JP2005046238A - サンダル - Google Patents
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Abstract
【課題】ペディキュア施術に伴って用いることに適したサンダルを提供する。
【解決手段】サンダル底12の第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18には、係合溝13、14が形成されている。この係合溝13、14には、Oリング21〜23がそれぞれ着脱自在に係合され、各Oリングにベルト24が掛けられる。ペディキュア施術後にサンダル底12に足を載せる際には、Oリングの係合が外れており、サンダル底12の上部にはなにもない。第1サンダル底外縁部16は、サンダル底12に載せられた足の足指付け根近傍であり、第3サンダル底外縁部18はこれよりくるぶし側であるので、係合してベルト24を足の甲に当てても、ベルト24が施術済みのペディキュアに触れることはない。ベルト24は、自由端27をOリング23で折り返されて緊縛され、面ファスナー26で固定される。
【選択図】 図2
【解決手段】サンダル底12の第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18には、係合溝13、14が形成されている。この係合溝13、14には、Oリング21〜23がそれぞれ着脱自在に係合され、各Oリングにベルト24が掛けられる。ペディキュア施術後にサンダル底12に足を載せる際には、Oリングの係合が外れており、サンダル底12の上部にはなにもない。第1サンダル底外縁部16は、サンダル底12に載せられた足の足指付け根近傍であり、第3サンダル底外縁部18はこれよりくるぶし側であるので、係合してベルト24を足の甲に当てても、ベルト24が施術済みのペディキュアに触れることはない。ベルト24は、自由端27をOリング23で折り返されて緊縛され、面ファスナー26で固定される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンダルに関する。
【0002】
【従来の技術】
サンダルは、簡便な履き物として使用され、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−353007号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で提案されたスリッパは、サンダル底の前方部分を覆うカバー部を取り外しできることから、スリッパ底の洗浄・乾燥が簡単ではあるものの、次のような問題点が指摘されるに至った。
【0005】
近年では、手の指の爪を装飾するマニキュアと同じように、足指の爪に装飾を施すペディキュアが広く行われつつある。このペディキュア施術後に、サンダルは、顔料の乾燥を待つ間の素足履きとして用いられている。
【0006】
こうした用途では、カバー部がサンダル底の上にただ単にループしそのループ形状を保持したサンダルにあっては、足をサンダルに差し入れる際にペディキュアがカバー部に接触して剥がれてしまうことが起き得る。よって、上記の特許文献にあるように、カバー部を取り外せることが望ましい。
【0007】
ところが、特許文献で提案されたサンダルは、足指部分までカバー部で覆っているので、ペディキュア乾燥に時間がかかってしまう。また、乾燥期間中にサンダルを履いて歩行しようとすると、その際にペディキュアがカバー部裏面に接触して剥がれてしまうことも起き得る。
【0008】
ところで、上記の特許文献で提案されたサンダルにおいて、カバー部の前端を足指が露出するよう切り欠くことも可能である。こうすれば、カバー部装着の際に足指の爪にカバー部が接触しないようにできる。しかしながら、サンダル履きでの歩行中には、人は無意識に足指を上に反らし勝ちであるので、カバー部前端端部にペディキュアが触れることが起き得る。また、歩行中にサンダルから足が抜けてしまうこともあり、その際に、カバー部前端端部にペディキュアが触れて剥がれてしまうことも起き得る。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、ペディキュア施術に伴って用いることに適したサンダルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明のサンダルは、サンダル底に載せられた足を保持手段によりサンダル底に対して保持するに当たり、次のようにした。
【0011】
保持手段は保持ベルトを備え、この保持ベルトを、サンダル底長手方向の一方のサイドにおける足指側の第1サンダル底外縁部とくるぶし側の第2サンダル底外縁部の少なくとも二つの外縁部と、サンダル底長手方向の他方のサイドにおいて第1サンダル底外縁部よりくるぶし側に位置する第3サンダル底外縁部の少なくとも一つの外縁部との間において、サンダル底の上部でループ状に掛け渡すようにする。ところで、この保持ベルトを第1〜第3のサンダル底外縁部にてサンダル底に係合させるサンダル底係合手段は、サンダル底における一方のサイドと他方のサイドの少なくとも一方において、サンダル底に対して着脱自在であることから、サンダル底に足を載せるに際しては、サンダル底上面に保持ベルトが来ないようにできるので、使用者は、サンダル底の上面から足を当該サンダル底に載せることができる。よって、ペディキュア施術後にサンダル底の足を載せる際には、足指の爪には何も触れないようにすることができる。
【0012】
こうして足をサンダル底に載せた後には、サンダル底係合手段をサンダル底の係合することで、保持ベルトをサンダル底に載せられた足の甲に当てることができる。この場合、第1サンダル底外縁部は、サンダル底に載せられた足の足指付け根、または足指付け根よりもくるぶし側に位置することから、保持ベルトが足指の爪に触れることはない。
【0013】
しかも、上記の第1〜第3のサンダル底外縁にサンダル底係合部を介して係合された保持ベルトは、緊縛してサンダル底に対して足を保持するので、サンダル底に載置された足が歩行中に不用意にずれてしまうことを抑制する。
【0014】
これらの結果、本発明のサンダルによれば、足指の爪にペディキュアを施術した後にサンダル履きする際に、ペディキュアの剥がれを有効に回避できる。また、サンダル履き歩行の際でも、本発明のサンダルによれば、足のずれを抑制してペディキュアの剥がれを有効に回避できる。
【0015】
この場合、第3サンダル底外縁部を、第1と第3のサンダル底外縁部の中間に位置するようにすれば、足の甲を有効にサンダル底に確実に押さえつつ、ペディキュアと保持ベルトの接触も有効に回避できる。
【0016】
また、サンダル底係合手段により保持ベルトをサンダル底に係合するに当たっては、環状体に保持ベルトを掛け、この環状体を、サンダル底の第1〜第3のサンダル底外縁部の係合部でそれぞれ2カ所で係合させる。こうした上で、保持ベルトを、第1サンダル底外縁部から他方サイドの第3サンダル底外縁部を経て第2サンダル底外縁部に亘って掛け渡す。こうすれば、保持ベルトは足の甲に対して第3サンダル底外縁部を谷にV字状の状態で接するので、サンダル底に対して足をより確実に保持でき、歩行時の足のずれの抑制の実効性が高まる。
【0017】
また、環状体をサンダル底に係合する係合部を、その対向間隔がサンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるように斜めに対向して形成するようにすることもできる。こうすれば、保持ベルトを介して上に引かれる環状体をサンダル底から抜け難くでき、好ましい。
【0018】
そして、係合部の切り込み形成部端部に環状体を保持する保持箇所を形成すれば、環状体の抜けをより確実に回避でき好ましい。
【0019】
保持ベルトを緊縛するに当たっては、第1または第2のサンダル底外縁部の環状体で折り返された保持ベルトの自由端を、保持ベルトに重ねて係合するようにすれば簡便であり、自由端係合に、面ファスナーを用いれば、実用性が高まる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るサンダルの実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例に係る左右のサンダル10L、10Rの使用状態を概略的に示す概略斜視図、図2は使用状態における左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図3はサンダル付属品の保持ベルト体20の概略斜視図、図4は保持ベルト体20をサンダル底12に装着する様子を説明する説明図である。
【0021】
図示するように、左右のサンダル10L、10Rは、サンダル底12と、足保持のための保持ベルト体20とを有する。サンダル底12は、ウレタン、ゴム等の適宜な弾性を有する材料の板材をカッチングしたものであり、ペディキュア施術後の足が載ることになる。後述の図5に示すように、サンダル底12の上面には、載置対象となる足、サンダル10Lであれば左足の足指の輪郭線が描画されているので、左右の履き間違いがないようにされている。こうした輪郭線描画に変え、サンダル底12の外郭形状自体を左右の間違いがないように形成することもできる。
【0022】
保持ベルト体20は、三つの環状体(Oリング21〜23)と、一本のベルト24とを備える。ベルト24は、足の甲に直接当たるものであることから、布製としたり、軟質の樹脂ベルトとすることが望ましい。ベルト24は、図3に示すように、Oリング21に一方端で折り返され、その折り返し端25をミシン糸等で縫いつけている。ベルト24は、他のOリング22、23に掛け渡され、他方の自由端27には、面ファスナー26の一方を備え、当該自由端がOリング23で折り返されて重なる部分に面ファスナー26の他方を備える。ベルト24は、図1や図2に示すように、サンダル底12に上部でループ状に掛け渡されて、平面視でV字状の軌跡で種々サイズの足をサンダル底12に保持でき、更に、自由端27を折り返して面ファスナー26で保持できる長さとされている。また、面ファスナー26の設置位置についても、種々サイズの足について重なるような位置とされている。
【0023】
上記した保持ベルト体20をサンダル底12に係合するに当たって、本実施例では、次のように構成した。
図2に示すように、サンダル底12は、Oリング21〜23をサンダル底12に固定するための係合溝13、14を3ヶ所において対向して備える。この係合溝13、14は、図4に示すように、サンダル底12の外縁を切り裂いて形成され、その幅は、Oリング21〜23の径より狭くされている。対向する係合溝13、14は、図示するようにサンダル底外縁に対して斜めに形成され、その対向間隔は、サンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるようにされている。また、サンダル底12は、係合溝13、14の切り裂き端にOリング径とほぼ同じ径の貫通孔15を有する。従って、係合溝13、14にOリング21〜23(例えば、Oリング21)を差し込むと、このOリング21は、サンダル底12外縁部においてサンダル底12に2カ所で係合され、上記した寸法の関係から、貫通孔15に入り込んだ位置で係合溝側には戻りにくくなる。貫通孔15からOリング21を取り外すには、ベルト24をサンダル底12の外縁側に引っ張ればよい。つまり、保持ベルト体20のOリング21〜23は、サンダル底12に対して着脱自在とされている。
【0024】
このようにOリング21〜23をサンダル底12に係合する係合溝13、14の三つの形成箇所は、サンダル底12の長手方向の一方のサイド(図2における左サイド)における足指側の第1サンダル底外縁部16と、同じサイドで足のくるぶし側の第2サンダル底外縁部17と、サンダル底12の長手方向の他方のサイドにおいて第1サンダル底外縁部16よりくるぶし側に位置する第3サンダル底外縁部18とされている。本実施例では、第1サンダル底外縁部16を、サンダル底12に載せられた足の足指付け根(図示するサンダル10Lであれば小指付け根)近傍とし、第2サンダル底外縁部17をほぼくるぶしの位置とした。第3サンダル底外縁部18については、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17の中間位置とし、左足の土踏まず付近となるようにした。第1サンダル底外縁部16については、足指付け根からくるぶし側とすることもできるが、後述するように保持ベルト体20による足保持を考慮すると、足指の付け根関節当たりとすることが望ましい。
【0025】
従って、上記の三つのサンダル底外縁部の係合溝13、14に図2に示すようにOリング21〜23を係合させた状態では、保持ベルト体20は、足指付け根近傍の第1サンダル底外縁部16と土踏まず付近の第3サンダル底外縁部18を結び、第3サンダル底外縁部18とくるぶし当たりの第2サンダル底外縁部17を結ぶようなV字状で、サンダル底12の上部でループ状に掛け渡されることになる。
【0026】
右足が載せられるサンダル10Rは、上記したサンダル10Lと同一の構成を備え、第1サンダル底外縁部16等の形成位置がミラー反転しているに過ぎない。
【0027】
次に、実施例のサンダルの使用状態を、サンダル10Lを例に挙げ説明する。図5はサンダル10Lのサンダル底12に保持ベルト体20を装着して足をサンダル底12に固定する一手法を説明するための説明図、図6は足をサンダル底12に固定する他の手法を説明する説明図である。
【0028】
足指の爪にペディキュアを施術した状態では、図5に示すように、保持ベルト体20は外されており、サンダル底12があるに過ぎない。よって、ペディキュアの被施術者は、サンダル底12の上部になにもない状態で、このサンダル底12にその上方から足を載せることができるので、ペディキュア施術済みの足指爪にはなにも触れないようにすることができる。
【0029】
こうして足をサンダル底12に載せた後には、保持ベルト体20のOリング21〜23を図示するように第1サンダル底外縁部16等の係合溝13、14に差し込み、各Oリングを貫通孔15で保持する。こうなれば、ベルト24は、サンダル底12の上部でループし、図1や図2を用いて説明したように、サンダル底12に載せられた足の甲にV字状の軌跡で当たる。
【0030】
サンダル底12に足を載せるに当たっては、図6に示すように、サンダル底12の一方のサイドの第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17に、予めOリング21とOリング22を係合させておき、他方のサイドの第3サンダル底外縁部18については、Oリング23を外しておくこともできる。こうしておいても、サンダル底12に足を載せる際にはサンダル底12の上部にはなにもないので、サンダル底12にその上方から足を載せても、ペディキュア施術済みの足指爪にはなにも触れないようにすることができる。その後は、第3サンダル底外縁部18の係合溝13、14にOリング23を係合させれば、既述したように、ベルト24は、サンダル底12に載せられた足の甲にV字状の軌跡で当たることになる。なお、第3サンダル底外縁部18の係合溝13、14にのみOリング22を係合させておき、Oリング21とOリング22については係合を外しておくようにすることもできる。つまり、サンダル底12の一方サイドについてはOリングを外しておくようにすることもできる。
【0031】
このようにベルト24が足の甲に当たる場合、第1サンダル底外縁部16は、サンダル底12に載せられた足の足指付け根近傍であり、ここから延びるベルト24は、第3サンダル底外縁部18の土踏まずの側に向かうので、ベルト24が足指の爪に施術済みのペディキュアに触れることはない。
【0032】
こうしてベルト24が足の甲に当たると、上記の第1サンダル底外縁部16・第3サンダル底外縁部18・第2サンダル底外縁部17の順にOリング21〜23を介してサンダル底12に係合されたベルト24は、自由端27をOリング23から引っ張るようにして折り返されて緊縛され、面ファスナー26にて固定される。よって、足は、このベルト24によりサンダル底12に押し付けられて保持されることになるので、サンダル歩行中に、サンダル底12から足が不用意にずれてしまうことがなくなる。
【0033】
これらの結果、本実施例のサンダル10L、10Rによれば、足指の爪にペディキュアを施術した後にサンダル履きする際に、ペディキュアの剥がれを招かない。また、サンダル履き歩行の際でも、歩行時の足のずれを抑制してペディキュアの剥がれを回避できる。
【0034】
本実施例では、第3サンダル底外縁部18を、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17の中間に位置するようにしたので、足の甲を有効にサンダル底12に確実に押さえつつ、ペディキュアとベルト24の接触回避の実効性を高めることができる。
【0035】
また、サンダル底12への保持ベルト体20の係合に際しては、Oリング21〜23を用い、これらOリングを、サンダル底12の第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18で、それぞれ2カ所の係合溝13、14で係合させる。こうした上で、ベルト24を、第1サンダル底外縁部16から他方サイドの第3サンダル底外縁部18を経て第2サンダル底外縁部17に亘って掛け渡すので、ベルト24は足の甲に対して第3サンダル底外縁部18を谷に既述したようにV字状の状態で接する。よって、サンダル底12に対して足をより確実に保持できるようになり、サンダル歩行時の足のずれをより確実に抑制できる。
【0036】
しかも、係合溝13、14を、その対向間隔がサンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるように斜めに対向して形成したので、Oリング21〜23は、ベルト24を介して上に引かれてもサンダル底12から抜け難くなり、好ましい。加えて、係合溝13、14の端部には貫通孔15を設けてOリング21〜23を保持するようにしたので、Oリング21〜23をより抜け難くでき好ましい。
【0037】
また、ベルト24を緊縛するに当たっては、第2サンダル底外縁部17のOリング22で折り返された自由端27を、ベルト24に重ねて面ファスナー26で固定するだけである。よって、ベルト緊縛・固定が簡便である。
【0038】
本実施例では、Oリング21においてベルト24の折り返し端25を重ねて縫い合わせ、その重なり部分が、足指付け根に直接当たらないようにした。よって、この折り返し端25が指付け根に当たることによる擦過傷を回避できる。
【0039】
次に、変形例について説明する。図7は変形例の保持ベルト体120を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図8はこの保持ベルト体120の概略斜視図である。この変形例は、足固定のための保持ベルト体の自由端固定の様子が相違する。
【0040】
図示するように、保持ベルト体120は、Oリング21〜23に掛け渡されたベルト24を有するものの、自由端27が面ファスナー26で固定されるベルト部分を、Oリング21からOリング22の間とし、当該部分に面ファスナー26の一方を設けた。この変形例であっても、自由端27の固定箇所が相違するに過ぎず、既述した効果を奏することができる。
【0041】
図9はまた別の保持ベルト体130を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図10はこの保持ベルト体130の概略斜視図である。この変形例は、足固定のための保持ベルト体の自由端固定を2カ所で行う点で相違する。
【0042】
図示するように、この変形例の保持ベルト体130は、保持ベルト体20と同様にベルト24を有する。この変形例では、ベルト24は、ベルト長のほぼ中央でOリング23で折り返されてV字状に開くよう斜めに重ねられている。そして、ベルト24は、その重なり部分、つまり、Oリング23の近傍で重ね縫いされており、両方の自由端27をOリング21とOリング22で折り返して固定するよう、面ファスナー26を有する。
【0043】
この変形例であっても、サンダル底12には、その上部になにもない状態で足を載せ、その後に、上記実施例同様、ベルト24にて足をサンダル底12に対して固定できる。よって、上記した実施例と同様の効果を奏することができる。この変形例では、第1サンダル底外縁部16や第2サンダル底外縁部17に係合済みのOリング21およびOリング22からベルト24を抜いておき、ベルト24が掛けられたOリング23を、第3サンダル底外縁部18に係合したままとできる。つまり、この状態でサンダル底12に足を載せ、その後、Oリング21とOリング22に自由端27を差し込み、ベルト24を緊縛固定するようにできる。
【0044】
図11はサンダル底12への保持ベルト体装着構成の変形例を説明するための説明図、図12は図11における12−12線断面を示す説明図である。
【0045】
図示するように、この変形例では、Oリング21〜23(例えば、図示するOリング21)は、円盤状の係合駒28と、ブリッジ29で一体とされている。その一方、サンダル底12は、第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18(例えば、図示する第1サンダル底外縁部16)に、係合駒28が入り込む有底孔30を備え、外縁からは、ブリッジ29が入り込む幅狭の係合溝31と、ブリッジ29とほぼ同径の貫通孔32を有する。
【0046】
こうした構成であっても、上記した実施例と同様の効果を奏することができる。特に、この変形例では、一本のブリッジ29だけを係合溝31に嵌め込んで貫通孔32に保持すれば、Oリング21がサンダル底12に対して係合されるので、簡便である。また、係合駒28によるいわゆるアンカー効果も発揮でき、サンダル歩行に際してのベルト外れを回避できる。
【0047】
図13は保持ベルト体装着を4カ所で行うよう変形した変形例の左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【0048】
図示するように、この変形例では、サンダル底12の左サイドに、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17を、右サイドに、第3サンダル底外縁部18と第4サンダル底外縁部19を備える。そして、第2サンダル底外縁部17については、内くるぶしの側に位置する第4サンダル底外縁部19と第3サンダル底外縁部18のほぼ中央位置とする。これら各外縁部にOリングを掛けて、保持ベルト体20を足載置後に掛け渡すようにしている。
【0049】
この変形例にあっても、上記の実施例と同一の効果を奏することができる。特に、足の甲に当たるベルト軌跡はN字状となり、ベルトで足を押さえる領域が増えるので、足をより確実に保持できる。
【0050】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0051】
例えば、上記の実施例およびその変形例では、サンダル底12の左右サイドのサンダル底外縁部においてOリング21等を着脱できるようにしたが、一方のサイドでのみ着脱可能とし、他方サイドは固定したものとすることもできる。例えば、図2において、左サイドの第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17については、Oリング21、22を固定し、右サイドの第3サンダル底外縁部18についてのみ、Oリング23を着脱するようにもできる。その逆に、第3サンダル底外縁部18ではOリング23を固定し、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17で着脱するようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る左右のサンダル10L、10Rの使用状態を概略的に示す概略斜視図である。
【図2】使用状態における左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図3】サンダル付属品の保持ベルト体20の概略斜視図である。
【図4】保持ベルト体20をサンダル底12に装着する様子を説明する説明図である。
【図5】サンダル10Lのサンダル底12に保持ベルト体20を装着して足をサンダル底12に固定する一手法を説明するための説明図である。
【図6】足をサンダル底12に固定する他の手法を説明する説明図である。
【図7】変形例の保持ベルト体120を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図8】保持ベルト体120の概略斜視図である。
【図9】また別の保持ベルト体130を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図10】保持ベルト体130の概略斜視図である。
【図11】サンダル底12への保持ベルト体装着構成の変形例を説明するための説明図である。
【図12】図11における12−12線断面を示す説明図である。
【図13】保持ベルト体装着を4カ所で行うよう変形した変形例の左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
10L、10R…サンダル
12…サンダル底
13、14…係合溝
15…貫通孔
16…第1サンダル底外縁部
17…第2サンダル底外縁部
18…第3サンダル底外縁部
19…第4サンダル底外縁部
20…保持ベルト体
24…ベルト
25…折り返し端
26…面ファスナー
27…自由端
28…係合駒
29…ブリッジ
30…有底孔
31…係合溝
32…貫通孔
120…保持ベルト体
130…保持ベルト体
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンダルに関する。
【0002】
【従来の技術】
サンダルは、簡便な履き物として使用され、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−353007号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で提案されたスリッパは、サンダル底の前方部分を覆うカバー部を取り外しできることから、スリッパ底の洗浄・乾燥が簡単ではあるものの、次のような問題点が指摘されるに至った。
【0005】
近年では、手の指の爪を装飾するマニキュアと同じように、足指の爪に装飾を施すペディキュアが広く行われつつある。このペディキュア施術後に、サンダルは、顔料の乾燥を待つ間の素足履きとして用いられている。
【0006】
こうした用途では、カバー部がサンダル底の上にただ単にループしそのループ形状を保持したサンダルにあっては、足をサンダルに差し入れる際にペディキュアがカバー部に接触して剥がれてしまうことが起き得る。よって、上記の特許文献にあるように、カバー部を取り外せることが望ましい。
【0007】
ところが、特許文献で提案されたサンダルは、足指部分までカバー部で覆っているので、ペディキュア乾燥に時間がかかってしまう。また、乾燥期間中にサンダルを履いて歩行しようとすると、その際にペディキュアがカバー部裏面に接触して剥がれてしまうことも起き得る。
【0008】
ところで、上記の特許文献で提案されたサンダルにおいて、カバー部の前端を足指が露出するよう切り欠くことも可能である。こうすれば、カバー部装着の際に足指の爪にカバー部が接触しないようにできる。しかしながら、サンダル履きでの歩行中には、人は無意識に足指を上に反らし勝ちであるので、カバー部前端端部にペディキュアが触れることが起き得る。また、歩行中にサンダルから足が抜けてしまうこともあり、その際に、カバー部前端端部にペディキュアが触れて剥がれてしまうことも起き得る。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、ペディキュア施術に伴って用いることに適したサンダルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明のサンダルは、サンダル底に載せられた足を保持手段によりサンダル底に対して保持するに当たり、次のようにした。
【0011】
保持手段は保持ベルトを備え、この保持ベルトを、サンダル底長手方向の一方のサイドにおける足指側の第1サンダル底外縁部とくるぶし側の第2サンダル底外縁部の少なくとも二つの外縁部と、サンダル底長手方向の他方のサイドにおいて第1サンダル底外縁部よりくるぶし側に位置する第3サンダル底外縁部の少なくとも一つの外縁部との間において、サンダル底の上部でループ状に掛け渡すようにする。ところで、この保持ベルトを第1〜第3のサンダル底外縁部にてサンダル底に係合させるサンダル底係合手段は、サンダル底における一方のサイドと他方のサイドの少なくとも一方において、サンダル底に対して着脱自在であることから、サンダル底に足を載せるに際しては、サンダル底上面に保持ベルトが来ないようにできるので、使用者は、サンダル底の上面から足を当該サンダル底に載せることができる。よって、ペディキュア施術後にサンダル底の足を載せる際には、足指の爪には何も触れないようにすることができる。
【0012】
こうして足をサンダル底に載せた後には、サンダル底係合手段をサンダル底の係合することで、保持ベルトをサンダル底に載せられた足の甲に当てることができる。この場合、第1サンダル底外縁部は、サンダル底に載せられた足の足指付け根、または足指付け根よりもくるぶし側に位置することから、保持ベルトが足指の爪に触れることはない。
【0013】
しかも、上記の第1〜第3のサンダル底外縁にサンダル底係合部を介して係合された保持ベルトは、緊縛してサンダル底に対して足を保持するので、サンダル底に載置された足が歩行中に不用意にずれてしまうことを抑制する。
【0014】
これらの結果、本発明のサンダルによれば、足指の爪にペディキュアを施術した後にサンダル履きする際に、ペディキュアの剥がれを有効に回避できる。また、サンダル履き歩行の際でも、本発明のサンダルによれば、足のずれを抑制してペディキュアの剥がれを有効に回避できる。
【0015】
この場合、第3サンダル底外縁部を、第1と第3のサンダル底外縁部の中間に位置するようにすれば、足の甲を有効にサンダル底に確実に押さえつつ、ペディキュアと保持ベルトの接触も有効に回避できる。
【0016】
また、サンダル底係合手段により保持ベルトをサンダル底に係合するに当たっては、環状体に保持ベルトを掛け、この環状体を、サンダル底の第1〜第3のサンダル底外縁部の係合部でそれぞれ2カ所で係合させる。こうした上で、保持ベルトを、第1サンダル底外縁部から他方サイドの第3サンダル底外縁部を経て第2サンダル底外縁部に亘って掛け渡す。こうすれば、保持ベルトは足の甲に対して第3サンダル底外縁部を谷にV字状の状態で接するので、サンダル底に対して足をより確実に保持でき、歩行時の足のずれの抑制の実効性が高まる。
【0017】
また、環状体をサンダル底に係合する係合部を、その対向間隔がサンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるように斜めに対向して形成するようにすることもできる。こうすれば、保持ベルトを介して上に引かれる環状体をサンダル底から抜け難くでき、好ましい。
【0018】
そして、係合部の切り込み形成部端部に環状体を保持する保持箇所を形成すれば、環状体の抜けをより確実に回避でき好ましい。
【0019】
保持ベルトを緊縛するに当たっては、第1または第2のサンダル底外縁部の環状体で折り返された保持ベルトの自由端を、保持ベルトに重ねて係合するようにすれば簡便であり、自由端係合に、面ファスナーを用いれば、実用性が高まる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るサンダルの実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例に係る左右のサンダル10L、10Rの使用状態を概略的に示す概略斜視図、図2は使用状態における左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図3はサンダル付属品の保持ベルト体20の概略斜視図、図4は保持ベルト体20をサンダル底12に装着する様子を説明する説明図である。
【0021】
図示するように、左右のサンダル10L、10Rは、サンダル底12と、足保持のための保持ベルト体20とを有する。サンダル底12は、ウレタン、ゴム等の適宜な弾性を有する材料の板材をカッチングしたものであり、ペディキュア施術後の足が載ることになる。後述の図5に示すように、サンダル底12の上面には、載置対象となる足、サンダル10Lであれば左足の足指の輪郭線が描画されているので、左右の履き間違いがないようにされている。こうした輪郭線描画に変え、サンダル底12の外郭形状自体を左右の間違いがないように形成することもできる。
【0022】
保持ベルト体20は、三つの環状体(Oリング21〜23)と、一本のベルト24とを備える。ベルト24は、足の甲に直接当たるものであることから、布製としたり、軟質の樹脂ベルトとすることが望ましい。ベルト24は、図3に示すように、Oリング21に一方端で折り返され、その折り返し端25をミシン糸等で縫いつけている。ベルト24は、他のOリング22、23に掛け渡され、他方の自由端27には、面ファスナー26の一方を備え、当該自由端がOリング23で折り返されて重なる部分に面ファスナー26の他方を備える。ベルト24は、図1や図2に示すように、サンダル底12に上部でループ状に掛け渡されて、平面視でV字状の軌跡で種々サイズの足をサンダル底12に保持でき、更に、自由端27を折り返して面ファスナー26で保持できる長さとされている。また、面ファスナー26の設置位置についても、種々サイズの足について重なるような位置とされている。
【0023】
上記した保持ベルト体20をサンダル底12に係合するに当たって、本実施例では、次のように構成した。
図2に示すように、サンダル底12は、Oリング21〜23をサンダル底12に固定するための係合溝13、14を3ヶ所において対向して備える。この係合溝13、14は、図4に示すように、サンダル底12の外縁を切り裂いて形成され、その幅は、Oリング21〜23の径より狭くされている。対向する係合溝13、14は、図示するようにサンダル底外縁に対して斜めに形成され、その対向間隔は、サンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるようにされている。また、サンダル底12は、係合溝13、14の切り裂き端にOリング径とほぼ同じ径の貫通孔15を有する。従って、係合溝13、14にOリング21〜23(例えば、Oリング21)を差し込むと、このOリング21は、サンダル底12外縁部においてサンダル底12に2カ所で係合され、上記した寸法の関係から、貫通孔15に入り込んだ位置で係合溝側には戻りにくくなる。貫通孔15からOリング21を取り外すには、ベルト24をサンダル底12の外縁側に引っ張ればよい。つまり、保持ベルト体20のOリング21〜23は、サンダル底12に対して着脱自在とされている。
【0024】
このようにOリング21〜23をサンダル底12に係合する係合溝13、14の三つの形成箇所は、サンダル底12の長手方向の一方のサイド(図2における左サイド)における足指側の第1サンダル底外縁部16と、同じサイドで足のくるぶし側の第2サンダル底外縁部17と、サンダル底12の長手方向の他方のサイドにおいて第1サンダル底外縁部16よりくるぶし側に位置する第3サンダル底外縁部18とされている。本実施例では、第1サンダル底外縁部16を、サンダル底12に載せられた足の足指付け根(図示するサンダル10Lであれば小指付け根)近傍とし、第2サンダル底外縁部17をほぼくるぶしの位置とした。第3サンダル底外縁部18については、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17の中間位置とし、左足の土踏まず付近となるようにした。第1サンダル底外縁部16については、足指付け根からくるぶし側とすることもできるが、後述するように保持ベルト体20による足保持を考慮すると、足指の付け根関節当たりとすることが望ましい。
【0025】
従って、上記の三つのサンダル底外縁部の係合溝13、14に図2に示すようにOリング21〜23を係合させた状態では、保持ベルト体20は、足指付け根近傍の第1サンダル底外縁部16と土踏まず付近の第3サンダル底外縁部18を結び、第3サンダル底外縁部18とくるぶし当たりの第2サンダル底外縁部17を結ぶようなV字状で、サンダル底12の上部でループ状に掛け渡されることになる。
【0026】
右足が載せられるサンダル10Rは、上記したサンダル10Lと同一の構成を備え、第1サンダル底外縁部16等の形成位置がミラー反転しているに過ぎない。
【0027】
次に、実施例のサンダルの使用状態を、サンダル10Lを例に挙げ説明する。図5はサンダル10Lのサンダル底12に保持ベルト体20を装着して足をサンダル底12に固定する一手法を説明するための説明図、図6は足をサンダル底12に固定する他の手法を説明する説明図である。
【0028】
足指の爪にペディキュアを施術した状態では、図5に示すように、保持ベルト体20は外されており、サンダル底12があるに過ぎない。よって、ペディキュアの被施術者は、サンダル底12の上部になにもない状態で、このサンダル底12にその上方から足を載せることができるので、ペディキュア施術済みの足指爪にはなにも触れないようにすることができる。
【0029】
こうして足をサンダル底12に載せた後には、保持ベルト体20のOリング21〜23を図示するように第1サンダル底外縁部16等の係合溝13、14に差し込み、各Oリングを貫通孔15で保持する。こうなれば、ベルト24は、サンダル底12の上部でループし、図1や図2を用いて説明したように、サンダル底12に載せられた足の甲にV字状の軌跡で当たる。
【0030】
サンダル底12に足を載せるに当たっては、図6に示すように、サンダル底12の一方のサイドの第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17に、予めOリング21とOリング22を係合させておき、他方のサイドの第3サンダル底外縁部18については、Oリング23を外しておくこともできる。こうしておいても、サンダル底12に足を載せる際にはサンダル底12の上部にはなにもないので、サンダル底12にその上方から足を載せても、ペディキュア施術済みの足指爪にはなにも触れないようにすることができる。その後は、第3サンダル底外縁部18の係合溝13、14にOリング23を係合させれば、既述したように、ベルト24は、サンダル底12に載せられた足の甲にV字状の軌跡で当たることになる。なお、第3サンダル底外縁部18の係合溝13、14にのみOリング22を係合させておき、Oリング21とOリング22については係合を外しておくようにすることもできる。つまり、サンダル底12の一方サイドについてはOリングを外しておくようにすることもできる。
【0031】
このようにベルト24が足の甲に当たる場合、第1サンダル底外縁部16は、サンダル底12に載せられた足の足指付け根近傍であり、ここから延びるベルト24は、第3サンダル底外縁部18の土踏まずの側に向かうので、ベルト24が足指の爪に施術済みのペディキュアに触れることはない。
【0032】
こうしてベルト24が足の甲に当たると、上記の第1サンダル底外縁部16・第3サンダル底外縁部18・第2サンダル底外縁部17の順にOリング21〜23を介してサンダル底12に係合されたベルト24は、自由端27をOリング23から引っ張るようにして折り返されて緊縛され、面ファスナー26にて固定される。よって、足は、このベルト24によりサンダル底12に押し付けられて保持されることになるので、サンダル歩行中に、サンダル底12から足が不用意にずれてしまうことがなくなる。
【0033】
これらの結果、本実施例のサンダル10L、10Rによれば、足指の爪にペディキュアを施術した後にサンダル履きする際に、ペディキュアの剥がれを招かない。また、サンダル履き歩行の際でも、歩行時の足のずれを抑制してペディキュアの剥がれを回避できる。
【0034】
本実施例では、第3サンダル底外縁部18を、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17の中間に位置するようにしたので、足の甲を有効にサンダル底12に確実に押さえつつ、ペディキュアとベルト24の接触回避の実効性を高めることができる。
【0035】
また、サンダル底12への保持ベルト体20の係合に際しては、Oリング21〜23を用い、これらOリングを、サンダル底12の第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18で、それぞれ2カ所の係合溝13、14で係合させる。こうした上で、ベルト24を、第1サンダル底外縁部16から他方サイドの第3サンダル底外縁部18を経て第2サンダル底外縁部17に亘って掛け渡すので、ベルト24は足の甲に対して第3サンダル底外縁部18を谷に既述したようにV字状の状態で接する。よって、サンダル底12に対して足をより確実に保持できるようになり、サンダル歩行時の足のずれをより確実に抑制できる。
【0036】
しかも、係合溝13、14を、その対向間隔がサンダル底外縁の側で広く、サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるように斜めに対向して形成したので、Oリング21〜23は、ベルト24を介して上に引かれてもサンダル底12から抜け難くなり、好ましい。加えて、係合溝13、14の端部には貫通孔15を設けてOリング21〜23を保持するようにしたので、Oリング21〜23をより抜け難くでき好ましい。
【0037】
また、ベルト24を緊縛するに当たっては、第2サンダル底外縁部17のOリング22で折り返された自由端27を、ベルト24に重ねて面ファスナー26で固定するだけである。よって、ベルト緊縛・固定が簡便である。
【0038】
本実施例では、Oリング21においてベルト24の折り返し端25を重ねて縫い合わせ、その重なり部分が、足指付け根に直接当たらないようにした。よって、この折り返し端25が指付け根に当たることによる擦過傷を回避できる。
【0039】
次に、変形例について説明する。図7は変形例の保持ベルト体120を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図8はこの保持ベルト体120の概略斜視図である。この変形例は、足固定のための保持ベルト体の自由端固定の様子が相違する。
【0040】
図示するように、保持ベルト体120は、Oリング21〜23に掛け渡されたベルト24を有するものの、自由端27が面ファスナー26で固定されるベルト部分を、Oリング21からOリング22の間とし、当該部分に面ファスナー26の一方を設けた。この変形例であっても、自由端27の固定箇所が相違するに過ぎず、既述した効果を奏することができる。
【0041】
図9はまた別の保持ベルト体130を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図、図10はこの保持ベルト体130の概略斜視図である。この変形例は、足固定のための保持ベルト体の自由端固定を2カ所で行う点で相違する。
【0042】
図示するように、この変形例の保持ベルト体130は、保持ベルト体20と同様にベルト24を有する。この変形例では、ベルト24は、ベルト長のほぼ中央でOリング23で折り返されてV字状に開くよう斜めに重ねられている。そして、ベルト24は、その重なり部分、つまり、Oリング23の近傍で重ね縫いされており、両方の自由端27をOリング21とOリング22で折り返して固定するよう、面ファスナー26を有する。
【0043】
この変形例であっても、サンダル底12には、その上部になにもない状態で足を載せ、その後に、上記実施例同様、ベルト24にて足をサンダル底12に対して固定できる。よって、上記した実施例と同様の効果を奏することができる。この変形例では、第1サンダル底外縁部16や第2サンダル底外縁部17に係合済みのOリング21およびOリング22からベルト24を抜いておき、ベルト24が掛けられたOリング23を、第3サンダル底外縁部18に係合したままとできる。つまり、この状態でサンダル底12に足を載せ、その後、Oリング21とOリング22に自由端27を差し込み、ベルト24を緊縛固定するようにできる。
【0044】
図11はサンダル底12への保持ベルト体装着構成の変形例を説明するための説明図、図12は図11における12−12線断面を示す説明図である。
【0045】
図示するように、この変形例では、Oリング21〜23(例えば、図示するOリング21)は、円盤状の係合駒28と、ブリッジ29で一体とされている。その一方、サンダル底12は、第1サンダル底外縁部16〜第3サンダル底外縁部18(例えば、図示する第1サンダル底外縁部16)に、係合駒28が入り込む有底孔30を備え、外縁からは、ブリッジ29が入り込む幅狭の係合溝31と、ブリッジ29とほぼ同径の貫通孔32を有する。
【0046】
こうした構成であっても、上記した実施例と同様の効果を奏することができる。特に、この変形例では、一本のブリッジ29だけを係合溝31に嵌め込んで貫通孔32に保持すれば、Oリング21がサンダル底12に対して係合されるので、簡便である。また、係合駒28によるいわゆるアンカー効果も発揮でき、サンダル歩行に際してのベルト外れを回避できる。
【0047】
図13は保持ベルト体装着を4カ所で行うよう変形した変形例の左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【0048】
図示するように、この変形例では、サンダル底12の左サイドに、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17を、右サイドに、第3サンダル底外縁部18と第4サンダル底外縁部19を備える。そして、第2サンダル底外縁部17については、内くるぶしの側に位置する第4サンダル底外縁部19と第3サンダル底外縁部18のほぼ中央位置とする。これら各外縁部にOリングを掛けて、保持ベルト体20を足載置後に掛け渡すようにしている。
【0049】
この変形例にあっても、上記の実施例と同一の効果を奏することができる。特に、足の甲に当たるベルト軌跡はN字状となり、ベルトで足を押さえる領域が増えるので、足をより確実に保持できる。
【0050】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0051】
例えば、上記の実施例およびその変形例では、サンダル底12の左右サイドのサンダル底外縁部においてOリング21等を着脱できるようにしたが、一方のサイドでのみ着脱可能とし、他方サイドは固定したものとすることもできる。例えば、図2において、左サイドの第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17については、Oリング21、22を固定し、右サイドの第3サンダル底外縁部18についてのみ、Oリング23を着脱するようにもできる。その逆に、第3サンダル底外縁部18ではOリング23を固定し、第1サンダル底外縁部16と第2サンダル底外縁部17で着脱するようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る左右のサンダル10L、10Rの使用状態を概略的に示す概略斜視図である。
【図2】使用状態における左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図3】サンダル付属品の保持ベルト体20の概略斜視図である。
【図4】保持ベルト体20をサンダル底12に装着する様子を説明する説明図である。
【図5】サンダル10Lのサンダル底12に保持ベルト体20を装着して足をサンダル底12に固定する一手法を説明するための説明図である。
【図6】足をサンダル底12に固定する他の手法を説明する説明図である。
【図7】変形例の保持ベルト体120を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図8】保持ベルト体120の概略斜視図である。
【図9】また別の保持ベルト体130を用いた左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【図10】保持ベルト体130の概略斜視図である。
【図11】サンダル底12への保持ベルト体装着構成の変形例を説明するための説明図である。
【図12】図11における12−12線断面を示す説明図である。
【図13】保持ベルト体装着を4カ所で行うよう変形した変形例の左足用のサンダル10Lを平面視して概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
10L、10R…サンダル
12…サンダル底
13、14…係合溝
15…貫通孔
16…第1サンダル底外縁部
17…第2サンダル底外縁部
18…第3サンダル底外縁部
19…第4サンダル底外縁部
20…保持ベルト体
24…ベルト
25…折り返し端
26…面ファスナー
27…自由端
28…係合駒
29…ブリッジ
30…有底孔
31…係合溝
32…貫通孔
120…保持ベルト体
130…保持ベルト体
Claims (7)
- サンダルであって、
足が載ることになるサンダル底と、
該サンダル底に載せられた足の甲に掛けられ、前記サンダル底に対して足を保持するための保持手段とを備え、
該保持手段は、
前記サンダル底の長手方向の一方のサイドにおける足指側の第1サンダル底外縁部と前記足のくるぶし側の第2サンダル底外縁部の少なくとも二つの外縁部と、前記サンダル底の長手方向の他方のサイドにおいて前記第1サンダル底外縁部よりくるぶし側に位置する第3サンダル底外縁部との間を前記サンダル底の上部でループ状に掛け渡される保持ベルトと、
該保持ベルトを、前記第1〜第3のサンダル底外縁部にて前記サンダル底に係合させるサンダル底係合手段とを備え、
前記第1サンダル底外縁部は、前記サンダル底に載せられた足の足指付け根、または足指付け根よりもくるぶし側に位置し、
前記サンダル底における一方のサイドと他方のサイドの少なくとも一方において、前記サンダル底係合手段は前記サンダル底に対して着脱自在とされており、
前記保持ベルトは、ループ形状を小さくするよう緊縛して前記サンダル底に対して足を保持する緊縛機構を有する
ことを特徴とするサンダル。 - 請求項1記載のサンダルであって、
前記第3サンダル底外縁部は、前記第1と第3のサンダル底外縁部の中間に位置するサンダル。 - 請求項1または請求項2記載のサンダルであって、
前記サンダル底係合手段は、
前記保持ベルトが掛けられる環状体と、
前記サンダル底の前記第1〜第3のサンダル底外縁部において前記環状体を前記サンダル底に2カ所で係合するよう、対向して前記サンダル底の外縁に切り込み形成された係合部とを備え、
前記保持ベルトは、前記第1サンダル底外縁部の前記環状体から前記第3サンダル底外縁部の前記環状体を経て前記第2サンダル底外縁部の前記環状体に亘って掛け渡されているサンダル。 - 請求項3記載のサンダルであって、
前記係合部は、その対向間隔が前記サンダル底外縁の側で広く、前記サンダル底内側に切り込み形成するほど狭くなるように、斜めに対向して形成されているサンダル。 - 請求項4記載のサンダルであって、
前記係合部の切り込み形成部端部には、前記環状体を保持する保持箇所を有するサンダル。 - 請求項3ないし請求項5いずれか記載のサンダルであって、
前記緊縛手段は、
前記第1または第2のサンダル底外縁部の前記環状体で折り返された前記保持ベルトの自由端を、前記保持ベルトに重ねて係合させる自由端係合体を備えるサンダル。 - 請求項6記載のサンダルであって、
前記自由端係合体は、面ファスナーとされているサンダル。
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