JP2005044557A - 多方向入力装置 - Google Patents

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JP2005044557A JP2003200975A JP2003200975A JP2005044557A JP 2005044557 A JP2005044557 A JP 2005044557A JP 2003200975 A JP2003200975 A JP 2003200975A JP 2003200975 A JP2003200975 A JP 2003200975A JP 2005044557 A JP2005044557 A JP 2005044557A
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Yukio Kanzaki
幸雄 神崎
Motonari Sasaki
基成 佐々木
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】組立作業性が良く、ローコスト化及び薄型化が図れると共に、あらゆる操作方向においても良好な操作感触が得られる多方向入力装置を提供する。
【解決手段】絶縁基台3に円環状に配設された抵抗体7と、抵抗体7と所定の間隔を有して同一面上に並設された導電パターン9と、抵抗体7及び導電パターン9と離間した状態で対向して配置された導電部材15と、傾倒可能に配設され、傾倒操作によって導電部材15を抵抗体7と導電パターン9とに部分的に接触させて導通させる操作部材12と、抵抗体7に所定の電圧を印加する電圧供給部7a、7bと、導電パターン9に接続された電圧出力部9aとを備え、操作部材12を傾倒操作した際に、電圧出力部9aから出力される出力値によって、操作部材12の傾倒操作位置を検出するようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多方向入力装置に係り、携帯電話機やゲーム機などの各種電子機器の入力操作用に使用される多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向入力装置としては、抵抗体と導電パターンとを上下に対向させ、抵抗体に電圧を印加した状態で、操作体で両者を部分的に接触させ、得られた出力値によって操作部材の接触位置を検出する構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の多方向入力装置の構造を図に基づいて説明する。図6は従来の多方向入力装置の要部断面図、図7は同じく多方向入力装置の構成を説明する概念図である。
【0004】
図に示すように、従来の多方向入力装置は、電子機器の外装部材である上ケース111と下ケース112との間に、多層配線部を有する平板状の配線基板137が保持されており、この配線基板137には、円弧状の第1及び第2導電体層122、123が配設されている。この第1及び第2導電体層122、123は互いに絶縁された太幅の円弧状で、それぞれに導出部122a、123aを有している。
【0005】
また、配線基板137に対向して可撓性絶縁基板138が配設されており、この可撓性絶縁基板138の下面には、一対の導出部118a、118bを有する円形リング状の抵抗素子層118が印刷形成されている。
【0006】
また、配線基板137の第1及び第2導電体層122、123の中央部、及びこれに対向する可撓性絶縁基板138下面の円形リング状の抵抗素子層118の中央部に、それぞれ電気的に独立して、固定接点139及び可動接点140が配設されている。この固定接点139は配線基板137上に印刷形成された中心接点144とリング状の外側接点145からなり、また、可動接点140は反転可能なドーム状の金属薄板で形成されている。
【0007】
また、前記配線基板137の上部には、上ケース111に傾倒可能に取り付けられ、傾倒操作時に可撓性絶縁基板138の抵抗素子層118を配線基板137の第1又は第2導電対層122、123に押し付ける、リング状の突出部を下面側に有する操作つまみ142が配設されている。また、この操作つまみ142の中央には、操作つまみ142とは独立して上下動可能に保持された押釦143が保持されており、操作つまみ142と押釦143とで操作部材が構成されている。
【0008】
上記の操作つまみ142の所望の方向の一点を傾倒動作させると、押された方向に傾倒し下面の突出部が可撓性絶縁基板138の上面を押して部分的に下方に撓ませ、その下面の抵抗素子層118を下方の第1又は第2導電体層122、123に接触導通させる。そして、抵抗素子層118の導出部118aと接触した点の間の抵抗値による出力電圧が、第1又は第2導電層122、123の導出部122a又は123aを経由してマイコン146に伝達される。
【0009】
次に、この方向をマイコン146に記憶させた状態で操作つまみ142中央の押釦143を押圧することで可動接点140を介して固定接点139が短絡され、その信号がマイコン146に伝達されて記憶していた方向が決定と判断されるものとなっている。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−117751号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の多方向入力装置の構成においては、抵抗体と導電パターンとを上下方向に分けて設けていることから、電圧供給部と信号出力部とを2つの基板に別々に設ける必要があり、このために組立作業性が悪く、ローコスト化が困難なこと、及び薄型化が困難であるという問題があった。
また、抵抗体を可撓性絶縁基板(FPC)に設けていることから、電圧供給部又は信号出力部を設けた方向への操作感触が一部異なるため、操作部材を全周方向へ良好な操作感触で入力操作することが困難であるという問題があった。
【0012】
従って、本発明では上述した問題点を解決し、組立作業性が良く、ローコスト化及び薄型化が図れると共に、あらゆる操作方向においても良好な操作感触が得られる多方向入力装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、絶縁基台と、前記絶縁基台に円環状に配設された抵抗体と、この抵抗体と所定の間隔を有して同一面上に並設された導電パターンと、前記抵抗体及び前記導電パターンと一定のギャップを有して離間した状態で対向して配置された導電部材と、前記絶縁基台上に全ての周方向へ傾倒可能に配設され、この傾倒操作によって前記導電部材を前記抵抗体と前記導電パターンとに部分的に接触させて導通させる操作部材と、前記抵抗体に所定の電圧を印加する電圧供給部と、前記導電パターンに接続された電圧出力部とを備え、前記操作部材を傾倒操作した際に、前記電圧出力部から出力される出力値によって、前記操作部材の傾倒操作位置を検出するようにした構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記導電部材が、前記操作部材に一体に保持されている構成とした。
また、第3の解決手段として、前記導電部材が、円環状の導電ゴムからなり、前記操作部材に固着されている構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記導電パターンは、前記抵抗体に沿って連続する環状に形成され、前記電圧供給部は前記抵抗体の直交する半径方向の2方向位置にそれぞれ形成されている構成とした。
また、第5の解決手段として、前記導電パターンは、前記抵抗体に沿って対向する2つの帯状に形成され、この帯状の対向するそれぞれの端部を幅方向に互い違いに突出させて長手方向に並列して形成し、前記電圧出力部をそれぞれの前記導電パターンに形成した構成とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記絶縁基台の前記抵抗体及び前記導電パターンが配設された平面部の中央に押圧スイッチを配置すると共に、前記絶縁基台上に前記操作部材を傾倒及び押し下げ操作可能に配設し、前記操作部材の押し下げ操作によって前記押圧スイッチを押圧するようにした構成とした。
また、第7の解決手段として、前記絶縁基台は印刷配線基板からなり、この印刷配線基板の平面部に前記押圧スイッチの固定接点を形成し、この固定接点との接続及び前記抵抗体の電圧供給部との接続を印刷配線基板に形成したスルーホールを介して行なうようにした構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図5に示す。図1は本発明の多方向入力装置の平面図、図2は多方向入力装置の側面図、図3は多方向入力装置の断面図、図4は絶縁基台の平面図、図5は変形例に係る絶縁基台の平面図である。
【0018】
図1乃至図4において、ハウジング1は、金属板あるいは合成樹脂などの絶縁材で上面に開口部を有する円形の箱型に形成されている。また、このハウジング1の側面部の一端側からは、後述する絶縁基台3の入出力部3bが突出されている。また、ハウジング1の開口部内には、合成樹脂などの絶縁材で円環状に形成された中間支持部材2がハウジング1の内側面に沿って配設されている。この中間支持部材2の底面とハウジング1の内底面との間に、絶縁基台3が挟持されて取り付けられている。
【0019】
絶縁基台3は、フェノール樹脂積層板あるいはフレキシブル基板(FPC)等から形成されており、略円形状の回路基板部3aと、図示しない外部の電子機器の制御回路部と電気的に接続される略方形状の入出力部3bとを有している。また、入出力部3bには電子機器との接続の時に使用される一対の取付孔3cが設けられている。
【0020】
前記回路基板部3aには、中央に銀などの導電性の材料からなる押圧スイッチ用の固定接点4が形成されており、この固定接点4は円形の中央接点4aとこの中央接点4aの回りを囲むように対向して配置された周辺接点4bとを有している。また、両接点4a、4bは回路基板部3aの裏側まで貫通するスルーホール8と接続されており、このスルーホール8を介して回路基板部3aの裏側の図示しない回路パターンと電気的に接続されている。
【0021】
また、前記固定接点4上には、導電性の金属板からなるドーム状の可動接点5が載置されており、この可動接点5の外周縁部が固定接点4の周辺接点4b上に接続され、ドーム状の頂点部が中央接点4aと対向した状態で配置されている。また、可動接点5の上面側には絶縁シート材からなる保護シート6が貼着されており、この保護シート6により可動接点5が絶縁基台3の上面に押圧操作可能な状態で貼着されて取り付けられている。
【0022】
また、回路基板部3aには、前記固定接点4の外側に円環状に設けられた抵抗体7が形成されている。この抵抗体7はカーボンなどの導電性抵抗層を印刷することにより形成されており、この抵抗体7には、抵抗体7の直交する半径方向の2方向位置に、信号電圧を入力するための電圧供給部7a、7bがそれぞれ形成されている。また、この電圧供給部7a、7bは回路基板部3aの裏側まで貫通するスルーホール8と接続されており、このスルーホール8を介して回路基板部3aの裏側の図示しない回路パターンと電気的に接続されている。
【0023】
また、回路基板部3aには、前記抵抗体7の外側に所定の間隔を有して同一面上に並設された導電パターン9が形成されている。この導電パターン9は銀などの導電性の材料からなり、抵抗体7に沿って連続する環状に形成されている。更に詳しく述べると、抵抗体7と同心で径の異なる円環状に形成されている。また、導電パターン9の一端部には電圧出力部9aが設けられており、この電圧出力部9aから前記入出力部3bへ導出パターン9bが延設されている。
【0024】
前記入出力部3bの一端側には、銀などの導電材料からなる複数の外部接続端子10が形成されている。この外部接続端子10には導出パターン10aが延設されており、この導出パターン10aの一端側が入出力部3bの裏側まで貫通する複数のスルーホール11と接続されている。この複数のスルーホール11と前記回路基板部3aに設けられた複数のスルーホール8とが、回路基板部3aの裏側で電気的に接続されている。また、前記導電パターン9の導出パターン9bと外部接続端子10の一つとが回路基板部3aの上面側で接続されている。
【0025】
このように、絶縁基台3をフェノール樹脂積層板あるいはフレキシブル基板で形成して回路基板部3aに押圧スイッチの固定接点4を設け、この固定接点4との接続及び抵抗体7の電圧供給部7a、7bとの接続を、回路基板部3aに形成したスルーホール8を介して行なうようにしたことから、導電パターン9及び固定接点4との接続を、抵抗体7と干渉することなく行なえるので、全周方向での検出が可能となっている。また、平板状の基板の使用により薄型化が図れるものとなる。
【0026】
前記中間支持部材2の上面には、円環状の突壁2aと円環状の段部2bが形成されている。この突壁2aと段部2bに後述する操作つまみ13の揺動アーム部13cが係合されている。
また、前記ハウジング1に収納された前記絶縁基台3の回路基板部3aの上面側には合成樹脂などの絶縁材からなる操作部材12が配設されている。
【0027】
操作部材12は、傾倒操作用の操作つまみ13と、押圧操作用の押釦14とから構成されている。操作つまみ13は、円盤状の基部13aと、この基部13aの上面側に突出して設けられた円形状の操作部13bと、基部13aと操作部13bの間から鍔状に延出された揺動アーム部13cとを有している。
また、基部13aの下面側には、前記回路基板部3aの抵抗体7及び導電パターン9と一定のギャップを有して離間した状態で対向して配置された導電部材15が形成されている。この導電部材15は、円環状の導電ゴムから形成されており、抵抗体7及び導電パターン9を接続できる幅に設定され、基部13aの下面に一体的に固着されている。
【0028】
導電部材15を、操作つまみ13に一体に保持することで、操作つまみ13と導電部材15を一体に取り扱え、組立が容易となり、また、導電部材15を、円環状の導電ゴムで形成して、操作つまみ13に固着することにより、操作つまみ13の全周方向への導電部材15の取り付けを簡単に行なえる。
【0029】
押釦14は、釦部14aと、この釦部14aの下側に取り付けられた押圧部14bとを有しており、押圧部14bには可動接点5のドーム状の頂点部と当接して下方へ押圧する突起部14cが設けられている。また、押釦14は前記操作つまみ13の中央に設けられた挿通孔13dに挿通されて上下に昇降移動可能に係合されている。この場合、押釦14aは可動接点5の弾発力によって上方に付勢されており、この付勢力によって初期位置に保持されると共に、押圧時に初期位置に復帰されるものとなっている。
【0030】
前記ハウジング1の上面には円環状の金属板からなるカバー部材16が嵌着されている。前記操作部材12は、前記ハウジング1の開口内に収納され、ハウジング1の上面に前記カバー部材16が嵌着されることで傾倒操作及び押圧操作が可能なように取り付けられるものとなる。
【0031】
この時、前記操作つまみ13の揺動アーム部13cが、ハウジング1に配設された中間支持部材2の突壁2a及び段部2bと、カバー部材16の下面との間に挟持されることで、操作つまみ13がハウジング1に傾倒操作可能に取り付けられるものとなる。この場合、前記揺動アーム部13cは可撓性を有する合成樹脂材で弾性変形可能なように形成されており、この揺動アーム部13cの弾性力によって操作つまみ13は中間の中立位置に保持されると共に、左右上下などの周方向へ傾倒操作した後には、中立位置へ復帰するものとなる。
【0032】
次に、上記構成の多方向操作装置の動作について説明する。
抵抗体7には電圧供給部7a、7bに、外部接続端子10からの入力信号(電圧)がスルーホール11、8を介して印加されている。この場合、それぞれの電圧供給部7aと7bは、抵抗体7の直交する半径方向の2方向位置にそれぞれ形成されていることから、抵抗体7への電圧印加をX方向と、Y方向とで切り換えて順次信号を読み出すことで全周方向の検出が可能となっている。
【0033】
まず、操作部材12の操作つまみ13が、ある一方の方向へ傾倒操作されると、傾倒された方向の基台13aに固着された導電部材15が下方へ移動し、対応する位置に配設された抵抗体7と導電パターン9の一部と接触する。この時、抵抗体7のそれぞれの電圧供給部7a及び7bと接触した点との間の抵抗値による出力電圧が、導電パターン9の電圧出力部9aから導出パターン9bを経由して図示しない外部の制御回路部に伝達されて記憶されるものとなる。この状態から、操作つまみ13への操作力を解除させると、操作つまみ13は揺動アーム13cの弾性力により中立位置に復帰する。
【0034】
次に、この方向を制御回路部に記憶させた状態で、操作つまみ13の中央の押釦14を押圧すると、押釦14が下方に移動し、押圧部14b下面の突起部14cが下方の可動接点5を押圧してドーム状部が反転し、固定接点4が短絡されるものとなる。この時、その信号が制御回路部に伝達されて記憶していた方向が決定と判断されるものとなる。そして、押釦14への押圧力を解除すれば、押釦14は可動接点5のドーム状部の弾性力により初期位置に復帰する。
【0035】
上記した本発明の実施例によれば、平面状の絶縁基台3に円環状に配設された抵抗体7と、この抵抗体7と所定の間隔を有して同一面上に導電パターン9を設け、抵抗体7及び導電パターン9と一定のギャップを有して離間した状態で導電部材15を対向して配置し、この絶縁基台3上に全ての周方向へ傾倒可能とし、この傾倒操作によって導電部材15を抵抗体7と導電パターン9とに部分的に接触させて導通させる操作部材12を設け、抵抗体7に所定の電圧を印加すると共に、操作部材12を傾倒操作した際に、導電パターン9の電圧出力部9aから出力される出力値によって、操作部材12の傾倒操作位置を検出するようにしたことから、抵抗体7と導電パターン9を共通の絶縁基台3に設け、入出力部を持たない導電部材10を操作部材12側に配置する構成としたので、組立作業性が良く、ローコスト化及び薄型化が図れると共に、全周方向への安定した入力操作を行なうことができるものとなっている。
尚、上記実施例では、導電パターン9を抵抗体7と同心で径の異なる円環状に形成したもので説明したが、導電パターン9は必ずしも円環でなくても良く、導電部材15と全周方向へ接触可能に抵抗体7に沿って連続していれば多少の凹凸部分が外形にあっても良い。また、導電パターン9と抵抗体7の位置を入れ換えて、導電パターン9を抵抗体の内側に配置しても良い。
【0036】
図5は、絶縁基台3の他の実施例に係る構成を示している。この場合、上記実施例とは抵抗体7の一部と導電パターン9の構成が相違している。
すなわち、本実施例においては、抵抗体7には半径方向の一方向のみ電圧供給部7cが形成されており、また、導電パターンは、抵抗体7に沿って対向する2つの帯状に形成され、更に詳しく述べると、抵抗体7と同心で径の異なる円上に対向する2つの半円帯状に形成された第1及び第2の導電パターン17、18から形成されている。
【0037】
また、半円帯状の対向するそれぞれの端部を幅方向に互い違いに突出させて突出部17c、18cを設け、この突出部17c、18cを長手方向に互いに並列して形成している。また、電圧出力部17a、18aがそれぞれの導電パターンに形成されている。また一方の電圧出力部17aは外部接続端子10と導出パターン17bで回路基板部の上面側で接続されており、他方の電圧出力部18aはスルーホール11と回路基板部3aの裏側で図示しない回路パターンを介して電気的に接続されている。
【0038】
このように、導電パターン17、18を、抵抗体7に沿って対向する2つの帯状に形成し、帯状の対向するそれぞれの端部を幅方向に互い違いに突出させて長手方向に並列して形成することにより、電圧出力部17a、18aをそれぞれの導電パターン17、18に形成できるため、抵抗体7に所定の電圧を印加する電圧供給部7cが一方向のみでよいので、構成が簡易となり、安価対応が可能となる。
【0039】
また、2つの半円帯状の導電パターン17、18の分割された端部においても、幅方向に互い違いに突出させた突出部17c、18cが長手方向に並列して設けられているので、この突出部17c、18cでの導電部材15との接触が可能となり、この領域においても検出が可能で、全周方向での連続した検出が可能となり、どちら側の導電パターンの出力かを判断することで全周方向での検出が可能となっている。
尚、導電パターン9と抵抗体7の位置を入れ換えて、導電パターン9を抵抗体7の内側に配置しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の多方向入力装置は、絶縁基台と、絶縁基台に円環状に配設された抵抗体と、抵抗体と所定の間隔を有して同一面上に並設された導電パターンと、抵抗体及び導電パターンと一定のギャップを有して離間した状態で対向して配置された導電部材と、絶縁基台上に全ての周方向へ傾倒可能に配設され、傾倒操作によって導電部材を抵抗体と導電パターンとに部分的に接触させて導通させる操作部材と、抵抗体に所定の電圧を印加する電圧供給部と、導電パターンに接続された電圧出力部とを備え、操作部材を傾倒操作した際に、電圧出力部から出力される出力値によって、操作部材の傾倒操作位置を検出するようにしたことから、抵抗体と導電パターンを共通の絶縁基台に設け、入出力部を持たない導電部材を操作部材側に配置する構成としたので、組立作業性が良く、ローコスト化及び薄型化が図れると共に、全周方向への安定した入力操作を行なうことができる。
【0041】
また、導電部材が、操作部材に一体に保持されていることから、操作部材と導電部材を一体に取り扱え、組立が容易となる。
また、導電部材が、円環状の導電ゴムからなり、操作部材に固着されていることから、操作部材の全周方向への導電部材の取り付けを簡単に行なえる。
【0042】
また、導電パターンは、抵抗体に沿って連続する環状に形成され、電圧供給部は抵抗体の直交する半径方向の2方向位置にそれぞれ形成されていることから、抵抗体への電圧印加をX方向と、Y方向とで切り換えて順次信号を読み出すことで全周方向の検出が可能となる。
また、導電パターンは、抵抗体に沿って対向する2つの帯状に形成され、帯状の対向するそれぞれの端部を幅方向に互い違いに突出させて長手方向に並列して形成し、電圧出力部をそれぞれの導電パターンに形成したことから、2つの半円帯状の導電パターンの端部においても検出が可能となり、どちら側の出力かを判断することで全周方向での検出が可能となる。
【0043】
また、絶縁基台の抵抗体及び導電パターンが配設された平面部の中央に押圧スイッチを配置すると共に、絶縁基台上に操作部材を傾倒及び押し下げ操作可能に配設し、操作部材の押し下げ操作によって押圧スイッチを押圧するようにしたことから、傾倒方向の入力と押圧スイッチの入力をそれぞれ個別に行なうことができる。
また、絶縁基台は印刷配線基板からなり、印刷配線基板の平面部に押圧スイッチの固定接点を形成し、固定接点との接続及び抵抗体の電圧供給部との接続を印刷配線基板に形成したスルーホールを介して行なうようにしたことから、導電パターン及び固定接点との接続を、抵抗体と干渉することなく行なえるので、全周方向での検出が可能で、印刷配線基板の使用により薄型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置実施例である多方向入力装置を示す平面図である。
【図2】本発明の多方向入力装置を示す側面図である。
【図3】本発明の多方向入力装置を示す断面図である。
【図4】本発明の絶縁基台を示す平面図である。
【図5】本発明の絶縁基台の変形例を示す平面図である。
【図6】従来の多方向入力装置を示す要部断面図である。
【図7】従来の多方向入力装置の構成を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 中間支持部材
2a 突壁
2b 段部
3 絶縁基台
3a 回路基板部
3b 入出力部
3c 取付孔
4 固定接点
4a 中央接点
4b 周辺接点
5 可動接点
6 保護シート
7 抵抗体
7a,7b,7c 電圧供給部
8 スルーホール
9 導電パターン
9a 電圧出力部
9b 導出パターン
10 外部接続端子
10a 導出パターン
11 スルーホール
12 操作部材
13 操作つまみ
13a 基部
13b 操作部
13c 揺動アーム部
13d 挿通孔
14 押釦
14a 釦部
14b 押圧部
14c 突起部
15 導電部材
16 カバー部材
17,18 導電パターン
17a,18a 電圧出力部
17b 導出パターン
17c,18c 突出部

Claims (7)

  1. 絶縁基台と、前記絶縁基台に円環状に配設された抵抗体と、この抵抗体と所定の間隔を有して同一面上に並設された導電パターンと、前記抵抗体及び前記導電パターンと一定のギャップを有して離間した状態で対向して配置された導電部材と、前記絶縁基台上に全ての周方向へ傾倒可能に配設され、この傾倒操作によって前記導電部材を前記抵抗体と前記導電パターンとに部分的に接触させて導通させる操作部材と、前記抵抗体に所定の電圧を印加する電圧供給部と、前記導電パターンに接続された電圧出力部とを備え、前記操作部材を傾倒操作した際に、前記電圧出力部から出力される出力値によって、前記操作部材の傾倒操作位置を検出するようにしたことを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記導電部材が、前記操作部材に一体に保持されていることを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
  3. 前記導電部材が、円環状の導電ゴムからなり、前記操作部材に固着されていることを特徴とする請求項2記載の多方向入力装置。
  4. 前記導電パターンは、前記抵抗体に沿って連続する環状に形成され、前記電圧供給部は前記抵抗体の直交する半径方向の2方向位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
  5. 前記導電パターンは、前記抵抗体に沿って対向する2つの帯状に形成され、この帯状の対向するそれぞれの端部を幅方向に互い違いに突出させて長手方向に並列して形成し、前記電圧出力部をそれぞれの前記導電パターンに形成したことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
  6. 前記絶縁基台の前記抵抗体及び前記導電パターンが配設された平面部の中央に押圧スイッチを配置すると共に、前記絶縁基台上に前記操作部材を傾倒及び押し下げ操作可能に配設し、前記操作部材の押し下げ操作によって前記押圧スイッチを押圧するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の多方向入力装置。
  7. 前記絶縁基台は印刷配線基板からなり、この印刷配線基板の平面部に前記押圧スイッチの固定接点を形成し、この固定接点との接続及び前記抵抗体の電圧供給部との接続を印刷配線基板に形成したスルーホールを介して行なうようにした請求項6記載の多方向入力装置。
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