JP2005051104A - 位置合わせ装置及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスクパターンから投影されたEUVを、開口を通してフォトダイオードで測定し、マスクとウエハの位置関係を求めるというLIPSセンサーに関する発明で、マスク上の基準パターンからの光を検出するためのスリットがEUVを吸収しても熱歪みを生じさせない様にする。
【解決手段】 マスク上の基準パターンからの光を検出するためのスリットの代わりに、ガラス基板上に蛍光体をパターニングし、蛍光体が発光する可視光を、ガラス基板を通してフォトダイオードで測定する。さらに、蛍光体上にスリットを配置し、蛍光体からの蛍光と、スリットに生じる光電流を同時に測定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、EUV露光装置に関するもので、特に、マスク上に作製された基準パターンから投影されたEUVを、ウエハステージ上のフォトダイオードで測定し、マスクとウエハの位置関係を求めるという検出器である処の位置合わせ装置の構成に関するものである。さらに、その検出器である処の位置合わせ装置を用いた露光装置に関するものである。
可視光や極端紫外線を使用してマスクパターンを被露光物であるウエハに転写する露光装置における、マスクステージとウエハステージの位置合わせ方法を図7に示す。これは、マスクステージ15上に基準となる基準パターン16を作製しておき、基準パターン16からの光を露光光学系17を通し、基準パターン16の光をウエハステージ19上に置かれた検出器18で測定して行う方式である。この様検出器18は、図8の構造をしていた。これは、基板22の上にスリット21を形成し、スリット21を透過した露光光20がフォトダイオード23で光電変換され電気信号として検出される構造である。
この場合、ウエハステージを少しずつ移動させながら、フォトダイオードの信号を検出し、検出信号が最大となるウエハステージの位置を、ウエハステージの基準位置とするものである。
スリット21の材料は、露光光20を遮蔽する材料であるCr等の金属が、基板22は露光光20を透過する材料が選ばれる。今までの光の投影露光では、必ず露光光を良く透過する材料が存在した。これは、可視光や紫外線は、物質を構成する原子の最外殻の電子と同程度のエネルギーを持つために、吸収される場合でも最外殻の電子に吸収される。そして、化学結合状態によって最外殻の電子のエネルギー準位が変化するために、物質の化学構造を変えれば露光波長を透過する材料が得られた。事実、基板をレンズやマスクと同じ材質で作製すれば、露光光を良く透過する。
光露光より微細なパターンを転写するために、より波長が短い波長13nm程度の光を用いたEUV露光装置が提案されている。EUV領域の波長の光を良く透過する材料が無いため、光露光で用いていた屈性光学系の代わりに、反射光学系を利用するものである。そのため、EUV露光装置は、EUVを反射する反射型マスクと多層膜反射ミラーによって、反射マスクに書かれた所望のパターンを、ウエハ上に縮小転写するものであることは周知の通りである。
EUVのように紫外線にくらべ1桁以上波長が短くなってくると、物質の吸収率が急激に高くなり、スリット21を支持する基板22の透過率も急激に減少するため、基板22を薄くする必要が有った。しかし、基板を薄くすると歪みが生じる。前述のように、本検出器はウエハステージの基準となるものであり、歪みはそのまま位置合わせ誤差やディストーション、ディフォーカス誤差となる。
一方、蛍光体によって波長を変換して計測するということは、放射線計測ではよく知られた技術であり、露光装置に使用した提案がされている。例えば、下記特許文献1には、ウエハステージ上に蛍光体を設け、ウエハステージの外に設けた検出器によって、蛍光体から発せられる蛍光光を測定することで、照度むらや露光量を検出する提案がされている。
さらに、特許文献2には、スリットと蛍光体、フォトセンサの組み合わせからなる光学像測定装置が示されている。本従来例は、光学像の精度を検出するものでので、スリット巾が分解能程度即ち波長程度に小さい必要がある。しかし、スリット巾が波長程度以下になると、スリットを透過する伝播波は存在せず、スリットの直近という局所的な範囲にエバネッセント波という電磁場が存在するだけとなる。しかし、エバネッセント波は染み出すだけで、エネルギーは透過しない。そのため、スリット近傍に誘電体を置き、エバネッセント波を伝播波に変換し光を検出しようとするのが、本従来例の主旨で、誘電体として蛍光材料を示した実施例が挙げられている。しかも、スリット巾が波長程度だと導波路効果によりスリットを伝播してくる光量が減衰し、スリットの端にはほとんどエネルギーが伝播しないという欠点があった。
その他、波長50nm以下の露光用の検出器として、特許文献3で開示されており、3種の検出器が示されている。第1は、蛍光体とフォトセンサの組み合わせからなる検出器で、放射線量を測定する。第2はスリットと蛍光体、フォトセンサの組み合わせからなる検出器で、マスクの基準位置と基板テーブルの位置合わせを行うこと、マスクパターンからの光を検出して解像性能を測定することが示されている。第3として、露光光であるX線が金属に照射されたときに金属面から放出される光電子オージェ電子である2次電子を検出する方法を利用した方法である。金属面から放射された2次電子を測定するために、金属面近傍にワイヤでつくられたメッシュ状の集電極が置かれ、集電極に集められた2次電子が測定器を通して検出されることが示されている。2次電子量を測定することで、EUVの強度が測定可能である。本従来例では、スリットを構成する金属にEUVが照射されると金属の表面から2次電子が放出され、その2次電子が蛍光体を光らせる恐れが有った。そのために、スリットの開口のみを透過したEUVが発光するはずが、スリットによって遮られたはずの光も発光に寄与する恐れが有った。
特開2000−36448号公報 特開平8−22953号公報 特開2002−141280号公報
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、基準パターンにEUVが照射されても、基準パターンの温度が上がらなくなるので、高精度にステージの位置きめをすることができる位置合わせ装置及び露光装置の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
本発明の第1の構成は、所定の形状に配設した蛍光材に、マスクで反射してきたパターニングされたEUVを照射し、EUVが蛍光材で長波長の蛍光に変換され、変換された長波長の蛍光が基板を透過し、フォトダイオードのような光検出器でその光量を検出するものである。EUVが変換された蛍光は、300〜600nm程度の可視光に変換されている。そのため、EUVは基板を透過できないような通常のガラス等の基板でも、蛍光が透過できるため、蛍光材は堅い厚い基板の上に、作製できることになる。
蛍光材が、所定の形状に配設されているために、スリットが不用になりスリットによるEUVけられが無くなり、信号が高くなるというメリットが生じる。さらに、適切な基板の厚さを選べば、EUVの熱も速やかに逃がすことができ、温度も上昇せずに熱歪みも生じない。
本発明の第2の構成は、蛍光材上にスリットを配設し、マスクで反射してきたパターニングされたEUVを照射し、EUVが蛍光材で長波長の蛍光に変換され、変換された長波長の蛍光が基板を透過し、フォトダイオードのような光検出器でその光量を検出すると同時に、光電効果によって蛍光材上のスリットに生じる光電流を検出するものである。
これにより、マスクで反射してきたパターニングされたEUVがどの位置にあっても、フォトダイオードとスリットに生じる光電流のいずれかが検出できることなり、信号量が増加する他、ステージ位置が高精度に求まる。
本発明の第3の構成は、導電部材の上に、絶縁層を挟んでスリットを配設し、マスクで反射してきたEUVを照射する。EUVがスリットに照射されると、スリット表面から光電子が離脱する。さらに、スリットを構成する金属に照射されなかったEUVは、スリットが配設された伝導部材に照射され光電子が発生する。こうして、スリットまたは伝導部材に流れる電流を測定することで、EUVの位置を特定できる。
上記の構成を、改めて以下(1)〜(9)に整理して示す。
(1)50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状の蛍光体と蛍光体を支える基板と光検出器からなることを特徴とする位置合わせ装置。
(2)基板上にパターニングされた蛍光体を取り付けることを特徴とする上記(1)記載の位置合わせ装置。
(3)前記蛍光体は、基板となる結晶の一部に発光中心となる不純物をドーピングして蛍光体であることを特徴とする上記(1)記載の位置合わせ装置。
(4)50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状のスリットと、スリットを支える蛍光体と、蛍光体からの蛍光を測定可能は光検出器からなる検出器で、スリットには正の電圧が印加され、スリットから放出される光電子電流と、蛍光を測定する光検出器の光電流を測定することを特徴とする位置合わせ装置。
(5)蛍光を測定する光検出器が、蛍光体の露光光入射側に取り付けられていることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか記載の位置合わせ装置。
(6)蛍光体の露光光入射側に、可視光カット用のフィルターが取り付けられていることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか記載の位置合わせ装置。
(7)光検出器と蛍光体の間に、蛍光体の発光する波長の光を透過するバンドパスフィルターが設けられていることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか記載の位置合わせ装置。
(8)50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状のスリットと、スリットを支える絶縁層と導電性部材からなる検出器で、スリットと導電性部材には正の電圧が印加され、スリットと導電性部材から放出される光電子電流を測定することを特徴とする位置合わせ装置。
(9)50nm以下の波長の光をマスクに照射して、マスクの反射光を反射ミラーを用いて、被露光物上に転写する露光装置であって、該露光装置において、上記(1)乃至(8)に記載の位置合わせ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
基準パターンにEUVが照射されても、基準パターンの温度が上がらなくなるので、高精度にステージの位置きめをすることができる。
以下に本発明の実施するための最良の形態を、実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1において、1はマスクからのEUV光、2は蛍光体であるCaF2:Eu2+、3は低膨張ガラスで作製したガラス基板、4はフォトダイオード、5は蛍光体から発生する蛍光である。
EUV光1は、不図示のマスク基板の基準パターン形状で反射しているため、所望の形にパターニングされている。そのパターニング形状に対応して、ガラス基板3上に蛍光体2がパターニングされている。例えば、マスクの反射部が、250nmライン&スペース状パターンの場合、1/5縮小投影系を通したウエハステージ上では、50nmのライン&スペース状の光束となるので、蛍光体も50nmのライン&スペース形状が望ましい。蛍光体のパターニングは、蛍光体を層状に形成した後、通常の半導体プロセスと同様、電子ビーム等で描画した後、エッチングすればよい。
EUV光1が蛍光体2に照射されるとピーク波長435nmの可視光である蛍光5が蛍光体2から発光する。この波長の光は、通常のホウケイ酸ガラス等の低膨張ガラスを良く透過するため、基板3をホウケイ酸ガラスで作製すれば、フォトダイオード4の立体角相当の光量が検出できる。蛍光体2以外に照射されたEUV光1は、基板3に吸収され熱になり、光に変換されることはない。
そのため、蛍光体2に照射されたEUV1光量に比例した光量の蛍光5が発光される。そのため、蛍光体2とEUV1のパターンが一致した位置で、フォトダイオード4で極大の信号が得られる。
(実施例2)
図2に示した本実施例は、実施例1で示した蛍光体2をパターニングするのではなく、CsIの特定部分のみを蛍光体にしたものである。基板がCsIでできており、ライン&スペース状にNaがドーピングされて、蛍光体2の領域にCsI:Naが形成されている。
この作製方法を図3−1から図3−3に示す。まず、図3−1に示すように、CsIの結晶12の表面にライン&スペース状の金属マスク11を作製する。これは、通常の微細加工プロセスと同様に、電子ビームでレジストを描画現状後、リフトオフ工程で金属膜を蒸着し、金属マスク11が作製される。次に、図3−2に示すように、Naを含む雰囲気に曝すことにより、図において、10で示すドーピングガスであるところのNaがドーピングされる。CsIが金属マスク11に覆われていない場所のみ、Naがドーピングされ、金属マスク11がある部分はドーピングされない。最後に図3−3に示すように、金属マスク11が除去される。
ここで、蛍光体13の主原料の単結晶のみでは、多くの場合蛍光体とはならず、Naなど色中心となる不純物の存在が必要で、CsIの場合、Naの他Ag、Tlの元素をドープしても蛍光体となることが知られている。従って、この実施例のように、ライン&スペース状にドーピングをすれば、ライン&スペース状の蛍光体構造を持つ基板ができる。
(実施例3)
図4と図5に、第3の実施例を示す。図4は検出器の断面図で、図5は検出器を上から見た図である。1はマスクからのEUV光、2は蛍光体であるCaF2:Eu2+、3は低膨張ガラスで作製したガラス基板、4はフォトダイオード、5は蛍光、6はスリット、7は電圧源、8−1と8−2は電流計、9は非金属であるSiO2の遮蔽層である。
スリット6は、実施例2で示した作製方法と同様、CaF2:Euの表面に、レジストを塗布し、通常の微細加工プロセスと同様に、電子ビームでレジストを描画現像後、リフトオフ工程でWやCr等の厚さ0.1〜0.5μm程度の金属膜を蒸着し、スリット6が作製される。ここでは、スリット6は、必ずしも金属である必要はなく、導電性の材料ならば良く、カーボンやSi等でもよい。あるいは、金属の表面にカーボンをコーティングしても良い。また、スリット6は図5に示すように、スリット6を構成する個々の金属は外側で繋がっている。さらに、スリット6のEUV1側に非金属であるSiO2層9が形成される。
図4において、スリット6にEUV1が照射されると、金属面から光電効果によって光電子が放出される。電圧源7によって、スリット6には正電圧が印加されているために、放出された電子が再びスリット6に戻ること無く、グランドから電子が供給されるために、電流計8−2によって、光電流として照射されたEUV1の照射量が検出される。
スリット6の開口位置にパターニングされたEUV1がくるようにウエハステージが移動されると、開口をEUV1が透過し、EUV1が蛍光体2に吸収され蛍光5を発し、基板3を透過して、フォトダイオード4の信号として検出される。一方、スリット6の開口位置とパターニングされたEUV1がずれている場合、EUV1はスリット6に照射される。スリット6の表面から放出される2次電子によって生じる電流が電流計8−2によって検出される。ここで、スリット6を構成する個々の金属は外側で繋がっているため、いずれの金属片に照射されたEUV1も電流計8−2に検出される。スリット6の開口位置とEUV光1が大きくずれている場合、EUV1はSiO2の遮蔽層9によってブロックされるので、光電子として検出されることはない。
この様に、I1の蛍光板で発生する蛍光の強度とI2のスリットによる2次電子量は、スリット6とEUV1の位置において補間する関係になる。そのため、I1/I2をとることで、単にフォトダイオード4の信号I1から、スリット6の位置を決めるより、高精度に求められる。さらに、スリット6が蛍光体2に蒸着されているために、1μm以下の薄膜であるスリット6の熱が蛍光体2に逃げるため、スリット6の温度が上昇せずに歪むことも無い。
実施例2の作製方法においては、使用した金属マスクをそのまま本実施例のスリットとして使用し、光電子電流を測定してもよい。さらに、導電性の蛍光体を使用する場合、蛍光体上に否導電層を蒸着してから、その上に金属層を蒸着することが望ましい。
(実施例4)
図6に、第4の実施例を示す。図4は検出器の断面図である。1はマスクからのEUV光、6はスリット、7は電圧源、8−1と8−2は電流計、9と24は非金属であるSiO2の絶縁層、14は金属またはカーボンのような導電性材料でできた導電性部材である。
スリット6は、導電性部材14に表面に、まず絶縁層24であるSiO2を作製し、その上に金属Crを0.3μm程度蒸着する。さらにその上に、レジストを塗布し、通常の微細加工プロセスと同様に、電子ビームでレジストを描画現像する。まず、Crをエッチングし、次にSiO2層24をエッチングする。
スリット6は、金属以外の導電性材料で作製しても良い。実施例3の図5と同様、スリット6を構成する個々の金属は外側で繋がっている。さらに、スリット6のEUV1側に非金属であるSiO2層9が形成される。
図6において、導電性部材14にEUV1が照射されると、金属面から光電効果によって光電子が放出される。電圧源7によって、金属板(導電性部材)14には正電圧が印加されているために、放出された電子が再び導電性部材14に戻ること無く、グランドから電子が供給されるために、電流計8−2によって、光電流として照射されたEUV1の照射量が検出される。また、スリット6にも正電圧が印加されているために、導電性部材14から放出された2次電子は、スリット6に入ることも無い。そのため、スリット6と導電性部材14に入射したEUV1の光量は、それぞれ独立に測定される。
スリット6の開口位置にパターニングされたEUV1がくるようにウエハステージが移動されると、導電性部材14の表面から放出される2次電子によって生じる電流が電流計8−1によって検出される。一方、スリット6の開口位置とパターニングされたEUV1がずれている場合、スリット6の表面から放出される2次電子によって生じる電流が電流計8−2によって検出される。これは、実施例3と同じである。
この様に、スリット6と導電性部材14に生じる電流は、スリット6とEUV1の位置において補間する関係になり、スリット6の位置を高精度に求めらことができる。さらに、スリット6が絶縁層24を通して、導電性部材14に固定されているために、1μm以下の薄膜であるスリット6の熱が導電性部材14に逃げるため、スリット6の温度が上昇せずに歪むことも無い。
(実施例5)
検出器には露光光である13nmのEUV以外にも多くの光が入射する可能性がある。これは、光源がプラズマ線源であるため、露光装置内に軟X線である1nm〜赤外線である10μmの光が入射し、ウエハステージまでの複数の光路で不要光をカットしているがそれでも、迷光としてウエハステージに露光光以外の光が到達するからである。それをカットするために、蛍光体にZrを0.1μm程度蒸着してもよい。
さらに、蛍光体と検出器の間に、蛍光の波長のみを通すバンドパスフィルターを設けてもよい。
また、実施例1〜3は、蛍光を測定する光検出器であるフォトダイオードが、蛍光体の露光光入射と反対側に取り付けらていたが、蛍光体の露光光入射側の蛍光を見込める位置に、光検出器を取り付けてもよい。
(実施例6)
本実施例は、実施例1〜5の検出器を用いたEUV露光装置である。EUV露光装置は、EUVを反射する反射型マスクと多層膜ミラーによって、反射マスクに書かれた所望のパターンを、ウエハ上に縮小転写するものであることは既に述べた。実施例1〜5の検出器を用いたEUV露光装置も本発明の応用装置である。
実施例1の検出器の断面図 実施例2の検出器の断面図 実施例2の検出器の作製方法を示す図 実施例2の検出器の作製方法を示す図 実施例2の検出器の作製方法を示す図 実施例3の検出器の断面図 実施例3の検出器を上から見た図 実施例4の検出器の断面図 従来のマスクステージとウエハステージの位置合わせ方法を示す図 従来例の検出器の構造を示す断面図
符号の説明
1 EUV光
2 蛍光体
3 基板
4 フォトダイオード
5 蛍光
6 スリット
7 電圧源
8−1,8−2 電流計
9 絶縁層(SiO2の遮蔽層)
10 ドーピングガス(Na)
11 マスク
12 結晶
13 蛍光体
14 導電性部材
15 マスクステージ
16 基準パターン
17 露光光学系
18 検出器
19 ウエハステージ
20 露光光
21 スリット
22 基板
23 フォトダイオード
24 絶縁層

Claims (9)

  1. 50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状の蛍光体と蛍光体を支える基板と光検出器からなることを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 基板上にパターニングされた蛍光体を取り付けることを特徴とする請求項1記載の位置合わせ装置。
  3. 前記蛍光体は、基板となる結晶の一部に発光中心となる不純物をドーピングして蛍光体であることを特徴とする請求項1記載の位置合わせ装置。
  4. 50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状のスリットと、スリットを支える蛍光体と、蛍光体からの蛍光を測定可能は光検出器からなる検出器で、スリットには正の電圧が印加され、スリットから放出される光電子電流と、蛍光を測定する光検出器の光電流を測定することを特徴とする位置合わせ装置。
  5. 蛍光を測定する光検出器が、蛍光体の露光光入射側に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の位置合わせ装置。
  6. 蛍光体の露光光入射側に、可視光カット用のフィルターが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の位置合わせ装置。
  7. 光検出器と蛍光体の間に、蛍光体の発光する波長の光を透過するバンドパスフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の位置合わせ装置。
  8. 50nm以下の波長を用いる露光装置のマスクステージとウエハステージの位置合わせに使用する位置合わせ装置であって、マスクパターンに対応する形状のスリットと、スリットを支える絶縁層と導電性部材からなる検出器で、スリットと導電性部材には正の電圧が印加され、スリットと導電性部材から放出される光電子電流を測定することを特徴とする位置合わせ装置。
  9. 50nm以下の波長の光をマスクに照射して、マスクの反射光を反射ミラーを用いて、被露光物上に転写する露光装置であって、該露光装置において、請求項1乃至8に記載の位置合わせ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
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