JP2005061157A - 屋根機能パネルの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【目的】 太陽電池パネル、太陽熱集熱パネル、緑化パネル等の屋根機能パネルの屋根上への取付けならびにアース接続を同時作業で簡単に行うことのできる、新しい屋根機能パネルの取付構造を提供する。
【構成】 屋根上に配設されたパネル嵌入部(21)を有する第一受具(2)およびパネル載置部(31)を有する第二受具(3)と、第二受具(3)のパネル載置部(31)の上方に位置する押え板部(51)を有する止具(5)と、第二受具(3)のパネル載置部(31)および止具(5)の押え板部(51)との間に位置する断面略コ字状のアース金具(4)とを備えており、屋根機能パネルの一端部を第一受具(2)のパネル嵌入部(21)に嵌入し、他端部を第二受具(3)のパネル載置部(31)に載置するとともに止具(5)の押え板部(51)で保持し、かつ当該他端部をアース金具(4)によって第二受具(3)のパネル載置部(31)とともに挟持する。
【選択図】図1
【構成】 屋根上に配設されたパネル嵌入部(21)を有する第一受具(2)およびパネル載置部(31)を有する第二受具(3)と、第二受具(3)のパネル載置部(31)の上方に位置する押え板部(51)を有する止具(5)と、第二受具(3)のパネル載置部(31)および止具(5)の押え板部(51)との間に位置する断面略コ字状のアース金具(4)とを備えており、屋根機能パネルの一端部を第一受具(2)のパネル嵌入部(21)に嵌入し、他端部を第二受具(3)のパネル載置部(31)に載置するとともに止具(5)の押え板部(51)で保持し、かつ当該他端部をアース金具(4)によって第二受具(3)のパネル載置部(31)とともに挟持する。
【選択図】図1
Description
この出願の発明は、太陽電池パネル、太陽熱集熱パネル、緑化パネル等の屋根機能パネルの屋根上への取付けならびにアース接続に有用な、屋根機能パネルの取付構造に関するものである。
従来より、太陽電池パネルついて、屋根上へ取り付けるとともにアース接続を行うための構造が様々に検討されている(たとえば特許文献1,2参照)。
特開平11−324259号公報
特開平10−317621号公報
しかしながら、上記特許文献1,2では、屋根上への取付けを、太陽電池パネルの両端部を屋根上の受具にネジ固定することで行うようにしているため、両端部ともネジ固定する施工は作業効率が悪く、その改善が求められるところである。
また、アース接続は、アース接続専用の金具を用いて行うようにしているため、取付け作業とは別途の作業となっており、作業効率の点からも、また部品点数が増えるのでコストの点からも改善すべき余地がある。
なお、屋根上には、太陽電池パネルの他、太陽熱集熱パネルや緑化パネルなどの各種の屋根機能パネルを設置することがしばしばあるが、これら屋根機能パネルについても、アース接続が必要な場合には、上記太陽電池パネルと同様に、簡単な施工で屋根上への取付けならびにアース接続を行うことのできる技術の発現が望まれる。
そこで、以上のとおりの事情に鑑み、この出願の発明は、屋根機能パネルの屋根上への取付けならびにアース接続を同時作業で簡単に行うことのできる、新しい屋根機能パネルの取付構造を提供することを課題としている。
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、 屋根機能パネルを屋根上に取り付けるとともにアース接続する屋根機能パネルの取付構造であって、屋根上に配設されたパネル嵌入部を有する第一受具およびパネル載置部を有する第二受具と、第二受具のパネル載置部の上方に位置する押え板部を有する止具と、第二受具のパネル載置部および止具の押え板部との間に位置する断面略コ字状のアース金具とを備えており、屋根機能パネルの一端部を第一受具のパネル嵌入部に嵌入し、他端部を第二受具のパネル載置部に載置するとともに止具の押え板部で保持し、かつ当該他端部をアース金具によって第二受具のパネル載置部とともに挟持するようになっていることを特徴とする屋根機能パネルの取付構造を提供する。
第2には、前記アース金具は内曲片を有していることを特徴とする屋根機能パネルの取付構造を提供する。
第3には、前記アース金具はその一端部に突出片を有していることを特徴とする屋根機能パネルの取付構造を提供する。
第4には、前記アース金具はその他端部に外曲片を有していることを特徴とする屋根機能パネルの取付構造を提供する。
上記第1の屋根機能パネルの取付構造によれば、屋根機能パネルの屋根上への取付けを、パネル一端部を第一受具にて嵌入し、パネル他端部を第二受具にて載置し止具にて保持しアース金具にて挟持することによって、前記従来技術のような両端部のネジ固定を必要とせずに行うことができ、且つそのアース接続をアース金具にて他端部の挟持と同時に行う、つまりアース金具によってパネル他端部と第二受具とを挟持することで取付けとアース接続とを同時に実現することができる。また、アース金具による挟持によって、止具による保持だけの場合よりも取付強度を向上させることができる。
上記第2の屋根機能パネルの取付構造によれば、上記第1の取付構造と同様な効果が得られ、また挟持時にアース金具と屋根機能パネルの他端部および第二受具の載置部との接触を点接触または線接触にしてアース接続をより一層十分に確実なものとすることができる。
上記第3の屋根機能パネルの取付構造によれば、上記第1の取付構造と同様な効果が得られ、またアース金具の突出片が叩き部になり差込み挟持をより容易に行うことができるようになる。
上記第4の屋根機能パネルの取付構造によれば、上記第3の取付構造と同様な効果が得られ、また初期のアース金具の差込み取付けをより容易に行うことができるようになる。
図1〜図3は、各々、この出願の発明の一実施形態を示したものであり、屋根機能パネルとして太陽電池パネル(1)を用いた場合の実施形態となっている。
これら図1〜図3の実施形態では、まず太陽電池パネル(1)は、太陽電池(11)の周縁部に枠材(12)が取り付けられて成るものとなっており、太陽電池(11)の一端部側の枠材(12a)が第一受具(2)にて固定され、他端部側の枠材(12b)が第二受具(3)にて固定されて、屋根上に取り付けられている。
より具体的には、第一受具(2)は、受具本体(21)の上角位置にて横方向に開口したパネル嵌入部(22)が設けられたものとなっており、屋根上の適宜位置に配設固定されている。その固定は、受具本体(21)底面にての固定ネジ(23)により行われている。
第二受具(3)は、受具本体(31)の上角位置にて台座状のパネル載置部(32)が設けられたものとなっており、同じく屋根上の適宜位置に配設され、受具本体(31)底面にての固定ネジ(33)によりネジ固定されている。
これら第一受具(2)および第二受具(3)は、互いのパネル嵌入部(22)およびパネル載置部(32)が対向するように配設される。
そして、対向配置された第一受具(2)のパネル嵌入部(22)および第二受具(3)のパネル載置部(32)に、上記太陽電池パネル(1)の一端部側の枠材(12a)および他端部側の枠材(12b)がそれぞれ嵌入および載置される。
この状態において、さらに、他端部側の枠材(12b)は、アース金具(4)および止具(5)により固定且つアース接続されることになる。
より具体的には、アース金具(4)は、断面略コ字状のものであり、その開口を形成する上板部(41)および下板部(42)との間にて、枠材(12b)およびパネル載置部(32)に対してスライド差込みされることで、それらを上下方向から挟持するようになっている。さらに説明すると、第二受具(3)のパネル載置部(32)はその奥方に引掛け部(321)を有しており、この引掛け部(321)にアース金具(4)の下板部(42)が引っ掛けられて、下板部(42)と上板部(41)との間にてパネル載置部(32)および枠材(12b)が挟持される。
これによって、アース金具(4)による枠材(12b)のパネル載置部(32)への挟持固定が実現されると同時に、アース金具(4)と枠材(12b)とパネル載置部(32)との接触によりアース接触が実現されることになる。
続いて、止具(5)は、第二受具(3)に取り付けられる平板状のものであり、その一端に押え板部(51)を有している。さらに説明すると、止具(5)は第二受具(3)の上面に載置されて固定ネジ(52)によりネジ固定され、このときその一端にある押え板部(51)が上記アース金具(4)により挟持された枠材(12b)を上方から押え保持する。
これによって、枠材(12b)の上記アース金具(4)による挟持固定とともに止具(5)による保持固定が実現され、挟持固定および保持固定の相乗効果により取付強度がより一層向上されることになる。
以上のとおりの実施形態によれば、太陽電池パネル(1)の一端部を第一受具(2)にて嵌入固定し、他端部を第二受具(3)にて載置するとともにアース金具(4)により挟持固定且つアース接続し、ならびに止具(5)により保持固定することで、強固な取付けと確実なアース接続とを同時作業で簡単に行うことができるようにある。
なお、図1および図2の実施形態は、屋根上にて縦横に複数配設されたパネル群の中で一番端に位置する太陽電池パネル(1)についてのものであり、図1では、第二受具(3)側が一番端に位置した場合であって、第二受具(3)に取付固定された止具(5)が押え板部(51)とは反対側の外方に延び且つ垂下した垂れカバー板部(53)を有し、最端部全体を覆い隠すようになっている。図2では、第一受具(2)側が一番端に位置した場合であって、第一受具(2)上にカバー板体(6)が固定ネジ(62)によりネジ固定されて取り付けられており、外方に延び且つ垂下した垂れカバー板部(61)によって最端部全体を覆い隠すようになっている。図2におけるカバー板体(6)はさらに、垂れカバー板部(61)とは反対側に押え板部(63)を有しており、上記のとおりに第一受具(2)のパネル嵌入部(21)に嵌入された状態の太陽電池パネル(1)の枠材(12a)を上方から押え保持するようにもなっている。かかる場合、第一受具(2)上のカバー板体(6)および第二受具(3)上の止具(5)とは、部品の少数化等を図るために同一形状部材のものとして、適宜向きを変えて使用するようにもできる。
また、図3の実施形態は、隣接する太陽電池パネル(1)それぞれを隣接する第一受具(2)および第二受具(3)により取り付ける場合のものであり、一方の太陽電池パネル(1A)の枠材(12a)は第一受具(2)によって固定され、他方の太陽電池パネル(1B)の枠材(12b)は第二受具(3)およびアース金具(4)によって固定且つアース接続されている。かかる場合、第二受具(3)上にて太陽電池パネル(1B)の枠材(12b)を保持する止具(5)は、その押え板部(51)とは反対側に延びた平板状のカバー板部(54)を設けて、互いに背合わせで隣接した第一受具(2)および第二受具(3)を覆い隠すとともに、それぞれの上面部に固定ネジ(52)(55)によりネジ固定されて取り付けられることで第一受具(2)および第二受具(3)を連結するものとすることができる。
なお、以上の各実施形態では、第一受具(2)および第二受具(3)は、屋根部材(10)上に別途設けられた取付ベース板(20)にネジ固定されているが、もちろん屋根部材(10)に直接固定されていてもよい。いずれの場合にも屋根上に配設されていることには変わりなく、これら第一受具(2)および第二受具(3)を介して上記のとおりに太陽電池パネル(1)が屋根上に取り付けられることになる。
ところで、アース金具(4)については、たとえば図4に例示したように、そのアース接続および差込み挟持のより一層の確実化および容易化を図るべく、内曲片(43)および突出片(44)を有するものとすることが好ましい。
より具体的には、まず、内曲片(43)は、アース金具(4)の上板部(41)および下板部(42)それぞれの角部分が開口内方に若干折れ曲がって設けられており、それぞれ、上板部(41)および下板部(42)が太陽電池パネル(1)の枠材(12b)および第二受具(3)のパネル載置部(32)をスライド差込みにより挟持する際に枠材(12b)の上面およびパネル載置部(32)の下面に的確に点接触または線接触するようになっている。これにより、アース金具(4)による挟持固定と同時のアース接続をより一層十分に確保することができる。
また、突出片(44)は、アース金具(4)の一端部にて、つまり上板部(41)および下板部(42)との間の立板部(45)の一側端縁にて外方に折れ曲がった四角片状のものとして設けられており、アース金具(4)のスライド差込みに際して叩き部となるようになっている。この叩き部としての突出片(44)を叩いて差し込むことで、枠材(12b)およびパネル載置部(32)の挟持をより容易に行うことができる。
アース金具(4)については、さらに図5および図6に例示した形状のものとしてもよい。
まず、内曲片(43)は、アース金具(4)の上板部(41)および下板部(42)それぞれの縁部分の適宜位置に設けられたものとなっており、突出片(44)は、図4のものとは反対の一端部に設けられている。これら内曲片(43)および突出片(44)による効果は図4のアース金具(4)と同様であり、内曲片(43)による確実な点接触または線接触のアース接続、ならびに突出片(44)による容易な差込み挟持が実現される。
そして、突出片(44)とは反対側の他端部位置にて、下板部(42)の一角部分が外方に若干折れ曲がって形成された外曲片(46)が設けられてもいる。この外曲片(46)の存在により、開口側方の差込口が若干広がってアース金具(4)を枠材(12b)およびパネル載置部(32)に対して差し込みやすくなり、初期の差込みを容易に行うことができる。
もちろん、この出願の発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、太陽電池パネル、太陽熱集熱パネル、緑化パネル等の屋根機能パネルの屋根上への取付けならびにアース接続を同時作業で簡単に行うことのできる、新しい屋根機能パネルの取付構造が提供される。
1,1A,1B 太陽電池パネル
11 太陽電池
12,12a,12b 枠材
2 第一受具
21 受具本体
22 パネル嵌入部
23 固定ネジ
3 第二受具
31 受具本体
32 パネル載置部
321 引掛け部
33 固定ネジ
4 アース金具
41 上板部
42 下板部
43 内曲片
44 突出片
45 立板部
46 外曲片
5 止具
51 押え板部
52 固定ネジ
53 垂れカバー板部
54 カバー板部
55 固定ネジ
6 カバー板体
61 垂れカバー板部
62 固定ネジ
63 押え板部
10 屋根部材
20 取付ベース板
11 太陽電池
12,12a,12b 枠材
2 第一受具
21 受具本体
22 パネル嵌入部
23 固定ネジ
3 第二受具
31 受具本体
32 パネル載置部
321 引掛け部
33 固定ネジ
4 アース金具
41 上板部
42 下板部
43 内曲片
44 突出片
45 立板部
46 外曲片
5 止具
51 押え板部
52 固定ネジ
53 垂れカバー板部
54 カバー板部
55 固定ネジ
6 カバー板体
61 垂れカバー板部
62 固定ネジ
63 押え板部
10 屋根部材
20 取付ベース板
Claims (4)
- 屋根機能パネルを屋根上に取り付けるとともにアース接続する屋根機能パネルの取付構造であって、
屋根上に配設されたパネル嵌入部を有する第一受具およびパネル載置部を有する第二受具と、第二受具のパネル載置部の上方に位置する押え板部を有する止具と、第二受具のパネル載置部および止具の押え板部との間に位置する断面略コ字状のアース金具とを備えており、
屋根機能パネルの一端部を第一受具のパネル嵌入部に嵌入し、他端部を第二受具のパネル載置部に載置するとともに止具の押え板部で保持し、かつ当該他端部をアース金具によって第二受具のパネル載置部とともに挟持するようになっていることを特徴とする屋根機能パネルの取付構造。 - アース金具は内曲片を有していることを特徴とする請求項1記載の屋根機能パネルの取付構造。
- アース金具はその一端部に突出片を有していることを特徴とする請求項1記載の屋根機能パネルの取付構造。
- アース金具はその他端部に外曲片を有していることを特徴とする請求項3記載の屋根機能パネルの取付構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011078227A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | シャープ株式会社 | 太陽電池モジュール用架台、太陽電池モジュール用固定部材、及び太陽電池モジュール用架台を用いた太陽光発電システム |
JP2018091008A (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-14 | 株式会社栄信 | アース金具 |
-
2003
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011078227A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | シャープ株式会社 | 太陽電池モジュール用架台、太陽電池モジュール用固定部材、及び太陽電池モジュール用架台を用いた太陽光発電システム |
JP2011134847A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Sharp Corp | 太陽電池モジュール用架台、及び太陽電池モジュール用架台を用いた太陽光発電システム |
JP2018091008A (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-14 | 株式会社栄信 | アース金具 |
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