JP2005059127A - ブラスト加工用マスキング部材 - Google Patents

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Manabu Wakuta
学 和久田
Minoru Ota
稔 太田
Tatsuomi Nakayama
達臣 中山
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和彦 高嶋
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Abstract

【課題】 良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のマスキング部材を提供する。
【解決手段】 ブラスト加工により凹部を形成するための透孔12のパターンが形成された円筒状部位31の直径は、円筒状部位31が挿入および装着される被加工部材の円筒状内周面の直径より大きいあるいは等しく、円筒状部位31は、被加工部材の円筒状内周面に挿入および装着される際に、円筒状部位31の直径が縮小するように弾性変形するための弾性変形手段14,17を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラスト加工用マスキング部材に関する。
従来の軸受や自動車部品の摺動部材は、オイル溜まりとなる微小凹部を表面に形成するために、ブラスト加工が施される(例えば、特許文献1参照。)。当該ブラスト加工においては、所定形状の透孔を有するマスキング部材が、摺動部材の円筒状の外周表面に接着され、硬質粒子が投射される。
また、円筒状のマスキング部材を、シリンダブロックのシリンダ内面に配置し、ブラスト加工を施すものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−58765号公報 特開2002−302755号公報
しかし、特許文献1に記載されている加工方法においては、マスキング部材がフィルム状であり、その接着作業は熟練を要し、接着剤の厚みを均一にすることが難しい。そのため、硬質粒子によって形成される凹部の深さが場所によって一定せず、加工品質のばらつきを生じ易い。特に、当該加工方法を円筒状内周面に適用する場合、被加工面の周辺が狭いため、接着作業は困難を極め、製造効率を悪化させ、製造コストを上昇させる。
また、マスキング部材および接着剤を取外すために、有機溶剤を使用する場合、有機溶剤を後処理する作業が必要となり、製造コストを増加させる。
特許文献2に記載されている加工方法においては、マスキング部材の外面サイズは、装着を容易にするため、シリンダ内面サイズより小さく設定されており、装着されたマスキング部材の外面とシリンダ内面との間には、隙間が生じる。そのため、密着性が良好でなく、精細な微小凹部のパターンを形成することが困難である。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のブラスト加工用マスキング部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
ブラスト加工により凹部を形成するための透孔のパターンが形成された円筒状部位を有するマスキング部材であって、
前記円筒状部位の直径は、前記円筒状部位が挿入および装着される被加工部材の円筒状内周面の直径より大きいあるいは等しく、
前記円筒状部位は、前記被加工部材の円筒状内周面に挿入および装着される際に、前記円筒状部位の直径が縮小するように弾性変形するための弾性変形手段を有する
ことを特徴とするマスキング部材である。
上記のように構成した本発明においては、マスキング部材に内向きの外力を加えて弾性変形させ、円筒状部位の直径を縮小させることで、マスキング部材を、被加工部材の円筒状内周面に容易に挿入することが可能であり、挿入されたマスキング部材は、弾性変形の復元力により、円筒状部位の直径が拡大し、円筒状内周面に装着される。装着されたマスキング部材は、ブラスト加工後において、内向きの外力を加えて弾性変形させ、円筒状部位の直径を縮小させることで、容易に取外すことが可能である。
つまり、熟練を要する接着作業は不要であり、また、マスキング部材の装着および装着解除が簡単かつ迅速であるため、製造効率を向上させ、製造コストを低減させることができる。さらに、接着剤を使用しないため、接着剤の厚みの不均一に基づく加工品質のばらつきは生じず、接着剤を取外すための作業および接着剤を取外すために使用される有機溶剤を後処理する作業が不要であり、製造コストを増加させない。
また、マスキング部材の円筒状部位と被加工部材の円筒状内周面とは、弾性変形の復元力により密着するため、隙間の発生が抑制され、透孔が形成されている部位と円筒状内周面との密着性が向上する。そのため、精細な微小凹部のパターンを形成することが可能である。
したがって、良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のブラスト加工用マスキング部材を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係るマスキング部材の斜視図、図2は、図1の線II−IIに関する断面図、図3は、図1のマスキング部材が被加工部材の円筒状内周面に装着された状態を説明するための断面図、図4は、図1のマスキング部材が装着された被加工部材の円筒状内周面に対するブラスト加工を説明するための断面図である。
マスキング部材10は、例えば、0.1〜0.2mm厚の円筒状部位11を有し、被加工部材50の円筒状内周面51に挿入および装着される。被加工部材50は、例えば、鋳鉄製シリンダブロックあるいはアルミニウム製シリンダブロックに挿入された鋳鉄製ライナー部材である。
円筒状部位11の直径は、被加工部材50の円筒状内周面51の直径より大きいあるいは等しくなるように設定されている。また、円筒状部位11は、投射される小径の硬質粒子により凹部を形成するための透孔(貫通穴)12が形成されている。硬質粒子は、炭化珪素やアルミナや酸化珪素などである。
透孔12は、複数設けられており、所定のパターンを形成している。透孔12の形状は、例えば、50〜100μm径の円形状である。透孔12の合算面積を円筒状部位11の面積によって除した比率(面積率)は、例えば、5〜40%である。
円筒状部位11は、被加工部材50の円筒状内周面51に挿入および装着される際に、円筒状部位11の直径が縮小するように弾性変形するための弾性変形手段を有する。
弾性変形手段は、第1スリット14と第2スリット17とからなる。第1スリット14は、円筒状部位11の端面(一方の端面)13から端面(他方の端面)16に向かって延長している。第2スリット17は、端面16から端面13に向かって延長している。そして、第1スリット14の先端部15と第2スリット17の先端部18とは、円筒状部位11の軸方向に関し、オーバーラップしている。第1スリット14および第2スリット17の長さは、同一であり、先端部15,18が、軸方向中央部を越える位置まで、延長していることが好ましい。
第1スリット14および第2スリット17は、3対形成されており、円筒状部位11の周方向に関し、互い違いの位置に等間隔に配置されている。なお、第1スリット14および第2スリット17の幅Wは、例えば、0.5mmであり、先端部15,18まで略一定である。
なお、円筒状部位11は、透孔12および第1スリット14および第2スリット17が予め形成されているシート材を、円筒状に丸めた後、端面を溶接によって接合することで、形成することが可能である。円筒状部位11の材質は、特に限定されず、ステンレス等の金属材料や適当な樹脂材料を適用することも可能である。円筒状部位11の形成は、シート材を溶接することに特に限定されず、シート材を接着剤で接合したり、パイプ材を切断することを適用することも可能である。
次に、マスキング部材10の作用を説明する。
例えば、マスキング部材10の円筒状部位11を把持し、内向きの外力(圧力)を加えると、円筒状部位11の第1スリット14および第2スリット17が弾性変形し、幅Wが狭くなり、円筒状部位11の直径が縮小し、被加工部材50の円筒状内周面51の直径より小さくなる。
そして、縮径した円筒状部位11を、被加工部材50の円筒状内周面51に挿入し、所定の位置に到達すると、外力を取り除く。円筒状部位11は、第1スリット14および第2スリット17の幅Wが復元する力により、直径が拡大し、被加工部材50の円筒状内周面51に密着して装着される(図3参照)。
つまり、マスキング部材10を、被加工部材50の円筒状内周面51に容易に挿入することが可能であり、挿入されたマスキング部材10は、弾性変形の復元力により、円筒状部位11の直径が拡大し、円筒状内周面51に装着される。
したがって、熟練を要する接着作業は不要であり、また、マスキング部材10の装着が簡単かつ迅速であるため、製造効率を向上させ、製造コストを低減させることができる。なお、接着剤を使用しないため、接着剤の厚みの不均一に基づく加工品質のばらつきは生じない。
その後、ブラストノズル70を、円筒状部位11の内部に挿入し、円筒状部位11の内面に向かって、硬質粒子71を投射する(図4参照)。硬質粒子71は、円筒状部位11の透孔12を経由し、被加工部材50の円筒状内周面51に衝突し、ブラスト加工を施す。この際、円筒状部位11と円筒状内周面51とは、弾性変形の復元力により密着しているため、隙間の発生が抑制される。
つまり、透孔12が形成されている部位と円筒状内周面51との密着性が向上しているため、透孔12の微小形状に合致した凹部が形成される。したがって、例えば、ブラストノズル70を回転させながら軸方向に移動するように駆動し、所定範囲のブラスト加工が完了すると、被加工部材50の円筒状内周面51には、精細な微小凹部のパターンが形成される。
そして、硬質粒子71の投射を中止し、ブラストノズル70を、円筒状部位11の内部から外部に向かって移動させる。その後、装着されているマスキング部材10に対し、内向きの外力を加えると、円筒状部位11の第1スリット14および第2スリット17が弾性変形し、幅Wが狭くなり、円筒状部位11の直径が縮小し、被加工部材50の円筒状内周面51の直径より小さくなる。そして、マスキング部材10を、被加工部材50の円筒状内周面51から取外す。
つまり、マスキング部材10を、被加工部材50の円筒状内周面51から取外すことが容易であり、マスキング部材10の装着解除が簡単かつ迅速であるため、製造効率を向上させ、製造コストを低減させることができる。また、マスキング部材10の装着に接着剤を使用していないため、マスキング部材10の装着解除のためには、接着剤を取外すための作業および接着剤を取外すために使用される有機溶剤を後処理する作業が不要であり、製造コストを増加させない。
以上のように、実施の形態1においては、良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のブラスト加工マスキング部材を提供することが可能である。
なお、被加工部材50として、シリンダブロックを適用し、ブラスト加工によって形成される凹部を、オイル溜まりとして機能させる場合、摩擦し合う摺動面同士の接触部に十分に潤滑油を行き届かせ、潤滑性能を向上させることが可能であるため、特に好ましい。
また、第1スリット14および第2スリット17の設置数および幅は、円筒状部位11の材質、円筒状部位11の直径、円筒状部位11の直径と円筒状内周面51の直径との差などを考慮して、適宜設定することが好ましい。さらに、第1スリット14および第2スリット17は、円筒状部位11の軸方向に関し、平行に延長することに限定されず、傾斜させて延長させることも可能である。
図5は、実施の形態1に係るマスキング部材の変形例を説明するための側面図である。
本変形例においては、第1スリット14および第2スリット17の幅は、一定ではなく、円筒状部位11の軸方向の位置に応じて変化している。
例えば、第1スリット14および第2スリット17の先端部15,18は、オーバーラップしている領域において、テーパー状になっており、第1スリット14および第2スリット17の幅の合計は、円筒状部位11の軸方向に関し、略一定である。
この場合、オーバーラップしている領域において、第1スリット14および第2スリット17の幅Wが、弾性変形によって狭くなる際に、隙間が生じ難いため、好ましい。
図6は、実施の形態2に係るマスキング部材の斜視図、図7は、図6の線VII−VIIに関する断面図である。なお、実施の形態1と同様の部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態2に係るマスキング部材20は、弾性変形手段が円筒状部位21の一部を構成する弾性体24からなる点で、実施の形態1に係るマスキング部材10と概して異なる。弾性体24は、マスキング部材20の円筒状部位21における端面(一方の端面)23から延長し、端面(他方の端面)26に到達する継ぎ目に、配置される。弾性体24は、円筒状部位21の周方向に等間隔で4ヶ所に配置されており、90°間隔となっている。
弾性体24の材質は、内向きの外力を加えることで、円筒状部位21の直径が縮小するように弾性変形するものであれば、特に限定されず、例えば、薄板ゴムが挙げられる。
円筒状部位21は、例えば、透孔22が予め形成されている5枚のシート材の間に、弾性体24をそれぞれ配置して接着し、円筒状に丸めた後、端部に位置するシート材における弾性体24が配置されていない端面を、溶接によって接合することで、形成することが可能である。なお、この場合、端部に位置する2枚のシート材の幅は、間に配置される3枚のシート材の幅の半分となる。
次に、マスキング部材20の作用を説明する。
マスキング部材20に、内向きの外力を加えると、弾性体24が屈曲し、弾性変形することで、弾性体24の周方向の幅Wが狭くなり、弾性体24に両側に位置する継ぎ目端面29が互いに接近する。したがって、円筒状部位21の直径が縮小し、被加工部材の円筒状内周面の直径より小さくなるため、マスキング部材20を、被加工部材の円筒状内周面に容易に挿入することが可能である。
また、挿入されたマスキング部材20は、外力を取り除くと、弾性体24の弾性変形の復元力により、弾性体24の周方向の幅Wが広がり、弾性体24に両側に位置する継ぎ目端面29が互いに離間する。そのため、円筒状部位21の直径が拡大し、被加工部材の円筒状内周面に密着して装着される。
一方、ブラスト加工後において、マスキング部材20に、内向きの外力を加えると、弾性体24が屈曲し、弾性変形することで、弾性体24の周方向の幅Wが狭くなり、弾性体24に両側に位置する継ぎ目端面29が互いに接近する。したがって、円筒状部位21の直径が縮小し、被加工部材の円筒状内周面の直径より小さくなるため、マスキング部材20を容易に取外すことが可能である。
つまり、熟練を要する接着作業は不要であり、また、マスキング部材20の装着および装着解除が簡単かつ迅速であるため、製造効率を向上させ、製造コストを低減させることができる。なお、接着剤を使用しないため、接着剤の厚みの不均一に基づく加工品質のばらつきは生じず、接着剤を取外すための作業および接着剤を取外すために使用される有機溶剤を後処理する作業が不要であり、製造コストを増加させない。
また、マスキング部材20の円筒状部位21と被加工部材の円筒状内周面とは、弾性体24の弾性変形の復元力により密着するため、隙間の発生が抑制され、透孔22が形成されている部位と円筒状内周面との密着性が向上する。そのため、精細な微小凹部のパターンを形成することが可能である。
以上のように、実施の形態2においても、良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のマスキング部材を提供することが可能である。
なお、弾性体24の設置数および幅は、弾性体24の材質、円筒状部位21の直径、円筒状部位21の直径と被加工部材の円筒状内周面の直径との差などを考慮して、適宜設定することが好ましい。また、弾性体24は、円筒状部位21の軸方向に関し、平行に延長することに限定されず、傾斜させたり、螺旋状に延長させることも可能である。
図8は、実施の形態3に係るマスキング部材の斜視図、図9は、図8の線IX−IXに関する断面図である。なお、実施の形態1と同様の部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態3に係るマスキング部材30は、弾性変形手段が溝部34からなる点で、実施の形態1に係るマスキング部材10と概して異なる。溝部34は、円筒状部位31の端面(一方の端面)33から延長し、端面(他方の端面)36に到達している。溝部34は、円筒状部位31の内側にした断面形状を有する。溝部34は、円筒状部位31の周方向に等間隔で4ヶ所に配置されており、90°間隔となっている。
溝部34の断面形状は、内向きの外力を加えることで、円筒状部位31の直径が縮小するように弾性変形するものであれば、特に限定されない。しかし、製造が簡単でかつ弾性変形が容易である点で、V字状の断面形状を有することが好ましい。
円筒状部位31は、例えば、透孔32および溝部34が予め形成されているシート材を、円筒状に丸めた後、端面を溶接によって接合することで、形成することが可能である。
次に、マスキング部材30の作用を説明する。
マスキング部材30に、内向きの外力を加えると、溝部34が弾性変形することで、溝部34の周方向の幅Wが狭くなり、溝部34に両側に位置するエッジ35が互いに接近する。したがって、円筒状部位31の直径が縮小し、被加工部材の円筒状内周面の直径より小さくなるため、マスキング部材30を、被加工部材の円筒状内周面に容易に挿入することが可能である。
また、挿入されたマスキング部材30は、外力を取り除くと、溝部34の弾性変形の復元力により、溝部34の周方向の幅Wが広くなり、溝部34に両側に位置するエッジ35が互いに離間する。その結果、円筒状部位31の直径が拡大するため、被加工部材の円筒状内周面に密着して装着される。
一方、ブラスト加工後において、マスキング部材30に、内向きの外力を加えると、溝部34が弾性変形することで、溝部34の周方向の幅Wが狭くなり、溝部34に両側に位置するエッジ35が互いに接近する。したがって、円筒状部位31の直径が縮小し、被加工部材の円筒状内周面の直径より小さくなるため、マスキング部材30を容易に取外すことが可能である。
つまり、熟練を要する接着作業は不要であり、また、マスキング部材30の装着および装着解除が簡単かつ迅速であるため、製造効率を向上させ、製造コストを低減させることができる。なお、接着剤を使用しないため、接着剤の厚みの不均一に基づく加工品質のばらつきは生じず、接着剤を取外すための作業および接着剤を取外すために使用される有機溶剤を後処理する作業が不要であり、製造コストを増加させない。
また、マスキング部材30の円筒状部位31と被加工部材の円筒状内周面とは、溝部34の弾性変形の復元力により密着するため、隙間の発生が抑制され、透孔32が形成されている部位と円筒状内周面との密着性が向上する。そのため、精細な微小凹部のパターンを形成することが可能である。
以上のように、実施の形態3においても、良好な製造効率および経済性を有し、高品質の微小凹部のパターンを形成し得る、円筒状内周面のマスキング部材を提供することが可能である。
なお、溝部34の設置数および幅は、円筒状部位31の材質、円筒状部位31の直径、円筒状部位31の直径と円筒状内周面の直径との差などを考慮して、適宜設定することが好ましい。また、溝部34は、円筒状部位31の軸方向に関し、平行に延長することに限定されず、傾斜させたり、螺旋状に延長させることも可能である。
実施の形態1に係るマスキング部材の斜視図である。 図1の線II−IIに関する断面図である。 図1のマスキング部材が被加工部材の円筒状内周面に装着された状態を説明するための断面図である。 図1のマスキング部材が装着された被加工部材の円筒状内周面に対するブラスト加工を説明するための断面図である。 実施の形態1に係るマスキング部材の変形例を説明するための側面図である。 実施の形態2に係るマスキング部材の斜視図である。 図6の線VII−VIIに関する断面図である。 実施の形態3に係るマスキング部材の斜視図である。 図8の線IX−IXに関する断面図である。
符号の説明
10,20,30・・マスキング部材、
11,21,31・・円筒状部位、
12,22,32・・透孔、
13,16,23,26,33,36・・端面、
14・・第1スリット、
15・・先端部、
17・・第2スリット、
18・・先端部、
24・・弾性体、
29・・継ぎ目端面、
34・・溝部、
35・・エッジ、
50・・被加工部材、
51・・円筒状内周面、
70・・ブラストノズル、
71・・硬質粒子、
,W,W・・幅。

Claims (6)

  1. ブラスト加工により凹部を形成するための透孔のパターンが形成された円筒状部位を有するマスキング部材であって、
    前記円筒状部位の直径は、前記円筒状部位が挿入および装着される被加工部材の円筒状内周面の直径より大きいあるいは等しく、
    前記円筒状部位は、前記被加工部材の円筒状内周面に挿入および装着される際に、前記円筒状部位の直径が縮小するように弾性変形するための弾性変形手段を有する
    ことを特徴とするマスキング部材。
  2. 前記弾性変形手段は、前記円筒状部位の一方の端面から他方の端面に向かって延長する第1スリットと、前記円筒状部位の他方の端面から一方の端面に向かって延長する第2スリットとからなり、前記第1スリットの先端部と前記第2スリットの先端部とは、前記円筒状部位の軸方向に関し、オーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載のマスキング部材。
  3. 前記第1スリットおよび前記第2スリットの先端部は、オーバーラップしている領域において、テーパー状になっており、前記第1スリットおよび前記第2スリットの幅の合計は、前記円筒状部位の軸方向に関し、略一定であることを特徴とする請求項2に記載のマスキング部材。
  4. 前記円筒状部位は、一方の端面から延長し、他方の端面に到達する継ぎ目を有し、前記弾性変形手段は、前記継ぎ目に配置されて前記円筒状部位の一部を構成する弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載のマスキング部材。
  5. 前記弾性変形手段は、前記円筒状部位の一方の端面から延長し、他方の端面に到達する溝部からなり、前記溝部は、前記円筒状部位の内側に突出した断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のマスキング部材。
  6. 前記断面形状は、V字状であることを特徴とする請求項5に記載のマスキング部材。
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JP2015091614A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 日本ピストンリング株式会社 マスキング部材固定方法及びマスキング部材固定装置

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