JP2005062084A - 核酸抽出装置用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料液の核酸を自動的に抽出する装置に、抽出カートリッジをコンタミネーションを招くことなく作業性よく装填・廃却できるように搭載する。
【解決手段】 フィルター部材11bを備えた抽出カートリッジ11を用い、試料液を注入し加圧して核酸を吸着させた後、洗浄液を分注し加圧して不純物を除去した後、回収液を分注し加圧して吸着した核酸を回収する抽出動作を行う装置用のラック6で、抽出カートリッジ11を保持するカートリッジホルダー62が、抽出カートリッジ11の装填方向と廃却方向が同一方向である。抽出カートリッジ11を一動作で一括して落下廃却させるものが好ましい。
【選択図】 図7

Description

本発明は、フィルター部材を備えた抽出カートリッジを用いて試料液の核酸を自動抽出する核酸抽出装置に対し、前記抽出カートリッジを搭載するための核酸抽出装置用ラックに関するものである。
従来の核酸抽出法としては、遠心法によるもの、磁気ビーズを用いるもの、フィルターを用いるものなどがある。
例えば、フィルターを用いた核酸抽出装置としては、フィルターを収容したフィルターチューブをラックに多数セットし、これに試料液を分注し、上記ラックの底部の周囲をシール材を介してエアチャンバーで密閉して内部を減圧し、全フィルターチューブを同時に排出側より吸引して試料液を通過させて核酸をフィルターに吸着し、その後、洗浄液および溶出液を分注して、同様に減圧吸引して洗浄・溶出するようにした機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2832586号公報
上記のような従来の自動抽出装置では、装置が大型で多量の検体を分析するのに適したもので、検体数が少なく分析頻度の少ない場合には、高価で不向きであるとともに、処理効率が低くなる問題を有する。
また、このような装置においては、短時間で効率よくコンタミネーションが発生しないように処理し、かつ、装置を小型化するなどの点が要望されるが、特許文献1では次のような問題がある。
採取全血のように各試料液の特性が異なる場合に、特許文献1のように全体を同時に吸引するものでは、試料液等を保持するラックの形態が吸引室を構成するために特殊であり、フィルターチューブのセットのためなどに装置よりラックを脱着することが簡易に行えず、準備作業が煩雑で、処理効率向上の障害となる。
上記のような点より、本発明の対象とする核酸抽出装置は、フィルター部材を備え核酸の吸着・洗浄・回収を行う抽出カートリッジ内に加圧エアを供給し、加圧された各液をフィルター部材を通過させて廃液容器または回収容器に排出するように構成して、処理効率の向上、小型化を図るようにしたものである。その際、ラックを用いて、抽出カートリッジの搭載を行うについて、排出液が付着している部分がラックなどに接触すると、それが次の抽出カートリッジに付着し、コンタミネーションの原因となる恐れがある。
例えば、ラックに上方より抽出カートリッジを装填して保持させる構造とした場合に、使用後の抽出カートリッジを上方に引き抜くように取り出して廃却すると、この抽出カートリッジは下端部に液を排出する排出部を有し、この排出部には液が付着残留している場合があり、抽出カートリッジを取り出す際に、残留液がホルダーの内部などに接触して付着し、次に上方より装填した使用前の抽出カートリッジに前回の液が付着して、コンタミネーションの発生要因となる問題がある。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、抽出カートリッジをコンタミネーションを招くことなく作業性よく装填・廃却できるようにした核酸抽出装置用ラックを提供することを目的とするものである。
本発明の核酸抽出装置用ラックは、フィルター部材を備えた抽出カートリッジを用い、該抽出カートリッジに核酸を含む試料液を注入し加圧して該試料液中の核酸を前記フィルター部材に吸着させた後、前記抽出カートリッジに洗浄液を分注し加圧して不純物を除去した後、前記抽出カートリッジに回収液を分注し加圧して前記フィルター部材に吸着した核酸を分離して回収液とともに回収する抽出動作を自動的に行う核酸抽出装置用で、前記抽出カートリッジを保持するラックであって、
前記抽出カートリッジを保持するカートリッジホルダーを備え、該カートリッジホルダーは抽出カートリッジの装填方向と廃却方向が同一方向であることを特徴とするものである。
前記カートリッジホルダーは、抽出カートリッジの保持状態を該抽出カートリッジに触れることなく解除して落下廃却させることが好適である。その際、前記抽出カートリッジは下端部に液排出用の排出部を備え、前記カートリッジホルダーは前記排出部を露出した状態で保持し、使用後の前記抽出カートリッジは前記排出部がカートリッジホルダー内を通過することなく、そのまま落下廃却させることが好適である。
また、前記カートリッジホルダーは、複数の前記抽出カートリッジを保持し、該抽出カートリッジを一動作で一括して落下廃却させることが好ましい。
前記抽出カートリッジを保持するカートリッジホルダーを着脱可能に設置し、抽出カートリッジ廃却時に取り出されることが好適である。
上記のような本発明によれば、フィルター部材を備えた抽出カートリッジに試料液を注入し加圧して核酸をフィルター部材に吸着させた後、洗浄液を分注し加圧して不純物を除去し、回収液を分注し加圧して吸着した核酸を分離して回収液とともに回収する抽出動作を自動的に行う核酸抽出装置に対し、抽出カートリッジの装填方向と廃却方向が同一方向である抽出カートリッジを備えたラックを用いて抽出カートリッジを搭載するようにしたことにより、使用済みの抽出カートリッジがラックおよび装置部分を通過しないため、先端排出部に付着している液が転移せず、次に装填する抽出カートリッジに他の検体が付着するおそれがなく、コンタミネーションを防止できる。
また、カートリッジホルダーが抽出カートリッジを手で触れることなく落下廃却させることができるもの、さらに、抽出カートリッジの下端部の排出部を露出した状態で保持し、使用後は排出部がカートリッジホルダー内を通過することなく、そのまま落下廃却させるものでは、作業性が良好であるとともに、ラックおよび装置への汚染がなく、さらにコンタミネーションの発生を防止できる。
つまり、抽出カートリッジは注入された液を下端排出部より排出するものであるが、抽出カートリッジの下端部には液の注入および液排出時等に、こぼれた液、噴出速度が速くて飛散した液など、種々の要因で液が付着残留している可能性があり、これが抽出カートリッジを保持するカートリッジホルダーの係合部に付着しないことで、装置の汚染、コンタミネーションが防止できる。
また、複数の抽出カートリッジを一動作で一括して落下廃却させるものでは、さらに作業効率が向上できる。特に、カートリッジホルダーを着脱可能に設置すると、カートリッジホルダーに抽出カートリッジを装填・廃却する際に、取り外すことが可能で、作業性の改善が図れる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は本発明の一つの実施の形態のラックを搭載した核酸抽出装置のカバーを除去した状態を示す斜視図、図2は核酸抽出装置の概略機構図、図3はラックの斜視図、図4はラックの使用状態を示す斜視図、図5はラックを一部除去して付勢構造を示す斜視図、図6はラックの底面構造を示す斜視図、図7はラックのカートリッジホルダーへの抽出カートリッジの装填・廃却を示す斜視図、図8は一部除去してカートリッジホルダーの内部構造を示す斜視図、図10は他の実施形態のカートリッジホルダーを示す斜視図、図10は抽出動作の工程図、図11は抽出カートリッジの斜視図である。
本発明のラックを用いる一実施形態の核酸抽出装置1の機構を説明する前に、この核酸抽出装置1は、図11に示すような抽出カートリッジ11(フィルターカートリッジ)を用いて試料液中の核酸を抽出するものである。この抽出カートリッジ11は、上端が開口した筒状本体11aの底部にフィルター部材11bが保持され、筒状本体11aのフィルター部材11bより下方部位はロート状に形成され、下端中心部に細管ノズル状の排出部11cが所定長さに突出形成され、筒状本体11aの側部両側に縦方向の突起11dが形成されてなる。上部開口より後述の試料液、洗浄液、回収液が分注され、上部開口より加圧エアが導入され、各液をフィルター部材11bを通して排出部11cより後述の廃液容器12または回収容器13に流下排出する。なお、図示の場合、筒状本体11aは上部と下部に分割され嵌着する構造となっている。
そして、核酸抽出装置1は基本的に図10(a)〜(g)に示すような抽出工程によって核酸の抽出精製を行う。まず図10(a)工程で、廃液容器12上に位置する抽出カートリッジ11に溶解処理された核酸を含む試料液Sを注入する。次に図10(b)工程で、抽出カートリッジ11に加圧エアを導入して加圧し、フィルター部材11bを通して試料液Sを通過させ、このフィルター部材11bに核酸を吸着させ、通過した液状成分は廃液容器12に排出する。
次に図10(c)工程で抽出カートリッジ11に洗浄液Wを自動分注し、(d)工程で抽出カートリッジ11に加圧エアを導入して加圧し、フィルター部材11bに核酸を保持したままその他の不純物の洗浄除去を行い、通過した洗浄液Wは廃液容器12に排出される。この(c)工程および(d)工程を複数回繰り返してもよい。
その後、(e)工程で抽出カートリッジ11の下方の廃液容器12を回収容器13に交換してから、(f)工程で抽出カートリッジ11に回収液Rを自動分注し、(g)工程で抽出カートリッジ11に加圧エアを導入して加圧し、フィルター部材11bと核酸の結合力を弱め、吸着されている核酸を離脱させて、核酸を含む回収液Rを回収容器13に排出し回収する。
上記抽出カートリッジ11におけるフィルター部材11bは、基本的には核酸が通過可能な多孔性であり、その表面は試料液中の核酸を化学的結合力で吸着する特性を有し、洗浄液による洗浄時にはその吸着を保持し、回収液による回収時に核酸の吸着力を弱めて離すように構成されてなる。その一例の具体的構成は、特開2003−128691号の核酸の分離精製方法に詳述されているように、例えば、上記フィルター部材11bは表面に水酸基を有する有機高分子で構成されている。表面に水酸基を有する有機高分子としては、アセチルセルロースの表面鹸化物が好ましい。アセチルセルロースとしては、モノアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロースのいずれでもよいが、特にはトリアセチルセルロースが好ましい。その表面が鹸化処理液(例えば、NaOH)との接触により鹸化され、その構造体はアセチルセルロースのままである。表面鹸化処理の程度(表面鹸化度)で表面の水酸基の量(密度)がコントロールでき、水酸基の数が多い方が核酸の吸着効果が高くなる。例えば、トリアセチルセルロースなどのアセチルセルロースの場合には、表面鹸化率が約5%以上であることが好ましく、10%以上であることがさらに好ましい。アセチルセルロースは多孔性膜が好適である。
前記「核酸を含む試料液S」は、細胞またはウィルスを含む検体を溶解処理することにより核酸を液中に分散させた溶液に水溶性有機溶媒を添加したものである。例えば診断分野においては、検体として採取された全血、血漿、血清、尿、便、精液、唾液等の体液、あるいは植物(またはその一部)、動物(またはその一部)など、あるいはそれらの溶解物およびホモジネートなどの生物材料から調製された溶液が対象となる。「溶解処理」は、細胞膜および核膜を溶解して核酸を可溶化する試薬(例えば、グアニジン塩、界面活性剤およびタンパク質分解酵素を含む溶液)を含む水溶液で処理するもので、例えば、対象となる試料が全血の場合、フィルター部材11bへの非特異吸着および目詰まりを防ぐために赤血球および各種タンパク質を分解、低分子化し、抽出の対象である核酸を可溶化させるために白血球および核膜の溶解を行う。「水溶性有機溶媒」としてはエタノール、イソプロパノールまたはプロパノールなどが挙げられ、中でもエタノールが好ましい。水溶性有機溶媒の濃度は好ましくは5〜90重量%であり、さらに好ましくは20〜60重量%である。エタノールの添加濃度は、凝集物を生じない程度でできるだけ高くすることが特に好ましい。
「洗浄液W」は、核酸と一緒にフィルター部材11bに付着した試料液中の不純物を洗い流す機能を有し、核酸の吸着はそのままで不純物を離脱させる組成を有する。主剤と緩衝剤、および必要に応じて界面活性剤を含む水溶液からなる。主剤としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−イソプロパノール、ブタノール、アセトン等の約10〜100重量%(好ましくは20〜100重量%、さらに好ましくは40〜80重量%)の水溶液が挙げられる。
「回収液R」は、塩濃度が低いことが好ましく、特には0.5M以下の塩濃度の溶液、例えば、精製蒸留水、TEバッファ等が使用される。
前記核酸抽出装置1は、図1および図2に示すように、装置本体2に、複数の抽出カートリッジ11、廃液容器12および回収容器13を保持した本発明ラック6を搭載する搭載機構3と、抽出カートリッジ11に加圧エアを導入する加圧エア供給機構4と、抽出カートリッジ11に洗浄液Wおよび回収液Rを分注する分注機構5などを備えてなる。次にラック6および各機構3〜5を具体的に説明する。
<ラックおよび搭載機構>
搭載機構3は、装置本体2の前方下部に搭載台21を備え、この搭載台21上に複数の抽出カートリッジ11、廃液容器12および回収容器13を保持したラック6が載置される。ラック6は、図3〜図8に示すように、スタンド61とカートリッジホルダー62と容器ホルダー63とを備える。
スタンド61は両側の柱状部61aに上下移動可能にカートリッジホルダー62を保持し、柱状部61aの間の下部の底板61b上に前後スライド移動可能に容器ホルダー63を保持している。
カートリッジホルダー62は、横方向に延びる保持部62aの両端に上下方向に延びる支持脚62bを備える。その支持脚62bが、スタンド61の柱状部61aのほぼ中央に形成された上下方向の摺動溝61cに上下移動可能に挿入される。また、カートリッジホルダー62は摺動溝61cより上方に引き出して脱着可能であり、後述の使用後の抽出カートリッジ11を廃却する場合などに、図7のように取り外される。
上記保持部62aには複数の保持孔62cが列状に並設され、上方より抽出カートリッジ11が挿入され、後述のように、抽出カートリッジ11の筒状本体11aの側部両側に形成された突起11dの下端がカートリッジホルダー62内の係合部材66(図8参照)に係合保持され、下端の排出部11cがカートリッジホルダー62の下面より突出した露出状態で保持されている。
また、前記カートリッジホルダー62は、前後のプレート材の接合による2分割構造に構成され、その間に抽出カートリッジ11を保持するものであって、その前方に位置して操作者により見える部位のプレート材を透明材料で構成し、保持した抽出カートリッジ11の作動状態が観察できるように構成するのが好適であり、その場合に、後部側のプレート材は着色材料で構成するのがより観察に適している。
このカートリッジホルダー62は上面の両側にピン孔62dを備え、使用状態では後述の押えピン49(図1参照)の先端49aが係合して下方に押し下げられる。図3のようにカートリッジホルダー62が上昇した位置では、カートリッジホルダー62に保持された抽出カートリッジ11の排出部11cの下端は容器ホルダー63にセットされた廃液容器12および回収容器13より上方に位置しているが、図4に示すように、カートリッジホルダー62が下降した際には抽出カートリッジ11の排出部11cが廃液容器12または回収容器13の内部に所定量挿入されるように設定されている。
一方、容器ホルダー63は箱状に構成され、スタンド61の底板61b上に前後方向にスライド可能に載置され、その上面には横方向に延びる廃液容器保持孔63aと回収容器保持孔63bとを平行2列に備える。後側の廃液容器保持孔63aに複数の廃液容器12が、前側の回収容器保持孔63bに複数の回収容器13がそれぞれ列状に保持される。廃液容器保持孔63aおよび回収容器保持孔63bはカートリッジホルダー62の保持孔62cと等ピッチで等位置に配設され、保持された各抽出カートリッジ11の下方にそれぞれ廃液容器12および回収容器13が位置するように設定されている。この廃液容器12と回収容器13とは混同防止のためにサイズ、形状等が異なったものを使用している。例えば、廃液容器12は試料液Sと洗浄液Wの排出液を収容するため、回収容器13より収容量が大きいものが必要で、長さまたは断面積が大きい容器を用いる。
上記容器ホルダー63はスタンド61に内蔵された付勢部材65によって前方に付勢されている。つまり、図5に示すように、容器ホルダー63の両側部に突設されたバネ受け突起63dがスタンド61の内側面の長溝(不図示)から内部に前後移動可能に挿入され、スタンド61内でバネ受け突起63dの後部に前後方向に縮装されたコイルスプリングによる付勢部材65の一端が当接し、他端はスタンド61の後面に固着された止め具65aに当接して、容器ホルダー63が前方に付勢されている。また、容器ホルダー63の前進位置(第1の位置)は、上記バネ受け突起63dがスタンド61の長溝の前端に当接して位置規制される。この第1の位置で抽出カートリッジ11の直下に廃液容器12が位置する。
また、図6はラック6の底面を示し、上記スタンド61の底板61bには中央に開口61dが形成され、容器ホルダー63の底面には横長の係合凹部63cが上記開口61dに臨んで配設されている。スタンド61が前進した第1の位置にある場合には、係合凹部63cは開口61dの前側に位置し、開口61d内を後方に移動可能である。そして、ラック6を装置本体2の搭載台21に搭載した際には、この搭載台21に上方に突出して設置された作動部材31(図2参照)が、上記開口61dを通して係合凹部63cに係合する。作動部材31は、容器交換モータ32(DCモータ)の駆動に応じて後方に移動し、容器ホルダー63が後退移動され、抽出カートリッジ11の直下に回収容器13が位置する第2の位置へ容器ホルダー63の容器交換移動(前後動)が行われる。上記容器交換モータ32の作動は位置センサ33a,33bの検出に応じて制御される。
上記容器ホルダー63における廃液容器保持孔63aおよび回収容器保持孔63bは有底に設けられ、廃液容器12または回収容器13がセットされていない状態で誤って液が滴下しても外部に流出して機器を汚染しないようになっている。
カートリッジホルダー62に対する抽出カートリッジ11の装填および廃却は、図7に示すように、上方より下方に向けた一方向である。つまり、保持孔62cに上方より抽出カートリッジ11が挿入されて、内部の係合部材66に係合保持され、この係合部材66の解放動作によって、係合が外されて抽出カートリッジ11は下方に落下廃棄される。
上記係合部材66の構造は、図8に示すように、カートリッジホルダー62の保持部62aにおける保持孔62cの下部に、水平方向に形成された溝内にプレート状の係合部材66が横方向に摺動可能に保持されている。この係合部材66には、保持孔62cに連通する横方向に長い開口66aと、この開口66aの側辺に保持孔62cの数に相当する切欠き66bとが形成され、さらに、一端部近傍には斜めにカム溝66cが形成されている。開口66aには抽出カートリッジ11の筒状本体11aが挿通可能であり、切欠き66bには突起11dが挿通可能である。
また、カートリッジホルダー62の一端部近傍には、係合部材66の上部に操作ボタン67が押し込み操作可能に保持され、この操作ボタン67は内部に設置されたスプリング(不図示)によって突出方向に付勢されている。操作ボタン67は下部にカムピン67aが突設され、このカムピン67aが係合部材66のカム溝66cに係合され、操作ボタン67の押し込み動作に応じて、カムピン67aがカム溝66cを移動して係合部材66を横方向に移動させるように構成されている。この操作ボタン67の突出状態(非操作状態)における係合部材66の位置(図8)では、その切欠き66bは保持孔62cの中心からずれた位置にあって、上方より挿入された抽出カートリッジ11の突起11dは切欠き66bの間の係合部材66の上面に係合して図8のように支持されている。この状態より、操作ボタン67が押し込み操作されると、係合部材66は矢印方向に移動して、切欠き66bが突起11dの位置と合致したときに、抽出カートリッジ11の係合保持が外れて、全部の抽出カートリッジ11が同時に保持孔62c、開口66aを通って一動作で一括して落下廃却できる。なお、係合部材66は操作ボタン67の突出方向への復帰動作に応じて、係合位置へ復帰移動する。
抽出カートリッジ11の装填・廃却が一方向であることにより、排出液が付着している排出部11cがカートリッジホルダー62の保持孔62cの内部などに接触することなく、廃却でき、コンタミネーションの発生要因を解消している。また、抽出カートリッジ11の筒状本体11aの下端でなく、突起11dを係合部材66に係合することで、液が付着しやすい排出部11cの近傍を係合しないようにして同様にコンタミネーションの発生要因を低減している。さらに、抽出カートリッジ11に手で触れることなく、一動作で一括廃却できることで効率的に作業できる。
<加圧エア供給機構>
加圧エア供給機構4は、図1および図2に示すように、前記搭載機構3のラック6に対して昇降移動する加圧ヘッド40と、この加圧ヘッド40に1列に並んで設置された複数(図の場合8個)のエアノズル41と、加圧エアを発生するエアポンプ43と、リリーフバルブ44と、各エアノズル41に設置され個別に開閉する開閉バルブ45と、各エアノズル41に設置された圧力センサ46を備え、順次抽出カートリッジ11に加圧エアを送給する。
前記加圧ヘッド40は、装置本体2の中間フレーム22と上フレーム23との間に上下方向に設置されたガイドロッド24に上下移動可能に保持されている。同様に上下方向に設置されたボールネジ25に加圧ヘッド40に設置されたボールナット40aが螺合し、昇降モータ47(パルスモータ)の駆動に伴うタイミングベルト、プーリを介したボールネジ25の回転により加圧ヘッド40が、フォトセンサ48a〜48cの検出に伴う制御により昇降移動される。加圧ヘッド40の両側には押えピン49を有し、この押えピン49はスプリング49bで下方に付勢されて上下移動可能で、先端49aがカートリッジホルダー62の上面のピン孔62dに係合して位置を規制して押えるようになっている。
上記押えピン49は、カートリッジホルダー62を押圧作動している状態で、後述の洗浄液分注ノズル51wおよび回収液分注ノズル51rの横方向移動と干渉しないように、カートリッジホルダー62の前側位置を押えるように配設されている。
エアノズル41は加圧ヘッド40にそれぞれ上下移動可能にかつ下方に付勢されて設置され、その下方にはエアノズル41に対応した連通孔42a(図2参照)が開口されたシート状のシール材42が配設され、加圧ヘッド40が下降移動した際に、カートリッジホルダー62にセットされた抽出カートリッジ11の上端開口を、エアノズル41先端でシール材42を介して押圧して密閉し、連通孔42aを通して抽出カートリッジ11内へ加圧エアが送給可能となる。
リリーフバルブ44はエアポンプ43と開閉バルブ45との間の通路のエアを排出する際に大気開放作動される。開閉バルブ45は選択的に開作動されて、エアポンプ43からの加圧エアを対応するエアノズル41を経て抽出カートリッジ11内に導入するようにエア回路が構成されている。圧力センサ46は各エアノズル41に設置され、抽出カートリッジ11の内圧を個別に検出するものであり、検出圧力が所定値(例えば100kPa)となったときに対応する開閉バルブ45を閉作動して加圧エアの送給を停止したり、また、圧力が所定値以下に低下したことの検出により液排出終了を判定する制御などが行われる。
<分注機構>
分注機構5は、ラック6上を横方向に移動可能なノズル移動台50に設置された洗浄液分注ノズル51wおよび回収液分注ノズル51rと、洗浄液ボトル56wに収容された洗浄液Wを洗浄液分注ノズル51wに給送する洗浄液供給ポンプ52wと、回収液ボトル56rに収容された回収液Rを回収液分注ノズル51rに給送する回収液供給ポンプ52rと、搭載台21に載置された廃液ボトル57などを備える。
ノズル移動台50は、装置本体2の縦壁26に水平方向に設置されたガイドレール27に保持されて横方向に移動可能であり、その移動が不図示のノズル移動モータ(パルスモータ)によって各抽出カートリッジ11上で順次停止し、復帰状態では廃液ボトル57上に停止するように駆動制御される。洗浄液分注ノズル51wおよび回収液分注ノズル51rは先端が下方に向けて屈曲され、洗浄液分注ノズル51wは切替弁55wを介して洗浄液供給ポンプ52wに接続され、洗浄液供給ポンプ52wは切替弁55wを介して洗浄液ボトル56wに接続され、回収液分注ノズル51rは切替弁55rを介して回収液供給ポンプ52rに接続され、回収液供給ポンプ52rは切替弁55rを介して回収液ボトル56rに接続されている。洗浄液ボトル56wおよび回収液ボトル56rはそれぞれ装置本体2の側部に装着される。洗浄液供給ポンプ52wおよび回収液供給ポンプ52rはシリンジポンプで構成され、そのピストン部材がそれぞれポンプモータ53w,53r(パルスモータ)によってセンサ54w,54rの位置検出に基づいて所定量の洗浄液Wおよび回収液Rを分注するように駆動制御される。
すなわち、洗浄液Wまたは回収液Rを分注する場合には、切替弁55wまたは55rを洗浄液ボトル56wまたは回収液ボトル56r側に切り替え、ポンプモータ53wまたは53rを駆動して洗浄液供給ポンプ52wまたは回収液供給ポンプ52rのピストン部材を後退作動させ、洗浄液Wまたは回収液Rを洗浄液供給ポンプ52wまたは回収液供給ポンプ52rの内部に吸引収容し、続いて切替弁55wまたは55rを洗浄液分注ノズル51wまたは回収液分注ノズル51r側へ切り替え、ポンプモータ53wまたは53rを駆動して洗浄液供給ポンプ52wまたは回収液供給ポンプ52rのピストン部材を押込作動させ、廃液ボトル57に対して通路内のエアを排出するまで洗浄液または回収液を洗浄液分注ノズル51wまたは回収液分注ノズル51rより吐出させた後、洗浄液供給ポンプ52wまたは回収液供給ポンプ52rの駆動を停止させる。その後、洗浄液分注ノズル51wまたは回収液分注ノズル51rを抽出カートリッジ11上に移動させてから、洗浄液供給ポンプ52wまたは回収液供給ポンプ52rの駆動量を制御して所定量の洗浄液Wまたは回収液Rを抽出カートリッジ11へ分注するものである。
そして、上記のような各機構3〜5は、装置本体2の上部に設置された操作パネル7の入力操作に対応し、連係された不図示の制御ユニットにより内蔵されたプログラムに基づいて駆動制御される。
上記核酸抽出装置1による抽出動作を具体的に説明する。まず搭載機構3のラック6におけるカートリッジホルダー62に抽出カートリッジ11をセットし、容器ホルダー63に廃液容器12および回収容器13をそれぞれセットし、このラック6を装置本体2の搭載台21に載置して準備を行う。次に、溶解処理された試料液Sをピペット等によって各抽出カートリッジ11に順次注入する。なお、装置1に搭載する前のラック6にセットした後の抽出カートリッジ11に試料液Sを先に注入するようにしてもよい。
その後、操作パネル7の操作によって装置を作動させると、加圧エア供給機構4の昇降モータ47の駆動によって加圧ヘッド40が下降移動し、押えピン49の先端49aがカートリッジホルダー62のピン孔62dに係合して、このカートリッジホルダー62の位置を規制すると共に、抽出カートリッジ11の下端排出部11cを廃液容器12内に所定量挿入させて、排出液が飛散等によって外部に漏れてコンタミネーションの原因とならないようにする。さらに加圧ヘッド40が下降移動してシール材42を介して各エアノズル41の下端部が抽出カートリッジ11の上端開口に圧接して密閉する。前記押えピン49がカートリッジホルダー62の位置を規制していることで、各抽出カートリッジ11に対し各エアノズル41が正確に圧接して確実な密閉が確保できる。
その後、加圧エアの供給が行われるもので、まず1番目の開閉バルブ45が開作動され、残りの開閉バルブ45が閉状態でエアポンプ43が駆動される。そして、1番目のエアノズル41を通して1番目の抽出カートリッジ11にエアポンプ43からの加圧エアが供給され、その圧力センサ46の検出によって所定圧力に上昇すると1番目の開閉バルブ45を閉作動するのに続いて、2番目の開閉バルブ45が開作動されて2番目のエアノズル41を通して2番目の抽出カートリッジ11に加圧エアが供給される。この動作を順に繰り返して全ての抽出カートリッジ11に圧力を加える。圧力が作用した試料液Sは、フィルター部材11bを通って核酸が吸着保持され、その他の液状成分は下端部の排出部11cより廃液容器12に排出される。試料液Sが全てフィルター部材11bを通過すると圧力が液排出完了圧力以下に低下し、各圧力センサ46によって全部の抽出カートリッジ11で抽出終了が検出されると、加圧ヘッド40が上昇作動される。
次に、洗浄処理に移行するが、上記加圧エア供給後の加圧ヘッド40の上昇は、エアノズル41が抽出カートリッジ11より離れ、ノズル移動台50の移動が許容できる高さまで上昇した位置で停止し、抽出カートリッジ11の下端が廃液容器12内に挿入されている図4の状態を保持して行う。そして、ノズル移動台50を移動させて洗浄液分注ノズル51wを1番目の抽出カートリッジ11上に停止させて洗浄液Wを所定量分注し、ノズル移動台50を次の抽出カートリッジ11に移動させて順次洗浄液Wを分注する。全部の抽出カートリッジ11への洗浄液Wの分注が終了すると、加圧ヘッド40が下降移動し、各エアノズル41の下端部がシール材42を介して抽出カートリッジ11の上端開口に圧接して密閉してから、前述と同様に開閉バルブ45が順次開作動されて各抽出カートリッジ11に加圧エアが供給される。圧力が作用した洗浄液Wは、フィルター部材11bを通って核酸以外の不純物の洗浄除去を行い、洗浄液Wは下端部の排出部11cより廃液容器12に排出される。全部の抽出カートリッジ11における洗浄液Wが全てフィルター部材11bを通過して排出されると、加圧ヘッド40が初期の位置まで上昇作動される。洗浄処理を複数回行う場合には上記動作を繰り返す。
次に、回収処理に移行する。まず洗浄処理後の前記加圧ヘッド40、押えピン49が上昇する。次にラック6のカートリッジホルダー62を、抽出カートリッジ11の下端排出部11cが廃液容器12より上方へ移動するように上昇移動させた後、搭載機構3の作動部材31を作動させて容器ホルダー63を後退移動させ、抽出カートリッジ11の下方に回収容器13を位置させる容器交換を行う。
続いて、加圧ヘッド40が下降移動し、押えピン49の先端がカートリッジホルダー62のピン孔62dに係合して、抽出カートリッジ11の先端排出部11cが回収容器13内に挿入されている状態を保持する。そして、ノズル移動台50を移動させて回収液分注ノズル51rを1番目の抽出カートリッジ11上に停止させて回収液Rを所定量分注し、ノズル移動台50を次の抽出カートリッジ11に移動させて順次回収液Rの分注を行う。全部の抽出カートリッジ11への回収液Rの分注が終了すると、前述と同様にさらに加圧ヘッド40が下降し、各エアノズル41の下端部をシール材42を介して抽出カートリッジ11の上端開口に圧接させて密閉してから、開閉バルブ45が順次開作動されて各抽出カートリッジ11に加圧エアが供給される。圧力が作用した回収液Rは、フィルター部材11bを通ってそれに吸着されている核酸を離脱させて、回収液Rとともに核酸が下端部の排出部11cより回収容器13に排出される。全部の抽出カートリッジ11における回収液Rが全て回収容器13に排出されると、加圧ヘッド40が上昇作動され、一連の動作が終了する。
抽出動作が終了したラック6は搭載台21より下ろされ、カートリッジホルダー62がラック6より取り外され、その操作ボタン67の操作によって使用済みの抽出カートリッジ11を一括して落下廃却し、次の抽出カートリッジ11を上方より装填する。また、廃液容器12は容器ホルダー63より取り出されて廃棄され、一方、回収容器13は容器ホルダー63より取り出され、必要に応じて蓋がされて、次の核酸分析処理等が施される。
図9は他の実施形態のカートリッジホルダー162の開作動状態の斜視図であり、抽出カートリッジ11の保持構造および落下廃却構造が異なっている。
カートリッジホルダー162は、横方向に延びる保持部162aの両端に上下方向に延びる支持脚162bを備える。上記保持部162aには複数の保持孔162cが並設され、上方より抽出カートリッジ11が挿入される。保持部162aは保持孔162cの中心を結ぶ面で半分に分割されて係合部材166が構成されている。この係合部材166は、傾動部166aとその下端面に固着された板材による係合部166bとを備え、傾動部166aの上端両側が軸部166cによって支持脚162bの上端に傾動自在に枢支されている。傾動部166bには保持孔162cの半分が形成され、係合部166bには保持孔162cより径が小さい切欠き166dが形成されている。そして、係合部材166が閉じた状態では、保持部162aと傾動部166aの間に構成された保持孔162cに、上方より抽出カートリッジ11が挿入され、抽出カートリッジ11の筒状本体11aの下端部が係合部166bの切欠き166dによって係合保持される。
なお、前述のように、抽出カートリッジ11の筒状本体11aの側部両側に突起11dを形成し、これを係合保持するように設けてもよく、係合部166bへの液付着を防止する点では筒状本体11aの下端部係合より突起11dの係合の方が好ましい。
カートリッジホルダー162に対する抽出カートリッジ11の装填および廃却は、前記実施形態同様に、上方より下方に向けた一方向である。つまり、保持孔162cに上方より抽出カートリッジ11が挿入されて、係合部材166の係合部166bに係合保持され、この係合部材166の開方向に傾動する解放動作によって、図9のように、傾動部166aが傾動操作され、係合部166bが抽出カートリッジ11の下方より側方に移動して係合が外され、一動作により一括して抽出カートリッジ11が下方に落下廃棄されるようになっている。
なお、前記ラック6には、抽出カートリッジ11、廃液容器12および回収容器13を複数セット搭載するようにしているが、1セットずつ搭載する方式として、小型化、機構の簡素化を得るようにしてもよい。
また、複数の抽出カートリッジ11は、独立形成されたもののほか、列状などに複数連結されたものでも使用可能であり、その形態に応じてラック6の保持孔62aの形状を適宜設計変更すればよい。
本発明の一つの実施の形態のラックを搭載した核酸抽出装置のカバーを除去した状態を示す斜視図 核酸抽出装置の概略機構図 ラックの斜視図 ラックの使用状態を示す斜視図 ラックを一部除去して付勢構造を示す斜視図 ラックの底面構造を示す斜視図 ラックのカートリッジホルダーへの抽出カートリッジの装填・廃却を示す斜視図 一部除去してカートリッジホルダーの内部構造を示す斜視図 他の実施形態のカートリッジホルダーの開作動状態の斜視図 核酸抽出装置の抽出動作の工程図 抽出カートリッジの斜視図
符号の説明
1 核酸抽出装置
2 装置本体
3 搭載機構
4 加圧エア供給機構
5 分注機構
6 ラック
11 抽出カートリッジ
11b フィルター部材
12 廃液容器
13 回収容器
40 加圧ヘッド
41 エアノズル
49 押えピン
61 スタンド
62,162 カートリッジホルダー
62a 保持部
62b 支持脚
62c 保持孔
63 容器ホルダー
63a 廃液容器保持孔
63b 回収容器保持孔
63c 係合凹部
65 付勢部材
66 係合部材
67 操作ボタン
S 試料液
W 洗浄液
R 回収液

Claims (5)

  1. フィルター部材を備えた抽出カートリッジを用い、該抽出カートリッジに核酸を含む試料液を注入し加圧して該試料液中の核酸を前記フィルター部材に吸着させた後、前記抽出カートリッジに洗浄液を分注し加圧して不純物を除去した後、前記抽出カートリッジに回収液を分注し加圧して前記フィルター部材に吸着した核酸を分離して回収液とともに回収する抽出動作を自動的に行う核酸抽出装置用で、前記抽出カートリッジを保持するラックであって、
    前記抽出カートリッジを保持するカートリッジホルダーを備え、該カートリッジホルダーは抽出カートリッジの装填方向と廃却方向が同一方向であることを特徴とする核酸抽出装置用ラック。
  2. 前記カートリッジホルダーは、抽出カートリッジの保持状態を該抽出カートリッジに触れることなく解除して落下廃却させることを特徴とする請求項1に記載の核酸抽出装置用ラック。
  3. 前記抽出カートリッジは下端部に液排出用の排出部を備え、前記カートリッジホルダーは前記排出部を露出した状態で保持し、使用後の前記抽出カートリッジは前記排出部がカートリッジホルダー内を通過することなく、そのまま落下廃却させることを特徴とする請求項1または2に記載の核酸抽出装置用ラック。
  4. 前記カートリッジホルダーは、複数の前記抽出カートリッジを保持し、該抽出カートリッジを一動作で一括して落下廃却させることを特徴とする請求項1,2または3に記載の核酸抽出装置用ラック。
  5. 前記抽出カートリッジを保持するカートリッジホルダーを着脱可能に設置し、抽出カートリッジ廃却時に取り外されることを特徴とする請求項1に記載の核酸抽出装置用ラック。
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