JP2005057469A - 撮影機能を備えた携帯機器、管理システム、及び、撮影機能制御方法 - Google Patents

撮影機能を備えた携帯機器、管理システム、及び、撮影機能制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザが無償で携帯電話をデジタルカメラの代用品として使用するのを防止する。
【解決手段】 本発明は、携帯電話の撮影機能を制限するシステム1であって、被写体の撮影を可能とする撮影機能を備える携帯電話2と、携帯電話2に対して撮影機能を有効にする撮影機能用のID情報の付与とその取消とをおこなうコンピュータ3と、を備えている。そしてシステム1では、携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに、前記撮影機能用のID情報がコンピュータ3から携帯電話2に付与され、前記使用許諾契約が解除されたときに、コンピュータ3により撮影機能用のID情報が携帯電話2から取り消される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影機能を有する携帯電話等の携帯機器、この携帯機器を管理する管理システム、及び、撮影機能制限方法に関するものである。
近頃では、「カメラ付き携帯」などと称される携帯電話が開発され、日本国内のみならず世界中で急速に普及している。この携帯電話は小型のデジタルカメラを内蔵しており、空間的に離れた他者と通話することができる「電話機能(通話機能)」の他に、被写体の撮影をおこなうことができる「撮影機能」も備えている(例えば特許文献1参照)。撮影機能付き携帯電話は、撮影機能をもたない汎用の携帯電話と同じように、通信サービス事業者とユーザとの間で電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに他者との通話が可能となり、これと同時にその携帯電話がユーザの占有物となってユーザの意思により自由に被写体を撮影することができるようになっている。
特開2003−110681号公報
ところが、従来の撮影機能付き携帯電話は、通信サービス事業者とユーザとの間で交わされた使用許諾契約が解除されても、自主的に回収されない限りユーザの占有物であることに変わりはなく、ユーザがその携帯電話を携帯性に優れた単なるデジタルカメラとして使用することができ、撮影機能付き携帯電話を通常のデジタルカメラよりも安価で購入することも可能となっている。そのため、通信サービス事業者とユーザとの間で使用許諾契約が結ばれた直後にその使用許諾契約が解除され、ユーザが撮影機能付き携帯電話をデジタルカメラの代用品として使用するといった事態を招いてしまう。このような事態のもとでは、通信サービス事業者は期待していた通信料を得ることができず、また一方では、デジタルカメラの製造業者もデジタルカメラそのものを販売することによる利益を得ることができない。
本発明の目的は、ユーザが撮影機能付き携帯機器を無償でデジタルカメラの代用品として使用するのを防止することができる携帯機器、この携帯機器を管理する管理システム、及び、撮影機能制限方法を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
撮影機能を備えた携帯機器であって、
撮影手段と、
通信サービス事業者との契約に基づくID情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されたID情報が有効か無効かを判別する判別手段と、
この判別手段によりID情報が無効であると判別された場合、前記撮影手段による撮影動作を制限する制限手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の撮影機能を備えた携帯機器において、
前記記憶手段に記憶されているID情報が無効であるときに、機器外部からの操作により前記ID情報を有効にするよう前記記憶手段を制御する記憶制御手段と、
この記憶制御手段により前記ID情報が有効になったとき、前記制限手段による制限を解除する解除手段と、
を更に備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
通信サービスを管理する通信サービス事業者と当該通信サービスを利用するユーザとの契約内容と、この内容に基づくID情報とを、管理する管理システムであって、
前記ユーザが所有する携帯機器の通信機能に関するID情報とは別に前記携帯機器の撮影機能に関するID情報を前記契約内容に基づいて管理する管理手段を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の管理システムにおいて、
前記携帯機器と接続されたとき、当該携帯機器を所有するユーザとの契約内容に基づいて、少なくとも前記撮影機能を制御するための制御情報を送信する送信手段を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
撮影機能を備えた携帯機器における撮影機能制御方法であって、
メモリに記憶されている通信サービス事業者との契約に基づくID情報が有効か無効かを判別する判別ステップと、
この判別ステップにてID情報が無効であると判別した場合、前記撮影機能による動作を制限する制限ステップと、
からなることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の撮影機能制御方法において、
機器外部からの操作により前記ID情報を有効にするようメモリの記憶内容を制御する制御ステップと、
この制御ステップにより前記ID情報が有効になったとき、前記制限手段による制限を解除する解除ステップと、
を更に含むことを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、判別手段によりID情報が無効であると判別された場合に、制限手段が撮影手段による撮影動作を制限するため、ユーザは、ID情報が有効な携帯機器を所有しない限り、その携帯機器で被写体の撮影をおこなうことができない。これにより、ユーザが無償で携帯機器をデジタルカメラの代用品として使用するのを防止することができる。
請求項3に記載の発明では、管理手段が、携帯機器の通信機能に関するID情報とは別に、携帯機器の撮影機能に関するID情報を管理するため、携帯機器の通信機能と撮影機能とを切り離した状態で別々に管理することができる。したがって請求項3に記載の発明では、通信機能とは別に撮影機能を制限することが可能であり、ユーザが無償で携帯機器をデジタルカメラの代用品として使用するのを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、判別ステップでID情報が無効であると判別した場合に、制限ステップで撮影機能による撮影動作を制限するため、ID情報が有効でない限り、携帯機器で被写体の撮影をおこなうことができない。これにより、ユーザが無償で携帯機器をデジタルカメラの代用品として使用するのを防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第1の実施形態]
始めに図1〜図8を参照しながら第1の実施形態について説明する。
図1は携帯電話(携帯機器)2と、この携帯電話2に対し電話機能、および撮影機能に関するIDの付与・管理を行うシステム1の構成を示す概念図であり、図2は携帯電話2の内部構成を示すブロック図であり、図3はコンピュータ3(管理システム)の内部構成を示すブロック図である。
図1に示す通り、システム1では、電話本来の機能としての「電話機能(通話機能)」の他に被写体の撮影を可能とする「撮影機能」を備える携帯電話2と、携帯電話2の電話機能又は撮影機能を有効にするか無効にするかを切り替えるコンピュータ3とが用いられる。ただし、「携帯電話2」というのは撮影機能付きの携帯型の電話機すべてを意味しており、携帯電話2には撮影機能付きのPHS(Personal Handyphone System)も含まれる。
携帯電話2は上記の通り電話機能と撮影機能とを備えてはいるが、システム1とでは、ユーザと通信サービス事業者との間で携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに、電話機能を有効とする「電話機能用のID(Identification)情報」が携帯電話2に付与されてその携帯電話2の電話機能が有効になるようになっている。またこれと同様に、ユーザと通信サービス事業者、もしくは、ユーザと携帯電話2の製造メーカとの間で携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに、撮影機能を有効にする「撮影機能用のID(Identification)情報」が携帯電話2に付与されてその携帯電話2の撮影機能が有効になるようになっている。
具体的に携帯電話2は図2に示す通り、CPU(Central Processing Unit)(判別手段、制限手段、記憶制御手段、解除手段)20,入力部21,表示部22,無線通信部23,ROM(Read Only Memory)(記憶手段)24,RAM(Random Access Memory)25,撮影部26(撮影手段),電源部27,画像メモリ28,通信部29などから構成され、これらがバスにより互いに接続されている。
CPU20は、ROM24に記録されたシステムプログラムを読出・実行して携帯電話2の各部を制御するようになっている。またCPU20は、入力部21における入力操作にしたがいながらROM24に記録されたアプリケーションプログラムを読出・実行して携帯電話2の各種機能を実現するようになっている。
入力部21は文字入力キー,数字入力キーその他各種機能に対応付けられたキーを備えており、ユーザによるキー操作で押下されたキーに対応する信号をCPU20に出力するようになっている。また入力部21には撮影部26による被写体の撮影をおこなうシャッタキーが備えられており、入力部21は、ユーザによるシャッタキーの操作で被写体を撮影する旨の制御信号をCPU20に出力するようになっている。
表示部22は液晶ディスプレイなどから構成されており、CPU20から入力された表示データに基づいてディスプレイ上に画像を表示するようになっている。また、表示部22は、被写体の撮影時に撮影部26の撮像素子から取り込まれた画像データをプレビュー画像として表示したり、実画像として表示したりするようになっている。
無線通信部23は、通信サービス事業者が設置した無線基地局(図示略)との間で着信・発信などに係る無線信号の送受信をおこなうアンテナを備えており、CPU20から入力される指示に従いながら無線基地局との間で携帯電話2用の通信プロトコルを実行して送受話音声の送受信やデータ通信などを実行するようになっている。
ROM24は書き換え可能な記録媒体であって、CPU20により実行される携帯電話2用のアプリケーションプログラムや通信処理プログラムなどを記憶している。またROM24には、携帯電話2の電話機能を有効とする電話機能用のID情報と、撮影機能(撮影部26で被写体を撮影する機能)を有効とする撮影機能用のID情報とが別々に記録されるようになっている。
RAM25は書き換え可能な半導体素子で構成されており、CPU20により実行される各種プログラムやこれらプログラムにより処理されたデータなどを一時的に格納するワークエリアを形成するようになっている。
撮影部26は、ガラス,プラスチックなどからなる光学レンズと、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子とから構成されており、光学レンズを介して入力される被写体の像を撮像素子で電気信号に変換して画像データを生成するようになっている。
電源部27はリチウム電池,ニッケル電池,ニカド電池などの2次電池により構成されており、ユーザによる入力部21の操作で電源が投入されると、CPU20の制御信号に応じてプラス側の端子とマイナス側の端子とから携帯電話2の各部を駆動する駆動回路に所定電圧の電源を供給するようになっている。
画像メモリ28は半導体メモリなどから構成されており、撮影部26により撮影された被写体の像を画像データとして記憶するようになっている。
通信部29は、携帯電話2同士の通信,コンピュータ3との通信などを可能とするインターフェースである。
このような上記構成を備える携帯電話2では、各種の機能をそれぞれ実現する複数のモードが備えられており、ユーザによる入力部21の操作に応じて、複数のモードのなかから特定のモードが選択され、その選択されたモードの処理がCPU20により実行されるようになっている。一例として携帯電話2には、撮影部26により被写体を撮影する「撮影モード」,画像データとして画像メモリ28に格納した画像を表示部22のディスプレイに表示する「閲覧モード」,画像データとして画像メモリ28に格納した画像を他の携帯電話2に転送する「転送モード」などが備えられている。
コンピュータ3は、携帯電話2を通信端末として認可する通信サービス事業者、この通信サービス事業者より認可を得ている特約販売店、及び、携帯電話機2の製造メーカの製品を販売する販売店に設置されている。コンピュータ3は、携帯電話2に対して電話機能を有効にする電話機能用のID情報の付与とその取消をおこなうことができるようになっており、さらに、携帯電話2に対して撮影部26による被写体の撮影機能を有効にする撮影機能用のID情報の付与とその取消をもおこなうことができるようになっている。
具体的にコンピュータ3は図3に示す通り、CPU(Central Processing Unit)30(管理手段),入力部31,表示部32,ROM(Read Only Memory)33,RAM(Random Access Memory)34,通信部35(送信手段)などから構成されており、これらが互いにバスにより接続されている。
CPU30は、ROM33に記録されたシステムプログラムを読出・実行してコンピュータ3の各部を制御するようになっている。CPU30はユーザによる入力部31の操作にしたがいながらROM33に記録されたアプリケーションプログラムを読出・実行してコンピュータ3の各種機能を実現するようになっている。
入力部31は文字入力キー,テンキー,カーソルキー,各種機能キーなどを配列したキーボードを備えており、キーボードで押下されたキーに対応する信号をCPU30に出力するようになっている。また入力部31には必要に応じてマウス、タッチパネルなどのポインティングデバイスその他の入力装置が備えられてもよい。
表示部32はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどから構成されており、CPU30から入力される表示データに基づいてディスプレイ上に画像を表示するようになっている。
ROM33はCPU30により実行されるシステムプログラム,アプリケーションプログラムなどを記憶している。またROM33には、多数台分の携帯電話2の電話機能用のID情報と撮影機能用のID情報とがそれぞれ記録されている。
RAM34は、CPU30により実行される各種プログラムやこれらプログラムにより処理されたデータなどを一時的に格納するワークエリアを形成するようになっている。
通信部35は、携帯電話2の通信部29との通信などを可能とするインターフェースである。
なお、システム1では、「電話機能用のID情報」は、携帯電話2の電話番号に関する情報であって他の携帯電話2との差別化を図る必要から携帯電話2ごとに異なっており、「撮影機能用のID情報」も上記の電話機能用のID情報と同様に、他の携帯電話2と差別化を図る理由から携帯電話2ごとに異なっている。ただし、「撮影機能用のID情報」は、携帯電話2の撮影機能を有効にすることができれば足りるという理由から複数台の携帯電話2のすべてにわたって同じであってもよい。
次に、図4を参照しながら、ユーザと通信サービス事業者との間で携帯電話2の電話機能、又はユーザと通信サービス事業者若しくは製造メーカとの間で撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれたときの契約手続・処理を説明する。
尚、本実施の形態においては、ユーザと通信サービス事業者、及び、ユーザと製造メーカとの直接的な契約手続・処理について詳述するが、電話機能に関しては、通信サービス事業者より契約委託を受けている特定の販売店とユーザとの間で直接的な契約手続・処理がなされても良い。この場合、後述のコンピュータ3は、予め契約可能な電話機能用のID、及び撮影機能用のIDを対として所定台数分記憶していることになる。
図4はコンピュータ3のCPU30が実行する処理であって、携帯電話2の電話機能又は撮影機能を有効にする処理を示すフローチャートである。
まず、携帯電話2の電話機能及び撮影機能のうち、どの機能に関する使用許諾契約が結ばれたかが、コンピュータ3の入力部31の操作によりコンピュータ3のROM33に記録される。
そして携帯電話2の通信部29とコンピュータ3の通信部35とが専用のケーブルにより接続され、携帯電話2とコンピュータ3とが互いに通信可能な状態(図1参照)となったときに、コンピュータ3のCPU30は、ROM33に記録された契約状況に基づき、ユーザと通信サービス事業者との間で携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたか否かを判定する(ステップS1)。なお、携帯電話2の通信部29とコンピュータ3の通信部35との間の通信を赤外線による通信,近接無線通信による通信などにより行ってもよい。
予めユーザと通信サービス事業者との取り決めにより、携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれていたら(ステップS1:YES)、コンピュータ3のCPU30は、通信部35から携帯電話2の通信部29を通じて、ROM33に記録された電話機能用のID情報を携帯電話2に付与する処理をおこなう(ステップS2)。これにより、電話機能用のID情報が携帯電話2のROM24に記録され、携帯電話2は電話本来の電話機能が有効な状態になる。
ステップS2の処理で携帯電話2に電話機能用のID情報が付与された後、又はステップS1の処理で携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれていないと判定されたら(ステップS1:NO)、コンピュータ3のCPU30は、ROM33に記録された契約状況に基づき、ユーザと通信サービス事業者、もしくは、ユーザと製造メーカとの間で携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれたか否かを判定する(ステップS3)。
携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれていたら(ステップS3:YES)、コンピュータ3のCPU30は、通信部35から携帯電話2の通信部29を通じて、ROM33に記録された撮影機能用のID情報を携帯電話2に付与する処理をおこなう(ステップS4)。これにより、撮影機能用のID情報が携帯電話2のROM24に記録され、携帯電話2は撮影機能が有効な状態になる。すなわち携帯電話2は撮影部26による被写体の撮影が可能な状態になる。
ステップS4の処理で携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与された後、又はステップS3の処理でCPU30により携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれていないと判定されたら(ステップS3:NO)、コンピュータ3のCPU30で実行される処理がすべて終了して契約手続・処理が終了する。
上記の契約手続・処理が終了した時点では、携帯電話2は(1)電話機能のみが有効な状態(2)撮影機能のみが有効な状態(3)電話機能及び撮影機能の両機能が有効な状態のいずれかの状態となる。
次に、図5を参照しながら、ユーザが携帯電話2の撮影部26により被写体を撮影するときの携帯電話2の動作を説明する。
図5は携帯電話2のCPU20が実行する被写体の撮影処理を示すフローチャートである。
携帯電話2に具備された複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な状態において、携帯電話2のCPU20は、ユーザによる入力部21の操作で撮影モードが選択されたか否かを判定する(ステップS10)。撮影モードが選択されずに撮影モード以外の他のモードが選択されたら(ステップS10:NO)、CPU20はその選択されたモードの処理をおこなう(ステップS11)。
撮影モードが選択されたら(ステップS10:YES)、CPU20は、携帯電話2のROM24に撮影機能用のID情報が記録されているか否かを判別して、携帯電話2の撮影機能が有効であるか否かを判定する(ステップS12)。
携帯電話2の撮影機能が無効であったら、つまり携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与されていなかったら、CPU20は、携帯電話2の撮影機能が無効である旨をユーザに通知する処理をおこない、表示部22のディスプレイに「撮影機能無効」などのメッセージを表示させる(ステップS13)。ステップS13の処理が終了したら、撮影モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。つまりステップS12の処理でCPU20が携帯電話2の撮影機能は無効であると判定したら、ユーザは携帯電話2の撮影部26で被写体を撮影することができない。
一方、携帯電話2の撮影機能が有効であったら、つまり携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与されていたら、CPU20は、表示部22のディスプレイの表示状態を撮影モードの選択前の状態から撮影モードの選択後の状態に切り替える処理をおこなう(ステップS14)。これにより、複数のモードを表示していた表示部22のディスプレイが自動的に撮影モードに固有の表示に切り替わる。
その後、CPU20は、ユーザによる入力部21の操作でシャッタキーが押下されたか否かを判定する(ステップS15)。所定の時間が経過してもユーザによる入力部21の操作でシャッタキーが押下されなかったら(ステップS15:NO)、撮影モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。
所定の時間以内にユーザによる入力部21の操作でシャッタキーが押下されたら(ステップS15:YES)、CPU20は、撮影部26で被写体を撮影する処理をおこない、撮影部26で撮影した被写体の像を画像データとして画像メモリ28に格納する(ステップS16)。
その後、CPU20は、ユーザによる入力部21の操作で撮影モードが終了されたか否かを判定する(ステップS17)。撮影モードが終了されなかったら(ステップS17:NO)、CPU20は、上記したステップS15及びステップS16の処理を繰り返しおこなう。撮影モードが終了されたら(ステップS17:YES)、撮影モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。
次に、図6を参照しながら、ユーザが携帯電話2に保存された画像を閲覧するときの携帯電話2の動作を説明する。
図6は携帯電話2のCPU20が実行する画像データの閲覧処理を示すフローチャートである。
携帯電話2に具備された複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な状態において、携帯電話2のCPU20は、ユーザによる入力部21の操作で閲覧モードが選択されたか否かを判定する(ステップS20)。閲覧モードが選択されずに閲覧モード以外の他のモードが選択されたら(ステップS20:NO)、CPU20はその選択されたモードの処理をおこなう(ステップS21)。
閲覧モードが選択されたら(ステップS20:YES)、CPU20は、携帯電話2のROM24に撮影機能用のID情報が記録されているか否かを判別して、携帯電話2の撮影機能が有効であるか否かを判定する(ステップS22)。
携帯電話2の撮影機能が無効であったら、つまり携帯電話2に対して撮影機能用のID情報が付与されていなかったら、CPU20は、画像の閲覧が不可である旨をユーザに通知する処理をおこない、表示部22のディスプレイに「閲覧不可」などのメッセージを表示させる(ステップS23)。ステップS23の処理が終了したら、閲覧モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。つまりステップS22の処理でCPU20が携帯電話2の撮影機能は無効であると判定したら、ユーザは表示部22のディスプレイを通じて画像メモリ28に格納された画像を閲覧することができない。
一方、携帯電話2の撮影機能が有効であったら、つまり携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与されていたら、CPU20は、表示部22のディスプレイの表示状態を閲覧モードの選択前の状態から閲覧モードの選択後の状態に切り替える処理をおこなう(ステップS24)。これにより、複数のモードを表示していた表示部22のディスプレイが自動的に閲覧モードに固有の表示に切り替わる。
その後、CPU20は、画像メモリ28に格納された1又は2以上の画像のなかからユーザによる入力部21の操作で選択された画像を表示部22のディスプレイに表示させる処理をおこなう(ステップS25)。これにより、携帯電話2の表示部22のディスプレイには携帯電話2に保存された画像のなかからユーザ自身により選択された画像が表示され、ユーザは表示部22のディスプレイを通じてその画像を閲覧することができる。
その後、CPU20は、ユーザによる入力部21の操作で閲覧モードが終了されたか否かを判定する(ステップS26)。閲覧モードが終了されなかったら(ステップS26:NO)、CPU20は、上記したステップS25の処理を繰り返しおこなう。閲覧モードが終了されたら(ステップS26:YES)、閲覧モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。
次に、図7を参照しながら、ユーザが携帯電話2に保存された画像を他の携帯電話2に転送するときの携帯電話2の動作を説明する。
図7は携帯電話2のCPU20が実行する画像データの転送処理を示すフローチャートである。
携帯電話2の通信部29と他の携帯電話2の通信部29とが専用のコネクタで接続されて互いに通信可能な状態において、画像を転送する側の携帯電話2が複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な状態のときに、画像を転送する側の携帯電話2のCPU20は、ユーザによる入力部21の操作で転送モードが選択されたか否かを判定する(ステップS30)。転送モードが選択されずに転送モード以外の他のモードが選択されたら(ステップS30:NO)、CPU20はその選択されたモードの処理をおこなう(ステップS31)。
転送モードが選択されたら(ステップS30:YES)、CPU20は、携帯電話2のROM24に撮影機能用のID情報が付与されているか否かを判別して、携帯電話2の撮影機能が有効であるか否かを判定する(ステップS32)。
携帯電話2の撮影機能が無効であったら、つまり携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与されていなかったら、CPU20は、画像の転送が不可である旨をユーザに通知する処理をおこない、表示部22のディスプレイに「転送不可」などのメッセージを表示させる(ステップS33)。ステップS33の処理が終了したら、転送モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。つまりステップS32の処理でCPU20が携帯電話2の撮影機能は無効であると判定したら、ユーザは画像メモリ28に格納された画像を他の携帯電話2に転送することができない。
一方、携帯電話2の撮影機能が有効であったら、つまり携帯電話2に撮影機能用のID情報が付与されていたら、CPU20は、表示部22のディスプレイの表示状態を転送モードの選択前の状態から転送モードの選択後の状態に切り替える処理をおこなう(ステップS34)。これにより、複数のモードを表示していた表示部22のディスプレイが自動的に転送モードに固有の表示に切り替わる。
その後、CPU20は、画像メモリ28に格納された1又は2以上の画像をリスト(一覧表)として表示部22のディスプレイに表示させる処理をおこなう(ステップS35)。これにより、携帯電話2の表示部22のディスプレイには、携帯電話2の画像メモリ28に保存された画像がリストアップされた状態で表示され、ユーザは表示部22のディスプレイを通じてその画像のリストを閲覧することができる。
画像メモリ28に格納された画像がリストアップされたら、CPU20は、ユーザによる入力部21の操作で画像のリストのなかから特定の画像が選択されたか否かを判定する(ステップS36)。所定の時間が経過しても特定の画像が選択されなかったら(ステップS36:NO)、転送モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。
特定の画像が選択されたら(ステップS36:YES)、CPU20は、選択された画像を画像メモリ28から他の携帯電話2に転送する処理をおこなう(ステップS37)。これにより、画像を転送する側の携帯電話2に保存されていた画像が他の携帯電話2に転送される。
その後、CPU20は、ユーザによる入力部21の操作で転送モードが終了されたか否かを判定する(ステップS38)。転送モードが終了されなかったら(ステップS38:NO)、CPU20は、上記したステップS35からステップS37までの処理を繰り返しおこなう。転送モードが終了されたら(ステップS38:YES)、転送モードの処理がすべて終了し、携帯電話2は、複数のモードのなかから1種類のモードを選択可能な元の状態に戻る。
次に、図8を参照しながら、ユーザと通信サービス事業者との間で結ばれた携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が解除されたときの解約手続・処理、及び、ユーザと通信サービス事業者、若しくはユーザと製造メーカとの間で結ばれた撮影機能に関する使用許諾契約が解除されたときの解約手続・処理を説明する。
図8はコンピュータ3のCPU30が実行する処理であって、携帯電話2の電話機能及び撮影機能を無効にする処理を示すフローチャートである。
まず、携帯電話2の電話機能及び撮影機能のうち、どの機能に関する使用許諾契約が解除されたかが、コンピュータ3の入力部31の操作によりコンピュータ3のROM33に記録される。
そして携帯電話2の通信部29とコンピュータ3の通信部35とが専用のケーブルにより接続され、携帯電話2とコンピュータ3とが互いに通信可能な状態(図1参照)となったときに、コンピュータ3のCPU30は、ROM33に記録された解約状況に基づき、携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が解除されたか否かを判定する(ステップS40)。なお、携帯電話2の通信部29とコンピュータ3の通信部35との間の通信を赤外線による通信,近接無線通信による通信などによりおこなってもよい。
携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が解除されていたら(ステップS40:YES)、コンピュータ3のCPU30は、通信部35から携帯電話2の通信部29を通じて、携帯電話2から電話機能用のID情報を取り消す処理をおこなう(ステップS41)。これにより、電話機能用のID情報が携帯電話2のROM24から消去され、携帯電話2は電話本来の電話機能が無効となる(電話機能を失う)。
ステップS41の処理で携帯電話2から電話機能用のID情報が取り消された
後、又はステップS40の処理でCPU30により携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が解除されていないと判定されたら(ステップS40:NO)、コンピュータ3のCPU30は、ROM33に記録された解約状況に基づき、携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が解除されたか否かを判定する(ステップS42)。
携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が解除されていたら(ステップS42:YES)、コンピュータ3のCPU30は、通信部35から携帯電話2の通信部29を通じて、携帯電話2から撮影機能用のID情報を取り消す処理をおこなう(ステップS43)。これにより、撮影機能用のID情報が携帯電話2のROM24から消去され、携帯電話2は撮影機能が無効な状態になる。すなわち携帯電話2は撮影部26による被写体の撮影が不可な状態になる。
ステップS43の処理で携帯電話2から撮影機能用のID情報が取り消された後、又はステップS42の処理でCPU30により携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が解除されていないと判定されたら(ステップS42:NO)、コンピュータ3のCPU30で実行される処理がすべて終了して解約手続・処理が終了する。
上記の解約手続・処理が終了した時点では、携帯電話2は(1)電話機能のみが有効な状態(2)撮影機能のみが有効な状態(3)電話機能及び撮影機能の両機能が無効な状態のいずれかの状態となる。
以上のシステム1では、携帯電話2の電話機能又は撮影機能に関する各使用許諾契約が別々に結ばれる構成となっており、ユーザは、撮影機能に関する使用許諾契約を結ぶことで携帯電話2の撮影機能を実現させて、撮影部26による被写体の撮影や画像メモリ28に保存された画像の閲覧、画像メモリ28に保存された画像の他の携帯電話2への転送などをおこなうことができるようになっている。逆に言えば、ユーザは、電話機能に関する使用許諾契約とは別に、撮影機能に関する使用許諾契約を結ばない限り、携帯電話2の撮影機能を実現することができない。このようにシステム1では、携帯電話2の撮影機能をユーザと通信サービス事業者との間で結ぶ使用許諾契約の有無により制限することができるため、ユーザが携帯電話2をデジタルカメラの代用品として無償で使用するのを防止することができる。
[第2の実施形態]
続いて図9〜図11を参照しながら第2の実施形態について説明する。ただし、本第2の実施形態では、上記第1の実施形態で説明した携帯電話2と同様の携帯電話が用いられるため、本第2の実施形態で用いられる携帯電話とそれを構成する各部には上記第1の実施形態と同様の符号を付して当該携帯電話とそれを構成する各部の詳細な説明を省略している。
図9はネットワークシステム(管理システム)100の構成を示す概念図であり、図10はサーバ4の内部構成を示すブロック図である。
図9に示す通り、ネットワークシステム100では、携帯電話2と、携帯電話2に撮影機能用のID情報を付与するサーバ4、携帯電話2に電話機能用のID情報を付与するサーバ6とが用いられ、携帯電話2とサーバ4とがネットワーク5を介して互いに通信可能な状態において、サーバ4が携帯電話2に撮影機能用のID情報を提供することにより携帯電話2の撮影機能を有効にすることができるようになっている。
携帯電話2は上記第1の実施形態で説明した通り、携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに、電話機能用のID情報が付与されて電話機能が有効になるが、汎用の携帯電話と同様に、電話機能が有効となったときには、無線通信部23によりネットワーク5を介してサーバ4との間で通信をおこなうことができるようになっている。
ネットワーク5は電話回線網,ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網,専用線,移動体通信網,通信衛星回線,CATV(Cable TV)回線網などの各種通信回線とそれらを接続するインターネットサービスプロバイダ基地局などから構成されている。
サーバ4は携帯電話2の製造メーカが管理されており、携帯電話2が電話機能を取得したときに、ネットワーク5を介して携帯電話2に撮影機能用のID情報を提供できるようになっている。
具体的にサーバ4は図10に示す通り、CPU(Central Processing Unit)40(管理手段),入力部41,第1の通信部42,RAM(Random Access Memory)43,ROM44,第2の通信部45(送信手段)などから構成されており、これらが互いにバスにより接続されている。
CPU40はROM44に記録されたシステムプログラムを読出・実行してサーバ4の各部を制御するようになっている。またCPU40は、ユーザによる入力部41の入力操作にしたがいながら又は第1の通信部42若しくは第2の通信部45で受信した信号に基づきながらROM44に記録されたアプリケーションプログラムを読出・実行してサーバ4の各種機能を実現するようになっている。
入力部41は文字入力キー,テンキー,カーソルキー,各種機能キーなどを配列したキーボードを備えており、キーボードで押下されたキーに対応する信号をCPU40に出力するようになっている。入力部41には、必要に応じてマウス,タッチパネルなどのポインティングデバイスその他の入力装置が備えられてもよい。
第1の通信部42はLAN(Local Area Network),WAN(Wide Area Network),インターネットなどのネットワーク5に接続された伝送媒体に接続可能なインターフェースである。第1の通信部42はモデム,ターミナルアダプタなどにより構成されており、電話回線,ISDN回線,専用線,移動体通信回線,通信衛星回線,CATV回線などの通信回線を介して外部機器との通信をおこなうための制御をおこなうようになっている。
RAM43はCPU40により実行される各種プログラムやこれらプログラムにより処理されたデータを一時的に格納するワークエリアを形成するようになっている。
ROM44は、CPU40により実行されるシステムプログラム,アプリケーションプログラムなどを記憶している。またROM44には、多数台分の携帯電話2の電話機能用のID情報が記録されるようになっており、さらに各電話機能用のID情報に1対1で対応付けられた状態で撮影機能用のID情報も記録されるようになっている。
第2の通信部45は、携帯電話2の通信部29との通信などを可能にするインターフェースである。
次に、図11を参照しながら携帯電話2の撮影機能を有効にするときの携帯電話2、サーバ4及びサーバ6の動作並びに携帯電話2とサーバ4との間でおこなわれる動作をそれぞれ説明する。
図11は携帯電話2及びサーバ4の各CPU20,40が実行する処理であって、携帯電話2の電話機能を有効にする処理を示すフローチャートである。
まず、本フローチャートに入る前段階として、携帯電話2の電話機能及び撮影機能のうち、電話機能に関する使用許諾契約だけが結ばれるか、又は携帯電話2の電話機能及び撮影機能の両機能の使用許諾契約が結ばれると、契約対象となった通信サービス事業者が管理するサーバ6よりユーザとの間でかわされた契約状況がネットワーク5を介してROM44に記録される(図9参照)。
そして携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたら、携帯電話2の通信部29とサーバ4の第2の通信部45とが専用のケーブルにより接続され、サーバ6が電話機能用のID情報を携帯電話2に付与する処理をおこなう。これにより、電話機能用のID情報が携帯電話2のROM24に記録され、携帯電話2は電話本来の電話機能用が有効な状態になる。
携帯電話2の電話機能が有効になってユーザによる携帯電話2の入力部21の操作で電源部27から電源が投入されたら、携帯電話2の無線通信部23とサーバ4の第1の通信部42とがネットワーク5を介して互いに通信可能な状態となる(図9参照)。
この状態において、携帯電話2のCPU20が、ROM24に記録された電話機能用のID情報を無線通信部23からサーバ4に送信する(ステップA1)。これに応じてサーバ4の第1の通信部42が電話機能用のID情報を受信すると、サーバ4のCPU40は、第1の通信部42で受信した電話機能用のID情報を認識し(ステップB1)、その電話機能用のID情報に基づき、通信サービス事業者で撮影機能に関する使用許諾契約も結ばれているか否かを判定する(ステップB2)。
携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約も結ばれていたら(ステップB3:YES)、サーバ4のCPU40は、携帯電話2から受信した電話機能用のID情報に対応付けられた撮影機能用のID情報をROM44から読み出し、その撮影機能用のID情報を通信部40から携帯電話2に送信する(ステップB4)。
一方、ステップB2の処理でサーバ4のCPU40により携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれていないと判定されたら(ステップB2:NO)、サーバ4から携帯電話2に撮影機能用のID情報は送信されず、携帯電話2の撮影機能を有効にするためのサーバ4で実行される処理がすべて終了する。この場合、携帯電話2の側では、CPU20が所定の時間を経過してもサーバ4から返信がないことを認識して、CPU20は携帯電話2の撮影機能が無効である旨をユーザに通知する処理をおこない、表示部32のディスプレイに「撮影機能無効」などのメッセージを表示させる。
そして、ステップB3の処理でサーバ4のCPU40が撮影機能用のID情報を携帯電話2に送信してこれに応じて携帯電話2の無線通信部23が撮影機能用のID情報を受信すると、携帯電話2のCPU20は、無線通信部23で受信した撮影機能用のID情報をRAM25に記録し(ステップA2)、その撮影機能用のID情報が正規の情報であるか否かを判定する(ステップA3)。わかりやすく説明すると、ステップA3の処理では、無線通信部23で受信した撮影機能用のID情報が、携帯電話2の通信サービス事業者で定められた正規の情報であるか否かの真偽が確かめられる。
無線通信部23で受信した撮影機能用のID情報が正規の情報であったら(ステップA3:YES)、携帯電話2のCPU20は、その携帯電話2の撮影機能を有効にする処理をおこない(ステップA4)、携帯電話2はユーザによる入力部21の操作により上記第1の実施形態で図4〜図6を参照しながら説明したような処理(複数のモードのなかから撮影モード,閲覧モード,転送モードにはいるのを許容する処理)をおこなうことができるようになって、携帯電話2の撮影機能を有効にするための携帯電話2で実行される処理がすべて終了する。
一方、無線通信部23で受信した撮影機能用のID情報が正規の情報でなかったら(ステップA3:NO)、携帯電話2のCPU20は、撮影機能が無効である旨をユーザに通知する処理をおこない(ステップA5)、表示部32のディスプレイに「撮影機能無効」などのメッセージを表示させて、携帯電話2の撮影機能を有効にするための携帯電話2で実行される処理がすべて終了する。
なお、ネットワークシステム100では、ステップA2の処理でサーバ4から受信した撮影機能用のID情報は上記の通り携帯電話2のRAM24に記録されるが、この情報は、携帯電話2に電源が投入されている期間中に限りRAM24に記録されたまま維持され、携帯電話2の電源が解除されるとRAM24から消去されるようになっている。そしてユーザによる携帯電話2の入力部21の操作で電源部27から電源が投入されたら、携帯電話2によるステップA2からステップA5までの処理と、サーバ4によるステップB2からステップB4までの処理とが繰り返しおこなわれるようになっている。
以上のネットワークシステム100では、ユーザと通信サービス事業者との間で携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれたときに、ネットワーク5を介した携帯電話2とサーバ4との間の通信が可能となり、そしてさらに携帯電話2の撮影機能に関する使用許諾契約が結ばれていたら、ネットワーク5を介して撮影機能用のID情報がサーバ4から携帯電話2に付与され、その結果、携帯電話2の撮影機能を有効にすることができるようになっている。すなわちネットワークシステム100では、携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれない限り、携帯電話2とサーバ4との間の通信が不可となって携帯電話2の撮影機能を有効にすることができない。したがって、携帯電話2の電話機能に関する使用許諾契約が結ばれているか否かで携帯電話2の撮影機能を制限することができ、これによりユーザが無償で携帯電話2をデジタルカメラの代用品として使用するのを防止することができる。またネットワークシステム100では、上記ステップA3の処理において携帯電話2で撮影機能用のID情報の真偽を確かめるため、第3者による不正な撮影機能用のID情報の付与を防止することができ、ユーザが無償で携帯電話2をデジタルカメラの代用品として使用するのを確実に防止することができる。
なお、本発明は上記の第1及び第2の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更をおこなってもよい。
例えば、上記第1及び第2の実施形態では、携帯電話2の撮影機能が有効か無効かにより撮影部26による被写体の撮影が可能か不可かを決定したが、被写体までの距離・焦点位置を検出して焦点を合わせる「オートフォーカス機能」が携帯電話2の撮影部26に具備されている場合には、携帯電話2の撮影機能が無効のときに、被写体に対するピントを無限大距離から所定の距離(例えば5m)までしか合わせられないようにし、携帯電話2の撮影機能が有効のときに、被写体に対するピントを無限大距離からマクロ距離(例えば10cm)に至るまで合わせることができるようにしてもよい。また、本実施の形態(第1の実施の形態)においては、撮影機能用のID情報が付与されていないときは閲覧モードの使用を禁止していたが、撮影モードのみを禁止しても良い。
第1の実施形態におけるシステムの構成を示す概念図である。 携帯電話の内部構成を示すブロック図である。 コンピュータの内部構成を示すブロック図である。 コンピュータのCPUが実行する処理であって、携帯電話の電話機能又は撮影機能を有効にする処理を示すフローチャートである。 携帯電話のCPUが実行する被写体の撮影処理を示すフローチャートである。 携帯電話のCPUが実行する画像データの閲覧処理を示すフローチャートである。 携帯電話のCPUが実行する画像データの転送処理を示すフローチャートである。 コンピュータのCPUが実行する処理であって、携帯電話の電話機能又は撮影機能を無効にする処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるネットワークシステムの構成を示す概念図である。 サーバの内部構成を示すブロック図である。 携帯電話及びサーバの各CPUが実行する処理であって、携帯電話の電話機能を有効にする処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…システム
2…携帯電話(携帯機器)
3…コンピュータ(管理システム)
4…サーバ
5…ネットワーク
20…CPU(判別手段、制限手段、記憶制御手段、解除手段)
24…ROM(記憶手段)
26…撮影部(撮影手段)
30…CPU(管理手段)
35…通信部(送信手段)
40…CPU(管理手段)
45…第2の通信部(送信手段)
100…ネットワークシステム(管理システム)

Claims (6)

  1. 撮影手段と、
    通信サービス事業者との契約に基づくID情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されたID情報が有効か無効かを判別する判別手段と、
    この判別手段によりID情報が無効であると判別された場合、前記撮影手段による撮影動作を制限する制限手段と、
    を備えることを特徴とする撮影機能を備えた携帯機器。
  2. 前記記憶手段に記憶されているID情報が無効であるときに、機器外部からの操作により前記ID情報を有効にするよう前記記憶手段を制御する記憶制御手段と、
    この記憶制御手段により前記ID情報が有効になったとき、前記制限手段による制限を解除する解除手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮影機能を備えた携帯機器。
  3. 通信サービスを管理する通信サービス事業者と当該通信サービスを利用するユーザとの契約内容と、この内容に基づくID情報とを、管理する管理システムであって、
    前記ユーザが所有する携帯機器の通信機能に関するID情報とは別に前記携帯機器の撮影機能に関するID情報を前記契約内容に基づいて管理する管理手段を備えることを特徴とする管理システム。
  4. 前記携帯機器と接続されたとき、当該携帯機器を所有するユーザとの契約内容に基づいて、少なくとも前記撮影機能を制御するための制御情報を送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の管理システム。
  5. 撮影機能を備えた携帯機器における撮影機能制御方法であって、
    メモリに記憶されている通信サービス事業者との契約に基づくID情報が有効か無効かを判別する判別ステップと、
    この判別ステップにてID情報が無効であると判別した場合、前記撮影機能による動作を制限する制限ステップと、
    からなることを特徴とする撮影機能制御方法。
  6. 機器外部からの操作により前記ID情報を有効にするようメモリの記憶内容を制御する制御ステップと、
    この制御ステップにより前記ID情報が有効になったとき、前記制限手段による制限を解除する解除ステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の撮影機能制御方法。
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