JP2005046940A - 立旋盤 - Google Patents

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崎 広 美 山
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Abstract

【課題】フレネルレンズ成形用金型にレンズ溝を徐変加工をする場合に、バイトの刃先位置をずらさずにバイトの角度を変えられるようにして、高精度の徐変溝加工を行えるようにした立旋盤を提供する。
【解決手段】コラム12と、ワークwを回転させる回転テーブル22と、コラム12に片持ち支持されるクロスレール14と、クロスレール14の案内面に沿って水平方向に移動可能に設置されたサドル16と、サドル16から垂設され、サドル16の案内面に沿って上下方向に移動可能に設置されたラム18と、ラム18の下端部に取り付けられ、バイト100が取り付けられる刃物台とバイト100の刃先の位置を保持しながら刃物台を旋回させるリンク式の旋回機構とを有する旋回ヘッド20と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレネルレンズ成型用金型等の超精密加工に用いられる立旋盤に係り、特に、フレネルレンズのようにレンズ溝の角度が一本毎に少しずつ変化するような徐変溝の加工に適した立旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
精密光学機械の集光レンズとして利用されれているフレネルレンズは、同心円状またはスパイラル状の横断面V形状のレンズ溝を有している。このレンズ溝では、一方の溝側面がフレネル面、他方の溝側面がライズ面と呼ばれている。フレネルレンズは、フレネル面の傾斜角がレンズ溝の一本毎に変化しているという特徴がある。
【0003】
近年、フレネルレンズは、射出成形により製造されるようになっており、フレネルレンズ成形用の金型には、一本毎にフレネル面の傾斜角が徐々に変化していくレンズ溝を精密に加工しなければならない。
【0004】
従来、この種の徐変溝加工を行う工作機械としては立旋盤が利用されている(特許文献1参照)。
このような徐変溝加工を行なう従来の立旋盤は、バイトの刃先の角度を変えるための刃物台旋回機構を備えている。
【0005】
そこで、図7は、刃物台旋回機構の従来例を示す。刃物台110は、4本のバイト100を装着することができるタイプの刃物台である。ラム111の下端部には、旋回軸114を空気軸受で支持するスイベルスヘッド112が取り付けられている。旋回軸114は、刃物台110の中心で結合されており、4本のバイト100は、旋回軸114に関して対称に90°ずつ向きを変えて刃物台110に配置されている。なお、図7において、参照符号115は、旋回軸114を駆動するサーボモータである。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−142405号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した従来の刃物台旋回機構を有する立旋盤で、フレネル成形用金型にレンズ溝を旋削加工する場合には、図8に示すように、バイト100の切刃稜101をフレネル面fの傾斜に合わせた状態で、バイト100を下降させテーブルを回転させながらX軸、Z軸の合成送りによりライズ面rを切削しつつワークWに切り込みを与え、所定の深さに達したところでバイト100の切刃稜101をワークWに転写してフレネル面fを創成する。この時には、X軸、Z軸の合成送りのためライズ面rは鏡面に切削できない。
【0008】
次いで、フレネル面fの加工に引き続きライズ面rを切刃稜102で仕上げ加工するためには次のような動作が必要になる。
すなわち、バイト100をワークWから逃がし、刃物台110を旋回させることによりバイト100の切刃稜102をライズ面rの傾斜に合わせる。ところが、刃物台110の旋回により、バイト100の刃先のX軸位置がレンズ溝の谷底頂点から大きくずれるので、X軸移動を行ってバイト100の刃先をレンズ溝の谷底の頂点に合わせなければならない。そして、Z軸移動によりバイト100を下降させて、ワークに切り込みを与え、ライズ面rを加工する。
【0009】
しかしながら、バイト100の角度を変えるときには、必ずX軸移動とZ軸移動が伴うため、位置決め精度誤差や、X軸真直度誤差による刃先位置の変位などの誤差が発生し、バイト100の刃先の位置が、目標とするレンズ溝の谷底頂点からずれてしまい、その結果、レンズ溝の溝ピッチの不良や深さの不良ができてしまうという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、フレネルレンズ成形用金型にレンズ溝を徐変加工をする場合に、バイトの刃先位置をずらさずにバイトの角度を変えられるようにして、高精度の徐変溝加工を行えるようにした立旋盤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、コラムと、ワークを回転させる回転テーブルと、前記コラムに片持ち支持されるクロスレールと、前記クロスレールの案内面に沿って水平方向に移動可能に設置されたサドルと、前記サドルから垂設され、サドルの案内面に沿って上下方向に移動可能に設置されたラムと、前記ラムの下端部に取り付けられ、バイトが取り付けられる刃物台と前記バイトの刃先の位置を保持しながら前記刃物台を旋回させるリンク式の旋回機構とを有する旋回ヘッドと、を備えることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の好適な実施形態によれば、前記旋回ヘッドのリンク式旋回機構は、前記刃物台とピン結合され当該刃物台を一端部で支持する第1のボールねじと、前記刃物台とピン結合され当該刃物台を他端部で支持する第2のボールねじと、前記第1のボールねじに螺合する第1のボールナットと、前記第1のボールナットを回転自在に支持する軸受と、前記第1のボールナットを回転駆動する第1のサーボモータとが一体的に構成された第1のナット駆動手段と、前記第2のボールねじに螺合する第2のボールナットと、前記第2のボールナットを回転自在に支持する軸受と、前記第2のボールナットを回転駆動する第2のサーボモータとが一体的に構成された第2のナット駆動手段と、前記第1のボールねじと第2のボールねじおよび刃物台が鉛直面内で揺動可能なように、それぞれ前記第1のナット駆動手段、第2のナット駆動手段を回転自在に枢支するピボット手段と、から構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による立旋盤の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態による立旋盤の全体構成を示す斜視図で、図2は同立旋盤の側面を示す図である。図1、図2において、参照番号10はベッドを示し、ベッド10の上面には、コラム12が設置されている。片持ち支持のクロスレール14は、この実施形態では、コラム12と一体型の上部構造体を構成している。クロスレール14の上部には、サドル16がクロスレール14上を水平方向に移動可能に設けられている。このサドル16には、ラム18が上下方向に移動可能に垂設されている。このラム18の下端部には、旋回可能な刃物台を有する旋回ヘッド20が取り付けられている。この旋回ヘッド20についてはさらに後述する。
【0014】
参照番号22は、回転テーブルである。この回転テーブル22は、旋削加工を施す工作物を固定する真空吸引チャック23を備えている旋削加工テーブル24と、この旋削加工テーブル24を水平な姿勢で回転自在に支持するテーブル本体部25とから構成されている。テーブル本体部25は、テーブル駆動装置26と接続されている。
【0015】
本実施形態による立旋盤の場合、サドル16を水平方向に移動させる軸がX軸で、このX軸のボールねじ送り機構を駆動するのがX軸サーボモータ27である。また、ラム18を上下に移動させる軸がZ軸で、28がZ軸のボールねじ送り機構を駆動するZ軸サーボモータである。
【0016】
次に、図3は、サドル16およびラム18の構成を詳細に示す図である。
図3において、クロスレール14の上面部には、サドル16の移動を案内する互いに平行な2本のX軸案内面30a、30bが設けられている。またクロスレール14の中央部には、ラム18を収容する中空部32が区画されている。サドル16は、この中空部32を跨ぐようにして両側をX軸案内面30a、30bにより支持されている。このX軸案内面30a、30bは、有限型ころがり案内により構成されている。なお、33は、X軸のボールねじ送り機構を構成するX軸ボールねじを示している。
【0017】
サドル16の底部からは、四角筒状のラムガイド部材34が垂下されている。このラムガイド部材34の左右両内側側面には、上下方向に延びるころがり案内からなるZ軸リニアガイド部35a、35bが固定されている。ラム18の左右側面には、Z軸ガイドレール36a、36bが上下に延びるように取り付けられ、これらのZ軸ガイドレール36a、36bはZ軸リニアガイド部35a、35bに係合するようになっている。
【0018】
サドル16の上面には、Z軸サーボモータ28が設置されている。サドル16の底面では、軸受部材37によって上下方向に延びるZ軸ボールねじ38が回転可能に支持されている。ラム18の上端部には、ボールナット39が固定され、このボールナット39にZ軸ボールねじ38が螺合するようになっている。なお、サドル16の上面には、一対のバランスシリンダ40が取り付けられており、ラム18の重量はバランスシリンダ40によって担持されており、Z軸サーボモータ28の負荷を軽減している。
【0019】
ラム18の下端部には図7に示した従来のスイベルヘッド付きの刃物台の替わりに、刃物台を旋回させるリンク式の旋回機構を有する旋回ヘッド20が取り付けられている。本実施形態の立旋盤では、この旋回ヘッド20を用いることによってバイト100の刃先の位置を保ちながら、バイト100の切刃の角度を変えられるようになっている。
【0020】
そこで、図4に旋回ヘッド20を示す。この図4において、参照番号50は、水平面(テーブル面)を示している。Z軸方向はテーブル面50に対して垂直である。参照番号42は、刃物台を示している。バイト100は、刃物台42の中央部に1本だけ取り付けられている。本実施形態では、刃物台42に旋回運動を与えるための旋回機構として、従来の旋回軸を中心に旋回させる機構を用いる代わりに、ボールねじを応用したリンク式旋回機構が採用されている。
【0021】
図4において、参照番号44aは、第1のボールねじを示し、参照番号44bは第2のボールねじを示している。これらの第1のボールねじ44a、44bは2本で対をなしている。第1のボールねじ44a、第2のボールねじ44bの下端部は、それぞれ刃物台42の左右両端部にピン45a、45bを介して結合されている。第1のボールねじ44a、44bの上端部は自由端になっており、したがって、第1のボールねじ44a、第2のボールねじ44bは、ピン45a、45bを中心に左右に回動可能である。
【0022】
刃物台42に取り付けられているバイト100では、刃先Aの両側にそれぞれ切刃稜101、102が形成されている。また、刃先Aとピン45a、45bは、二等辺三角形の各頂点をなす位置関係にある。
【0023】
参照番号46aは、第1のボールねじ44aに螺合している第1のボールナットを示している。このボールナット46aは、軸受47aによって回転自在に支承されている。そして、軸受47aの側面にはサーボモータ48aが取り付けられ、このサーボモータ48aの回転はタイミングベルト49aによってボールナット46aに伝達されるようになっている。ボールナット46a、軸受47a、第1のサーボモータ48a、タイミングベルト49aは、一体的にユニット化されており、第1のナット駆動手段を構成している。
【0024】
同様に、第2のボールねじ44bには、第2のボールナット46bが螺合しており、この第2のボールナット46bは、軸受47b、第2のサーボモータ48b、タイミングベルト49bとともに一体的にユニット化された第2のナット駆動手段を構成している。これらの第1のナット駆動手段、第2のナット駆動手段は、それぞれピボット50a、50bにより回動自在に枢支された状態で、図示しないハウジングに対して取り付けられている。従って、第1のボールねじ44aと第2のボールねじ44bおよび刃物台42は、鉛直面内で揺動可能である。
【0025】
第1のナット駆動手段の第1のサーボモータ48aと第2のナット駆動手段の第2のサーボモータ48bは、図示しないロータリエンコーダから位置フィードバックをとり、NC装置(図示せず)により同期させて回転が制御される。
【0026】
本実施形態による立旋盤は、以上のように構成されるものであり、次に、リンク式旋回機構の基本動作について説明する。
【0027】
図4は、旋回ヘッド20の刃物台42の中立位置を示している。この中立位置では、刃物台42に取り付けられているバイト100の軸線は鉛直線に一致している。ここで、ピン45aとピボット50a間の距離をL1、ピン45bとピボット50b間の距離をL2とすると、刃物台42が中立位置にあるときは、距離L1と距離L2は相等しくなっている。
【0028】
そこで、第1のナット駆動手段の第1のサーボモータ48aを正回転させると、第1のボールナット46aが正方向に回転する。第1のボールナット46aは、ピボット50aによって回動が許容されているだけで第1のボールねじ44aの軸方向の移動の方は規制されているので、距離L1が短くなる方向に第1のボールねじ44aを引き込むことなる。
【0029】
他方、第2のナット駆動手段の第2のサーボモータ48bを逆回転させると、逆回転する第2のボールナット46bは、同じくピボット50bによって第2のボールねじ44bの軸方向が規制されているので、距離L2が長くなる方向に第2のボールねじ44bを送り出すことになる。したがって、第1のサーボモータ48aと第2のサーボモータ48bを同期させて速度を制御しながら回転させれば、図5に示すように、刃物台42をバイト100の刃先Aを旋回中心として時計方向に旋回させることが可能である。第1のサーボモータ48aと第2のサーボモータ48bの回転の正逆を反対にすれば、刃物台42を反時計方向に旋回させることが可能である。
【0030】
そして、距離L1、L2と、バイト100の切刃稜101、102の角度α1、α2の間の関係は幾何学的に一義的に定まっているので、第1のサーボモータ48a、第2のサーボモータ48bをNC装置でサーボ制御すれば、刃先Aを旋回中心に保持したままバイト100を任意の角度に旋回することが可能である。
【0031】
また、図4において、刃物台42を中立位置におき、第1のサーボモータ48a、第2のサーボモータ48bを同期して正方向に同一速度で回転させれば、刃物台42を上昇させることができ、同期して逆方向に同一速度で回転させれば、刃物台42を下降させることができる。
【0032】
本実施形態の立旋盤では、Z軸サーボモータ28でラム18を昇降させこれをZ軸とする構成を採用しているが、第1のサーボモータ48a、第2のサーボモータ48bを同一方向、同速度でサーボ制御すれば、Z軸の代用とすることも可能である。
【0033】
次に、以上のように構成される立旋盤による加工例として、フレネルレンズ成形用金型にレンズ溝を旋削する徐変溝加工を例に挙げて説明する。
【0034】
図6において、同心円状に並ぶそれぞれのレンズ溝では、フレネル面f1、f2、…の傾斜角度は外周になるにしたがって徐々に大きな角度になっている。ライズ面r1、r2、…の傾斜角度は、徐々に変化しているものもあれば、一定のものもある。本実施形態では、このようなフレネル面fをもつレンズ溝を以下のように加工する。
【0035】
図2において、Wがレンズ溝を旋削する対象のワークである。まず、旋削加工テーブル24の回転中心に対してワークWの中心を合わせ、真空吸着チャック23により固定してから、旋回加工テーブル24を回転させる。
【0036】
また、サドル16のX軸移動により、旋回ヘッド20を加工位置に移動させる。まず、図6(a)に一点鎖線線で示すように、バイト100のX軸位置をフレネル面f1をもつレンズ溝の谷底頂点位置に合わせる。そして、図4に示す第1のサーボモータ48a、第2のサーボモータ48bが同期して駆動され、第1のボールナット46a、第2のボールナット48bが正逆の回転方向に回転されると、刃物台42はバイト100の刃先Aを旋回中心として旋回し、バイト100の切刃稜101の角度をフレネル面f1の傾斜角度φ1と一致させることができる。
【0037】
こうして、バイト100の切刃稜101の角度をフレネル面f1の傾斜角φ1に合わせてから、Z軸移動によりバイト100を下降させてワークWに切り込みを与え、所定の深さに達したところでバイト100の切刃稜101をワークWに転写してフレネル面f1を創成する。
【0038】
フレネル面f1を創成した時点で、バイト100の刃先Aは、レンズ溝の谷底頂点にある。そして、旋回ヘッド20にあっては、バイト100の刃先Aが旋回中心であるため、バイト100の刃先Aの位置をレンズ溝の谷底頂点に保ったまま旋回させることが可能である。
【0039】
したがって、フレネル面f1に引き続いてライズ面r1を加工するためには、Z軸移動を行うことなく、第1のサーボモータ48a、第2のサーボモータ48bを同期して制御することにより、バイト100を刃先Aを旋回中心に旋回させバイト100の切刃稜102をライズ面r1の傾斜角度に合わせることができる(図6(b))。このため、バイト100の刃先Aの位置を変えることなく、バイト100の切刃稜102をワークWに転写してライズ面r1を創成することができる。
【0040】
こうして一本のレンズ溝の加工が完了したら、Z軸移動によりバイト100をレンズ溝から逃がし、X軸移動によりバイト100を隣のフレネル面f2のレンズ溝の位置に移動させる。そして、バイト100の刃先AのX軸上の位置をレンズ溝の谷底頂点に合わせてから、前回と同様にバイト100の切刃稜101の角度をフレネル面f2の傾斜角φ2に合わせ、以下、最初のレンズ溝の場合と同様の動作を繰り返すことにより、バイト100の刃先Aの位置を変えることなく、フレネル面f2とライズ面r2を連続して加工することができる。
【0041】
以上のように、本実施形態の旋回ヘッド20によれば、X軸、Z軸の移動を伴わずに、リンク式旋回機構による旋回動作だけで、バイト100の切刃の角度をフレネル面fとライズ面rに合わせることができる。これにより、従来のように、バイト100の角度を変えるときにサドル16がX軸移動することや、ラム18がZ軸移動することによって生じる位置決め精度誤差や、X軸真直度誤差による誤差効いてくるということがない。
【0042】
また、バイト100の切刃の角度をフレネル面fからライズ面rに合わせるときに、X軸、Z軸移動することがないので、時間の短縮を図ることができる。そして、レンズ溝の本数は多いので大幅な切削時間の短縮となる。
【0043】
以上の加工例は、フレネルレンズ成型金型の旋削加工であるが、本発明の立旋盤は、直線移動型のプレーナテーブルと組み合わせることにより、導光板形成用金型のプレーナ加工にも適用することが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、フレネルレンズ成形用金型にレンズ溝を徐変加工をする場合に、バイトの刃先位置をずらさずにバイトの角度を変えられるようにして、高精度の徐変溝加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による立旋盤を示す斜視図。
【図2】同立旋盤の側面図。
【図3】同立旋盤のサドルとラムの構成を示す断面図。
【図4】同実施形態による立旋盤の備える旋回ヘッドのリンク式旋回機構の説明図。
【図5】図4の旋回ヘッドにおいて、刃物台が傾いた状態でのリンク式旋回機構の動作を示す説明図。
【図6】フレネルレンズ成形用金型のレンズ溝加工でのバイトの動きを説明する図。
【図7】従来の立旋盤に設けられる刃物台旋回機構を示す正面図。
【図8】従来のフレネルレンズ成形用金型のレンズ溝加工でのバイトの動きを示す図。
【符号の説明】
10 ベッド
12 コラム
14 クロスレール
16 サドル
18 ラム
20 旋回ヘッド
22 回転テーブル
24 旋削加工テーブル
27 X軸サーボモータ
28 Z軸サーボモータ
42 刃物第
44a 第1のボールねじ
44b 第2のボールねじ
46a 第1のボールナット
46b 第2のボールナット
47a、47b 軸受
48a 第1のサーボモータ
48b 第2のサーボモータ
50a、50b ピボット
100 バイト

Claims (2)

  1. コラムと、
    ワークを回転させる回転テーブルと、
    前記コラムに片持ち支持されるクロスレールと、
    前記クロスレールの案内面に沿って水平方向に移動可能に設置されたサドルと、
    前記サドルから垂設され、サドルの案内面に沿って上下方向に移動可能に設置されたラムと、
    前記ラムの下端部に取り付けられ、バイトが取り付けられる刃物台と前記バイトの刃先の位置を保持しながら前記刃物台を旋回させるリンク式の旋回機構とを有する旋回ヘッドと、を備えることを特徴とする立旋盤。
  2. 前記旋回ヘッドのリンク式の旋回機構は、
    前記刃物台とピン結合され当該刃物台を一端部で支持する第1のボールねじと、
    前記刃物台とピン結合され当該刃物台を他端部で支持する第2のボールねじと、
    前記第1のボールねじに螺合する第1のボールナットと、前記第1のボールナットを回転自在に支持する軸受と、前記第1のボールナットを回転駆動する第1のサーボモータとが一体的に構成された第1のナット駆動手段と、
    前記第2のボールねじに螺合する第2のボールナットと、前記第2のボールナットを回転自在に支持する軸受と、前記第2のボールナットを回転駆動する第2のサーボモータとが一体的に構成された第2のナット駆動手段と、
    前記第1のボールねじと第2のボールねじおよび刃物台が鉛直面内で揺動可能なように、それぞれ前記第1のナット駆動手段、第2のナット駆動手段を回転自在に枢支するピボット手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の立旋盤。
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