JP2005059581A - 化粧シート及びそれを用いた化粧材並びに化粧材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】有彩色の鮮明性と光輝性とが引き立つようにした化粧シートを提供すること。
【解決手段】透明樹脂中間層1の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層2、透明着色インキ層3を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層4を積層した構成とする。光輝性インキ層2と白色樹脂層4との間が透明樹脂中間層1により隔離されることから、光輝性インキ層2と透明着色インキ層3とで再現される色調に奥行感とともに色彩の鮮明性が付与され、しかも、その背後の白色樹脂層4の光反射によりその光輝性が強調されることから、有彩色の鮮明性と光輝性の両方が引き立ったものとなる。
【選択図】図1
【解決手段】透明樹脂中間層1の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層2、透明着色インキ層3を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層4を積層した構成とする。光輝性インキ層2と白色樹脂層4との間が透明樹脂中間層1により隔離されることから、光輝性インキ層2と透明着色インキ層3とで再現される色調に奥行感とともに色彩の鮮明性が付与され、しかも、その背後の白色樹脂層4の光反射によりその光輝性が強調されることから、有彩色の鮮明性と光輝性の両方が引き立ったものとなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種被着体の表面に光輝性の意匠を付与する加飾技術の分野に属し、詳しくは、被着体に光輝性の意匠を付与するのに用いられる化粧シート及びそれを用いた化粧材並びに化粧材の製造方法に関する。
従来、樹脂成形品や木質板などの各種被着体に有彩色の色相及び金属調光輝性の両方を具備する所謂着色金属光沢(カラーメタリック)意匠を付与する場合、斯かる光輝性を有する化粧シートを当該被着体の表面に積層することが行われている。
このような加飾法に用いられる化粧シートとして、例えば、透明樹脂バインダー中に着色顔料と光輝性顔料とを添加したインキを使用し、基紙の表面にこの混合系のインキからなる層を積層したものが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。また、透明樹脂シートの裏面に、透明樹脂バインダー中に着色顔料を分散した透明着色インキ層を介して、透明樹脂バインダーに光輝性顔料を分散した光輝性インキ層を積層してなる化粧シートも使用されている(例えば、特許文献2参照。)。
実公昭51−20317号公報
特開2002−210908号公報
背景技術で述べた前者のタイプの化粧シートを用いた場合、成形品は着色金属光沢(カラーメタリック)を呈しはするが、混合系のインキ層は着色顔料と光輝性顔料とが不均一に分散しやすく、分離すると両顔料の光沢の差が大であるため、色ムラや光沢ムラが目立ちやすくなるという問題がある。また、混合系のインキ層は発色がそれほど鮮明ではなく、さらに有彩色と金属光沢の両方を色合わせするのが難しいといった問題もある。また、後者のタイプの化粧シートを用いた場合、混合系のインキを使用したことに起因する問題はないものの、金属光沢の鮮映性がいまだ不十分である。
また、背景技術で述べた化粧シートは、両者共通して以下の問題も有している。すなわち、凹凸の被着面(化粧面)を持つ被着体上に真空プレス等の方法を用いて成形しつつ積層して化粧を施した際に、化粧シートが延伸された部分において、元来薄膜である光輝性インキ層がさらに伸ばされ、光輝性顔料の面密度が低下することは不可避である。その結果、化粧シートの延伸部分において、光反射率低下による光輝性の低下及び隠蔽性の低下で被着基材の色調が透過することによる有彩色の色調変化(被着体が高光反射性でない場合は一般に色調が黒味がかって見える)を生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高鮮映な発色と光輝性が出ることにより、有彩色の鮮明性と光輝性とが引き立つようにした化粧シートを提供し、併せてその化粧シートを用いた化粧材を提供し、さらには、真空プレス等の方法を用いて凹凸の被着面を有する被着体上に積層した際に、化粧シートの延伸部分においても、光輝性の低下及び有彩色の色調変化の目立たない化粧材の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明である化粧シートは、透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明である化粧シートは、透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層、透明樹脂保護層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明である化粧シートは、請求項1又は請求項2に記載の化粧シートの裏面にさらに裏打基材シートを積層したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明である化粧材は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを被着体に積層してなることを特徴としている。
請求項5に記載の発明である化粧材の製造方法は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを用意し、次いで、その化粧シートを白色樹脂層側が被着体側を向くようにして被着体に対向せしめるとともに、化粧シートの白色樹脂層側か或いは被着体側のいずれか一方又は両方に接着剤を塗工し、次いで、必要に応じて化粧シートを加熱、軟化せしめ、しかる後に、被着体側から真空吸収することにより、化粧シートを被着体表面の所望の部分に被着体の表面形状に追従した状態で接着せしめることを特徴としている。
請求項1に記載の発明である化粧シートは、透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴としているので、光輝性インキ層と白色樹脂層との間が透明樹脂中間層により隔離されることから、光輝性インキ層と透明着色インキ層とで再現される色調に奥行感とともに色彩の鮮明性が付与され、しかも、その背後の白色樹脂層の光反射によりその光輝性が強調されることから、有彩色の鮮明性と光輝性の両方が引き立ったものとなる。
請求項2に記載の発明である化粧シートは、透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層、透明樹脂保護層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴としているので、上記の効果に加えて、透明樹脂保護層により表面が保護されたものとなる。
請求項3に記載の発明である化粧シートは、請求項1又は請求項2に記載の化粧シートの裏面にさらに裏打基材シートを積層したことを特徴としているので、上記の効果に加えて、補強され、また隠蔽性が付与されたものとなる。
請求項4に記載の発明である化粧材は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを被着体に積層してなることを特徴としているので、有彩色の鮮明性と光輝性の両方が引き立った化粧材となる。
請求項5に記載の発明である化粧材の製造方法は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを用意し、次いで、その化粧シートを白色樹脂層側が被着体側を向くようにして被着体に対向せしめるとともに、化粧シートの白色樹脂層側か或いは被着体側のいずれか一方又は両方に接着剤を塗工し、次いで、必要に応じて化粧シートを加熱、軟化せしめ、しかる後に、被着体側から真空吸収することにより、化粧シートを被着体表面の所望の部分に被着体の表面形状に追従した状態で接着せしめることを特徴としているので、凹凸の被着面を有する被着体上に積層して化粧した際に、化粧シートの延伸部分においても、光輝性の低下及び有彩色の色調変化の目立たない化粧材を得ることができる。
図1、図2はそれぞれ本発明に係る化粧シートの一例を示す断面図である。図1に示される化粧シートSは、透明樹脂中間層1の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層2、透明着色インキ層3を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層4を積層した構成になっている。また、図2に示される化粧シートは、図1に示す化粧シートSの裏面にさらに裏打基材シート5を積層したものである。
図3、図4はそれぞれ本発明に係る化粧シートの別の例を示す断面図である。図3に示される化粧シートSは、透明樹脂中間層1の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層2、透明着色インキ層3、透明樹脂保護層6を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層4を積層した構成をしている。また、図4に示される化粧シートは、図3に示す化粧シートSの裏面にさらに裏打基材シート5を積層したものである。すなわち、これらの化粧シートSは、図1、図2の化粧シートSにおける透明着色インキ層3の表面に透明樹脂保護層6を積層した層構成になっている。
上記の層構成からなる本発明の化粧シートSは、公知の印刷、塗工、予め製膜したシートの積層等の手段を適宜選択し、組み合わせて各層を形成することで製造される。言い換えれば、樹脂組成物をインキ又は塗料として印刷又は塗工することで製膜(積層)する方法や、樹脂組成物を熔融押出成形、カレンダー成形、キャスティング成形等によりシートに製膜する方法などを適宜組み合わせて行うことで積層物を形成するのである。具体的な製造方法としては、例えば次の(1)、(2)、(3)に挙げるような方法を挙げることができる。
(1)熔融押出成形、カレンダー成形、キャスティング成形等の方法により予めシートに製膜した透明樹脂中間層1を用意する。そして、その透明樹脂中間層1の裏面に白色樹脂層4を全面ベタ印刷により形成する。一方、透明樹脂中間層1の表面に、光輝性インキ層2、透明着色インキ層3をこの順に印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成する。これにより図1に示す化粧シートSが作製される。
(2)シート状に製膜した透明樹脂保護層6を用意する。そして、その裏面に、透明着色インキ層3、光輝性インキ層2、透明樹脂中間層1及び白色樹脂層4をこの順で印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成する。これにより図3に示す化粧シートSが作製される。
(3)裏打基材シート5を用意する。そして、その表面に、白色樹脂層4、透明樹脂中間層1、光輝性インキ層2及び透明着色インキ層3をこの順で印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成して積層体とする。次いで、この積層体における透明着色インキ層3の表面に、透明樹脂を熔融押出して透明樹脂保護層6を形成する。これにより図4に示す化粧シートSが作製される。
(1)熔融押出成形、カレンダー成形、キャスティング成形等の方法により予めシートに製膜した透明樹脂中間層1を用意する。そして、その透明樹脂中間層1の裏面に白色樹脂層4を全面ベタ印刷により形成する。一方、透明樹脂中間層1の表面に、光輝性インキ層2、透明着色インキ層3をこの順に印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成する。これにより図1に示す化粧シートSが作製される。
(2)シート状に製膜した透明樹脂保護層6を用意する。そして、その裏面に、透明着色インキ層3、光輝性インキ層2、透明樹脂中間層1及び白色樹脂層4をこの順で印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成する。これにより図3に示す化粧シートSが作製される。
(3)裏打基材シート5を用意する。そして、その表面に、白色樹脂層4、透明樹脂中間層1、光輝性インキ層2及び透明着色インキ層3をこの順で印刷(乃至は塗工)により全面ベタで形成して積層体とする。次いで、この積層体における透明着色インキ層3の表面に、透明樹脂を熔融押出して透明樹脂保護層6を形成する。これにより図4に示す化粧シートSが作製される。
〔光輝性インキ層〕
光輝性インキ層2は、光輝性顔料を含有する光輝性インキを用いて形成される層のことである。光輝性顔料としては、金属調或いは真珠(パール)調の光沢を有するもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、銀、錫、真鍮等の金属、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛、貝殻、表面に金属蒸着した樹脂フィルム等の、通常は鱗片状形状の粉末粒子が用いられる。なお、光輝性顔料は、平均粒径が10〜40μm程度のものを用途に応じて用いるが、特に光輝性に深みが要求される場合には30〜40μmのものが好ましい。また、光輝性顔料の添加量は5〜30重量%程度であるが、特に光輝性に深みが要求される場合には25重量%以上がよい。
光輝性インキ層2は、光輝性顔料を含有する光輝性インキを用いて形成される層のことである。光輝性顔料としては、金属調或いは真珠(パール)調の光沢を有するもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、銀、錫、真鍮等の金属、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛、貝殻、表面に金属蒸着した樹脂フィルム等の、通常は鱗片状形状の粉末粒子が用いられる。なお、光輝性顔料は、平均粒径が10〜40μm程度のものを用途に応じて用いるが、特に光輝性に深みが要求される場合には30〜40μmのものが好ましい。また、光輝性顔料の添加量は5〜30重量%程度であるが、特に光輝性に深みが要求される場合には25重量%以上がよい。
光輝性インキは、バインダー樹脂等からなるビヒクルに、上記の光輝性顔料、さらに必要に応じてその他公知の添加剤を加えてなるインキである。バインダー樹脂としては、透明な樹脂、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂等を1種又は2種以上混合して用いる。なお、その他の添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、硬化剤等を適量使用する。
光輝性インキ層2は、上記の如き光輝性インキを、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等の公知の印刷法により、全面に或いは所望のパターンで部分的に形成する。なお、全面に形成する場合には、グラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により形成することができる。
光輝性インキ層2は、全面ベタ状に形成する他、パターン状に部分的に形成してもよい。光輝性インキ層2を所望のパターンで部分的に形成する場合、光輝性インキ層2の模様は任意であるが、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、布目模様、皮紋模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面ベタ等を1種又は2種以上を組み合わせた模様等が用いられる。
〔透明着色インキ層〕
透明着色インキ層3は、光輝性インキ層2による光輝感を着色(色相の付与)するための層である。この透明着色インキ層3は、透明着色インキを用いて、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の印刷法、或いはグラビアコート、ロールコート等の塗工法などの公知の手段によって形成することができる。ここで、透明着色インキは、バインダー樹脂等からなるビヒクルに、着色剤、さらに必要に応じてその他の添加剤を加えて透明に着色されたインキである。
透明着色インキ層3は、光輝性インキ層2による光輝感を着色(色相の付与)するための層である。この透明着色インキ層3は、透明着色インキを用いて、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の印刷法、或いはグラビアコート、ロールコート等の塗工法などの公知の手段によって形成することができる。ここで、透明着色インキは、バインダー樹脂等からなるビヒクルに、着色剤、さらに必要に応じてその他の添加剤を加えて透明に着色されたインキである。
透明着色インキの着色剤としては、例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック、鉄黒等の無機顔料、イソインドリノンイエロー、ベンジジンイエロー、キナクリドンレッド、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含む)等の公知の着色剤を単独で、或いは2種以上混合して所望の色調(色相及び彩度)に調整して使用できる。なお、着色剤は、透明着色インキ層3を透過して直下の光輝性インキ層2の光沢が観察し得る程度の量に制限して添加する。
透明着色インキのバインダー樹脂としては、透明な樹脂であれば公知の樹脂を適宜使用することができる。例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂等を1種又は2種以上混合して用いる。
〔透明樹脂中間層〕
透明樹脂中間層1は、印刷或いは塗工によって形成する場合には、前記透明着色インキ層3のバインダー樹脂として例示したものの中から適宜選択して用いる。また、予め製膜したシートを積層する場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、テレフタル酸−エチレングリコール−1,4ヘキサメチレンジメタノール共重合体、ポリエチレンナフタレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等のアクリル樹脂(ただし、(メタ)アクリルとはアクリル又はメタクリルを意味する)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂が用いられる。
透明樹脂中間層1は、印刷或いは塗工によって形成する場合には、前記透明着色インキ層3のバインダー樹脂として例示したものの中から適宜選択して用いる。また、予め製膜したシートを積層する場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、テレフタル酸−エチレングリコール−1,4ヘキサメチレンジメタノール共重合体、ポリエチレンナフタレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等のアクリル樹脂(ただし、(メタ)アクリルとはアクリル又はメタクリルを意味する)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂が用いられる。
透明樹脂中間層1は、光輝性インキ層2と白色樹脂層4との間を隔離することにより、光輝性インキ層2と透明着色インキ層3とで再現される色調に奥行感とともに色彩の鮮明性を付与し、その背後の白色樹脂層4の光反射によりその光輝性を強調する役目を果たしている。すなわち、透明樹脂中間層1と白色樹脂層4は、これら両者が相まって鮮明な光輝性及び色彩の発色を可能としている。この目的のため、透明樹脂中間層1の厚みは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上とする。ただし、厚みは100〜200μm程度で奥行感、色彩鮮明性の付与効果は飽和する。それ以上厚くなっても、原価が上昇し、成形、切断等の加工性の低下も招くため、上限は200μm以下、より好ましくは100μm以下とする。
〔透明樹脂保護層〕
透明樹脂保護層6は、透明樹脂中間層1と同様の樹脂を用いることができる他、特に耐擦傷性、耐汚染性等の表面物性を要求する場合は、電離放射線硬化型樹脂を用いてもよい。電離放射線硬化型樹脂としては、多官能の(メタ)アクリル酸エステル系のプレポリマー及び/又は単量体、エポキシ系化合物、或いは不飽和ポリエステル等が用いられる。電離放射線としては、紫外線、電子線等が用いられる。透明樹脂保護層6中には、必要に応じて、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル補足剤等の光安定剤、ワックス、シリコン樹脂等の滑剤、シリカ、アルミナ等の粒子からなる減磨剤等の添加剤を加える。透明樹脂保護層6の厚みは通常1〜100μm程度である。
透明樹脂保護層6は、透明樹脂中間層1と同様の樹脂を用いることができる他、特に耐擦傷性、耐汚染性等の表面物性を要求する場合は、電離放射線硬化型樹脂を用いてもよい。電離放射線硬化型樹脂としては、多官能の(メタ)アクリル酸エステル系のプレポリマー及び/又は単量体、エポキシ系化合物、或いは不飽和ポリエステル等が用いられる。電離放射線としては、紫外線、電子線等が用いられる。透明樹脂保護層6中には、必要に応じて、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル補足剤等の光安定剤、ワックス、シリコン樹脂等の滑剤、シリカ、アルミナ等の粒子からなる減磨剤等の添加剤を加える。透明樹脂保護層6の厚みは通常1〜100μm程度である。
〔白色樹脂層〕
白色樹脂層4は、樹脂中に白色系の着色剤、さらに必要に応じてその他の添加剤を加えた組成物からなる。使用する樹脂としては、例えば、透明樹脂中間層1で例示したものと同様のものを用いればよい。白色系の着色剤としては、チタン白、アンチモン白、鉛白、亜鉛華等が用いられる。必要に応じ、その他色相の着色剤を添加して有彩色の色相を若干付与してもよいが、光輝性強調のため、全体として白色系の色調とする。白色樹脂層4の厚みは通常1〜100μm程度とする。
白色樹脂層4は、樹脂中に白色系の着色剤、さらに必要に応じてその他の添加剤を加えた組成物からなる。使用する樹脂としては、例えば、透明樹脂中間層1で例示したものと同様のものを用いればよい。白色系の着色剤としては、チタン白、アンチモン白、鉛白、亜鉛華等が用いられる。必要に応じ、その他色相の着色剤を添加して有彩色の色相を若干付与してもよいが、光輝性強調のため、全体として白色系の色調とする。白色樹脂層4の厚みは通常1〜100μm程度とする。
この白色樹脂層4は、透明樹脂中間層1との相乗効果により光輝性を強調する機能を有する。また、これに加えて、光輝性インキ層2が延伸され光輝性顔料の面密度が低下した際に、白色樹脂層4はその隠蔽性及び光反射性により、光輝性インキ層2の光輝性及び隠蔽性を補う機能を有する。よって、白色樹脂層4を設けることにより、化粧シートSを凹凸の被着面を有する被着体上に積層した場合でも、化粧シートSの延伸部分における光輝性の低下及び有彩色の色調変化を目立たなくさせることができる。
〔裏打基材シート〕
裏打基材シート5は、化粧シートSを補強したり、被着体との接着性を付与したり、或いは隠蔽性を付与したりするために必要に応じて設ける。材料的には、樹脂シート、紙、不織布、織布、金属箔等を用いる。このうち樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
裏打基材シート5は、化粧シートSを補強したり、被着体との接着性を付与したり、或いは隠蔽性を付与したりするために必要に応じて設ける。材料的には、樹脂シート、紙、不織布、織布、金属箔等を用いる。このうち樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
〔被着体〕
本発明の化粧シートSは、被着体に積層した化粧材の形で使用される。この被着体としては、各種素材の平板、曲面板等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)等の各種形状の物品が対象となる。板材、立体形状物品、シート(フィルム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄、アルミニウム等の金属、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポリエステル樹脂、ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂がある。専ら板材或いは立体形状物品として用いられる素材としては、硝子、陶磁器等のセラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材料がある。専らシート(或いはフィルム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、硝子、合成樹脂等の繊維からなる不織布又は織布等がある。
本発明の化粧シートSは、被着体に積層した化粧材の形で使用される。この被着体としては、各種素材の平板、曲面板等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)等の各種形状の物品が対象となる。板材、立体形状物品、シート(フィルム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄、アルミニウム等の金属、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポリエステル樹脂、ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂がある。専ら板材或いは立体形状物品として用いられる素材としては、硝子、陶磁器等のセラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材料がある。専らシート(或いはフィルム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、硝子、合成樹脂等の繊維からなる不織布又は織布等がある。
被着体としては各種形状のものが使用できるが、代表的なものとしては、図5に示す被着体Wのように、天面部Waとその周囲を囲繞する側面部Wbとを含むとともに、天面部Waと側面部Wbの境界部分は、天面部Waから側面部Wbにかけて面取り乃至は曲面状に加工されて湾曲した立体形状をしているものが挙げられる。
被着体への化粧シートの積層方法としては、例えば、1)接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラーにより加圧して積層する方法、2)特公昭50−19132号公報、特公昭43−27488号公報等に記載されているように、化粧シートを射出成形の雌雄両金型間に挿入して両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充填した後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面に化粧シートを接着積層する、所謂射出成形同時ラミネート法、3)特公昭56−45768号公報、特公昭60−58014号公報等に記載されるように、接着剤層を間に介して成形品の表面に化粧シートを対向乃至は載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形品表面に積層する、所謂真空プレス積層法、4)特公昭61−5895号公報、特公平3−2666号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基材の長軸方向に、接着剤層を間に介して化粧シートを供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して積層していく、所謂ラッピング加工法、5)実公大15−31122号公報,特開昭48−47972号公報等に記載されるように、まず化粧シートを板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面に到達する、断面がV字状又はU字状の溝を切削し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げて箱体又は柱状体を成形する、所謂Vカット又はUカット加工法等がある。
真空プレス積層法に用いる真空プレス装置の一例を図6に示す。この真空プレス装置Pは、流体圧シリンダ10により上下方向に駆動される上部チャンバ部材11と固定状態の下部チャンバ部材12とを有している。上部チャンバ部材11は下方が開口した箱状をなし、これの開口部には耐熱性のゴム膜13が設けられており、これにより上部チャンバ部材11の内側に密閉構造の上部チャンバ14が画定される。そして、上部チャンバ部材11の天井面にはヒータ15が取り付けられている。一方、下部チャンバ12は上方が開口した箱状をなし、中央には被着体Wを載置するための支持台16が設けられている。また、上部チャンバ部材11には上部チャンバ14に対する空気の給排を行うための空気圧縮機に接続された上部ポート17が、下部チャンバ部材12には下部チャンバ18に対する空気の給排を行うための真空ポンプに接続された下部ポート19が設けられている。
この真空プレス装置Pの動作は次のようである。まず、図示の如く、支持台16上に載置した被着体Wの上に化粧シートSをセッティングした後、ヒータ15に通電し発熱させることによりゴム膜13を加熱する。ただし、化粧シート自体が室温でも十分に成形性を有する場合、或いは被着体の化粧シート積層面の曲率乃至は絞比が十分に小さい場合にはこの加熱を省略してもよい。次いで、流体圧シリンダ10により上部チャンバ部材11を降下させ、図示如く下部チャンバ部材12に当接させ、いわゆる型締めを行う。これにより加熱軟化しているゴム膜13が化粧シートSに密着し、ゴム膜13の熱が化粧シートSに伝わり、化粧シートSの加熱軟化が行われる。続いて、下部チャンバ18内の空気を外部に排出して真空状態にした後、上部チャンバ14に加圧空気を供給して加圧し、上部チャンバ14と下部チャンバ18との間に差圧を生じさせる。この差圧によりゴム膜13は化粧シートSを介して被着体Wの外表面にこれを包むように密着する。その後、上部チャンバ14及び下部チャンバ18を大気圧に戻すことにより、ゴム膜13を元の状態に戻す。これにより、化粧シートSが被着体Wの外表面に貼着されるのである。
本発明の化粧シートが積層されてなる化粧材は、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いられる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、扉、手摺、窓枠、扉枠、幅木等の建具の表面化粧、各種家具の扉、天板等の部材、自動車、電車等の車両内装、航空機内装等である。
透明樹脂保護層として、メチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体中にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5質量%、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤0.5質量%及び脂肪族アルコール系滑剤0.2質量%を添加した樹脂組成物からなる厚さ125μmの無着色の透明アクリル樹脂シートを用意した。
次に、この透明樹脂保護層の裏面に、透明着色インキ層、光輝性インキ層、透明樹脂中間層及び白色樹脂層をこの順で全面ベタ印刷により形成して化粧シートを作製した。具体的には、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との6対4質量比の混合物をバインダー樹脂とし、イソインドリノンイエローとフタロシアニンブルーとを着色剤として添加してなる緑色の透明着色インキを用いて、3g/m2 (固形分基準、以下同様)の透明着色インキ層をグラビア印刷にて形成し、さらに、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体をバインダー樹脂とし、平均粒径34μmで鱗片状のアルミニウム粒子からなる光輝性顔料を樹脂分に対して18質量%添加してなる光輝性インキを用いて、3g/m2 の光輝性インキ層を同じくグラビア印刷にて形成し、さらに、透明着色インキ層と同じバインダー樹脂に着色剤無添加の無色透明インキを用いて12g/m2 (膜厚8μm)の透明樹脂中間層を同じくグラビア印刷にて形成し、さらに、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との5対5質量比の混合物に、白色顔料としてチタン白を28質量%添加してなる4g/m2 の白色樹脂層を同じくグラビア印刷により形成した。
実施例1で作製した化粧シートの裏面(白色樹脂層側)に、接着剤層を介して裏打基材シートをドライラミネート法により積層した。接着剤には2液硬化型ウレタン樹脂(主剤はアクリルポリオール100質量%、硬化剤は1,6ヘキサメチレンジイソシアネート6質量%)を使用し、塗工量は12g/m2 (固形分)、塗工法はグラビアロールコート、養生条件は40℃で3日間とした。また、裏打基材シートとして、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーにチタン白を着色剤として添加した白色隠蔽性で厚さが125μmのシートを用い、その表裏両面にコロナ放電処理を施したものを使用した。
実施例2で使用した裏打基材シートと同じものを用意し、その裏打基材シート上に、白色樹脂層、透明樹脂中間層、光輝性インキ層及び透明着色インキ層をこの順でそれぞれグラビア印刷により全面ベタで形成した。各層に使用した材料及び塗工量は実施例2で対応するものと同様とした。
まず、実施例1で作製した化粧シートを用意した。一方、厚さ15mm、縦横長が各々300mmの直方体形状のMDF(中密度繊維板)を用意し、その天面部(表面側)の周囲端部を曲率半径3mmで面取り加工して、図5の如き形状の被着体とした。
次いで、上記被着体の天面部及び側面部にウレタン系エマルジョンの接着剤をスプレーコートにより塗布量15g/m2 にて塗布し、その被着体を図6の如き真空プレス装置の支持台上に天面部が上方を向くようにして載置した。そして、被着体の接着剤塗布面上に化粧シートをその白色樹脂層側が被着体側を向くように載置して、上部チャンバ及び下部チャンバの周縁部間で挟持した。続いて、表面温度120℃に加熱したゴム膜を上方より押圧し、化粧シートを2分間予熱してから、上部チャンバ内を加圧するとともに下部チャンバ内を減圧し、両チャンバ間の圧力差によって化粧シートを被着体に2分間押圧した。しかる後、両チャンバ内の圧力を大気圧に戻し、両チャンバを開放した。かくして、被着体の天面部及び側面部に渡って化粧シートが積層、接着してなる化粧材を得た。
(比較例1)
実施例1との比較のため、透明樹脂中間層及び白色樹脂層の形成を省略した以外は実施例1と同様の構成とした化粧シートを作製した。そして、目視にて各化粧シートを表面側から観察し、その光輝性と発色を比較した。その結果、いずれの化粧シートも緑色の金属光沢(グリーンメタリック)調の色調を呈していたが、実施例1〜3の化粧シートはいずれも比較例の化粧シートと比べて明らかに光輝性が高く、色彩の彩度も高く、鮮明な発色であった。また、各実施例の間では色調の優位さは見られなかった。
実施例1との比較のため、透明樹脂中間層及び白色樹脂層の形成を省略した以外は実施例1と同様の構成とした化粧シートを作製した。そして、目視にて各化粧シートを表面側から観察し、その光輝性と発色を比較した。その結果、いずれの化粧シートも緑色の金属光沢(グリーンメタリック)調の色調を呈していたが、実施例1〜3の化粧シートはいずれも比較例の化粧シートと比べて明らかに光輝性が高く、色彩の彩度も高く、鮮明な発色であった。また、各実施例の間では色調の優位さは見られなかった。
(比較例2)
まず、比較例1の化粧シートを用意した。次いで、実施例4と同様に真空プレス装置を用いて、被着体の天面部及び側面部上に比較例1の化粧シートを積層、接着した。かくして、比較例2の化粧材を得た。そして、実施例4の化粧材と比較例2の化粧材について金属光沢を目視観察にて比較した。その結果、比較例2の化粧材では、被着体の側面部と天面部との境界部近傍において被着体の色調が一部透過したことによると思われる、金属光沢の低下と色調の黒味がかった変化が認められた。一方実施例4の化粧材においては、被着体の側面部上近傍においても、金属光沢の低下及び色調の黒味がかった変化も共に認められなかった。
まず、比較例1の化粧シートを用意した。次いで、実施例4と同様に真空プレス装置を用いて、被着体の天面部及び側面部上に比較例1の化粧シートを積層、接着した。かくして、比較例2の化粧材を得た。そして、実施例4の化粧材と比較例2の化粧材について金属光沢を目視観察にて比較した。その結果、比較例2の化粧材では、被着体の側面部と天面部との境界部近傍において被着体の色調が一部透過したことによると思われる、金属光沢の低下と色調の黒味がかった変化が認められた。一方実施例4の化粧材においては、被着体の側面部上近傍においても、金属光沢の低下及び色調の黒味がかった変化も共に認められなかった。
S 化粧シート
W 被着体
Wa 天面部
Wb 側面部
1 透明樹脂中間層
2 光輝性インキ層
3 透明着色インキ層
4 白色樹脂層
5 裏打基材シート
10 流体圧シリンダ
11 上部チャンバ部材
12 下部チャンバ部材
13 ゴム膜
14 上部チャンバ
15 ヒータ
16 支持台
17 上部ポート
18 下部チャンバ
19 下部ポート
W 被着体
Wa 天面部
Wb 側面部
1 透明樹脂中間層
2 光輝性インキ層
3 透明着色インキ層
4 白色樹脂層
5 裏打基材シート
10 流体圧シリンダ
11 上部チャンバ部材
12 下部チャンバ部材
13 ゴム膜
14 上部チャンバ
15 ヒータ
16 支持台
17 上部ポート
18 下部チャンバ
19 下部ポート
Claims (5)
- 透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴とする化粧シート。
- 透明樹脂中間層の表面に、光輝性顔料を含有する光輝性インキ層、透明着色インキ層、透明樹脂保護層を順次積層するとともに、裏面には白色樹脂層を積層したことを特徴とする化粧シート。
- 請求項1又は請求項2に記載の化粧シートの裏面にさらに裏打基材シートを積層したことを特徴とする加飾シート。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを被着体に積層してなることを特徴とする化粧材。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧シートを用意し、次いで、その化粧シートを白色樹脂層側が被着体側を向くようにして被着体に対向せしめるとともに、化粧シートの白色樹脂層側か或いは被着体側のいずれか一方又は両方に接着剤を塗工し、次いで、必要に応じて化粧シートを加熱、軟化せしめ、しかる後に、被着体側から真空吸収することにより、化粧シートを被着体表面の所望の部分に被着体の表面形状に追従した状態で接着せしめることを特徴とする化粧材の製造方法。
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