JP2005047550A - 冷凍食品の加熱・解凍用容器及びこれに入れて包装した冷凍食品 - Google Patents

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龍彦 木村
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Abstract

【課題】電子レンジを使用して冷凍食品を解凍し、適温に加熱する際に、冷凍ムラや加熱ムラが少なく取扱いが容易な容器の提供を目的とする。
【解決手段】容器本体を紙で形成し、この容器本体の内側にアルミ箔を積層し、容器底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠いた。
【選択図】 図3

Description

この発明は冷凍食品を電子レンジで加熱・解凍する際に用いられる容器に関し、食品をムラ無く均一に解凍し、適温に加熱するのに好適である。
電子レンジを使用して冷凍食品を解凍し、適温に加熱しようとする場合に食品の中央部が暖まりにくく、周辺部が速く加熱されやすいために、一見適温に加熱されたと思って食してみると食品の中央部が未だ冷たかったということは誰しもが経験するところである。
特開2000−270822号公報には、ドーナツ型に食材を配置したり環状にマイクロ波減衰体を配置する技術が開示されているが、このような形状に食品を配置するのは一般に困難であり、適用される食品も限定されたものとなる。
特開2000−270822号公報
本発明は電子レンジを使用して冷凍食品を解凍し、適温に加熱する際に、冷凍ムラや加熱ムラが少なく取扱いが容易な容器の提供を目的とする。
本発明は電子レンジ内に発生するマイクロ波の食品への透過密度の均一化を図るべくマイクロ波の透過性の高い紙と、反射性の強いアルミ箔の組み合わせに着目したものである。
請求項1記載の発明は、容器本体を紙で形成し、この容器本体の内側にアルミ箔を積層し、容器底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠いたものである。
ここで、容器の底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠くとは、容器の形状と食品の形状を考慮し、食品の冷凍及び加熱がされにくい部分の底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠くことをいう。
例えば、略円形形状に造った冷凍押し寿司の冷凍食品の場合に、中央部が暖まりにくいのでこの押し寿司を入れる容器も食品の形状に合わせた底の浅い有底円筒形状にし、容器の底の中央部を略円形形状に切り欠くことをいう。
なお、詳細な具体例については後述する。
ここでアルミ箔の切り欠く大きさは、食品の形状と食材及び厚み等を考慮して適宜選定されるとともに、アルミ箔の切り欠いた部分は紙のみになるので紙の厚みによっても調整出来る。
また、容器本体を紙で形成しとは、容器の主体部分を紙で形成した趣旨である。
従って、アルミ箔が切り欠かれ、食品に直接触れる紙の部分を撥水処理してもよく、容器を形成する紙として薄いフィルム等にてラミネートされたものでもよい。
請求項2記載の発明は、容器本体を紙で形成し、この容器本体の内側にアルミ箔を積層し、容器底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠いた容器に食品を入れて包装した冷凍食品である。
ここで容器に食品を入れて包装したとは、容器と食品とともに袋体に入れて真空密封する等、本発明に係る電子レンジ用の解凍・加熱容器と冷凍食品を予めセットにして包装したことをいう。
本発明においては、紙を主体にした容器の内側にアルミ箔を重ね(積層)、容器の底部のアルミ箔を部分的に切り欠いた(切り抜いた)ので、このような容器に冷凍食品を入れ、電子レンジに入れて解凍及び加熱すると、下にアルミ箔が無い部分が周囲に比較してマイクロ波の透過が良くなり、その結果、均一に解凍及び適温に加熱される。
また、このような容器と食品をセットにして包装し、販売されると消費者は購入後包装を開封し、原則としてそのまま電子レンジにて解凍・加熱し食することができる。
図1に本発明に係る解凍・加熱用容器10の例を示し、図2にその断面図を示す。
容器本体1は紙を主材にして形成され、その内側にアルミ箔2が積層されている。
このアルミ箔2の底部には切り欠き部2aが形成されている。
なお図2においては、分かりやすくするために紙及びアルミ箔の厚みを極端に厚く現してある。
図3に示すように、この容器10に例えば、冷凍押し寿司20を入れて電子レンジ(500W)にて3〜3.5分間解凍・加熱すると周辺部と中央部がともに70〜80℃の温度にほぼ均一に加熱された。
なお、比較のためにアルミ箔に切り欠き部2aを形成しない容器に入れて3〜3.5分間加熱すると、周辺部は70〜80℃になっているのに中央部は冷たいままであった。
これをさらに2〜3分間加熱すると、中央部は70〜80℃になるが周辺部は焦げた。
図4〜図7に本発明を適用した各種容器の形状例を示すように、容器の形状10a、10b、10c、10dに合わせて、また食品の食材に合わせて切り欠き形状2aが選定される。
容器の製作方法もアルミ箔と紙が重ね合わされていれば特に限定されない。
例えば、アルミ箔と紙を重ね合わせ押しプレス機で各種容器形状にしてもよい。
また、アルミ箔を切り欠いた(切り抜いた)部分は、食品を加熱する際に発生する汁がしみ込まないようにフィルムをラミネートしたり撥水処理をするとよい。
冷凍食品も押し寿司に限られず、各種冷凍食品が対象になる。
本発明に係る容器外観図を示す。 容器の断面図を示す。 容器に食品を入れた断面図を示す。 他の容器形状例を示す。 他の容器形状例を示す。 他の容器形状例を示す。 他の容器形状例を示す。
符号の説明
10、10a、10b、10c、10d 容器
1 容器本体(紙)
2 アルミ箔
2a アルミ箔の切り欠き部
20 冷凍食品

Claims (2)

  1. 容器本体を紙で形成し、この容器本体の内側にアルミ箔を積層し、容器底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠いたものであることを特徴とする電子レンジによる食品の加熱・解凍用容器。
  2. 容器本体を紙で形成し、この容器本体の内側にアルミ箔を積層し、容器底部に位置するアルミ箔を部分的に切り欠いた容器に食品を入れて包装したことを特徴とする冷凍食品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192544A (zh) * 2010-03-19 2011-09-21 乐金电子(天津)电器有限公司 一种具有新型解冻结构的微波炉
US8114452B2 (en) * 2005-03-02 2012-02-14 Polar Star Co., Ltd. Deaerated packaged frozen sushi, process for producing the same and method of cooking

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