JP2005060677A - 吸水性樹脂組成物およびその製造方法、並びに、それらを用いた吸収体、吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸基および/またはその塩を含有する不飽和単量体を重合して得られる吸水性樹脂と、亜鉛および珪素、または亜鉛およびアルミニウムを含有する複合含水酸化物とを含む吸水性樹脂組成物であって、前記複合含水酸化物は金属の主成分として亜鉛を含有し、亜鉛の含有量と珪素またはアルミニウムの含有量との質量比が50/50〜99/1であり、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの加圧下吸水倍率(60分値)が20g/g以上である、吸水性樹脂組成物である。
【選択図】 なし
Description
本発明において用いられる吸水性樹脂(A)とは、ヒドロゲルを形成しうる、水膨潤性および水不溶性の架橋重合体のことである。水膨潤性とは、イオン交換水中において自重の5倍以上、好ましくは、50倍から1000倍という多量の水を吸収する性能をいう。水不溶性とは、吸水性樹脂中(A)の未架橋の水可溶性成分(水溶性高分子)の含有量が、好ましくは50質量%以下(下限は0質量%)、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、特に好ましくは15質量%以下、最も好ましくは10質量%以下であることをいう。なお、この水可溶性成分の測定方法は、EUROPEAN DISPOSABLES AND NONWOVENS ASSOCIATIONのEDANA RECOMMENDED TEST METHODS 470,1−99 EXTRACTABLESに記載されている。
複合含水酸化物(B)は、金属成分の全質量を基準として、主成分として亜鉛を含み、(b1)亜鉛と珪素、または(b2)亜鉛とアルミニウムを含む含水酸化物である。金属成分中で主成分である亜鉛元素の割合は、全金属成分中で、50〜99.9質量%、好ましくは60〜95質量%、さらに好ましくは70〜95質量%の範囲である。「含水酸化物」とは、水和酸化物ともいい、いわゆる水酸化物を含んだ、金属酸化物の水和物をいう。複合含水酸化物(B)は、(b1)の場合、亜鉛(Zn)および珪素(Si)に関して、−Zn−O−Si−の結合を少なくとも一部に有する含水酸化物であり、Znの含水酸化物とSiの含水酸化物との単純な混合物とは異なる。同様に、(b2)の場合、亜鉛(Zn)とアルミニウム(Al)に関して、−Zn−O−Al−の結合を少なくとも一部に有する含水酸化物であり、Znの含水酸化物とAlの含水酸化物との単純な混合物とは異なる。つまり、複合含水酸化物(B)は、(b1)亜鉛と珪素、または(b2)亜鉛とアルミニウムを含む複合含水酸化物であり、例えば、ゼオライト、酸化亜鉛と二酸化珪素との単純混合物、酸化亜鉛と酸化アルミニウムとの単純混合物などは複合含水酸化物(B)には含まれない。これらの化合物は、吸水性樹脂の表面からの脱落が生じやすい。また、本発明の効果を発揮できない。
植物成分(C)としては、好ましくはポリフェノール、フラボンおよびその類、カフェインから選ばれる少なくとも1種の化合物が、植物成分(C)の全質量を基準として0を超えて100質量%以下含まれる。好ましくは、タンニン、タンニン酸、五倍子、没食子および没食子酸から選ばれる少なくとも一種の化合物が、植物成分(C)として用いられる。
本発明の吸水性樹脂組成物は、前述の吸水性樹脂(A)と前述の(b1)亜鉛と珪素、または(b2)亜鉛とアルミニウムを含む複合含水酸化物(B)とを含む。すなわち、本発明の吸水性樹脂組成物は、酸基および/またはその塩を含有する不飽和単量体を重合して得られる吸水性樹脂(A)と、(b1)亜鉛および珪素、または(b2)亜鉛およびアルミニウムを含有する複合含水酸化物(B)とを含む吸水性樹脂組成物である。
本発明の吸水性樹脂組成物は、吸水性樹脂(A)を主成分とし、その形状は通常、粉末である。かかる粉末状の吸水性樹脂組成物を任意の他の吸収材料とともに成形することで吸収体が得られる。吸収体の形状は、特に限定されないが、好ましくは、シート状(別称ウェッブ状)、筒状、フィルム状、繊維状であり、特に好ましくはシート状である。水性樹脂組成物がシート状で得られる場合、そのまま吸収体としても良い。
本発明の吸収性物品は、上記した本発明の吸収体、液透過性の表面シート、液不透過性の背面シートを備える。
吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)0.20gを不織布製の袋(60mm×60mm)に均一に入れ、25±2℃に調温した0.9質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)中に浸漬した。60分後に袋を引き上げ、遠心分離機を用いて250Gで3分間水切りを行った後、袋の質量W2(g)を測定した。また、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を用いないで同様の操作を行い、そのときの質量W1(g)を測定した。そして、これら質量W1、W2から、次式に従って、吸収倍率(g/g)を算出した。
(b)0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)に対する1.9kPaでの加圧下吸収倍率
400メッシュのステンレス製金網(目の大きさ38μm)を円筒断面の一辺(底)に溶着させた内径60mmのプラスチック製支持円筒の底の金網上に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)0.90gを均一に散布した。その上に外径が60mmよりわずかに小さく支持円筒との壁面に隙間が生じずかつ上下の動きは妨げられないピストン(cover plate)を載置し、支持円筒と吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)とピストンの質量W3(g)を測定した。このピストン上に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)に対して、ピストンを含め1.9kPaの荷重を均一に加えることができるように調整された荷重を載置し、測定装置一式を完成させた。直径150mmのペトリ皿の内側に直径90mm、厚さ5mmのガラスフィルターを置き、25±2℃に調温した0.9質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)をガラスフィルターの上部面と同レベルになるように加えた。その上に直径9cmの濾紙(トーヨー濾紙株式会社製、No.2)を1枚載せて表面が全て濡れるようにし、かつ過剰の液を除いた。
(c)質量平均粒子径
吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を、850μm、600μm、500μm、425μm、300μm、212μm、150μm、106μm、75μmなどのJIS標準ふるいで篩い分けし、残留百分率を対数確率紙にプロットした。これにより、質量平均粒子径(D50)を読み取った。
成人20人より集めた人尿50mlを蓋付きの120mlのポリプロピレンカップに加え、そこに後述する実施例または比較例で得られた吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)2.0gを添加することにより膨潤ゲルを形成させた。人尿は排泄後2時間以内のものを用いた。この容器に蓋をし、膨潤ゲルを37℃に保った。液吸収から6時間後に蓋を開け、カップの上部から約3cmの位置で成人20名のパネラーが臭いをかぐことにより、消臭効果を判定した。判定は、下記の判定基準を用いて各人6段階で得点を記載し平均値を求めた。なお吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を添加せず人尿だけで、同様の操作を行ったものを標準品とし、その臭いを5として消臭効果を評価した。
1:やっと感知できるにおい
2:感知できるが許容できる臭い
3:楽に感知できる臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
(e)消臭テスト(吸収性物品の評価)
後述する実施例または比較例で得られた吸収性物品を円形(直径80mm)に切断し、蓋付きの500mlのポリプロピレンカップの底に、液透過性シートを上面にして入れた。この吸収性物品の中心部に、成人20人より集めた人尿20gを入れ、蓋をして容器全体を37℃に保った。6時間後に蓋を開け、カップの上部から約3cmの位置で成人20名のパネラーが臭いをかぐことにより、消臭効果を判定した。判定は、下記の判定基準を用いて各人6段階で得点を記載し平均値を求めた。なお吸収性物品を入れず人尿だけで、同様の操作を行ったものを標準品とし、その臭いを5として消臭効果を評価した。
1:やっと感知できるにおい
2:感知できるが許容できる臭い
3:楽に感知できる臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
(f)湿式硫化水素残存量(硫化水素消臭能試験)
ガラスシャーレ(株式会社相互理化学硝子製作所発行のGENERAL CATALOGUE A−8000(2002年発行)に記載、コード:305−08、外径×高さ=150mm×28mm)に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)5.00gを均一に撒布した。次いで、円形(直径147mm)に切った通気性で通液性のヒートロンペーパー(南国パルプ工業株式会社、品種:GSP−22)1枚で吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を覆い、ヒートロンペーパーの円周3箇所をガラスシャーレ内壁にテープ(10mm×10mm)で固定した。ヒートロンペーパーでない場合は不織布で代用した。3Lの臭い袋(近江オドエアーサービス株式会社製)の一辺を開口し、吸水性樹脂樹脂(または吸水性樹脂組成物)を撒布したガラスシャーレを入れた後、臭い袋の開口部分を隙間がないように閉じた。臭い袋に備えられたガラス管部から、臭い袋内を一旦減圧にした後、所定量の無臭空気を注入した。無臭空気の供給量は、後で注入する硫化水素標準ガスとの合計量が2.5Lとなるように設定した。すなわち、無臭空気量(L)=2.5−硫化水素標準ガスの注入量(L)に従って設定した。続いて、外気の混入を防ぎながら臭い袋内のシャーレにポリテトラフルオロエチレンチューブを備えたガラス漏斗を用いて、25±2℃に調温した0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)80mlを一気に注ぎ、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を均一に膨潤させ、シリコンゴム栓で密栓した。膨潤させて30分後、この臭い袋内に、1.0ml硫化水素標準ガス(硫化水素濃度:5.06(体積%)、臭い袋内の硫化水素濃度:20ppm)を、注射針を有したシリンジで注入し、25℃にて放置した。標準ガス濃度や注入量は、袋内濃度が20ppmとなるように、適宜変更した。30分後、1時間後、3時間後にそれぞれシリコンゴム栓をはずし、外気の混入を防ぎながら、ガス採取器(株式会社ガステック製、GV−100S)およびガス検知管(株式会社ガステック製、No.4LK)を用いて雰囲気濃度を測定した。そして、この雰囲気濃度を湿式硫化水素残存量とした。
ガラスシャーレ(株式会社相互理化学硝子製作所発行のGENERAL CATALOGUE A−8000(2002年発行)に記載、コード:305−08、外径×高さ=150mm×28mm)に、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)5.00gを均一に撒布した。次いで、円形(直径147mm)に切った通気性および通液性を有するヒートロンペーパー(南国パルプ工業株式会社、品種:GSP−22)1枚で吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を覆い、ヒートロンペーパーの円周3箇所をガラスシャーレ内壁にテープ(10mm×10mm)で固定した。ヒートロンペーパーでない場合は不織布で代用した。3Lの臭い袋(近江オドエアーサービス株式会社製)の一辺を開口し、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を撒布したガラスシャーレを入れた後、臭い袋の開口部分を隙間がないように閉じた。臭い袋に備えられたガラス管部から、臭い袋内を一旦減圧にした後、所定量の無臭空気2.5Lを注入し、続いて、外気の混入を防ぎながら臭い袋内のシャーレに、ポリテトラフルオロエチレンチューブを備えたガラス漏斗を用いて、25±2℃に調温し0.0132molのアンモニアを溶解させた0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)80mlを一気に注ぎ、吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を均一に膨潤させ、シリコンゴム栓で密栓し、25℃にて放置した。10分後、30分後、60分後にそれぞれ、シリコンゴム栓をはずし、外気の混入を防ぎ、ガス採取器(株式会社ガステック製、GV−100S)およびガス検知管(株式会社ガステック製、No.3L、No.3La、No.3M)を用いて雰囲気濃度を測定した。そして、この雰囲気濃度を湿式アンモニア残存量とした。
容量200mlの透明なガラス製の三角フラスコ(相互理化学硝子製作所社製)に、吸水性樹脂組成物0.50質量部と、25±2℃に調温した0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)50mlを投入した。さらに攪拌子(相互理化学硝子製作所社製、スタンダード型、長さ3cm)を投入し、シリコンゴム栓で密栓し、マグネチックスターラーを用いて、300rpmで10分間攪拌した。攪拌終了後、超音波洗浄器(製造元:新日星電子株式会社、販売元:株式会社バリバ、商品名:ULTRA−SONIC CLEANER 7500baliba)に配置し、三角フラスコ内の液面と同じ高さになる純水を超音波洗浄器の浴槽に入れ、超音波洗浄器を20分間作動させた。その後、液全体を均一にするために再度300rpmで1分間攪拌を行い、1分後直ぐに吸引濾過(ろ紙はADVANTEC社製、No.2を使用)を行い、ろ液をすべて回収し、ろ液の質量W5(g)計量した。得られたろ液のヘイズ値を、DEGITAL HAZEMETER(日本電色工業株式会社製、AUTOMATIC DIGITAL HAZEMETER NDH−20D)により測定し、ヘイズ値とカオリン濁度との関係からカオリン濁度を算出し、さらに後述する方法により得られた検量線から、ろ液中の添加剤の濃度X1(ppm)、すなわち、添加剤が0.90質量%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)中に吸水性樹脂から分離した量を算出した。
X1(ppm):実験により算出されたろ液中の添加剤の濃度
Y1(ppm):添加剤がすべて吸水性樹脂より分離し、ろ液中に分散した場合のろ液の濃度
Y1(ppm)=0.50×A1/100/W5×1000000
A1(質量%):添加剤の添加量(対吸水性樹脂)
W5(g):ろ液の量
分離率の値が小さい方が、吸水性樹脂からの添加剤の脱落が少なく、添加剤の効果が有効に発揮されることを示す。
吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)2gを底面の直径52mm、高さ22mmのアルミニウムカップの底に均一に散布し、あらかじめ25℃、相対湿度90%に調整した恒温恒湿器(タバイエスペック製PLATIOOUS LUCIFER PL−2G)にすばやく入れ、60分間放置した。その後、吸湿した吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を直径7.5cm、目開き2000μmのJIS標準ふるいに移した。この時、吸湿した吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)がアルミカップに強固に付着し、ふるいに移せない場合は、吸湿しブロッキングを起こした状態の吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)を、できるだけ崩さないように注意しながら剥がし取ってふるいに移した。これをすぐに、振動分級器(IIDA SIEVE SHAKER、TYPE:ES−65型、SER.No.0501)により8秒間ふるい、ふるい上に残存した吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)の重量W6(g)およびふるいを通過した吸水性樹脂(または吸水性樹脂組成物)の重量W7(g)を測定した。
により吸湿ブロッキング率(質量%)を算出した。吸湿ブロッキング率が低いほど、吸湿流動性に優れており、粉体の取り扱い性等が向上する。
0.005質量%のL−アスコルビン酸を含む人工尿(人工尿組成:尿素95g、塩化ナトリウム40g、硫酸マグネシウム5g、塩化カルシウム5g、イオン交換水4855g)を用いて、10mlの蓋付プラスチック容器中で各吸水性樹脂組成物2gを25倍に膨張させ、温度37℃相対湿度90%の雰囲気下に所定時間放置した。24時間後、容器を90度傾けた時の流動化したゲルの先端部が2cm移動する時間(秒)の大小で吸水性樹脂の尿劣化度を数値化し、さらに膨潤ゲルの様子を触感(○:良い、△:ふつう、×:悪い)で観察した。なお、時間(秒)が大きいほど、耐尿性および耐久性が高い。
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.4gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を窒素ガス雰囲気下で30分間脱気した。次いで、シグマ型羽根を2本有する内容積10Lのジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋を付けて形成した反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム 2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜90℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は1〜4mmの粒子に細分化されていた。この細分化された含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、150℃で90分間熱風乾燥した。次いで、乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(a)を得た。
65モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)5.9gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜90℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を参考例1と同様に乾燥・粉砕しさらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(b)を得た。
60モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度33質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.6gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜85℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を参考例1と同様に乾燥・粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(c)を得た。
55モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度30質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.3gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜85℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を参考例1と同様に乾燥・粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(d)を得た。
68モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液6600g(単量体濃度35.5質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)5.3gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム3.23g及びL−アスコルビン酸0.016gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜90℃で重合を行い、重合を開始して40分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、170℃で40分間熱風乾燥した。次いで、乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(e)を得た。
72モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液6600g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)5.6gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム3.42g及びL−アスコルビン酸0.017gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜90℃で重合を行い、重合を開始して40分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、参考例1と同様に乾燥・粉砕し、20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(f)を得た。
65モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度33質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)3.1gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜85℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、参考例1と同様に乾燥・粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(g)を得た。
30モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度20質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)6.8gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.46g及びL−アスコルビン酸0.10gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜80℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この細分化された含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、参考例1と同様に乾燥・粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(h)を得た。
参考例1と同様の方法で不定形破片状の吸水性樹脂粉末(i)を得た。得られた吸水性樹脂粉末(i)をそのまま吸水性樹脂(9)とした。結果を表1に示す。
5Lビーカーに純水1Lを分取し、攪拌しながら温度60℃に加熱保持した。ついで、別途用意した硫酸亜鉛(和光純薬株式会社製)を114.5質量部、ケイ酸ナトリウム粉末(和光純薬株式会社製)を17.6質量部とを混合した水溶液2Lとアンモニア水溶液を、前記純水中にpHが7.5を維持するように注意しながら滴下した。生成した沈殿をろ過洗浄後、120℃で6時間乾燥し、亜鉛と珪素を含む複合含水酸化物(B1)(亜鉛と珪素の質量比:85/15)を得た。
5Lビーカーに純水1Lを分取し、攪拌しながら温度60℃に加熱保持した。ついで、別途用意した硫酸亜鉛(和光純薬株式会社製)を132.9質量部、硫酸アルミニウム・14〜18水和物(和光純薬株式会社製)を110.1質量部とを混合した水溶液2Lとアンモニア水溶液を、前記純水中にpHが7.5を維持するように注意しながら滴下した。生成した沈殿をろ過洗浄後、120℃で6時間乾燥し、亜鉛とアルミニウムを含む複合含水酸化物(B2)(亜鉛とアルミニウムの質量比:85/15)を得た。
5Lビーカーに純水1Lを分取し、攪拌しながら温度60℃に加熱保持した。ついで、別途用意した塩化チタン(和光純薬株式会社製)を161.2質量部、ケイ酸ナトリウム粉末(和光純薬株式会社製)を9.1質量部とを混合した水溶液2Lとアンモニア水溶液を、前記純水中にpHが7.5を維持するように注意しながら滴下した。生成した沈殿をろ過洗浄後、120℃で6時間乾燥し、チタンと珪素を含む複合含水酸化物(B3)(チタンと珪素の質量比:91/9)を得た。
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数8)2.3gを溶解し反応液とした。次に、この反応液を参考例1と同様に脱気したのち、参考例1の反応器に、上記反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素ガス置換した。続いて、反応液を撹拌しながら、過硫酸ナトリウム2.83g及びL−アスコルビン酸0.024gを添加したところ、凡そ1分後に重合が開始した。そして、30℃〜100℃で重合を行い、重合を開始して60分後に含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水ゲル状重合体は約1〜4mmの粒子に細分化されていた。この含水ゲル状重合体を50メッシュ(目の大きさ300μm)の金網上に広げ、参考例1と同様に乾燥・粉砕し、さらに20メッシュ(目の大きさ850μm)の金網で分級、調合することにより、不定形破砕状の吸水性樹脂粉末(j)を得た。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)100質量部に、亜鉛と珪素の複合含水酸化物(商品名:CERATIOX SZ−100S、チタン工業株式会社製、亜鉛と珪素の含有質量比:82/18、平均粒子径:0.36μm)を0.50質量部添加混合(ドライブレンド)することによって、吸水性樹脂組成物(1)を得た。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例2で得られた吸水性樹脂(2)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(2)を得た。吸水性樹脂組成物(2)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例3で得られた吸水性樹脂(3)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(3)を得た。吸水性樹脂組成物(3)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例4で得られた吸水性樹脂(4)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(4)を得た。吸水性樹脂組成物(4)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例5で得られた吸水性樹脂(5)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(5)を得た。吸水性樹脂組成物(5)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例6で得られた吸水性樹脂(6)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(6)を得た。吸水性樹脂組成物(6)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例5で得られた吸水性樹脂(5)に変え、さらに植物成分としてツバキ科植物の葉抽出物の15質量%水溶液(製品名:FS−80MO、販売者:白井松新薬株式会社(所在地:滋賀県甲賀郡水口町宇川37−1))を0.5質量部添加混合した以外は、実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(7)を得た。吸水性樹脂組成物(7)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、参考例10で得られた亜鉛と珪素の複合含水酸化物(B1)(亜鉛と珪素の質量比:90/10)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(8)を得た。吸水性樹脂組成物(8)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示した。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、参考例11で得られた亜鉛とアルミニウムの複合含水酸化物(B2)(亜鉛とアルミニウムの質量比:90/10)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(9)を得た。吸水性樹脂組成物(9)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示した。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物の添加量を0.10質量部に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(10)を得た。吸水性樹脂組成物(10)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例13で得られた吸水性樹脂(10)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、吸水性樹脂組成物(11)を得た。吸水性樹脂組成物(11)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例7で得られた吸水性樹脂(7)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(1)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(1)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示した。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例8で得られた吸水性樹脂(8)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(2)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(2)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示す。
参考例1で得られた吸水性樹脂(1)を参考例9で得られた吸水性樹脂(9)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(3)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(3)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を添加しない以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(4)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(4)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、亜鉛と珪素の含有質量比、および粒子径が異なる複合含水酸化物(亜鉛と珪素との含有質量比:40/60,粒子径:250μm以下,商品名:シュークレンズ KD−211S、ラサ工業株式会社製)に変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(5)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(5)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、亜鉛と珪素の含有質量比、および粒子径が異なる複合含水酸化物(亜鉛と珪素との含有質量比:40/60,粒子径:1μm以下,商品名:シュークレンズ KD−211G、ラサ工業株式会社製)に変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(6)を得た。得られた比較用吸水性樹脂組成物(6)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、金属元素の組み合わせが異なるチタンと亜鉛との複合含水酸化物(チタンと亜鉛との含有質量比:50/50,平均粒子径:0.50μm,商品名:CERATIOX TZ−100、チタン工業株式会社製)に変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(7)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(7)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、亜鉛化合物である塩基性炭酸亜鉛(和光純薬株式会社製)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(8)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(8)を実施例8と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、亜鉛単独の酸化物である酸化亜鉛(商品名:NANOTEC ZnO、シーアイ化成株式会社製、平均粒子径:31nm)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(9)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(9)を実施例1と同様に評価し表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、珪素単独の酸化物である二酸化珪素(商品名:NANOTEC SiO2、シーアイ化成株式会社製、平均粒子径:26nm)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(10)を得た。得られた比較用比較用吸水性樹脂組成物(11)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、チタン単独の酸化物である二酸化チタン(商品名:NANOTEC TiO2、シーアイ化成株式会社製、平均粒子径:30nm)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(11)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(11)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、参考例12で得られたチタンと珪素の複合含水酸化物(B3)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(12)を得た。比較用吸水性樹脂組成物(12)を実施例1と同様に評価し、結果を表2、表3、表4に示す。
亜鉛と珪素の複合含水酸化物を、前記酸化亜鉛と前記二酸化珪素の混合物(前記酸化亜鉛と前記二酸化珪素を1/1の比率で混合したもの)に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、比較用吸水性樹脂組成物(12)を得た。得られた比較用吸水性樹脂組成物(12)の無加圧下吸水倍率、1.9kPaでの加圧下吸水倍率、硫化水素消臭能試験、アンモニア消臭能試験、消臭テストの結果を表2、表3に示した。
実施例1で得られた吸水性樹脂組成物(1)37質量部と、木材粉砕パルプ63質量部とを、ミキサーを用いて乾式混合した。次いで、得られた混合物を、400メッシュ(目の大きさ38μm)に形成されたワイヤースクリーン上にバッチ型空気抄造装置を用いて空気抄造することにより、130mm×400mmの大きさのウェブに成形した。さらに、このウェブを圧力196.14kPaで5秒間プレスすることにより、坪量が約0.05g/cm2の吸収体を得た。
実施例11で用いた吸水性樹脂組成物(1)を、実施例8、9、10で得られた吸水性樹脂組成物(8)、(9)、(10)に変更することにより、吸収性物品(2)、(3)、(4)をそれぞれ得た。
実施例10で用いた吸水性樹脂組成物(1)を、比較例4、5、7、13で得られた比較用吸水性樹脂組成物(4)、(5)、(7)、(13)に変更することにより、比較用吸収性物品(1)、(2)、(3)、(4)をそれぞれ得た。
実施例1、8、9で得られた吸水性樹脂組成物(1)、(8)、(9)、および比較例4で得られた比較吸水性樹脂組成物(4)について、(j)耐尿性および耐久性を評価した。その結果、実施例1:○(60秒以上)、実施例8:○(60秒以上)、実施例9:○(60秒以上)に対して、比較例4:×(10秒)であった。
Claims (10)
- 酸基および/またはその塩を含有する不飽和単量体を重合して得られる吸水性樹脂と、亜鉛および珪素、または亜鉛およびアルミニウムを含有する複合含水酸化物とを含む吸水性樹脂組成物であって、
前記複合含水酸化物は金属の主成分として亜鉛を含有し、
亜鉛の含有量と珪素またはアルミニウムの含有量との質量比が50/50〜99/1であり、
且つ、前記吸水性樹脂組成物の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの加圧下吸水倍率(60分値)が20g/g以上である、吸水性樹脂組成物。 - 前記複合含水酸化物が、水溶性亜鉛化合物および水溶性珪素化合物を含む溶液、または水溶性亜鉛化合物および水溶性アルミニウム化合物を含む溶液において、共沈法によって得られるものである、請求項1に記載の吸水性樹脂組成物。
- 膨潤状態における、前記吸水性樹脂からの前記複合含水酸化物の分離率が20%以下である、請求項1または2に記載の吸水性樹脂組成物。
- 前記吸水性樹脂組成物は、粒子状であり、150μm以上850μm未満の粒子が全体の90質量%以上で、かつ、300μm以上の粒子が全体の60質量%以上含まれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸水性樹脂組成物。
- 亜鉛の含有量と珪素またはアルミニウムの含有量との質量比が60/40〜99/1である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸水性樹脂組成物。
- 植物成分をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸水性樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸水性樹脂組成物と、親水性繊維とを含む、衛生材料用吸収体。
- 酸基および/またはその塩を含有する不飽和単量体を重合して得られる吸水性樹脂と、親水性繊維と、亜鉛および珪素、または亜鉛およびアルミニウムを含有する複合含水酸化物とを含む衛生材料用吸収体であって、
前記複合含水酸化物は金属の主成分として亜鉛を含み、
亜鉛の含有量と珪素またはアルミニウムの含有量との質量比が50/50〜99/1であり、
且つ、前記吸水性樹脂の0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの加圧下吸水倍率(60分値)が20g/g以上であることを特徴とする、衛生材料用吸収体。 - 請求項7または8に記載の吸収体、液透過性を有する表面シート、液不透過性を示す背面シートを備えた、吸収性物品。
- 酸基を含有する不飽和単量体を重合する重合工程を経て、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液に対する1.9kPaでの加圧下吸水倍率(60分値)が20g/g以上である吸水性樹脂を得る工程と、
前記吸水性樹脂と、亜鉛および珪素、または亜鉛およびアルミニウムを含有する複合含水酸化物との混合工程とを含む、
吸水性樹脂組成物の製造方法。
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