JP2005049139A - ナビゲーションシステム及び画面形成方法のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の位置に選択的に置くことができるようにしたディスプレイと、該ディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段と、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式を選択的に設定する画面型式設定処理手段と、設定された画面型式に従って画面を形成する画面形成処理手段とを有する。この場合、ディスプレイの位置が検出され、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式が選択的に設定され、設定された画面型式に従って画面が形成されるので、画面から情報を十分に取得することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーションシステム及び画面形成方法のプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の回転角速度、すなわち、旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記表示部に形成された探索経路表示画面に自車位置及び目的地と共に表示される。したがって、運転者は表示された探索経路に従って車両を走行させることができる。なお、運転者が現在地と異なる地点を出発地として入力した場合、入力された出発地から目的地までの経路が探索される。
【0004】
ところで、表示部を構成するディスプレイの方向が固定されると、ディスプレイの方向によっては、地図画面において車両の進行先を十分に表示することができず、運転者が自車位置を認識するのが困難になってしまう。
【0005】
そこで、車両の進行方向に応じてディスプレイが回転させられるようにしたナビゲーション装置が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−310678号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、車両の進行方向によってディスプレイの回転方向における位置が決まってしまいディスプレイを画面が縦長になるような方向、すなわち、縦長方向にセットした位置に置いて、地図画面を形成し、地図を北が上になるようにノースアップで表示しようとすると、自車位置の左右の状況を十分に表示することができず、地図画面から情報を十分に取得することができなくなってしまう。
【0008】
また、ディスプレイを縦長方向にセットした位置に置いて画面を分割して二画面表示を行おうとすると、二つの分割された画面、すなわち、分割画面が上下に配列されるので、各分割画面に表示された情報を取得するのが困難になってしまう。
【0009】
さらに、ディスプレイを縦長方向にセットした位置に置いてテレビ画面を形成し、テレビ画面にテレビの画像を表示しようとすると、画像の左右がテレビ画面から外れ、テレビ画面から情報を十分に取得することができなくなってしまう。
【0010】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、画面から情報を十分に取得することができるナビゲーションシステム及び画面形成方法のプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のナビゲーションシステムにおいては、複数の位置に選択的に置くことができるようにしたディスプレイと、該ディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段と、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式を選択的に設定する画面型式設定処理手段と、設定された画面型式に従って画面を形成する画面形成処理手段とを有する。
【0012】
本発明の他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記ディスプレイは、回転自在に配設され、第1、第2の位置に選択的に置かれる。
【0013】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記画面型式設定処理手段は、検出された位置に基づいて画面型式を縦型及び横型のうちの一方に設定する。
【0014】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイにヘディングアップで地図を表示するための地図画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイにノースアップで地図を表示するための地図画面を形成する。
【0015】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに二つの画面を選択的に形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイに二画面表示を行う複合画面を形成する。
【0016】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに二画面表示を行う複合画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイに二つの画面を選択的に形成する。
【0017】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記二つの画面は、地図画面及び交差点拡大画面である。
【0018】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記二つの画面は、地図画面及び高速・有料道画面である。
【0019】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、さらに、前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに地図画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイにテレビ画面を形成する。
【0020】
本発明の更に他のナビゲーションシステムにおいては、複数の位置に選択的に置くことができるようにしたディスプレイと、該ディスプレイと一体的に配設されたスイッチと、前記ディスプレイが各位置に置かれるのに伴って、スイッチと選択的に接続される接点と、前記スイッチと接点との接続に基づいて、ディスプレイの位置を表す位置信号を発生させる位置信号発生部と、前記位置信号に基づいてディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段とを有する。
【0021】
本発明の画面形成方法のプログラムにおいては、コンピュータを、ディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式を選択的に設定する画面型式設定処理手段、及び設定された画面型式に従って画面を形成する画面形成処理手段として機能させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0024】
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地等を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データ、道路データ、探索データ等のナビゲーション装置14の基本的な情報、すなわち、ナビ情報のほかに各種のデータが記録された情報記録部としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第2の出力部としての音声出力部37、通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速検出部としての車速センサ41も接続される。
【0025】
前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。
【0026】
本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。なお、前記距離センサは、道路上の所定の地点間の距離を検出するものであり、図示されない車輪の回転速度に基づいて、又は加速度を2回積分して距離を算出する。また、前記ステアリングセンサは、舵(だ)角を検出するものであり、例えば、図示されないステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等を使用することができる。
【0027】
また、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等を使用することができる。前記ジャイロセンサとしては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用され、旋回角を積分することによって自車方位を検出する。そして、前記地磁気センサは、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。
【0028】
前記データ記録部16は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、探索データファイル、施設情報データファイル等のデータファイルから成るデータベースを備え、前記各データファイルには、表示部35に各種の画像を出力するためのデータが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータも記録される。
【0029】
例えば、前記地図データファイルには地図を表示するための地図データが、交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データが、探索データファイルには経路を探索するための探索データが、施設情報データファイルには各種の施設に関する施設情報データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ、道路データ、探索データ等によって道路状況を表す道路状況データが構成される。
【0030】
前記交差点データには、交差点の名称、交差点の形状、交差点に隣接する主要な施設、交差点の先の主要な地名等を表すデータが含まれる。また、前記ノードデータには、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、ノード点、各ノード点間を連結するノード点間リンク等を表すデータが含まれる。
【0031】
そして、前記道路データには、道路自体について、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所等を、コーナについて、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等を、道路属性について、降坂路、登坂路等を、道路種別について、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速道路、都市高速道路、有料道路等の高速・有料道を表すデータが含まれる。さらに、道路データには、踏切、高速道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、高速・有料道の料金所等を表すデータが含まれる。また、前記施設情報データには、各地域のホテル、ガソリンスタンド、駐車場、観光地、デパート等の施設について、名称、住所、電話番号、施設案内等の施設情報を表すデータが含まれる。
【0032】
前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される第1の記録媒体としての、DRAM、SRAM、MRAM、FeRAM等のRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録された第2の記録媒体としてのROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される第3の記録媒体としての図示されないフラッシュメモリを備える。なお、前記RAM32、ROM33、フラッシュメモリ等の内部記憶装置として半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としてCPU31に代えてMPU等を使用することもできる。
【0033】
また、前記データ記録部16は、前記各種のデータを記録するために、外部記憶装置として配設された第4の記録媒体としてのハードディスク、フレキシブルディスク等の図示されない磁気ディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。前記データ記録部16には、同様に外部記憶装置として配設された第5の記録媒体としての磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を配設することもできる。
【0034】
ところで、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等を磁気ディスク等に記録することもできる。この場合、磁気ディスク等から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、磁気ディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、車両に搭載された図示されない自動変速機の制御を行うために自動変速機制御装置が搭載されている場合には、該自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等も前記磁気ディスク等に記録することができる。さらに、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、フラッシュメモリに書き込むこともできる。
【0035】
前記操作部34は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、表示部35とは独立に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック等を使用することができる。また、前記操作部34として、前記表示部35に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作部をタッチ又はクリックすることによって、所定の入力操作を行うことができる。
【0036】
前記表示部35においては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイを使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用したりすることができる。そして、表示部35に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、交通情報等を表示したり、交差点又は探索経路における特徴的な写真、コマ図等、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記画像操作部、操作部34、音声入力部36等の操作案内、操作メニュー、キーの案内を表示したり、FM多重放送の番組等を表示したりすることができる。
【0037】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報等を出力することもできる。
【0038】
前記通信部38は、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の第1の情報提供者としての道路交通情報センタから送信された各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、FM放送局を介してFM多重放送として受信するためのFM受信機等を備える。そして、前記ビーコンレシーバによって、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等の交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報のほかに、ニュース、天気予報等の一般情報をFM多重情報として受信したりすることができる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0039】
また、通信部38は、所定の基地局から送信されたGPSセンサ15の検出誤差を検出するためのD−GPS情報等の各種のデータを受信することもできる。さらに、前記通信部38は、電波ビーコン、光ビーコン等によって位置情報を受信し、現在地を検出することもでき、その場合、前記ビーコンレシーバは、現在地検出部として機能する。
【0040】
さらに、通信部38は、第2の情報提供者としての情報センタ51から交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。そのために、前記通信部38と情報センタ51とはネットワーク43を介して接続される。
【0041】
前記ナビゲーション装置14、道路交通情報センタ、情報センタ51、ネットワーク43等によってナビゲーションシステムが構成され、前記通信部38と情報センタ51の図示されない通信部との間で各種の情報の送受信が行われる。
【0042】
本実施の形態においては、前記通信部38を通信端末として機能させるために、通信部38に携帯電話等の通信機器がモジュールとして内蔵されるようになっているが、通信部38とは別に通信機器を接続し、通信機器と通信部38とを接続することもできる。その場合、通信機器として、携帯電話、自動車電話、PHS等の移動電話を使用したり、無線LANカード等を使用したり、パソコン、携帯用コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、電子手帳、テレビ電話、ゲーム機等に通信機能を持たせたものを使用したりすることができる。
【0043】
また、前記ネットワーク43として、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信手段を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信手段を使用することもできる。さらに、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、境域通信システム(DSRC)等の通信手段を使用することもできる。
【0044】
なお、前記情報センタ51は、個人、企業、団体、地方自治体、政府関係機関等のいずれが運営していてもよく、前記道路交通情報センタが運営していてもよい。
【0045】
前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された情報記録部としてのデータベース(DB)57、前記通信部等を備え、該通信部によって、情報センタ51とナビゲーション装置14との間で双方向の通信が行われ、交通情報、一般情報等の提供が行われる。そのために、前記サーバ53は、演算装置及び制御装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備え、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、前記データベース57に前記データ記録部16に記録された各種のデータ(ナビ情報も含まれる。)と同様のデータを記録することができる。なお、前記サーバ53及びナビゲーション処理部17によってコンピュータを構成することもできる。また、CPU54に代えてMPU等を使用することができる。
【0046】
そして、前記CPU54は、前記道路交通情報センタ等から送信された交通情報、一般情報等を受信し、一次情報としてデータベース57に記録したり、前記一次情報を加工して統計処理を施し、渋滞状況の履歴を表す履歴情報、渋滞状況を予測する渋滞予測情報等を構成する統計データを作成し、該統計データを二次情報としてデータベース57に記録したりする。本実施の形態においては、前記統計データを作成するに当たり、履歴情報に、日時、曜日、天候、各種イベント、季節、施設情報(デパート、スーパーマーケット等の大型の施設の有無)等の詳細な条件が加えられる。
【0047】
次に、前記構成のナビゲーションシステムの基本動作について説明する。
【0048】
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、及び方位センサ18によって検出された自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。そして、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
【0049】
続いて、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、前記ナビ情報を、データ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。なお、情報センタ51から取得する場合、前記情報取得処理手段は、受信したナビ情報をフラッシュメモリ等にダウンロードする。また、ナビ情報を通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
【0050】
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に、ナビ情報に基づいて前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0051】
次に、前記ナビゲーション装置14又はナビゲーションシステムを、経路を探索するために使用する場合のナビゲーションシステムの動作について説明する。
【0052】
運転者が操作部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として入力することができる。
【0053】
そして、目的地が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在地、目的地等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。
【0054】
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、運転者に探索経路の案内、すなわち、経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って前記地図画面に探索経路を表示する。
【0055】
なお、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
【0056】
ところで、情報センタ51において経路探索処理を行うことができる。その場合、CPU31は現在地、目的地等を情報センタ51に送信する。該情報センタ51は、現在地、目的地を受信すると、CPU54の図示されない経路探索処理手段は、同様の経路探索処理を行い、データベース57から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、CPU54の図示されない送信処理手段は、送信処理を行い、前記経路データをナビゲーション装置14に送信する。したがって、ナビゲーション装置14において、前記情報取得処理手段が情報センタ51からの経路データを受信すると、前記案内処理手段は、前述されたような経路案内を行う。
【0057】
このようにして、経路案内が行われ、運転者は探索経路に従って車両を走行させることができる。
【0058】
なお、前記ナビゲーション装置14は、前記通信部38を介して交通情報、一般情報等を受信することができるようになっている。そのために、前記情報取得処理手段の付加情報取得処理手段は、付加情報取得処理を行い、前記交通情報、一般情報等を付加情報として受信して取得する。したがって、前記経路表示処理手段は、前記地図画面に付加情報を表示する。
【0059】
前記交通情報は、情報の種別を表す情報種別データ、メッシュとしての2次メッシュを特定するための2次メッシュX、Yデータ、二つの地点(例えば、交差点)間を連結する道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報を含み、該リンク情報は、例えば、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞の度合いを表す渋滞度合データ、渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの渋滞長(距離)によって表す渋滞長データ等から成る。
【0060】
したがって、前記経路表示処理手段は、交通情報のうちの各リンク情報を、例えば、渋滞が発生している道路の上り/下りの別及び渋滞区間を表す交通状況指標としての渋滞矢印に変換し、該渋滞矢印を前記地図画面上の道路に沿って表示する。この場合、渋滞の度合いに応じて前記道路、渋滞矢印等の色が、赤、橙(だいだい)等に変更される。
【0061】
このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における渋滞状況を知ることができる。
【0062】
ところで、前記表示部35を構成するディスプレイは、車両の図示されないコンソールパネルにおける所定の箇所において回転自在に配設され、回転(移動)させられることによって、複数の位置、本実施の形態においては、画面が縦長になるような縦長方向にセットされた第1の位置、及び画面が横長になるような横長方向にセットされた第2の位置に、選択的に置かれるようになっている。
【0063】
図2は本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイを第1の位置に置いた状態を示す透視図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイを第2の位置に置いた状態を示す透視図である。
【0064】
図において、61は図示されないシャフトを回転中心にして回転自在に配設された表示部35(図1)を構成するディスプレイであり、該ディスプレイ61は、手前側に画面を形成するための図示されないディスプレイパネルを備える。また、21はディスプレイ61の筐(きょう)体、22は、ディスプレイ61と一体に配設され、ディスプレイ61の回転に伴って、筐体21と一体に回転させられるスイッチ、23は、ディスプレイ61と別体に形成され、ディスプレイ61を支持する図示されないスタンドに固定されたディスプレイ61用の制御部としてのチップであり、該チップ23に第1、第2の端子t1、t2が配設される。
【0065】
そして、前記スイッチ22の周辺に、前記第1、第2の端子t1、t2に接続された第1、第2の接点u1、u2が配設され、スイッチ22及び第1、第2の接点u1、u2によって、ディスプレイ61の位置を検出するための検出部が構成される。また、前記チップ23はケーブルCBを介してCPU31に接続され、前記スイッチ22は接地させられる。
【0066】
ところで、運転者は、前記ディスプレイ61を手動で回転させて第1、第2の位置に選択的に置くことができる。そして、図2に示されるように、ディスプレイ61が第1の位置に置かれると、スイッチ22は、第1の接点u1と接続され、第2の接点u2から遮断される。その結果、チップ23において、第1の端子t1は第1の電圧レベルであるローレベルに、第2の端子t2は第2の電圧レベルであるハイレベルになる。
【0067】
また、図3に示されるように、ディスプレイ61が第2の位置に置かれると、スイッチ22は、第1の接点u1から遮断され、第2の接点u2と接続される。その結果、チップ23において、第1の端子t1はハイレベルになり、第2の端子t2はローレベルになる。そして、チップ23は、第1、第2の端子t1、t2のレベル信号を位置信号として発生させ、該位置信号を前記ケーブルCBを介してCPU31に送る。この場合、チップ23は位置信号発生部として機能する。
【0068】
したがって、CPU31の図示されない位置検出処理手段は、位置検出処理を行い、前記位置信号を受けて、第1、第2の端子t1、t2の電圧レベルを読み込み、ディスプレイ61の位置を検出し、CPU31の図示されないディスプレイ設定処理手段は、ディスプレイ設定処理を行い、ディスプレイ61の位置に対応させて画面型式を設定し、設定された画面型式に従って画面を形成する。なお、前記チップ23は、一つ前の画面においてディスプレイ61が第1、第2の位置のいずれに置かれていたかを表す第1、第2の端子t1、t2の位置信号を併せてCPU31に送る。
【0069】
次に、前記ディスプレイ設定処理の動作について説明する。
【0070】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイ設定処理の動作を示すフローチャートである。
【0071】
運転者がディスプレイ61(図2)を手動で回転させると、まず、前記ディスプレイ設定処理手段の位置判定処理手段は、位置判定処理を行い、第1、第2の端子t1、t2の電圧レベルを読み込み、該第1、第2の端子t1、t2の電圧レベルに基づいて、ディスプレイ61の位置を検出して判定する。すなわち、前記位置判定処理手段は、第1の端子t1がローレベルであり、第2の端子t2がハイレベルである場合、ディスプレイ61が第1の位置に置かれていると検出して判定し、第1の端子t1がハイレベルであり、第2の端子t2がローレベルである場合、ディスプレイ61が第2の位置に置かれていると検出して判定する。
【0072】
そして、前記ディスプレイ設定処理手段の画面型式設定処理手段は、画面型式設定処理を行い、判定された位置に基づいてディスプレイ61の画面型式を選択的に設定し、前記ディスプレイ設定処理手段の画面形成処理手段は、画面形成処理を行い、設定された画面型式に従って画面を形成する。すなわち、ディスプレイ61が第1の位置に置かれている場合、前記画面型式設定処理手段は、画面が縦長になるようにディスプレイ61の画面型式を縦型に設定し、前記画面形成処理手段の縦型画面形成処理手段は、縦型画面形成処理を行い、縦長の画面を形成する。
【0073】
また、ディスプレイ61が第2の位置に置かれている場合、前記画面型式設定処理手段は、画面が横長になるようにディスプレイ61の画面型式を横型に設定し、前記画面形成処理手段の横型画面形成処理手段は、横型画面形成処理を行い、横長の画面を形成する。
【0074】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ディスプレイ61を手動で回転させる。
ステップS2 第1の位置に置かれているかどうかを判断する。第1の位置に置かれている場合はステップS3に進み、置かれていない場合はステップS5に進む。
ステップS3 ディスプレイ61を縦型に設定する。
ステップS4 縦型画面形成処理を行い、処理を終了する。
ステップS5 第2の位置に置かれているかどうかを判断する。第2の位置に置かれている場合はステップS6に進み、置かれていない場合はステップS1に戻る。
ステップS6 ディスプレイ61を横型に設定する。
ステップS7 横型画面形成処理を行い、処理を終了する。
【0075】
次に、前記画面形成処理において形成される画面について説明する。
【0076】
図5は本発明の第1の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図である。
【0077】
図5に示されるように、ディスプレイ61(図2)が第1の位置に置かれると、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成する。該地図画面において、地図は車両の前方が上になるようにヘディングアップで表示され、車両が走行している道路上の所定の位置に現在地によって表される自車位置Prが表示される。前記ヘディングアップで地図を表示すると、自車位置Prより前方の状況を十分に表示することができ、地図画面から情報を十分に取得することができる。
【0078】
ところで、前記ディスプレイ61が第1の位置に置かれた状態で、地図画面において、図5に示されるように、地図を北が上になるようにノースアップで表示しようとすると、自車位置Prの左右の状況を十分に表示することができず、地図画面から情報を十分に取得することができなくなってしまう。
【0079】
そこで、運転者が、ディスプレイ61を手動で回転させ、図6に示されるようにディスプレイ61を第2の位置に置くと、横型画面形成処理手段は横長の地図画面を形成する。該地図画面において、地図がノースアップで表示されても、自車位置Prの左右の状況が十分に表示されるので、地図画面から情報を十分に取得することができる。
【0080】
このように、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたときに、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成することができ、ディスプレイ61が第2の位置に置かれたときに、横型画面形成処理手段は横長の地図画面を形成することができる。
【0081】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0082】
図7は本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図、図8は本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図、図9は本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第3の例を示す図である。
【0083】
ところで、探索経路に沿って車両を走行させているときに、図7に示されるように、ディスプレイ61(図2)が第1の位置に置かれると、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成し、前記表示処理手段は、前記地図画面にヘディングアップで地図を表示するとともに、自車位置Pr及び探索経路Rtを表示する。そして、探索経路Rt上にあり、経路案内が行われる交差点、すなわち、案内交差点Crに車両が近づくと、前記縦型画面形成処理手段は、ディスプレイ61に、図8に示されるような交差点拡大画面を形成し、前記表示処理手段は、前記交差点拡大画面に案内交差点Crまでの経路を詳細に表示する。すなわち、前記表示処理手段は、前記交差点拡大画面に、走行している道路の名称を表示するための道路表示領域AR1、及び案内交差点Crの付近の地図を表示するための地図表示領域AR2を設定し、該地図表示領域AR2に、前記自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr、自車位置Prから案内交差点Crまでの距離、すなわち、残距離m1等を表示する。
【0084】
したがって、運転者は、交差点拡大画面に表示された案内交差点Crまでの経路に従って車両を走行させることができる。
【0085】
ところが、ディスプレイ61が第1の位置に置かれている場合、案内交差点Crに車両が近づくと、交差点拡大画面だけが形成されるので、案内交差点Crから離れた箇所の状況を十分に表示することができず、地図画面から情報を十分に取得することができなくなってしまう。
【0086】
そこで、運転者が、ディスプレイ61を手動で回転させ、図9に示されるように第2の位置に置くと、横型画面形成処理手段は横長の画面を分割して二画面表示を行い、ディスプレイ61に第1、第2の分割画面としての地図画面領域G1及び交差点拡大画面領域G2から成る複合画面を形成する。そして、前記表示処理手段は、前記地図画面領域G1に、地図をノースアップで表示するとともに、前記自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr等を表示し、交差点拡大画面領域G2に、前記自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr、残距離m1等を表示する。
【0087】
このように、本実施の形態においては、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたときに、縦型画面形成処理手段は縦長の二つの画面、すなわち、地図画面及び交差点拡大画面を選択的に形成することができ、ディスプレイ61が第2の位置に置かれたときに、横型画面形成処理手段は横長の画面を分割して二画面表示を行い、地図画面領域G1及び交差点拡大画面領域G2から成る複合画面を形成することができる。
【0088】
したがって、案内交差点Crから離れた箇所の状況を十分に表示することができ、地図画面から情報を十分に取得することができる。そして、地図画面領域G1及び交差点拡大画面領域G2が左右に配列されるので、地図画面領域G1及び交差点拡大画面領域G2に表示された情報を容易に取得することができる。
【0089】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0090】
図10は本発明の第3の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図、図11は本発明の第3の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図である。
【0091】
ところで、探索経路に沿って車両を走行させているときに、図10に示されるように、ディスプレイ61(図2)が第2の位置に置かれると、横型画面形成処理手段は横長の地図画面を形成し、前記表示処理手段は、前記地図画面にノースアップで地図を表示するとともに、自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr等を表示する。
【0092】
そして、運転者が、図11に示されるように、ディスプレイ61を第1の位置に置くと、縦型画面形成処理手段は縦長の画面を分割して二画面表示を行い、ディスプレイ61に第1、第2の分割画面としての地図画面領域G3及び交差点拡大画面領域G4から成る複合画面を形成する。そして、前記表示処理手段は、前記地図画面領域G3に、地図をノースアップで表示するとともに、前記自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr等を表示し、交差点拡大画面領域G4に、前記自車位置Pr、探索経路Rt、案内交差点Cr等を表示する。
【0093】
このように、本実施の形態においては、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたときに、縦型画面形成処理手段は、縦長の画面を分割して二画面表示を行い、地図画面領域G3及び交差点拡大画面領域G4から成る複合画面を形成することができ、ディスプレイ61が第2の位置に置かれたときに、横型画面形成処理手段は横長の地図画面を形成することができる。
【0094】
したがって、案内交差点Crから離れた箇所の状況を十分に表示することができ、地図画面から情報を十分に取得することができる。
【0095】
なお、探索経路に沿って車両を走行させるに当たり、車両が一般道を走行したり、高速・有料道を走行したりする場合にも、縦長の二つの画面を選択的に形成したり、横長の画面を分割して二画面表示を行い、複合画面を形成したりすることができる。
【0096】
この場合、車両が一般道を走行している間は、ディスプレイ61が第1の位置に置かれると、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成し、前記表示処理手段は前記地図画面に自車位置及び探索経路を表示する。そして、車両が高速・有料道に走行するようになると、前記縦型画面形成処理手段は、ディスプレイ61に、高速・有料道画面を形成し、前記表示処理手段は、前記高速・有料道画面に高速・有料道、インターチェンジ、サービスエリア等を図形化して表示する。
【0097】
ところが、ディスプレイ61が第1の位置に置かれている場合、車両が高速・有料道に走行するようになると、高速・有料道画面だけが形成されるので、高速・有料道以外の周囲の状況を表示することができず、地図画面から情報を十分に取得することができなくなってしまう。
【0098】
そこで、運転者が、ディスプレイ61を第2の位置に置くと、横型画面形成処理手段は横長の画面を分割して二画面表示を行い、ディスプレイ61に第1、第2の分割画面としての地図画面領域及び高速・有料道画面領域から成る複合画面を形成する。そして、前記表示処理手段は、前記地図画面領域に、地図をヘディングアップで表示するとともに、自車位置、探索経路等を表示し、高速・有料道画面領域区分に、前記高速・有料道、インターチェンジ、サービスエリア等を図形化して表示する。
【0099】
この場合、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたときに、縦型画面形成処理手段は縦長の二つの画面、すなわち、地図画面及び高速・有料道画面を選択的に形成することができ、ディスプレイ61が第2の位置に置かれたときに、横型画面形成処理手段は、横長の画面を分割して二画面表示を行い、地図画面領域及び高速・有料道画面領域から成る複合画面を形成することができる。
【0100】
したがって、高速・有料道以外の周囲の状況を表示することができるので、地図画面から情報を十分に取得することができる。そして、地図画面領域及び高速・有料道画面領域が左右に配列されるので、地図画面領域及び高速・有料道画面領域に表示された情報を容易に取得することができる。
【0101】
ところで、車両を走行させている間に、ディスプレイ61が第1の位置に置かれると、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成し、前記表示処理手段は前記地図画面及び自車位置を表示する。ところが、運転者がテレビの番組を視聴しようとしたときに、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたまま、テレビ画面が形成されると、テレビ画面にテレビの画像を表示したとき、画像の左右がテレビ画面から外れてしまう。
【0102】
そこで、運転者が、ディスプレイ61を第2の位置に置くと、横型画面形成処理手段は横長の画面をテレビ画面として形成し、前記表示処理手段は前記テレビ画面に画像を表示する。
【0103】
このように、ディスプレイ61が第1の位置に置かれたときに、縦型画面形成処理手段は縦長の地図画面を形成することができ、ディスプレイ61が第2の位置に置かれたときに、横型画面形成処理手段は横長の画面をテレビ画面として形成することができる。したがって、テレビ画面から情報を十分に取得することができる。
【0104】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0105】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ディスプレイの位置が検出され、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式が選択的に設定され、設定された画面型式に従って画面が形成されるので、画面から情報を十分に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイを第1の位置に置いた状態を示す透視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイを第2の位置に置いた状態を示す透視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイ設定処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第3の例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第1の例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における画面形成処理において形成された画面の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置
17 ナビゲーション処理部
22 スイッチ
23 チップ
31 CPU
43 ネットワーク
51 情報センタ
53 サーバ
61 ディスプレイ
u1、u2 第1、第2の接点
Claims (11)
- 複数の位置に選択的に置くことができるようにしたディスプレイと、該ディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段と、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式を選択的に設定する画面型式設定処理手段と、設定された画面型式に従って画面を形成する画面形成処理手段とを有することを特徴とするナビゲーションシステム。
- 前記ディスプレイは、回転自在に配設され、第1、第2の位置に選択的に置かれる請求項1に記載のナビゲーションシステム。
- 前記画面型式設定処理手段は、検出された位置に基づいて画面型式を縦型及び横型のうちの一方に設定する請求項1に記載のナビゲーションシステム。
- 前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイにヘディングアップで地図を表示するための地図画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイにノースアップで地図を表示するための地図画面を形成する請求項3に記載のナビゲーションシステム。
- 前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに二つの画面を選択的に形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイに二画面表示を行う複合画面を形成する請求項3に記載のナビゲーションシステム。
- 前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに二画面表示を行う複合画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイに二つの画面を選択的に形成する請求項3に記載のナビゲーションシステム。
- 前記二つの画面は、地図画面及び交差点拡大画面である請求項5又は6に記載のナビゲーションシステム。
- 前記二つの画面は、地図画面及び高速・有料道画面である請求項5又は6に記載のナビゲーションシステム。
- 前記画面形成処理手段は、画面型式が縦型に設定されたとき、ディスプレイに地図画面を形成し、画面型式が横型に設定されたとき、ディスプレイにテレビ画面を形成する請求項3に記載のナビゲーションシステム。
- 複数の位置に選択的に置くことができるようにしたディスプレイと、該ディスプレイと一体的に配設されたスイッチと、前記ディスプレイが各位置に置かれるのに伴って、スイッチと選択的に接続される接点と、前記スイッチと接点との接続に基づいて、ディスプレイの位置を表す位置信号を発生させる位置信号発生部と、前記位置信号に基づいてディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段とを有することを特徴とするナビゲーションシステム。
- コンピュータを、ディスプレイの位置を検出する位置検出処理手段、検出された位置に基づいてディスプレイの画面型式を選択的に設定する画面型式設定処理手段、及び設定された画面型式に従って画面を形成する画面形成処理手段として機能させることを特徴とする画面形成方法のプログラム。
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