JP2005051448A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】電子カメラを小型にするとともに各種設定を行う際の操作性を良好にする。
【解決手段】電子カメラ100は各種設定を行う操作部102と、操作部にヒンジ機構405によって回動可能に連結され撮像を行って操作部に映像を送る撮像部101とを有し、操作部には映像を処理する処理ユニット102bが備えられている。回転角度検出部510によって操作部と撮像部との相対的角度が検知され、処理ユニットは操作部と撮像部との相対的角度が変化していると判定すると、各種設定の少なくとも一つを変更することを特徴とする。
【選択図】 図13
【解決手段】電子カメラ100は各種設定を行う操作部102と、操作部にヒンジ機構405によって回動可能に連結され撮像を行って操作部に映像を送る撮像部101とを有し、操作部には映像を処理する処理ユニット102bが備えられている。回転角度検出部510によって操作部と撮像部との相対的角度が検知され、処理ユニットは操作部と撮像部との相対的角度が変化していると判定すると、各種設定の少なくとも一つを変更することを特徴とする。
【選択図】 図13
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に操作部と撮像部をヒンジ機構で結合し、撮像部を回動できるようにした電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CCD(電荷結合素子)等の撮像素子を備え、画像をデジタル的に記録できるようにした電子カメラは、従来のフィルムを用いたカメラのように現像、焼き付けなどが不用で撮った画像をすぐ見ることができ、しかも、CCD等の撮像素子は、1素子当たりの画素数が年々増大しているにもかかわらず従来のフィルムよりも小さく、それによってカメラ自体を小型に構成できるという利点がある。
【0003】
そのため、例えば、ワイシャツの胸ポケット又はGパンの臀部ポケット等に収容できる薄さと強度を持ち、そういったところやハンドバックなどに収容しても違和感をおこさせない軽さで、しかも高倍率のズーム機構を備えた電子カメラの出現が望まれている。
【0004】
しかしながら、ズームレンズは、通常複数のレンズ群で構成され、しかも、そのうちのいくつかのレンズ群を進退させさせることで所望の焦点距離を得るようにしている。そのため、旧来のフィルムを使用したカメラのようにカメラ本体から撮影レンズを突出させるようにした方式では、撮影時以外はレンズを本体内に収納する沈胴式にしたとしても、レンズ枚数の多さとレンズ群を前後させる機構の存在で、カメラ本体を一定以下の厚さにするのは困難である。
【0005】
そのため、突出したレンズを電源オフ時にカメラ本体に収納する際、中間群のレンズを光軸外に移動させ、それによって薄型化を達成するようにしたカメラも出現しているが、このように中間レンズ群を移動させる方式は光学系の精度が悪化し、また中間レンズ群やレンズ鏡筒を電源オフによってカメラ本体に沈める方式そのものが、電源をオンしたときに撮影ができるようになるまで一定の時間を必要とするから、起動するまでの時間が長くなってシャッターチャンスを逃すという欠点がある。
【0006】
一方、撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部と、液晶等の表示部を備えたカメラ本体とを回転可能に構成し、撮影時には撮像部をカメラ本体に対して撮影したい方向へ回転し、非撮影時には、撮像部をカメラ本体に対して回転してカメラ本体内に収納するようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0007】
このように撮像部をカメラ本体に対して回転することで、撮像部をカメラ本体に対して表示部と平行方向に収納することができ、カメラ本体の表示部に対して垂直方向の厚みを薄くすることができる。
【0008】
【特許文献1】
特許第2931907公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の電子カメラにおいては、撮影モード等各種設定を行う際には、例えば、十字キー又はレバー等(以下単に操作キーと呼ぶ)を操作して、各種設定を行う必要があり、モード設定数が増えるに従って操作キーの数が増えてしまう。一方、電子カメラ小型化に当っては操作キー自体の大きさも小さくする必要があり、操作キーを小さくすると不可避的に操作キーの操作性が悪くなってしまう。
【0010】
つまり、電子カメラの各種設定を行う操作キーの数が増えるとともにその大きさが小さくなるとユーザにとっては、電子カメラの各種設定を行う際の操作性が悪化してしまうという課題がある。
本発明の目的は、小型でしかも各種設定を行う際の操作性に優れた電子カメラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部と、前記操作部に設けられた前記映像を処理する処理ユニットと、前記操作部と前記撮像部との相対的回動を検知して回動検知信号を送出する回動検知手段とを有し、
前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたことを特徴とする
電子カメラが得られる。
【0012】
本発明では、前記操作部には前記映像を再生表示するための表示装置が備えられ、前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記表示装置に再生中の映像に関する表示設定を変更するようにしており、さらには、前記操作部の操作により撮影モードと該撮影モード以外のモードに選択的に切換可能であって、前記撮影モード以外のモードを選択時、前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記撮像部と前記操作部とが相対的に回動されたことを判定すると、撮影モードに移行する。
【0013】
また、本発明では、前記表示装置は表示用バックライトを備え、前期処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的にかいどうされたことを判定すると、所定の時間前記表示用バックライトを点灯させる低消費電力モードを備えており、前記処理ユニットは、撮影モードの際、予め定められた時間内で前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動された後、復帰されたことを判定すると、前記撮影モードにおける各種設定の変更を許可するようにしてもよい。
【0014】
さらに、各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部とを有し、前記操作部には前記映像を処理する処理ユニットが備えられた電子カメラにおいて、
前記操作部と前記撮像部との相対的角度を検知して角度検知信号を送出する角度検知手段を有し、
前記処理ユニットは、前記角度検知信号によって前記操作部と前記撮像部との相対的角度が変化していると判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0016】
図1は本発明による電子カメラの一実施形態の斜視図であり、図示の電子カメラ100は撮像部101及び操作部102に分かれており、撮影部101及び操作部102は後述するようにヒンジ機構(図1には示さず)によって互いに回動可能に連結されている。図示のように、撮影部101には撮影レンズ窓103及びストロボ等の発光装置104が備えられ、操作部102には液晶等を用いた表示装置105、シャッター釦106、電源釦107、選択決定キー108、ズームキー109、メニュー釦110、ディスプレイ釦111、シーン釦112、モードセレクト釦113、及びスピーカ114を備えている。
【0017】
選択決定キー108には十字キー及び決定キーが備えられ表示装置105に表示された機能及び項目を選択する。ズームキー109は光学系ズーミングを指示するために用いられ、メニューキー110はカメラモードメニューのオン・オフを切り替える際に用いられる。また、ディスプレイ釦111は表示装置105の表示内容と照明のオン・オフを切り替える際に用いられ、シーン釦112は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替える際に用いられる。
そして、モードセレクト113によって釦絞り優先モード及びシャッター優先モード、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生等のモードが選択される。
【0018】
ここで、図2及び図3を参照すると、図2は図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示す斜視図、図3は図1に示す電子カメラのレンズをカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示す斜視図であり、電子カメラ100は、操作部102側に表示装置105と一般的な撮影用操作釦類106乃至113を配置し、この操作部102にヒンジ機構で回動可能に接続された撮像部101の一端側には、撮影レンズ窓103、その操作部102側に発光装置104用の窓を配してある。
【0019】
そして、この撮像部101の内部には、撮影レンズ窓103の背後に撮影用ズームレンズが、そしてその隣に、ズームレンズを構成するレンズ群を進退させるためのカム機構が配され、これらズームレンズとカム機構の奥側、すなわち、撮影レンズ窓103と逆側に発光装置用コンデンサなどの電装部品が配されている。ワイシャツの胸ポケット又はGパンの臀部ポケット等に電子カメラ100を収容した場合でも引っかかりや違和感を感じさせないように、操作部102における撮影用操作釦類106乃至113は、操作部102の外カバーの平面から突出しないように設けられ、さらに、シャッター釦106はカメラ100を右手で保持したときに人差し指で操作可能として、ズームキー109、選択決定キー108、メニュー釦110、モードセレクト釦113等は、同じく右手で電子カメラ100を保持したとき、親指の届く範囲に配置して操作性を高めてある。
【0020】
この電子カメラ100は、表示装置105を常時視認できるよう撮影者の方に向けたまま、図2に示す撮像部101を被写体の方に向けたり、図3に示すように逆に回動させて撮影レンズ窓103がカメラ操作者(自分)の方を向くようにして、自分撮りもできるようになっている。
【0021】
また、電子カメラ100は、撮像部101の撮影レンズ窓103側の端から発光装置用の窓104側の端までの長さL1(図3)を、例えば、左手人差し指の先端から第2関節近辺までの長さとし、かつ、撮像部101における撮影レンズ窓103とは逆側の長さをL2(図3)としたとき、発光装置窓104部分の(L1−L2)に相当する部位の光軸方向厚さL3(図3)を、略人差し指の厚さとしてRを付けて操作部102側に張り出して構成してある。このようにすることによって、操作部102における表示装置105の右側に操作釦類を配置するためのスペースを作ることができ、小型でありながら、操作性の良い電子カメラを構成することができる。また、撮影レンズ窓103からヒンジ機構の回動中心までの距離は、ヒンジ機構の回動中心から撮影レンズ窓103とは逆側の端までの距離より大きくとってある。
【0022】
この電子カメラ100を使用する際には、電源釦107を押下することで電源がオンとなるから、前述のように、親指で各操作釦を操作し、モードセレクト釦113によって絞り優先モードやシャッター優先モードなどの撮影条件、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択する。そして必要に応じ、メニュー釦110を押下して表示装置105に例えば画像のサイズ、撮影感度、測光方式などの各種メニューを表示させ、十字キーと決定キーで構成された選択決定キー108の十字キーで項目を選択し、中央の決定釦で決定する。
【0023】
被写体の方に撮影レンズ窓103を向けて撮影する際に、図4に示すように、右手で操作部102側をホールドし、例えば、左手の人差し指と中指で撮像部101のL1(図3)の長さを有するL3(図3)の部分を挟んで撮影レンズ窓103を被写体に向ける。そして、表示装置105に映し出された被写体を見ながら右手親指で撮像部101のズームキー109を操作し、所定の倍率を選択して構図を決定した後、右手人差し指でシャッター釦106を押下することで自動的にピントと露出が決定され、内蔵されたCCD等の撮像素子によって撮影された画像が内蔵されたメモリに記録するようになっている。
【0024】
このようにして撮影を行うことによって、前述のように撮像部101における撮影レンズ窓103からヒンジ機構の回動中心までの距離は、ヒンジ機構の回動中心から撮影レンズ窓103とは逆側の端までの距離より大きくとってあるから、レンズ部が大きく回り、撮像部101を素早く被写体に向けられると共に、カメラ100をしっかりホールドすることができる。
【0025】
こうして撮影が済んだら、モードセレクト釦113を操作して再生モードにすると、メモリに蓄えられた画像が表示装置105に表示され、選択決定キー108における十字キーを操作することで順次撮影した画像を表示させることができる。なお、動画撮影モードの場合は、全く同様にして動画をメモリに記録し、シーン釦112によって必要なシーンを選択し、スピーカ114によって音声も同時に再生させることができる。
【0026】
図5〜図12を参照して、撮像部101と操作部102は、ヒンジ機構405で結合されている。操作部102側にはサブ基板303が設けられ、操作部102は下カバー308を有している。さらに、ヒンジ機構405には撮像部101側を操作部102に対して回動させるためのヒンジシャフト500が備えられ、ヒンジレンズプレート501が撮像部101側に固定されて、ヒンジシャフト500をキー溝にて回転止めしている。
【0027】
ヒンジボディプレート502が操作部102側に固定され、ヒンジシャフト500を回動可能とする軸受けとして用いられる。CEリング503によって円形バネ504、ヒンジボディプレート502、ヒンジレンズプレート501がヒンジシャフト500とは挟み込まれ、円形バネ504はヒンジシャフト500のフランジ505とヒンジボディプレート502との間に挟まれて、フリクションとクリックを与える弾性部材として用いられる。そして、この円形バネ504には、2箇所の頂部にクリック用突起506、507が設けられるとともに、図11(A)及び(B)に示すように、ヒンジボディプレート502に対して回り止めするための突起511と512とが設けてある。
【0028】
図示のように、ヒンジマーカー508がヒンジシャフト500のフランジ部505に貼り付けられ、このヒンジマーカー508には、その一部に図9に示すように反射パターン509が形成されている。そして、発光素子と受光素子が一体化されたフォトリフレクタ510などの光電素子によって操作部102に対する撮像部101の相対的な回動角度が検出される。
【0029】
撮像部101の下カバー402にはヒンジレンズプレーと501の固定部513が設けられ、ヒンジシャフト500のフランジ部505には凹部514乃至517が形成され、ヒンジボディプレート502には、円形バネの回り止め用突起511と512を受ける孔518,519が形成され、円形バネ504には突起506、507の背面側に補強用肉部520が形成されている。なお、レンズシャフト500をヒンジレンズプレート501に回り止めするためのキー溝531,532が形成されるとともに、ヒンジレンズプレート501におけるレンズシャフト500に設けたキー溝531、532と噛み合うキー凸534、535が形成され、さらに、CEリング503を填め込む溝537が形成されている。
【0030】
このヒンジ機構405におけるヒンジシャフト500は、図8(A)に示すように、一端にフランジ505を、他端側にCEリング503を填め込む溝537を有し、また、このヒンジシャフト505を溝537側から見た図8(B)に示すように、溝537側にヒンジレンズプレート501に対して回り止めするためのキー溝531、532が設けられている。
【0031】
一方、ヒンジレンズプレート501には、このヒンジシャフト500のキー溝531、532に対応したキー凸534、535が設けられている。そして、このヒンジ機構405は、図6、図11(A)に示すように、まずヒンジレンズプレート501のネジ孔511にビスを通し、撮像部101の下カバー401、上カバー402に設けられた固定部513(図7)に固定する。また、ヒンジボディプレート502は、同様にして、操作部102の上カバー307、下カバー308の図示していない固定部に固定する。
【0032】
そして、ヒンジシャフト500のフランジ部505に、図9に示したように、一部に反射パターン509を有したヒンジマーカー508を貼り付け、円形バネ504、ヒンジボディプレート502を通し、ヒンジレンズプレート501に設けられたキー凸534、535にヒンジシャフト500のキー溝531、532を合わせて挿入する。そして、ヒンジレンズプレート501のレンズ系側でヒンジシャフト500に設けられた溝537にCEリングを填め込み、ヒンジレンズプレート501側で回り止めと抜け止めをして固定する。そして、フォトリフレクタ510は、図6に示すように、ヒンジマーカー508上の反射パターン509を検出できる位置となるサブ基板303上に固定する。
【0033】
このうち円形バネ504は、図11(A)に示すように、ヒンジボディプレート502に対して回り止めするための突起511と512を、この突起511と512を受けるヒンジボディプレート502側に設けられた孔518、519に挿入し、ヒンジボディプレート502と円形バネ504が一緒に回動するようにする。また、円形バネ504は図10(B)に示すように、2箇所の頂部にクリック用突起506、507を有し、ヒンジシャフト500のフランジ505には、図10(A)に示すように、適宜な角度の位置に凹部514乃至517が設けられ、円形バネ504に設けられた突起506、507が係合して位置決めできるようになっている。
【0034】
このようにヒンジ機構405を構成すれば、撮像部101と操作部102とは、円形バネ504によって適度なフリクションが与えられて回動でき、しかもこの円形バネ504には、前述のように、所定角度まで回動したとき、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた係止用凹部514乃至517に係止する突起506、507が設けられているから、例えば90度回動させた位置、−90度回動させた位置など、撮影に最適な位置で係止することができる。
【0035】
例えば、自分撮りのために図3に示したように撮像部101を−90度回動させた場合、フォトリフレクタ510は、ヒンジマーカー508の図9に示した反射パターン509を検出し、その信号を電子カメラ100の制御部(図示せず)に送って、操作部102の表示装置105と撮像部101の撮影レンズ窓103が同一方向にあると判断する。この場合、制御部は、通常の撮影の場合と同様に表示装置105に画像を表示すると、表示される画像の上下が逆になるため、画像の上下を逆にして表示できるよう制御する。そのため、撮像部101をどのように回動させても、違和感無く撮影をおこなうことができる。
【0036】
また、円形バネ504は、図11(A)に示す状態から撮像部101の回動により、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた凹部514乃至517から突起506、507が外れたとき、フランジ505の押圧力により、突起506、507の背後に亀裂が生じることがある。それを防止するため、図示の円形バネ504は、図11(B)に示すように、突起506、507の背後に、フォージングプレス、若しくは金属粉末射出成型(MIM:Metal Injection Molding)、ダイキャスト等によって、肉520を設け、これを防止するようにする。このようにすれば、突起506、507の背後に亀裂が生じてクリックが出ないとか、摩擦が軽くなるといった事故が防止できる。
【0037】
また、ヒンジシャフト500は図5乃至図11から明らかなように、中空に作られているから、図12に示すように、撮像部101と操作部102を結ぶ信号線をこの中に通すことができ、機械的な接点などを用いることなく結線することができる。
【0038】
ここで、図13を参照して、前述のように、撮像部101及び操作部102はヒンジ機構405によって互いに回動可能に連結されている。撮像部101にはレンズ系101a及び撮像素子であるCCD101b等が備えられ、操作部102にはアナログフロントエンド(アナログF/E)102a、信号処理ユニット(制御部)102b、画像格納用メモリ102c、表示装置(表示ユニット)105、及び操作キー102dが備えられている。図13においては、操作キー102dは、図1〜図3では説明した選択決定キー108メニューキー110、ディスプレイ釦111、シーン釦112、モードセレクト113を含むものであり、前述のフォトリフレクタ510が回転角度検出部として示されている。
【0039】
撮影レンズ窓103(図1)を通してレンズ系101aを介してCCD101bで受光された光(映像)は電気信号としてアナログF/E102aに与えられ、ここでデジタル信号(デジタル映像)に変換されて、信号処理ユニット102bに与えられる。そして、信号処理ユニット102bではデジタル映像を一旦画像格納メモリ102cに格納する。信号処理ユニット102bでは前述したように操作キー102dの操作に応じて各種設定等を行い、画像格納用メモリ102cから映像を読み出して、表示ユニット105に表示する。なお、マイク114からの入力された音声等の音響は映像とともに画像格納用メモリ102cに格納され、操作キー102dの再生操作に応じて映像とともに再生される。
【0040】
一方、前述したように、回転角度検出部510はヒンジマーカー508の反射パターン509(図13には示さず)を検出し、パターン検出信号を操作部102に送る。そして、信号処理ユニット102bでは、パターン検出信号に応じて撮像部101と操作部102との位置関係を知ることになる。つまり、信号処理ユニット102bではパターン検出信号によって撮像部101が操作部102に対して回動されているか否かを知ることになる。そして、信号処理ユニット102bでは撮像部101の回動角度に応じて以下のように種々の設定を行う。
【0041】
いま、音声(音響)付きファイル(映像)を再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的位置が変化すると、信号処理ユニット102bでは、音声の音量を回動角度に応じて変化させる。また、ここで回動角度に代え、回動自体を検出することにより、音声の出力のオン/オフ制御を行うようにしてもよい。
【0042】
また、画像格納用メモリ102cに動画(連続映像)が格納され、動画を再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が変化すると、信号処理ユニット102bでは、撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が離れる状態(つまり、撮像部101と操作部102との角度が大きくなる方向へ回動する状態)であると、動画の早送りを行い、撮像部101と操作部102の相対的角度位置関係が近づく状態(つまり、撮像部101と操作部102との角度が小さくなる方向へ回動する状態)であると、動画の早戻しを行う。ここで回動角度に代え、回動自体を検出することにより、一方向の回動で一定速の早送りを行い、他方向の回動で一定速の早戻しを行うようにしてもよい。
【0043】
なお、静止画ファイルを再生中に、撮像部101と操作部102との一方向の回動により、次の静止画ファイルへの送りが行われ、撮像部101と操作部102との他方向への回動により、前の静止画ファイルへの戻しが行われるようにしてもよい。
【0044】
加えて、静止画ファイル(静止画映像)をスライドショーで再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が変化すると、信号処理ユニット102bでは、スライドショーの再生時間間隔を変化させる。例えば、撮像部101と操作部102との角度が大きくなる方向へ回動するとと、信号処理ユニット102bはスライドショーの時間間隔を長くし、撮像部101と操作部102との角度が小さく方向へ回動すると、信号処理ユニット102bはスライドショーの時間間隔を短くする。ここで、回動角度に代え、回動自体を検出することにより、一方向の回動で通常より長い再生時間間隔へ切換し、他方向の回動で、通常より短い再生時間間隔へ切換するようにしてもよい。
【0045】
なお、同様に静止画または動画再生中に回動によって再生画像のズームを変化、または切換するようにしてもよい。
【0046】
ところで、より好ましい実施の形態として、撮像部101は操作部102に対して予め規定された範囲で回動可能であり、図1〜図3に示す例では、図1に示す状態を回動角度0°、図2に示す状態を+90°、図3に示す状態を−90°としており、撮像部101は操作部102に対して180°の範囲で回動可能となっている。ここで、本発明の電子カメラは上記範囲に限定されず、360°以上回動可能であってもよく、また、360°近くに回動範囲が制限されているものであってもよく、更に、一方の方向のみ回動可能等であってもよい。
【0047】
そして、上記180°の範囲のものを例として、撮影モード以外の設定モードにおいて、撮像部101と操作部102との角度が所定の角度(例えば、±90°のいずれか)または、単に回動されると、信号処理ユニット102bは撮像モードへ移行する。ここでさらに、撮像部101と操作部102との角度が変化すると、又は、単に回動さえると、信号処理ユニット102bでは予め設定された時間(例えば、10秒)だけ表示ユニット105の表示用バックライトを点灯させる低消費電力モードとしてもよい。このように信号処理ユニット102bが動作することにより、小さい操作キー等を操作することなく、撮像部101と操作部102とを回動することにより、撮像モードに移行でき、また、操作のための表示用バックライトが自動的に点灯するため、暗い場所にて操作キーを探すようなことを要せず、より操作性の高い電子カメラを提供できる。
【0048】
なお、撮影動作中の誤動作を防止するため、所定の時間(例えば、1秒)中に撮像部101の角度が0°から±90°のいずれかに変化して、さらに0°に復帰した際にのみ、「記録画像サイズ」、「圧縮率」、「ISO感度」、及び「シャッタースピード」等の撮影モード中における各種設定値の変更を、信号処理ユニット102bは許可することになる。つまり、画像処理ユニット102bは撮影モードの際、予め定められた時間以内で操作部101と撮像部102との相対的角度が所定の角度変化したと判定すると、撮影モードにおける各種設定の変更を許可する。ここで、回動角度によらず、回動自体を検出することにより、予め定められた時間内で一方向の回動から他方向の回動を判定し、上述の各種設定変更を許可してもよい。ここで、各種設定変更を許可するとは、自動的に「記録画像サイズ」等の設定モードに移行すること、「記録画像サイズ」等の設定値を異なる値に自動的に変更すること、更には、これら回動の判定回数に応じて自動的に「記録画像サイズ」等の設定値を切換すること等を含むものとする。
【0049】
また、図示はしないが、撮像部101が0°の位置にある状態を検知する第1の検知スイッチ、撮像部101が+90°の位置にある状態を検知する第2のスイッチ、及び撮像部101が−90°の位置にある状態を検知する第3のスイッチを、回転角度検出部510が備えて、信号処理ユニット102bにそれぞれ第1〜第3の角度検知信号を送って、これら角度検知信号によって撮像部101と操作部102との角度を検出するようにしてもよい。また、回転角度検出部510に代え、単に撮像部101が操作部102に対して相対的に一方向に回動されたこと、及び他方向に回動されたことを検出する回動検出手段を備えていてもよい。
【0050】
上述のようにして、撮像部101と操作部102とを相対的に回動するだけで、各種設定を行うことができ、その結果、操作キー102dに備えられる各種キーの数を減らすことや、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、操作部と撮像部との相対的な回動を判定すると、電子カメラにおける各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたので、各種操作キーの数を減らすこと、又は、各種操作キーの減少に伴う小型化を図ること、または各種設定を行う際の操作性を良好にすること等ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子カメラの一実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電子カメラのレンズをカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示す斜視図図である。
【図4】図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影するときのカメラのホールド状態を示す図である。
【図5】図1に示す電子カメラの撮像部と操作部とを結合するヒンジ機構のみの構成を示す図である。
【図6】ヒンジ機構を撮像部に組み込み、操作部における上カバーと内部構成部品を取り去った状態で結合部を示す斜視図である。
【図7】図5に示すヒンジ機構を分解して示す斜視図である。
【図8】ヒンジ機構を構成するヒンジシャフトのヒンジレンズプレートへの固定を説明するための図であり、(A)はヒンジシャフトを側方から示す図、(B)はヒンジシャフトを正面から示す図、(C)はヒンジレンズプレートを示す図である。
【図9】ヒンジマーカーの正面図である。
【図10】ヒンジシャフト及び円形スプリングを示す図であり、(A)はヒンジシャフトのフランジに設けたクリック用凹部を説明する図、(B)は円形スプリングに設けた突起を説明する図である。
【図11】ヒンジ機構を説明するための図であり、(A)はヒンジ機構を撮像部における下カバーと操作部における下カバーに組み込み一部を断面で示す図、(B)は円形スプリングを側方から示す図である。
【図12】撮像部と操作部を結ぶ信号線を中空としたヒンジ機構内を通したときの状態を示す図である。
【図13】図1に示す電子カメラの信号処理系を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 撮像部
102 操作部
102a アナログフロントエンド(アナログF/E)
102b 信号処理ユニット
102c 画像格納用メモリ
102d 操作キー
105 表示装置(表示ユニット)
405 ヒンジ機構
510 回転角度検出部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に操作部と撮像部をヒンジ機構で結合し、撮像部を回動できるようにした電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CCD(電荷結合素子)等の撮像素子を備え、画像をデジタル的に記録できるようにした電子カメラは、従来のフィルムを用いたカメラのように現像、焼き付けなどが不用で撮った画像をすぐ見ることができ、しかも、CCD等の撮像素子は、1素子当たりの画素数が年々増大しているにもかかわらず従来のフィルムよりも小さく、それによってカメラ自体を小型に構成できるという利点がある。
【0003】
そのため、例えば、ワイシャツの胸ポケット又はGパンの臀部ポケット等に収容できる薄さと強度を持ち、そういったところやハンドバックなどに収容しても違和感をおこさせない軽さで、しかも高倍率のズーム機構を備えた電子カメラの出現が望まれている。
【0004】
しかしながら、ズームレンズは、通常複数のレンズ群で構成され、しかも、そのうちのいくつかのレンズ群を進退させさせることで所望の焦点距離を得るようにしている。そのため、旧来のフィルムを使用したカメラのようにカメラ本体から撮影レンズを突出させるようにした方式では、撮影時以外はレンズを本体内に収納する沈胴式にしたとしても、レンズ枚数の多さとレンズ群を前後させる機構の存在で、カメラ本体を一定以下の厚さにするのは困難である。
【0005】
そのため、突出したレンズを電源オフ時にカメラ本体に収納する際、中間群のレンズを光軸外に移動させ、それによって薄型化を達成するようにしたカメラも出現しているが、このように中間レンズ群を移動させる方式は光学系の精度が悪化し、また中間レンズ群やレンズ鏡筒を電源オフによってカメラ本体に沈める方式そのものが、電源をオンしたときに撮影ができるようになるまで一定の時間を必要とするから、起動するまでの時間が長くなってシャッターチャンスを逃すという欠点がある。
【0006】
一方、撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部と、液晶等の表示部を備えたカメラ本体とを回転可能に構成し、撮影時には撮像部をカメラ本体に対して撮影したい方向へ回転し、非撮影時には、撮像部をカメラ本体に対して回転してカメラ本体内に収納するようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0007】
このように撮像部をカメラ本体に対して回転することで、撮像部をカメラ本体に対して表示部と平行方向に収納することができ、カメラ本体の表示部に対して垂直方向の厚みを薄くすることができる。
【0008】
【特許文献1】
特許第2931907公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の電子カメラにおいては、撮影モード等各種設定を行う際には、例えば、十字キー又はレバー等(以下単に操作キーと呼ぶ)を操作して、各種設定を行う必要があり、モード設定数が増えるに従って操作キーの数が増えてしまう。一方、電子カメラ小型化に当っては操作キー自体の大きさも小さくする必要があり、操作キーを小さくすると不可避的に操作キーの操作性が悪くなってしまう。
【0010】
つまり、電子カメラの各種設定を行う操作キーの数が増えるとともにその大きさが小さくなるとユーザにとっては、電子カメラの各種設定を行う際の操作性が悪化してしまうという課題がある。
本発明の目的は、小型でしかも各種設定を行う際の操作性に優れた電子カメラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部と、前記操作部に設けられた前記映像を処理する処理ユニットと、前記操作部と前記撮像部との相対的回動を検知して回動検知信号を送出する回動検知手段とを有し、
前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたことを特徴とする
電子カメラが得られる。
【0012】
本発明では、前記操作部には前記映像を再生表示するための表示装置が備えられ、前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記表示装置に再生中の映像に関する表示設定を変更するようにしており、さらには、前記操作部の操作により撮影モードと該撮影モード以外のモードに選択的に切換可能であって、前記撮影モード以外のモードを選択時、前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記撮像部と前記操作部とが相対的に回動されたことを判定すると、撮影モードに移行する。
【0013】
また、本発明では、前記表示装置は表示用バックライトを備え、前期処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的にかいどうされたことを判定すると、所定の時間前記表示用バックライトを点灯させる低消費電力モードを備えており、前記処理ユニットは、撮影モードの際、予め定められた時間内で前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動された後、復帰されたことを判定すると、前記撮影モードにおける各種設定の変更を許可するようにしてもよい。
【0014】
さらに、各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部とを有し、前記操作部には前記映像を処理する処理ユニットが備えられた電子カメラにおいて、
前記操作部と前記撮像部との相対的角度を検知して角度検知信号を送出する角度検知手段を有し、
前記処理ユニットは、前記角度検知信号によって前記操作部と前記撮像部との相対的角度が変化していると判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0016】
図1は本発明による電子カメラの一実施形態の斜視図であり、図示の電子カメラ100は撮像部101及び操作部102に分かれており、撮影部101及び操作部102は後述するようにヒンジ機構(図1には示さず)によって互いに回動可能に連結されている。図示のように、撮影部101には撮影レンズ窓103及びストロボ等の発光装置104が備えられ、操作部102には液晶等を用いた表示装置105、シャッター釦106、電源釦107、選択決定キー108、ズームキー109、メニュー釦110、ディスプレイ釦111、シーン釦112、モードセレクト釦113、及びスピーカ114を備えている。
【0017】
選択決定キー108には十字キー及び決定キーが備えられ表示装置105に表示された機能及び項目を選択する。ズームキー109は光学系ズーミングを指示するために用いられ、メニューキー110はカメラモードメニューのオン・オフを切り替える際に用いられる。また、ディスプレイ釦111は表示装置105の表示内容と照明のオン・オフを切り替える際に用いられ、シーン釦112は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替える際に用いられる。
そして、モードセレクト113によって釦絞り優先モード及びシャッター優先モード、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生等のモードが選択される。
【0018】
ここで、図2及び図3を参照すると、図2は図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示す斜視図、図3は図1に示す電子カメラのレンズをカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示す斜視図であり、電子カメラ100は、操作部102側に表示装置105と一般的な撮影用操作釦類106乃至113を配置し、この操作部102にヒンジ機構で回動可能に接続された撮像部101の一端側には、撮影レンズ窓103、その操作部102側に発光装置104用の窓を配してある。
【0019】
そして、この撮像部101の内部には、撮影レンズ窓103の背後に撮影用ズームレンズが、そしてその隣に、ズームレンズを構成するレンズ群を進退させるためのカム機構が配され、これらズームレンズとカム機構の奥側、すなわち、撮影レンズ窓103と逆側に発光装置用コンデンサなどの電装部品が配されている。ワイシャツの胸ポケット又はGパンの臀部ポケット等に電子カメラ100を収容した場合でも引っかかりや違和感を感じさせないように、操作部102における撮影用操作釦類106乃至113は、操作部102の外カバーの平面から突出しないように設けられ、さらに、シャッター釦106はカメラ100を右手で保持したときに人差し指で操作可能として、ズームキー109、選択決定キー108、メニュー釦110、モードセレクト釦113等は、同じく右手で電子カメラ100を保持したとき、親指の届く範囲に配置して操作性を高めてある。
【0020】
この電子カメラ100は、表示装置105を常時視認できるよう撮影者の方に向けたまま、図2に示す撮像部101を被写体の方に向けたり、図3に示すように逆に回動させて撮影レンズ窓103がカメラ操作者(自分)の方を向くようにして、自分撮りもできるようになっている。
【0021】
また、電子カメラ100は、撮像部101の撮影レンズ窓103側の端から発光装置用の窓104側の端までの長さL1(図3)を、例えば、左手人差し指の先端から第2関節近辺までの長さとし、かつ、撮像部101における撮影レンズ窓103とは逆側の長さをL2(図3)としたとき、発光装置窓104部分の(L1−L2)に相当する部位の光軸方向厚さL3(図3)を、略人差し指の厚さとしてRを付けて操作部102側に張り出して構成してある。このようにすることによって、操作部102における表示装置105の右側に操作釦類を配置するためのスペースを作ることができ、小型でありながら、操作性の良い電子カメラを構成することができる。また、撮影レンズ窓103からヒンジ機構の回動中心までの距離は、ヒンジ機構の回動中心から撮影レンズ窓103とは逆側の端までの距離より大きくとってある。
【0022】
この電子カメラ100を使用する際には、電源釦107を押下することで電源がオンとなるから、前述のように、親指で各操作釦を操作し、モードセレクト釦113によって絞り優先モードやシャッター優先モードなどの撮影条件、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択する。そして必要に応じ、メニュー釦110を押下して表示装置105に例えば画像のサイズ、撮影感度、測光方式などの各種メニューを表示させ、十字キーと決定キーで構成された選択決定キー108の十字キーで項目を選択し、中央の決定釦で決定する。
【0023】
被写体の方に撮影レンズ窓103を向けて撮影する際に、図4に示すように、右手で操作部102側をホールドし、例えば、左手の人差し指と中指で撮像部101のL1(図3)の長さを有するL3(図3)の部分を挟んで撮影レンズ窓103を被写体に向ける。そして、表示装置105に映し出された被写体を見ながら右手親指で撮像部101のズームキー109を操作し、所定の倍率を選択して構図を決定した後、右手人差し指でシャッター釦106を押下することで自動的にピントと露出が決定され、内蔵されたCCD等の撮像素子によって撮影された画像が内蔵されたメモリに記録するようになっている。
【0024】
このようにして撮影を行うことによって、前述のように撮像部101における撮影レンズ窓103からヒンジ機構の回動中心までの距離は、ヒンジ機構の回動中心から撮影レンズ窓103とは逆側の端までの距離より大きくとってあるから、レンズ部が大きく回り、撮像部101を素早く被写体に向けられると共に、カメラ100をしっかりホールドすることができる。
【0025】
こうして撮影が済んだら、モードセレクト釦113を操作して再生モードにすると、メモリに蓄えられた画像が表示装置105に表示され、選択決定キー108における十字キーを操作することで順次撮影した画像を表示させることができる。なお、動画撮影モードの場合は、全く同様にして動画をメモリに記録し、シーン釦112によって必要なシーンを選択し、スピーカ114によって音声も同時に再生させることができる。
【0026】
図5〜図12を参照して、撮像部101と操作部102は、ヒンジ機構405で結合されている。操作部102側にはサブ基板303が設けられ、操作部102は下カバー308を有している。さらに、ヒンジ機構405には撮像部101側を操作部102に対して回動させるためのヒンジシャフト500が備えられ、ヒンジレンズプレート501が撮像部101側に固定されて、ヒンジシャフト500をキー溝にて回転止めしている。
【0027】
ヒンジボディプレート502が操作部102側に固定され、ヒンジシャフト500を回動可能とする軸受けとして用いられる。CEリング503によって円形バネ504、ヒンジボディプレート502、ヒンジレンズプレート501がヒンジシャフト500とは挟み込まれ、円形バネ504はヒンジシャフト500のフランジ505とヒンジボディプレート502との間に挟まれて、フリクションとクリックを与える弾性部材として用いられる。そして、この円形バネ504には、2箇所の頂部にクリック用突起506、507が設けられるとともに、図11(A)及び(B)に示すように、ヒンジボディプレート502に対して回り止めするための突起511と512とが設けてある。
【0028】
図示のように、ヒンジマーカー508がヒンジシャフト500のフランジ部505に貼り付けられ、このヒンジマーカー508には、その一部に図9に示すように反射パターン509が形成されている。そして、発光素子と受光素子が一体化されたフォトリフレクタ510などの光電素子によって操作部102に対する撮像部101の相対的な回動角度が検出される。
【0029】
撮像部101の下カバー402にはヒンジレンズプレーと501の固定部513が設けられ、ヒンジシャフト500のフランジ部505には凹部514乃至517が形成され、ヒンジボディプレート502には、円形バネの回り止め用突起511と512を受ける孔518,519が形成され、円形バネ504には突起506、507の背面側に補強用肉部520が形成されている。なお、レンズシャフト500をヒンジレンズプレート501に回り止めするためのキー溝531,532が形成されるとともに、ヒンジレンズプレート501におけるレンズシャフト500に設けたキー溝531、532と噛み合うキー凸534、535が形成され、さらに、CEリング503を填め込む溝537が形成されている。
【0030】
このヒンジ機構405におけるヒンジシャフト500は、図8(A)に示すように、一端にフランジ505を、他端側にCEリング503を填め込む溝537を有し、また、このヒンジシャフト505を溝537側から見た図8(B)に示すように、溝537側にヒンジレンズプレート501に対して回り止めするためのキー溝531、532が設けられている。
【0031】
一方、ヒンジレンズプレート501には、このヒンジシャフト500のキー溝531、532に対応したキー凸534、535が設けられている。そして、このヒンジ機構405は、図6、図11(A)に示すように、まずヒンジレンズプレート501のネジ孔511にビスを通し、撮像部101の下カバー401、上カバー402に設けられた固定部513(図7)に固定する。また、ヒンジボディプレート502は、同様にして、操作部102の上カバー307、下カバー308の図示していない固定部に固定する。
【0032】
そして、ヒンジシャフト500のフランジ部505に、図9に示したように、一部に反射パターン509を有したヒンジマーカー508を貼り付け、円形バネ504、ヒンジボディプレート502を通し、ヒンジレンズプレート501に設けられたキー凸534、535にヒンジシャフト500のキー溝531、532を合わせて挿入する。そして、ヒンジレンズプレート501のレンズ系側でヒンジシャフト500に設けられた溝537にCEリングを填め込み、ヒンジレンズプレート501側で回り止めと抜け止めをして固定する。そして、フォトリフレクタ510は、図6に示すように、ヒンジマーカー508上の反射パターン509を検出できる位置となるサブ基板303上に固定する。
【0033】
このうち円形バネ504は、図11(A)に示すように、ヒンジボディプレート502に対して回り止めするための突起511と512を、この突起511と512を受けるヒンジボディプレート502側に設けられた孔518、519に挿入し、ヒンジボディプレート502と円形バネ504が一緒に回動するようにする。また、円形バネ504は図10(B)に示すように、2箇所の頂部にクリック用突起506、507を有し、ヒンジシャフト500のフランジ505には、図10(A)に示すように、適宜な角度の位置に凹部514乃至517が設けられ、円形バネ504に設けられた突起506、507が係合して位置決めできるようになっている。
【0034】
このようにヒンジ機構405を構成すれば、撮像部101と操作部102とは、円形バネ504によって適度なフリクションが与えられて回動でき、しかもこの円形バネ504には、前述のように、所定角度まで回動したとき、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた係止用凹部514乃至517に係止する突起506、507が設けられているから、例えば90度回動させた位置、−90度回動させた位置など、撮影に最適な位置で係止することができる。
【0035】
例えば、自分撮りのために図3に示したように撮像部101を−90度回動させた場合、フォトリフレクタ510は、ヒンジマーカー508の図9に示した反射パターン509を検出し、その信号を電子カメラ100の制御部(図示せず)に送って、操作部102の表示装置105と撮像部101の撮影レンズ窓103が同一方向にあると判断する。この場合、制御部は、通常の撮影の場合と同様に表示装置105に画像を表示すると、表示される画像の上下が逆になるため、画像の上下を逆にして表示できるよう制御する。そのため、撮像部101をどのように回動させても、違和感無く撮影をおこなうことができる。
【0036】
また、円形バネ504は、図11(A)に示す状態から撮像部101の回動により、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた凹部514乃至517から突起506、507が外れたとき、フランジ505の押圧力により、突起506、507の背後に亀裂が生じることがある。それを防止するため、図示の円形バネ504は、図11(B)に示すように、突起506、507の背後に、フォージングプレス、若しくは金属粉末射出成型(MIM:Metal Injection Molding)、ダイキャスト等によって、肉520を設け、これを防止するようにする。このようにすれば、突起506、507の背後に亀裂が生じてクリックが出ないとか、摩擦が軽くなるといった事故が防止できる。
【0037】
また、ヒンジシャフト500は図5乃至図11から明らかなように、中空に作られているから、図12に示すように、撮像部101と操作部102を結ぶ信号線をこの中に通すことができ、機械的な接点などを用いることなく結線することができる。
【0038】
ここで、図13を参照して、前述のように、撮像部101及び操作部102はヒンジ機構405によって互いに回動可能に連結されている。撮像部101にはレンズ系101a及び撮像素子であるCCD101b等が備えられ、操作部102にはアナログフロントエンド(アナログF/E)102a、信号処理ユニット(制御部)102b、画像格納用メモリ102c、表示装置(表示ユニット)105、及び操作キー102dが備えられている。図13においては、操作キー102dは、図1〜図3では説明した選択決定キー108メニューキー110、ディスプレイ釦111、シーン釦112、モードセレクト113を含むものであり、前述のフォトリフレクタ510が回転角度検出部として示されている。
【0039】
撮影レンズ窓103(図1)を通してレンズ系101aを介してCCD101bで受光された光(映像)は電気信号としてアナログF/E102aに与えられ、ここでデジタル信号(デジタル映像)に変換されて、信号処理ユニット102bに与えられる。そして、信号処理ユニット102bではデジタル映像を一旦画像格納メモリ102cに格納する。信号処理ユニット102bでは前述したように操作キー102dの操作に応じて各種設定等を行い、画像格納用メモリ102cから映像を読み出して、表示ユニット105に表示する。なお、マイク114からの入力された音声等の音響は映像とともに画像格納用メモリ102cに格納され、操作キー102dの再生操作に応じて映像とともに再生される。
【0040】
一方、前述したように、回転角度検出部510はヒンジマーカー508の反射パターン509(図13には示さず)を検出し、パターン検出信号を操作部102に送る。そして、信号処理ユニット102bでは、パターン検出信号に応じて撮像部101と操作部102との位置関係を知ることになる。つまり、信号処理ユニット102bではパターン検出信号によって撮像部101が操作部102に対して回動されているか否かを知ることになる。そして、信号処理ユニット102bでは撮像部101の回動角度に応じて以下のように種々の設定を行う。
【0041】
いま、音声(音響)付きファイル(映像)を再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的位置が変化すると、信号処理ユニット102bでは、音声の音量を回動角度に応じて変化させる。また、ここで回動角度に代え、回動自体を検出することにより、音声の出力のオン/オフ制御を行うようにしてもよい。
【0042】
また、画像格納用メモリ102cに動画(連続映像)が格納され、動画を再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が変化すると、信号処理ユニット102bでは、撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が離れる状態(つまり、撮像部101と操作部102との角度が大きくなる方向へ回動する状態)であると、動画の早送りを行い、撮像部101と操作部102の相対的角度位置関係が近づく状態(つまり、撮像部101と操作部102との角度が小さくなる方向へ回動する状態)であると、動画の早戻しを行う。ここで回動角度に代え、回動自体を検出することにより、一方向の回動で一定速の早送りを行い、他方向の回動で一定速の早戻しを行うようにしてもよい。
【0043】
なお、静止画ファイルを再生中に、撮像部101と操作部102との一方向の回動により、次の静止画ファイルへの送りが行われ、撮像部101と操作部102との他方向への回動により、前の静止画ファイルへの戻しが行われるようにしてもよい。
【0044】
加えて、静止画ファイル(静止画映像)をスライドショーで再生している際に、回動によって撮像部101と操作部102との相対的角度位置関係が変化すると、信号処理ユニット102bでは、スライドショーの再生時間間隔を変化させる。例えば、撮像部101と操作部102との角度が大きくなる方向へ回動するとと、信号処理ユニット102bはスライドショーの時間間隔を長くし、撮像部101と操作部102との角度が小さく方向へ回動すると、信号処理ユニット102bはスライドショーの時間間隔を短くする。ここで、回動角度に代え、回動自体を検出することにより、一方向の回動で通常より長い再生時間間隔へ切換し、他方向の回動で、通常より短い再生時間間隔へ切換するようにしてもよい。
【0045】
なお、同様に静止画または動画再生中に回動によって再生画像のズームを変化、または切換するようにしてもよい。
【0046】
ところで、より好ましい実施の形態として、撮像部101は操作部102に対して予め規定された範囲で回動可能であり、図1〜図3に示す例では、図1に示す状態を回動角度0°、図2に示す状態を+90°、図3に示す状態を−90°としており、撮像部101は操作部102に対して180°の範囲で回動可能となっている。ここで、本発明の電子カメラは上記範囲に限定されず、360°以上回動可能であってもよく、また、360°近くに回動範囲が制限されているものであってもよく、更に、一方の方向のみ回動可能等であってもよい。
【0047】
そして、上記180°の範囲のものを例として、撮影モード以外の設定モードにおいて、撮像部101と操作部102との角度が所定の角度(例えば、±90°のいずれか)または、単に回動されると、信号処理ユニット102bは撮像モードへ移行する。ここでさらに、撮像部101と操作部102との角度が変化すると、又は、単に回動さえると、信号処理ユニット102bでは予め設定された時間(例えば、10秒)だけ表示ユニット105の表示用バックライトを点灯させる低消費電力モードとしてもよい。このように信号処理ユニット102bが動作することにより、小さい操作キー等を操作することなく、撮像部101と操作部102とを回動することにより、撮像モードに移行でき、また、操作のための表示用バックライトが自動的に点灯するため、暗い場所にて操作キーを探すようなことを要せず、より操作性の高い電子カメラを提供できる。
【0048】
なお、撮影動作中の誤動作を防止するため、所定の時間(例えば、1秒)中に撮像部101の角度が0°から±90°のいずれかに変化して、さらに0°に復帰した際にのみ、「記録画像サイズ」、「圧縮率」、「ISO感度」、及び「シャッタースピード」等の撮影モード中における各種設定値の変更を、信号処理ユニット102bは許可することになる。つまり、画像処理ユニット102bは撮影モードの際、予め定められた時間以内で操作部101と撮像部102との相対的角度が所定の角度変化したと判定すると、撮影モードにおける各種設定の変更を許可する。ここで、回動角度によらず、回動自体を検出することにより、予め定められた時間内で一方向の回動から他方向の回動を判定し、上述の各種設定変更を許可してもよい。ここで、各種設定変更を許可するとは、自動的に「記録画像サイズ」等の設定モードに移行すること、「記録画像サイズ」等の設定値を異なる値に自動的に変更すること、更には、これら回動の判定回数に応じて自動的に「記録画像サイズ」等の設定値を切換すること等を含むものとする。
【0049】
また、図示はしないが、撮像部101が0°の位置にある状態を検知する第1の検知スイッチ、撮像部101が+90°の位置にある状態を検知する第2のスイッチ、及び撮像部101が−90°の位置にある状態を検知する第3のスイッチを、回転角度検出部510が備えて、信号処理ユニット102bにそれぞれ第1〜第3の角度検知信号を送って、これら角度検知信号によって撮像部101と操作部102との角度を検出するようにしてもよい。また、回転角度検出部510に代え、単に撮像部101が操作部102に対して相対的に一方向に回動されたこと、及び他方向に回動されたことを検出する回動検出手段を備えていてもよい。
【0050】
上述のようにして、撮像部101と操作部102とを相対的に回動するだけで、各種設定を行うことができ、その結果、操作キー102dに備えられる各種キーの数を減らすことや、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、操作部と撮像部との相対的な回動を判定すると、電子カメラにおける各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたので、各種操作キーの数を減らすこと、又は、各種操作キーの減少に伴う小型化を図ること、または各種設定を行う際の操作性を良好にすること等ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子カメラの一実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電子カメラのレンズをカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示す斜視図図である。
【図4】図1に示す電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影するときのカメラのホールド状態を示す図である。
【図5】図1に示す電子カメラの撮像部と操作部とを結合するヒンジ機構のみの構成を示す図である。
【図6】ヒンジ機構を撮像部に組み込み、操作部における上カバーと内部構成部品を取り去った状態で結合部を示す斜視図である。
【図7】図5に示すヒンジ機構を分解して示す斜視図である。
【図8】ヒンジ機構を構成するヒンジシャフトのヒンジレンズプレートへの固定を説明するための図であり、(A)はヒンジシャフトを側方から示す図、(B)はヒンジシャフトを正面から示す図、(C)はヒンジレンズプレートを示す図である。
【図9】ヒンジマーカーの正面図である。
【図10】ヒンジシャフト及び円形スプリングを示す図であり、(A)はヒンジシャフトのフランジに設けたクリック用凹部を説明する図、(B)は円形スプリングに設けた突起を説明する図である。
【図11】ヒンジ機構を説明するための図であり、(A)はヒンジ機構を撮像部における下カバーと操作部における下カバーに組み込み一部を断面で示す図、(B)は円形スプリングを側方から示す図である。
【図12】撮像部と操作部を結ぶ信号線を中空としたヒンジ機構内を通したときの状態を示す図である。
【図13】図1に示す電子カメラの信号処理系を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 撮像部
102 操作部
102a アナログフロントエンド(アナログF/E)
102b 信号処理ユニット
102c 画像格納用メモリ
102d 操作キー
105 表示装置(表示ユニット)
405 ヒンジ機構
510 回転角度検出部
Claims (6)
- 各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部と、前記操作部に設けられた前記映像を処理する処理ユニットと、前記操作部と前記撮像部との相対的回動を検知して回動検知信号を送出する回動検知手段とを有し、
前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたことを特徴とする電子カメラ。 - 前記操作部には前記映像を再生表示するための表示装置が備えられ、
前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、前記表示装置に再生中の映像に関する表示設定を変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。 - 前記操作部の操作により撮影モードと、該撮影モード以外のモードに選択的に切換可能であって、
前記撮影モード以外のモードを選択時、前記処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記撮像部と前記操作部とが相対的に回動されたことを判定すると、撮影モードに移行することを特徴とする請求項1又は2記載の電子カメラ。 - 前記表示装置は表示用バックライトを備え、前期処理ユニットは、前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動されたことを判定すると、所定の時間前記表示用バックライトを点灯させる低消費電力モードを備えていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の電子カメラ。
- 前記処理ユニットは、撮影モードの際、予め定められた時間内で前記回動検知信号によって前記操作部と前記撮像部とが相対的に回動された後、復帰されたことを判定すると、前記撮影モードにおける各種設定の変更を許可するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
- 各種設定を行う操作部と、該操作部にヒンジ機構によって回動可能に連結され撮像を行って前記操作部に映像を送る撮像部とを有し、前記操作部には前記映像を処理する処理ユニットが備えられた電子カメラにおいて、
前記操作部と前記撮像部との相対的角度を検知して角度検知信号を送出する角度検知手段を有し、
前記処理ユニットは、前記角度検知信号によって前記操作部と前記撮像部との相対的角度が変化していると判定すると、前記各種設定の少なくとも一つを変更するようにしたことを特徴とする電子カメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003205173A JP2005051448A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 電子カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003205173A JP2005051448A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 電子カメラ |
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Family Applications (1)
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JP2003205173A Pending JP2005051448A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 電子カメラ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005051448A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011063811A (ja) * | 2003-01-31 | 2011-03-31 | Chevron Usa Inc | エチレン及びプロピレンの製造用高純度オレフィン系ナフサ |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003205173A patent/JP2005051448A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011063811A (ja) * | 2003-01-31 | 2011-03-31 | Chevron Usa Inc | エチレン及びプロピレンの製造用高純度オレフィン系ナフサ |
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