JP2005057951A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 密閉型電動圧縮機用ブラシレスモータの誘起電圧波形歪によるトルクリップルに起因する固定子振動を抑えて低騒音化を図る。
【解決手段】 ブラシレスモータを構成する集中巻固定子1に対応するIPM型回転子2に内装するマグネット14の固定子に対応する面の回転子外周に近接する端面の角にRを設けて、磁束の部分的集中を緩和させることにより、磁束の急峻な変動により発生するトルクリップルによる振動を抑えて、低振動・低騒音の密閉型電動圧縮機を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ブラシレスモータを構成する集中巻固定子1に対応するIPM型回転子2に内装するマグネット14の固定子に対応する面の回転子外周に近接する端面の角にRを設けて、磁束の部分的集中を緩和させることにより、磁束の急峻な変動により発生するトルクリップルによる振動を抑えて、低振動・低騒音の密閉型電動圧縮機を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は空気調和装置や冷蔵庫などの冷凍機器に用いられる密閉型電動圧縮機に関するものである。
従来の密閉型電動圧縮機に用いられる巻き線を固定子の歯に集中して巻く構成(以下、集中巻と言う)のブラシレスモータのマグネットを内装する構成の回転子(以下、IPM型回転子と言う)のマグネットの固定子に対応する面の前記回転子外周近傍の端面形状は、前記固定子に対し磁束の集中を緩和しトルクリップルを抑えて騒音の発生を抑制する目的で、テーパを設けるか、端面を面取りしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−042499号公報
しかしながら、上記従来の構成では角部により磁束の流れが阻害されて磁束の部分的集中生がじ、誘起電圧の波形がひずむことによるトルクリップルのため騒音の発生が十分抑えきれなかった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、ブラシレスモータを構成する集中巻固定子に対応するIPM型回転子に内装するマグネットの固定子に対応する面の回転子外周に近接する端面の角にRを設けて、磁束の部分的集中を緩和させ、磁束の急峻な変動により発生するトルクリップルによる振動を抑えて低騒音の密閉型電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記実施例から明らかなように、請求項1に記載の発明は密閉型電動圧縮機に用いられるブラシレスモータを構成する集中巻である固定子に対応するIPM回転子であって、該回転子に内装するマグネットの前記固定子に対応する面の前記回転子の外周に近接する端面の角にRを設けることによって、回転子から固定子への磁束の流れが滑らかになって誘起電圧が改善されてトルクリップルが小さくなり低騒音な密閉型電動圧縮機を実現できる。
請求項2、3に記載の発明は請求項1記載の記載の回転子において、マグネットの固定子に対する開角Ψを電気角に対して130°とし、回転子の径がφ55mm以上の時、rの値を5〜10mmの範囲にし、rの開始する位置を該回転子の中心から電気角でθ=132°〜156°、rの終了する位置を該回転子の外径よりの距離をtm=2.5〜3.5mmの範囲することによって、発生トルクの減少を抑えながら最適なトルクリップルの値に調整できるので、低騒音な密閉型電動圧縮機を実現できる。
請求項1に記載の発明は、密閉型電動圧縮機に用いられるブラシレスモータを構成する集中巻である固定子に対応するIPM型回転子であって、該回転子に内装するマグネットの前記固定子に対応する面の前記回転子の外周に近接する端面の角にRを設けることによって該回転子から固定子への磁束の流れがより滑らかになる様にした。
請求項2、3に記載の発明は請求項1記載の記載の回転子において、マグネットの固定子に対する開角Ψが電気角に対して130°であって、回転子の径がφ55mm以上の場合、Rの値をr=5〜10mmの範囲にし、Rの開始する位置を該回転子の中心から電気角でθ=132°〜156°、Rの終了する位置を該回転子の外径よりの距離をtm=2.5〜3.5mmの範囲することによって発生トルクの減少を抑えながら、騒音が最適となる様にトルクリップルの値を調整できる様にした。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の密閉型電動圧縮機におけるブラシレスモータの回転子の構成を説明する横断面図である。
図において、1が固定子で12が固定子ヨークの歯部、2が回転子で13が回転子のヨーク、14が内装用空間15に挿入されたマグネット、Ψは固定子に対するマグネット開角、rは前記マグネット15の前記回転子外周近傍端面の角に設けたRで、開始点が電気角度θで終点の位置が回転子外径よりの距離tmである。
図2は本発明の密閉型電動圧縮機の断面図を示す。
1は固定子で胴シェル6に絞まりバメ固定され、2は回転子で圧縮機のメカ部3の回転軸4に固定されている。5は軸受、7,8は上下シェルで、9はアキューム、10は吐出管、11は電源用端子である。
以上の構成による本発明の実施例のモータのトルクリップルの変化を図3に示す。
図3において曲線Aが平均トルク,曲線Bがトルクリップルで、あるr、tmの値に対するθの変化で表される。それぞれの値はRがない場合を基準にした割合で表示している。C〜Dは選択の許容範囲を示す。同一トルク発生時にトルクリップルの値が最も低くなる時最も振動が小さく、従って騒音も最も低くなる。
かかる構成にしたことによって、従来の構成に比べて本発明の同一発生トルクに対するトルクリップル低減効果は最大1.5倍となった。騒音への低減効果はトルクリップルが50%(前記C)以下であれば十分な効果が得られる。前記Dはトルクの減少の許容限度(前記図3のa)により決まる値である。Dの値はC〜Dの範囲で最小値を持たない場合の最小値となる。
図3において、曲線Bはtm=2〜3.5mmの範囲の値に対し、θ=132°〜156°まで変化させた曲線として得られ、回転子の径に対し最適の値を選択できる。tm、θを前記範囲に限定するのは、前記範囲以下では十分な効果が得られず、前記範囲以上ではトルクの減少が大きすぎる為である。またrは5〜10の間で選択すれば良く、この範囲であれば磁束の集中への影響は小さい。
図3は6極、回転子径φ60mmのr=5mmの例で、t=3mm、θ=24°の時が最もトルクリップが小さくなった。
本発明では回転子のマグネットの開角Ψを130°としているが、これはモータの性能が最も効率良く発揮できる条件であり、トルクリップもRなしで最も小さくなる角度でも有るからである。もちろん130°以外の角度でも効果は期待できる。
さらに本発明では回転子径をφ55mm以上としているが、この値以下ではR部分を十
分とるスペースがなくなるため効果を得にくい。
分とるスペースがなくなるため効果を得にくい。
なお本実施例では6極であるが4極でもこの効果曲線の形態はほぼ同様に成立する。
以上のように、本発明にかかる密閉型電動圧縮機は、回転子から固定子への磁束の流れが滑らかになって誘起電圧が改善されてトルクリップルが小さくなり低騒音な密閉型電動圧縮機を実現できるので、空気調和装置や冷蔵庫など冷凍機器の用途に適用できる。
1 固定子
2 回転子
3 メカ部
4 回転軸
5 軸受
6 胴シェル
7、8 上下シェル
9 アキューム
10 吐出管
11 電源端子
12 固定子ヨークの歯部
13 回転子のヨーク
14 マグネット
15 内装用空間
2 回転子
3 メカ部
4 回転軸
5 軸受
6 胴シェル
7、8 上下シェル
9 アキューム
10 吐出管
11 電源端子
12 固定子ヨークの歯部
13 回転子のヨーク
14 マグネット
15 内装用空間
Claims (3)
- ブラシレスモータを構成する巻き線を固定子の歯に集中して巻く構成である固定子に対応する回転子を有する密閉型電動圧縮機であって、前記回転子はマグネットを内装する構成をしており、前記マグネットの固定子に対応する面の回転子の外周に近接する端面の角にRを設けてある密閉型電動圧縮機。
- 請求項1記載の密閉型電動圧縮機であって、マグネットの固定子に対する開角Ψが電気角に対して130°であって、回転子の径がφ55mm以上の場合に、Rが5〜10mmの範囲である密閉型電動圧縮機。
- 請求項2記載の密閉型電動圧縮機であって、Rの開始する位置が該回転子の中心から電気角でθ=132°〜156°、Rの終了する位置が該回転子の外径よりの距離tm=2.5〜3.5mmの範囲である密閉型電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288732A JP2005057951A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288732A JP2005057951A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005057951A true JP2005057951A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34367294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003288732A Pending JP2005057951A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005057951A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103475124A (zh) * | 2012-06-06 | 2013-12-25 | 日立空调·家用电器株式会社 | 永久磁铁同步电动机 |
CN104564682A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-04-29 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 电动式压缩机及具有其的制冷装置 |
-
2003
- 2003-08-07 JP JP2003288732A patent/JP2005057951A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103475124A (zh) * | 2012-06-06 | 2013-12-25 | 日立空调·家用电器株式会社 | 永久磁铁同步电动机 |
CN103475124B (zh) * | 2012-06-06 | 2016-05-04 | 日立空调·家用电器株式会社 | 永久磁铁同步电动机 |
CN104564682A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-04-29 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 电动式压缩机及具有其的制冷装置 |
CN104564682B (zh) * | 2015-01-21 | 2017-05-31 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 电动式压缩机及具有其的制冷装置 |
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