32、33の検出信号は制御部5に供給される。
制御部5は、第2演算部33から供給された差(peak to peak)を先に保持している最大値(仮のMax_peak)と比較する(S18)。そして、更に大きな差が検出された場合にはm=1として、Max_peakを順次更新する(S19)。同様に制御部5は、第1演算部32から供給されるコントラスト値を先に保持しているこのトラスト値と比較し(S20)、より大きいコントラスト値が検出された場合にはn=1として、Max_contを更新する(S21)。
通常、最大値(Max_peak)が更新されるような画像信号はコントラスト値も高いのでm×n=1となる。よって、Max_peak及びMax_contは同時に更新される(S22,S23)。ノイズ等の影響がある場合には、(peak to peak)又はコントラスト値の一方の最大値が更新されるという場合も想定される。しかし、この場合には、ステップ22でデータが更新されることなく、m、n=0とされる(S24)。すなわち、このフローチャートではステップ22で、ある画像信号について同時にMax_peak及びMax_contが検出されるという条件がm×n=1で規定されている。よって、最大の出力値及び最大コントラスト値を呈する合焦位置を確実に検出することができる。
上記ステップ24までの処理は、投影レンズ8を移動してスクリーン1上に投影するパターン画像PAが変更される毎に繰返される。よって、投影レンズ8のレンズ繰り出しが終端位置(例えば最近焦点位置)に至るまで前述した処理が繰返される(S25)。このように投影レンズ8は初期位置から最終位置までの全範囲を移動される。よって、投影レンズ8が移動する全範囲を確認して、最大の(peak to peak)及び最大コントラスト値を呈する位置を検出するので、精度よく合焦位置を決定することができる。
図3、4に示したフローチャートでの処理をまとめると以下の様に要約できる。本プロジェクタ2では、制御部5の制御に基づいて投影レンズ8が光軸方向に移動されスクリーン上に投影されるパターン画像PAの焦点が順次変更される。投影レンズ8の移動で状態が変化したパターン画像PAは、逐次に撮像部31のパッシブラインセンサ31cで検出される。ここでパッシブラインセンサ31c検出された画像信号は、逐次に2個の演算部32、33に供給される。第1演算部32は画像信号毎でのコントラスト値を算出し、第2演算部33は画像信号毎に最大ピークと最初ピークとの差(peak to peak)を算出して制御部5に供給する。制御部5は投影レンズ8を始端から終端まで移動させながら、peak to peakの最大値(Max_peak)及びコントラスト値の最大値(Max cont)を検出する。そして、制御部5は2つの最大値(Max)を検出した投影レンズ8の位置を参照して最終的に合焦位置と判断する。そして最後に投影レンズ8を合焦位置に移動させることで、焦点調節を完了する(S26)。
図3、4で示した処理では、最大コントラスト値(Max_cont)のみでなく、最大の差(Max_peak)を示した画像信号を検出した投影レンズ8の位置が合焦位置と判断されることになる。よって、コントラスト値のみを用いて焦点位置を探す場合より、精度良く本来の合焦位置を検出できる。なお、図3で示したフローチャートでは、最大の差(Max_peak)検出の処理をコントラスト値算出の処理よりも前で実行するように例示しているがこの順序を逆、或いは平行処理するようにしてもよい。この後段のMax_peakの検出及びMax_contの更新処理についても同様に、順序を逆、或いは平行処理するようにしてもよい。
以上説明したように、本プロジェクタ2ではコントラスト値と共に画像信号のpeak to peakも参照するので、正確な合焦位置を検出して、投影レンズの焦点調節を行なうことができる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 スクリーン
2 プロジェクタ
3 ライン型パッシブ測光装置
5 制御部
8 投影レンズ
23 光学系駆動部
31 撮像部
31a 受光レンズ
31c パッシブラインセンサ
32 第1演算部
33 第2演算部
PA パターン画像
2 プロジェクタ
3 ライン型パッシブ測光装置
5 制御部
8 投影レンズ
23 光学系駆動部
31 撮像部
31a 受光レンズ
31c パッシブラインセンサ
32 第1演算部
33 第2演算部
PA パターン画像
Claims (5)
- スクリーン上に画像を投影するための投影レンズと、
前記投影レンズを光軸方向に移動するレンズ移動手段と、
前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサと、
前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和を求めて、該総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出手段と、
前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段の検出値に基づいて、前記投影レンズの合焦位置を決定する焦点位置決定手段とを含むことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記焦点位置決定手段は、前記第1の検出手段が検出した位置と前記第2の検出手段が検出した位置とが一致するときに、該位置を前記投影レンズの焦点位置と判断することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記パッシブセンサはラインセンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
- スクリーン上に画像を投影するための投影レンズを光軸方向に移動させ該投影レンズの焦点位置を検出する方法であって、
前記スクリーン上の画像から受光する、複数の画素を有しているパッシブセンサから出力された画像信号毎に隣接する画素の出力差の絶対値の総和を求めて、該総和が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第1の検出ステップと、
前記パッシブセンサから出力された画像信号毎に最小ピークと最大ピークとの差が最大となる前記投影レンズの位置を検出する第2の検出ステップとを含み、
前記第1の検出ステップ及び前記第2の検出ステップで検出した位置が一致することを確認し、焦点合わせの動作を行なう合焦ステップとを含むことを特徴とするプロジェクタの焦点調節方法。 - 前記投影レンズを、無限遠焦点位置から最近焦点位置までの全範囲を移動させることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタの焦点調節方法。
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JP2003290974A JP2005062371A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | プロジェクタ及びプロジェクタの焦点調節方法 |
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CN102081287B (zh) * | 2009-11-30 | 2012-06-27 | 亚洲光学股份有限公司 | 投影装置 |
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2003
- 2003-08-08 JP JP2003290974A patent/JP2005062371A/ja not_active Withdrawn
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