JP2005048175A - 熱交換器のファウリング防止方法 - Google Patents
熱交換器のファウリング防止方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005048175A JP2005048175A JP2004207338A JP2004207338A JP2005048175A JP 2005048175 A JP2005048175 A JP 2005048175A JP 2004207338 A JP2004207338 A JP 2004207338A JP 2004207338 A JP2004207338 A JP 2004207338A JP 2005048175 A JP2005048175 A JP 2005048175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- polymerization
- fouling
- group
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
【解決手段】非イオン系界面活性剤としては、下記一般式[I]で表わされるポリオキシアルキレン系化合物であることが好ましく、下記一般式[II]で表される化合物が更に好ましい。
(上記一般式[I]において、R1、R2およびR3は、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数1〜20のアシル基から選ばれ、相互に同一でも異なっていてもよい)
(上記一般式[II]において、m,n及びpは平均繰返し単位数を表し、m=1〜20、n=2〜50、p=1〜20の範囲である。)
【選択図】図1
Description
この[Case 1]は、気相重合方法の反応器上部より連続的に、温度が20〜120℃(好ましく30〜90℃)及び圧力が0〜10MPa(好ましく0〜4MPa)の炭化水素含有ガスの一部を抜出し重合熱を熱交換器にて該炭化水素含有ガスを冷却して熱除去する方法において、該炭化水素含有ガスを熱交換器に導入する前に0.01〜100重量ppmの非イオン系界面活性剤を添加する場合である。該冷却された炭化水素含有ガスは、条件により一部は液化するがいずれにしても、ガス及び液化したガスは再び重合反応器に還流される。重合プロセスとしては、後述するような固体触媒を用いて、図1に示すような気相重合反応装置を例示することができる。気相重合反応装置を用いてオレフィンを(共)重合するに際して、固体触媒は、例えば供給ライン1を介して固体粉末状態で流動床反応器3に供給される。ガス状のオレフィンなどは、例えば供給ガスライン9から連続的に供給され、循環ガスブロワー7により、循環ガスライン6を介して流動床反応器3下方から多孔板などのガス分散板4を介して吹き込まれる。これにより、流動床(反応系)5は流動状態に保持される。
[Case 2]は、液相重合時の循環ガスを熱交換器に通して熱除去する場合である。図2に示したような液相重合反応装置を用いてオレフィンを(共)重合するに際して、固体触媒は、例えば供給ライン1’を介してスラリー状態または粉末状態で重合反応器3’の液相の部分に供給される。ガスまたは液状のオレフィン等は、例えば供給ライン2’から連続的に供給される。液相は、重合するオレフィンモノマーを凝縮させ該凝縮したオレフィンモノマー自体が溶媒としての役割を果たすバルク重合方法やパラフィン系の溶媒を使う2つの方法が存在するがいずれのケースにおいて重合体の固体ポリオレフィン粒子は溶媒中に存在し、いわゆるスラリー状態として固体触媒の供給によりオレフィンモノマーの重合反応が進む。
上述した液相重合反応装置を用いてオレフィンを(共)重合するに際して、気相部の未反応ガスの抜出しによる重合熱の除去が不十分若しくは困難、または重合熱が小さい場合は、図3に示したようなインタークーラ付きの重合装置が用いられる。ここでは、重合反応器3’’の液相部分から直接一部を抜出し温度が50〜180℃(好ましく60〜160℃)及び圧力が0.1〜5MPa(好ましく0.5〜3MPa)の該抜出しスラリー状液相を熱交換器8b’’(インタークーラー)にて重合熱の除去を図る場合がある。該抜出しスラリー状液相は再び循環ポンプ7b’’にて重合反応器3’’に還流される。
石油プラントでは、製品の精製には必ずと言って良いほど、図4に示すような蒸留塔が用いられる。本発明のファウリング防止方法を適用する場合の蒸留塔は例えば、供給ライン1#より炭素数3〜9のパラフィン、オレフィン、ジオレフィン等の混合品を連続的に供給し、蒸留塔Aにて低沸品と高沸品を分離精製する。蒸留塔の塔頂Eより低沸化合物を抜出し、熱交換器C(コンデンサー)にて凝縮する。ドラムBにて該凝縮物を回収し、精製純度を上げる為、ラインEより一部を塔頂に還流する。低沸精製品(塔頂留分)はライン2#より抜き出される。一方、高沸品(塔底留分)は塔底のライン3#より抜き出される。精製純度を上げる為、塔底にはリボイラーDを設けている。運転圧力は0〜1MPa、好ましく0.2〜0.8MPaである。運転温度は20〜200℃、好ましく50〜150℃である。
(A)周期表第4〜6族の遷移金属化合物としては、下記一般式[III]で表される化合物を例示することができる。
(B)有機アルミニウムオキシ化合物
(B)有機アルミニウムオキシ化合物として具体的には、従来公知のアルミノキサン及び特開平2-78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物が挙げられる。
(C)微粒子状担体として具体的には、SiO2、Al2O3 、MgO、ZrO2 、TiO2 、B2O3、CaO、ZnO、BaO、ThO2など、もしくはこれらを含む混合物、例えばSiO2-MgO、SiO2-Al2O3 、SiO2-TiO2、SiO2-V2O5 、SiO2-Cr2O3、SiO2-TiO2-MgOなどの無機担体、又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテン、スチレン-ジビニルベンゼン共重合体などの有機担体が挙げられる。
本発明で用いられる担体担持型のメタロセン系触媒及び予備重合メタロセン系触媒は、前記(A)遷移金属化合物、(B)有機アルミニウムオキシ化合物、(C)微粒子状担体を必須成分として含有しているが、必要に応じて(E)有機アルミニウム化合物を含有していてもよい。
非イオン系界面活性剤を添加していない以外は実施例1と同様に評価を行った。
3日間運転を継続したが、ブロワーの差圧は20kPa上昇し100kPaとなった。熱交換器のファウリングが進行し、ブロワーの入り出許容差圧が120kPaであるので、比較例1の条件下では残り数日しか運転できないことになる。
非イオン系界面活性剤の供給位置をチューブ型熱交換器から直接流動層型気相重合反応器に変更した以外は実施例1と同様に評価を行った。
3日間運転を継続したが、ここでも触媒活性への影響は認められなかったがブロワーの差圧は10kPa上昇し90kPaとなった。無添加よりも効果はあるものの、直接熱交換器の手前に供給する程の効果が発現できずファウリングは進行し、ブロワーの入り出許容差圧が120kPaであるので、比較例2の条件下では比較例1よりは改善できるが、いずれ残り数日しか運転ができないことになった。
2段重合反応器のインタークーラーに非イオン系界面活性剤を添加していない以外は実施例2と同じ条件で評価を行った。
1段重合反応器の熱交換器に非イオン系界面活性剤を添加していない以外は実施例2と同じ条件で評価を行った。
非イオン系界面活性剤を全く添加していない。
この条件及び生産速度では7日間運転を実施し、1段重合反応器の循環ガスブロワーの流量は比較例4、且つ2段重合反応器の循環ポンプの電流値は比較例3の通り上昇し、運転可能日数が限られる結果となった。
ファウリングの傾向はリボイラーのチャスト圧力及び塔頂・塔底差圧により評価した。
非イオン系界面活性剤を添加していない以外は実施例3と同じ条件で評価した。
半年の運転を行ったが、チャスト圧は40kPaから100kPaに上昇し塔差圧も20kPa上昇した。チャスト圧の許容が150kPaであるので後数日の運転継続が出来ないことになった。
Claims (7)
- 温度が0〜200℃及び圧力が0〜10MPaの、炭化水素70重量%以上からなる成分(Z)を熱交換器に通す際に、0.01〜100重量ppmの非イオン系界面活性剤を該成分(Z)に添加すること特徴する熱交換器のファウリング防止方法。
- 温度が0〜200℃及び圧力が0〜10MPaの、炭化水素70重量%以上からなる成分(Z)がガス状態であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器のファウリング防止方法。
- 温度が0〜200℃及び圧力が0〜10MPaの、炭化水素70重量%以上からなる成分(Z)が液体状態であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器のファウリング防止方法。
- 前記の、炭化水素70重量%以上からなる成分(Z)が、1種または2種以上のα-オレフィンの(共)重合を行う重合反応器から抜出したものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器のファウリング防止方法。
- 前記非イオン系界面活性剤を、間欠又は連続的に添加することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器のファウリング防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004207338A JP2005048175A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-14 | 熱交換器のファウリング防止方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003197300 | 2003-07-15 | ||
JP2004207338A JP2005048175A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-14 | 熱交換器のファウリング防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005048175A true JP2005048175A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34277321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004207338A Pending JP2005048175A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-14 | 熱交換器のファウリング防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005048175A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114069A1 (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | 三井化学株式会社 | 化学装置のファウリング防止方法およびファウリング防止剤 |
JP2018536137A (ja) * | 2015-11-20 | 2018-12-06 | ヒンドゥスタン・ペトロリアム・コーポレーション・リミテッド | スケール除去及びファウリング防止組成物 |
JP2019504174A (ja) * | 2015-12-21 | 2019-02-14 | バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 帯電防止組成物の存在下におけるオレフィンの重合方法 |
-
2004
- 2004-07-14 JP JP2004207338A patent/JP2005048175A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010114069A1 (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-07 | 三井化学株式会社 | 化学装置のファウリング防止方法およびファウリング防止剤 |
US8604140B2 (en) | 2009-04-01 | 2013-12-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Method for preventing fouling in chemical equipment and antifouling agent |
JP5399478B2 (ja) * | 2009-04-01 | 2014-01-29 | 三井化学株式会社 | 化学装置のファウリング防止方法およびファウリング防止剤 |
KR101361947B1 (ko) | 2009-04-01 | 2014-02-11 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 화학 장치의 파울링 방지 방법 및 파울링 방지제 |
JP2018536137A (ja) * | 2015-11-20 | 2018-12-06 | ヒンドゥスタン・ペトロリアム・コーポレーション・リミテッド | スケール除去及びファウリング防止組成物 |
JP7217149B2 (ja) | 2015-11-20 | 2023-02-02 | ヒンドゥスタン・ペトロリアム・コーポレーション・リミテッド | スケール除去及びファウリング防止組成物 |
JP2019504174A (ja) * | 2015-12-21 | 2019-02-14 | バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 帯電防止組成物の存在下におけるオレフィンの重合方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101346174B (zh) | 用于烯烃聚合的气相方法和装置 | |
KR101228401B1 (ko) | 올레핀의 기체-상 중합 방법 | |
KR100760496B1 (ko) | 열교환기의 파울링 방지방법 | |
JPS5964604A (ja) | ポリオレフインの製造方法 | |
EA003578B1 (ru) | Способ полимеризации в газовой фазе | |
RU2380379C2 (ru) | Способ регулирования течения полимера в процессе полимеризации | |
US8067509B2 (en) | Reactor systems and processes for using the same | |
CN102947356A (zh) | 烯烃气相聚合的方法 | |
JP6704265B2 (ja) | 重合粉体の流動性改良方法 | |
WO2010123033A1 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
EP1348719B1 (en) | Process for producing polyolefin | |
JP2005048175A (ja) | 熱交換器のファウリング防止方法 | |
JP4212938B2 (ja) | ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH09157320A (ja) | オレフィン重合用固体触媒およびオレフィン重合用予備重合触媒 | |
JP6739186B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP6681215B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP2007084645A (ja) | オレフィン重合体の製造方法および多段重合反応装置 | |
JP2019157019A (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP7131931B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP7131930B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP4275497B2 (ja) | 重合粉体の流動性改良方法 | |
JP2022039659A (ja) | オレフィン系重合体の製造方法 | |
JP2022039663A (ja) | オレフィン重合用固体触媒及びそれを用いるオレフィン系重合体の製造方法 | |
JP2004043823A (ja) | オレフィンの気相重合方法 | |
JP2001098005A (ja) | オレフィンの気相重合方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060616 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080725 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090901 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |