JP2005052803A - 製造ラインの内面洗浄方法とその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 オゾン水生成装置7から製造ライン1の上流側3に所定のオゾン供給濃度E1 のオゾン水2を供給し、製造ライン1をオゾン水2にて洗浄する。そして、製造ライン1の下流側4へ到達したオゾン水2のオゾン洗浄後濃度E2 を測定し、オゾン洗浄後濃度E2 が増加して所定値に達したことを検知すると、オゾン水2の供給を終了する。
【選択図】 図2
Description
従来の製造ラインの内面洗浄方法とその装置は、配管やタンク内の内壁面に発生した被膜や、付着した汚れに対して、硝酸とフッ化水素酸等の薬品を含む水溶液で洗浄するものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、上記オゾン水の上記オゾン供給濃度を、3mg/l乃至6mg/lに設定し、さらに、上記オゾン洗浄後濃度の上記所定値を、0.5 mg/l乃至1mg/lに設定した。
しかも、オゾン水を用いるので人体に有害となる虞れが無く、安全である。
オゾン水を、最も効率良く配管ラインを洗浄できる濃度に、保持することができるので、短時間で、しかも効果的に、洗浄作業を行え、至便である。
即ち、製造ライン1は、供給流路28から供給される原料を一旦貯蔵する原料タンク16と、その原料を加工して製品にする製品加工装置17と、製品を一旦貯蔵する製品タンク18と、製品をパックして出荷する商品にする製品パック装置19と、上記の原料タンク16・製品加工装置17・製品タンク18・製品パック装置19を連結する配管5と、を備える。
さらに、製品パック装置19にてパック時に不必要な物体を排出するための吐出配管23が、製品パック装置19内部あるいは近傍で、配管5に接続される。
また、製造ライン1の上流側3は、オゾン水2を供給するためのオゾン水供給機構11と、連通遮断自在とする第2切換手段V2 にて、連結されている。
第2切換手段V2 は、手動やソレノイド式等の第2バルブ22である。
そして、オゾン水供給流路8には、オゾン水生成装置7と第2切換手段V2 との間に於て、オゾン水2のオゾン供給濃度E1 を測定する供給側濃度測定手段9が、設けられている。
供給側濃度測定手段9は、オゾン水2のオゾン供給濃度E1 を測定するオゾン濃度計10と、オゾン濃度計10とオゾン水供給流路8とを連結する配管25と、から成る。
洗浄後濃度測定手段12は、オゾン水2のオゾン供給濃度E1 を測定するオゾン濃度計13と、オゾン濃度計13に接続された配管14と、配管14と上記下流側4とを連結遮断自在とするバルブ15と、から成る。
製品の原料が、供給流路28を通って製造ライン1に供給され、矢印20のように、原料タンク16,製品加工装置17,製品タンク18,製品パック装置19へと、配管5内を搬送されていき、商品となる。
そして、製品パック装置19にてパック時に不必要な物が、吐出配管23から矢印24のように排出される。
そして、オゾン水供給機構11で生成したオゾン供給濃度E1 のオゾン水2を、第2バルブ22(第2切換手段V2 )を介して、製造ライン1に流入させる。
このとき、供給側濃度測定手段9のオゾン濃度計10によって、オゾン供給濃度E1 を常時測定し、上記の所定値未満となると、供給側濃度測定手段9は警報等を発して知らせる。
オゾン供給濃度E1 が3mg/l未満となると、脱臭・脱色・除菌等の洗浄効果が十分に得られず、また、6mg/lを超えると、シール材や配管内面やタンク内面を早期に酸化させ(腐食させ)る虞れが著しく高まる。
そして、0.5 mg/l乃至1mg/lの所定値に達したら、オゾン水2による(脱臭・脱色・除菌の)洗浄は終了であり、洗浄後濃度測定手段12は警報等を発して、所定値に達したことを知らせる。
そして、第1バルブ21(第1切換手段V1 )を開(連結)状態にすれば、通常の製品の製造作業を行える状態となる。
そして、洗浄後濃度測定手段12から、両バルブ22,15へ、閉(遮断)状態にする信号を送信可能とし、かつ、洗浄後濃度測定手段12から、オゾン水供給機構11へ、運転終了信号を送信可能としてもよい。
しかも、オゾン水2のオゾン洗浄後濃度E2 を検知するので、洗浄終了後にもオゾン水2を製造ライン1に供給し続ける虞れがなく、洗浄作業の効率も良好である。
さらに、オゾン洗浄後濃度E2 の所定値を、0.5 mg/l乃至1mg/lに設定するので、オゾン水2内のオゾンが分解しなくなる時点で洗浄を終了でき、洗浄作業を余分に行うことがなくて済み、好都合である。
しかも、オゾン水2のオゾン洗浄後濃度E2 を検知するので、洗浄終了後にもオゾン水2を製造ライン1に供給し続ける虞れがなく、洗浄作業の効率が上昇する。
しかも、オゾン水2のオゾン洗浄後濃度E2 を検知するので、洗浄終了後にもオゾン水2を製造ライン1に供給し続ける虞れがなく、洗浄作業の効率が上昇する。
さらに、第1切換手段V1 と、第2切換手段V2 とを、選択的に開閉状態にするだけで、製造ライン1を、製造状態と洗浄状態とに容易に切り換えることができるので、便利であり、作業を迅速に行うことができる。
また、薬品による洗浄を行うと、薬品を完全に消滅させる作業が必要で二度手間となるが、(本発明の)オゾン水2による洗浄であれば、上記のような手間が掛からず、洗浄作業に時間を掛けずに済むので好都合である。
このように、本発明の洗浄方法とその装置により、効率よく洗浄できるので、定期的に洗浄する必要がある液体食品の製造ライン1や、製造する製品を切り換える時に洗浄する必要がある化粧品等の液体製品の製造ライン1に、最適である。
なお、製造ライン1が製品パック装置19を備えていないものもあり、製品タンク18内又は近傍にて配管5と接続した吐出配管23を通って、オゾン水2が吐出されるのもよい。
2 オゾン水
3 上流側
4 下流側
7 オゾン水生成装置
8 オゾン水供給流路
9 供給側濃度測定手段
12 洗浄後濃度測定手段
28 供給流路
E1 オゾン供給濃度
E2 オゾン洗浄後濃度
V1 第1切換手段
V2 第2切換手段
Claims (4)
- オゾン水生成装置(7)から製造ライン(1)の上流側(3)に所定のオゾン供給濃度(E1 )のオゾン水(2)を供給し、
上記製造ライン(1)を上記オゾン水(2)にて洗浄して、
上記製造ライン(1)の下流側(4)へ到達した上記オゾン水(2)のオゾン洗浄後濃度(E2 )を測定し、
該オゾン洗浄後濃度(E2 )が増加して所定値に達したことを検知すると、上記オゾン水(2)の供給を終了することを特徴とする製造ラインの内面洗浄方法。 - 上記オゾン水(2)の上記オゾン供給濃度(E1 )を、3mg/l乃至6mg/lに設定し、さらに、上記オゾン洗浄後濃度(E2 )の上記所定値を、0.5 mg/l乃至1mg/lに設定した請求項1記載の製造ラインの内面洗浄方法。
- 製造ライン(1)の上流側(3)に所定のオゾン供給濃度(E1 )のオゾン水(2)を供給するオゾン水生成装置(7)と、
上記オゾン供給濃度(E1 )を測定する供給側濃度測定手段(9)と、
上記製造ライン(1)の下流側(4)へ到達した上記オゾン水(2)のオゾン洗浄後濃度(E2 )を測定する洗浄後濃度測定手段(12)と、を備えたことを特徴とする製造ラインの内面洗浄装置。 - 製造ライン(1)の上流側(3)に所定のオゾン供給濃度(E1 )のオゾン水(2)を供給するオゾン水生成装置(7)と、
上記オゾン供給濃度(E1 )を測定する供給側濃度測定手段(9)と、
上記製造ライン(1)の上記上流側(3)と製造原料供給流路(28)とを連通遮断自在とする第1切換手段(V1 )と、
上記製造ライン(1)の上記上流側(3)と上記オゾン供給濃度(E1 )のオゾン水(2)を供給するオゾン水供給流路(8)とを連通遮断自在とする第2切換手段(V2 )と、
上記製造ライン(1)の下流側(4)へ到達した上記オゾン水(2)のオゾン洗浄後濃度(E2 )を測定する洗浄後濃度測定手段(12)と、を備え、
上記洗浄後濃度測定手段(12)によって上記オゾン洗浄後濃度(E2 )が増加して所定値に達したことを検知すると上記第2切換手段(V2 )にて上記オゾン水供給流路(8)を遮断するように構成したことを特徴とする製造ラインの内面洗浄装置。
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JP2003289185A JP2005052803A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 製造ラインの内面洗浄方法とその装置 |
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