JP2005043728A - プロジェクタ、その焦点調節方法、およびその焦点調節プログラム - Google Patents

プロジェクタ、その焦点調節方法、およびその焦点調節プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 スクリーン上に投影する画像の焦点合わせを精度よく行なうことができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】 投影レンズ光学系8によりスクリーン上に投影された画像の反射光を受光し、反射光の受光強度に応じた電気信号を出力する受光センサ21と、受光センサ21からの電気信号に演算を行い、画像のコントラスト値を取り出す演算部22と、投影レンズ光学系8を予め設定された初期位置から一定の速度で移動させて投影光の焦点距離を変更しながら、受光センサ21で反射光を受光して演算部22で生成される画像のコントラスト値を比較し、このコントラスト値が最大となる位置を、初期位置からの移動時間を計時することで検出する制御回路5を有している。コントラスト値が最大となる位置に投影レンズ光学系8を移動させる時には、投影レンズ光学系8を初期位置から検出した移動時間だけ検出時と同一方向に移動させて位置合わせを行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明はスクリーン上に投影する画像の焦点合わせを精度よく行なうプロジェクタ、その焦点調節方法、およびその焦点調節プログラムに関する。
画像をスクリーン上に投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上に投影された画像の焦点合わせを精度よく行なうことが、プロジェクタの利便性を高めるために望まれている。
画像の焦点を合わせる方法の1つとして、入力した画像信号のコントラスト値が再生画像の精細度に対応していることに着目し、コントラスト値が最大となるように投影レンズの位置を合焦位置に一致させる自動焦点調節方法が知られている。
特許文献1に開示された自動焦点調節方法について説明する。特許文献1に開示された発明は、撮像装置に関する発明であり、図6に示されるように主レンズ101と、フォーカスレンズ102と、絞り兼用シャッター103と、フォーカスモータ104と、リセットスイッチ105と、光電変換素子106と、撮像回路107と、演算回路108と、CPU109と、モード切り替えスイッチ110とを有している。
被写体像を光電変換素子106上に結像させるフォーカスレンズ102を、無限遠位置から最近焦点位置へ光軸方向に連続的に移動させる。フォーカスレンズ102により光電変換素子106上に結像された被写体像を光電変換素子106により電気信号に変換し、撮像回路107により電気信号を後段の演算回路108に適した輝度信号に変換する。輝度信号は、演算回路108に入力され、焦点評価値が求められる。なお、焦点評価値はコントラストの大小を表しており、焦点評価値が高いほど画像の精細度が高いと言える。
この最も焦点評価値が高いフォーカスの位置を検出するための特許文献1に開示された手順を図7を参照しながら説明する。フォーカスレンズ102を初期位置に駆動すると、フォーカスモータがNステップ分だけ正回転し、フォーカスレンズが無限遠にピントがあった無限ピント位置(図7に示すB位置)に駆動される。なお、ステッピングモータは、パルス信号を1つ送ると、1ステップ(モータに応じて設定された回転角度)だけ回転するモータであり、回転方向も正回転と逆回転の2種類がある(以下では、説明を簡略化するため、初期位置から無限ピント位置方向への回転を正回転、これとは逆方向への回転を逆回転と呼ぶ)。
次に、フォーカスモータ104を正回転させて、焦点評価値が最大となるフォーカスレンズの位置を検出する。この例では、図7に示すN+15パルス正回転した位置で焦点評価値が最大になったとする(図7に示すC位置)。CPU109内のパルスメモリには、この時のパルスカウント数N+15が記憶される。
次に、このピーク値が偽りのピーク値ではないことを確認するため、C位置からさらにフォーカスレンズを正回転方向に移動させ、焦点評価値が下がることを確認する(図7に示すD点)。ここで初めてC点が合焦位置であると判断し、フォーカスモータ104はパルスメモリに記憶されている焦点評価値が最大となったパルス数N+15に対し、−5パルスのN+10パルスの位置まで逆回転させる(図7に示すE点)。この位置から焦点評価値が最大となったパルス位置N+15(図7に示すC点)まで正回転させ、合焦させる。
特開平8−186752号公報
しかしながら、モータによるフォーカスレンズの移動では、正方向に回転させた場合と、逆方向に回転させた場合とで移動距離にズレが生じるという問題がある。
これは、正回転と逆回転とでモータの単位時間当たりの回転数が異なる、カムやギアなどの駆動装置が正回転と逆回転とで単位時間当たりに進む距離が異なるなどの要因によって発生する。
従って、特許文献1の発明も、合焦までのフォーカスレンズの位置合わせの工程の中に逆回転が含まれているため、検出した合焦位置に正確にフォーカスレンズを合わせることができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、スクリーン上に投影する画像の焦点合わせを精度よく行なうことができるプロジェクタ、その焦点調節方法、およびその焦点調節プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載のプロジェクタは、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタであって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させる制御を行う制御部を有することを特徴としている。
請求項1記載のプロジェクタは、合焦位置を検出する時と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、光学系を一方向にだけ移動させる。初期位置への位置合わせは精度よく行なうことが可能であるため、検出した合焦位置へ、この初期位置から移動させる制御を行なうことで、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置へ光学系を精度よく位置合わせすることができる。
請求項2記載のプロジェクタは、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタであって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させる制御を行う制御部を有することを特徴としている。
プロジェクタの使用する光源の光量は一定ではなく、また、外光としての蛍光灯の輝度も周囲の温度や点灯時間によって変化する。このため受光素子で受光する反射光の光量にも誤差が含まれる。そこで、反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定することで、外光や光源の光量の変動に起因する誤差を取り除くことができる。
請求項3記載のプロジェクタの焦点調節方法は、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節方法であって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させることを特徴としている。
請求項3記載のプロジェクタは、合焦位置を検出する時と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、光学系を一方向にだけ移動させる。初期位置への位置合わせは精度よく行なうことが可能であるため、検出した合焦位置へ、この初期位置から移動させる制御を行なうことで、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置へ光学系を精度よく位置合わせすることができる。
請求項4記載のプロジェクタの焦点調節方法は、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節方法であって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させることを特徴としている。
プロジェクタの使用する光源の光量は一定ではなく、また、外光としての蛍光灯の輝度も周囲の温度や点灯時間によって変化する。このため受光素子で受光する反射光の光量にも誤差が含まれる。そこで、反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定することで、外光や光源の光量の変動に起因する誤差を取り除くことができる。
請求項5記載のプロジェクタの焦点調節プログラムは、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節プログラムであって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させることを特徴としている。
請求項5記載のプロジェクタは、合焦位置を検出する時と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、光学系を一方向にだけ移動させる。初期位置への位置合わせは精度よく行なうことが可能であるため、検出した合焦位置へ、この初期位置から移動させる制御を行なうことで、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置へ光学系を精度よく位置合わせすることができる。
請求項6記載のプロジェクタの焦点調節プログラムは、投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節プログラムであって、前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させることを特徴としている。
プロジェクタの使用する光源の光量は一定ではなく、また、外光としての蛍光灯の輝度も周囲の温度や点灯時間によって変化する。このため受光素子で受光する反射光の光量にも誤差が含まれる。そこで、反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定することで、外光や光源の光量の変動に起因する誤差を取り除くことができる。
本発明によれば、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを考慮することなく、合焦位置へ光学系を精度よく位置合わせすることができる。
次に、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
図1に示されるように本実施例のプロジェクタ2は、投影レンズ光学系8により投射された投射光の、スクリーン1での反射光を受光して、投射光の焦点位置を判定するためのコントラスト値を出力する自動焦点検出装置20と、プロジェクタ2に対するスクリーン1の相対的な傾斜角度を、水平面内および垂直面内において正確に測定する第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4とを備えている。
また、図1に示す制御回路5は、自動焦点検出装置20と、第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4と、図示しないパーソナルコンピュータ等の機器から画像を入力して、画像情報を出力する投影画像生成部6と、投影レンズ光学系8へ画像を出力する表示駆動部7と、投影レンズ光学系8の焦点距離を可変するために、光軸に沿って投影レンズ光学系8を移動させるパルスモータ等からなる光学系駆動部23と、を制御する。
制御回路5は、自動焦点検出装置20の演算部22からの出力を受けて、光学系駆動部23により投影レンズ光学系8を移動させることで焦点距離を調節する。さらに、制御回路5は、第1ライン型パッシブ測距装置3の演算部32および第2ライン型パッシブ測距装置4の演算部42からの出力に基づいて、プロジェクタ2に対するスクリーン1の水平方向および垂直方向の相対的な傾斜角度を算出する。制御回路5は、また、算出された傾斜角度に基づいて台形歪を補正するように投影画像生成部6と表示駆動部7を制御し、スクリーン1の上下、左右に投影される画像の拡大、縮小を行なう。
メモリ部10は、プロジェクタ2の構成に必要なデータや命令を記憶していて、制御回路5と演算部22と演算部32及び42等に随時データや命令を供給し、これら各部から演算結果のデータを受け取る。また、メモリ部10は不揮発性のフラッシュメモリや揮発性のRAMなどの2種類のメモリ装置を有し、必要なデータや命令、および長期的に使用されるデータを不揮発性のメモリ装置に記憶し、一時的にのみ使用されるデータを揮発性のメモリ装置に記憶する。
自動焦点検出装置20には、投影レンズ光学系8により投射された投射光の、スクリーン1での反射光を受光する受光センサ21と、受光センサ21から出力される電気信号に演算を行い、画像のコントラスト値を出力する演算部22とを有している。受光センサ21として、CCDラインセンサなどを適用することができる。
図2を参照しながら自動焦点検出装置20の演算部22について説明する。図2に示されるように演算部22は、受光センサ21から入力した電気信号から高周波成分を取り出す高域通過フィルタ(HPF)22aと、高周波成分だけとなった輝度信号の振幅検波を行なう検波器22bと、検波器22bの検波出力をA/D変換し、ディジタル信号に変換するA/D変換器22cと、A/D変換器22cから出力されるディジタル信号を積分する積分器22dと、を有している。積分器22dからは図3に示すような画像信号のコントラスト値が出力される。
画像信号の高周波成分に現れるコントラスト値は、図3に示されるように、合焦位置でコントラスト値が最大となり、合焦位置から外れるに従って、コントラスト値が減少していくという特性を有している。この特性を利用して本実施例は、投影レンズ光学系8から投射される投射光がスクリーン1上に像を結ぶ時の投影レンズ光学系8の位置(合焦位置)を検出する。
より詳細に説明すると、まず、オートフォーカス用の画像パターンを投影レンズ光学系8からスクリーン1に投射する。投影レンズ光学系8は光学系駆動部23によって図3に示す初期位置から一定の速度で移動する。初期位置とは、投影レンズ光学系8によって投射される画像のピントが合う位置(合焦位置)が無限遠となる投影レンズ光学系8の位置であり、投影レンズ光学系8はこの初期位置から焦点距離が短くなる方向に移動していく。移動する投影レンズ光学系8から投射され、スクリーン1で反射された反射光を受光センサ21で受光して、演算部22により画像のコントラスト値を算出する。算出されたコントラスト値は、投射光がスクリーン1上に像を結ぶ時に最大値となるため、このコントラスト値が最大となる位置(投影レンズ光学系8の移動時間)を検出することで合焦位置を検出することができる。
また、本実施例では、得られた合焦位置に投影レンズ光学系8を移動させるために、合焦位置を検出するためのコントラスト値を測定した測定工程と同じ初期位置から同じ方向に移動させる。すなわち、合焦位置の検出と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、投影レンズ光学系8を一方向にだけ移動させる。初期位置への位置合わせは精度よく行なうことが可能であるため、検出した移動時間だけ投影レンズ光学系8を測定工程の時と同じ方向に移動させることで、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置への投影レンズ光学系8の位置合わせを精度よく行なうことができる。
また、プロジェクタ2が電源の供給を受ける交流電源は、様々な電気・電子機器が接続されていた場合、これらから発生するノイズが少なからず乗ってしまう。また、交流電源に接続された各機器の消費電力の変動により、電源の波形そのものが歪んでしまっている場合も多い。従って、この電源の供給を受けて発光する光源の光量が一定になることはない。また、蛍光灯などの外光についても同様である。このような要因によって受光センサ21で受光する反射光の光量にも誤差が含まれる。
このため本実施例は、投影レンズ光学系8を初期位置から予め決められた時間だけ移動させて、この間に受光センサ21で受光した反射光のコントラスト値が最大となる位置(初期位置からの移動時間)を検出する測定工程を複数回実行する(図3には、測定工程を3回行ない、コントラスト値が最大となる、初期位置からの移動時間T1,T2,T3を算出した状態が示されている)。そして、各測定工程で得られた投影レンズ光学系8の位置(初期位置からの移動時間)の平均値を求めて、得られた位置(初期位置からの移動時間)を真の合焦位置と判定する。このようにして外光や光源の光量の変動に起因する誤差を取り除くことができる。
図4に示されたフローチャートを参照しながら、自動焦点検出装置20による合焦位置検出の手順について説明する。プロジェクタ2の電源投入後に自動焦点調節操作が開始される。まず、光学系駆動部23により投影レンズ光学系8が初期位置に駆動され、計測結果を記憶するメモリ部10の領域が初期化される(ステップS1)。初期化される情報としては、定められた時間Ts内でコントラスト値が最大となる時間を検出する測定工程の測定回数をカウントする変数iと、測定時間Tsを計時するタイマの値と、投影レンズ光学系8から投射され、スクリーン1で反射された反射光を受光センサ21で受光し、演算部22による演算で算出された画像のコントラスト値を保持するコントラスト値(cont)と、算出されたコントラスト値の中で値が最大となるコントラスト値(Max_cont)と、コントラスト値が最大となった時間(T[i])とが挙げられる。なお、コントラスト値が最大となったコントラスト値(Max_cont)と、コントラスト値が最大になった時間(T[i])とは、複数回行なわれる各測定工程毎に記録される。
次に、プロジェクタ2内に予め記憶されている、自動焦点調節に適したオートフォーカス用の画像パターンを投影レンズ光学系8によりスクリーン1に投射する(ステップS2)。
次に、投影レンズ光学系8の移動時間を計時するタイマを作動させ、光学系駆動部23により投影レンズ光学系8を初期位置(焦点距離が無限遠となる位置)から一定速度で移動させる(繰り出し開始)。同時に受光センサ21がスクリーン1に投影された画像パターンの反射光を受光する(ステップS3)。受光センサ21は受光した反射光強度に応じた電気信号を後段の演算部22に出力する(ステップS4)。受光センサ21からの電気信号は演算部22でフィルタ処理、A/D変換処理、積分処理などが施され(ステップS5)、画像のコントラスト値(cont)が算出される(ステップS6)。算出されたコントラスト値(cont)は、制御回路5に出力される。
制御回路5は、演算部22で算出されたコントラスト値(cont)が、最大のコントラスト値(Max_cont)よりも大きいか否かを判定する。最大のコントラスト値(Max_cont)とは、算出したコントラスト値よりも先に得られたコントラスト値の中で値が最大のものである。もし、算出したコントラスト値(cont)が最大コントラスト値(Max_cont)よりも大きければ(ステップS7/YES)、コントラスト値(cont)を最大コントラスト値(Max_cont)として入れ換え、このコントラスト値を検出した時点のタイマの時間(T[i])を記憶する(ステップS8)。また、算出したコントラスト値が最大コントラスト値(Max_cont)よりも小さい場合には(ステップS7/NO)、このコントラスト値に対する処理を終了する。
次に、現在のタイマの時間が、あらかじめ設定された繰り出し時間Tsに達しているか否かを判定する(ステップS9)。達していなければ(ステップS9/NO)、受光センサ21で出力される反射光強度に応じた電気信号からコントラスト値を算出し、最大コントラスト値(Max_cont)と比較する手順を繰り返す。
もし、現在のタイマの時間が繰り出し時間Tsに達したならば(ステップS9/YES)、測定工程の回数をカウントする変数iを1インクリメントし(ステップS10)、変数iが予め決められた回数imaxと同じ値になったか否かを判定する(ステップS11)。変数iが予め決められた回数imaxと同じ値になっていない場合には(ステップS11/NO)、投影レンズ光学系8を初期位置に移動してタイマをリセットし、コントラスト値が最大となる位置(初期位置からの投影レンズ光学系8の移動時間)を再度測定する。
変数iが予め決められた回数imaxと同じ値となった場合には(ステップS11/YES)、投影レンズ光学系8を初期位置に移動してタイマをリセットし(ステップS12)、各測定工程で得られたMax_cont[i]の時間T[i]の平均値を算出する(ステップS13)。図3に示される例では、3回の測定工程で得られたMax_cont[i]の時間T1,T2,T3から(T1+T2+T3)/3が算出される。
得られた平均値(T1+T2+T3)/3を真の合焦位置と判定し、光学系駆動部23により投影レンズ光学系8を得られた合焦位置に移動させる。得られた合焦位置に投影レンズ光学系8を移動させる時には、合焦位置を検出するための測定工程と同じ初期位置から同じ方向に移動させる。すなわち、合焦位置の検出と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、投影レンズ光学系8を一方向にだけ移動させる。このようにしてモータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置への投影レンズ光学系8の位置合わせを精度よく行なうことができる。
上述した実施例1では、投射光の焦点位置を判定するためのコントラスト値を出力する自動焦点検出装置20と、プロジェクタ2に対するスクリーン1の相対的な傾斜角度を、水平面内および垂直面内において正確に測定する第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4とを別々に設けていた。
本実施例では、図5に示されるように第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4のいずれか一方に実施例1の自動焦点検出装置の機能を持たせている。第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4の撮像部31、41にはラインセンサが用いられているので、このラインセンサのいずいれかの出力を、演算部32または42により演算し、画像のコントラスト値を出力する。制御回路5は、第1及び第2ライン型パッシブ測距装置3及び4のいずれか一方から出力されるコントラスト値により、このコントラスト値が最大となる位置(図3に示す初期位置からの投影レンズ光学系8の移動時間)を検出して、投影レンズ光学系8からの画像がスクリーン1上に投影されるように位置合わせを行なう。
このように本実施例は、投射光の焦点位置を検出する焦点検出機能を、測距装置に設けたことにより、部品点数を削減しプロジェクタの構成を簡略化させることが可能となる。
次に、本発明のプロジェクタの焦点調整プログラムの実施例を説明する。本実施例は、図1に示すCPU9の処理を、ハードウェア回路と、ハードウェア回路から制御プログラムを読み出して、この制御プログラムに従った処理を行なうコンピュータとによって行なうものである。具体的な処理としては、投影レンズ光学系8を初期位置から一定の速度で移動させる駆動制御を行い、投影レンズ光学系8から出力される投影光の焦点距離を変更する焦点距離変更処理と、投影レンズ光学系8によりスクリーン1上に投影された画像の反射光を受光センサ21に受光させて、この受光センサ21から出力される、反射光の受光強度に応じた電気信号から画像のコントラスト値を生成するコントラスト値生成処理と、投影レンズ光学系8を初期位置から移動させて投影光の焦点距離を変更しながら、コントラスト値生成処理で生成されるコントラスト値を比較し、コントラスト値が最大となる位置を、初期位置からの移動時間を計時することで検出する合焦位置検出処理と、投影レンズ光学系8を駆動制御し、投影レンズ光学系8を初期位置から検出した移動時間だけ移動させ、投影レンズ光学系8をコントラスト値が最大となる位置に移動させる位置合わせ処理と、を実行させる。
これらの処理を実行することで、投影レンズ光学系8から投射される画像をスクリーン1上に精度よく映すことが可能となる。
また、得られた合焦位置に投影レンズ光学系8を移動させるために、コントラスト値を測定した時と初期位置から同じ方向に移動させる。すなわち、合焦位置を検出する時と、検出した合焦位置に位置合わせする時とで、投影装置を一方向にだけ移動させる。初期位置への位置合わせは精度よく行なうことが可能であるため、検出した移動時間だけ投影装置を測定工程の時と同じ方向に移動させることで、モータや、駆動機構の回転方向の違いによって生じる移動距離のズレを生じさせることなく、合焦位置へ投影装置を精度よく位置合わせすることができる。
また、投影レンズ光学系8を初期位置から移動させて、コントラスト値生成処理で生成されるコントラスト値が最大となる位置を検出する合焦位置検出処理を、複数回実行し、検出した所定回数分の初期位置からの移動時間の平均値を真の合焦位置と判定し、位置合わせ処理により投影装置を位置合わせする処理とをコンピュータに実行させる。
プロジェクタの使用する光源の光量は一定ではなく、また、外光としての蛍光灯の輝度も周囲の温度や点灯時間によって変化する。このため受光素子で受光する反射光の光量にも誤差が含まれる。そこで、投影装置を初期位置から移動させてコントラスト値が最大となる位置を検出する処理を所定回数繰り返し行い、検出した所定回数の、初期位置からの移動時間を平均した平均時間を合焦点と判定することで、外光や光源の光量の変動に起因する誤差を取り除くことができる。
なお、上述した実施例は本発明の好適な実施例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施例では、投影レンズ光学系8によって投射される画像のピントが合う位置(合焦位置)が無限遠となる投影レンズ光学系8の位置を初期位置として、投影レンズ光学系8をこの初期位置から焦点距離が短くなる方向に移動させていた。これとは逆に、画像のピントが合う位置(焦点距離)が最も短くなる投影レンズ光学系8の位置を初期位置として、投影レンズ光学系8をこの初期位置から焦点距離が長くなる方向に移動させるものであってもよい。
本実施例のプロジェクタの構成を示すブロック図である。 自動焦点検出装置20の演算部22の構成を示すブロック図である。 コントラスト値が最大となる位置を検出する手順を示す図である。 動作手順を示すフローチャートである。 実施例2のプロジェクタの構成を示すブロック図である。 特許文献1に開示された発明の構成を示す図である。 特許文献1に開示された発明での合焦位置の検出手順を示す図である。
符号の説明
1 スクリーン 2 プロジェクタ
3 第1ライン型パッシブ測距装置 4 第2ライン型パッシブ測距装置
5 制御回路 6 投影画像生成部
7 表示駆動部 8 投影レンズ光学系
10 メモリ部 20 自動焦点検出装置
21 受光センサ 22 演算部
31、41 撮像部 32、42 演算部

Claims (6)

  1. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタであって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させる制御を行う制御部を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタであって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させる制御を行う制御部を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節方法であって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させることを特徴とするプロジェクタの焦点調節方法。
  4. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節方法であって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させることを特徴とするプロジェクタの焦点調節方法。
  5. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節プログラムであって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記合焦位置まで移動させることを特徴とするプロジェクタの焦点調節プログラム。
  6. 投影装置によりスクリーン上に投影された画像の反射光を利用して、前記投影装置の光学系の焦点距離を調節するプロジェクタの焦点調節プログラムであって、
    前記光学系を初期位置から一方向に移動させて焦点距離を変更しながら、前記反射光に基づき合焦位置を特定する操作を複数回実行させて平均の合焦位置を特定し、前記光学系を前記初期位置から前記平均の合焦位置まで移動させることを特徴とするプロジェクタの焦点調節プログラム。
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JP2022526043A (ja) * 2019-12-26 2022-05-20 成都極米科技股▲ふん▼有限公司 投影フォーカス方法、装置、プロジェクター、及び読み取り可能な記憶媒体

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