従来、たとえば給湯装置のリモコン装置では、その筐体前面に開閉可能な蓋体が設けられ、筐体および蓋体にそれぞれ独立した形で設けられた操作スイッチを備えたものがある。
図7および図8は、上記リモコン装置の一例を示す斜視図であり、図7は蓋体が閉じられた状態を示し、図8は蓋体が開かれた状態を示している。このリモコン装置50では、その筐体51の前面下部に凹陥部52が形成され、凹陥部52には、それとほぼ同等の大きさを有する蓋体53が開閉可能に支持されて設けられている。この凹陥部52および蓋体53には、複数の操作スイッチ54が設けられており、これらの操作スイッチ54は、操作部が二重構造となっている。すなわち、操作スイッチ54の操作部は、凹陥部52に配置された第1操作部55と、蓋体53に支持され、蓋体53が閉じられた状態において第1操作部55と対向する位置に配置された第2操作部56とによって構成されている。なお、凹陥部52の左上隅には、蓋体53の開閉状態を検出する検知スイッチ62が設けられている。検知スイッチ62は、リードスイッチなどの非接触型のスイッチによって構成されていてもよい。
図9は、上記操作スイッチ54の前面図であり、図10は、図9におけるB−B断面図である。これらの図によると、操作スイッチ54は、第1および第2操作部55,56と、基板57上の第1および第2操作部55,56の中心に対向する位置に実装されたスイッチ素子58と、スイッチ素子58の上方位置に当該スイッチ素子58のオン動作にともなって点消灯する発光ダイオード59と、それらを覆う樹脂製の内面操作シート60とによって構成されている。なお、発光ダイオード59は、消灯状態においてスイッチ素子58が押圧操作されると点灯し、その点灯状態からさらにスイッチ素子58が押圧操作されると消灯状態となる。すなわち、操作スイッチ54は、操作されるたびに、その操作に対応する機能のオン、オフが交互に切り替わり(たとえば運転状態のオン、オフが交互に切り替わり)、そのオン、オフにともなって発光ダイオード59が点消灯する。
なお、内面操作シート60の発光ダイオード59に対向する位置には、当該発光ダイオード59からの光を外部(蓋体53側)に放射するための透過窓60aが形成されている。第2操作部56は、蓋体53に対して進退自在に支持された樹脂性部材からなり、前面視においてその中央部にスイッチ素子58が位置するように配置されているとともに、発光ダイオード59と対向する部分には、透光性の樹脂などによって形成された透過窓61が設けられている。
この構成において、蓋体53が閉じられた状態では、第2操作部56が押圧可能な状態とされ、この第2操作部56がユーザによって押圧されることにともなってスイッチ素子58が内面操作シート60を介して押圧されてオン動作し、発光ダイオード59が点灯するようになっている。発光ダイオード59からの光は、透過窓60aおよび透過窓61を通して蓋体53から外部に放射され、これにより、ユーザは第2操作部56の操作によってスイッチ素子58がオン状態にあることを視認することができる。
また、蓋体53が開かれた状態では、第1操作部55が外部に露出され、それが直接的に押圧可能な状態とされ、この第1操作部55がユーザによって押圧されることにより、スイッチ素子58がオン動作し、発光ダイオード59が点灯するようになっている。発光ダイオード59からの光は、透過窓60aを通して操作スイッチ54から外部に放射され、これにより、ユーザは第1操作部55の操作によってスイッチ素子58がオン状態にあることを視認することができる。
なお、検知スイッチ62により蓋体53の開閉状態が検出されるので、給湯装置ではこの検出信号によりスイッチ素子58からの操作信号が第2操作部56の操作によるのか、または第1操作部55の操作によるのかが判別され、その判別結果に応じたスイッチ操作の処理がなされる。
ここで、スイッチ素子58は、図9に示すように、ユーザによる操作性を考慮して、前面視において第2操作部56の略中央部に対向する位置に設けられている。そのため、発光ダイオード59は、第2操作部56の中央部からやや離間した端の位置に配置されている。また、第2操作部56における発光ダイオード59の発光位置が中心から偏差するため、発光ダイオード59により第2操作部56全体を発光させようとすると、輝度分布が均一にならないので、発光ダイオード59の対向位置に透過窓60a,61を設け、第2操作部56の一部から光を外部に放出するようにしている。
図1および図2は、本願発明にかかる操作装置としてのリモコン装置の斜視図であり、図1は、筐体前面に開閉可能に設けられた蓋体が閉じられた状態を示し、図2は、蓋体が開かれた状態を示している。
このリモコン装置1は、たとえば住宅内の浴室、台所および居間などに設けられ、給湯運転を行う給湯装置本体(図略)を遠隔操作するためのものである。このリモコン装置1は、その筐体11の前面に表示部2を備えている。表示部2は、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管、液晶ディスプレイ装置、エレクトロ・ルミネッセンスディスプレイ装置、あるいはプラズマディスプレイ装置などからなる。表示部2は、リモコン装置1の筐体内部に備えられたマイクロコンピュータ41(後述)からの指令により、一般給湯の設定温度や風呂湯温の設定温度やバーナ(図略)の点火状況などを表示するものである。
リモコン装置1は、筐体11の前面の表示部2の下部に凹陥部12が形成されており、この凹陥部12を覆うように蓋体13が設けられている。この蓋体13は、筐体11に対して開閉自在に支持されて設けられている。
リモコン装置1は、筐体11の前面と凹陥部12とに複数の操作スイッチ14を備えている。これらの操作スイッチ14は、ユーザによって一般給湯運転、風呂運転、および温水暖房運転などを行うために操作されるものである。具体的には、操作スイッチ14は、運転の発停を行うための運転スイッチ14a、ユーザの操作により自動で湯張りや保温などを行うためのふろ自動スイッチ14b、追い焚き運転を行うための追いだきスイッチ14c、他のリモコン装置の近傍にいる者と必要に応じて通話するための通話スイッチ14d、出湯温度を設定するためのアップ・ダウンスイッチ14e、湯張りレベルを設定するためのアップ・ダウンスイッチ14fなどによって構成されている。
運転スイッチ14aは筐体11の表示部2の右横に設けられ、ふろ自動スイッチ14bおよび通話スイッチ14dは筐体の蓋体13に設けられ、追いだきスイッチ14c、湯温設定用のアップ・ダウンスイッチ14eおよび湯量設定用のアップ・ダウンスイッチ14fは、凹陥部12に設けられている。したがって、運転スイッチ14aは蓋体13の開閉に関係なく操作可能であるが、ふろ自動スイッチ14bおよび通話スイッチ14dは蓋体13を閉じた状態で操作され、追いだきスイッチ14c、湯温設定用のアップ・ダウンスイッチ14eおよび湯量設定用のアップ・ダウンスイッチ14fは蓋体13を開けた状態で操作される。
ユーザによって、これらの操作スイッチ14が操作されると、その操作信号がマイクロコンピュータ41(後述)に送られ、その操作信号に関するコマンド信号が必要に応じて給湯装置本体に送られ、給湯装置本体において所定の給湯動作が行われる。
なお、後述するように、ふろ自動スイッチ14bと追いだきスイッチ14cとは押圧操作を検出するスイッチとその検出内容を発光表示する発光素子とが共通化され、蓋体13に設けられるふろ自動スイッチ14bの操作部(第2操作部)と凹陥部12に設けられる追いだきスイッチ14cの操作部(第1操作部)とは、二重構造(互いに略重複する位置関係)となっている。
蓋体13の開閉状態は凹陥部12の左上隅に設けられた検知スイッチ15により検知されるようになっており、検知スイッチ15により蓋体13の開状態でスイッチにより押圧操作が検出されると、その押圧操作は追いだきスイッチ14cの操作として扱われ、検知スイッチ15により蓋体13の閉状態でスイッチにより押圧操作が検出されると、その押圧操作はふろ自動スイッチ14bの操作として扱われる。したがって、蓋体13が閉じられた状態においてユーザがふろ自動スイッチ14bを押圧した場合には、ふろ自動給湯運転を行う給湯運転動作が行われ、蓋体13が開かれた状態においてユーザが追いだきスイッチ14bを押圧した場合には、追いだき運転動作が行われる。
一方、通話スイッチ14dに対しては、ふろ自動スイッチ14bおよび追いだきスイッチ14cと同様の構造をしているが、凹陥部12に設けられる操作部は別のスイッチの操作部ではなく、通話スイッチ14dの押圧操作をスイッチに伝達する部材として機能するものとなっている。そのため、検知スイッチ15により蓋体13の開状態で通話スイッチ14dに対応するスイッチにより押圧操作が検出されると、その押圧操作は通話スイッチ14dの操作として扱われるが、検知スイッチ15により蓋体13の閉状態でそのスイッチにより押圧操作が検出された場合もその押圧操作は通話スイッチ14dの操作として扱われる。したがって、蓋体13が閉じられた状態においてユーザが通話スイッチ14dを押圧した場合、他のリモコン装置との通話が可能になるが、蓋体13を開けた状態でユーザが通話スイッチ14dに対向する位置の操作部を押圧した場合も他のリモコン装置との通話が可能になる。
なお、検知スイッチ15は、蓋体13が閉じられたときに蓋体13の表面が当接してオン動作する。この検知スイッチ15におけるオン動作は、マイクロコンピュータ41(後述)に送られ、これにより、マイクロコンピュータ41は、蓋体13の閉状態を認識する。また、検知スイッチ15は、蓋体13が開かれたときに開放されオフ動作する。この検知スイッチ15におけるオフ動作も、マイクロコンピュータ41(後述)に送られ、これにより、マイクロコンピュータ41は、蓋体13の開状態を認識する。なお、検知スイッチ15は、リードスイッチなどの非接触型のスイッチによって構成されていてもよい。
次に、操作スイッチ14の操作部が二重構造となっているふろ自動スイッチ14bおよび追いだきスイッチ14c、通話スイッチ14dの部分の構造について説明する。通話スイッチ14dの部分の構造は、ふろ自動スイッチ14bおよび追いだきスイッチ14cの構造と同一であるので、以下では、ふろ自動スイッチ14bおよび追いだきスイッチ14cの構造について説明する。
図3は、操作スイッチの前面図であり、図4は、図3におけるA−A断面図である。なお、以下では、図3において手前側を筐体11の前面側とし、図4において右側を筐体11の前面側として説明する。
操作スイッチ14は、筐体11内に設けられ、ユーザによる押圧操作を検出するスイッチ素子21と、筐体11内にスイッチ素子21と位置をずらせて設けられ、スイッチ素子21の検出内容を発光表示する発光ダイオード22と、筐体11のスイッチ素子21に対向する位置に設けられ、スイッチ素子21を押圧操作するための第1操作部23と、蓋体13にその表面に対して直交方向に進退自在に設けられ、蓋体13が閉状態で第1操作部23を介してスイッチ素子21を押圧操作するための第2操作部24とを有している。
スイッチ素子21は、スイッチ本体25と、これに対して進退自在に支持された没入部26とによって構成されている。スイッチ本体25は、電子部品(図略)が搭載された基板28上に実装された発光ダイオード22から所定距離を離れた、基板28上の適所に配置されている。換言すれば、スイッチ素子21は、後述する第2操作部24の延出部33の先端部によって押圧されることが可能な位置に配置されている。
発光ダイオード22は、ユーザによって当該操作スイッチ14が押圧されたことを外部に報知するためのものであり、前面視においてその中心が第2操作部24の中心とほぼ一致する基板28上の部位に配置されている。なお、発光ダイオード22は、消灯状態においてスイッチ素子21が押圧操作されると点灯し、その点灯状態からさらにスイッチ素子21が押圧操作されると消灯状態となる。すなわち、操作スイッチ14は、操作されるたびに、その操作に対応する機能のオン、オフが交互に切り替わり(たとえば運転状態のオン、オフが交互に切り替わり)、そのオン、オフにともなって発光ダイオード22が点消灯する。
第1操作部23は、基板28上に実装された発光ダイオード22およびスイッチ素子21を覆うように配置された内面操作シート30を備えている。内面操作シート30は、たとえば樹脂シートによって形成されており、発光ダイオード22およびスイッチ素子21に略対向する部分が凸状に形成されている。また、内面操作シート30の発光ダイオード22に対向する部分には、透明または半透明の樹脂シートによって形成された透過窓31が形成されている。
第2操作部24は、中空構造とされ、その全体形状が略きのこ状に形成されており、蓋体13の前面側において略ドーム状に形成された本体部32と、本体部32の後面から後方に延びた延出部33とを有している。
本体部32は、蓋体13のそれが閉状態で発光ダイオード22が第2操作部24の略中央部に対向する位置に設けられた部材からなり、本体部32全体が発光ダイオード22からの光が透過可能とされている。すなわち、本体部32は、透過性の樹脂などからなり、前面視で略円形状に形成されており、蓋体13に形成された孔34の内径よりやや小の外形を有している。
本体部32は、弾性変形可能な3個のヒンジ35によって蓋体13と結合されている。蓋体13、およびヒンジ35は、たとえば樹脂からなり、好ましくは本体部32と同じ材質の樹脂によって形成されている。この構成により、第2操作部24がユーザの指などによって押圧されると、ヒンジ35が弾性変形し、第2操作部24が一旦後方に変位する。その後、ユーザの指などが第2操作部24から離れると、押圧前の元の状態に戻るようになっている。
また、蓋体13の孔34の周囲には、第2操作部24が押圧されたときに第2操作部24の押圧方向の移動を規制するための規制部材13aが設けられている。
本体部32の内部には、たとえば赤色に着色され、光を拡散するための拡散性シート36が設けられている。拡散性シート36は、光拡散用粒子が混在されたフィルムなどによって構成されており、発光ダイオード22からの光が第2操作部24の外部に進行する際に、光を拡散させるためのものである。
延出部33は、略円筒形状に形成されており、第2操作部24であって第1操作部23を操作可能な位置に設けられ、第2操作部24の押圧操作を第1の操作部23に伝達するものである。すなわち、延出部33は、蓋体13が閉じられた状態でユーザによってこの第2操作部24が押圧されたとき、その先端部が第1操作部23に当接し、それを押圧するものである。また、延出部33は、第1操作部23を押圧する機能を有する他に、蓋体13が閉じられた状態で、後述する発光ダイオード22からの光が凹陥部12の内部方向(図4の矢印C参照)に進行するのを防止するための遮蔽壁としての機能を有する。
図5は、上記操作スイッチ14に関するリモコン装置1の電気的構成を示す図である。このリモコン装置1は、リモコン装置1の制御動作を司るマイクロコンピュータ41を備え、マイクロコンピュータ41の入力ポートには、一端がグランドに接続されたスイッチ素子21の他端が接続されている。マイクロコンピュータ41の入力ポートは、抵抗R2を介して電源Vcc2に接続されている。また、マイクロコンピュータ41の出力ポートには、オープンコレクタ型のトランジスタアレイ42を介して発光ダイオード22のカソード側が接続されている。発光ダイオード22のアノード側には、抵抗R1を介して電源Vcc1が接続されている。また、マイクロコンピュータ41の他の入力ポートには、一端がグランドに接続され、蓋体13の開閉を検知するための検知スイッチ15の他端が接続されている。マイクロコンピュータ41の他の入力ポートは、抵抗R3を介して電源Vcc2に接続されている。
マイクロコンピュータ41は、スイッチ素子21からのオン信号が入力ポートから入力されると、出力ポートから発光ダイオード22を点灯させる旨の信号を出力する。これにより、発光ダイオード22は点灯される。
また、マイクロコンピュータ41は、検知スイッチ15からの検知信号を常時監視しており、検知スイッチ15のオン、オフ動作に基づく検知信号の有無によって蓋体13の開閉を認識する。そして、マイクロコンピュータ41は、スイッチ素子21からのオン信号を監視し、スイッチ素子からのオン信号が入力されると、蓋体13の開閉状態に基づいて異なる制御を行う。
具体的には、マイクロコンピュータ41は、蓋体13が閉じられた状態において、たとえばふろ自動スイッチ14b(第2操作部24)が操作されて、これに対するスイッチ素子21がオンされると、ふろ自動給湯運転動作を行う旨のコマンド信号を給湯装置本体に送る。一方、蓋体13が開かれた状態において、たとえば追い焚きスイッチ14c(第1操作部23)が操作されて、これに対するスイッチ素子21がオンされると、追い焚き運転動作を行う旨のコマンド信号を給湯装置本体に送る。
次に、上記の構成における作用について説明する。まず、蓋体13が閉じられた状態においては、検知スイッチ15は、蓋体13の裏面によって押圧されることになり、これにより、検知スイッチ15はオンしそのオン信号がマイクロコンピュータ41の入力ポートに入力される。その結果、マイクロコンピュータ41は、蓋体13が閉じられた状態を認識する。
この状態で、ユーザによって操作スイッチ14(たとえばふろ自動スイッチ14b)が押圧されると、図6に示すように、第2操作部24は、ユーザの押圧力によってそのヒンジ35が変形されて後方に向けて移動し、これにより、第2操作部24の延出部33の先端部が内面操作シート30に当接しつつそれを押圧する。その結果、内面操作シート30が撓み、その後面がスイッチ素子21の没入部26を押圧する。その結果、スイッチ素子21がオン動作する。
スイッチ素子21におけるオン信号は、マイクロコンピュータ41の入力ポートに与えられる。マイクロコンピュータ41は、検知スイッチ15による蓋体13の開閉状態と、スイッチ素子21のオン信号の入力とに基づく所定の動作(たとえばふろ自動運転動作)を開始するべきコマンド信号を給湯装置本体(図略)に送る。また、マイクロコンピュータ41は、スイッチ素子21のオン信号が入力されると、出力ポートからスイッチ素子21がオン動作した旨の信号を出力し、当該操作スイッチ14における発光ダイオード22を点灯させる。
発光ダイオード22が点灯すると、発光ダイオード22からの光は、内面操作シート30、拡散性シート36および第2操作部24の本体部32を透過して外部に進行する。これにより、ユーザは、ふろ自動スイッチ14bにおける押圧操作が認識されたことを発光ダイオード22の点灯によって確認することができる。
このように、第2操作部24は、前面視においてその略中央部に発光ダイオード22が位置するように、蓋体13に配置されているので、結果的に発光ダイオード22を第2操作部24の前面視における略中央部に配置させることができる。そのため、発光ダイオード22から放出される光は、操作スイッチ14の全体において均等に広がるようになり、操作スイッチ14の視認性を向上させることができる。また、第2操作部24が押圧されると、延出部33が内面操作シート30を介してスイッチ素子21を押圧するので、発光ダイオード22を操作スイッチ13の中央部に配置させたにもかかわらず、この操作スイッチ14における第2操作部24の操作性を疎外することがなく、確実にスイッチ素子21を押圧することができる。
また、第2操作部24には、拡散性シート36が内装されているので、発光ダイオード22からの光は、拡散性シート36によって拡散されて第2操作部24から外部に放出されるので、操作スイッチ14の視認性の向上に寄与することができる。
また、延出部33が発光ダイオード22からの光を遮蔽し、凹陥部12の内部方向(図4の矢印C参照)に進行させるのを防止する。したがって、発光ダイオード22からの光が第2操作部24からより外部に進行するようになり、視認性の向上に寄与することができる。なお、延出部33の内面には、光を反射させるための反射層が形成されていてもよく、このようにすれば、より一層効果的に発光ダイオード22からの光をより外部に進行させることができる。
一方、蓋体13が開かれた状態においては、検知スイッチ15はオフ動作し、その旨の信号がマイクロコンピュータ41に入力されると、マイクロコンピュータ41は、蓋体13が開かれた状態を認識する。この状態で、ユーザが第1操作部23(たとえば追い焚きスイッチ14c)を直接的に押圧すると、内面操作シート30の後面がスイッチ素子21の没入部26を押圧するので、スイッチ素子21がオン動作する。
スイッチ素子21におけるオン信号は、マイクロコンピュータ41の入力ポートに与えられ、マイクロコンピュータ41は、検知スイッチ15による蓋体13の開閉状態と、スイッチ素子21のオン信号の入力とに基づく所定の動作(たとえば追い焚き運転動作)を開始するべきコマンド信号を給湯装置本体(図略)に送る。また、マイクロコンピュータ41は、出力ポートからスイッチ素子21がオン動作した旨の信号を出力し、当該第1操作部23における発光ダイオード22を点灯させる。発光ダイオード22からの光は、内面操作シート30の透過窓31を透過して外部に進行する。したがって、蓋体13が開かれた状態において、第1操作部23が押圧されることにより発光ダイオード22が点灯するといった機能を良好に確保することができる。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、発光ダイオード22は、これに限らず、照光ランプなどが用いられてもよい。また、発光ダイオード22は、第1操作部23が操作されたとき、および第2操作部24が操作されたときによって発光色をそれぞれ異ならせるように、構成されていてもよい。