JP2005052407A - 組立て式段ボール製棺 - Google Patents

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栄二 加藤
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【課題】 少人数で容易に組み立てることができ、強度や剛性が高く、断熱性・遮水性に優れ、軽量でコンパクトにまとめて保管でき緊急災害時などに特に有用な組立て式段ボール製棺を提供する。
【解決手段】 三方の各側端部に凹凸部が設けられている段ボール製の一対の第一側板1及び一対の第二側板2と、四周の各側端部に凹凸部が設けられている段ボール製の底板3と、第一側板1と底板3とを連結する第一帯状連結材4と、第二側板2と底板3とを連結する第二帯状連結材と、段ボール製の蓋板とを備えており、第一帯状連結材4及び第二帯状連結材が所定の位置に貼着されていて、各第一側板1は重ねた状態に第一帯状連結材4を介して底板3の外側の面又は内側の面側に折り畳まれており、各第二側板2は第二帯状連結材を介して底板3の各第一側板1と反対側の面側に折り畳まれている構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少人数で容易に組み立てることができ、強度や剛性が高く、断熱性・遮水性に優れ、軽量でコンパクトにまとめて保管でき緊急災害時などに特に有用な組立て式段ボール製棺に関するものである。
段ボール製棺は、各部材の加工が容易で木製の棺に比べ安価に製造でき、また段ボールは再生紙などから製造することもできるから森林資源の有効活用の観点からも広く注目されている。
また、木製の棺は解体したり組み立てたりすることが難しいため、通常は組み立てられた状態で保管されるので場所を取るため大変不便であるが、段ボール製棺は使用時まで折り畳んだ状態としておくことができるから保管や搬送が容易で緊急災害時用の棺として適しているのである。
しかしながら、従来の段ボール製棺は構成部品が多く組立てに多くの時間や労力を要し、また棺は遺体が安置される比較的大きな構造物であるから、組立てには多くの人員を配して各部材を押さえながら固定していく必要があるので、少人数では組み立てることが困難であった。
また、一般に段ボールは遮水性が低いため、遺体から出た体液等が外にしみ出すなどの問題が生じ易く、また遺体の腐敗を抑えるためドライアイス等が投入される場合には長時間低温状態を保つ必要があるが、従来の段ボールでは断熱性が充分ではなく、更に段ボール製棺は木製棺に比べて剛性や強度が低いという問題もある。
このような問題に対して、組立てを容易にし遮水性を向上させた紙製棺としては、両側壁、両妻板、底板よりなる棺箱及び蓋体が夫々複数の厚紙を積層することによって形成されており、かつこれ等の棺箱及び蓋体が夫々布地によって被覆されると共に、撥水、耐水或いは防水加工されていて、棺箱を構成する各部材が端縁に夫々突設した貼着片を介して相互に接合されている紙製棺がある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながらこの紙製棺は各部材が貼着片を介して予め接合されているから、各部材が一体となっているのでコンパクトにまとめることが難しく、また各部材は単に互いに側端部を当接させて組み立てるだけであるから剛性や強度が低いという欠点があった。
また、紙材料で形成されていて強度が高い棺桶としては、各側板の側部に楔形歯又は楔形溝が形成されていて各楔形歯を対応する楔形溝に嵌入結合させると共に、複数の横架の両端部にも楔形歯又は楔形溝が形成されていて各楔形歯を対応する楔形溝に嵌入結合させてその上に底板が設置される棺桶がある(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この棺桶は強度を高くするために様々な部品から構成されていて組立てが難しく、また単に積層紙によって構成されているだけで係合部等に何らの処理も施されていないから断熱性が低い上に、遺体から出た体液等が外にしみ出すなどの問題に対して何らの配慮もなされていない。
特開平10−295747号公報 特開2002−219150号公報
本発明は前記の問題に鑑み、コンパクトにまとめて保管することができ、少人数で容易に組み立てられ、強度や剛性が高く、断熱性・遮水性に優れた緊急災害時などに特に有用な組立て式段ボール製棺を提供することを課題とする。
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、段ボール製棺を構成する段ボール製棺本体と段ボール製の蓋板とのうち、コンパクトに折り畳んだり組み立てたりすることが難しい段ボール製棺本体を、三方の各側端部に凹凸部が設けられている段ボール製の一対の第一側板及び一対の第二側板と、四周の各側端部に凹凸部が設けられている段ボール製の底板と、第一側板と底板とを連結する第一連結材と、第二側板と底板とを連結する第二連結材とから構成すると共に、第一連結材及び第二連結材を所定の位置に貼着して第一側板と第二側板とのうち一方を底板の外側の面側に他方を底板の内側の面側に折り畳めば、厚みのある側板を底板に重ねた状態にして段ボール製棺本体をコンパクトに折り畳むことができ、また全ての側板が第一連結材及び第二連結材によって底板に連結された状態で折り畳まれているから各連結材に従って側板を底板上に立設させていくだけで誰にでも容易に組み立てることができ、更に各側板や底板の側端部に設けられた凹凸部を係合させていくことによって各構成部材を順次固定していくことができるから多くの人員を配して各部材を押さえながら組み立てる必要がなく少人数で容易に組み立てることができ、また各第一側板及び各第二側板の側端部に設けられた凹凸部を底板の側端部の凹凸部に係合させて各側板を底板の四周に立設させ且つ第一側板と第二側板との互いの側端部に設けられている凹凸部を係合させて組み立てれば、段ボール製棺本体の剛性や強度を大きく向上させることができ、更に第一側板,第二側板,底板及び蓋板を遮水性や断熱性の高い多層部材で構成させると共に各側板を底板に立設させた際に各側板と底板との段ボール製棺本体の側縁部の略全長に亘って第一連結材及び第二連結材が当接するようにすれば、遮水性や断熱性を著しく向上させることができることを究明して本発明を完成させたのである。
即ち本発明は、三方の各側端部に凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の各一対の第一側板及び第二側板と、四周の各側端部に凹凸部が設けられていて厚さが前記厚さt以上である略四角形状に形成された段ボール製の底板と、段ボール製の蓋板とから成り、各側端部に設けられている凹凸部は突出高さがtの凸部とその凸部に隣接して形成されている凹部とから形成されていて、各第一側板の側端部に設けられた凹凸部と底板の長手方向に平行な側端部の凹凸部とを係合させると共に各第二側板の側端部に設けられた凹凸部と底板の長手方向に直角な側端部の凹凸部とを係合させて各側板を底板の四周に立設させ且つ第一側板と第二側板との互いの側端部に設けられた凹凸部を係合させて直方体状に組立てられる段ボール製棺本体に前記蓋板が被着される段ボール製棺であって、
第一の態様では、各第一側板と底板とをそれぞれ連結していて各第一側板を底板に立設させた際に各第一側板と底板との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材が各第一側板及び底板の内側の面の端部に貼着されていて、一方の第一連結材は互いに係合する一方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されており、他方の第一連結材は互いに係合する他方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ少なくともt以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板と底板とをそれぞれ連結していて各第二側板を底板に立設させた際に各第二側板と底板との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材が各第二側板及び底板の外側の面の端部に貼着されていて、各第一側板は一方の第一側板を他方の第一側板に重ねた状態でそれぞれ第一連結材を介して底板の内側の面側に折り畳まれていると共に、各第二側板はそれぞれ第二連結材を介して底板の外側の面側に折り畳まれていて、
第二の態様では、各第一側板と底板とをそれぞれ連結していて各第一側板を底板に立設させた際に各第一側板と底板との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材が各第一側板及び底板の外側の面の端部に貼着されていて、一方の第一連結材は互いに係合する一方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板と底板とをそれぞれ連結していて各第二側板を底板に立設させた際に各第二側板と底板との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材が互いに係合する各第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ少なくともt以上離れた内側の面の中央寄りの位置から中央よりの部分が貼着されていて、各第一側板は一方の第一側板を他方の第一側板に重ねた状態でそれぞれ第一連結材を介して底板の外側の面側に折り畳まれていると共に、各第二側板はそれぞれ第二連結材を介して底板の内側の面側に折り畳まれていて、
両態様とも、各第一側板及び底板の互いに係合する側端部に設けられた凸部の先端面が同一平面をなしていると共に各第二側板及び底板の互いに係合する側端部に設けられた凸部の先端面が同一平面をなしており、各第一側板の凹凸部が設けられている三方の側端部のうち底板の側端部と係合しない二つの側端部に設けられた凸部の先端面と底板の長手方向に直角な両側端部に設けられた凸部の先端面とが同一平面をなしていると共に第二側板の凹凸部が設けられている三方の側端部のうち底板の側端部と係合しない二つの側端部に設けられた凸部の先端面と底板の長手方向に平行な両側端部に設けられた凸部の先端面とが同一平面をなしており、各側板が底板の四周に立設されると各側板の外側の面と底板の側端部の凸部の先端面とが同一平面となる構成であり、第一側板,第二側板,底板及び蓋板は、プラスチック製の波形中芯の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナーが接着されて成る断熱・遮水段ボールを中芯段ボール又は中芯紙製ハニカム部材の両面に接着させて形成された厚さが10〜35mm、燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgである多層部材から形成されている組立て式段ボール製棺である。
また、第一連結材及び第二連結材のうち少なくとも段ボール製棺本体の外側に貼着されている連結材が遮水性材料から成り段ボール製棺本体の内側に貼着されている連結材によって連結されている側板と底板の外側の面側に前記側板と底板との側縁部に跨って貼着される遮水性材料から成る底部目張り材を具備していると、遮水性を向上させることができて好ましく、組み立てられた際に互いに係合する第一側板と第二側板の外側の面側に第一側板と第二側板との側縁部に跨って貼着される側部目張り材を具備していると、遮水性・断熱性を向上させることができて好ましく、更にこの側部目張り材が遮水性材料から成ると、遮水性をより向上させることができて好ましく、組み立てられた際に互いに係合する第一側板と第二側板の外側の面側に第一側板と第二側板との側縁部に跨って貼着される断面形状がL字形の補強材を具備していたり、組み立てられた際に互いに係合する第一側板と底板の外側の面側及び第二側板と底板の外側の面側に第一側板と底板との側縁部及び第二側板と底板との側縁部にそれぞれ跨って貼着される断面形状がL字形の補強材を具備していたりすると、剛性や強度をより向上させることができて好ましいことも究明したのである。
更に、中芯段ボールが、複数の紙製段ボールが接着されて成る多層段ボールであると第一側板,第二側板及び底板の断熱性をより向上させることができて好ましいが、プラスチック製の波形中芯の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナーが接着されて成る遮水・断熱段ボールであると第一側板,第二側板及び底板の遮水性及び断熱性をより向上させることができてより好ましく、底板の長手方向の側端部に設けられている凹凸部の凹部の数が2〜5個であり底板の長手方向における凹部の長さの合計が底板の長手方向の全長の1/5〜1/3であると、段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させることができて好ましく、底板の外側の面に底板の長手方向に略等間隔で底板の長手方向に直角な方向に引き出された状態で使用される複数の取っ手が固着されていると、組み立てられた段ボール製棺本体を持ち上げて移動させるのが容易になり好ましく、組み立てられた際に開口部を形成する第一側板及び第二側板の側端部に飾りテープが貼着されていると、開口部に位置する第一側板及び第二側板の端面を覆って見栄えを良くすることができて好ましく、第一側板,第二側板,底板及び蓋板の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナーが撥水加工された板紙ライナーであると、各板紙ライナーが水分を吸収して段ボール製棺の外面にしわが寄ったりすることがなくて好ましく、第一側板,第二側板,底板及び蓋板の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナーに板紙ライナーよりステキヒトサイズ度が高い紙又はプラスチックフィルムから成る化粧シートが貼着されていると、段ボール製棺の意匠性及び遮水性を更に向上させることができて好ましいことも究明したのである。
また底板の外側の面に底板の長手方向と平行に貼着される2本以上の桟を具備していると、遺体が安置され大きな重量が加わる底板のたわみを防止することができて好ましく、蓋板が段ボール製棺本体の長手方向に直角に2以上に分割されて構成されていて各分割体に、組み立てられた段ボール製棺本体の各第一側板の内側の面に当接する係止部が設けられていると、段ボール製棺本体に被着した蓋板が第一側板側にずれ難くすることができて好ましく、第二側板側に被着される各分割体の係止部の一部が第二側板の内側の面に当接する係止部であると、蓋板を第二側板側にもずれ難くすることができて好ましいことも究明したのである。
本発明に係る組立て式段ボール製棺は、三方の各側端部に凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の各一対の第一側板及び第二側板と、四周の各側端部に凹凸部が設けられていて厚さが前記厚さt以上である略四角形状に形成された段ボール製の底板と、段ボール製の蓋板とから成り、各側端部に設けられている凹凸部は突出高さがtの凸部とその凸部に隣接して形成されている凹部とから形成されていて、各第一側板の側端部に設けられた凹凸部と底板の長手方向に平行な側端部の凹凸部とを係合させると共に各第二側板の側端部に設けられた凹凸部と底板の長手方向に直角な側端部の凹凸部とを係合させて各側板を底板の四周に立設させ且つ第一側板と第二側板との互いの側端部に設けられた凹凸部を係合させて直方体状に組立てられる段ボール製棺本体に前記蓋板が被着される段ボール製棺であるから、各側板や底板の側端部に設けられた凹凸部を係合させていくことによって各構成部材を順次固定していくことができるので、多くの人員を配して各構成部材を押さえながら組み立てる必要がなく少人数で容易に組み立てることができ、また各第一側板及び各第二側板の側端部に設けられた凹凸部を底板の側端部の凹凸部に係合させて各側板を底板の四周に立設させ且つ第一側板と第二側板との互いの側端部に設けられている凹凸部を係合させて組み立てられるので、段ボール製棺本体の剛性や強度を大きく向上させることができるのである。
また、各第一側板及び底板の互いに係合する側端部に設けられた凸部の先端面が同一平面をなしていると共に各第二側板及び底板の互いに係合する側端部に設けられた凸部の先端面が同一平面をなしており、各第一側板の凹凸部が設けられている三方の側端部のうち底板の側端部と係合しない二つの側端部に設けられた凸部の先端面と底板の長手方向に直角な両側端部に設けられた凸部の先端面とが同一平面をなしていると共に第二側板の凹凸部が設けられている三方の側端部のうち底板の側端部と係合しない二つの側端部に設けられた凸部の先端面と底板の長手方向に平行な両側端部に設けられた凸部の先端面とが同一平面をなしており、各側板が底板の四周に立設されると各側板の外側の面と底板の側端部の凸部の先端面とが同一平面となる構成であるから、組立て前の状態では底板の凸部の先端部をつないで形成される四角形内から第一側板や第二側板の凸部の先端面が突出した状態にならないのでコンパクトに折り畳んだ状態にすることができると共に組立て後では良好な外観を呈するのである。
更に、第一側板,第二側板,底板及び蓋板は、プラスチック製の波形中芯の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナーが接着されて成る断熱・遮水段ボールを中芯段ボール又は中芯紙製ハニカム部材の両面に接着させて形成された厚さが10〜35mm、燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgである多層部材から形成されているから、プラスチック性の波形中芯によって優れた遮水性が得られる上に段ボールが幾層にも重ねられているから断熱性を著しく向上させることができるばかりでなく強度や剛性も高く、しかも遺体と一緒に焼却した際に燃焼カロリーが低いので焼却釜を損傷させることもないのである。
更に、第一の態様では、各第一側板と底板とをそれぞれ連結していて各第一側板を底板に立設させた際に各第一側板と底板との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材が各第一側板及び底板の内側の面の端部に貼着されていて、一方の第一連結材は互いに係合する一方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されており、他方の第一連結材は互いに係合する他方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ少なくともt以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板と底板とをそれぞれ連結していて各第二側板を底板に立設させた際に各第二側板と底板との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材が各第二側板及び底板の外側の面の端部に貼着されていて、各第一側板は一方の第一側板を他方の第一側板に重ねた状態でそれぞれ第一連結材を介して底板の内側の面側に折り畳まれていると共に、各第二側板はそれぞれ第二連結材を介して底板の外側の面側に折り畳まれていて、
第二の態様では、各第一側板と底板とをそれぞれ連結していて各第一側板を底板に立設させた際に各第一側板と底板との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材が各第一側板及び底板の外側の面の端部に貼着されていて、一方の第一連結材は互いに係合する一方の第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板と底板とをそれぞれ連結していて各第二側板を底板に立設させた際に各第二側板と底板との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材が互いに係合する各第一側板及び底板のそれぞれの側端部の凸部の先端面から略等距離で且つ少なくともt以上離れた内側の面の中央寄りの位置から中央よりの部分が貼着されていて、各第一側板は一方の第一側板を他方の第一側板に重ねた状態でそれぞれ第一連結材を介して底板の外側の面側に折り畳まれていると共に、各第二側板はそれぞれ第二連結材を介して底板の内側の面側に折り畳まれているから、
第一連結材及び第二連結材を所定の位置に貼着して第一側板と第二側板とのうち一方が底板の外側の面側に他方が底板の内側の面側に折り畳まれているので、側板を底板に重ねた状態にして段ボール製棺本体をコンパクトに折り畳むことができ、また全ての側板が第一連結材及び第二連結材によって底板に連結された状態で折り畳まれているから、各連結材に従って側板を底板上に立設させていくだけで誰にでも容易に組み立てることができるのである。
また第一連結材及び第二連結材のうち少なくとも段ボール製棺本体の外側に貼着されている連結材が遮水性材料から成り段ボール製棺本体の内側に貼着されている連結材によって連結されている側板と底板の外側の面側に前記側板と底板との側縁部に跨って貼着される遮水性材料から成る底部目張り材を具備していると、底板と各側板との間の全ての継ぎ目を遮水することができ、また組み立てられた際に互いに係合する第一側板と第二側板の外側の面側に第一側板と第二側板との側縁部に跨って側部目張り材が貼着されていると、段ボール製棺本体の全ての継ぎ目を塞ぐことができるので断熱性をより向上させることができ、更に側部目張り材が遮水性材料から成ると、段ボール製棺本体の遮水性をより向上させることができ、前記底部目張り材と側部目張り材とを共に具備していると段ボール製棺本体の外側の面に段ボールの端面が露出しなくなるので段ボール製棺本体の外観を向上させることができ、また断面形状がL字形の補強材が、組み立てられた際に互いに係合する第一側板と第二側板の外側の面側に第一側板と第二側板との側縁部に跨って貼着されていたり、組み立てられた際に互いに係合する第一側板と底板の外側の面側及び第二側板と底板の外側の面側に第一側板と底板との側縁部及び第二側板と底板との側縁部にそれぞれ跨って貼着されていたりすると、段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させることができるのである。
更に、中芯段ボールが、複数の紙製段ボールが接着されて成る多層段ボールであると第一側板,第二側板及び底板の断熱性をより向上させることができて好ましいが、プラスチック製の波形中芯の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナーが接着されて成る遮水・断熱段ボールであると第一側板,第二側板及び底板の遮水性及び断熱性をより向上させることができ、底板の長手方向の側端部に設けられている凹凸部の凹部の数が2〜5個であり底板の長手方向における凹部の長さの合計が底板の長手方向の全長の1/5〜1/3であると、底板に設けられた凹部の割合が小さいので結果的に凸部の割合が大きくなりその凸部に重量の大きい第一側板を載置させることによって段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させることができ、底板の外側の面に底板の長手方向に略等間隔で底板の長手方向に直角な方向に引き出された状態で使用される複数の取っ手が固着されていると、遺体が安置され大きな重量が加わる底板に取っ手が付けられているから段ボール製棺本体を持ち上げて移動させる際に底が抜けるなどの不具合を起こり難くすることができ、組み立てられた際に開口部を形成する第一側板及び第二側板の側端部に飾りテープが貼着されていると、開口部に位置する第一側板及び第二側板の端面を覆って見栄えを良くすることができると共に端面から水等が入ることを防止でき、第一側板,第二側板,底板及び蓋板の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナーが撥水加工された板紙ライナーであると、各板紙ライナーが水分を吸収して段ボール製棺の外面にしわが寄ったりすることがなく、第一側板,第二側板,底板及び蓋板の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナーに板紙ライナーよりステキヒトサイズ度が高い紙又はプラスチックフィルムから成る化粧シートが貼着されていると、段ボール製棺の意匠性及び遮水性を更に向上させることができるのである。
また、底板の外側の面に底板の長手方向と平行に貼着される2本以上の桟を具備していると、遺体が安置され大きな重量が加わる底板のたわみを防止することができ、蓋板が段ボール製棺本体の長手方向に直角に2以上に分割されて構成されていて、各分割体に組み立てられた段ボール製棺本体の各第一側板の内側の面に当接する係止部が設けられていると、段ボール製棺本体に被着した蓋板を第一側板側にずれ難くすることができると共に蓋板が2以上に分割されているからよりコンパクトにまとめて収納することができ、第二側板側に被着される各分割体の係止部の一部が第二側板の内側の面に当接する係止部であると、段ボール製棺本体に被着した蓋板を第一側板側だけでなく第二側板側にもずれ難くすることができるのである。
以下、図面を用いて本発明に係る組立て式段ボール製棺について詳細に説明する。
図1は本発明に係る組立て式段ボール製棺の1実施例の斜視図、図2は図1における段ボール製棺を段ボール製棺本体と蓋板とに分けた状態を示す斜視図、図3は図2における段ボール製棺本体の第一連結材及び第二連結材の貼着位置を示す斜視図、図4は図1における段ボール製棺の正面拡大図、図5は図1における段ボール製棺を組み立てた状態を示す斜視図、図6は本発明に係る組立て式段ボール製棺の他の実施例の斜視図、図7は図6における段ボール製棺を段ボール製棺本体と蓋板とに分けた状態を示す斜視図、図8は図7における段ボール製棺本体の第一連結材及び第二連結材の貼着位置を示す斜視図、図9は図6における段ボール製棺の正面拡大図、図10は図6における段ボール製棺を組み立てた状態を示す斜視図、図11は図10における段ボール製棺に補強材等が貼着された状態を示す斜視図、図12は本発明に係る組立て式段ボール製棺に使用される多層部材の1実施例を示す拡大図である。
図面中、1は三方の各側端部1aに凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の一対の第一側板である。この第一側板1はその側端部1aに設けられた凹凸部と後述する底板3の長手方向に平行な側端部3aの凹凸部とを係合させて立設される。
2は三方の各側端部2aに凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の一対の第二側板であり、この第二側板2もその側端部2aに設けられた凹凸部と後述する底板3の長手方向に直角な側端部3aの凹凸部とを係合させて立設される。また前記第一側板1及び第二側板2は、段ボール製棺本体の剛性や強度をバランス良く保つために、同一の厚さとなっている。
3は四周の各側端部3aに凹凸部が設けられていて厚さが第一側板1及び第二側板2の厚さt以上である略四角形状に形成された段ボール製の底板であり、この底板3は図6〜11の如く第一側板1や第二側板2と同一の厚さの段ボールから成形されていてもよいが、段ボール製棺本体内に遺体を安置した際にこの底板3に最も大きな荷重が加わるから、図1〜5の如く第一側板1や第二側板2より厚い段ボールから成形されていてもよい。
また図1〜5の如く、底板3の厚さが第一側板1及び第二側板2の厚さtより厚い場合には、底板3の側端部3aの凹凸部の深さ即ち凹凸部の突出厚さがtとなるように設けられていてもよいが、第一側板1及び第二側板2の側端部1a,2aの凹凸部を底板3の側端部3aの凹凸部に係合させる際に充分な余裕をもたせて係合させ易くするために、底板3の側端部3aの凹凸部の深さがt以上となるように凹凸部が設けられていてもよい。
更に、底板3の長手方向の側端部3aに設けられている凹凸部の凹部の数が2〜5個であり、底板3の長手方向における凹部の長さの合計が底板3の長手方向の全長の1/5〜1/3であると、底板3に設けられた凹部の割合が小さいので結果的に凸部の割合が大きくなりその凸部に重量の大きい第一側板1を載置させることによって段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させることができて好ましいのである。
4は各第一側板1と底板3とをそれぞれ連結している一対の第一連結材である。第一の態様では、図5の如く第一連結材4は各第一側板1を底板3に立設させた際に各第一側板1と底板3との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接するように、各第一側板1及び底板3の内側の面1b,3bの端部に貼着されていて、更に図4に示すように一方の第一連結材4は互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから略等距離で且つ1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されており、他方の第一連結材4は互いに係合する他方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから略等距離で且つ少なくともt以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されている。
また第二の態様では、図10の如く第一連結材4は各第一側板1を底板3に立設させた際に各第一側板1と底板3との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接するように、各第一側板1及び底板3の外側の面1c,3cの端部に貼着されていて、更に図9の如く一方の第一連結材4は互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから略等距離で且つ0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されている。
5は各第二側板2と底板3とをそれぞれ連結している一対の第二連結材である。第一の態様では、図5に示すように第二連結材5は各第二側板2を底板3に立設させた際に各第二側板2と底板3との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接するように、各第二側板2及び底板3の外側の面2c,3cの端部に貼着されている。
また第二の態様では図10の如く第二連結材5は各第二側板2を底板3に立設させた際に各第二側板2と底板3との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接するように、互いに係合する各第一側板2及び底板3のそれぞれの側端部2a,3aの凸部の先端面2d,3dから略等距離で且つ少なくともt以上離れた内側の面2b,3bの中央寄りの位置から中央よりの部分が貼着されている。
6は第一連結材4及び第二連結材5のうち段ボール製棺本体の内側に貼着されている連結材4又は5によって連結されている側板1又は2と底板3の外側の面1c又は2c,3c側に前記側板1又は2と底板3との側縁部に跨って貼着される遮水性材料から成る底部目張り材である。また第一連結材4及び第二連結材5のうち少なくとも段ボール製棺本体の外側に貼着されている連結材4又は5が遮水性材料から成り、この底部目張り材6が貼着されていると、底板3と各側板1及び2との間の全ての継ぎ目を遮水することができて好ましい。
7は組み立てられた際に互いに係合する第一側板1と第二側板2の外側の面1c,2c側に第一側板1と第二側板2との側縁部に跨って貼着されたり、組み立てられた際に互いに係合する第一側板1と底板3の外側の面1c,3c側及び第二側板2と底板3の外側の面2c,3c側に第一側板1と底板3との側縁部及び第二側板2と底板3との側縁部にそれぞれ跨って貼着される断面形状がL字形の補強材であり、この補強材7を貼着すれば、段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させることができて好ましいのである。なおこの補強材7としては、プラスチックを含有する硬質紙、木材、パーティクルボード等が好ましく利用できる。
8は底板3の外側の面3cに底板3の長手方向に略等間隔で固着され、底板3の長手方向に直角な方向に引き出された状態で使用される複数の取っ手であり、この取っ手8が設けられていると、遺体が安置され大きな荷重が加わる底板3に取っ手8が付けられているから段ボール製棺本体を持ち上げて移動させる際に底が抜けるなどの不具合が起こり難くて好ましい。なお遺体が安置され大きな荷重が加わる底板3のたわみを防止する対策としては、2本以上の段ボールや板紙や木材等から成る桟を底板3の外側の面3cに底板3の長手方向と平行に貼着させれば良く、更にこの桟が底板3の長手方向の長さの0.5〜1倍の長さを有する桟であると底板3のたわみ防止効果が高くまた段ボール製棺を安定した状態で載置できて好ましい。
9は組み立てられた際に開口部を形成する第一側板1及び第二側板2の側端部1a,2aに貼着されている飾りテープである。この飾りテープ9が段ボール製棺本体の開口部全体を覆うように貼着されていると、開口部に位置する段ボールの端面を覆って見栄えを良くすることができると共に端面から水等が入ることを防止できて好ましい。
10は段ボール製の蓋板であり様々な形状のものが利用できるが、この蓋板10が段ボール製棺本体の長手方向に直角に2以上に分割されて構成されていて、各分割体10aに組み立てられた段ボール製棺本体の各第一側板1の内側の面1b,1bに当接する係止部10bが設けられていると、段ボール製棺本体に被着した蓋板10を第一側板1側にずれ難くすることができると共に蓋板10が2以上に分割されているからよりコンパクトにまとめて収納することができて好ましく、更に第二側板2側に被着される各分割体10aの係止部10bの一部が第二側板2の内側の面2bに当接する係止部10bであると、段ボール製棺本体に被着した蓋板10を第一側板1側だけでなく第二側板2側にもずれ難くすることができて好ましい。
11はプラスチック製の波形中芯11aaの両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナー11abが接着されて成る断熱・遮水段ボール11aを中芯段ボール11b又は中芯紙製ハニカム部材の両面に接着させて形成された厚さが10〜35mm、燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgである多層部材である。本発明に係る組立て式段ボール製棺を構成する第一側板1,第二側板2,底板3及び蓋板10はこの多層部材11から形成されており、多層構造となっているから断熱性に優れており、また厚さが10〜35mmであるから強度や剛性も高く、更に燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgであるから、遺体を焼却するする際に高温になり過ぎて焼却釜を傷めることがないのである。
また中芯段ボール11bは、図11に示すように複数の紙製段ボールが接着されて成る多層段ボールであれば断熱性をより向上させることができるが、プラスチック製の波形中芯11aaの両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナー11abが接着されて成る断熱・遮水段ボール11aであると、第一側板1,第二側板2及び底板3の遮水性及び断熱性をより向上させることができて好ましいのである。
更に波形中芯11aaの両面に接着される板紙ライナー11abは、ステキヒトサイズ度が500秒以上であるから充分に水分を通し難いが、過酷な条件下では波形中芯11aaの両面に接着される板紙ライナー11abが水分を吸収してしわが寄る場合が考えられるので、特に段ボール製棺を構成する第一側板1,第二側板2,底板3及び蓋板10の各外側の面1c,2c,3c,10cにしわが寄ると意匠性が著しく損なわれるから、前記第一側板1,第二側板2,底板3及び蓋板10の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナー11abにワックスを塗布するなどの撥水加工がなされているとしわが寄り難くすることができて好ましい。また第一側板1,第二側板2,底板3及び蓋板10の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナー11abに板紙ライナー11abよりステキヒトサイズ度が高い紙又はプラスチックフィルムから成る化粧シートが貼着されていると、段ボール製棺の意匠性及び遮水性を更に向上させることができて好ましい。
12は組み立てられた際に互いに係合する第一側板1と第二側板2の外側の面1c,2c側に第一側板1と第二側板2との側縁部に跨って貼着される側部目張り材であり、この側部目張り材12を貼着すれば、段ボール製棺本体の全ての継ぎ目を塞ぐことができるので外観を向上させることができて好ましく、また側部目張り材12が遮水性材料から成ると、段ボール製棺本体の遮水性をより向上させることができて好ましいのである。
本発明に係る組立て式段ボール製棺では、段ボール製棺本体を構成する第一側板1,第二側板2及び底板3の各側端部1a,2a,3aに設けられている凹凸部は突出高さがtの凸部とその凸部に隣接して形成されている凹部とから形成されていて、実際に段ボール製棺本体を組み立てる際には、各第一側板1の側端部1aに設けられた凹凸部と底板3の長手方向に平行な側端部3aの凹凸部とを係合させると共に各第二側板2の側端部2aに設けられた凹凸部と底板3の長手方向に直角な側端部3aの凹凸部とを係合させて各側板1,2を底板3の四周に立設させ且つ第一側板1と第二側板2との互いの側端部1a,2aに設けられた凹凸部を係合させて直方体状に組立てられるのである。また底板3の側端部3aに設けられた凸部の突出高さは、底板3の厚さに関係なく第一側板1及び第二側板2の厚さと同じtであるから、図5及び図10の如く各側板1,2を底板3の四周に立設させた際に、各側板1,2の外側の面1c,2cと底板3の側端部3aの凸部の先端面3dとが同一平面となるように係合されるのである。
また、段ボール製棺を構成する段ボール製棺本体と段ボール製の蓋板10のうち、組み立てたりコンパクトに折り畳んだりすることが難しい段ボール製棺本体に、各第一側板1と底板3とをそれぞれ連結している第一連結材4と、各第二側板2と底板3とをそれぞれ連結している第二連結材5とが設けられているから、これらに従って第一側板1や第二側板2に設けられた凹凸部を底板3に設けられた凹凸部とを係合させて立設させていけば誰にでも簡単に段ボール製棺本体を組み立てることができるのである。
更に段ボール製棺本体は、コンパクトに折り畳んでまとめることができるように、各第一側板1と各第二側板2とを底板3の内側の面3b側と外側の面3c側とにそれぞれ振り分けて折り畳まれている。このような折り方をするために、段ボール製棺本体は、図3に示すように第一連結材4を第一側板1と底板3との各内側の面1b,3bに貼着させると共に第二連結材5を第二側板2と底板3との各外側の面2c,3cに貼着させるか、図8に示すように第二連結材5を第二側板2と底板3との各内側の面2b,3bに貼着させると共に第一連結材4を第一側板1と底板3との各外側の面1c,3cに貼着させて、第一側板1と第二側板2とのうち一方が底板3の内側の面3b側にのみ折り畳むことができるようになっていると共に第一側板1と第二側板2とのうち他方が底板3の外側の面3c側にのみ折り畳むことができるようになっているのである。
また、段ボール製棺本体は、上述のように折り畳むことができる方向が異なる第一側板1と第二側板2との互いの側端部1a,2aに設けられた凹凸部を係合させて組み立てられるから、係合部がはずれ難く強固な段ボール製棺本体となるのである。
更に段ボール製棺本体は、第一側板1を底板3の内側の面3b側や外側の面3c側に重ねて折り畳むことができるように、第一連結材4の貼着位置に工夫がなされている。即ち、第一連結材4の貼着位置に工夫がなされていないと、第一側板1は充分な厚みがあるために折り畳むと紙のように重ねることができず、先に折り畳んだ第一側板1の先端に後から折り畳んだ第一側板1がもたれかかるように当接することになるため、後から折り畳んだ第一側板1が底板3に対して傾斜した状態になって嵩高な状態になる。
そこで段ボール製棺本体は、第一の態様の場合には、一方の第一連結材4は互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分を貼着して第一側板1及び底板3に完全に貼着させていないので、図4に示す上側の第一側板1のように第一側板1が底板3から浮いた状態で底板3と平行になるように維持させることができるから、先に折り畳んだ他方の第一側板1に一方の第一側板1を重ねるようにして折り畳むことができるのである。
更に第二の態様においても、一方の第一連結材4は互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分を貼着して第一側板1及び底板3に完全に貼着させていないので、図9に示す下側の第一側板1のように第一側板1が底板3から浮いた状態で底板3と平行になるように維持させることができるから、先に折り畳んだ他方の第一側板1に一方の第一側板1を重ねるようにして折り畳むことができる。
なお、本発明に係る組立て式段ボール製棺を小動物等の愛玩動物用棺として使用する際には、立方体に近い形状となる場合があり、その際には第二側板2についても重ねて折り畳むことができようにする必要があるが、第二側板2が折り畳まれる方向に応じて第二連結材5を前記の第一連結材4のように貼着すれば、第二側板2についても同様に重ねて折り畳むことができるのである。
即ち、第一の態様において、一方の第二側板2を他方の第二側板2に重ねた状態で折り畳むには、一方の第二連結材5を互いに係合する一方の第二側板2及び底板3のそれぞれの側端部2a,3aの凸部の先端面2d,3dから0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分を貼着させれば、第二側板2を底板3から浮かせた状態にして底板3と平行になるように維持させることができるから、先に折り畳んだ他方の第二側板2に一方の第二側板2を重ねるようにして折り畳むことができるのである。また、第二の態様においても、一方の第二側板2を他方の第二側板2に重ねた状態で折り畳むには、一方の第二連結材5は互いに係合する一方の第二側板2及び底板3のそれぞれの側端部2a,3aの凸部の先端面2d,3dから1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分を貼着させれば、第二側板2を底板3から浮かせた状態にして底板3と平行になるように維持させることができるから、先に折り畳んだ他方の第二側板2に一方の第二側板2を重ねるようにして折り畳むことができるのである。
また段ボール製棺本体は、図4及び図9に示すように、各第一側板1及び底板3の互いに係合する側端部1a,3aに設けられた凸部の先端面1d,3dが同一平面をなしていると共に各第二側板2及び底板3の互いに係合する側端部2a,3aに設けられた凸部の先端面2d,3dが同一平面をなしており、更に各第一側板1の凹凸部が設けられている三方の側端部1aのうち底板3の側端部3aと係合しない二つの側端部1aに設けられた凸部の先端面1dと底板3の長手方向に直角な両側端部3aに設けられた凸部の先端面3dとが同一平面をなしていると共に第二側板2の凹凸部が設けられている三方の側端部2aのうち底板3の側端部3aと係合しない二つの側端部2aに設けられた凸部の先端面2dと底板3の長手方向に平行な両側端部3aに設けられた凸部の先端面3dとが同一平面をなしている。
このように第一側板1及び第二側板2の側端部1a,2aに設けられた凸部の先端面1d,2dが底板3の四周の側端部3aに設けられた凸部の先端面3dと各々同一平面となるように折り畳まれるので、底板3の凸部の先端部をつないで形成される四角形内から第一側板1や第二側板2の凸部の先端面1d,2dが突出した状態にならないからコンパクトに折り畳むことができるが、このように折り畳むためには第一連結材4及び第二連結材5の貼着位置を更に工夫する必要がある。そこで段ボール製棺本体は、第一の態様の場合には、一方の第一連結材4は第一側板1と底板3との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接するように第一側板1及び底板3の内側の面1b,3bの端部に貼着されるものであるから互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから略等距離で且つ1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されているので、図4に示す右側の第一連結材4が第一側板1と底板3との間で略上下対称の形になるから、図4に示す上側の第一側板1を底板3から浮かせた状態にしても第一側板1と底板3の凸部の先端面1d,3dは常に同一平面となる。
また第二の態様においても、一方の第一連結材4は第一側板1と底板3との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接するように第一側板1及び底板3の外側の面1c,3cの端部に貼着されるものであるから、互いに係合する一方の第一側板1及び底板3のそれぞれの側端部1a,3aの凸部の先端面1d,3dから略等距離で且つ0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されているので、図9に示す右側の第一連結材4が第一側板1と底板3との間で略上下対称の形になるから、第一側板1を底板3から浮かせた状態にしても図9に示す下側の第一側板1のように第一側板1と底板3の凸部の先端面1d,3dは常に同一平面となるのである。
このような構成を有する本発明に係る組立て式段ボール製棺としては、図1に示すような態様があり、この態様は上記の第一の態様に対応した態様であるから、各第一側板1が底板3の内側の面3b側に折り畳まれていて、各第二側板2が底板3の外側の面3c側に折り畳まれている。また段ボール製棺本体の長手方向に直角に2つに分割された蓋板10が、第二側板2に下方側から重ねられている。
また図2に示すように、蓋板10を構成する各分割体10aには、組み立てられた段ボール製棺本体の各第一側板1の内側の面1b,1b及び第二側板2の内側の面2bに当接する係止部10bが段ボール製棺本体の長手方向に平行にそれぞれ2本ずつ設けられて、各分割体10aが第二側板2に下方側から重ねられて図1の如くコンパクトにまとめられた際に、各分割体10aに設けられた係止部10bは第二側板2と重ならないような長さになっているので、図2に示すような第二側板2,2間にできる隙間に分割体10aを挿入することができ、また各係止部10bの厚さも第一側板1及び第二側板2の厚さtと略同じ厚さになっているので、各分割体10aを第二側板2に下方側から重ねても図4の正面図の如く嵩高になることがないのである。
この図1に示す態様の段ボール製棺を組み立てるには、先ず図2の如く分割体10aを取り外して、残った段ボール製棺本体の第一側板1を第一連結材4に従って90度回転させて第一側板1及び底板3の側端部1a,3aの凹凸部同士を係合させながら底板3の端部に立設させ、次に第二側板2を第二連結材5に従って270度回転させながら、第二側板2の三方の側端部2aの凹凸部を各第一側板1の側端部1aの凹凸部及び底板3の側端部3aの凹凸部に係合させて底板3に立設させることによって、図5に示すように段ボール製棺本体が組み立てられるのである。なお、第二側板2を先に立設しない理由は、第二側板2を先に底板3の内側の面3b側に270度回転させると、底板3の内側の面3b側に折り畳まれている第一側板1が邪魔になり、第二側板2を底板3上に完全に立設できないからである。
更に、図5に示すように、蓋板10を構成する分割体10aを、係止部10bが第二側板2の内側の面2bに当接するように段ボール製棺本体に被着すればよいのである。
また本発明に係る組立て式段ボール製棺の他の態様としては、図6に示すような態様があり、この態様は前記第二の態様に対応した態様であるから、各第一側板1が底板3の外側の面3c側に折り畳まれていて、各第二側板2が底板3の内側の面3b側に折り畳まれている。また底板3は第一側板1及び第二側板2と同じ厚さで、第一側板1と第二側板2とが略同程度の大きさとなっている。更に段ボール製棺本体の長手方向に直角に2つに分割された蓋板10が、第二側板2に上方側から重ねられている。
また図6に示すように、蓋板10を構成する各分割体10aには、端縁部と中央部とにそれぞれ段ボール製棺本体の長手方向に直角となる係止部10bが設けられていて、両係止部10b,10bは分割体10aが段ボール製棺本体に被着された際に各第一側板1の内側の面1b,1bにそれぞれ当接するように設けられていて、端縁部に位置する係止部10bは更に第二側板2の内側の面2bに当接するように設けられている。また、各分割体10aが第二側板1の上側に重ねられた際に、各分割体10aに設けられた係止部10bは第二側板2と重ならないような位置に設けられていて、各係止部10bの厚さも第一側板1及び第二側板2の厚さtと略同じ厚さになっているので、図6のように対向する第二側板2,2間にできる隙間に分割体10aを挿入するようにして各分割体10aを第二側板2の下側に重ねることができるから、蓋板10を重ねても図9の正面図の如く嵩高になることがなく、コンパクトにまとめられるのである。なお分割体10aの中央部に設けられた係止部10bが図6に示すように第二側板2に略当接するような位置に設けられていると、分割体10aが段ボール製棺本体に或る程度固定された状態で重ねられるから好ましいのである。
この図6に示す態様の段ボール箱を組み立てるには、先ず図7の如く各分割体10aを段ボール製棺本体から取り外して、第二側板2を第二連結材5に従って90度回転させて第二側板2及び底板3の側端部2a,3aの凹凸部同士を係合させながら底板3に立設させ、次に第一側板1を第一連結材4に従って270度回転させながら、第一側板1の三方の側端部1aの凹凸部を各第二側板2の側端部2a及び底板3の側端部3aの凹凸部に係合させ底板3に立設させることによって、図10のように組み立てられるのである。
また図10に示すように、蓋板10を構成する分割体10aは、係止部10bが第二側板2の内側の面2bに当接するように段ボール製棺本体に被着すればよいのである。
なお、図1に示す態様のように、第一側板1を90度回転させ第二側板2を270度回転させれば、第二側板2に比べて大きい第一側板1をあまり回転させることなく組み立てられるから組立てが容易となるが、本発明に係る組立て式段ボール製棺を小動物等の愛玩動物用棺として使用する際には、立方体に近い形状となる場合があり第一側板1と第二側板2とが略同程度の大きさとなるから、第二側板2に比べて大きい第一側板1を270度回転させ、第二側板2を90度回転させて組み立てるような構造であってもよい。また、本発明に係る組立て式段ボール製棺に遺体を安置する場合には、その重量の殆どが底板3に加わり底板3が下方に凸状にたわみ易くなる。その際に第一連結材4は図1の態様のように内側に貼着するよりも図6の態様のように外側に貼着した方が、底板3のたわみを抑える効果が大きくて好ましい。
また図10に示すように、段ボール製棺本体を組み立てた後に、段ボール製棺本体の内側に貼着されている第二連結材5によって連結されている第二側板2と底板3の外側の面2c,3c側に第二側板2と底板3との側縁部に跨って遮水性材料から成る底部目張り材6が貼着され、更に第一側板1と第二側板2の外側の面1c,2c側に第一側板1と第二側板2との側縁部に跨って側部目張り材12が貼着されていると、段ボール製棺本体の全ての継ぎ目が完全に遮水されて好ましいばかりでなく、段ボール製棺本体の外面の段ボールの端面が露出しないので外観が著しく向上するのである。
更に図11に示すように、段ボール製棺本体の剛性や強度をより向上させるために段ボール製棺本体の全ての継ぎ目に補強材7を貼着したり、外観を向上させるために組み立てられた際に開口部を形成する第一側板1及び第二側板2の側端部1a,2aに飾りテープ9が予め貼着されていたり、段ボール製棺を持ち上げて移動させる際に底が抜けるなどの不具合を起こり難くするために、底板3の外側の面2cに複数の取っ手8が固着されていたりするとより良いのである。
また分割体10aに各第一側板1の内側の面1b,1bにそれぞれ当接するように係止部10bが設けられていると、図11に示すように段ボール製棺本体の長手方向の中央部側に容易にスライドさせることができるのである。
本発明に係る組立て式段ボール製棺の1実施例の斜視図である。 図1における段ボール製棺を段ボール製棺本体と蓋板とに分けた状態を示す斜視図である。 図2における段ボール製棺本体の第一連結材及び第二連結材の貼着位置を示す斜視図である。 図1における段ボール製棺の正面拡大図である。 図1における段ボール製棺を組み立てた状態を示す斜視図である。 本発明に係る組立て式段ボール製棺の他の実施例の斜視図である。 図6における段ボール製棺を段ボール製棺本体と蓋板とに分けた状態を示す斜視図である。 図7における段ボール製棺本体の第一連結材及び第二連結材の貼着位置を示す斜視図である。 図6における段ボール製棺の正面拡大図である。 図6における段ボール製棺を組み立てた状態を示す斜視図である。 図10における段ボール製棺に補強材等が貼着された状態を示す斜視図である。 本発明に係る組立て式段ボール製棺に使用される多層部材の1実施例を示す拡大図である。
符号の説明
1 第一側板
1a 側端部
1b 内側の面
1c 外側の面
1d 凸部の先端面
2 第二側板
2a 側端部
2b 内側の面
2c 外側の面
2d 凸部の先端面
3 底板
3a 側端部
3b 内側の面
3c 外側の面
3d 凸部の先端面
4 第一連結材
5 第二連結材
6 底部目張り材
7 補強材
8 取っ手
9 飾りテープ
10 蓋板
10a 分割体
10b 係止部
10c 外側の面
11 多層部材
11a 断熱・遮水段ボール
11aa 波形中芯
11ab 板紙ライナー
11b 中芯段ボール
12 側部目張り材

Claims (16)

  1. 三方の各側端部(1a,2a)に凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の各一対の第一側板(1)及び第二側板(2)と、四周の各側端部(3a)に凹凸部が設けられていて厚さが前記厚さt以上である略四角形状に形成された段ボール製の底板(3)と、段ボール製の蓋板(10)とから成り、各側端部(1a,2a,3a)に設けられている凹凸部は突出高さがtの凸部とその凸部に隣接して形成されている凹部とから形成されていて、各第一側板(1)の側端部(1a)に設けられた凹凸部と底板(3)の長手方向に平行な側端部(3a)の凹凸部とを係合させると共に各第二側板(2)の側端部(2a)に設けられた凹凸部と底板(3)の長手方向に直角な側端部(3a)の凹凸部とを係合させて各側板(1,2)を底板(3)の四周に立設させ且つ第一側板(1)と第二側板(2)との互いの側端部(1a,2a)に設けられた凹凸部を係合させて直方体状に組立てられる段ボール製棺本体に前記蓋板(10)が被着される段ボール製棺であって、
    各第一側板(1)と底板(3)とをそれぞれ連結していて各第一側板(1)を底板(3)に立設させた際に各第一側板(1)と底板(3)との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材(4)が各第一側板(1)及び底板(3)の内側の面(1b,3b)の端部に貼着されていて、一方の第一連結材(4)は互いに係合する一方の第一側板(1)及び底板(3)のそれぞれの側端部(1a,3a)の凸部の先端面(1d,3d)から略等距離で且つ1.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されており、他方の第一連結材(4)は互いに係合する他方の第一側板(1)及び底板(3)のそれぞれの側端部(1a,3a)の凸部の先端面(1d,3d)から略等距離で且つ少なくともt以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板(2)と底板(3)とをそれぞれ連結していて各第二側板(2)を底板(3)に立設させた際に各第二側板(2)と底板(3)との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材(5)が各第二側板(2)及び底板(3)の外側の面(2c,3c)の端部に貼着されていて、
    各第一側板(1)は一方の第一側板(1)を他方の第一側板(1)に重ねた状態でそれぞれ第一連結材(4)を介して底板(3)の内側の面(3b)側に折り畳まれていると共に、各第二側板(2)はそれぞれ第二連結材(5)を介して底板(3)の外側の面(3c)側に折り畳まれていて、 各第一側板(1)及び底板(3)の互いに係合する側端部(1a,3a)に設けられた凸部の先端面(1d,3d)が同一平面をなしていると共に各第二側板(2)及び底板(3)の互いに係合する側端部(2a,3a)に設けられた凸部の先端面(2d,3d)が同一平面をなしており、各第一側板(1)の凹凸部が設けられている三方の側端部(1a)のうち底板(3)の側端部(3a)と係合しない二つの側端部(1a)に設けられた凸部の先端面(1d)と底板(3)の長手方向に直角な両側端部(3a)に設けられた凸部の先端面(3d)とが同一平面をなしていると共に第二側板(2)の凹凸部が設けられている三方の側端部(2a)のうち底板(3)の側端部(3a)と係合しない二つの側端部(2a)に設けられた凸部の先端面(2d)と底板(3)の長手方向に平行な両側端部(3a)に設けられた凸部の先端面(3d)とが同一平面をなしており、各側板(1,2)が底板(3)の四周に立設されると各側板(1,2)の外側の面(1c,2c)と底板(3)の側端部(3a)の凸部の先端面(3d)とが同一平面となる構成であり、
    第一側板(1),第二側板(2),底板(3)及び蓋板(10)は、プラスチック製の波形中芯(11aa)の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナー(11ab)が接着されて成る断熱・遮水段ボール(11a)を中芯段ボール(11b)又は中芯紙製ハニカム部材の両面に接着させて形成された厚さが10〜35mm、燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgである多層部材(11)から形成されていることを特徴とする組立て式段ボール製棺。
  2. 三方の各側端部(1a,2a)に凹凸部が設けられていて厚さがtの略四角形状に形成された段ボール製の各一対の第一側板(1)及び第二側板(2)と、四周の各側端部(3a)に凹凸部が設けられていて厚さが前記厚さt以上である略四角形状に形成された段ボール製の底板(3)と、段ボール製の蓋板(10)とから成り、各側端部(1a,2a,3a)に設けられている凹凸部は突出高さがtの凸部とその凸部に隣接して形成されている凹部とから形成されていて、各第一側板(1)の側端部(1a)に設けられた凹凸部と底板(3)の長手方向に平行な側端部(3a)の凹凸部とを係合させると共に各第二側板(2)の側端部(2a)に設けられた凹凸部と底板(3)の長手方向に直角な側端部(3a)の凹凸部とを係合させて各側板(1,2)を底板(3)の四周に立設させ且つ第一側板(1)と第二側板(2)との互いの側端部(1a,2a)に設けられた凹凸部を係合させて直方体状に組立てられる段ボール製棺本体に前記蓋板(10)が被着される段ボール製棺であって、
    各第一側板(1)と底板(3)とをそれぞれ連結していて各第一側板(1)を底板(3)に立設させた際に各第一側板(1)と底板(3)との段ボール製棺本体の外側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第一連結材(4)が各第一側板(1)及び底板(3)の外側の面(1c,3c)の端部に貼着されていて、一方の第一連結材(4)は互いに係合する一方の第一側板(1)及び底板(3)のそれぞれの側端部(1a,3a)の凸部の先端面(1d,3d)から略等距離で且つ0.5t以上離れた中央寄りの位置から中央寄りの部分が貼着されていると共に、各第二側板(2)と底板(3)とをそれぞれ連結していて各第二側板(2)を底板(3)に立設させた際に各第二側板(2)と底板(3)との段ボール製棺本体の内側の側縁部の略全長に亘って当接する一対の第二連結材(5)が互いに係合する各第一側板(2)及び底板(3)のそれぞれの側端部(2a,3a)の凸部の先端面(2d,3d)から略等距離で且つ少なくともt以上離れた内側の面(2b,3b)の中央寄りの位置から中央よりの部分が貼着されていて、
    各第一側板(1)は一方の第一側板(1)を他方の第一側板(1)に重ねた状態でそれぞれ第一連結材(4)を介して底板(3)の外側の面(3c)側に折り畳まれていると共に、各第二側板(2)はそれぞれ第二連結材(5)を介して底板(3)の内側の面(3b)側に折り畳まれていて、 各第一側板(1)及び底板(3)の互いに係合する側端部(1a,3a)に設けられた凸部の先端面(1d,3d)が同一平面をなしていると共に各第二側板(2)及び底板(3)の互いに係合する側端部(2a,3a)に設けられた凸部の先端面(2d,3d)が同一平面をなしており、各第一側板(1)の凹凸部が設けられている三方の側端部(1a)のうち底板(3)の側端部(3a)と係合しない二つの側端部(1a)に設けられた凸部の先端面(1d)と底板(3)の長手方向に直角な両側端部(3a)に設けられた凸部の先端面(3d)とが同一平面をなしていると共に第二側板(2)の凹凸部が設けられている三方の側端部(2a)のうち底板(3)の側端部(3a)と係合しない二つの側端部(2a)に設けられた凸部の先端面(2d)と底板(3)の長手方向に平行な両側端部(3a)に設けられた凸部の先端面(3d)とが同一平面をなしており、各側板(1,2)が底板(3)の四周に立設されると各側板(1,2)の外側の面(1c,2c)と底板(3)の側端部(3a)の凸部の先端面(3d)とが同一平面となる構成であり、
    第一側板(1),第二側板(2),底板(3)及び蓋板(10)は、プラスチック製の波形中芯(11aa)の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナー(11ab)が接着されて成る断熱・遮水段ボール(11a)を中芯段ボール(11b)又は中芯紙製ハニカム部材の両面に接着させて形成された厚さが10〜35mm、燃焼カロリーが4000〜7000kcal/kgである多層部材(11)から形成されていることを特徴とする組立て式段ボール製棺。
  3. 第一連結材(4)及び第二連結材(5)のうち少なくとも段ボール製棺本体の外側に貼着されている連結材(4又は5)が遮水性材料から成り、段ボール製棺本体の内側に貼着されている連結材(5又は4)によって連結されている側板(2又は1)と底板(3)の外側の面(2c又は1c,3c)側に前記側板(2又は1)と底板(3)との側縁部に跨って貼着される遮水性材料から成る底部目張り材(6)を具備している請求項1又は2に記載の組立て式段ボール製棺。
  4. 組み立てられた際に互いに係合する第一側板(1)と第二側板(2)の外側の面(1c,2c)側に第一側板(1)と第二側板(2)との側縁部に跨って貼着される側部目張り材(12)を具備している請求項1から3までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  5. 側部目張り材(12)が遮水性材料から成る請求項4に記載の組立て式段ボール製棺。
  6. 組み立てられた際に互いに係合する第一側板(1)と第二側板(2)の外側の面(1c,2c)側に第一側板(1)と第二側板(2)との側縁部に跨って貼着される断面形状がL字形の補強材(7)を具備している請求項1から5までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  7. 組み立てられた際に互いに係合する第一側板(1)と底板(3)の外側の面(1c,3c)側及び第二側板(2)と底板(3)の外側の面(2c,3c)側に第一側板(1)と底板(3)との側縁部及び第二側板(2)と底板(3)との側縁部にそれぞれ跨って貼着される断面形状がL字形の補強材(7)を具備している請求項1から6までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  8. 中芯段ボール(11b)が、複数の紙製段ボールが接着されて成る多層段ボール又はプラスチック製の波形中芯(11aa)の両面にステキヒトサイズ度が500秒以上の板紙ライナー(11ab)が接着されて成る断熱・遮水段ボール(11a)である請求項1から7までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  9. 底板(3)の長手方向の側端部(3a)に設けられている凹凸部の凹部の数が2〜5個であり
    、底板(3)の長手方向における凹部の長さの合計が底板(3)の長手方向の全長の1/5〜1/3である請求項1から8までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  10. 底板(3)の外側の面(3c)に底板(3)の長手方向に略等間隔で、底板(3)の長手方向に直角な方向に引き出された状態で使用される複数の取っ手(8)が固着されている請求項1から9までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  11. 組み立てられた際に開口部を形成する第一側板(1)及び第二側板(2)の側端部(1a,2a)に飾りテープ(9)が貼着されている請求項1から10までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  12. 第一側板(1),第二側板(2),底板(3)及び蓋板(10)の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナー(11ab)が撥水加工された板紙ライナー(11ab)である請求項1から11までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  13. 第一側板(1),第二側板(2),底板(3)及び蓋板(10)の組み立てられた際に最も外側に位置する各板紙ライナー(11ab)に板紙ライナー(11ab)よりステキヒトサイズ度が高い紙又はプラスチックフィルムから成る化粧シートが貼着されている請求項1から11までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  14. 底板(3)の外側の面(3c)に底板(3)の長手方向と平行に貼着される2本以上の桟を具備している請求項1から13までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  15. 蓋板(10)が段ボール製棺本体の長手方向に直角に2以上に分割されて構成されていて
    、各分割体(10a)に組み立てられた段ボール製棺本体の各第一側板(1)の内側の面(1b,1b)に当接する係止部(10b)が設けられている請求項1から14までのいずれか1項に記載の組立て式段ボール製棺。
  16. 第二側板(2)側に被着される各分割体(10a)の係止部(10b)の一部が第二側板(2)の内側の面(2b)に当接する係止部(10b)である請求項15に記載の組立て式段ボール製棺。
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