JP2005048407A - 水洗便器の排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器の設置方法 - Google Patents

水洗便器の排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】壁面に設けられた排水配管と水洗便器本体の排水管の位置が整合していなくても、また、排水配管が設けられた壁面等の条件が好ましくない場合にも、水洗便器本体の排水路を壁面の排水配管に容易且つ確実に連結することができる排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器設置方法を提供する。
【解決手段】本発明は、壁面(W)に設けられた排水配管(D)の入口端部と水洗便器本体(2)の排水路(12)の出口端部とを連通させる水洗便器の排水ソケット(4)である。排水ソケットは、排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体(14)と、床面上に配置され排水ソケット本体を下方から支持する支持部材(16)と、を有する。この支持部材は、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器の設置方法に係り、特に、水洗便器本体の排水路を壁面に設けられた排水配管に連結するための排水ソケット、この排水ソケットを使用した水洗便器、及び、水洗便器の設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水洗便器本体の排水路を壁面に設けられた排水配管に連結する所謂床上式水洗便器には2タイプあり、この水洗便器を設置するには、水洗便器の排水路が後方に向って水平に突出する構造を有す排水路の外周にパッキンを被せ、排水路の位置が壁面に開口した排水配管と合うように水洗便器を置き、次に、水洗便器を排水配管の方に水平方向に押すことによって、排水路を排水配管に押し込んで排水路と排水配管を連結するやりかたと、同様に、水洗便器の排水路が後方に向って水平に引出されその端部付近に所謂フランジ平面を有する排水路の位置が壁面に開口した排水配管と合うように水洗便器を置き、前記排水配管にフランジを取付け、その上にシール部材を貼り付ける。次に、水洗便器を排水配管の方に水平方向に押し、シール部材を介してフランジ部に排水路端面を押し付け。前記フランジ平面に設けられた穴とフランジ部に構成された固定穴とをネジによって締付けることで排水路と排水配管を連結する方法とがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されているようなL字形の連通部材を使用する方法が知られている。この配管方法においては、図32に示すように、水洗便器200の鉛直下方に向けられた排水路202と、壁面Wに設けられた排水配管DとをL字形の連通部材204によって接続する。この連通部材204はL字形のパイプ状で、排水配管Dに連結される方の端部にフランジ206が取付けられている。この連通部材204を用いて水洗便器200を設置する場合には、まず、排水配管Dと連通部材204のパイプが接続されるように、連通部材204のフランジ206を壁面Wに取付ける。次に、連通部材204のフランジ206が取付けられていない方の端部に水洗便器の排水路202が上方から挿入されるように、水洗便器200を床面Fに設置する。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−256662号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排水路が後方に向って水平に突出する構造の水洗便器を設置する場合、壁面に開口した排水配管の床面からの距離が必ずしも規格通りではなく、排水路と排水配管の位置が整合しないという問題がある。従来の水洗便器の設置方法において、このような問題は、排水路を排水配管に挿入固定するタイプでは、排水路の外周と排水配管との内周との間にパッキンを設置するための間隙があること、及び、排水配管を弾性変形させて排水配管の位置を僅かに変位させること等により、また、フランジを介して締付け固定するタイプでは、フランジ面に設けられた固定穴に余裕をもたせ、シール部材を変形させてゆくことで回避されてきた。しかしながら、排水路の中心軸線と排水配管の中心軸線が著しくずれている場合には、それらの間にあるパッキンの弾性変形が不均一となる、あるいは、シール部材の変形が大きくなり隙間があいたり、強く押し付けられ薄くなることで、パッキンの水密、気密性に支障をきたす可能性があるという問題がある。また、この状態で、排水配管を排水路と排水配管の位置を無理に整合させた場合には、排水路又は排水配管を破損してしまう可能性があるという問題もある。
【0006】
一方、図32に示す従来のL字形の連通部材204を用いた水洗便器200の設置方法においては、フランジ206によって壁面Wに取付けられた連通部材204の上方に向けられた端部に、水洗便器200の下方に向けられた排水路202を挿入している。従って、壁面Wに開口している排水配管Dの高さに誤差があったとしても、連通部材204の中に差込まれる排水路202の差込しろを増減することによって誤差を吸収することができる。しかしながら、水洗便器200の排水路202を連通部材204の中に押し込む際、それらの間に配置されたパッキン210を押しつぶす必要があるので、連通部材204は下方に向う力を受ける。連通部材204を取付けた壁面Wの強度、又は、連通部材204自体の強度が低い場合には、連通部材204を下方に押す力によって連通部材204の先端が下方に押し下げられてしまう。この連通部材204の位置のずれにより、連通部材204の端部に水洗便器200の排水路202が斜めに差込まれる場合があり、この場合には、それらの間に配置されたパッキン210の水密、気密性に支障をきたす可能性があるという問題がある。また、連通部材204を取付ける壁面Wが傾斜している場合にも同様の問題が起る可能性がある。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、壁面に設けられた排水配管と水洗便器本体の排水管の位置が整合していなくても、また、排水配管が設けられた壁面等の条件が好ましくない場合にも、水洗便器本体の排水路を壁面の排水配管に容易且つ確実に連結することができる排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器設置方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、壁面に設けられた排水配管の入口端部と水洗便器本体の排水路の出口端部とを連通させる水洗便器の排水ソケットであって、排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、床面上に配置され排水ソケット本体を下方から支持する支持部材と、を有し、この支持部材が、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、壁面に設けられた排水配管の入口端部と水洗便器本体の排水路の出口端部とを連通させる場合、支持部材により排水ソケット本体が下方から支持されると共に、この支持部材の高さ調整手段により、排水ソケット本体の流出口の高さ位置が壁面に設けられた排水配管の高さ位置と整合するように、排水ソケット本体の高さ位置が調整される。この状態で、排水ソケット本体の流入口は排水路の出口端部に連結され、排水ソケット本体の流出口は排水配管の入口端部に連結される。この結果、本発明によれば、壁面に設けられた排水配管と水洗便器本体の排水管の位置が整合していなくても、また、排水配管が設けられた壁面等の条件が好ましくない場合にも、水洗便器本体の排水路を壁面の排水配管に容易且つ確実に連結することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、排水ソケットの流入口は、ほぼ鉛直上方に向けて開口するように設けられており、さらに、水洗便器本体の排水路との連結部分が重なっている。
【0011】
このように構成された本発明においては、ほぼ鉛直上方に向けて開口した排水ソケット本体の流入口に、ほぼ鉛直下方に向けて開口した水洗便器本体の排水路の出口端部が連結される。また、排水ソケット本体の流入口と排水路との連結部分の重なり量を増減させることによって、排水配管の高さのずれを吸収することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、支持部材の高さ調整手段は、床面に配置され鉛直方向に延びる長孔が形成されたプレート部材と、このプレート部材の長孔に上下移動可能に貫通し排水ソケット本体をプレート部材の所定高さ位置に固定する固定部材と、を有する。
【0013】
このように構成された本発明においては、排水配管と排水ソケット本体の流出口の高さ位置が整合するように、支持部材に設けられた長孔の中で固定部材を上下方向に移動させ、この固定部材により、排水ソケット本体をプレート部材の所定高さ位置に固定する。この結果、本発明によれば、非常に簡単な機構で、排水ソケット本体の高さ調節を行うことができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、支持部材の高さ調整手段は、排水ソケット本体の下方側に一体的に設けられた第1調整部材と、この第1部材の下方で且つ床面上に配置された第2調整部材と、これらの第1調整部材及び第2調整部材のぞれぞれに形成されこれらの両部材を連結する雄ネジ部又は雌ネジ部とを有し、第1調整部材及び第2調整部材を相対的に回転させることにより、排水ソケット本体の床面からの高さを調整するようになっている
【0015】
このように構成された本発明においては、第1調整部材及び第2調整部材は、それらに形成された雄ネジ部及び雌ネジ部によって連結されており、第1調整部材と第2調整部材を相対的に回転させることにより、排水ソケット本体の床面からの高さを調整することができる。このようにして、第1調整部材及び第2調整部材を相対的に回転させるだけで、非常に簡単に排水ソケット本体の高さ調節を行うことができる。
【0016】
本発明において、好ましくは、支持部材の高さ調整手段は、排水ソケット本体の下部又は側方に設けられた傾斜平面部と、上端面がこの傾斜平面部と係合するように傾斜平面部と床面との間で水平方向移動可能に設けられた台座部材とを有し、この台座部材が水平方向移動することにより、排水ソケット本体の床面からの高さを調整するようになっており、さらに、この台座部材は、複数の着脱自在の調整部材を有し、この調整部材の着脱により、排水ソケット本体の床面からの高さを調整するように構成することができる。
【0017】
このように構成された本発明においては、排水ソケット本体に設けられた傾斜平面部と、台座部材の上端面が係合することにより、排水ソケット本体が支持される。排水ソケット本体に設けられた傾斜平面部は傾斜しているので、排水ソケットの鉛直方向位置が変化しても、台座部材の位置を床面上で水平方向に移動させることによって傾斜平面部と台座部材の上端面を係合させることができる。また、台座部材は、複数の着脱自在の調整部材を有しており、装着する調整部材の数を変化させることによって、排水ソケットの鉛直方向位置が大きく変化した場合にも傾斜平面部と上端面を係合させることができる。この結果、本発明によれば、より広い範囲で排水ソケット本体の位置を調整することができる。
【0018】
本発明において、好ましくは、排水ソケット本体は、排水ソケット本体が支持される位置が変化してもその流入口を排水路の出口端部に連結できるように伸縮可能な蛇腹部を有する。
【0019】
このように構成された本発明においては、排水配管の高さが低い場合には、排水ソケット本体の蛇腹部を伸張させ、排水配管の高さが高い場合には、排水ソケット本体の蛇腹部を収縮させることによって、排水ソケット本体の流入口と排水路とを連結する。このようにして、排水配管の高さのより大きなずれに対応することができる。
【0020】
本発明の水洗便器は、排水路の出口端部が鉛直下方に向けて形成された水洗便器本体と、排水路の出口端部と壁面に設けられた排水配管の入口端部とを連通させる水洗便器の排水ソケットと、を有し、この排水ソケットが、排水路の出口端部に連結される流入口と排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、床面上に配置され排水ソケット本体を下方から支持する支持部材と、を有し、この支持部材が、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有することを特徴としている。
【0021】
本発明は、水洗便器本体の排水路の出口端部を壁面に設けられた排水配管の入口端部に排水ソケットを介して連通させて水洗便器を設置する方法であって、排水路の出口端部に連結される流入口と排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、排水ソケット本体を下方又は側方から支持する支持部材であって、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有する支持部材を有する排水ソケットを準備する工程と、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整し排水ソケット本体の流出口を排水配管の入口端部に挿入固定し、この状態で排水ソケット本体を床面に固定する工程と、水洗便器を、水洗便器の排水路の出口端部が排水ソケット本体の流入口に挿入されるように配置し、その状態で床面に固定する工程と、を有することを特徴としている。
【0022】
本発明は、水洗便器本体の排水路の出口端部を壁面に設けられた排水配管の入口端部に排水ソケットを介して連通させて水洗便器を設置する方法であって、排水路の出口端部に連結される流入口と排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、排水ソケット本体を下方又は側方から支持する支持部材であって、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有する支持部材を有する排水ソケットを準備する工程と、排水ソケット本体の床面からの高さを排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整し排水ソケット本体の流出口を排水配管の入口端部にフランジ及びシール部材を介して固定し、この状態で排水ソケット本体を床面に固定する工程と、水洗便器本体を、水洗便器本体の排水路の出口端部が排水ソケット本体の流入口に挿入されるように配置し、その状態で床面に固定する工程と、を有することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による排水ソケット、水洗便器及び水洗便器の設定方法を説明する。
まず、図1乃至図8により、本発明の第1実施形態による水洗便器を説明する。図1は本発明の第1実施形態の水洗便器を示す全体縦断面図であり、図2は水洗便器の排水ソケットを示す拡大断面図であり、図3乃至図8は、本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法における各工程を示す断面図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の第1実施形態の水洗便器1は、陶器製の水洗便器本体2と、この水洗便器本体2の排水路の出口端部と壁面Wに設けられた排水配管Dとを連結する排水ソケット4と、を有する。水洗便器本体2は、給水タンク6と、ボウル部8と、このボウル部8の底部から斜め上方に延びる入口水路10と、この入口水路10と連通して下方に延び、鉛直下方に向って開口する排水路12と、を有する。水洗便器本体2は、給水タンク6に溜められた水が所定の水路(図示せず)を通ってボウル部8に流入し、ボウル部8の中の水は入口水路10の中を上昇し、トラップ排水路の最高点を通過した後、下方に向って延びる排水路12を通って流出するように構成されている。
【0025】
図2(a)は排水ソケット4の拡大断面図であり、図2(b)は排水ソケット4の側面図で、L字形金具のみを示している。図2(a)、(b)に示すように、排水ソケット4は、L字形に湾曲した排水ソケット本体14と、支持部材であるL字形金具16と、水平方向に突出するように排水ソケット本体14に取付けられたボルト部材18と、ボルト部材18と螺合してL字形金具16を締付けるナット20と、を有する。また、排水ソケット本体14の流入口14aには、パッキン22が嵌め込まれ、流出口14bの外周には、パッキン24が取付けられている。排水ソケット本体14は、塩化ビニール等のプラスチック材料で構成するのが良い。L字形金具16は。排水ソケット本体14を支持する機能と、排水ソケット本体14の高さを調整する機能を備えている。
【0026】
排水ソケット本体14は、概ねL字形のパイプ状であり、流入口14aが鉛直上方に向って開口し、流出口14bが水平方向に向って開口するように配置される。流入口14aは、水洗便器本体2の排水路12の出口端部を受け入れ、パッキン22によって排水路12との間で水密性、気密性を保持することができるような形状になっている。また、流出口14bは、壁面Wに設けられた排水配管Dの入口端部に挿入され、パッキン24によって排水配管Dとの間で水密性、気密性を保持することができるような形状になっている。また、排水ソケット本体14のL字形の外側の角部分には、流出口14bと反対の水平方向に突出するようにボルト部材18が取付けられている。
【0027】
L字形金具16は、L字形に折り曲げられたプレート部材であり、L字形の短い方の辺には、L字形金具16を固定ネジによって床面Fに取付けるための孔16aが設けられている。また、L字形金具16のL字形の長い方の辺には長手方向に延びる長孔16bが設けられている。排水ソケット本体14から突出したボルト部材18には、L字形金具16の長孔16bが通され、ナット20が螺合されている。L字形金具16及びその長孔16b、ボルト部材18、及びナット20は、高さ調整手段を構成する。
【0028】
次に、図3乃至図8を参照して、本発明の第1実施形態の水洗便器1の設置方法を説明する。本発明の第1実施形態の水洗便器1は、図3に示すように、排水配管Dが壁面Wに設けられた床面Fに設置される。まず、図4に示すように、L字形金具16の短い方の辺を水洗便器を設置すべき床面Fに当て、排水ソケット本体14の流出口14bの高さが壁面Wに設けられた排水配管Dの入口端部の高さと整合しているかどうかを確認する。高さが整合していない場合には、図5に示すように、ボルト部材18が、L字形金具16の長孔16bの中で移動することができるようにナット20を緩める。次に、L字形金具16の短い方の辺が床面Fに当接した状態で、排水ソケット本体14の流出口14bと排水配管Dが整合する位置に排水ソケット本体14を移動させ、ナット20を締める。次いで、図6に示すように、流出口14bを排水配管Dの中に挿入する。流出口14bと排水配管Dとの間にはパッキン24が配置されているので、流出口14bと排水配管Dの間の水密性、気密性は確保される。さらに、図7に示すように、固定ネジ21をL字形金具16の孔16aを通して床面Fにねじ込み、L字形金具16を床面Fに固定する。好ましくは、この状態で、排水ソケット本体14の流入口14aが正確に鉛直上方に向けられていることを確認する。流入口14aが鉛直上方に向いていない場合には、ナット20を緩めて排水ソケット本体14の向きを微調整する。
【0029】
排水ソケット本体14が正確な向きに固定されたならば、図8に示すように、水洗便器本体2の排水路12の出口端部が、排水ソケット本体14の流入口14aに挿入されるように、水洗便器本体2を配置する。この際、水洗便器本体2の排水路12は、排水ソケット本体14の流入口14aのパッキン22を変形させながら排水ソケット本体14に挿入されるので、排水ソケット本体14は、鉛直下向きの力を受ける。しかしながら、排水ソケット本体14は、一端が排水配管Dの中に挿入されて支持され、他端がL字形金具16によって下方から支持されているので、鉛直下向きの力によって下方に移動することがない。また、壁面Wの排水配管Dの高さが水洗便器本体2の設計値と異なっている場合には、排水路12の出口端部が流入口14aに挿入される長さが変化するが、この変化は、排水路12と流入口14aとの間の水密性、気密性に影響を与えない。
最後に、水洗便器本体2をボルト(図示せず)で床面Fに固定して、水洗便器1の設置を完了する。なお、排水ソケット本体14の流入口14aの水平方向位置は、排水ソケット本体14の寸法、形状によって規定される。本実施形態において、排水ソケット本体14は、設置する水洗便器本体2の排水路12の水平方向位置に適合するようにを形成されているので、水平方向位置の調整を行う必要はない。また、水洗便器本体2を所定の位置よりも壁面Wから離して設置する必要がある場合には、水平方向に長く形成された排水ソケット本体を用意することによって対応することができる。
【0030】
本発明の第1実施形態の水洗便器によれば、排水配管の高さに誤差がある場合にも確実に配管を行うことができる。また、本発明の第1実施形態の水洗便器によれば、排水ソケットが排水配管と床面によって両端で強固に支持されているので、水洗便器本体を配置するときに、排水ソケットの向きがずれてしまうことがない。このため、排水ソケットと排水配管、及び、排水ソケットと排水路との間で接続不良を起こすことがない。
【0031】
また、変形例として、上述した実施形態においては、壁面Wの排水配管Dの高さの変化を、排水路12が流入口14aに挿入される長さの変化によって吸収しているが、他の構成を採用することもできる。例えば、図9に示すように、排水ソケット本体14の流入口14a付近の管を伸縮自在の蛇腹構造14cとしても良い。この構成においては、排水配管Dの位置が低い場合には、蛇腹構造の長さを長く、排水配管Dの位置が高い場合には、蛇腹構造の長さを短くすることによって、排水配管Dの高さの変化を吸収することができる。この構成によれば、より大きな排水配管Dの高さの変化に対応することができる。
【0032】
次に、図10乃至図20を参照して、本発明の第2実施形態の水洗便器を説明する。第2実施形態に関しては、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分のみ説明する。図10(a)は本発明の第2実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットの縦断面図であり、図10(b)は排水ソケットの平面図である。また、図11乃至図13は、本発明の第2実施形態の水洗便器の排水ソケットの作用を示す断面図である。さらに、図14乃至図20は、本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【0033】
図10(a)、(b)に示すように、本発明の第2実施形態の水洗便器に使用される排水ソケット30は、排水ソケット本体32と、この排水ソケット本体32と高さ調節可能に連結された支持部材である台座部34と、を有する。排水ソケット30は、塩化ビニール等のプラスチック材料で構成するのが良い。
【0034】
排水ソケット本体32は、鉛直上方に向けて開口した流入口32aと、水平方向に向けて開口した流出口32bと、を有する。流入口32aにはパッキン22が、流出口36bにはパッキン24が、夫々取付けられている。また、排水ソケット本体32は、円錐状に広がりながら下方に延びるスカート部32cと、スカート部32cの中心で鉛直下方に延びている柱状部材32dと、を有する。さらに、柱状部材32dの下端には、鉛直方向に雌ネジ部32eが形成されている。
【0035】
台座部34は、長方形板状のベース34aと、長方形板状のベース34aの中央に配置されたの円板状の隆起部34bと、を有する。隆起部34bの中心には、鉛直上方に突出するように雄ネジ部34cが形成されている。また、ベース34aには、排水ソケット30を床面Fに固定するための2つの孔34dが設けられている。ベース34aは、上方から見て上下、左右対称に構成されている。柱状部材32d及び台座部34は、夫々、第1調整部材及び第2調整部材として機能し、第1調整部材、第2調整部材、及びそれらに形成された雌ネジ部32e、雄ネジ部34cは、高さ調整手段を構成する。
【0036】
隆起部34bから突出する雄ネジ部34cに、柱状部材32dに形成された雌ネジ部32eを螺合させることにより、排水ソケット本体32と台座部34が高さ調節可能に連結される。図10(a)に示すように、雄ネジ部34cが雌ネジ部32eに完全にねじ込まれたとき、排水ソケット本体32の高さは最も低くなり、図11に示すように、雌ネジ部32eを緩めると排水ソケット本体32の高さは高くなり、図12に示すように、雌ネジ部32eを最大限緩めた位置で排水ソケット本体32の高さは最も高くなる。好ましくは、図13に示すように、高さ調節が完了した後に、排水ソケット本体32と台座部34との相対的な回転を止めるための回転止め部品46を取り付けることができるように構成する。例えば、回転止め部品46は、排水ソケット本体32及び台座部34に夫々設けられた孔46a、46bを貫通するコの字形のピン部材として構成することができる。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を説明する。まず、図14に示すように、排水ソケット30を排水配管Dの近くの床面Fに配置する。次に、図15に示すように、排水ソケット本体32を回転させ、流出口32bと排水配管Dの高さが整合するまで、雄ネジ部34cと螺合している雌ネジ部32eを緩める。ただし、ベース34aの長辺と流出口32bが開口する方向は直角になる必要があるので、排水ソケット本体32がこのような向きになるように調整する。また、図16に示すように、排水ソケット本体32の流出口32bが、排水配管Dの正反対の位置で整合した場合には、図17に示すように、排水ソケット30を台座部34ごと180゜回転させて排水ソケット本体32の方向を整合させる。なお、雄ネジ部34cのネジ山のピッチは排水ソケット本体32に要求される位置決め公差よりも十分小さいので、ベース34aの長辺と流出口32bの開口方向が直角になるように調整しても十分な精度で流出口32bと排水配管Dを整合させることができる。
【0038】
高さ調整をした後、図18に示すように、回転止め部品46を使用して排水ソケット本体32と台座部34との相対的な回転を止め、排水ソケット本体32の流出口32bを排水配管Dに挿入する。流出口32bと排水配管Dの間の水密性、気密性は、パッキン24により確保される。次に、図19に示すように、ベース34aの孔34dに固定ネジ49を通してベース34aを床面Fに固定する。次いで、図20に示すように、水洗便器本体2を、水洗便器本体2の排水路12の出口端部が排水ソケット本体32の流入口32aに挿入されるように配置する。この際、排水ソケット本体32には鉛直下方に向う力が作用するが、排水ソケット本体32は台座部34によって下方から支持されているので、排水ソケット本体32の位置は変化しない。また、流入口32aと水洗便器本体の排水路の間の水密性、気密性は、パッキン22によって確保される。最後に、水洗便器本体をボルトで床面Fに固定して水洗便器の設置を終了する。
【0039】
本発明の第2実施形態の水洗便器によれば、排水ソケット本体32が台座部34によって真下から支持されているので、より堅固に排水ソケット本体32を保持することができる。
【0040】
また、第2実施形態の水洗便器では、排水ソケット本体と台座部との間をネジによって連結し、高さ調整を行っていたが、他の構成によって高さ調整を可能とすることもできる。変形例として、例えば、排水ソケット本体と台座部の連結部分を入れ子構造としておき、入れ子構造の重なり量を適宜調整し、その位置を楔等によって固定することによって調整を可能としても良い。或いは、排水ソケット本体と台座部との間にスペーサーを挿入できるように構成しておき、そのスペーサーの数、または、厚さを適宜変更することによって高さ調整を行っても良い。
【0041】
次に、図21乃至図29を参照して、本発明の第3実施形態の水洗便器を説明する。第3実施形態に関しては、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分のみ説明する。図21は本発明の第3実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットの側面図であり、図22は排水ソケットの底面図である。また、図23乃至図26は、排水ソケットの各部品を別々に示した側面図及び底面図である。図27乃至図29は、本発明の第3実施形態の水洗便器の設置方法を示す図である。
【0042】
図21及び図22に示すように、本発明の第3実施形態の水洗便器に使用される排水ソケット50は、排水ソケット本体52と、支持部材である台座部材54とを有する。排水ソケット本体52は、水洗便器本体の排水路の出口端部と排水配管Dとを連結する。
【0043】
図23及び図24に示すように、排水ソケット本体52は概ねL字形の管状で、鉛直上方に向けて開口した流入口52aと、水平方向に向けて開口した流出口52bと、を有する。また、排水ソケット本体52には、一方の側面から流出口52bの反対側の側面を通って、排水ソケット本体52の他方の側面まで延びるように傾斜平面部52cが形成されている。また、傾斜平面部52cは、流出口52bを排水配管Dに接続したとき、床面Fに対して所定の角度傾斜するように形成されている。
【0044】
図25及び図26に示すように、台座部材54は、U字形断面の柱状部54aと、柱状部の下端に設けられた2つのフランジ部54cと、を有する。柱状部54aの上端面54dは、床面Fに対して傾斜平面部52cと同じ角度傾斜している。また、柱状部54aの上部は、調整部材である複数のU字形部材54bを積層することによって構成されている。さらに、複数のU字形部材54bは、スナップ結合により、互いに取付け、取り外し可能に、着脱自在に構成されている。また、フランジ部54cは、柱状部54aのU字形の脚の部分から夫々外方に突出するように形成されている。各フランジ部54cには、台座部材54を床面Fに固定するための長孔54eが形成されている。傾斜平面部52c及び台座部材54は、高さ調整手段として機能する。
【0045】
次に、図27乃至図29を参照して、本発明の第3実施形態の水洗便器の設置方法を説明する。まず、排水ソケット本体52の流出口52bを、壁面Wに設けられた排水配管Dに挿入する。次に、台座部材54の柱状部54aが排水ソケット本体52を取り囲むように、台座部材54をソケット本体52の下に挿入する。排水ソケット本体52の傾斜平面部52cと柱状部54aの上端面54dは、同一の傾斜角を有しているので、傾斜平面部52cと上端面54dは、ぴったりと係合する。
【0046】
また、壁面Wの排水配管Dが、図21に示した位置よりも高い位置に設けられている場合には、図27に示すように、台座部材54を、図21に示した位置よりも排水配管に近い位置に配置することによって、傾斜平面部52cと上端面54dを係合させることができる。逆に、排水配管Dが低い位置に設けられている場合には、台座部材54を図21に示した位置よりも排水配管から遠い位置に配置することによって、傾斜平面部52cと上端面54dを係合させることができる。また、台座部材54の位置を調整することによって傾斜平面部52cと上端面54dを係合させることができない場合には、図28に示すように、U字形部材54bを積層する数を減じて傾斜平面部52cと上端面54dが係合できるようにする。或いは、排水配管Dが高い位置に開口している場合には、U字形部材54bを積層する数を増やして傾斜平面部52cと上端面54dを係合できるようにする。
【0047】
傾斜平面部52cと上端面54dが係合した状態で、長孔54eに固定ネジを通して、台座部材54を床面Fに仮止めする。次に、排水ソケット本体52の流入口52aが正確に鉛直上方に向けられ、傾斜平面部52cと上端面54dがぴったりと係合するように、排水ソケット本体52と台座部材54の位置を微調整する。この際、台座部材54は、長孔54eに通されたネジによって仮止めされているので、台座部材54の位置を動かすことができる。排水ソケット本体52と台座部材54の位置の微調整をした後、台座部材54を床面Fに固定する。
【0048】
次いで、図29に示すように、水洗便器本体2を、排水路12の出口端部が排水ソケット本体52の流入口52aに挿入されるように配置する。この際、排水ソケット本体52には鉛直下方に向う力が作用するが、排水ソケット本体52は台座部材54によって下方から支持されているので、排水ソケット本体52の位置は変化しない。最後に、水洗便器本体2をボルトで床面に固定して水洗便器2の設置を終了する。
【0049】
本発明の第3実施形態の水洗便器によれば、排水ソケット本体52が台座部材54によって真下から支持されているので、より堅固に排水ソケット本体52を保持することができる。
【0050】
次に、図30及び図31を参照して、本発明の第4実施形態の水洗便器を説明する。第4実施形態に関しては、第2実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分のみ説明する。図30(a)は本発明の第4実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットの縦断面図であり、図30(b)は排水ソケットの平面図である。また、図31は、本発明の第4実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【0051】
図30(a)、(b)に示すように、本発明の第4実施形態の水洗便器に使用される排水ソケット60は、排水ソケット本体62と、この排水ソケット本体62と高さ調節可能に連結された支持部材である台座部64と、を有する。排水ソケット60は、塩化ビニール等のプラスチック材料で構成するのが良い。
【0052】
排水ソケット本体62は、鉛直上方に向けて開口した流入口62aと、水平方向に向けて開口した流出口62bと、流出口62bの周囲に同心円状に形成された出口フランジ部62fと、を有する。流入口62aにはパッキン22が、流出口62bにはパッキン24が、夫々取付けられている。また、排水ソケット本体62は、円錐状に広がりながら下方に延びるスカート部62cと、スカート部62cの中心で鉛直下方に延びている柱状部材62dと、を有する。さらに、柱状部材62dの下端には、鉛直方向に雌ネジ部62eが形成されている。また、出口フランジ部62fには、固定用のネジを通すための穴62gが形成されている。
【0053】
台座部64は、長方形板状のベース64aと、長方形板状のベース64aの中央に配置されたの円板状の隆起部64bと、を有する。隆起部64bの中心には、鉛直上方に突出するように雄ネジ部64cが形成されている。また、ベース64aには、排水ソケット60を床面Fに固定するための2つの孔64dが設けられている。ベース64aは、上方から見て上下、左右対称に構成されている。柱状部材62d及び台座部64は、夫々、第1調整部材及び第2調整部材として機能し、第1調整部材、第2調整部材、及びそれらに形成された雌ネジ部62e、雄ネジ部64cは、高さ調整手段を構成する。
【0054】
隆起部64bから突出する雄ネジ部64cに、柱状部材62dに形成された雌ネジ部62eを螺合させることにより、排水ソケット本体62と台座部64が高さ調節可能に連結される。図30(a)に示すように、雄ネジ部64cが雌ネジ部62eに完全にねじ込まれたとき、排水ソケット本体32の高さは最も低くなり、雌ネジ部62eを緩めると排水ソケット本体62の高さは高くなり、雌ネジ部62eを最大限緩めた位置で排水ソケット本体62の高さは最も高くなる。好ましくは、図31に示すように、高さ調節が完了した後に、排水ソケット本体62と台座部64との相対的な回転を止めるための回転止め部品66を取り付けることができるように構成する。例えば、回転止め部品66は、排水ソケット本体62に設けられた孔66a、66b、及び台座部64に設けられた孔66cを貫通するコの字形のピン部材として構成することができる。
【0055】
次に、図31を参照して、本発明の第4実施形態の水洗便器の設置方法を説明する。まず、壁面Wから突出する排水配管Dに壁フランジGを被せ、壁フランジGをネジG1によって壁面Wに固定する。次に、排水配管Dを所定の長さに切断し、排水配管Dの先端を壁フランジGに密着するように漏斗状に広げる。好ましくは、排水配管Dの先端と壁フランジGとをハンダ付けする。次いで、排水ソケット60を排水配管Dの近くの床面Fに配置し、排水ソケット本体62を回転させて、流出口62bと排水配管Dの高さが整合するまで、雄ネジ部64cと螺合している雌ネジ部62eを緩める。ただし、ベース64aの長辺と流出口62bが開口する方向は直角になる必要があるので、排水ソケット本体62がこのような向きになるように調整する。また、排水ソケット本体62の流出口62bが、排水配管Dの正反対の位置で整合した場合には、排水ソケット60を台座部64ごと180゜回転させて排水ソケット本体62の方向を整合させる。なお、雄ネジ部64cのネジ山のピッチは排水ソケット本体62に要求される位置決め公差よりも十分小さいので、ベース64aの長辺と流出口62bの開口方向が直角になるように調整しても十分な精度で流出口62bと排水配管Dを整合させることができる。
【0056】
高さ調整をした後、図31に示すように、回転止め部品66を使用して排水ソケット本体62と台座部64との相対的な回転を止める。次いで、排水ソケット本体62の流出口62bの周りにパッキン24を被せ、流出口62bを壁フランジGの穴の中に挿入する。流出口62b、壁フランジG、及び排水配管Dの間の水密性、気密性は、パッキン24により確保される。次に、ネジ68を出口フランジ62fに形成された穴62gに通し、出口フランジ62fを壁フランジGに固定する。さらに、ベース64aの孔64dに固定ネジ(図示せず)を通してベース64aを床面Fに固定する。次いで、水洗便器本体を、水洗便器本体の排水路の出口端部が排水ソケット本体62の流入口62aに挿入されるように配置する。この際、排水ソケット本体62には鉛直下方に向う力が作用するが、排水ソケット本体62は台座部64によって下方から支持されているので、排水ソケット本体62の位置は変化しない。また、流入口62aと水洗便器本体の排水路の間の水密性、気密性は、パッキン22によって確保される。最後に、水洗便器本体をボルトで床面Fに固定して水洗便器の設置を終了する。
本発明の第4実施形態の水洗便器によれば、本発明をフランジタイプの排水ソケットに適用することができる。同様に、上述した本発明の第1、第3実施形態における排水ソケットをフランジタイプとすることもできる。
【0057】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、水洗便器本体が給水タンク一体形の便器である場合について説明したが、水洗便器本体は、給水タンク密結形、水道直結形、給水タンク及び水道直結のハイブリット形等、任意の形式の便器に使用することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排水ソケット、水洗便器、及び、水洗便器設置方法によれば、壁面に設けられた排水配管と水洗便器本体の排水管の位置が整合していなくても、また、排水配管が設けられた壁面等の条件が好ましくない場合にも、水洗便器本体の排水路を壁面の排水配管に容易且つ確実に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の水洗便器を示す全体縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の水洗便器の排水ソケットを示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態の水洗便器の排水ソケットの変形例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットの縦断面図及び平面図である。
【図11】本発明の第2実施形態の水洗便器の排水ソケットの作用を示す断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態の水洗便器の排水ソケットの作用を示す断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態の水洗便器の排水ソケットの作用を示す断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図19】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図20】本発明の第2実施形態の水洗便器の設置方法を示す断面図である。
【図21】本発明の第3実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットを示す側面図である。
【図22】本発明の第3実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットを示す底面図である。
【図23】排水ソケットのソケット本体部を示す側面図である。
【図24】排水ソケットのソケット本体部を示す底面図である。
【図25】排水ソケットの台座部を示す側面図である。
【図26】排水ソケットの台座部を示す底面図である。
【図27】本発明の第3実施形態の水洗便器の設置方法を示す図である。
【図28】本発明の第3実施形態の水洗便器の設置方法を示す図である。
【図29】本発明の第3実施形態の水洗便器の設置方法を示す図である。
【図30】本発明の第4実施形態の水洗便器に使用されている排水ソケットの縦断面図及び平面図である。
【図31】本発明の第4実施形態の水洗便器の設置方法を示す図である。
【図32】従来の水洗便器の設置方法(P形配管方法)を示す図である。
【符号の説明】
D 排水配管
F 床面
W 壁面
1 水洗便器
2 水洗便器本体
4 排水ソケット
6 給水タンク
8 ボウル部
10 入口水路
12 排水路
14 排水ソケット本体
14c 蛇腹構造
16 L字形金具
18 ボルト部材
20 ナット
22 パッキン
24 パッキン
30 排水ソケット
32 排水ソケット本体
32c スカート部
32d 柱状部材
32e 雌ネジ部
34 台座部
34a ベース
34b 隆起部
34c 雄ネジ部
46 回転止め部品
50 排水ソケット
52 排水ソケット本体
52c 傾斜平面部
54 台座部材
54a 柱状部
54b U字形部材
54c フランジ部
60 排水ソケット
62 排水ソケット本体
62c スカート部
62d 柱状部材
62e 雌ネジ部
62f 出口フランジ部
64 台座部
64a ベース
64b 隆起部
64c 雄ネジ部
66 回転止め部品

Claims (9)

  1. 壁面に設けられた排水配管の入口端部と水洗便器本体の排水路の出口端部とを連通させる水洗便器の排水ソケットであって、
    上記排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、
    床面上に配置され上記排水ソケット本体を下方から支持する支持部材と、を有し、
    この支持部材が、上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有することを特徴とする水洗便器の排水ソケット。
  2. 上記排水ソケットの流入口は、ほぼ鉛直上方に向けて開口するように設けられており、さらに、上記水洗便器本体の排水路との連結部分が重なっている請求項1記載の水洗便器の排水ソケット。
  3. 上記支持部材の高さ調整手段は、上記床面に配置され鉛直方向に延びる長孔が形成されたプレート部材と、このプレート部材の長孔に上下移動可能に貫通し上記排水ソケット本体をプレート部材の所定高さ位置に固定する固定部材と、を有する請求項1又は請求項2に記載の水洗便器の排水ソケット。
  4. 上記支持部材の高さ調整手段は、上記排水ソケット本体の下方側に一体的に設けられた第1調整部材と、この第1部材の下方で且つ床面上に配置された第2調整部材と、これらの第1調整部材及び第2調整部材のぞれぞれに形成され、これらの両部材を連結する雄ネジ部又は雌ネジ部とを有し、上記第1調整部材及び第2調整部材を相対的に回転させることにより、上記排水ソケット本体の床面からの高さを調整するようになっている請求項1又は請求項2に記載の水洗便器の排水ソケット。
  5. 上記支持部材の高さ調整手段は、上記排水ソケット本体の下部又は側方に設けられた傾斜平面部と、上端面がこの傾斜平面部と係合するように上記傾斜平面部と床面との間で水平方向移動可能に設けられた台座部材とを有し、この台座部材が水平方向移動することにより、上記排水ソケット本体の床面からの高さを調整するようになっており、さらに、この台座部材は、複数の着脱自在の調整部材を有し、この調整部材の着脱により、上記排水ソケット本体の床面からの高さを調整するようになっている請求項1又は請求項2に記載の水洗便器の排水ソケット。
  6. 上記排水ソケット本体は、上記排水ソケット本体が支持される位置が変化してもその流入口を上記排水路の出口端部に連結できるように伸縮可能な蛇腹部を有する請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の水洗便器の排水ソケット。
  7. 排水路の出口端部が鉛直下方に向けて形成された水洗便器本体と、
    上記排水路の出口端部と壁面に設けられた排水配管の入口端部とを連通させる水洗便器の排水ソケットと、を有し、
    この排水ソケットが、
    上記排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、
    床面上に配置され上記排水ソケット本体を下方から支持する支持部材と、を有し、
    この支持部材が、上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有することを特徴とする水洗便器。
  8. 水洗便器本体の排水路の出口端部を壁面に設けられた排水配管の入口端部に排水ソケットを介して連通させて水洗便器を設置する方法であって、
    上記排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、上記排水ソケット本体を下方又は側方から支持する支持部材であって、上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有する上記支持部材を有する排水ソケットを準備する工程と、
    上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整し上記排水ソケット本体の流出口を上記排水配管の入口端部に挿入固定し、この状態で上記排水ソケット本体を床面に固定する工程と、
    上記水洗便器本体を、上記水洗便器本体の排水路の出口端部が上記排水ソケット本体の流入口に挿入されるように配置し、その状態で上記床面に固定する工程と、
    を有することを特徴とする水洗便器の設置方法。
  9. 水洗便器本体の排水路の出口端部を壁面に設けられた排水配管の入口端部に排水ソケットを介して連通させて水洗便器を設置する方法であって、
    上記排水路の出口端部に連結される流入口と上記排水配管の入口端部に連結される流出口とを備えた排水ソケット本体と、上記排水ソケット本体を下方又は側方から支持する支持部材であって、上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整する高さ調整手段を有する上記支持部材を有する排水ソケットを準備する工程と、
    上記排水ソケット本体の床面からの高さを上記排水配管の床面からの高さとほぼ一致するように調整し上記排水ソケット本体の流出口を上記排水配管の入口端部にフランジ及びシール部材を介して固定し、この状態で上記排水ソケット本体を床面に固定する工程と、
    上記水洗便器本体を、上記水洗便器本体の排水路の出口端部が上記排水ソケット本体の流入口に挿入されるように配置し、その状態で上記床面に固定する工程と、
    を有することを特徴とする水洗便器の設置方法。
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