JP3058414U - ガスメーター配管用治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管へのガスメーターの接続作業を容易に
し、かつ取付けられたガスメーターが正しい姿勢になる
ようにする。 【解決手段】 ガスメーターの流入口及び流出口と同径
で同ピッチの螺条５、６を有する短円柱部２、３を連結
部４によって互いに平行に結合した治具であり、配管に
本治具を取付けた状態で配管作業を行なう。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本案は、ガスメーター用の配管を設置する際に、ガスメーターが正しい姿勢で 取付けられるように、一対のガスメーター接続部の高さ及び位置関係を規制する ための治具に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

ガスメーターは、通常、本管からの引込管と屋内配管との間に取付けられるが 、そのために、引込管の終端部分と屋内配管の始端部分とを地面から垂直に起立 させ、これらの上部をエルボ継手等を用いて下向きに開口させ、これらの開口を ガスメーターに設けられている上向きに開口した流入側接続口及び流出側接続口 にそれぞれ接続することが多い。

【０００３】 ここで、引込管と屋内配管の下向き開口の方向や高さや間隔などが適切でない と、接続されたガスメーターの姿勢が傾いていたり捩れていたりして見苦しいば かりでなく、場合によってはガスメーターの接続作業そのものが困難になったり 不可能になったりする。よって本考案は、引込管及び屋内配管の設置時に、これ らのガスメーター接続用の開口の姿勢、間隔などを規制する治具を実現するもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の治具は、互いに平行して上方へ伸延する一対の短円柱部と、これら短 円柱部の下部を互いに連結している連結部とよりなり、上記短円柱部の径及び間 隔はガスメーターにおける流入側及び流出側の接続口の径及び間隔に等しく、上 記短円柱部には上記ガスメーターの接続口の螺条に等しいピッチの螺条が設けら れている。

【０００５】 従って、引込管及び屋内配管の設置時に、これらにガスメータを接続するため の下向き開口に治具の両短円柱部を接続した上で、この治具の姿勢が正しくなる ように引込管及び屋内配管の位置を定めれば、治具を外して代わりにガスメータ ーを接続することにより、円滑にかつ正しい姿勢でガスメーターを取付けること ができる。この際、治具の連結部に水平器が取付けられていれば、これを観察し ながら引込管及び屋内配管を設置することにより、ガスメーターを取付けた際の ガスメーターの傾きを無くすることが容易になる。なお、本治具は、ガスの一時 的な供給停止のために、ガスメーターを取外した際に、引込管及び屋内配管の管 端を閉塞する栓として利用することもできる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図２において１１及び１２は地面から垂直に立上がっている引込管及び屋内配 管で、１３は元栓である。引込管１１の上部にはエルボ１４、１５、１６を経由 して下向きに開口する接続管１７が結合されており、屋内配管１２の上部にも同 様にエルボ１８、１９、２０が経由して下向きに開口する接続管２１が結合され ており、接続管１７及び２１は何れも開口縁にフランジ２２（図１参照）を有し ている。２３、２４は袋ナットで、これらの袋部２５にはフランジ２２よりも小 径の透孔２６が穿設され、接続管１７、２１に遊嵌されている。（図１参照）

【０００７】 ガスメーター２７は上方に開口する流入側接続口２８と流出側接続口２９とを 有し、これら接続口２８、２９の外周には袋ナット２３、２４の螺条に螺合する 螺条が刻設されている。そして、接続管１７のフランジ２２と流入側接続口２８ との間にパッキング３０（図１参照）を挟み、袋ナット２３を流入側接続口２８ に螺合させ、同様に接続管２１のフランジと流出側接続口２９との間にもパッキ ングを挟んで、袋ナット２４を流出側接続口２９に螺合させることにより、ガス メータ２７は引込管１１と屋内配管１２とに気密に結合される。

【０００８】 図１は引込管１１及び屋内配管１２を設置する際に使用するこの考案による治 具１を示す。互いに平行して上方へ伸延する一対の短円柱部２、３の下部は連結 部４によって互いに連結されており、短円柱部２、３の間隔はガスメーター２７ の流入側及び流出側の接続口２８、２９の間隔に等しい。そして、短円柱部２、 ３の上部の径はガスメーター２７の接続口２８、２９の径に等しく、これらの外 周には接続口２８、２９と同ピッチの螺条５、６がそれぞれ刻設されている。必 要に応じ、連結部４の上面に形成した凹所７内に水平器８を設けてもよい。

【０００９】 配管工事に際しては、仮固定の状態で引込管１１、屋内配管１２、エルボ１４ 、１５、１６及び１８、１９、２０、接続管１７及び２１などを組立て、治具１ の螺条５、６に袋ナット２３、２４をそれぞれ螺合させて治具１を取付ける。そ して治具１の姿勢が正しくなるように各管やエルボの状態を調節した上でこれら を固定させる。ここで、水平器８は接続管１７と２１とが同じ高さにあるか否か の判断を容易にする。固定を終わって治具１を取外せば、配管が正しく行なわれ ているので円滑にガスメーターを取付けることができ、かつ取付けられたガスメ ーターは正しい姿勢になっている。

【００１０】 宅地造成工事などでガスの配管を終わってからガスの使用までに長時間放置さ れる場合や、空き家になってガスメーターを撤去した場合などには、通常配管の 端部に栓が施こされるが、本考案による治具はこのような栓としても利用できる 。

【００１１】

【考案の効果】

以上から明らかなように、本考案によるときはガスメーター設置のための配管 工事を容易に正しく行ない得るので、配管へのガスメーターの取付けを容易にし 、かつ正しい姿勢でガスメーターを取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による治具の一部を切断した正面図であ
る。

【図２】ガス配管へのガスメーターの取付状態を示し、
（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【符号の説明】 １ 治具 ２及び３ 短円柱部 ４ 連結部 ５及び６ 螺条 ８ 水平器 １１ 引込管 １２ 屋内配管 １４〜１６ エルボ １７ 接続管 １８〜２０ エルボ ２１ 接続管 ２３、２４ 袋ナット ２７ ガスメーター ２８ 流入側接続口 ２９ 流出側接続口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに平行して上方へ伸延する一対の短
   円柱部と、これら短円柱部の下部を互いに連結している
   連結部とよりなり、上記短円柱部の径及び間隔はガスメ
   ーターにおける一対の接続口の径及び間隔に等しく、か
   つ上記短円柱部には上記ガスメーターの接続口の螺条に
   等しいピッチの螺条が刻設されていることを特徴とする
   ガスメーター配管用治具。
2. 【請求項２】 上記連結部に水平器が取付けられている
   ことを特徴とするガスメーター配管用治具。