JP2005062271A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メディアを搬送する搬送経路上にカラーセンサを設け、定着され永久固着画像となったメディア上の画像の濃度または色度を検知し、前記検知データをフィードバックし、画像の濃度または色度を制御するカラー画像形成装置において、カラーセンサが温度特性の影響を受けず安定した出力値を得る為のファンを設けていることを特徴とする。
【解決手段】カラーセンサが定着装置近傍に配置された場合や熱を持ったメディアの移動によりカラーセンサ近傍の温度が上昇しても、カラーセンサの周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうことを防止し、安定した出力値を得られるようにすることにより、安定したカラー画像形成を行えるカラー画像形成装置を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】カラーセンサが定着装置近傍に配置された場合や熱を持ったメディアの移動によりカラーセンサ近傍の温度が上昇しても、カラーセンサの周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうことを防止し、安定した出力値を得られるようにすることにより、安定したカラー画像形成を行えるカラー画像形成装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンター、カラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜5に本発明に係る画像形成装置の従来例を示し、以下その構成を詳細に説明する。
【0003】
アルミシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)またはA−Si、CdS、Se等からなる光導電体を塗布して構成される感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)は、不図示の駆動手段によって半時計回りの向きに駆動され、帯電器2(2a,2b,2c,2d)により所定電位に均一に帯電される。
【0004】
また、装置本体内の感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)のそれぞれ上方には現像装置4(4a、4b、4c、4d)が配置されている。感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)の下方には、ローラ21(21a、21b、21c)によって張架された中間転写体23が配置されている。装置本体上方には、露光装置を構成するレーザーダイオード7(7a,7b,7c,7d)、高速モータ8(8a,8b,8c,8d)それぞれによって回転駆動される多面鏡9(9a,9b,9c,9d)、レンズ10(10a,10b,10c,10d)及び折り返しミラー11(11a,11b,11c,11d)が配置されている。
【0005】
次に画像形成について説明する。ホストから画像データが入力されるとCPU14は、多面鏡9(9a,9b,9c,9d)を回転させるなどの所定の動作をスタートさせるとともに、画像データをレーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)に送る。このとき画像データとしては、イエロー(以下、Yと略記)、マゼンタ(以下、Mと略記)、シアン(以下、Cと略記)、ブラック(以下、Bkと略記)の面データが送られてくるので、CPU14は、データをそれぞれの色に対応したレーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)へデータを送る。そして、レーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)は、レーザーダイオード7(7a,7b,7c,7d)を発光させ、その光は光路13(13a,13b,13c,13d)を通って感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)に照射され、潜像が形成される。さらに、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)が回転すると、この潜像は現像装置4(4a,4b,4c,4d)によって可視化される。中間転写体23は感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)とほぼ同速で回転しており、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)上に形成担持されたトナー画像はバイアス印加された一次転写ローラ22(22a,22b,22c,22d)によって中間転写体23の外周面に一次転写される。次に、レジストローラ18まで給紙されている転写材Pは中間転写体23上の画像と同期して送り出され、バイアス印加された2次転写ローラ3によって中間転写体23上のトナー像は転写材Pへ転写される。さらに、転写材Pは、定着装置5を通り、溶融固着され、その後排紙トレイ50もしくは51上に排紙されることにより、カラー画像が得られる。
【0006】
また、中間転写体23上の転写残トナーは、ブレード手段等の中間転写体クリーナー24により清掃され、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)上に残留したトナーはファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置6(6a,6b,6c,6d)によって清掃される。
【0007】
上記のようなカラー画像形成装置において近年、出力画像の高画質化が求められている。
【0008】
特に、濃度の階調とその安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
【0009】
ところが、前記カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動してしまう。
【0010】
特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな濃度の変動でもカラーバランスが崩れてしまう恐れがあるので、常に一定の濃度−階調特性を保つ必要がある。
【0011】
そこで、Y,M,C,Bk各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正手段をもち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
【0012】
また、装置各部の変動が起こっても一定の濃度−階調特性が得られるように、各色のトナーで濃度検知用トナーパッチを中間転写体やドラム等の上に作成し、その未定着トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ41で検知し、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像を得るように構成している。
【0013】
しかし、上記未定着トナー用濃度検知センサ41を用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。
【0014】
転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。
【0015】
この変化には、上記未定着トナー用濃度検知センサを用いた濃度制御では対応できない。
【0016】
そこで転写、定着後に転写材上の単色トナー画像の濃度又はフルカラー画像の色度を検知する濃度又は色度検知センサ(以下カラーセンサとする)42を設置し、濃度又は色度制御用カラートナーパッチ(以下パッチとする)を転写材上に形成し、検知した濃度又は色度を露光量、プロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などのプロセス条件にフィードバックし、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行う画像形成装置が考えられている。
【0017】
次にカラーセンサ42の構成の一例を示す。
【0018】
カラーセンサ42は、白色LED53とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより構成される。白色LED53を定着後のパッチが形成された転写材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの受光部は、54bのようにRGBが独立した画素となっている。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54の電荷蓄積型センサは、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、数セット並んでいるものでも良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
【0019】
このことにより得られる3つの異なる出力、例えばRGB出力から、CMYKを識別したり、濃度を検知することができる。
【0020】
また、RGB出力を線形変換等で数学的な処理をしたり、ルックアップテーブル(LUT)で変換することで色度を検知することができる。
【0021】
そこで、プリンタの出力部付近にカラーセンサ42を設置し、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知し、濃度又は色度制御を行っている。
【0022】
濃度又は色度の制御方法は様々ある。例えば測定した濃度からガンマ特性制御や、測定した色度からカラーマッチングテーブルや色分解テーブルの補正を実施する。
【0023】
また、カラーセンサ42が、転写材上のパッチ(画像)を安定して読み取れるよう、転写材の動きを規制するコロ33を設けているものもある。また、転写材Pは、搬送ローラ31と搬送ローラ32の間にある搬送リブ・ガイド80に沿って搬送される。
【0024】
【特許文献】
特開2002−091121号
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラーセンサは定着装置を通り、永久固着画像となったメディア上の画像をセンシングする為、定着装置を通り、熱を持ったメディアがカラーセンサ近傍を通ることになる。また、カラーセンサ自体が定着装置と排紙口にまたがる搬送部近傍に設けられることになる。これらのことは、センサを構成する発光部及び受光部の経時変化や周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうという、出力値の不安定化の原因となっていた。
【0026】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明では、定着装置を通り、永久固着画像となったパッチ(画像)を読み取るというカラーセンサの機能上、前記カラーセンサが定着装置近傍に配置された場合や熱を持ったメディアの移動によりカラーセンサ近傍の温度が上昇しても、カラーセンサの周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうことを防止し、安定した出力値を得られるようにすることにより、安定したカラー画像形成を行えるカラー画像形成装置を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第1実施例を説明する。ただし、図3〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0028】
図1に示すように、カラーセンサ42近傍にカラーセンサ42を冷却し、カラーセンサ42の周囲温度の変化を抑えるためのファン70aを設置する。
【0029】
このように、カラーセンサ冷却用のファン70aを設けることにより、カラーセンサ42から、温度特性の影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得られるようになる。
【0030】
(第2実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第2実施例を説明する。ただし、図1、3〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0031】
図2に示すように、搬送路上を搬送中のメディアが、波打ち状態になっていて、センサ読み取り精度が悪化してしまうのを防ぐ為に、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを設ける。
【0032】
このように、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを設けることにより、特にAで示すカラーセンサ近傍において、搬送中のメディアがセンサに対向するリブ・ガイド面に沿うことになり、カラーセンサ42から分光特性のバラツキの影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得られるようになる。
【0033】
(第3実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第2実施例を説明する。ただし、図1〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0034】
前記、第1の実施例及び前記第2の実施例より、カラーセンサ冷却用のファン70aは、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを兼ねることが出来る。また逆に、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bは、カラーセンサ冷却用のファン70aを兼ねることが出来る。
【0035】
このように、カラーセンサ冷却用のファン70aは、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを兼ねる、または、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bは、カラーセンサ冷却用のファン70aを兼ねることで、ファンの設置個数の削減と、になる。
【0036】
尚、本発明に係わる画像形成装置は上記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更可能である。例えば、光学系はレーザー光を多面鏡によってスキャンするもの以外にLEDアレイを用いたものでもよいし、カラー画像形成法も中間転写方式以外に多重現像方式や多重転写方式といったものでもかまわない。また、現像方式もインラインカラー方式だけでなく、ロータリー方式であっても良い。そして、ファンの取り付け位置や風向もセンサの冷却とメディアをリブ・ガイドに沿わせられる範囲内で設置・設定可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センサが温度特性の影響、分光特性のバラツキの影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得ることが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る技術を説明する図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る技術を説明する図である。
【図3】従来の技術を説明する図である。
【図4】従来の技術を説明する図である。
【図5】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
42 カラーセンサ
70a,70b ファン
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンター、カラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜5に本発明に係る画像形成装置の従来例を示し、以下その構成を詳細に説明する。
【0003】
アルミシリンダーの外周面に有機感光体(OPC)またはA−Si、CdS、Se等からなる光導電体を塗布して構成される感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)は、不図示の駆動手段によって半時計回りの向きに駆動され、帯電器2(2a,2b,2c,2d)により所定電位に均一に帯電される。
【0004】
また、装置本体内の感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)のそれぞれ上方には現像装置4(4a、4b、4c、4d)が配置されている。感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)の下方には、ローラ21(21a、21b、21c)によって張架された中間転写体23が配置されている。装置本体上方には、露光装置を構成するレーザーダイオード7(7a,7b,7c,7d)、高速モータ8(8a,8b,8c,8d)それぞれによって回転駆動される多面鏡9(9a,9b,9c,9d)、レンズ10(10a,10b,10c,10d)及び折り返しミラー11(11a,11b,11c,11d)が配置されている。
【0005】
次に画像形成について説明する。ホストから画像データが入力されるとCPU14は、多面鏡9(9a,9b,9c,9d)を回転させるなどの所定の動作をスタートさせるとともに、画像データをレーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)に送る。このとき画像データとしては、イエロー(以下、Yと略記)、マゼンタ(以下、Mと略記)、シアン(以下、Cと略記)、ブラック(以下、Bkと略記)の面データが送られてくるので、CPU14は、データをそれぞれの色に対応したレーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)へデータを送る。そして、レーザードライバー12(12a,12b,12c,12d)は、レーザーダイオード7(7a,7b,7c,7d)を発光させ、その光は光路13(13a,13b,13c,13d)を通って感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)に照射され、潜像が形成される。さらに、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)が回転すると、この潜像は現像装置4(4a,4b,4c,4d)によって可視化される。中間転写体23は感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)とほぼ同速で回転しており、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)上に形成担持されたトナー画像はバイアス印加された一次転写ローラ22(22a,22b,22c,22d)によって中間転写体23の外周面に一次転写される。次に、レジストローラ18まで給紙されている転写材Pは中間転写体23上の画像と同期して送り出され、バイアス印加された2次転写ローラ3によって中間転写体23上のトナー像は転写材Pへ転写される。さらに、転写材Pは、定着装置5を通り、溶融固着され、その後排紙トレイ50もしくは51上に排紙されることにより、カラー画像が得られる。
【0006】
また、中間転写体23上の転写残トナーは、ブレード手段等の中間転写体クリーナー24により清掃され、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)上に残留したトナーはファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置6(6a,6b,6c,6d)によって清掃される。
【0007】
上記のようなカラー画像形成装置において近年、出力画像の高画質化が求められている。
【0008】
特に、濃度の階調とその安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
【0009】
ところが、前記カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動してしまう。
【0010】
特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな濃度の変動でもカラーバランスが崩れてしまう恐れがあるので、常に一定の濃度−階調特性を保つ必要がある。
【0011】
そこで、Y,M,C,Bk各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正手段をもち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
【0012】
また、装置各部の変動が起こっても一定の濃度−階調特性が得られるように、各色のトナーで濃度検知用トナーパッチを中間転写体やドラム等の上に作成し、その未定着トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ41で検知し、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像を得るように構成している。
【0013】
しかし、上記未定着トナー用濃度検知センサ41を用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。
【0014】
転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。
【0015】
この変化には、上記未定着トナー用濃度検知センサを用いた濃度制御では対応できない。
【0016】
そこで転写、定着後に転写材上の単色トナー画像の濃度又はフルカラー画像の色度を検知する濃度又は色度検知センサ(以下カラーセンサとする)42を設置し、濃度又は色度制御用カラートナーパッチ(以下パッチとする)を転写材上に形成し、検知した濃度又は色度を露光量、プロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などのプロセス条件にフィードバックし、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行う画像形成装置が考えられている。
【0017】
次にカラーセンサ42の構成の一例を示す。
【0018】
カラーセンサ42は、白色LED53とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより構成される。白色LED53を定着後のパッチが形成された転写材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの受光部は、54bのようにRGBが独立した画素となっている。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54の電荷蓄積型センサは、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、数セット並んでいるものでも良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
【0019】
このことにより得られる3つの異なる出力、例えばRGB出力から、CMYKを識別したり、濃度を検知することができる。
【0020】
また、RGB出力を線形変換等で数学的な処理をしたり、ルックアップテーブル(LUT)で変換することで色度を検知することができる。
【0021】
そこで、プリンタの出力部付近にカラーセンサ42を設置し、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知し、濃度又は色度制御を行っている。
【0022】
濃度又は色度の制御方法は様々ある。例えば測定した濃度からガンマ特性制御や、測定した色度からカラーマッチングテーブルや色分解テーブルの補正を実施する。
【0023】
また、カラーセンサ42が、転写材上のパッチ(画像)を安定して読み取れるよう、転写材の動きを規制するコロ33を設けているものもある。また、転写材Pは、搬送ローラ31と搬送ローラ32の間にある搬送リブ・ガイド80に沿って搬送される。
【0024】
【特許文献】
特開2002−091121号
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラーセンサは定着装置を通り、永久固着画像となったメディア上の画像をセンシングする為、定着装置を通り、熱を持ったメディアがカラーセンサ近傍を通ることになる。また、カラーセンサ自体が定着装置と排紙口にまたがる搬送部近傍に設けられることになる。これらのことは、センサを構成する発光部及び受光部の経時変化や周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうという、出力値の不安定化の原因となっていた。
【0026】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明では、定着装置を通り、永久固着画像となったパッチ(画像)を読み取るというカラーセンサの機能上、前記カラーセンサが定着装置近傍に配置された場合や熱を持ったメディアの移動によりカラーセンサ近傍の温度が上昇しても、カラーセンサの周囲温度変化により、同じパッチを検知しても出力が異なってしまうことを防止し、安定した出力値を得られるようにすることにより、安定したカラー画像形成を行えるカラー画像形成装置を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第1実施例を説明する。ただし、図3〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0028】
図1に示すように、カラーセンサ42近傍にカラーセンサ42を冷却し、カラーセンサ42の周囲温度の変化を抑えるためのファン70aを設置する。
【0029】
このように、カラーセンサ冷却用のファン70aを設けることにより、カラーセンサ42から、温度特性の影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得られるようになる。
【0030】
(第2実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第2実施例を説明する。ただし、図1、3〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0031】
図2に示すように、搬送路上を搬送中のメディアが、波打ち状態になっていて、センサ読み取り精度が悪化してしまうのを防ぐ為に、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを設ける。
【0032】
このように、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを設けることにより、特にAで示すカラーセンサ近傍において、搬送中のメディアがセンサに対向するリブ・ガイド面に沿うことになり、カラーセンサ42から分光特性のバラツキの影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得られるようになる。
【0033】
(第3実施例)
以下、添付図面に基づいて本発明の第2実施例を説明する。ただし、図1〜5と同様な構成、作用のものについては同一の番号を付して、説明を略す。
【0034】
前記、第1の実施例及び前記第2の実施例より、カラーセンサ冷却用のファン70aは、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを兼ねることが出来る。また逆に、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bは、カラーセンサ冷却用のファン70aを兼ねることが出来る。
【0035】
このように、カラーセンサ冷却用のファン70aは、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bを兼ねる、または、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせる為のファン70bは、カラーセンサ冷却用のファン70aを兼ねることで、ファンの設置個数の削減と、になる。
【0036】
尚、本発明に係わる画像形成装置は上記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更可能である。例えば、光学系はレーザー光を多面鏡によってスキャンするもの以外にLEDアレイを用いたものでもよいし、カラー画像形成法も中間転写方式以外に多重現像方式や多重転写方式といったものでもかまわない。また、現像方式もインラインカラー方式だけでなく、ロータリー方式であっても良い。そして、ファンの取り付け位置や風向もセンサの冷却とメディアをリブ・ガイドに沿わせられる範囲内で設置・設定可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センサが温度特性の影響、分光特性のバラツキの影響を受けずに、高精度な濃度または色度制御を行うのに十分なデータを得ることが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る技術を説明する図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る技術を説明する図である。
【図3】従来の技術を説明する図である。
【図4】従来の技術を説明する図である。
【図5】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
42 カラーセンサ
70a,70b ファン
Claims (3)
- メディアを搬送する搬送経路上にカラーセンサを設け、定着され永久固着画像となったメディア上の画像の濃度または色度を検知し、前記検知データをフィードバックし、画像の濃度または色度を制御するカラー画像形成装置において、カラーセンサを冷却するファンを設けていることを特徴とするカラー画像形成装置。
- メディアを搬送する搬送経路上にカラーセンサを設け、定着され永久固着画像となったメディア上の画像の濃度または色度を検知し、前記検知データをフィードバックし、画像の濃度または色度を制御するカラー画像形成装置において、カラーセンサを冷却するファンは、搬送中のメディアをセンサに対向するリブ・ガイド面に沿わせることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 請求項1に記載のファンが請求項2に記載のファンを、または請求項2に記載のファンが請求項1に記載のファンを兼ねていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207981A JP2005062271A (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207981A JP2005062271A (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005062271A true JP2005062271A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34364249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003207981A Withdrawn JP2005062271A (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005062271A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007171461A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2010096953A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-08-20 JP JP2003207981A patent/JP2005062271A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007171461A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2010096953A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |