JP2005057014A - 光受信モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱能力が向上された光受信モジュールを提供する。
【解決手段】 光受信モジュール1aは、光受信サブアセンブリ3と、金属部材5とを備える。光受信サブアセンブリ3は、半導体受光素子7と、増幅素子9と、ステム11とを備える。半導体受光素子7は信号光を受け。増幅素子9は、半導体受光素子7に電気的に接続されている。ステム11は、第1の面11aおよび第2の面11bを有する。第1の面11aは、第1の軸に交差する第1の基準面に沿って伸びる。第2の面11bは、第1の面11aの反対側に設けられており、増幅素子9を搭載する。金属部材5は、第1〜第3の部分5a、5b、5cを有する。第1の部分5aは、ステムが搭載されている。第2の部分5bは、第1の部分5aに接続されている。第3の部分5cは、第1の部分5aに接続されている。金属部材5の第1の部分5aは、ステム11の第1の面11aに沿って伸びる搭載面5dを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】 光受信モジュール1aは、光受信サブアセンブリ3と、金属部材5とを備える。光受信サブアセンブリ3は、半導体受光素子7と、増幅素子9と、ステム11とを備える。半導体受光素子7は信号光を受け。増幅素子9は、半導体受光素子7に電気的に接続されている。ステム11は、第1の面11aおよび第2の面11bを有する。第1の面11aは、第1の軸に交差する第1の基準面に沿って伸びる。第2の面11bは、第1の面11aの反対側に設けられており、増幅素子9を搭載する。金属部材5は、第1〜第3の部分5a、5b、5cを有する。第1の部分5aは、ステムが搭載されている。第2の部分5bは、第1の部分5aに接続されている。第3の部分5cは、第1の部分5aに接続されている。金属部材5の第1の部分5aは、ステム11の第1の面11aに沿って伸びる搭載面5dを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、光受信モジュールに関する。
光受信モジュールはステムを有する。該ステム上には、半導体受光素子および増幅素子が搭載されている。ステム上には、樹脂製スペーサが設けられている。樹脂製スペーサ上には、樹脂製スリーブが設けられている。光受信モジュールは、樹脂製スペーサの側面に取り付けられた取付部品を介してマザーボードに搭載されている。
一方、特許文献1には、光源装置が記載されている。この光源装置は、レーザビームプリンタといったの走査光学装置、半導体レーザ光源を用いた光ディスクのピックアップユニット等に用いられる。この光源装置では、半導体レーザ駆動回路基板は、その上に形成された凸形状の接触部を有しており、この接触部が常に、コリメートレンズ鏡筒を保持する保持体のフランジと接触している。これ故に、保持体と半導体レーザ駆動回路基板との接触状態は、構成部品のバラツキの影響を受け難くなる。回路基板のパターンは、軟らかい銅はくにより形成されており、この接触部は、該接触部より硬度が高い保持体のフランジと接しており、保持体に接触部が食い込むことがなく、保持体と半導体レーザ駆動回路基板との接触状態が維持される。この光源装置によれば、保持体とベース板とを固定する際のレンズと光源との距離調整のずれおよび光軸調整のずれを防止できる。
特開平7−181413公報
光受信モジュールの増幅素子は、半導体受光素子からの信号を増幅する際に熱を発生する。この熱は、ステムから大気に放出されている。光受信モジュールの取付部品は、樹脂製スペーサに取り付けられているので、その放熱能力は大きくない。
一方、光受信モジュールからの熱は、光受信モジュールが受信する光信号のレートが高くなるにつれて増大する。この光受信モジュールにおいては、ステムが主要な放熱経路にある。故に、光受信モジュールにおいて、更なる放熱経路が必要とされている。
そこで、本発明の目的は、放熱能力を向上可能な光受信モジュールを提供することとする。
本発明に係る一側面によれば、光受信モジュールは、(a)半導体受光素子と、(b)前記半導体受光素子に電気的に接続された増幅素子と、(c)前記増幅素子を搭載するステムと、(d)前記ステムを搭載するための第1の部分、該第1の部分に接続される第2の部分、および該第1の部分に接続される第3の部分を有する放熱部材とを備え、(d1)前記放熱部材の前記第1の部分は、所定の面に沿って伸びる搭載面を有しており、(d2)前記搭載面は前記ステムを搭載する、ことを特徴とする。
この光受信モジュールによれば、増幅素子は半導体受光素子からの信号を増幅するためにパワーを消費して熱を発生する。この熱は、ステムを介して放熱部材の第1の部分に伝わる。熱は、第1の部分にから放散されると共に、第2および第3の部分を介しても放散される。
本発明に係る光受信モジュールでは、前記ステムは、前記増幅素子に電気的に接続されたリード端子を有しており、前記放熱部材の前記第1の部分は、該第1の部分を貫通する貫通孔を有しており、前記放熱部材は、前記リード端子の側面と前記貫通孔の側面との間には間隔があるように前記ステムに位置決めされていることを特徴とする。
この光受信モジュールによれば、放熱部材はステムに位置決めされているので、放熱部材はリード端子から電気的に絶縁される。放熱部材の第1の部分の搭載面は、ステムからの熱を放熱部材の第1の部分に伝えるために利用される。
本発明に係る光受信モジュールでは、放熱部材の第2および第3の部分の各々は、搭載面の交差する第1の基準面に沿って伸びる。第2および第3の部分は、増幅素子からの熱を放出するために役立つ。
本発明に係る半導体受光素子では、前記放熱部材の前記第2および第3の部分の各々は、前記所定の面に沿って伸びる第1の面と、該所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる第2の面を有することを特徴とする。
この光受信モジュールによれば、別の所定面に沿って伸びる基板上に光受信モジュールを搭載できる。この基板に光受信モジュールを搭載するとき、光受信モジュールからの熱は第2および第3の部分の第2の面を介して該基板に放出される。
本発明に係る半導体受光素子では、前記放熱部材は、前記第2および第3の部分の各々に設けられた開口を有することを特徴とする。
この光受信モジュールによれば、固定具および第2および第3の部分の開口を利用して、基板に放熱部材を固定することができる。また、この固定により基板に放熱部材が密に接触するので、光受信モジュールからの熱が基板に良好に伝わる。
本発明の光受信モジュールでは、前記放熱部材の前記第1の部分は前記所定の面に沿って伸びる板状の部分を含み、前記第2の部分および前記第3の部分の各々は、前記所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる板状の部分を含むことを特徴とする。
放熱部材は、板状の部品から板金加工により形成するために好適な構造を有する。好適には、第2の部分および第3の部分の各々は、該所定の面に沿って伸びる板状の部分と、該所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる板状の部分を含むことができる。
本発明の光受信モジュールでは、放熱部材は、ステムに溶接されている。溶接部は放熱部材をステムに直接に接続する。この接続により、溶接部およびその近傍において熱伝導が高められる。好適な実施例では、溶接部は、3個、4個、6個、または8個であることができる。また、溶接部は、YAG溶接により形成されることができる。
本発明に係る別の側面によれば、光受信モジュール基板生産物では、(a)上記の光受信モジュールと、(b)導電パターンが設けられた主面を有する基板とを備え、光受信モジュールのリード端子は導電パターンに接続される。
光受信モジュールのステムに放熱部材を設けるので、光受信モジュールの側面に放熱部材を設ける必要がない。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、放熱能力が向上可能な光受信モジュールが提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の光受信モジュールおよび光受信モジュール基板生産物に係わる実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1(A)は、本実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。図1(B)は、本実施の形態に係る光受信モジュールの構成部品を示す図面である。図2は、図1(B)のI−I線に沿ってとられた断面図である。
図1(A)は、本実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。図1(B)は、本実施の形態に係る光受信モジュールの構成部品を示す図面である。図2は、図1(B)のI−I線に沿ってとられた断面図である。
図1(A)、図1(B)、および図2を参照すると、光受信モジュール1aは、光受信サブアセンブリ3と、金属部材5といった放熱部材とを備える。光受信サブアセンブリ3は、半導体受光素子7と、増幅素子9と、ステム11とを備える。半導体受光素子7は信号光Lを受ける。増幅素子9は、半導体受光素子7に電気的に接続されている。ステム11は、第1の面11aおよび第2の面11bを有する。第1の面11aは、第1の軸Axに交差する第1の基準面に沿って伸びる。第2の面11bは、第1の面11aの反対側に設けられており、増幅素子9を搭載する。金属部材5は、第1〜第3の部分5a、5b、5cを有する。第1の部分5a上にはステム11が搭載されている。第2の部分5bは、第1の部分5aに接続されている。第3の部分5cは、第1の部分5aに接続されている。金属部材5の第1の部分5aは、ステム11の第1の面11aに沿って伸びる搭載面5dを有する。
この光受信モジュール1aでは、増幅素子9は半導体受光素子7からの信号を増幅するためにパワーを消費して熱を発生する。この熱は、ステム11を介して金属部材5の第1の部分5aに伝わり、第1の部分5aにから放散されると共に、第2および第3の部分5b、5cを介しても放散される。
図2を参照すると、光受信モジュール1aでは、ステム11は、第1の面11aから第2の面11bに伸びる孔11cを有している。この孔11cには、リード端子11fが通過している。リード端子11fとステム11との間には、封止用のガラスが設けられている。ステム11の第2の面11b上には、半導体受光素子7および増幅素子9が搭載されている。フォトダイオードといった半導体受光素子7は、受信する光信号Lに応じた光電流Ipを生成し、この光電流Ipを増幅素子9は受ける。増幅素子9は、光電流Ipに応じた電気信号を出力する。好適な実施例では、リード端子11dはステム11に電気的に接続されている。
ステム11は、レンズ15を保持するレンズ保持部材17を搭載する。レンズ保持部材17は、第1の軸Axに沿って伸びる側壁部と、側壁部の一端に設けられたレンズ保持部を有する。レンズ保持部材17の側壁部の他端は、ステム11の第1の面11a上に設けられている。レンズ保持部材17およびステム11は、たとえば金属製であり、たとえば溶接部により互いに固定されている。
光受信モジュール1aはスペーサ19を有している。スペーサ19は、側壁部19aと、スライド面19bとを有する。スライド面19bは、側壁部19aの一端に設けられており、第1の軸Axに交差する面に沿って伸びている。スペーサ19は、ステム11またはレンズ保持部材17に固定されている。一実施例では、スペーサ19は、樹脂体21を介してレンズ保持部材17に固定されている。好適な実施例では、スペーサ19は樹脂製である。
光受信モジュール1aでは、金属部材5は、ステム11に溶接されている。金属部材5は、溶接部20a、20bを介してステム11に直接に接合されている。この接合により、溶接部およびその近傍において熱伝導が高められる。好適な実施例では、溶接部20a、20bは、3個、4個、6個または8個であることができる。また、溶接部は、YAG溶接により形成されることができる。これらの溶接部は、軸対称に配置されることが好ましい。また、これらの溶接部を実質的に同時に形成することによって、溶接に起因する歪みの量を低減することができる。
図1(B)および図2を参照すると、光受信サブアセンブリ3では、ステム11は、増幅素子9に電気的に接続されたリード端子11eを有している。金属部材5の第1の部分5aは、該第1の部分5aを貫通する貫通孔5eを有している。金属部材5は、リード端子11eの側面11gと貫通孔5eの側面5fとの間には間隔があるように、ステム5に位置決めされている。
光受信モジュール1aによれば、金属部材5はステム11に位置決めされているので、金属部材5はリード端子11eから電気的に絶縁される。ステム11からの熱は、金属部材5の搭載面5dを介して金属部材5の第1の部分5aに伝わる。
半導体受光素子3では、金属部材5の第2および第3の部分5b、5cは、ステム11の第1の面11aが沿って伸びている第1の基準面に沿って伸びる。これ故に、第2および第3の部分5b、5cは、増幅素子9からの熱を放出するために役立つ。
光受信モジュール1aでは、金属部材5の第1から第3の部分5a〜5cは、軸Ayの方向に配列されている。図1(B)に示された例では、金属部材5の第1の部分5aは、第1の軸Axに交差する方向にのびる搭載面5dおよび反対面5gを有する。金属部材5は板状の部材であるので、板金加工により製造することができる。
金属部材5が光受信モジュール1aの側面に取り付けられていないので、光受信モジュール1aの大きさが、Ay方向およびAz方向に関して大きくならない。
以上説明したように、本実施の形態の光受信モジュール1aでは、放熱能力が向上される。
(第2の実施の形態)
図3(A)は、別の実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。図3(B)は、この実施の形態に係る光受信モジュールの構成部品を示す図面である。図3(A)および図3(B)を参照すると、光受信モジュール1bは、光受信サブアセンブリ3と、金属部材25とを備える。金属部材25は、第1〜第3の部分25a、25b、25cを有する。第1の部分25a上には、ステム11が搭載されている。第2の部分25bは、第1の部分25aに接続されている。第3の部分25cは、第1の部分25aに接続されている。金属部材25の第1の部分25aは、ステム11の第1の面11aに沿って伸びる搭載面25dを有する。
図3(A)は、別の実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。図3(B)は、この実施の形態に係る光受信モジュールの構成部品を示す図面である。図3(A)および図3(B)を参照すると、光受信モジュール1bは、光受信サブアセンブリ3と、金属部材25とを備える。金属部材25は、第1〜第3の部分25a、25b、25cを有する。第1の部分25a上には、ステム11が搭載されている。第2の部分25bは、第1の部分25aに接続されている。第3の部分25cは、第1の部分25aに接続されている。金属部材25の第1の部分25aは、ステム11の第1の面11aに沿って伸びる搭載面25dを有する。
この光受信モジュール1bによれば、光受信サブアセンブリ3の増幅素子9は半導体受光素子7からの信号を増幅するためにパワーを消費して熱を発生する。この熱は、ステム11を介して金属部材25の第1の部分25aに伝わり、第1の部分25aから放散されると共に、第2および第3の部分25b、25cを介しても放散される。
半導体受光素子1bでは、金属部材25の第1〜第3の部分25a、25b、25cの各々は、所定の面に沿って伸びている。これ故に、第1の部分に加えて、第2および第3の部分25b、25cの各々の両表面も、増幅素子9からの熱を放出するために役立つ。また、第2の部分25b、第1の部分25a、第3の部分25cは、順に軸Azの方向に配列されている。これ故に、光受信モジュール1aのサイズがAy方向に関して大きくならない。
金属部材25の第1の部分25aは、該第1の部分25aを貫通する貫通孔25eを有している。金属部材25は、ステム11のリード端子11fの側面11gと貫通孔25eの側面25fとの間には間隔があるように、ステム25に位置決めされている。
光受信モジュール1bによれば、金属部材25はステム11に位置決めされているので、金属部材25はリード端子11fから電気的に絶縁される。一方、ステム11からの熱は、金属部材25の第1の部分25aの搭載面25dを介して金属部材25の第1の部分25aに伝わる。
金属部材5が光受信モジュール1bの側面に取り付けられていないので、光受信モジュール1aのサイズがAy方向およびAz方向に関して大きくならない。
図3(A)および図3(B)に示された実施例では、金属部材25は、第2および第3の部分の25b、25cの各々に設けられた開口24b、24cを有する。開口24b、24cは、光受信モジュール1bを基板に固定するために設けられている。この取り付けにより、光受信モジュール1bからの熱が基板26に伝わる。
基板26は、ステム11のリード端子のためのスルーホール26aと、第2および第3の部分25b、25cのための金属パターン26b、26cと、取り付け具28a、28bのための取り付け孔26d、26eとを有している。金属部材25の第2および第3の部分25b、25cの各々は貫通孔といった開口24b、24cを有している。金属部材25は光受信モジュール1bに位置合わせされているので、金属部材25および取り付け具28a、28bを用いて光受信サブアセンブリを基板26に固定でき、また光受信モジュール1bのリード端子と基板26上の導体パターンとの電気的な接続が実現される。光受信モジュール1bの金属部材25が取り付け具28a、28bを用いて基板26に固定されると、金属パターン26b、26cは、それぞれ、第2および第3の部分25b、25cに密に接触する。この接触により、増幅素子9からの熱が基板に良好に伝わる。
第1の部分25aは、光受信モジュール3のステム11の第1の面11aのほぼ全面に対面できる長さおよび幅を有するので、金属部材25の搭載面25dへ第1の面11aから効率的に熱が伝わる。
図4(A)〜図4(C)は、一変形例の光受信モジュール1cを示す図面である。光受信モジュール1bでは、光受信サブアセンブリ3はレセプタクル型の構造を有するが、光受信モジュール1cは、金属部材25と、ピグテール型の構造を有する光受信サブアセンブリ3aとを含む。金属部材25の第1の部分25aは、光受信サブアセンブリ3aのステム11を搭載している。図3(A)に示された光受信モジュール1bのように、光受信モジュール1cは、基板26上に搭載されることができる。
図4(C)に示されるように、光受信モジュール1cでは、金属部材25は、ステム11に溶接されている。金属部材25は、溶接部27a、27b、27cを介してステム11に直接に接合されている。この接合により、これらの溶接部およびその近傍において熱伝導が高められる。好適な実施例では、溶接部は、YAG溶接により形成される。また、これらの溶接部は、同時に形成されることができる。さらに、光受信モジュール1cは、ほぼ回転対称に配置された3つの溶接部27a、27b、27cを備えるけれども、ほぼ回転対称に配置された4個、6個、または8個の溶接部を備えることができる。
以上説明したように、本実施の形態の光受信モジュール1b、1cでは、放熱能力が向上される。
(第3の実施の形態)
図5(A)は、第3の実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。光受信モジュール1dは、光受信サブアセンブリ3aと、金属部材30を備える。金属部材30は、第1〜第3の部分30a、30b、30cを有する。第1の部分30aは、ステム11が搭載されている。第2の部分30bは、第1の部分30aに接続されている。第3の部分30cは、第1の部分30aに接続されている。金属部材30の第1の部分30aは、所定の面に沿って伸びる搭載面30dを有しており、ステム11の第1の面11aも、該所定の面に沿って伸びている。
図5(A)は、第3の実施の形態に係る光受信モジュールを示す図面である。光受信モジュール1dは、光受信サブアセンブリ3aと、金属部材30を備える。金属部材30は、第1〜第3の部分30a、30b、30cを有する。第1の部分30aは、ステム11が搭載されている。第2の部分30bは、第1の部分30aに接続されている。第3の部分30cは、第1の部分30aに接続されている。金属部材30の第1の部分30aは、所定の面に沿って伸びる搭載面30dを有しており、ステム11の第1の面11aも、該所定の面に沿って伸びている。
この光受信モジュール1dによれば、増幅素子からの熱は、ステム11を介して金属部材30の第1の部分30aに伝わる。伝わった熱は、第1の部分30aにから放散されると共に、第2および第3の部分を30b、30c介しても放散される。
金属部材30では、第1〜第3の部分30a〜30cは、軸Ayの方向に配列されている。第2および第3の部分30b、30cの各々は、(金属部材30の搭載面30dに沿って伸びる)所定の面に沿って伸びる第1の面30eと、該所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる第2の面30fを有している。別の所定面に沿って伸びる基板上に光受信モジュール1dを搭載するとき、光受信モジュール1dからの熱は、第2および第3の部分30b、30cの第2の面30fを介して該基板に放出される。
金属部材30では、第2および第3の部分30b、30cは、それぞれ、金属部材30の搭載面30dに交差する軸Axの方向に伸びるエッジ30g、30hを有している。シンボルW1はエッジ30gとエッジ30hとの間隔を示している。光受信モジュール1dが搭載される基板に光受信サブアセンブリ3のリード端子を接続するために、図5(A)に示されるように、該リード端子が屈曲される。間隔W1はステム11の幅より大きいので、光受信モジュール1dが搭載される基板に、例えば、リード端子47b、47e、47fを曲げて接続するに際して、金属部材30は障害物とはならない。
リード端子47d、47gは、第2の部分30bのエッジ30gと第3の部分30cのエッジ30hとを結ぶ面(本中において基準面Rとして参照する)上およびこの基準面Rよりも上に位置している。好適な実施例では、第2および第3の部分30b、30cの第2の面30f並びにリード端子47d、47gは、基準面Rに沿って配置されている。これ故に、第2および第3の部分30b、30cの第2の面30fが、光受信モジュール1dが搭載される基板に到達するとき、リード端子47d、47gが、該基板の導電パターン(図5(B)の参照番号43d、43g)に接触することになる。これ故に、光受信モジュール1dからの熱を第2および第3の部分30b、30cを介して基板に放出できると共に、リード端子47d、47gに起因するインピーダンスの不整合を小さくできる。好適な実施例では、リード端子47d、47gは、光受信モジュール1d内の増幅素子(図2に示された参照番号9)の一対の出力に電気的に接続されている。
図5(A)に示されるように、金属部材30の第2および第3の部分30b、30cの各々は、延出部30jと固定部30kとを有している。延出部30jは、(金属部材30の第1の部分30aに沿って伸びる)所定の面に沿って伸びる。固定部30kは、該所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる。第2の部分30bの固定部30kは、貫通孔32bといった開口を有しており、また第3の部分30cの固定部30kも、貫通孔32cといった開口を有している。取付具および該開口を利用して、金属部材30を基板に固定することができる。この固定により、金属部材30と基板とは密な接触となる。また、固定具を介して、光受信モジュール1dからの熱が金属部材30および基板へ伝搬する。
金属部材30では、第1の部分30aは、光受信サブアセンブリ3aのステム11を搭載できるように高さD1を有しており、ステム11を搭載しない第2および第3の部分30b、30cは、第1の部分30aの高さD1よりも小さい高さD2を有している。この高さの違いのおかげて、第2および第3の部分30b、30cに固定部30kを設けることができる。第2および第3の部分30b、30cの固定部30kは、光受信モジュール1dの放熱能力を向上するために役立っている。
図5(B)は、光受信モジュール基板生産物の構成部品を示す図面である。図6(A)および図6(B)は、光受信モジュール基板生産物を示す図面である。図5(B)を参照すると、光受信モジュール基板生産物41は、光受信モジュール1dと、基板43とを備える。基板43は、主面43aを有する。主面43a上には、導電パターン43d、43gが設けられている。光受信モジュール1dのリード端子47d、47gは導電パターン43d、43gに接続される。
光受信モジュール1dは、基板43上に搭載されている。詳述すれば、光受信サブアセンブリ3のステム11は、基板43上には位置しておらず、光受信サブアセンブリ3のリード端子が基板43上に位置している。また、光受信モジュール1dでは、金属部材30をステム11の第1の面11a上に設けるので、光受信モジュール1dの側面に放熱部材を設ける必要がない。これ故に、光受信サブアセンブリの側面に放熱部材を備える光受信モジュールに比べて、基板43の主面43aに垂直な方向に関する光受信モジュール1dの高さHを縮小できる。また、固定部30kが(金属部材30の搭載面30dに沿って伸びる)所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びるので、固定部30kの長さLは、光受信サブアセンブリを搭載する搭載面30dの高さHと関係なく決定される。
基板43は、主面43aの反対側に対向面43cを備える。基板43は、金属部材30の固定部30kを該基板43に取り付けるための開口44a、44bを有する。開口44a、44bの各々は、主面43aから対向面43cまで基板43を貫通している。基板43は、開口44a、44bの各々の周りに設けられた導電パターン45cを備える。この光受信モジュール基板生産物41によれば、ステム11からの熱は、固定部30kを介して導電パターン45cに伝搬する。好適な実施例では、金属部材30の固定部30kはステム11に電気的に接続されており、固定部30kは、例えば基準電位の導電パターンに電気的に接続されている。
光受信モジュール基板生産物41は、光受信モジュール1dを基板43に固定するためのネジおよびナットといった取り付け具40a、40b、42a、42bを更に備える。固定具40a、40b、42a、42b、金属部材30の固定部30kの開口32b、32c、および基板43の開口44a、44bを用いて、光受信モジュール1dは基板43に固定される。
また、基板43は、主面43a上に設けられた導電パターン43b、43e、43fを備える。導電パターン43b、43e、43fには、それぞれ、スルーホール45b、45e、45fが設けられている。光受信モジュール1dのリード端子47b、47d、47e、47f、47gは、それぞれ、導電パターン43b、43d、43e、43f、43gに接続されている。好適な実施例では、導電パターン43bはGNDラインであり、導電パターン43eおよび43fは電源ラインであり、導電パターン43dおよび43gは信号ラインである。本実施例では、導電パターン43eおよび43fと、導体パターン45cとの間には、チップコンデンサといったキャパシタ46が接続されている。
基板43は、その一辺に端面43hを有している。第1の部分30aは、第2および第3の部分30b、30cのエッジ30g、30hよりも下に設けられた延出部30mを有している。基板生産物41では、光受信モジュール1dの金属部材30の第1の部分30aの内側面30nは、端面43hに沿って伸びる部分を有する。また、金属部材30の内側面30nは端面43hに突き当たり、延出部30mはストッパとして役立っている。また、内側面30nおよび端面43hは、光受信モジュール1dを基板43に位置決めするために利用できる。
図6(B)を参照すると、光受信モジュール1dの一部分は、基板43の主面43aに沿って伸びる平面より下に位置しており、また光受信モジュール1dのリード端子が基板43の主面43a上に搭載されている。これ故に、光受信モジュール1dの上端と基板43の主面43aとの距離H1は、光受信モジュール1cの幅H2より小さくなる。
光受信モジュール1dのリード端子47d、47gは、ステム30の第1の面30aからわずかに離れた第1の位置P1を通過している。光受信モジュール1dは、他のリード端子47b、47e、47fを備えている。例えば、他のリード端子47b、47e、47fの任意の一つ、例えば、リード端子47bは、ステム30の第1の面30aから離れた第2の位置P2を通過している。
第1の位置P1と基板43の主面43aとの距離は、第2の位置P2と基板43の主面43aとの距離より小さい。リード端子47d、47gは、増幅素子9の出力(例えば、図2の参照番号9a)に電気的に接続されている。この光受信モジュール基板生産物41によれば、リード端子を曲げること無く延ばしたまま、増幅素子9の出力に接続されたリード端子47d、47gを基板43上の導電パターン43d、43gに接続することができる。図6(B)に示された実施例では、リード端子47d、47gは導電パターン43d、43gに沿って伸びる部分を有しており、この部分において半田といった導電性部材を介して導電パターン43d、43gに接続されている。故に、リード端子47d、47gに起因するインピーダンスの不整合の電気的接続部分を短くできる。また、増幅素子9からの熱は、増幅素子9の出力のためのリード端子47d、47gを介して基板43に伝搬する。
図6(B)を参照すると、金属部材30では、第2および第3の部分30b、30cの第2の面30fは、基板43の主面43aに沿って伸びている。これ故に、第2の面30fは、光受信モジュール基板生産物41を基板43に取り付ける際に、光受信モジュール1dをガイドしている。
好適な実施例では、金属部材30は、ステム11に密着されている。この密着は、溶接により実現される。溶接法としては、YAGレーザ溶接を用いることができる。
図7は、シミュレーションのためのモデルを示す図面である。光受信モジュール51の主要部品の熱伝導率を示す:
ステム53: 16.7Watts/m・K
リード端子55: 16.7Watts/m・K
ガラス57: 1.1Watts/m・K
半導体素子(GaAs)59: 45.5Watts/m・K
接着樹脂61: 0.1Watts/m・K
樹脂スリーブ63: 0.35Watts/m・K。
ステム53: 16.7Watts/m・K
リード端子55: 16.7Watts/m・K
ガラス57: 1.1Watts/m・K
半導体素子(GaAs)59: 45.5Watts/m・K
接着樹脂61: 0.1Watts/m・K
樹脂スリーブ63: 0.35Watts/m・K。
半導体素子の発熱量は0.325ワットである。シミュレーションのための境界条件として、光受信モジュール51は摂氏25度の大気中に配置されているという条件を採用している。
図8は、金属部材を備えない光受信モジュールの熱解析結果を示す図面である。リード端子55の先端の温度は摂氏30度以下であるけれども、リード端子55の温度は、ステム53に近づくにつれて上昇している。ステム53、半導体素子59および樹脂スリーブ63の温度は摂氏100度を超えている。
図9は、金属部材を備える光受信モジュールの熱解析結果を示す図面である。この光受信モジュールの金属部材65は、コバール製である。コバールの熱伝導率は、17Watts/m・Kである。金属部材の幅Wは6ミリメートルであり、長さL(金属部材の全長は2×Lである)は10ミリメートルであり、厚さDは0.4ミリメートルである。金属部材65は、ステム53に密着されている。ステム53およびリード端子55の温度は摂氏60度程度であり、ステム53の温度は半導体素子59から離れると、摂氏55度程度にまで低下している。樹脂スリーブ63の温度は摂氏55度程度以下である。ステム53の近傍の金属部材65の温度は、摂氏55度程度であるけれども、金属部材65の先端の温度は、摂氏25度である。半導体素子59の温度は摂氏70度以下になっている。したがって、金属部材65は優れた放熱性を示す。
図10は、金属部材を備える別の光受信モジュールの熱解析結果を示す図面である。この光受信モジュールの金属部材65は、銅製である。銅の熱伝導率は392Watts/m・Kである。金属部材67の寸法は、図9に示された金属部材の寸法と同じである。この金属部材67は、ステム53に密着されている。ステム53およびリード端子55の温度は摂氏28度以下であり、ステム53の温度は半導体素子59から離れると、摂氏25度程度にまで低下している。樹脂スリーブ63の温度は摂氏27度程度である。ステム35の近傍の金属部材65の温度は、摂氏30度程度であるけれども、金属部材65の先端の温度は摂氏25度である。半導体素子59の温度は摂氏37度以下になっている。したがって、金属部材67は優れた放熱性を示す。
以上説明したように、本実施の形態の光受信モジュールは、優れた放熱性を示す。また、光受信モジュールは、小型化に好適な構造を有する。金属部材の構造がシンプルであるので、金属部材を低コストで製造でき、また、光受信モジュールと金属部材との組み立ても複雑ではない。
金属部材は、第2および第3の部分に設けられた開口に替えて、第2および第3の部分の下辺から突出するフィンガ部を有することができる。フィンガ部は、光受信モジュールを基板に取り付けるために利用される。この光受信モジュールを搭載する基板は、フィンガ部を受け入れる開口を有する。フィンガ部が基板の開口に受け入れられた後に金属部材の第2および第3の部分の下辺が基板の主面に突き当たると、光受信モジュールが基板に位置決めされる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。例えば、金属部材は、本明細書に記載された特定の形態に限定されるものではない。光受信モジュールは金属製の放熱部材を備えている実施例を記述したけれども、放熱部材の材料は、金属に限定されるものではない。また、放熱部材の開口は、貫通孔に限定されるものでは無く、放熱部材に設けられた切り欠き等であってもよい。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1a、1b、1c、1d…光受信モジュール、3、3a…光受信サブアセンブリ、5…金属部材、5a、5b、5c…第1〜第3の部分、5d…搭載面、5e…貫通孔、7…半導体受光素子、9…増幅素子、11…ステム、11a…第1の面、11b…第2の面、11c…孔、11d…リード端子、11e…リード端子、15…レンズ、17…レンズ保持部材、19…スペーサ、19a…側壁部、19b…スライド面、20a、20b…溶接部、25…金属部材、25a、25b、25c…第1〜第3の部分、25e…貫通孔、28a、28b…固定具、30…金属部材、30a、30b、30c…第1〜第3の部分、30d…搭載面、30e、30f…面、30g、30h…エッジ、30j…延出部、30k…固定部、32a、32b…開口、40a、40b、42a、42b…固定具、41…光受信モジュール基板生産物、43…基板、43b、43d、43e、43f、43g…導電パターン、44a、44b…開口、45b、45e、45f…スルーホール、47b、47d、47e、47f、47g…リード端子
Claims (6)
- 半導体受光素子と、
前記半導体受光素子に電気的に接続された増幅素子と、
前記増幅素子を搭載するステムと、
前記ステムを搭載するための第1の部分、該第1の部分に接続される第2の部分、および該第1の部分に接続される第3の部分を有する放熱部材と
を備え、
前記放熱部材の前記第1の部分は、所定の面に沿って伸びる搭載面を有しており、
前記ステムは前記搭載面上に搭載されている、ことを特徴とする光受信モジュール。 - 前記ステムは、前記増幅素子に電気的に接続されたリード端子を有しており、
前記放熱部材の前記第1の部分は、該第1の部分を貫通する貫通孔を有しており、
前記放熱部材は、前記リード端子の側面と前記貫通孔の側面との間に間隔があるように前記ステムに位置決めされている、ことを特徴とする請求項1に記載された光受信モジュール。 - 前記放熱部材の前記第2および第3の部分の各々は、前記所定の面に沿って伸びる第1の面と、該所定の面に交差する別の所定面に沿って伸びる第2の面を有する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された光受信モジュール。
- 前記放熱部材は、前記第2および第3の部分の各々に設けられた開口を有する、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された光受信モジュール。
- 前記放熱部材の前記第1の部分は前記所定の面に沿って伸びる板状の部分を含み、
前記第2の部分および前記第3の部分の各々は、前記所定の面に交差する別の所定の面に沿って伸びる板状の部分を含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された光受信モジュール。 - 前記放熱部材は前記ステムに溶接されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された光受信モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003285353A JP2005057014A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 光受信モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003285353A Pending JP2005057014A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 光受信モジュール |
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-
2003
- 2003-08-01 JP JP2003285353A patent/JP2005057014A/ja active Pending
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