JP2005057460A - 映像及び音声信号記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュメモリを用いたメモリカード等においては、累積書込回数が増加するとフラグメンテーション(ブロック分断)が発生する。この場合、データ書き込みに際し、書き込み可能な連続領域の検索に時間がかかるため記録速度が低下し、記録データが欠落するなどの異常が発生する可能性がある。
【解決手段】メモリカードコントローラ9が、メモリカード11のデータ書き込み能力を予測し、データ書き込み速度の低下が予測される場合、機器使用者にメモリカード11の消去処理を促す情報を提示する。これにより、機器使用者はデータ書き込み速度の低下、つまり正常にデータ書き込みが行えない状況の出現を予測可能となり、適切なタイミングでメモリカードの消去処理を実行することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画や静止画などの映像信号または音声信号を着脱可能な記録媒体に記録するための映像及び音声信号記録装置に関するものである。
近年、動画や静止画などの映像を記録する機器においては、記録媒体が従来の磁気テープやフィルムから、半導体メモリを使用したメモリカードへと切り替わろうとしている。
特に、デジタルスチルカメラ商品は、その低価格もさることながら、上記メディアへの切り替わりによって、通常ならば36枚程度の撮影枚数の上限を1000枚近くに引き上げ、パーソナルコンピュータとのデータ連携など、従来の機械式カメラでは成し得なかった新たな使い方を利用者に提案し、市場に急速に浸透していったことは記憶に新しい。また、データ容量の大きな動画においても同様に、これをメモリカードに記録する技術が提案・実用化されている(例えば、特許文献1を参照)。
具体的には、特許文献1の例においては、静止画撮影時の画像信号も動画撮影時の画像信号も共にブロック型の信号に変換し同じ圧縮回路でデータ圧縮することで、静止画及び動画の両方を撮影可能で、且つ記録媒体により多くの画像を記録させることが可能な機器が開示されている。
このような機器においては、記録媒体としてフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)を内蔵したメモリカードを使用する例がほとんどである。これはメモリカードが小さく軽量であるため可搬性に優れており、記録中の耐衝撃性にも秀でているという有利な点が認められるからである。しかし、ここで1つ課題が存在する。このフラッシュメモリは構造上、メモリカードに対する累積書込回数が増加するとともに、フラグメンテーション(ブロック分断)の発生も増加することが一般的に知られており、このフラグメンテーションが発生しているメモリカードに対しては、内部フラッシュメモリの書込可能な連続領域の検索に時間がかかり、期待通りの速度で記録できない可能性がある。
そのため、高い速度でのデータ転送を保証する手段としては、フラッシュメモリのデータをあらかじめ消去しておくことが考えられる。しかしフラッシュメモリの消去に関しては、当然のことながら一定の時間が必要であり(例えば、特許文献2参照)、フラッシュメモリの全容量が大きければ大きいほど、メモリカード全体の消去時間も長くなる。
そのため、機器使用者がメモリカードを使用するに先立って、毎回メモリカードの全消去を行うとすると、メモリカードを使用する度に機器使用者の意思に係らず長時間にわたって消去完了を待つことになり、機器の利便性が損なわれる結果となる。そこでフラグメンテーションが発生した時にのみ消去処理を実行することが考えられるが、一般にフラッシュメモリ内部の状況は機器使用者には分からないので、いつフラッシュメモリを消去する必要があるかを機器使用者は判断することはできない。
しかしながら一方では、必要に応じてメモリカードの消去を行わなければ、高速度でのデータ記録が保証されがたい状況も発生し得るため、例えばデータ量の大きい動画像の記録などを行う際に、正常にデータを記録できない可能性がある。
従ってフラッシュメモリの消去は、消去処理が必要でかつ機器の使用者が認めたタイミングで行うことが求められることになる。
特開平6−253251号公報(第3〜4頁、図1〜3) 特開平5−54682号公報(第5頁)
このように、例えば特許文献1に挙げた従来の技術においては、静止画及び動画の両方を撮影可能な機器を提案しているが、この機器で生成されたデータを高速で、且つ正常にメモリカードに書き込む技術に関しては、何ら提案されていない。そのため、上記に述べたようにメモリカードに対するデータ消去が行われていない状況では、データ量の大きな動画像の記録などを行う際に、正常にデータを記録できないという課題は解決されていない。
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、メモリカードへのデータ書込みに先立ち、メモリカードの書き込み能力を検出し、その結果に従ってデータ消去処理の必要性を判断し、その必要性があると判断した場合に機器使用者にメモリカードに対するデータ消去処理を促すメッセージを提示することによって、その必要性がある場合にのみ機器使用者の操作によってデータ消去処理を実行することが可能となる。
以上の動作によってフラグメンテーションが発生している状況を解消することで、メモリカードへのデータ書込みが常時、最適な状況下で実行され得る映像および音声信号記録装置を提供することを目的とする。
以上に述べた従来の課題を解決するために、本発明の映像および音声信号記録装置はメモリカードへ書込データを転送する前に、必要に応じてメモリカードに対して消去処理を行うことで、フラグメンテーション発生状況を解消する。
本発明の映像及び音声信号記録再生装置によれば、ある特定の条件においてメモリカードの書き込み能力に従ってデータ消去処理の必要性を判断し、機器使用者にメモリカードに対するデータ消去処理を促すメッセージを提示することによって、必要性がある場合にのみ機器使用者の操作によってデータ消去処理を実行することが可能となる。
その結果、消去処理によってフラグメンテーションが発生している状況を解消し、メモリカードへのデータ書込みが常時、最適な状況下で実行され得るので、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明の請求項1に記載の発明は、映像信号もしくは音声信号の少なくともいずれか一方の入力信号に対し、加工処理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段で加工処理されたデータを、着脱自在なメモリ手段に書き込むためのインターフェース手段と、前記メモリ手段の書き込み能力に基づき、前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行う必要があるかを予測する予測手段と、前記予測手段の予測結果に関する情報を提示する提示手段とを有し、機器使用者の操作により前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行うことを特徴としたものであり、これにより、フラッシュメモリを内蔵したメモリ手段に映像もしくは音声信号の少なくともいずれか一方を記録する装置において、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記インターフェース手段が、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズを読み出す手段を有し、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズと略同一サイズもしくはそれ以下の消去サイズでの消去処理を行うことを特徴としたものであり、これにより、書込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記インターフェース手段が、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズおよび消去済領域のサイズを読み出す手段を有し、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズと消去済領域のサイズとの比率に応じた消去サイズで消去処理を行うことを特徴としたものであり、これにより、書込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行う際の消去サイズは予め決められた特定サイズであることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記メモリ手段の書き込み能力が、特定の条件において前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対してテスト書き込みを行い、前記インターフェース手段内のメモリカードコントローラのライト・イネーブル(WRITE ENABLE)信号の立ち上がり時間間隔の絶対値、またはバラツキを測定することにより検出されることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、前記メモリ手段内部の記録可能領域のサイズを読み出す手段を有し、前記特定の条件とは、前記記録可能領域のサイズが一定値以下の場合であることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、一定の時間を繰り返し計測する時間計測手段を有し、前記特定の条件とは、この一定の時間が経過するごとであることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、書込回数を記憶する手段を有し、前記特定の条件とは、一定の書込回数が経過するごとであることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項9に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、電源投入検出手段を有し、前記特定の条件とは、電源投入が検知された場合であることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項10に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、前記メモリ手段が前記インターフェース手段に挿入されたのを検知する手段を有し、挿入が検知された場合に前記メモリ手段に対して消去処理を行うことを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項11に記載の発明は、上記請求項5に係る発明において、前記インターフェース手段が、映像信号および音声信号記録処理の終了を検知する手段を有し、当該記録処理の終了が検知された場合に前記メモリ手段に対して消去処理を行うことを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項12に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記メモリ手段の書き込み能力が、書き込み動作中に前記インターフェース手段内のメモリカードコントローラのWRITE ENABLE信号の立ち上がり時間間隔の絶対値、またはバラツキを測定することにより検出されることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項13に記載の発明は、上記請求項1に係る発明において、前記メモリ手段の書き込み能力が、書き込み動作中に書き込みバッファの残量を測定することにより検出されることを特徴としたものであり、これにより、書き込み可能な連続領域を検索するまでの時間を短縮し、最も高速にデータ書込が可能な状況を提供でき、メモリカードに対して安定した転送速度を実現できるという作用を有する。
また、本発明の請求項14に記載の発明は、上記請求項1〜13に係る発明において、前記メモリ手段は、電気的に消去、書き換え可能なフラッシュEEPROMであることを特徴としたものであり、これにより、小さく軽量であるため可搬性に優れており、記録中の耐衝撃性にも秀でるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による音声および映像信号記録装置の基本構成を示すブロック図である。同図において、1は撮像レンズ、2はCCD(撮像素子、Charge Coupled Device)、3はCCD2からの映像信号を受けるデジタル演算処理回路(DSP、Digital Signal Processor)、4は音声信号を受けるマイク(MIC)、5はシステムバス、6はシステムの作業領域として利用されるRAM(Random Access Memory)、7はデジタル化された映像情報及び音声情報のCODEC(圧縮伸張処理回路)、8はユーザー向け情報を表示するディスプレイ、9はメモリカードとのインターフェースを提供するメモリカードコントローラ、10はメモリカードソケット、11はメモリカードを示す。メモリカード11はカードソケット10を介し電気的に接続され、自由に着脱できる。12はシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)である。
撮像レンズ1を介して得た撮影情報は、CCD2によって光電変換されCCD信号として出力される。CCD信号はデジタル演算処理回路3で、マイク4から受けたアナログ音声信号とともにデジタル信号に変換され、CCD2から得られたCCD信号に対してはゲイン調整、ノイズ除去、ガンマ補正、アパーチャ処理、ニー処理等の周知のカメラ信号処理が施され、マイク4から得た音声信号に対しては、不要なノイズや風切り音の除去等の周知の音声信号処理が施される。そして、デジタル演算処理回路3で処理された信号は、システムバス5を経由してRAM6に格納される。RAM6に格納されたデジタル信号はCODEC7によって画像圧縮および音声圧縮処理されブロックデータに変換される。同時にCODEC7はディスプレイ8に記録画像を出力する。圧縮処理されたブロックデータは、CODEC7からメモリカード11に対してカード制御コマンドを発行するためのコントローラ制御コマンドとともにメモリカードコントローラ9に転送され、メモリカードコントローラ9によってメモリカード11に記録される。これら一連のシーケンスはCPU12によって制御される。
図2は、メモリカード11の内部構造の概要を示すブロック図である。同図において、201は外部ホストコントローラ(メモリカードコントローラ9)とのインターフェースを提供するホストインターフェース、202はカード内部コントローラ、203はメモリカードコントローラ9から転送されるカード制御コマンドやブロックデータを一時的に保存するデータバッファ、204は書込時のブロックサイズなどメモリカードの属性を格納した読み出し専用の内部情報レジスタ、205は内部情報レジスタ204に記録されたブロックサイズにて読み書きが行われるフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)である。
メモリカードコントローラ9から転送されたカード制御コマンドおよびブロックデータは、ホストインターフェイス201を介して、データバッファ203に一旦保存される。データバッファ203に保存されたカード制御コマンドやデータは、カード内部コントローラ202によって、カード制御コマンドの場合は、そのコマンド機能が実行され、データの場合は、データバッファ203の内容がフラッシュメモリ205に書き込まれる。
図3において、IOWRはシステムバス5とメモリカードコントローラ9の間の信号を示し、ここでは、メモリカードコントローラ9に入力されるデータ(コントローラ制御コマンドやブロックデータ)の状態を示し、WRITE ENABLEはメモリカードコントローラ9とCODEC7の間の信号を示し、メモリカードコントローラ9が書き込み可能な状態になったことをCODEC7に通知する状態を示し、CARD READYはメモリカードコントローラ9とメモリカード11の間の信号を示し、メモリカード11がコマンドおよびデータを受け付け可能な状態になったことをメモリカードコントローラ9に通知する状態を示し、CMD/DATAはメモリカードコントローラ9とメモリカード11の間の信号(カード制御コマンドやデータ)を示し、メモリカードコントローラ9とメモリカード11の間のデータバスの状態を示す(以下の図においても同様とする)。
また、時間301はCODEC7が圧縮処理後のブロックデータをコントローラ制御コマンドとともにメモリカードコントローラ9に転送する時間、時間302はメモリカードコントローラ9がカード制御コマンドをメモリカード11のデータバッファ203に転送する時間、時間303はメモリカード11の内部コントローラ202がメモリカード制御コマンドを処理する時間、時間304はメモリカードコントローラ9がデジタル信号をメモリカード11のデータバッファ203に転送する時間、時間305はメモリカード11の内部コントローラ202がフラッシュメモリ205の連続領域を検索してからデータバッファ203に格納されたデジタル信号をフラッシュメモリ205に転送する時間、時間306はメモリカードコントローラ9がメモリカード11からのCARD READY信号がHレベル(1)であることを検知してホストにWRITE ENABLE信号をHレベル(1)出力するまでの時間、時間307はCODEC7がメモリカードコントローラ9からシステムバスに対してWRITE ENABLE信号をHレベル(1)出力したのを検知して次のデジタル信号の書込を開始するまでの時間である。時間308は、CODEC7がメモリカードコントローラ9からのWRITE ENABLE信号がHレベル(1)であるのを検知して書込を開始した時点から、同じくCODEC7が、メモリカードコントローラ9が次にWRITE ENABLE信号がHレベル(1)であるのを検知して次のブロックデータの書込を開始する時点までの時間を示し、具体的には時間301、時間302、時間303、時間304、時間305、時間306、時間307の総和である。
RAM6に格納されたデジタル信号は、CODEC7によって圧縮処理されてブロックデータに変換され、CODEC7がコントローラ制御コマンドとともにメモリカードコントローラ9に転送する。メモリカードコントローラ9は、メモリカード11がCARD READY信号をHレベル(1)出力しているのを確認してからメモリカード11に対してWRITEコマンド(カード制御コマンドの1つ)、ブロックデータの順に転送する。メモリカード11はWRITEコマンドを受信すると、CARD READY信号をLレベル(0)出力し、メモリカードコントローラ9からブロックデータが転送されるのを待機する。図では、便宜的にWRITEコマンド入力と同時に、CARD READY信号がLレベルに変化している様に示しているが、本来は若干の遅延が生じる。メモリカードコントローラ9からブロックデータを受け取ったメモリカード11は、内部フラッシュメモリ205の連続領域を検索し、データバッファ203からフラッシュメモリ205への転送を開始する。転送が完了したら、メモリカード11はCARD READY信号をHレベル(1)出力する。
以上の様に、通常は、ある程度の連続領域の検索時間(時間305)を含んだ状態で、データが書き込まれることになる。
図4は、CODEC7がRAM6に格納されたデジタル信号を圧縮処理によって変換したブロックデータをメモリカードコントローラ9に転送し、メモリカードコントローラ9がフラグメンテーションによる転送遅延が発生しているメモリカード11に記録する際のタイミングチャートの一例である。
図示する時間401、時間402、時間403、時間404、時間405、時間406、時間407、時間408は、それぞれ図3における時間301、時間302、時間303、時間304、時間305、時間306、時間307、時間308に対応する。
時間409は、メモリコントローラ9に対してCODEC7がブロックデータの転送を開始する本来のタイミングから、フラグメンテーションの影響を受けてCODEC7がメモリコントローラ9に対して当該ブロックデータの転送を開始したタイミングまでの区間であり、転送開始タイミングの遅延時間を示している。この場合、メモリカード11内部でのフラグメンテーション発生により、連続した空きブロックの検索に、さらに多くの時間を消費するようになり、図4におけるメモリカード11の内部コントローラ202がフラッシュメモリ205の空きブロックを検索する時間およびデータバッファ203に格納されたデジタル信号をフラッシュメモリ205に転送する時間の合計時間である時間305に対応する時間405が長くなり、安定した転送状況である図3の状態と比較して、時間409相当の遅延を発生させ、結果として転送効率を下げている。
上記の様にカードの書き込み能力が低下し図4の現象を引き起こす要因は、カードのフラグメンテーションである。しかしながら機器使用者がフラグメンテーションのようなカードの内部状態を直接知ることはできない。
そこで本実施の形態においては、カードの書き込み能力を検出することによってフラグメンテーションの発生を予測し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、カードの書き込み能力低下に対する対策を促すメッセージを機器使用者に通知する手段を提供する。
本実施の形態において、カードの書き込み能力を検出する手段としては、ある特定の条件において、カードにテスト書き込みを行うものとする。
テスト書き込みは、ある容量のダミーデータをコントローラ制御コマンドとともにメモリカードコントローラ9に転送し、さらにメモリカードコントローラ9がそのダミーデータをメモリカード11に書き込むことによって行われ、その書き込み動作中に図3に示すメモリカードコントローラ9のWRITE ENABLE信号の立ち上がり時間間隔である時間308を計測する。尚、テスト書き込みで記録したダミーデータはテスト書き込み終了後に消去されるものとする。
上記のテスト書き込みにおける時間308の計測において、時間308がある一定の時間以上であれば、カードの書き込み能力が不十分と判定する。尚、上記の時間308の計測は、テスト書き込みを複数回行った最大値や平均値を評価するものであってもよいとする。
また本実施の形態におけるテスト書き込みを開始する条件としては、メモリカード11の記録可能領域のサイズが一定値以下になった場合とする。
以上の動作により、カードの書き込み能力が不十分と判定された場合は、書き込み能力低下に対する対策を機器使用者に促すメッセージをディスプレイ8に出力する。このようなメッセージを出力することにより、機器使用者は、現在カードソケット10に挿入されているメモリカード11の書き込み能力が不十分であることが認識でき、さらにその対策を実施するタイミングをその時の撮影状況や機器の電源供給状況などを考慮して自分自身で判断することができる。
次にメモリカード11の書き込み能力低下に対する対策方法について説明する。本実施例においてはその有効な対策として、カードのイレース(ERASE)処理を実施する。
ここで、ERASEコマンドは、空き領域を確保するためのコマンドであり、単にフラッシュメモリ205に記録されたデータを消去するものではなく、例えば、有効論理ブロックを集約し、空き(消去済み)領域を確保する最適化処理である。
メモリカードコントローラ9は、メモリカード11がCARD READY信号をHレベル(1)出力しているのを確認してからメモリカード11に対してERASEコマンドを転送する。
メモリカード11はERASEコマンドを受信すると、CARD READY信号をLレベル(0)にし、予め決められた固定サイズのERASE#BLKで消去処理を行い、消去処理が終了した時点でCARD READY信号をHレベル(1)に変化させる。
この様にERASE処理を行うと、ERASE処理により空きの連続領域が増えるので、図3における連続領域を検索する時間305が短くなる確率が高くなり、理想的には限りなくゼロに近い状態になる。
以上、一連の処理シーケンスを図5にフローチャート形式で示し、その動作について説明する。
まずステップ501においてテスト書き込みが必要であるかを判断する。具体的には、メモリカードソケット10に挿入されているメモリカード11の記録可能領域のサイズが予めきめられた所定値以下であるかを判定し、所定値以上であればテスト書き込み不要と判断し、所定値未満であればテスト書き込み必要と判断する。テスト書き込み必要と判断した場合は、ステップ502において前述の通りのテスト書き込みを実行し、メモリカードコントローラ9のWRITE ENABLE信号の立ち上がり時間間隔である時間308を計測する。
次にステップ503において、カードの書き込み能力が充分どうかの判断を行う。本実施の形態においては前述のテスト書き込みにおける時間308がある一定の時間以上であれば、カードの書き込み能力が不充分であると判断する。
カードの書き込み能力が不充分であると判断した場合は、ステップ504において、機器使用者に対しERASE処理を促すメッセージを表示する。機器使用者はこのメッセージによりカードの書き込み能力が低下していることを認知し、その時の撮影状況や機器への電源供給状況を考慮した上で、必要と認めればステップ505においてERASE処理の開始操作を実行する。
この操作によりステップ506において、前述の通りのERASE処理が実行されてフラグメンテーションが解消されるので、ERASE処理完了後はステップ507においてWRITE処理が行われても効率よく映像および音声信号を記録することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態1においては、図5における一連の処理のシーケンスはCPU12によって制御されるが、もちろん、ハードウェア自身によって処理を行い、CPUは各ハードウェア間の処理タイミングの調停のみを行うという構成でもかまわない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1の改良にかかるものであり、実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
実施の形態2と実施の形態1は、消去処理におけるERASE_BLKがメモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリの未消去領域サイズを、メモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリの書込ブロックサイズで除算した値の小数部分を繰り上げた整数値によって算出される点において異なる。
従って、予め決められた固定サイズで消去処理を行う実施の形態1と比較して、カードの書き込み仕様と消去状況に応じて消去ブロックサイズを決定することにより、消去処理に要する時間を最適化する効果が得られる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1の改良にかかるものであり、実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3における映像および音声信号記録装置で使用されるメモリカード11内部のフラッシュメモリ205における消去済領域サイズと未消去領域サイズとの比率から当該メモリカードの消去ブロックサイズを取得するための変換テーブルを示す。
実施の形態3と実施の形態1は、消去処理におけるERASE_BLKの算出方法において異なる。
本実施の形態におけるERASE_BLKの算出方法は、まずメモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリ205の消去済み領域サイズと未消去領域のサイズの比率Rを求める。ただし、未消去領域のサイズが0の場合はR=0とする。次に、この値から図6に示す変換テーブルを参照し、当該メモリカードの消去ブロックサイズを決定する。
このように本実施の形態においては、メモリカード11内部の情報レジスタ204に記録されているカード内部の消去済み領域サイズと未消去領域サイズを取得して、その比率から最適な消去サイズを決定し、消去処理を行うことで、実施の形態2よりも消去処理に要する時間を最適化する効果が得られる。
また、本発明の実施の形態3においては、図5における一連の処理シーケンスはCPU12によって制御されるが、もちろん、ハードウェア自身によって処理を行い、CPUは各ハードウェア間の処理タイミングの調停のみを行うという構成でもかまわない。
また、本発明の実施の形態3においては、メモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリ205の消去済み領域サイズと未消去領域のサイズの比率Rから消去ブロックサイズを求めているが、フラッシュメモリ205の全領域サイズに対する未消去領域の比率から消去ブロックサイズに変換する変換テーブルを用いてもかまわない。
また、本発明の実施の形態3においては、メモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリ205の消去済み領域サイズと未消去領域のサイズの比率Rから消去ブロックサイズを求めるために、図6に示されるような変換テーブルを用いているが、変換対象となる比率Rの区分をさらに細かくしてもかまわない。
また、本発明の実施の形態3においては、メモリカードコントローラ9がメモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリ205の消去済み領域サイズと未消去領域サイズを取得しているが、これら一連の消去ブロックサイズ決定からERASE処理までをメモリカード11自身に行わせて、メモリカードコントローラはERASE処理開始のトリガを出すような構成にしてもかまわない。
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態1の改良にかかるものであり、その全体の構成は図1と同様である。ただし、時間計測手段1113を追加した点およびテスト書き込みを開始する条件が異なるため、実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
図7は本発明の実施の形態4における映像および音声信号記録装置のブロック図である。同図において、時間計測手段1113は一定時間の経過をメモリカードコントローラ9に繰り返し通知する手段であり、メモリカードコントローラ9によって起動や停止が行われる。
実施の形態4と実施の形態1は、図5に示すステップ501においてテスト書き込みが必要であるかの判定方法が異なる。具体的には、時間計測手段1113の時間値が前回計測時より一定時間経過しているかどうか調べ、一定時間が経過しているのであれば、テスト書き込みが必要であると判断し、経過していなければ、不要であると判断するものである。
このように本実施の形態によれば、時間計測手段1113を用いることによって、一定時間の経過を検知した後に定期的にテスト書き込みを行ってカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1の改良にかかるものであり、その全体の構成は図1と同様である。ただし、テスト書き込みを開始する条件が異なるため、実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
実施の形態5と実施の形態1は、図5に示すステップ501においてテスト書き込みが必要であるかの判定方法が異なる。具体的には、メモリカード11内部の情報レジスタ204から読み出したフラッシュメモリへの累積書込回数が予め決められた値以上であればテスト書き込みが必要であると判断し、そうでなければ不要であると判断するものである。
このように本実施の形態によれば、メモリカード11内部の情報レジスタ204に記録されている累積書込回数を参照して一定書込回数ごとに定期的にテスト書き込みを行ってカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態5においては、図5における一連の処理のシーケンスはCPU12によって制御されるが、もちろん、ハードウェア自身によって処理を行い、CPUは各ハードウェア間の処理タイミングの調停のみを行うという構成でもかまわない。
また、本発明の実施の形態5においては、メモリカードコントローラメモリカード11の内部情報レジスタ204に記録されている累積書込回数を参照しているが、これを、たとえば、システムが起動してからの累積書込回数を参照するようにしてもかまわない。
また、本発明の実施の形態5においては、個別のメモリカード識別手段と各カードの累積記録回数を記憶する手段をその構成に追加して、メモリカード11の内部情報レジスタ204以外にその累積記録回数を記録して、それを参照するようにしてもかまわない。
また、本発明の実施の形態5においては、メモリカードコントローラ9がメモリカード11内部の情報レジスタ204に記録されている累積書込回数を取得しているが、これら一連の累積書込回数取得、テスト書き込みの実行判断およびERASE処理までをメモリカード11自身に行わせて、メモリカードコントローラ9はERASE処理開始のトリガを出すような構成にしてもかまわない。
(実施の形態6)
実施の形態6は、実施の形態1の改良にかかるものであり、その全体の構成は図1と同じである。ただし、電源投入検知手段1413を追加した点およびテスト書き込みを開始する条件が異なるため、実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
図8は本発明の実施の形態6における映像および音声信号記録装置のブロック図である。同図において、電源投入検知手段1413は電源投入の検知をシステムバス5に接続されている各機器に通知する手段であり、具体的には使用者が機器の電源を投入した場合に、メモリカードコントローラ9が電源投入イベントを受信できる手段である。
実施の形態6と実施の形態1は、図5に示すステップ501においてテスト書き込みが必要であるかの判定方法が異なる。具体的には、電源投入検知手段1413がシステムバス5に接続されている各デバイスに対し、システムバス5を介して機器電源の投入通知イベントを発行したかを調べ、メモリカードコントローラ9は当該イベントを受信すれば、テスト書き込みが必要であると判断し、当該イベントを受信していなければ、不要であると判断するものである。
このように本実施の形態によれば、電源投入検知手段1413を用いることによりメモリカード11に対するテスト書き込みを電源投入時に自動的に実施することが可能になり、このテスト書き込みによってカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態6において、電源投入検知手段はハードウェアによる実装を用いて説明しているが、もちろんCPU12のために記述された基本ソフトウェア内部における実装による実現でもかまわない。
(実施の形態7)
実施の形態7は、実施の形態1の改良にかかるものであり、その全体の構成は図1と同じである。ただし、メモリカード挿入検知手段1613を追加した点およびテスト書き込みを開始する条件が異なるため、以下実施の形態1と同様の構成部分に関しては同一の符号を付して説明は省略し、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
図9は本発明の実施の形態7における映像および音声信号記録装置のブロック図である。同図において、メモリカード挿入検知手段1613はメモリカード挿入の検知をメモリカードコントローラ9に通知する手段であり、具体的には使用者がメモリカード9を挿入した場合に、メモリカードコントローラ9がメモリカード挿入イベントを受信できる手段である。
実施の形態7と実施の形態1は、図5に示すステップ501においてテスト書き込みが必要であるかの判定方法が異なる。具体的には、メモリカード挿入検知手段1613がシステムバス5に接続されている各デバイスに対し、システムバス5を介してメモリカードの挿入を通知するイベントを発行したかを調べ、メモリカードコントローラ9は当該イベントを受信すれば、テスト書き込みが必要であると判断し、当該イベントを受信していなければ、不要であると判断するものである。
このように本実施の形態によれば、メモリカード挿入検知手段を用いることによりメモリカード11に対するテスト書き込みをメモリカード挿入時に自動的に実施することが可能になり、このテスト書き込みによってカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態7において、メモリカード挿入検知手段はハードウェアによる実装を用いて説明しているが、もちろんCPU12のために記述された基本ソフトウェア内部における実装による実現でもかまわない。
(実施の形態8)
実施の形態8は、実施の形態1の改良にかかるものであり、その全体の構成は図1と同じである。ただし、テスト書き込みを開始する条件が異なるため、実施の形態1と異なる部分のみを以下に説明する。
実施の形態8と実施の形態1は、図5に示すステップ501においてテスト書き込みが必要であるかの判定方法が異なる。具体的には、CPU12がRAM6に格納されている機器の動作状況を示す遷移状態の変化を取得し、映像および音声信号記録状態から停止(ポーズ)状態へ遷移状態が移動すればテスト書き込みが必要と判断し、そうでなければ不要であると判断するものである。
このように本実施の形態によれば、映像および音声信号記録処理の終了を検知する手段を用いることにより、テスト書き込みを映像および音声信号記録状態から停止(ポーズ)状態への遷移状態移動の場合に自動的に実施することが可能となり、このテスト書き込みによってカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態8においては、図5における一連の処理のシーケンスはCPU12によって制御されるが、もちろん、ハードウェア自身によって処理を行い、CPUは各ハードウェア間の処理タイミングの調停のみを行うという構成でもかまわない。
また、本発明の実施の形態8においては、映像信号の終了を検知する手段の実現をソフトウェアによる実装に説明しているが、もちろんハードウェアによる実現でもかまわない。
(実施の形態9)
図10は、実施の形態9における処理シーケンスを示すフローチャートである。実施の形態9と実施の形態1は、メモリカードの書き込み能力の測定方法が異なる。具体的には、図10に示すステップ1001における通常のデータ書き込み動作中のあるタイミングにおいて、図3に示すメモリカードコントローラ9のWRITE ENABLE信号の立ち上がり時間間隔である時間308を計測する。そして書き込み動作が終了した後にステップ1002においてこの時間308がある一定の時間以上であれば、カードの書き込み能力が不十分と判定するものである。尚、上記の時間308の計測は、計測を複数回行った最大値や平均値を評価するものであってもよいとする。
以上のようにしてメモリカードの書き込み能力が不充分と判定された後は、機器使用者に対してERASE処理を促すメッセージを表示する。メッセージ表示は、記録動作停止後または、判定直後の記録動作中に行うものとする。機器使用者はそのメッセージを認知した上で機器使用者がERASE処理の開始操作を実行すれば、フラグメンテーションが解消され、効率よく映像および音声信号を記録できる動作及び効果は実施例1と同様であり、詳細な説明を省略する。
このように本実施の形態によれば、テスト書き込みを実行することなくカードの書き込み能力を検出し、その結果それ以降の正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
(実施の形態10)
実施の形態10は、実施の形態9と同様の処理シーケンスを有するものである。ただし、図10に示すステップ1001において実行されるメモリカードの書き込み能力の測定方法が異なるので、以下では実施の形態9と異なる部分のみを説明する。
具体的には、図10に示すステップ1001における通常のデータ書き込み動作中のあるタイミングにおいて、メモリカードコントローラ9内の書き込みバッファの残量を計測する。そして書き込み動作が終了した後にステップ1002においてこのバッファ残量がある一定の時間以上であれば、カードの書き込み能力が不十分と判定するものである。尚、上記のバッファ残量の計測は、計測を複数回行った最大値や平均値を評価するものであってもよいとする。
このように本実施の形態によれば、テスト書き込みを実行することなくカードの書き込み能力を検出し、その結果正常なデータ書き込みが不可であると判定した際には、機器使用者に消去処理の開始を促すメッセージを提示することができる。
従って、機器使用者は上記のメッセージが表示された場合にのみ消去処理を実行することで、効率よくフラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという有利な効果を得られる。
また、本発明の全ての実施の形態において、映像信号及び音声信号はCCD2及びマイク4を使って得る構成を説明したがこれに限るものではなく、例えばTVチューナーや外部ビデオ入力手段を有し、TV放送や他の機器を経由して入力される映像信号及び音声信号を圧縮処理してメモリカード11に記録するような構成でも、本発明が有効であることは明らかである。
また、本発明の全ての実施の形態において、メモリカード11は半導体メモリ、例えばフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)を内蔵するメモリ手段として説明しているがこれに限るものではなく、他の記憶媒体でもフラグメンテーションが発生することでデータ転送速度が変わる媒体においては本発明が有効であることはいうまでもない。
また、本発明の全ての実施の形態において、映像信号及び音声信号を記録する機器をもとに説明を行ったがこれに限るものではなく、映像信号のみ、もしくは音声信号のみを記録する機器においても本発明が有効であることはいうまでもない。また、映像信号は動画、もしくは静止画のいずれを撮影する場合でも同様である。
また、本発明の全ての実施の形態において、映像信号及び音声信号の圧縮方法としてMPEG2方式を挙げているがこれに限るものではなく、例えば、映像信号に関してはMPEG4方式、モーションJPEG方式、JPEG方式、JPEG2000方式等の他の圧縮方式を用いた場合でも本発明が有効であることはいうまでもない。
また、本発明の全ての実施の形態において、各種エラー、たとえば、メモリカードの着脱への対応や繰り返し処理の最終回でメモリカード11の内部情報レジスタ204に記録されている既定のブロックサイズに満たない転送が発生することも予想されるため、対応するエラー処理などを追加してもかまわない。
また、本発明の実施の形態2において、消去サイズはメモリ11の内部フラッシュメモリから読み出すことができるカード未消去領域全体のサイズに限定するものではなく、例えば、消去処理に時間がかかると予想される場合には、略同一サイズ以下の消去処理を実行してもかまわない。
また、本発明の実施の形態2ないし8を組み合わせる、もしくは、本発明の実施の形態1に対し、実施の形態の4ないし8のいずれか、あるいは複数を組み合わせる構成も考えられ、この場合、フラグメンテーション発生を解消し、メモリカードのフラグメンテーション発生状況による転送遅延の影響を受けずに効率よく映像および音声信号を記録できるという効果を、より高めることができる。
本発明にかかる映像及び音声信号記録装置は、ある特定の条件においてメモリカードの書き込み能力に従ってデータ消去処理の必要性を判断し、機器使用者にメモリカードに対するデータ消去処理を促すメッセージを提示することができるので、必要に応じて消去処理を行いフラグメンテーションが発生している状況を解消し、メモリカードへのデータ書込みが常時、最適な状況下で実行され得るようにすることができるという効果を有し、動画や静止画などの映像信号または音声信号を着脱可能な記録媒体に記録するための映像及び音声信号記録装置等として有用である。
本発明の実施の形態1による映像及び音声信号記録装置の基本構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるメモリカードの内部の基本構成を示すブロック図 同実施の形態1による映像及び音声信号記録装置のメモリカードに対する通常のデータ転送手順を示すタイミングチャート 同映像及び音声信号記録装置のフラグメンテーションが発生したメモリカードに対するデータ転送手順を示すタイミングチャート 同映像及び音声信号記録装置の処理シーケンスを示すフローチャート 本発明の実施の形態3による映像及び音声信号記録装置においてメモリカード内部のフラッシュメモリの消去済みブロックサイズと未消去領域ブロックサイズとの比から消去ブロックサイズを算出するためのテーブル 同実施の形態4による映像及び音声信号記録装置の基本構成を示すブロック図 同実施の形態6による映像及び音声信号記録装置の基本構成を示すブロック図 同実施の形態7による映像及び音声信号記録装置の基本構成を示すブロック図 同実施の形態9、10による映像及び音声信号記録装置の処理シーケンスを示すフローチャート
符号の説明
1 撮像レンズ
2 CCD
3 デジタル演算処理回路
4 マイク
5 システムバス
6 RAM
7 CODEC
8 ディスプレイ
9 メモリカードコントローラ
10 カードソケット
11 メモリカード
12 CPU

Claims (14)

  1. 映像信号もしくは音声信号の少なくともいずれか一方の入力信号に対し、加工処理を施す信号処理手段と、
    前記信号処理手段で加工処理されたデータを、着脱自在なメモリ手段に書き込むためのインターフェース手段と、
    前記メモリ手段の書き込み能力に基づき、前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行う必要があるかを予測する予測手段と、
    前記予測手段の予測結果に関する情報を提示する提示手段とを有し、
    機器使用者の操作により前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行うことを特徴とする映像及び音声信号記録装置。
  2. 前記インターフェース手段は、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズを読み出す手段を有し、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズと略同一サイズもしくはそれ以下の消去サイズでの消去処理を行うことを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  3. 前記インターフェース手段は、前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズおよび消去済領域のサイズを読み出す手段を有し、
    前記メモリ手段内部の未消去領域のサイズと消去済領域のサイズとの比率に応じた消去サイズで消去処理を行うことを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  4. 前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対して消去処理を行う際の消去サイズは予め決められた特定サイズであることを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  5. 前記メモリ手段の書き込み能力は、特定の条件において前記インターフェース手段が前記メモリ手段に対してテスト書き込みを行い、前記インターフェース手段から前記メモリ手段への書き込み可能な時間周期の絶対値またはバラツキを測定することにより検出されるものであることを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  6. 前記インターフェース手段は、前記メモリ手段内部の記録可能領域のサイズを読み出す手段を有し、
    前記特定の条件とは、前記記録可能領域のサイズが一定値以下の場合であることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  7. 前記インターフェース手段は、一定の時間を繰り返し計測する時間計測手段を有し、
    前記特定の条件とは、この一定の時間が経過するごとであることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  8. 前記インターフェース手段は、書込回数を記憶する手段を有し、前記特定の条件とは、一定の書込回数が経過するごとであることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  9. 前記インターフェース手段は、電源投入検出手段を有し、
    前記特定の条件とは、電源投入が検知された場合であることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  10. 前記インターフェース手段は、前記メモリ手段が前記インターフェース手段に挿入されたのを検知する手段を有し、
    前記特定の条件とは、挿入が検知された場合であることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  11. 前記インターフェース手段は、映像信号および音声信号記録処理の終了を検知する手段を有し、
    前記特定の条件とは、当該記録処理の終了が検知された場合であることを特徴とする請求項5記載の映像及び音声信号記録装置。
  12. 前記メモリ手段の書き込み能力は、書き込み動作中に、前記インターフェース手段から前記メモリ手段への書き込み可能な時間周期の絶対値、またはバラツキを測定することにより検出されるものであることを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  13. 前記メモリ手段の書き込み能力は、書き込み動作中に、書き込みバッファの残量を測定することにより検出されるものであることを特徴とする請求項1記載の映像及び音声信号記録装置。
  14. 前記メモリ手段は、電気的に消去、書き換え可能なフラッシュEEPROMであることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の映像及び音声信号記録装置。
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