JP2005061063A - 接続ソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】
接続ソケットを用いて給水配管・給湯配管に接続される水栓本体を、給水配管・給湯配管の端末の中央から左右に変位させて設置可能とすることより、水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障を生ずることのない接続ソケットを提供すること。
【解決手段】
水栓本体10に接続される水栓本体側接続口28を有する水栓本体側接続部22が備えられ、壁面1裏側に引き回されて壁面1に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口38を有する配管側接続部24が備えられ、水栓本体側接続部22と配管側接続部24とが主体部26によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケット20において、主体部26が互いに挿嵌接続される雄側主体部40と雌側主体部42とからなり、雄側主体部40と雌側主体部42とを固定する固定手段(ねじ孔80とビス81)を設けた。
【選択図】 図2
接続ソケットを用いて給水配管・給湯配管に接続される水栓本体を、給水配管・給湯配管の端末の中央から左右に変位させて設置可能とすることより、水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障を生ずることのない接続ソケットを提供すること。
【解決手段】
水栓本体10に接続される水栓本体側接続口28を有する水栓本体側接続部22が備えられ、壁面1裏側に引き回されて壁面1に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口38を有する配管側接続部24が備えられ、水栓本体側接続部22と配管側接続部24とが主体部26によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケット20において、主体部26が互いに挿嵌接続される雄側主体部40と雌側主体部42とからなり、雄側主体部40と雌側主体部42とを固定する固定手段(ねじ孔80とビス81)を設けた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、一端側に、水栓本体に接続される水栓本体側接続口を有する水栓本体側接続部が備えられ、他端側に、壁面等の取付部裏側に引き回されて取付部に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口を有する配管側接続部が備えられ、前記水栓本体側接続部と前記配管側接続部とが主体部によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケットに関する。
一端側に、水栓本体に接続される水栓本体側接続口を有する水栓本体側接続部が備えられ、他端側に、壁面等の取付部裏側に引き回されて取付部に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口を有する配管側接続部が備えられ、前記水栓本体側接続部と前記配管側接続部とが主体部によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケットが知られている。この種の従来の接続ソケットは、例えば図6に示すように、水栓本体10の背面側に設けられた水側接続口及び湯側接続口(図示省略)に、それぞれ接続ソケット70の水栓本体側接続部が接続され、一方、壁面1の裏側に引き回されて配設された給水配管・給湯配管(図示省略)の端末には配管側接続部72がそれぞれ接続される。そして、この接続ソケット70の配管側接続部70の端末へのねじ込み具合によって、二つの接続ソケット70a,bの水栓本体側接続部の間隔を水栓本体10の水側接続口及び湯側接続口の間隔に合わせて調整可能とするものである。このようにして、水栓2が設置される浴室の壁面1等にあらかじめ配設された給水配管と給湯配管との間隔が区々となる場合であっても、これらの二つのクランク状の接続ソケット70を用いることにより水栓本体側接続口の間隔を調整して、給水配管及び給湯配管と水栓本体10とを確実かつ円滑に接続することができるようにしている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。
ところで、水栓本体10が設置される場所など、水栓本体10が置かれる周辺状況や使用環境によっては、水栓本体10を左右いずれかに寄せて設置したい場合もある。例えば、水栓本体10の左右いずれかに壁面が近接していたり、水栓本体10の左右いずれかに収納ボックスが設置されているためその開閉扉が水栓本体10に干渉するおそれがあるような場合には、これらから水栓本体10をできるだけ遠ざけて、水栓本体10のハンドル操作や収納ボックスの開閉動作に支障が生じないようにすることが望まれる。また、水栓本体10にシャワーホースが接続されているような場合にも、水栓本体10を壁面から左右いずれかに遠ざけてシャワーの使用時にシャワーホースが壁面等に干渉され難くすることが望まれることもある。
しかしながら上記した従来の接続ソケット70を用いて給水配管・給湯配管と水栓本体10とを接続する場合には、二つの接続ソケット70a,bの配管側接続部72のねじ込み具合を調節することにより、水栓本体側接続口の間隔を調整することができても、水栓本体10は壁面1に配設された両配管の端末のほぼ中央にしか位置することができないこととなっていた。なお、二つの接続ソケット70a,bの水栓本体側接続口の位置を一方が高く他方が低くなるようにしてねじ込みを終えれば、両配管の端末間の中央から見て左右いずれかに水栓本体10を偏らせて固定することもできるが、このような状態の接続ソケット70a,bに水栓本体10を接続したのでは、水栓本体10は正面から見て左右いずれかに傾いた状態に設置されることとなり、水栓2の美観上及び操作性の点から好ましくはなかった。
本発明は上記した従来の接続ソケットの問題点を解消するものであり、接続ソケットを用いて給水配管・給湯配管に接続される水栓本体を、給水配管・給湯配管の端末の中央から左右に変位させて設置可能とすることより、水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障を生ずることのない接続ソケットの提供を目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明の接続ソケットは、「一端側に、水栓本体に接続される水栓本体側接続口を有する水栓本体側接続部が備えられ、他端側に、壁面等の取付部裏側に引き回されて取付部に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口を有する配管側接続部が備えられ、前記水栓本体側接続部と前記配管側接続部とが主体部によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケットであって、前記主体部が互いに挿嵌接続される雄側主体部と雌側主体部とからなり、前記雄側主体部と前記雌側主体部とを固定する固定手段が設けられたことを特徴とする接続ソケット。」(請求項1)である。
配管側接続部と水栓本体側接続部とを接続する主体部を互いに挿嵌接続される雄側主体部と雌側主体部とし、前記雄側主体部と前記雌側主体部とを固定手段により固定するので、本発明の接続ソケット二つを用いて水栓本体を給水配管・給湯配管に接続する場合に、一方の接続ソケットの主体部を縮め他方の接続ソケットの主体部を伸ばしてそれぞれを固定手段により固定し、それぞれの接続ソケットの水栓本体側接続口を同じ高さとしつつ両水栓本体側接続口の間隔を水栓本体の水側接続部・湯側接続部の間隔に調整することができる。このようにして接続ソケットに水栓本体を接続することにより、水栓本体を傾かせることなく給水配管・給湯配管の両端末間の中心から左右いずれかに水栓本体を変位させた状態で接続ソケットに接続固定することができる。
また上記した接続ソケットにおいて「前記固定手段が前記雌側主体部に設けられたねじ孔にねじ込まれたビス」とすることができる(請求項2)。
このように、固定手段を雌側主体部に設けられたねじ孔にねじ込まれるビスとすることにより、簡便に水栓本体を接続ソケットに接続固定することができる。
また上記した接続ソケットにおいて「前記固定手段が前記雌側主体部に形成された雌ねじと前記雄側主体部に形成された雄ねじ」とすることができる(請求項3)。
このように、固定手段を雌側主体部に形成された雌ねじと雄側主体部に形成された雄ねじとすることにより、やはり簡便に水栓本体を接続ソケットに接続固定することができる。
本発明は上記のように主体部を互いに挿嵌接続される雄側主体部と雌側主体部とし、雄側主体部と雌側主体部とを固定手段により固定することにより、水栓の設置状況に応じて、水栓本体を給水配管・給湯配管の端末の中央から左右に変位させて設置することができるので、水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障が生ずることを防止できる。また、特に請求項2に記載の接続ソケットでは、固定手段を雌側主体部に設けられたねじ孔にねじ込まれるビスとすることにより、このように水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障が生ずることを防止できる接続ソケットを簡便・安価に提供することができる。さらに請求項3に記載の接続ソケットでは、固定手段を雌側主体部に形成された雌ねじと雄側主体部に形成された雄ねじとすることにより、やはり水栓の操作性や水栓周辺の製品の使用に支障が生ずることを防止できる接続ソケットを簡便・安価に提供することができる。
次に、本発明の接続ソケットの実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、本発明の接続ソケット20は、「取付部」の一例である壁面1に水栓本体10を固定するとともに、壁面1裏側に引き回されて壁面1の取付孔(図示省略)に配設される給水配管・給湯配管(図示省略)の端末に水栓本体10を接続するものである。
図2に示すように、接続ソケット20には、水栓本体10側に接続される水栓本体側接続部22と配管側に接続される配管側接続部24とこれら両接続部22,24との間に設けられて両接続部22,24を接続する主体部26とが備えられている。水栓本体側接続部22と配管側接続部24は略円筒状に形成されるとともに、互いに反対方向に突設されるようにそれぞれ主体部26から連設されており、接続ソケット20全体としては略クランク状に形成されている。
水栓本体側接続部22には、その先端に、水栓本体10に湯又は水を供給するために水栓本体10背面側に突設された水側接続部又は湯側接続部(図示省略)に接続するための水栓本体側接続口28が設けられている。水栓本体側接続口28は、水栓本体側接続部22の本体部30の先端に形成された雌ねじ部32内に、接続アダプター34が螺着され、この接続アダプター34にナット36が取り付けられて構成されている。そしてこのナット36に水栓本体10の水側接続部又は湯側接続部が接続される。また、配管側接続部24は、外周面に雄ねじが刻設されてその先端に配管側接続口38が形成されている。接続ソケット20を給水配管又は給湯配管の端末に接続する際には、この配管側接続部24を端末にねじ込んで接続されることとなる。そして、水栓本体側接続部22及び配管側接続部24は、円筒状の主体部26の端部からほぼ直角方向に屈曲されるように連設され、主体部26とは、それぞれL字状をなして形成されている。さらに水栓本体側接続部22及び配管側接続部24はその軸心を平行にするとともに、水栓本体側接続口28と配管側接続口38とを逆方向に開口して、接続ソケット20全体としては略クランク状に形成されている。
ついで主体部26について説明する。主体部26は略円筒状に形成されるとともに、上記したようにその両端に水栓本体側接続部22と配管側接続部24とが連設されている。主体部26は、水栓本体側接続部22が連設される雄側主体部40と、配管側接続部24が連設される雌側主体部42とから構成されている。雄側主体部40及び雌側主体部42は、それぞれ略円筒状に形成されるとともに、雄側主体部40の外径は雌側主体部42の内径よりもやや小さく設けられて、雄側主体部40が雌側主体部42内に挿嵌接続されている。また、雄側主体部40の雌側主体部42側先端寄りには、雄側主体部40の本体部41よりも僅かに大径で、かつ雌側主体部42の内径より僅かに小径に形成された接続部44が設けられている。この接続部44の外周面には、Oリング48が装着される周溝50が周設されており、Oリング48が雌側主体部42内周面に常時密着して雄側主体部40と雌側主体部42との水密が図られている。一方、雌側主体部42の開口付近の内周面には、雄側主体部40の本体部41外周面に摺接する内径であって、かつ接続部44の外径よりは小径の係止リング52がはめ込まれている。このようにして、図3に示すように、雄側主体部40が雌側主体部42から引き出されて主体部26が伸ばされたり際に、接続部44が係止リング52に係止されることによって、雌側主体部42から雄側主体部40が抜けないように設けられている。また図2に示すように、周溝50に装着されたOリング48及び接続部44外周面と、係止リング52との2カ所において、雄側主体部40が雌側主体部42内に摺接保持されることにより、雄側主体部40は雌側主体部42内に安定的に保持され両主体部40,42間でがたつきが生じ難いように設けられている。
そして、雌側主体部42の先端寄りにはねじ孔80が設けられ、ビス81をねじ込むことにより雌側主体部42と雄側主体部40とが固定されている。なお、雌側主体部42に設けられるねじ孔80は水栓本体10が接続される側とは反対側に設けるのが美観上好ましい。
また、雄側主体部40の水栓本体側接続部22側の端部内には、給水配管又は給湯配管から水栓本体10に供給される湯又は水内の異物などを除去するためのストレーナ54が、接続ソケット20の上方から取り付けられた係止キャップ56によって収容固定されている。また、雌側主体部42の配管側接続部24側の端部内には、配管側接続部24から供給される湯又は水の流量調節を行うための止水栓58が内蔵されており、この止水栓58に取り付けられたスピンドル60が接続ソケット20の正面側に露呈されつつ、係止キャップ62によって雌側主体部42内に収容固定されている。
このように構成された接続ソケット20は、図2に示すように雄側主体部40を雌側主体部42奥側まで挿入した状態として主体部26を縮めた状態とすることができる一方、図3に示すように、雄側主体部40を雌側主体部42から引き出した状態として主体部26を伸ばした状態とすることもできる。また、挿嵌接続される雄側接続部40の外周面に装着されているOリング48によって、主体部26が伸縮のいずれの状態であっても雄側主体部40と雌側主体部42との水密は常に確保される。
そしてこのように構成される接続ソケット20を二つ用いることにより、例えば図1に示すように、壁面1に向かって左側の給湯配管に接続される接続ソケット20aを縮めた状態とし、一方右側の給水配管に接続される接続ソケット20bを伸ばした状態とするとともに、各々の接続ソケット20a,bを各配管の端末にねじ込み、さらに水栓本体10背面側の湯側・水側の各接続部の間隔に合わせつつ両接続ソケット20a,bの水栓本体側接続口28の高さも揃えて水栓本体10に接続する。このようにして、水栓本体10は両配管の端末位置の中間よりも左側に寄せて接続固定することができるので、例えば、右側の接続ソケット20bの右側に別の壁面が近接していても、操作ハンドル12の操作がし辛くなったり、吐水管14をあまり右側には向けられないなど、水栓2の使用に支障を来すことはない。また、接続ソケット20bの近くに収納ボックスなどが設置されているような場合においても、水栓本体10を左寄りに配置できるので、収納ボックスの開閉扉が水栓本体10に干渉して開き辛くなるようなおそれも減少させることができる。
次に第2の実施形態について図を参考にして詳細に説明する。第2の実施形態と上述の実施形態とは、図4及び図5に示すように雄側主体部と雌側主体部とを固定する固定手段が異なる点と係止リング52がない点が相違するだけで他は上述の実施形態と同様なので異なる部分について説明する。第2の実施形態の固定手段は、雌側主体部42の先端寄りに形成された雌ねじ82と雄側主体部40の基部寄りに形成された雄ねじ83とから構成されている。雌ねじ82は雌側主体部42の内径より大径のねじ孔に螺刻されていて、雄ねじ83が雌ねじ82に螺合している。そして、雌ねじ82と雄ねじ83との螺進量を多くすると主体部26を縮めた状態となり、螺進量を少なくすると主体部26を伸ばした状態とすることができる。なお、雄側主体部40と雌側主体部42とは螺合により固定されるものであるから、一旦水栓本体が接続ソケットに接続固定されると雌ねじ82と雄ねじ83との螺進は規制されて雌側主体部42から雄側主体部40が抜けることがないから上述の実施形態のような係止リング52は不要となる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記接続ソケット20では、水栓本体側接続部22に雄側主体部40を、配管側接続部24に雌側主体部42を連設することとして、主体部26を挿嵌接続するものとしているが、これを逆にして、水栓本体側接続部22に雌側主体部を、配管側接続部24に雄側主体部を連設することとしてもよい。また、主体部を互いに挿嵌接続する構成としては、他の手段を用いてもよく例えば互いに挿嵌接続される配管を多数連設するなどその手段は限定されるものではないが、水栓本体10を壁面1に対して安定的に固定するには、接続ソケット20のように雄側主体部40及び雌側主体部42各一つを挿嵌接続する構成とすることが望ましい。
1;壁面、2;水栓、10;水栓本体、12;操作ハンドル、14;吐水管、20;接続ソケット、22;水栓本体側接続部、24;配管側接続部、26;主体部、28;水栓本体側接続口、30;本体部、32;雌ねじ部、34;接続アダプター、36;ナット、38;配管側接続口、40;雄側主体部、41;本体部、42;雌側主体部、44;接続部、48;Oリング、50;周溝、52;係止リング、54;ストレーナ、56;係止キャップ、58;止水栓、60;スピンドル、62;係止キャップ、70;接続ソケット、配管側接続部72、80;ねじ孔、81;ビス、82;雌ねじ、83;雄ねじ。
Claims (3)
- 一端側に、水栓本体に接続される水栓本体側接続口を有する水栓本体側接続部が備えられ、他端側に、壁面等の取付部裏側に引き回されて取付部に配設された給水配管または給湯配管に接続される配管側接続口を有する配管側接続部が備えられ、前記水栓本体側接続部と前記配管側接続部とが主体部によって接続され全体が略クランク状に形成された接続ソケットであって、前記主体部が互いに挿嵌接続される雄側主体部と雌側主体部とからなり、前記雄側主体部と前記雌側主体部とを固定する固定手段が設けられたことを特徴とする接続ソケット。
- 前記固定手段が前記雌側主体部に設けられたねじ孔にねじ込まれたビスであることを特徴とする請求項1に記載の接続ソケット。
- 前記固定手段が前記雌側主体部に形成された雌ねじと前記雄側主体部に形成された雄ねじであることを特徴とする請求項1に記載の接続ソケット。
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Cited By (2)
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JP2020197273A (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | Sanei株式会社 | 管継手 |
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