JP2005047640A - フィン付き搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィン付き搬送装置において、搬送物を損傷させないように搬送物を搬送すること。
【解決手段】無端状につながれた搬送ベルトと、搬送ベルト上に突設され、搬送物を後押しする搬送フィンと、搬送ベルトを駆動するベルト駆動部と、ベルト駆動部を制御する制御部と、を備えるフィン付き搬送装置において、制御部は、次工程に搬送した搬送物の後端部と、搬送物を後押ししていた搬送フィンとが干渉しないように、次工程の搬送装置が搬送物を搬送する搬送速度と、搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定し、その決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させる構成にした。
【選択図】 図1
【解決手段】無端状につながれた搬送ベルトと、搬送ベルト上に突設され、搬送物を後押しする搬送フィンと、搬送ベルトを駆動するベルト駆動部と、ベルト駆動部を制御する制御部と、を備えるフィン付き搬送装置において、制御部は、次工程に搬送した搬送物の後端部と、搬送物を後押ししていた搬送フィンとが干渉しないように、次工程の搬送装置が搬送物を搬送する搬送速度と、搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定し、その決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させる構成にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物を搬送するフィン付き搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、省力化、省人化の観点から、銀行等の各種支払明細書や電話等の使用明細書などの帳票を自動的に封筒に封入し封緘する封入封緘装置が知られている。
このような封入封緘装置では、連続状態の帳票を各帳票(単票)に切り出し、切り出した帳票を必要があれば折り畳み、一つの封筒に複数の帳票を封入する場合には、複数の帳票を揃えて重ね合わせて、帳票を封入に適した形態に整えてから封筒に挿入し、封筒のフラップを糊付けして、封筒に帳票を封入、封緘している。
封入封緘装置は、これらの処理を行う複数の処理ユニットを連結したシステムとして構成されており、帳票は搬送ベルトなどの搬送装置を用いて、処理ユニット内およびユニット間を搬送されている。
この帳票がユニット間を搬送される際に、上流(前工程)側と下流(後工程)側の搬送速度の同期をとって、帳票等の搬送物にジャムやしわが発生しないように搬送する搬送装置(搬送システム)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−12183号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、封入封緘装置の上流(前工程)側のユニットと下流(後工程)側のユニットの搬送速度の同期をとり、それぞれ同速度で帳票を搬送するため、搬送ベルト3の表面に突設された搬送フィン4が搬送ベルト3の移動に従い、帳票Tを後側から押すように次工程に搬送する場合、図4に示されるように、次工程の搬送ベルト33と搬送ローラ34に送り込まれた帳票Tの後端部が搬送フィン4のところに残存し、帳票Tの後端部が搬送フィン4に巻き込まれて叩かれ、帳票Tが破れたり、シワができたりする等のトラブルを発生することがあった。
【0005】
本発明の課題は、搬送物を損傷しないように搬送物を搬送するフィン付き搬送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、次工程の搬送装置(20)に所定の搬送物(S)を搬送するフィン付き搬送装置(10)であって、無端状につながれた搬送ベルト(3)と、搬送ベルト上に突設され、搬送物を後押しする搬送フィン(4)と、搬送ベルトを駆動するベルト駆動部(例えば、サーボモータ6)と、ベルト駆動部を制御する制御部(8)と、を備え、制御部は、次工程に搬送した搬送物と、搬送フィンとが干渉しないように、次工程の搬送装置が搬送物を搬送する搬送速度と、搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定し、その決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、フィン付き搬送装置の制御部は、次工程の搬送装置において搬送物が搬送される搬送速度と、その搬送される搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送物を後押ししていた搬送フィンが、次工程の搬送装置に搬送した搬送物の後端部と干渉しないように、フィン付き搬送装置の搬送ベルトの搬送速度を決定する。
つまり、制御部は、搬送フィンの移動範囲から、次工程に搬送された搬送物の後端部が脱することができる搬送速度を、予め記憶設定され或いは設定入力された次工程の搬送装置の搬送速度と搬送物の長さとから算出し、その算出し決定した搬送速度により、フィン付き搬送装置における搬送速度の制御を行う。
【0008】
そして、決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させるので、搬送物の後端部と搬送フィンが干渉しないように、搬送物の搬送を行うことができ、搬送フィンが搬送物と接触し、搬送物を損傷させるようなトラブルを防止することができる。
特に、次工程の搬送装置における搬送速度と、搬送される搬送物サイズ(搬送物の搬送方向の長さ)とに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定しているので、搬送物と搬送フィンとの干渉が生じない範囲において、好適に搬送物の搬送を行うことにより、搬送物を搬送する処理速度を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明のフィン付き搬送装置と、次工程の搬送装置を示す模式図である。
本発明のフィン付き搬送装置10は、本流で搬送されている搬送物に交差する方向から、他の搬送物を合流させて加えるものであり、フィン付き搬送装置10の上流(前工程)側から搬送された帳票などの搬送物Sを搬送ベルト3上に載置するとともに、搬送ベルト3に設けられた搬送フィン4がその搬送物Sを後押しして下流(次工程)側(図中左側)に搬送するものである。
【0010】
図1に示されるように、フィン付き搬送装置10は、駆動ローラ1と従動ローラ2に掛け渡され、無端状につながれた搬送ベルト3と、搬送ベルト3の表面に突設された複数の搬送フィン4・・・と、駆動ローラ1に掛け渡した駆動ベルト5を介して駆動ローラ1(搬送ベルト3)を回転駆動するベルト駆動部としてのサーボモータ6と、各種データや操作指示の入力が行われる操作部7と、上記各部を統括制御する制御部8等を備えている。
【0011】
搬送ベルト3は、駆動ローラ1の駆動に伴い、駆動ローラ1や従動ローラ2より上側の上面側3aと、駆動ローラ1や従動ローラ2より下側の下面側3bになることを繰り返すように、駆動ローラ1や従動ローラ2において折り返して、駆動ローラ1と従動ローラ2との間を往復移動する。
【0012】
搬送ベルト3の表面に突設された搬送フィン4は、搬送ベルト3の表面に対し、略垂直な姿勢を維持するように、搬送ベルト3の移動に従い、搬送ベルト3ともに移動する。
搬送フィン4は、搬送ベルト3の上面側3aや下面側3bにおいては直進移動し、駆動ローラ1や従動ローラ2の周面に従い折り返す際は、その周面に沿った円弧移動する。
【0013】
なお、搬送ベルト3は、図1中、反時計回りに往復移動し、搬送フィン4は、搬送ベルト3の上面側3aにおいて、図中左側へ移動するように、駆動ローラ1が駆動されている。
【0014】
サーボモータ6は、そのモータ軸6aを回転させることにより、モータ軸6aと駆動ローラ1に掛け渡された駆動ベルト5を駆動させて、駆動ローラ1を回転させる。なお、サーボモータ6は、制御部8に動作制御されており、モータ軸6aの回転速度や回転数を変化、調整することができる。
【0015】
操作部7は、例えば、操作パネルや表示パネルにより構成されており、所望する数値や文字を、操作パネルを介して入力することができ、フィン付き搬送装置10に所定の搬送動作を行わせるために、サーボモータ6の動作条件に関する搬送データの入力を行うことができる。また、表示パネルには、入力された搬送データ等が表示される。
【0016】
制御部8は、例えば、図示しないCPU、ROM、RAMを備えている。
制御部8のCPUは、制御部8のROMに格納されたフィン付き搬送装置用の制御プログラムに従って、各種の制御動作を実行する。
制御部8のROMには、フィン付き搬送装置10を制御するための制御プログラムや制御データが書き込まれている。
制御部8のRAMには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、制御部8のCPUが上記制御プログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
制御部8は、操作部7を介し入力された搬送データと、制御プログラムにおける所定の算出式とに基づき、搬送ベルト3が搬送物Sを搬送する搬送速度を算出し、決定する搬送速度算出制御を行う。そして、その決定した搬送速度で搬送ベルト3が移動するように、サーボモータ6の動作を制御する。
なお、搬送ベルト3の搬送速度の算出方法、算出式については後述する。
【0017】
このようなフィン付き搬送装置10において、サーボモータ6は、制御部8の動作制御に基づき、サーボモータ6のモータ軸6aを所定の回転数で回転させる。そのモータ軸6aと駆動ローラ1に掛け渡された駆動ベルト5は、モータ軸6aの回転に伴い駆動されて、駆動ローラ1を回転させる。その駆動ローラ1の回転に伴い、搬送ベルト3は所定の搬送速度で回転移動するようになっている。
そして、フィン付き搬送装置10は、上流(前工程)側から搬送された搬送物Sを搬送ベルト3の上面側3aの表面に載置するとともに、搬送ベルト3に設けられた搬送フィン4がその搬送物Sを後押しして下流(次工程)側に、所定の搬送速度で搬送する。
【0018】
また、次工程の搬送装置20は、図1に示されるように、駆動ローラ21と従動ローラ22a、22bに掛け渡された搬送ベルト23と、搬送ベルト23の上面側の表面において駆動ローラ21と従動ローラ22a、22bの位置に対応するように、搬送ベルト23側に弾設するフリーローラ24a、24b、24cと、駆動ローラ21を回転駆動する図示しないサーボモータと、そのサーボモータの動作を制御する図示しない制御部等を備えている。
【0019】
図2に示されるように、フィン付き搬送装置10の搬送ベルト3上に載置され、搬送フィン4に後押しされて搬送される搬送物Sは、次工程の搬送装置20の搬送ベルト23(駆動ローラ21)と、フリーローラ24aの間に挟持されるようにフィン付き搬送装置10から送り出される。そして、図3に示されるように、搬送物Sは、搬送装置20に引き渡され、搬送装置20の搬送ベルト23(フリーローラ24a、24b、24c)により搬送されて、次工程に進む。
【0020】
なお、図1から図3に示されるように、フィン付き搬送装置10には、制御部8に接続されフィン付き搬送装置10から搬出される搬送物Sを検出する搬出センサ9が備えられ、また、搬送装置20には、図示しない制御部に接続され、フィン付き搬送装置10から搬入される搬送物Sを検出する搬入センサ29が備えられている。
そして、これら搬出センサ9と搬入センサ29により、搬送物Sがフィン付き搬送装置10から搬出されるタイミングと、搬送物Sが搬送装置20に引き渡されたタイミングを検出するようになっている。
例えば、搬出センサ9が搬送物Sを検出したときを、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が開始されるタイミングとし、次いで、搬入センサ29が搬送物Sを検出し、搬出センサ9が搬送物Sを検出しなくなったときを、搬送物Sが搬送装置20に引き渡され、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が完了したタイミングとする。
【0021】
次に、搬送ベルト3の搬送速度の算出方法、算出式について説明する。
図3に示されるように、搬送物Sが、フィン付き搬送装置10から搬送装置20に引き渡された後、搬送物Sを後押ししていた搬送フィン4の先端部4aが、搬送ベルト3の上面側3aの高さとなった状態で、搬送物Sの後端部と干渉しなければ、搬送物Sが搬送フィン4により巻き込まれたりすることがない。
この搬送フィン4が、搬送ベルト3の上面側3aの直進移動を終えたところから、図3に示される位置まで円弧移動した際の、搬送方向成分の移動距離の長さ(フィン逃げ長)をFl(m)とする。このフィン逃げ長Flを、搬送物Sの後端部と搬送フィン4が干渉しないためのマージンとする。
【0022】
ここで、図2、図3に示されるように、フィン付き搬送装置10の従動ローラ2の中心2aと、搬送装置20の駆動ローラ21の中心21aとの距離の搬送方向成分の長さをXl(m)とする。
また、搬送方向の長さがPl(m)の搬送物Sが搬送フィン4に後押しされ、その搬送物Sの先端が、搬送装置20の搬送ベルト23(駆動ローラ21)とフリーローラ24aの間に到達したとき(図2参照)から、その搬送フィン4が、円弧移動を開始するまでの直進移動する時間をt(s)とする。
図2に示されるように、搬送フィン4は、距離(Pl−Xl)を時間tで移動するので、搬送フィン4の移動速度である搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、式(1)で表すことができる。
V10=(Pl−Xl)/t (m/s) ・・・(1)
【0023】
一方、搬送装置20側において、同じ時間tの間に、搬送物Sが距離(Pl−Xl+Fl)移動すれば、搬送物Sの後端部と搬送フィン4は干渉しないので、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)は、式(2)で表すことができる。
V20=(Pl−Xl+Fl)/t (m/s) ・・・(2)
【0024】
式(1)と式(2)に基づき、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)を基準として表すと、式(3)で表すことができる。
V10=((Pl−Xl)×V20)/(Pl−Xl+Fl) (m/s)・・・(3)
【0025】
つまり、フィン付き搬送装置10の搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)と、フィン逃げ長Fl(m)と、従動ローラ2の中心2aと駆動ローラ21の中心21aとの距離の搬送方向成分の長さXl(m)とにより算出することができる。
ここで、Fl(m)と、Xl(m)は、フィン付き搬送装置10及び搬送装置20に固有の値であるので、変数として、V20(m/s)と、Pl(m)とが設定されれば、式(3)に基づき、搬送物Sの後端部と搬送フィン4とが干渉しない搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を算出し、決定することができる。
【0026】
よって、制御部8のROMに格納されたフィン付き搬送装置用の制御プログラムにおいて、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)の算出式として、式(3)を格納しておくことにより、操作部7を介して、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)の搬送データの入力が行われることにより、制御部8は搬送速度算出制御により、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を算出することができる。
そして、制御部8は、算出し決定した搬送速度V10(m/s)により搬送ベルト3が搬送されるように、サーボモータ6の動作制御を行う。
【0027】
このように、フィン付き搬送装置10における搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、次工程の搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送する搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)とにより算出し、決定することができる。そして、その決定した搬送速度V10(m/s)により搬送ベルト3が搬送されるように、サーボモータ6の動作制御が行われ、搬送ベルト3がその搬送速度V10(m/s)で搬送物Sを搬送することができる。
【0028】
よって、搬送物Sの後端部を搬送フィン4が巻き込み、搬送物Sが破れたり、シワができたりする等のトラブルを防止することができる。
特に、搬送物Sのサイズ(搬送物Sの搬送方向の長さPl)に基づき、搬送ベルト3がその搬送速度V10を決定しているので、搬送物Sと搬送フィン4との干渉が生じない範囲において、好適に搬送物Sの搬送を行うことができ、搬送物Sを搬送する処理速度を向上させることができる。
【0029】
なお、以上の実施の形態においては、搬送物Sの後端部と搬送フィン4とが干渉しないためのマージンとしてフィン逃げ長Flを適用し、搬送速度V10を算出する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、マージンを搬送フィン4の長さや、従動ローラ2の径の長さなどをもとに求めるようにし、搬送速度V10を算出するようにしてもよい。
【0030】
また、制御部8の搬送速度算出制御が算出する搬送速度V10により、搬送ベルト3が常に搬送されなくてもよく、搬送物Sの後端部と搬送フィン4が干渉しないように、少なくとも、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が開始されてから、搬送物Sが搬送装置20に引き渡されてフィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が完了するまでの間、その搬送速度で搬送ベルト3が搬送されればよい。
【0031】
また、本発明のフィン付き搬送装置10は、本流で搬送されている搬送物Sに交差する方向から他の搬送物Sを合流させることに限らず、搬送物Sを同方向に搬送する2つの搬送装置の連結部分に適用してもよい。
【0032】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、フィン付き搬送装置の制御部は、次工程の搬送装置において搬送物が搬送される搬送速度と、その搬送される搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送物を後押ししていた搬送フィンが、次工程の搬送装置に搬送した搬送物の後端部と干渉しないように、フィン付き搬送装置の搬送ベルトの搬送速度を決定する。そして、決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させるので、搬送物の後端部と搬送フィンが干渉しないように、搬送物の搬送を行うことができ、搬送フィンが搬送物と接触し、搬送物を損傷させるようなトラブルを防止することができる。
特に、次工程の搬送装置における搬送速度と、搬送される搬送物サイズ(搬送物の搬送方向の長さ)とに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定しているので、搬送物と搬送フィンとの干渉が生じない範囲において、好適に搬送物の搬送を行うことにより、搬送物を搬送する処理速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフィン付き搬送装置と、次工程の搬送装置を示す模式図である。
【図2】本発明のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【図3】本発明のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【図4】従来のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動ローラ
2 従動ローラ
3 搬送ベルト
4 搬送フィン
5 駆動ベルト
6 サーボモータ(ベルト駆動部)
7 操作部
8 制御部
9 搬出センサ
10 フィン付き搬送装置
20 搬送装置(次工程の搬送装置)
S 搬送物
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物を搬送するフィン付き搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、省力化、省人化の観点から、銀行等の各種支払明細書や電話等の使用明細書などの帳票を自動的に封筒に封入し封緘する封入封緘装置が知られている。
このような封入封緘装置では、連続状態の帳票を各帳票(単票)に切り出し、切り出した帳票を必要があれば折り畳み、一つの封筒に複数の帳票を封入する場合には、複数の帳票を揃えて重ね合わせて、帳票を封入に適した形態に整えてから封筒に挿入し、封筒のフラップを糊付けして、封筒に帳票を封入、封緘している。
封入封緘装置は、これらの処理を行う複数の処理ユニットを連結したシステムとして構成されており、帳票は搬送ベルトなどの搬送装置を用いて、処理ユニット内およびユニット間を搬送されている。
この帳票がユニット間を搬送される際に、上流(前工程)側と下流(後工程)側の搬送速度の同期をとって、帳票等の搬送物にジャムやしわが発生しないように搬送する搬送装置(搬送システム)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−12183号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、封入封緘装置の上流(前工程)側のユニットと下流(後工程)側のユニットの搬送速度の同期をとり、それぞれ同速度で帳票を搬送するため、搬送ベルト3の表面に突設された搬送フィン4が搬送ベルト3の移動に従い、帳票Tを後側から押すように次工程に搬送する場合、図4に示されるように、次工程の搬送ベルト33と搬送ローラ34に送り込まれた帳票Tの後端部が搬送フィン4のところに残存し、帳票Tの後端部が搬送フィン4に巻き込まれて叩かれ、帳票Tが破れたり、シワができたりする等のトラブルを発生することがあった。
【0005】
本発明の課題は、搬送物を損傷しないように搬送物を搬送するフィン付き搬送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、次工程の搬送装置(20)に所定の搬送物(S)を搬送するフィン付き搬送装置(10)であって、無端状につながれた搬送ベルト(3)と、搬送ベルト上に突設され、搬送物を後押しする搬送フィン(4)と、搬送ベルトを駆動するベルト駆動部(例えば、サーボモータ6)と、ベルト駆動部を制御する制御部(8)と、を備え、制御部は、次工程に搬送した搬送物と、搬送フィンとが干渉しないように、次工程の搬送装置が搬送物を搬送する搬送速度と、搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定し、その決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、フィン付き搬送装置の制御部は、次工程の搬送装置において搬送物が搬送される搬送速度と、その搬送される搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送物を後押ししていた搬送フィンが、次工程の搬送装置に搬送した搬送物の後端部と干渉しないように、フィン付き搬送装置の搬送ベルトの搬送速度を決定する。
つまり、制御部は、搬送フィンの移動範囲から、次工程に搬送された搬送物の後端部が脱することができる搬送速度を、予め記憶設定され或いは設定入力された次工程の搬送装置の搬送速度と搬送物の長さとから算出し、その算出し決定した搬送速度により、フィン付き搬送装置における搬送速度の制御を行う。
【0008】
そして、決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させるので、搬送物の後端部と搬送フィンが干渉しないように、搬送物の搬送を行うことができ、搬送フィンが搬送物と接触し、搬送物を損傷させるようなトラブルを防止することができる。
特に、次工程の搬送装置における搬送速度と、搬送される搬送物サイズ(搬送物の搬送方向の長さ)とに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定しているので、搬送物と搬送フィンとの干渉が生じない範囲において、好適に搬送物の搬送を行うことにより、搬送物を搬送する処理速度を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明のフィン付き搬送装置と、次工程の搬送装置を示す模式図である。
本発明のフィン付き搬送装置10は、本流で搬送されている搬送物に交差する方向から、他の搬送物を合流させて加えるものであり、フィン付き搬送装置10の上流(前工程)側から搬送された帳票などの搬送物Sを搬送ベルト3上に載置するとともに、搬送ベルト3に設けられた搬送フィン4がその搬送物Sを後押しして下流(次工程)側(図中左側)に搬送するものである。
【0010】
図1に示されるように、フィン付き搬送装置10は、駆動ローラ1と従動ローラ2に掛け渡され、無端状につながれた搬送ベルト3と、搬送ベルト3の表面に突設された複数の搬送フィン4・・・と、駆動ローラ1に掛け渡した駆動ベルト5を介して駆動ローラ1(搬送ベルト3)を回転駆動するベルト駆動部としてのサーボモータ6と、各種データや操作指示の入力が行われる操作部7と、上記各部を統括制御する制御部8等を備えている。
【0011】
搬送ベルト3は、駆動ローラ1の駆動に伴い、駆動ローラ1や従動ローラ2より上側の上面側3aと、駆動ローラ1や従動ローラ2より下側の下面側3bになることを繰り返すように、駆動ローラ1や従動ローラ2において折り返して、駆動ローラ1と従動ローラ2との間を往復移動する。
【0012】
搬送ベルト3の表面に突設された搬送フィン4は、搬送ベルト3の表面に対し、略垂直な姿勢を維持するように、搬送ベルト3の移動に従い、搬送ベルト3ともに移動する。
搬送フィン4は、搬送ベルト3の上面側3aや下面側3bにおいては直進移動し、駆動ローラ1や従動ローラ2の周面に従い折り返す際は、その周面に沿った円弧移動する。
【0013】
なお、搬送ベルト3は、図1中、反時計回りに往復移動し、搬送フィン4は、搬送ベルト3の上面側3aにおいて、図中左側へ移動するように、駆動ローラ1が駆動されている。
【0014】
サーボモータ6は、そのモータ軸6aを回転させることにより、モータ軸6aと駆動ローラ1に掛け渡された駆動ベルト5を駆動させて、駆動ローラ1を回転させる。なお、サーボモータ6は、制御部8に動作制御されており、モータ軸6aの回転速度や回転数を変化、調整することができる。
【0015】
操作部7は、例えば、操作パネルや表示パネルにより構成されており、所望する数値や文字を、操作パネルを介して入力することができ、フィン付き搬送装置10に所定の搬送動作を行わせるために、サーボモータ6の動作条件に関する搬送データの入力を行うことができる。また、表示パネルには、入力された搬送データ等が表示される。
【0016】
制御部8は、例えば、図示しないCPU、ROM、RAMを備えている。
制御部8のCPUは、制御部8のROMに格納されたフィン付き搬送装置用の制御プログラムに従って、各種の制御動作を実行する。
制御部8のROMには、フィン付き搬送装置10を制御するための制御プログラムや制御データが書き込まれている。
制御部8のRAMには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、制御部8のCPUが上記制御プログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
制御部8は、操作部7を介し入力された搬送データと、制御プログラムにおける所定の算出式とに基づき、搬送ベルト3が搬送物Sを搬送する搬送速度を算出し、決定する搬送速度算出制御を行う。そして、その決定した搬送速度で搬送ベルト3が移動するように、サーボモータ6の動作を制御する。
なお、搬送ベルト3の搬送速度の算出方法、算出式については後述する。
【0017】
このようなフィン付き搬送装置10において、サーボモータ6は、制御部8の動作制御に基づき、サーボモータ6のモータ軸6aを所定の回転数で回転させる。そのモータ軸6aと駆動ローラ1に掛け渡された駆動ベルト5は、モータ軸6aの回転に伴い駆動されて、駆動ローラ1を回転させる。その駆動ローラ1の回転に伴い、搬送ベルト3は所定の搬送速度で回転移動するようになっている。
そして、フィン付き搬送装置10は、上流(前工程)側から搬送された搬送物Sを搬送ベルト3の上面側3aの表面に載置するとともに、搬送ベルト3に設けられた搬送フィン4がその搬送物Sを後押しして下流(次工程)側に、所定の搬送速度で搬送する。
【0018】
また、次工程の搬送装置20は、図1に示されるように、駆動ローラ21と従動ローラ22a、22bに掛け渡された搬送ベルト23と、搬送ベルト23の上面側の表面において駆動ローラ21と従動ローラ22a、22bの位置に対応するように、搬送ベルト23側に弾設するフリーローラ24a、24b、24cと、駆動ローラ21を回転駆動する図示しないサーボモータと、そのサーボモータの動作を制御する図示しない制御部等を備えている。
【0019】
図2に示されるように、フィン付き搬送装置10の搬送ベルト3上に載置され、搬送フィン4に後押しされて搬送される搬送物Sは、次工程の搬送装置20の搬送ベルト23(駆動ローラ21)と、フリーローラ24aの間に挟持されるようにフィン付き搬送装置10から送り出される。そして、図3に示されるように、搬送物Sは、搬送装置20に引き渡され、搬送装置20の搬送ベルト23(フリーローラ24a、24b、24c)により搬送されて、次工程に進む。
【0020】
なお、図1から図3に示されるように、フィン付き搬送装置10には、制御部8に接続されフィン付き搬送装置10から搬出される搬送物Sを検出する搬出センサ9が備えられ、また、搬送装置20には、図示しない制御部に接続され、フィン付き搬送装置10から搬入される搬送物Sを検出する搬入センサ29が備えられている。
そして、これら搬出センサ9と搬入センサ29により、搬送物Sがフィン付き搬送装置10から搬出されるタイミングと、搬送物Sが搬送装置20に引き渡されたタイミングを検出するようになっている。
例えば、搬出センサ9が搬送物Sを検出したときを、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が開始されるタイミングとし、次いで、搬入センサ29が搬送物Sを検出し、搬出センサ9が搬送物Sを検出しなくなったときを、搬送物Sが搬送装置20に引き渡され、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が完了したタイミングとする。
【0021】
次に、搬送ベルト3の搬送速度の算出方法、算出式について説明する。
図3に示されるように、搬送物Sが、フィン付き搬送装置10から搬送装置20に引き渡された後、搬送物Sを後押ししていた搬送フィン4の先端部4aが、搬送ベルト3の上面側3aの高さとなった状態で、搬送物Sの後端部と干渉しなければ、搬送物Sが搬送フィン4により巻き込まれたりすることがない。
この搬送フィン4が、搬送ベルト3の上面側3aの直進移動を終えたところから、図3に示される位置まで円弧移動した際の、搬送方向成分の移動距離の長さ(フィン逃げ長)をFl(m)とする。このフィン逃げ長Flを、搬送物Sの後端部と搬送フィン4が干渉しないためのマージンとする。
【0022】
ここで、図2、図3に示されるように、フィン付き搬送装置10の従動ローラ2の中心2aと、搬送装置20の駆動ローラ21の中心21aとの距離の搬送方向成分の長さをXl(m)とする。
また、搬送方向の長さがPl(m)の搬送物Sが搬送フィン4に後押しされ、その搬送物Sの先端が、搬送装置20の搬送ベルト23(駆動ローラ21)とフリーローラ24aの間に到達したとき(図2参照)から、その搬送フィン4が、円弧移動を開始するまでの直進移動する時間をt(s)とする。
図2に示されるように、搬送フィン4は、距離(Pl−Xl)を時間tで移動するので、搬送フィン4の移動速度である搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、式(1)で表すことができる。
V10=(Pl−Xl)/t (m/s) ・・・(1)
【0023】
一方、搬送装置20側において、同じ時間tの間に、搬送物Sが距離(Pl−Xl+Fl)移動すれば、搬送物Sの後端部と搬送フィン4は干渉しないので、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)は、式(2)で表すことができる。
V20=(Pl−Xl+Fl)/t (m/s) ・・・(2)
【0024】
式(1)と式(2)に基づき、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)を基準として表すと、式(3)で表すことができる。
V10=((Pl−Xl)×V20)/(Pl−Xl+Fl) (m/s)・・・(3)
【0025】
つまり、フィン付き搬送装置10の搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)と、フィン逃げ長Fl(m)と、従動ローラ2の中心2aと駆動ローラ21の中心21aとの距離の搬送方向成分の長さXl(m)とにより算出することができる。
ここで、Fl(m)と、Xl(m)は、フィン付き搬送装置10及び搬送装置20に固有の値であるので、変数として、V20(m/s)と、Pl(m)とが設定されれば、式(3)に基づき、搬送物Sの後端部と搬送フィン4とが干渉しない搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を算出し、決定することができる。
【0026】
よって、制御部8のROMに格納されたフィン付き搬送装置用の制御プログラムにおいて、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)の算出式として、式(3)を格納しておくことにより、操作部7を介して、搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)の搬送データの入力が行われることにより、制御部8は搬送速度算出制御により、搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)を算出することができる。
そして、制御部8は、算出し決定した搬送速度V10(m/s)により搬送ベルト3が搬送されるように、サーボモータ6の動作制御を行う。
【0027】
このように、フィン付き搬送装置10における搬送ベルト3の搬送速度V10(m/s)は、次工程の搬送装置20の搬送ベルト23の搬送速度V20(m/s)と、搬送する搬送物Sの搬送方向の長さPl(m)とにより算出し、決定することができる。そして、その決定した搬送速度V10(m/s)により搬送ベルト3が搬送されるように、サーボモータ6の動作制御が行われ、搬送ベルト3がその搬送速度V10(m/s)で搬送物Sを搬送することができる。
【0028】
よって、搬送物Sの後端部を搬送フィン4が巻き込み、搬送物Sが破れたり、シワができたりする等のトラブルを防止することができる。
特に、搬送物Sのサイズ(搬送物Sの搬送方向の長さPl)に基づき、搬送ベルト3がその搬送速度V10を決定しているので、搬送物Sと搬送フィン4との干渉が生じない範囲において、好適に搬送物Sの搬送を行うことができ、搬送物Sを搬送する処理速度を向上させることができる。
【0029】
なお、以上の実施の形態においては、搬送物Sの後端部と搬送フィン4とが干渉しないためのマージンとしてフィン逃げ長Flを適用し、搬送速度V10を算出する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、マージンを搬送フィン4の長さや、従動ローラ2の径の長さなどをもとに求めるようにし、搬送速度V10を算出するようにしてもよい。
【0030】
また、制御部8の搬送速度算出制御が算出する搬送速度V10により、搬送ベルト3が常に搬送されなくてもよく、搬送物Sの後端部と搬送フィン4が干渉しないように、少なくとも、フィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が開始されてから、搬送物Sが搬送装置20に引き渡されてフィン付き搬送装置10から搬送物Sの搬出が完了するまでの間、その搬送速度で搬送ベルト3が搬送されればよい。
【0031】
また、本発明のフィン付き搬送装置10は、本流で搬送されている搬送物Sに交差する方向から他の搬送物Sを合流させることに限らず、搬送物Sを同方向に搬送する2つの搬送装置の連結部分に適用してもよい。
【0032】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、フィン付き搬送装置の制御部は、次工程の搬送装置において搬送物が搬送される搬送速度と、その搬送される搬送物の搬送方向の長さとに基づき、搬送物を後押ししていた搬送フィンが、次工程の搬送装置に搬送した搬送物の後端部と干渉しないように、フィン付き搬送装置の搬送ベルトの搬送速度を決定する。そして、決定された搬送速度により搬送ベルトが移動するようにベルト駆動部を駆動させるので、搬送物の後端部と搬送フィンが干渉しないように、搬送物の搬送を行うことができ、搬送フィンが搬送物と接触し、搬送物を損傷させるようなトラブルを防止することができる。
特に、次工程の搬送装置における搬送速度と、搬送される搬送物サイズ(搬送物の搬送方向の長さ)とに基づき、搬送ベルトの搬送速度を決定しているので、搬送物と搬送フィンとの干渉が生じない範囲において、好適に搬送物の搬送を行うことにより、搬送物を搬送する処理速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフィン付き搬送装置と、次工程の搬送装置を示す模式図である。
【図2】本発明のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【図3】本発明のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【図4】従来のフィン付き搬送装置における搬送物の搬送状態の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動ローラ
2 従動ローラ
3 搬送ベルト
4 搬送フィン
5 駆動ベルト
6 サーボモータ(ベルト駆動部)
7 操作部
8 制御部
9 搬出センサ
10 フィン付き搬送装置
20 搬送装置(次工程の搬送装置)
S 搬送物
Claims (1)
- 次工程の搬送装置に所定の搬送物を搬送するフィン付き搬送装置であって、
無端状につながれた搬送ベルトと、
前記搬送ベルト上に突設され、前記搬送物を後押しする搬送フィンと、
前記搬送ベルトを駆動するベルト駆動部と、
前記ベルト駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記次工程に搬送した前記搬送物と、前記搬送フィンとが干渉しないように、前記次工程の搬送装置が前記搬送物を搬送する搬送速度と、前記搬送物の搬送方向の長さとに基づき、前記搬送ベルトの搬送速度を決定し、その決定された搬送速度により前記搬送ベルトが移動するように前記ベルト駆動部を駆動させることを特徴とするフィン付き搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003203734A JP2005047640A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | フィン付き搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003203734A JP2005047640A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | フィン付き搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005047640A true JP2005047640A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34262986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003203734A Pending JP2005047640A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | フィン付き搬送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005047640A (ja) |
-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003203734A patent/JP2005047640A/ja active Pending
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