JP2005059311A - 画像保護フィルム及びこれを用いた画像保護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ほこりなどの異物の付着やブロッキングの発生を有効に防止し、取扱いミスを誘発し難く、熱転写処理をスムーズに行うことができ、画像品位及び堅牢性に優れたオーバーコート印画物を安定して効率良く製造することができる画像保護フィルム及びこれを用いた画像保護方法を提供すること。
【解決手段】 支持体2と、該支持体2上に剥離可能に形成された2層構造の保護層3とを有する画像保護フィルム1において、さらに、該保護層3の表面の全面を被覆可能な大きさを有し、且つ該表面に対して離型性を有するカバーシート4を、その一側縁部で該画像保護フィルム1の一側縁部に固着させて、印画物5を、該カバーシート4と該保護層3との間に挟み込んだ状態で、ロール対間を通過できるようにする。ロール対間を通過させる際は、カバーシート4が固着されている該一側縁部側の側端4aを通過方向の先端とする。

Description

本発明は、銀塩写真やインクジェット記録物などの画像面を保護層で被覆するための画像保護フィルム並びにこれを用いた画像保護方法及びオーバーコート印画物に関する。
従来から、写真などの印画物の画像面を透明フィルムなどからなる保護層で被覆して、画像の耐水性、耐候性、耐擦性、光沢度、画像濃度などを向上させるいわゆるオーバーコート処理が知られている。特に、微細な吐出口からインクの液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方式により作製されたインクジェット記録物は、画像の耐候性に乏しい場合が多く、この画像の高堅牢化のためには、オーバーコート処理が有効である。
オーバーコート処理には、支持体上に保護層を設けた構成の画像保護フィルムを用い、これを加熱しながら該保護層を画像面に圧着させた後、支持体を剥離する熱転写型や、粘着剤付きの保護層を有する画像保護フィルムを用い、加熱処理の不要なコールドラミネートなどがある。なかでも、熱転写型オーバーコート処理は、比較的薄膜の保護層の形成が可能であり、画像本来の風合いや面質感などを損なわずに保存性や光沢感などを高めることができるという特長を有し、高品位のオーバーコート処理画像が得られる。
図6は、従来の熱転写型オーバーコート処理の様子を示す説明図である。図6中、90は、オーバーコート処理の対象である記録物や写真などの印画物であり、93は、画像保護フィルムである。画像保護フィルム93は、支持体91上に剥離可能に保護層92を設けた構成となっており、このような構成の画像保護フィルムは広く知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。これらを、印画物90の画像面と保護層92の表面とが対向するように、重ね合わせて積層物94とし、この積層物94を加熱下でロール対95,96間を通過させて保護層92を該画像面に圧着させ、しかる後、該積層物94から支持体91を剥離することにより熱転写型オーバーコート処理は完了し、印画物90の画像面が保護層92で被覆されたオーバーコート印画物97が得られる。
特開昭60−189486号公報 特開2000−153677号公報 特開2002−67504号公報 特開2002−264266号公報
従来の画像保護フィルムを用いた熱転写型オーバーコート処理には、次のような問題がある。
(1)画像保護フィルムを構成する支持体及び保護層は、疎水性の樹脂から形成されているため表面に静電気が帯電しやすく、ほこりなどの異物が付着しやすい。
(2)フィルムを重ね置きしたり、長尺のフィルムをロール状に巻き取って保管した場合、保護層を介してブロッキングを起こし、フィルム同士が密着して剥離しにくくなる。
(3)一般に、支持体と保護層とは光沢感や色合いなどが類似しているため、画像保護フィルムの目視による表裏判別は困難であり、このため、例えば、表裏を逆にして転写装置(ラミネータ)にセットするなどの取扱いミスを誘発しやすい。
(4)上記積層物94を上記ロール対95,96間に挿入しようとする際、該積層物94の挿入方向先端で印画物90とフィルム93とがバラバラになりやすく、このため該ロール対間でいわゆる紙詰まり(ジャム)が発生しやすい。このような場合、紙詰まりのみならず、製品化が不可能になる。
(5)上記印画物90が、樹脂被覆紙(RCペーパー)をベースとする市販のインクジェット専用紙や銀塩写真などのように樹脂層を含むものである場合、上記ロール対95,96間における加熱処理により該樹脂層が変形、変質し、これにより印画物90全体にいわゆる波打ちが発生して、印画物と保護層との間に気泡が混入したり、保護層の画像面に対する密着性が低下したり、画像濃度が低下したりし、さらには、オーバーコート処理の速度(ラインスピード)の低下を招く。このような不都合は、特に、ロール対を構成する上下ロールともに加熱されるタイプの転写装置を用いた場合に多い。
本発明は、このような従来の熱転写型オーバーコート処理の問題点を解決しようとするもので、ほこりなどの異物の付着やブロッキングの発生を有効に防止し、取扱いミスを誘発し難く、熱転写処理をスムーズに行うことができ、画像品位及び堅牢性に優れたオーバーコート印画物を安定して効率良く製造することができる画像保護フィルム並びにこれを用いた画像保護方法及びオーバーコート印画物を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の画像保護フィルムは、支持体上に剥離可能に形成された多層構造の保護層を有する画像保護フィルムで、印画物の画像面上に、該画像面と該保護層の表面とが対向するように重ね合され、加熱下でロール対間を通過させられ、該保護層が該画像面上に圧着転写される画像保護フィルムにおいて、上記保護層の表面の全面を被覆可能な大きさを有し、且つ該表面に対して離型性を有するカバーシートが、その一側縁部で上記画像保護フィルムの一側縁部に固着されており、上記印画物を、該カバーシートと該保護層との間に挟み込んだ状態で、上記ロール対間を通過可能になしてあることを特徴とする。
また、本発明は、上記画像保護フィルムを用いた印画物の画像保護方法であって、上記印画物を上記カバーシートと上記保護層との間に挟み込み、該カバーシートが固着されている上記画像保護フィルムの上記一側縁部側を先端にして加熱下でロール対間を通過させることにより、該保護層を該印画物の画像面上に圧着させて、該印画物と該保護層及び上記支持体とが一体化した積層シートとする工程と、該積層シートから該支持体を剥離する工程とを有することを特徴とする画像保護方法を提供するものである。
また、本発明は、色材として顔料を含む水性インクを用いてインクジェット記録方式により画像が形成された印画物の画像面上に、該画像を被覆する保護層を有するオーバーコート印画物において、該保護層が、上記画像保護フィルムの上記保護層から形成されていることを特徴とするオーバーコート印画物を提供するものである。
本発明の画像保護フィルムは、その保護層の表面の全面を被覆可能なカバーシートが設けられているので、ほこりなどの異物が付着しにくく、保護層表面を介してのブロッキングを起こさず、長期間安定して保管することができると共に、表裏判別が容易で取扱いミスを起こしにくい。また、この画像保護フィルムは、保護層が多層構造、例えば、支持体側から順に表面保護層と画像面への接着層との2層構造となっていることで、保護層が単層構造の場合に比して、保護層の画像面への強固な接着性が確保されていると共に、カバーシートが保護層の表面に対して離型性を有していることで、加熱下でロール対間を通過させた後においてもカバーシートを該表面からスムーズに剥がすことができる良好な剥離性が確保されているので、耐擦性に乏しい印画物、例えば顔料インクで画像が形成されたインクジェット記録物に対しても、顔料の脱落や移動による画像の乱れを招くことなく、オーバーコート処理を施すことができる。
また、この画像保護フィルムを用いた印画物のオーバーコート処理においては、印画物は、カバーシートと保護層との間に挟み込まれた状態で転写装置(ラミネータ)等におけるロール対間を通されるので、上下ロールともに加熱されるタイプの転写装置を用いた場合であっても、加熱による印画物の波打ちが起こりにくく、保護層を画像面に充分に密着させることができ、転写装置(ロール対)の種類によらず、画像品位及び堅牢性に優れたオーバーコート印画物が得られる。また、印画物を挟み込んだ状態の画像保護フィルムをロール対間に通す際、その通過方向先端の各層(支持体、保護層、カバーシート)がそれぞれ一体に接着されているので、装置内部で紙詰まりを起こすおそれが少なく、該オーバーコート印画物を安定して製造することができる。また、このようなオーバーコート処理作業の安定性の向上に伴い、カバーシートの無い従来の画像保護フィルムを用いた場合に比して、製造速度(ラインスピード)が飛躍的に高まるので、製造コストの点でも効果がある。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の画像保護フィルムの外観斜視図である。この画像保護フィルム1は、支持体2と、該支持体2と同じ大きさを有し該支持体2上に剥離可能に形成された保護層3とを備えている。保護層3は、後述するオーバーコート処理により、その一部あるいは全部が印画物の画像面上に圧着転写され、これにより得られたオーバーコート印画物の最表層となる層である。
さらに、画像保護フィルム1は、支持体2及び保護層3と同じ大きさを有するカバーシート4を有している。このカバーシート4は、その一側縁部の表面で保護層3の一側縁部の表面に、支持体2及び保護層3に側端4aを揃えて固着されており、保護層3の表面(印画物の画像面と重ね合わされる面)の全面を被覆可能になしてある。支持体2及び保護層3とカバーシート4とは、冊子の頁をめくるように、開いたり閉じたりすることができる(図1は、開いた状態を示している)。
カバーシート4の固着方法は、画像保護フィルム1の使用中(オーバーコート処理中)に剥がれないようにし得るものであればよく、特に限定されない。例えば、両面テープや接着剤などの粘着剤を、保護層3及び/又はカバーシート4の上記一側縁部に付与して、該一側縁部で両者を接着させる方法などが挙げられる。この場合、粘着剤の付与箇所は特に限定されず、例えば、上記一側縁部側の上記側端4aからカバーシート4の内方に向かって0.3〜2cmまでの部分に該側端4aの全長に亘って帯状に付与することができる。
このような構成の画像保護フィルム1を用いて、印画物5に対してオーバーコート処理(画像保護方法)を実施する場合の手順について説明する。
先ず、図1に示すようにカバーシート4と保護層3との間を開いて、印画物5を、その画像面と保護層3の表面とが対向するように挟み込む。このとき、本実施形態のように印画物5がカバーシート4(画像保護フィルム1)よりも小さいサイズである場合には、該印画物5をカバーシート4の略中央部に置くことが好ましい。これにより、画像保護フィルム1の加熱加圧時に溶融した保護層3の形成樹脂が印画物5の画像面からはみ出しても、これをカバーシート4で受けることができ、加熱デバイスの汚れを防止することができる。尚、「印画物5をカバーシート4の略中央部に置く」とはいっても、正確に中央部に置く必要はなく、要は、カバーシート4の4つの側縁部(側端及びその近傍)を除いた部分に置きさえすればよい。画像保護フィルム1の各側端と印画物5の各側端とが平行になるように印画物5を置く必要もなく、画像保護フィルム1に対して曲がっていても構わない。このように、本実施形態における印画物と画像保護フィルムとの重ね合わせ作業は、従来のように高い精度を要求されず(従来は、同じ大きさの画像保護フィルム及び印画物を使用し、これらの側端をきっちりと揃えて重ね合わせていた)、極めて簡単に行うことができる。
次に、図2(a)に示すように、印画物5を挟み込んだ状態の画像保護フィルム1を、カバーシート4が固着されている画像保護フィルム1の上記一側縁部側を先端にして(側端4aを先端にして)、そのまま転写装置、ラミネータ等(図示せず)におけるロール対95、96間に通す。このロール対95、96のロール表面は、それぞれ保護層3を形成する樹脂のガラス転移温度よりも高い温度に加熱されており、印画物5を挟み込んだ状態の画像保護フィルム1は、このロール対95、96間を、所定の加熱温度、線圧及び速度で通過させられる。これにより、保護層3は接着性を帯びて印画物5の画像面上に圧着され、印画物5と保護層3及び支持体2とが一体化した積層シート6が得られる。尚、ロール対95、96のうちの一方のロール表面のみを所定の温度に加熱してもよく、また、ロール表面の加熱は、ロール内部に内蔵させたヒータにより行うこともできるし(いわゆるヒートロールを採用する)、ロール近傍に設置したヒータにより行うこともできる。
画像保護フィルム1をロール対95、96間を通過させた後、図2(b)に示すようにカバーシート4と保護層3との間を開き、カッターやハサミなどを用いて、図2(c)に示すように積層シート6を印画物5の大きさに合わせて切り取る。そして、この切り取った積層シート6から支持体2を剥離することにより、印画物5の画像面の全面が保護層3で被覆されたオーバーコート印画物5’が得られる。
尚、保護層3の材料選択等によっては、上記のようにカッター等で積層シート6を印画物5の大きさに合わせて切り取らなくても、印画物5と保護層3及び支持体2との間の剥離動作だけで、オーバーコート印画物5’を得ることも可能である。
本発明の画像保護フィルムを適用可能な印画物は特に限定されず、紙やフィルムなどのシート状物に種々の方式により画像が形成されたものであれば構わない。例えば、銀塩写真や、インクジェット記録方式、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、昇華転写方式、溶融転写方式、静電トナー記録方式などの種々の記録方式により画像が形成(印刷)された記録物などに対して、本発明は有効である。
本発明が特に効果を発揮する印画物は、色材として顔料を含む水性インク(水性顔料インク)を用いてインクジェット記録方式により画像が形成されたインクジェット記録物(顔料インクジェット記録物)である。顔料インクジェット記録物は、一般に画像の耐擦性に乏しく、わずかな摩擦でも顔料が紙面から脱落したり、脱落しないまでも顔料が動いてしまうことが多いため、これにオーバーコート処理を施せば、特に支持体の剥離過程などにおいて顔料の脱落や移動が発生し、却って画質低下を招く場合がある。このような顔料インクジェット記録物の欠点に鑑み、本発明の画像保護フィルムは、後述するように、保護層を画像面への接着層を含む多層構造とすると共に、カバーシートに保護層の表面に対する離型性を付与することで、特に支持体の剥離過程において印画物に加えられるストレスを低減し、それによる印画物の変形、撓み、保護層からの剥がれ・再接着などの発生を効果的に防止するようにしたので、耐擦性に乏しい顔料インクジェット記録物に対しても、顔料の脱落や移動による画像の乱れを招くことなくオーバーコート処理を施すことができる。
以下、本発明の画像保護フィルムを構成するカバーシート、支持体及び保護層について、順次説明する。
〈カバーシート〉
カバーシートとしては、転写装置(ラミネータ)等のロール対間を通過可能で保護層の転写性に悪影響を及ぼさないものを用いることができ、例えば、紙、フィルム、不織布、布、織物、金属フィルム、金属板、あるいはこれらの2種以上を貼り合わせた複合材、合成紙などを素材とするシート状物が挙げられる。
カバーシートは、保護層の表面(印画物の画像面と重ね合わされる面)に対して離型性を有している。カバーシートに離型性を付与するためには、シリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックス、フッ素樹脂などの離型剤を用いることができる。
また、カバーシートには、離型性に加えて、保護層へのほこりなどの異物の付着をより有効に防止する観点から、防塵性を付与することもできる。防塵性を有するカバーシートとしては、例えば、クリーンペーパー(防塵紙、無塵紙)のような天然パルプを薬液中への含浸による発塵処理したものや、合成紙、再生可能なクリーンペーパーRC(リンテック(株)製)などが使用できる。
カバーシートの大きさ(表面積)は、保護層の表面(印画物の画像面と重ね合わされる面)の全面を被覆可能な大きさであればよく、上記実施形態のように保護層と同じ大きさである必要はない。例えば、図3に示すように、保護層3よりも大きいカバーシート4’とすることも可能である。
また、カバーシートの厚みは、ロール対間を通過可能な一定の機械的強度を有し、保護層の画像面への転写性に悪影響を及ぼさず、ヒートロールなどの加熱デバイスから与えられる熱による印画物のダメージをできるだけ抑えるようにすることなどを考慮すると、30〜150μmが好ましい。
〈支持体〉
支持体としては、熱転写時における所定の加熱加圧条件下で形状を安定して維持できる耐熱性を有し、且つ画像面上に圧着された保護層から容易に剥離できるものが用いられる。具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニルスルフィド(PPS)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリメチルペンテン(TPX)等の樹脂フィルム;アルミ箔等の金属箔;アルミ蒸着フィルム、アルミ箔貼り合わせフィルム等が挙げられる。なかでも、PETフィルム及びOPPフィルムは、支持体としての特性に優れるのみならずコスト面でも有利なため、本発明に係る支持体として好ましく用いることができる。
支持体の厚みは、熱転写時にヒートロールなどの加熱デバイスから与えられる熱量の損失を抑え、保護層と印画物との間に密着性を得るようにする観点から、できるだけ薄くすることが好ましいが、あまり薄過ぎると、取扱いが困難となるばかりか、熱転写時に保護層にシワが入ったり、保護層表面と画像面との間に気泡が混入するおそれがある。これらを考慮すると、支持体の厚みは10〜100μmが好ましく、12〜75μmがさらに好ましい。
支持体には、必要に応じ、保護層の転写性を高めるなどの目的で、その保護層形成面に離型処理あるいはコロナ放電処理を施すことができる。離型処理を支持体の保護層形成面の反対面(非保護層形成面)に施した場合には、フィルム同士のブロッキング防止、ヒートロール等の加熱デバイスへの熱融着防止、給紙時における滑り性の改善などに効果がある。離型処理にはシリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂などを用いることができる。尚、フィルム同士のブロッキングは静電気に起因する場合もあるので、支持体の非保護層形成面に帯電防止処理を施すことも有効である。
また、支持体の保護層形成面の面質を調整することで、該保護層形成面と対向する保護層の表面の面質も調整されるので、これにより所望の風合い、面質を持ったオーバーコート印画物を得ることができる。例えば、光沢感に優れるオーバーコート印画物を得るためには、支持体として、保護層形成面のJIS−Z8741による60度鏡面光沢度が60%以上の透明PETフィルムを用いることが好ましく、さらに、全光線透過率(ASTM−D1003に準拠)が80%以上であるものが好ましい。
また、光沢感が微妙に調整されたマット(艶消し)調のオーバーコート印画物を得るためには、支持体として、保護層形成面に微細な凹凸が形成されているマット調の支持体を用いることが好ましく、該保護層形成面のJIS−Z8741による60度鏡面光沢度は15〜30%程度が好ましい。このようなマット調の支持体は、例えば、PETフィルムなどの上記樹脂フィルム中にシリカ、チタニアなどの無機粒子を含有させる方法や、該樹脂フィルムの保護層形成面に該無機粒子を吹き付けたり、エンボス処理などにより所望の模様付、型付を施したりする方法により、製造することができる。マット調の支持体として利用できる市販品としては、例えば、東レ製マット化PET X−42(60度鏡面光沢度19%)、X−43(60度鏡面光沢度30%)、X−44(60度鏡面光沢度45%)や、三菱化学ポリエステルフィルムのダイアホイルE−130(60度鏡面光沢度29%)などが挙げられる。
〈保護層〉
保護層としては、塗膜強度が大きく、透明性、耐候性などに優れた樹脂が好ましく、例えば、アクリル共重合体、アクリル−スチレン共重合体、アクリル−ウレタン共重合体、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。またこれらの樹脂の混合物を用いることもできる。
保護層は、複数の樹脂層を積層してなる多層構造とする。保護層を、1種類の樹脂層からなる単層構造としない理由は、印画物の画像面を被覆する保護層に要求される特性は、画像面に対する接着性、光沢感、耐ブロッキング性、耐擦過性など多岐にわたり、また、これらの特性のなかには、例えば接着性と耐擦過性のように、一方の特性を高めると他方の特性が低下する二律背反(トレードオフ)関係が存在するところ、保護層が単層構造では、これら種々の要求特性に応えることが難しく、性能的に見劣りする部分が出てくるためである。この点、保護層を本発明のように2層以上の多層構造とすれば、二律背反関係の問題が解消され、各層を特定の機能を有する層に特化させて、全体として高性能を確保することが可能となる。
図4は、多層構造の保護層の一例の断面模式図である。図4に示す保護層3は、上記支持体2上に剥離可能に形成された第1保護層3Aと、該第1保護層3A上に形成された第2保護層3Bとからなる。第1保護層3Aは、オーバーコート記録物の最表層として機能し、第2保護層3Bは、印画物の画像面への接着層として機能する。このような各層の機能を充分に発揮させる観点から、第2保護層3Bは、第1保護層3Aよりもガラス転移温度(Tg)の低い樹脂から形成することが好ましい。また、このように第1保護層と第2保護層とでTg差を付与することに加えて、耐水性、耐光性、耐ガス性、耐擦性などの画像保護機能や耐ブロッキング性、耐スクラッチ性などの向上の観点から、第1保護層3Aの樹脂成分のTgは−10〜80℃であることが好ましく、また、画像面への密着性の観点から、第2保護層3Bの樹脂成分のTgは−20〜60℃であることが好ましい。
保護層には、樹脂成分以外に、必要に応じ、成膜助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、耐水化剤、防腐剤、界面活性剤、増粘剤、流動性改良剤、pH調整剤、レベリング剤、帯電防止剤、顔料、染料等の各種添加剤を含有させることができる。
保護層の厚みは、印画物の画像面との密着性を高めると共に、画像濃度の低下や印画物本来の風合いや質感の変化を最小限に抑える観点から、なるべく薄いことが好ましいが、あまり薄すぎると保護層としての機能低下を招くことになる。このような観点から、保護層の厚みは1〜20μmが好ましい。また、図4に示す如き2層構造の保護層とした場合、第1保護層の厚みは、画像保護特性、耐ブロッキング性、耐擦過性などの確保を考慮すると1〜10μmが好ましい。一方、第2保護層の厚みは、凹凸が多く平滑性の低い画像面に対しても、気泡を混入させずに保護層を密着させるようにする観点から、1〜10μmが好ましい。
保護層は、樹脂を主体とする保護層形成材料を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗工液を調製し、この塗工液を、PETフィルムなどの上記支持体上に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。図4に示す如き2層構造の保護層を形成する場合は、まず第1保護層を塗工後、乾燥工程を経て、次に第2保護層を塗工するいわゆるウエット・オン・ドライ方式を用いても良く、あるいは第1保護層を塗工後、直ちに第2保護層を塗工して乾燥するいわゆるウエット・オン・ウエット方式を用いても良い。塗工液の塗工及び乾燥は、この種の塗工層の形成と同様の方法、条件で行うことができる。例えば、塗工液の塗工は、ブレードコーター、エアナイフコーター、バーコーター、ロールコーターなどの公知の塗工装置を用いて常法通り行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記カバーシートは、その一側縁部で上記画像保護フィルムの一側縁部に固着されていればよく、図5(a)に示すように(上記実施形態のように)、上記側端4aを支持体2及び保護層3の各側端に揃えて該保護層3の一側縁部の表面で固着させる形態のみならず、例えば、図5(b)に示すように、支持体2及び保護層3の各側端とも固着させる形態でもよく、図5(c)に示すように、さらに支持体2の一側縁部の表面とも固着させる形態でもよい。尚、図5中、太線で示した部分は、両面テープや接着剤などの粘着剤が付与された部分を示しているが、粘着剤の付与箇所はこれらに限定されず、任意の箇所に付与することができる。
以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を示す試験例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるものではない。
〔実施例1〕
高光沢調の支持体としてのPETフィルム(東レ製、S10−#12、全光線透過率80〜85%、厚み12μm、保護層形成面のJIS−Z8741による60度鏡面光沢度90%)の片面の全面に、下記の第1塗工液をワイヤーバーを用いて塗工し、110℃で3分間乾燥させて、厚み4μmの第1保護層を形成した後、該第1保護層上に、下記の第2塗工液をワイヤーバーを用いて塗工し、100℃で2分間乾燥させて、厚み4μmの第2保護層を形成し、図4に示す如き2層構造の保護層を形成した。
(第1塗工液):アクリル酸エステル共重合体コロイダルシリカ含有樹脂エマルジョン(モビニール8030、クラリアントポリマー製、MFT30℃、Tg17℃)27重量%、アクリル樹脂エマルジョン(モビニール790、クラリアントポリマー製、MFT220℃、Tg102℃)20重量%、コロイダルシリカ(ST−50、日産化学工業製)23重量%、メチルトリメトキシシラン4重量%、紫外線吸収剤(ULS−1385MG、一方社油脂工業(株)製)21重量%、0.1N塩酸1重量%、及びブチルセロソルブ(成膜助剤)4重量%の混合物。
(第2塗工液):アクリル樹脂エマルジョン(モビニール727、クラリアントポリマー製、MFT25℃、Tg5℃)50重量%、アクリル樹脂エマルジョン(モビニール747、クラリアントポリマー製、MFT15℃、Tg42℃)46重量%、及びブチルセロソルブ(成膜助剤)4重量%の混合物。
そして、この第2保護層の一側縁部の表面に、該一側縁部の側端から保護層の内方に向かって0.5cmまでの部分に該側端の全長に亘って両面テープを貼り、これにカバーシートとしての離型紙(シリコーン処理された紙、厚み80μm)を貼り付けて、図1及び図5(a)に示す如き、カバーシート付きの画像保護フィルムを製造した。
〔実施例2〕
実施例1において、カバーシートとして、離型性を有する防塵紙(シリコーン処理されたクリーンペーパー(RCペーパー)、リンテック製、厚み95μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、画像保護フィルムを製造した。
〔実施例3〕
実施例1において、高光沢調の上記支持体に代えて、マット調の支持体(X−42、東レ製、厚み19μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、画像保護フィルムを製造した。
〔比較例1〕
実施例1において、カバーシートを貼り付けなかった以外は実施例1と同様にして、画像保護フィルムを製造した。
〔比較例2〕
実施例3において、カバーシートを貼り付けなかった以外は実施例3と同様にして、画像保護フィルムを製造した。
〔積層シートの作製〕
印画物の画像面上に、上記各画像保護フィルムを、その保護層の表面と該画像面とが対向するように重ね合わせ(カバーシートがある場合は、図2(a)に示すように保護層とカバーシートとの間に挟み込む)、ロール表面温度が100℃に加熱されたヒートロール対間を、線圧0.2N/cm、通過速度15mm/sec.で通過させて、印画物と保護層及び支持体とが一体化した積層シートを作製した。印画物として、銀塩写真及び2種類のインクジェット記録物(染料記録物及び顔料記録物)を使用し、各印画物毎に上記各画像保護フィルムを用いて積層シートを作製した。
上記インクジェット記録物の作製は、ポリオレフィン樹脂被覆紙上にインク受容層を設けた構成のインクジェット記録用コート紙(PM写真用紙、セイコーエプソン製)の被記録面に、インクジェットプリンタを用いて、インク吐出量3.5mg/cm2で、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色カラーパッチを印刷することにより行った。上記染料記録物は、染料インクジェットプリンタ(PM900C、セイコーエプソン製)を用いて作製したものであり、上記顔料記録物は、顔料インクジェットプリンタ(PM4000PX、セイコーエプソン製)を用いて作製したものである。
〔試験例〕
上記各画像保護フィルムについて、防塵性及び耐ブロッキング性を、それぞれ下記方法により評価した。
また、上記各積層シートについて、転写性を下記方法により評価した。また、上記積層シートから支持体を剥離することにより得られたオーバーコート印画物について、気泡混入、光沢感、マット感、耐光性、耐ガス性を、それぞれ下記方法により評価した。
以上の結果を下記〔表1〕に示す。
〈防塵性の評価方法〉
縦10cm×横10cmサイズの上記画像保護フィルムの保護層の表面を目視で観察し、任意の5箇所の真円部分(面積5cm2)に付着しているほこりの付着数を数えて、平均ほこり付着数(=表面に付着していたほこりの総数/5)を求め、その数が0〜1個の場合をA(防塵性良好)、2〜4個の場合をB(実用上問題なし)、5個以上の場合をC(実用不可)とした。
〈耐ブロッキング性の評価方法〉
上記画像保護フィルムのA4サイズを2枚用意し、カバーシート付きのもの(実施例)については、一方のカバーシートと他方の支持体とが対向するようにして、カバーシート無しのもの(比較例)については、一方の保護層と他方の支持体とが対向するようにして、これら2枚を重ね合わせ、室温50℃、相対湿度60%の条件下、上から300g/cm2の荷重をかけた状態で24時間放置した。その後、剥離角度130度、剥離速度30cm/min.で重ねた2枚を剥がし、重ね合わされていた面の状態を目視で観察し、下記評価基準により評価した。
評価基準
A:保護層の剥がれが全く観られない。耐ブロッキング性良好。
B:保護層の一部が剥がれているが、実用上問題なし。
C:保護層の大部分が剥がれており、実用に堪えない。
<転写性の評価方法>
上記積層シートから、剥離角度180度、剥離速度100cm/minで支持体を剥離し、その際の目視観察結果を下記評価基準により評価した。
評価基準
A:支持体の剥離中に保護層が画像面から浮き上がらず、画像の滲みや剥がれが生じない。転写性良好。
B:支持体の剥離中に保護層の画像面からの浮き上がりが一部において観られ、画像の滲みや剥がれが若干生じたが、実用上問題なし。
C:支持体の剥離中に保護層の画像面からの浮き上がりがかなりの部分において観られ、画像の滲みや剥がれがひどい。実用不可。
〈気泡混入の評価方法〉
上記オーバーコート印画物の保護層表面を目視で観察し、気泡の混入が全く観られないものをA、気泡の混入が若干認められるが実用上問題ないものをB、気泡の混入がはっきりと観察でき、実用に堪えないものをCとした。保護層と画像面との密着性に優れるものほど、気泡の混入が少ない。
〈光沢感の評価方法〉
上記オーバーコート印画物の保護層表面について、グロスメーターGM−3D(村上色彩技術研究所製)を用いて、60度反射角の光沢度(%)を測定(転写不良部分があるサンプルについては、転写不良の無い部分について光沢度を測定)し、該光沢度が60%以上をA、30%以上60%未満をB、30%未満をCとした。A及びBが実用上十分なレベルである。
〈マット感の評価方法〉
上記オーバーコート印画物の保護層表面について、グロスメーターGM−3D(村上色彩技術研究所製)を用いて、60度反射角の光沢度(%)を測定(転写不良部分があるサンプルについては、転写不良の無い部分について光沢度を測定)し、該光沢度が10〜30%で且つオーバーコート処理前後の反射OD値の低下率が5%以内のものをA、これ以外をBとした。Aが実用上十分なレベルである。
〈耐光性の評価方法〉
上記オーバーコート印画物に対し、キセノンウェザオメーターCi35A(ATLAS社製)を用いて、340nmの放射エネルギー0.25W/m2、ブラックパネル温度63℃、50%RHの条件で、450kJ/m2の光暴露処理を行った。そして、色差計を用いて、光暴露処理前後の各サンプルのY,M,CのOD値1.0の印刷部分についての濃度低下率を求め、この値が3%未満をA(画像濃度の低下がほとんど観られず耐光性良好)、3%以上5%未満をB(実用上問題無し)、5%以上10%未満をC(実用限界)、10%以上をD(画像濃度の低下がひどく実用不可)とした。
〈耐ガス性の評価方法〉
上記オーバーコート印画物をガス導入口及び排出口の付いたガラス容器に入れ、ガス発生器にて発生させたオゾンガスを1ppmで100時間連続して該ガラス容器に導入してガス処理を行った。そして、色差計を用いて、ガス処理前後の各サンプルのY,M,CのOD値1.0の印刷部分についての濃度低下率を求め、この値が3%未満をA(画像濃度の低下がほとんど観られず耐ガス性良好)、3%以上5%未満をB(実用上問題無し)、5%以上10%未満をC(実用限界)、10%以上をD(画像濃度の低下がひどく実用不可)とした。
Figure 2005059311
本発明の画像保護フィルムの一実施形態の外観斜視図(保護層とカバーシートとの間を開いた状態)である。 図1に示す画像保護フィルムを用いた本発明の画像保護方法の一実施形態の説明図である。 本発明の画像保護フィルムの別の実施形態の外観斜視図(保護層とカバーシートとの間を閉じた状態)である。 多層構造の保護層の一例を示す断面模式図である。 本発明に適用可能なカバーシートの固着形態を説明する断面模式図である。 従来の熱転写型オーバーコート処理の様子を示す説明図である。
符号の説明
1…画像保護フィルム
2…支持体
3…保護層
3A…第1保護層
3B…第2保護層
4、4’…カバーシート
4a…カバーシートの固着部分側の側端
5…印画物
5’…オーバーコート印画物
6…積層シート
95、96…ロール対

Claims (8)

  1. 支持体上に剥離可能に形成された多層構造の保護層を有する画像保護フィルムで、印画物の画像面上に、該画像面と該保護層の表面とが対向するように重ね合され、加熱下でロール対間を通過させられ、該保護層が該画像面上に圧着転写される画像保護フィルムにおいて、
    上記保護層の表面の全面を被覆可能な大きさを有し、且つ該表面に対して離型性を有するカバーシートが、その一側縁部で上記画像保護フィルムの一側縁部に固着されており、上記印画物を、該カバーシートと該保護層との間に挟み込んだ状態で、上記ロール対間を通過可能になしてあることを特徴とする画像保護フィルム。
  2. 上記カバーシートが上記保護層よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の画像保護フィルム。
  3. 上記保護層が、上記支持体上に剥離可能に形成された樹脂を主体とする第1保護層と、該第1保護層上に形成され、該樹脂よりもガラス転移温度が低い樹脂を主体とする第2保護層とからなることを特徴とする請求項1又は2記載の画像保護フィルム。
  4. 上記支持体が、上記保護層の形成面のJIS−Z8741による60度鏡面光沢度が60%以上且つASTM−D1003による全光線透過率が80%以上の透明ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像保護フィルム。
  5. 上記支持体の上記保護層の形成面に微細な凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像保護フィルム。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の画像保護フィルムを用いた印画物の画像保護方法であって、
    上記印画物を上記カバーシートと上記保護層との間に挟み込み、該カバーシートが固着されている上記画像保護フィルムの上記一側縁部側を先端にして加熱下でロール対間を通過させることにより、該保護層を該印画物の画像面上に圧着させて、該印画物と該保護層及び上記支持体とが一体化した積層シートとする工程と、該積層シートから該支持体を剥離する工程とを有することを特徴とする画像保護方法。
  7. 上記印画物が、色材として顔料を含む水性インクを用いてインクジェット記録方式により画像が形成されたものであることを特徴とする請求項6記載の画像保護方法。
  8. 色材として顔料を含む水性インクを用いてインクジェット記録方式により画像が形成された印画物の画像面上に、該画像を被覆する保護層を有するオーバーコート印画物において、該保護層が、請求項1〜5のいずれかに記載の画像保護フィルムの上記保護層から形成されていることを特徴とするオーバーコート印画物。
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