JP2005043460A - 電子装置、電子装置の駆動方法、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents

電子装置、電子装置の駆動方法、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】データの書き込みのための負荷を軽減させることができる電子装置、電子装置の駆動方法、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】各画素回路20は、各走査線Y1〜Y9と各データ線X1〜X9との交差部に対応して配置され、それぞれ対応する走査線が選択されてデータ線駆動回路12からの画像データ信号又は文字データ信号がそれぞれ対応するデータ線を介して供給される。走査線駆動回路13は、各走査線Y1〜Y9について、画像データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する他に、1フレーム内において、文字データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子装置、電子装置の駆動方法、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気光学装置において、画像表示に文字を重畳させて表示するスーパーインポーズ表示がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−232892
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スーパーインポーズ表示において、電気光学装置の大型化、高精細化が進むにつれて、書き込み時間の短縮が求められる。しかし、画像表示のために供給するアナログデータは、階調度によって書き込み速度が異なり、スーパーインポーズ表示に支障をきたす可能性がある。特に有機エレクトロルミネッセンス表示装置などで、アナログデータ信号からなる画像データを書き込む場合は低階調度での書き込みに時間を要し書き込み不足が深刻となる。つまり、その画像データを書き込むための信号処理時間を確保して信号処理の負荷を軽減させないと、高精細なスーパーインポーズ表示が極めて困難となる。
【0005】
本発明は、データ信号の書き込みのための負荷を軽減させることができる電子装置、電子装置の駆動方法、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における電子装置は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、前記複数の単位回路のうち前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路を含み、前記アナログデータ信号と前記デジタルデータ信号とはともに1フレーム内に出力される。
【0007】
これによれば、1フレーム内において、各走査線の各々は、アナログデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択と、デジタルデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択とが行われる。つまり、アナログデータ信号を単位回路に供給するための期間とデジタルデータ信号を単位回路に供給するための期間を設けた。その結果、アナログデータ信号の信号処理期間とデジタルデータ信号の信号処理期間を個々に設定でき、例えば、アナログデータ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0008】
本発明における電子装置は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対して配置された複数の単位回路と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、前記複数の単位回路のうち前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路とを含み、前記アナログデータ信号と前記デジタルデータ信号とは交互に出力される。
【0009】
これによれば各走査線の各々は、アナログデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択と、デジタルデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択とが交互に行われる。つまり、アナログデータ信号を単位回路に供給するための期間とデジタルデータ信号を単位回路に供給するための期間が交互に設けられた。その結果、アナログデータ信号の信号処理期間とデジタルデータ信号の信号処理期間を個々に設定でき、例えば、アナログデータ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0010】
この電子装置において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号を出力する走査線とは、互いに異ならせてもよい。
【0011】
これによれば、各走査線を選択してアナログデータ信号を単位回路に供給する期間と、各走査線を選択してデジタルデータ信号を単位回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する単位回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択と次の第1の選択の間に前記第2の選択があるため、例えば、アナログデータ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0012】
この電子装置において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていなくてもよい。
【0013】
これによれば、各走査線を選択してアナログデータ信号を単位回路に供給する期間と、各走査線を選択してデジタルデータ信号を単位回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する単位回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、アナログデータ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0014】
この電子装置において、アナログデータ信号は、電流信号であり、前記デジタルデータ信号は電圧信号であってもよい。
これによれば、例えば、電流信号よりなるアナログデータ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0015】
本発明の電子装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電子装置の駆動方法であって、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1のステップと、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2のステップと、を含み、前記複数の単位回路のうち、前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、前記複数の単位回路のうち、前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力し、1フレーム内において、前記第1の選択信号及び前記第2の選択信号を出力し、前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査信号とは、互いに異なっている。
【0016】
これによれば、1フレーム内において、各走査線の各々に、アナログデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択期間と、デジタルデータ信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択期間とが設けられる。つまり、1フレーム内において、アナログデータ信号を単位回路に供給するための期間とデジタルデータ信号を単位回路に供給するための期間を分散させた。その結果、アナログデータ信号の信号処理期間とデジタルデータ信号の信号処理期間を個々に設定でき、例えば、アナログデータ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0017】
本発明の電子装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電子装置の駆動方法であって、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電流信号を出力する第1のステップと、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電圧信号を出力する第2のステップとを含み、前記複数の単位回路のうち、前記電流信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、前記複数の単位回路のうち、前記電圧信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する。
【0018】
これによれば、各走査線の各々に、電流信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択期間と、電圧信号を単位回路に供給するために走査線を選択する選択期間とが設けられる。つまり、電流信号を単位回路に供給するための期間と電圧信号を単位回路に供給するための期間を分散させた。その結果、電流信号の信号処理期間と電圧信号の信号処理期間を個々に設定でき、例えば、電流信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0019】
この電子装置の駆動方法において、前記第1の選択信号及び第2の選択信号を出力し、前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査信号と、前記第2の選択信号が出力される走査信号とは、互いに異なってもよい。
【0020】
これによれば、各走査線を選択して電流信号を単位回路に供給する期間と、各走査線を選択して電圧信号を単位回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する単位回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、電流信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0021】
この電子装置の駆動方法において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていなくてもよい。
【0022】
これによれば、各走査線を選択してアナログデータ信号を単位回路に供給する期間と、各走査線を選択してデジタルデータ信号を単位回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する単位回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、アナログデータ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0023】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線に画像データ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線に文字データ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、前記複数の単位回路のうち前記画像データ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記文字データ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路とを含み、前記画像データ信号と前記文字データ信号とはともに1フレーム内に出力される。
【0024】
これによれば、1フレーム内において、各走査線の各々は、画像データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する第1の選択と、文字データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する第2の選択とが行われる。つまり、画像データ信号を画素回路に供給するための期間と文字データ信号を画素回路に供給するための期間を分散させた。その結果、画像データ信号の信号処理レートと文字データ信号の信号処理レートを個々に設定でき、例えば、画像データ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。その結果、スーパーインポーズ表示において高品位な画像を得ることができる。
【0025】
この電気光学装置において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号を出力する走査線とは、互いに異なっていてもよい。
【0026】
これによれば、各走査線を選択して画像データ信号を画素回路に供給する期間と、各走査線を選択して文字データ信号を画素回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する画素回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、画像データ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0027】
この電気光学装置において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていなくてもよい。
【0028】
これによれば、各走査線を選択して画像データ信号を画素回路に供給する期間と、各走査線を選択して文字データ信号を画素回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する画素回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、画像データ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0029】
この電気光学装置において、前記画像データ信号は、アナログデータ信号であり、前記文字データ信号はデジタルデータ信号であってもよい。
これによれば、例えば、アナログデータ信号よりなる画像データ信号の信号処理レートを、デジタルデータ信号よりなる文字データ信号の信号処理レートより緩和させることができる。
【0030】
この電気光学装置において、前記画像データ信号は、電流信号であり、前記文字データ信号は電圧信号であってもよい。
これによれば、例えば、電流信号よりなる画像データ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0031】
本発明の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に画像データ信号を出力する第1のステップと、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に文字データ信号を出力する第2のステップとを含み、前記複数の単位回路のうち、前記画像データ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、前記複数の単位回路のうち、前記文字データ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力し、前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは互いに異なっている。
【0032】
これによれば、各走査線の各々に、画像データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する選択期間と、文字データ信号を画素回路に供給するために走査線を選択する選択期間とが設けられる。つまり、画像データ信号を画素回路に供給するための期間と文字データ信号を画素回路に供給するための期間を分散させた。その結果、画像データ信号の信号処理レートと文字データ信号の信号処理レートを個々に設定でき、例えば、画像データ信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。その結果、スーパーインポーズ表示において高品位な画像を得ることができる。
【0033】
本発明の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電流信号を出力する第1のステップと、前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電圧信号を出力する第2のステップとを含み、前記複数の単位回路のうち、前記電流信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、前記複数の単位回路のうち、前記電圧信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する。
【0034】
これによれば、各走査線の各々に、電流信号を画素回路に供給するために走査線を選択する選択期間と、電圧信号を画素回路に供給するために走査線を選択する選択期間とが設けられる。つまり、電流信号を画素回路に供給するための期間と電圧信号を画素回路に供給するための期間を分散させた。その結果、電流信号の信号処理レートと電圧信号の信号処理レートを個々に設定でき、例えば、電圧信号の信号処理の負荷を軽減させることができる。その結果、スーパーインポーズ表示において高品位な画像を得ることができる。
【0035】
この電気光学装置の駆動方法において、前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いの異なってもよい。
【0036】
これによれば、各走査線を選択して電流信号を画素回路に供給する期間と、各走査線を選択して電圧信号を画素回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する画素回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、画像データ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0037】
この電気光学装置の駆動方法において、前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていなくてもよい。
【0038】
これによれば、各走査線を選択して画像データ信号を画素回路に供給する期間と、各走査線を選択して文字データ信号を画素回路に供給する期間を分散させることができるとともに、それら信号を供給する画素回路も分散することができる。その結果、前記第1の選択信号と次の第1の選択信号の間に前記第2の選択信号の出力があるため、例えば、画像データ信号の信号処理時間を長く確保でき信号処理の負荷を軽減させることができる。
【0039】
本発明における電子機器は、上記の電気光学装置を搭載した。
これによれば、スーパーインポーズ表示において高品位な画像を得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0041】
図1は、電子装置として有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以下、有機EL表示装置という)10の電気的構成を示すブロック回路を示す。図2は、表示パネル部とデータ線駆動回路の内部構成を示す回路図を示す。
【0042】
図1において、有機EL表示装置10は、表示パネル部11、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15、電源回路16及び制御回路17を備えている。
【0043】
有機EL表示装置10の表示パネル部11、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15、電源回路16及び制御回路17は、それぞれ独立した電子部品で構成されてもよい。表示パネル部11、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15、電源回路16及び制御回路17の全部又は一部が、一体となった電子部品として構成してもよい。例えば、表示パネル部11に、データ線駆動回路12と走査線駆動回路13が一体的に形成されていてもよい。また、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15、電源回路16及び制御回路17の全部又は一部が、プログラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
【0044】
表示パネル部11は、図2に示すように、列方向に沿ってのびる複数のデータ線Xm(mは自然数)と、行方向に沿ってのびる複数の走査線Yn(nは自然数)が形成されている。尚、図2では、説明の便宜上、9本のデータ線X1〜X9と9本の走査線Y1〜Y9のみが形成された表示パネル部11を示している。
【0045】
そして、複数のデータ線Xmと複数の走査線Ynとの交差部に対応する各位置には、単位回路としての画素回路20は配列されている。つまり、各画素回路20は、その列方向に沿ってのびる複数のデータXmと、行方向に沿ってのびる複数の走査線との間にそれぞれ接続されることにより、各画素回路20は、マトリクス状に配列されている。各画素回路20には、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子という)21を有している。有機EL素子21は、駆動電流が供給されることによって発光する発光素子であって、駆動電流の大きさに応じた階調で発光する。
【0046】
図3に示すように、各画素回路20は、駆動トランジスタQ1、スイッチングトランジスタQ2及び保持キャパシタC1を備えている。駆動トランジスタQ1はPチャネルTFTより構成され、スイッチングトランジスタQ2はNチャネルTFTより構成されている。
【0047】
駆動トランジスタQ1は、ドレインが有機EL素子21の陽極に接続され、ソースが駆動電圧Vddが印加される駆動電源線VLに接続されている。駆動トランジスタQ1のゲートには、保持キャパシタC1が接続されている。その保持キャパシタC1の他端は駆動電源線VLに接続されている。
【0048】
スイッチングトランジスタQ2は、そのゲートが対応する走査線Y1〜Ynに接続されている。スイッチングトランジスタQ2は、ドレインが対応するデータ線X1〜Xmに接続され、ソースが駆動トランジスタQ1のゲートとともに保持キャパシタC1に接続されている。
【0049】
なお、画素回路20内に形成されるトランジスタQ1,Q2は、薄膜トランジスタ(TFT)にて構成される。
データ線駆動回路12は、図2に示すように、各データ線X1〜Xmに対して単一ライン駆動回路30を備えている。各単一ライン駆動回路30は、各データ線X1〜Xmを介してそれぞれ対応する画素回路20に画像用データ電圧VDを供給するとともに、文字用データ電圧VCを供給する。
【0050】
画素回路20は、この画像用データ電圧VDの値(アナログ値)に応じて同画素回路20の保持キャパシタC1の電荷量が設定され、これに応じて有機EL素子21に流れる電流値が制御される。また、画素回路20は、文字用データ電圧VCの値(2値)に応じた電荷量が、同画素回路20の保持キャパシタC1に蓄積される。
【0051】
各単一ライン駆動回路30は、図3に示すように、第1データ線駆動回路部としての画像用データ電圧生成回路3aと第2データ線駆動回路部としての文字用データ電圧生成回路30bを備えている。
【0052】
画像用データ電圧生成回路30aは、それぞれ第1スイッチQ11を介して対応するデータ線X1〜Xmに接続された画素回路20にそれぞれの画像用データ電圧VDを供給する。尚、画像用データ電圧生成回路30aが生成する画像用データ電圧VDは、前記したようにアナログ値(多値)であって、本実施形態では64通りの電圧値が生成されるようになっている。
【0053】
文字用データ電圧生成回路30bは、それぞれ第2スイッチQ12を介して対応するデータ線X1〜Xmに接続された画素回路20にそれぞれの文字用データ電圧VCを供給する。文字用データ電圧生成回路30bが生成する文字用データ電圧VCは、前記したように2値であって、前記駆動トランジスタQ1をオフさせるための電圧値とオンさせるための電圧値とが生成されるようになっている。
【0054】
各単一ライン駆動回路30に設けられた第1スイッチQ11及び第2スイッチQ12は、NチャネルFETより構成されている。第1スイッチQ11は、第1のゲート信号G1によって導通制御される。第2スイッチQ12は、第2のゲート信号G2によって導通制御される。従って、第1及び第2スイッチQ11,Q12をそれぞれ導通制御することによって、画像用データ電圧VDと文字用データ電圧VCのいずれかを対応するデータ線Xmに供給することができる。
【0055】
走査線駆動回路13は、複数の走査線Ynの中の1本を適宜選択し1行分の画素回路群を選択する。走査線駆動回路13は、本実施形態では、デコーダ回路を備え、制御回路17からアドレス信号ADnに基づいて各走査線Y1〜Ynの中から1本を適宜選択しその1本に対応する走査信号SC1(Yn)を出力するようになっている。つまり、制御回路17から順次出力されるアドレス信号ADnによって、各走査線Ynを上から順番に選択することができるばかりでなく、任意(例えば、一つおきに)に各走査線Ynを選択することができる。
【0056】
そして、スイッチングトランジスタQ2をオン状態にする走査信号SC1(Yn)によって選択された走査線上の各画素回路のスイッチングトランジスタQ2がオン状態となる。すると、その時の第1、第2スイッチQ11,Q12の導通状態で各データ線を介してそれぞれ対応する画像用データ電圧VD又は文字用データ電圧VCが保持キャパシタC1に保持される。
【0057】
メモリ14は、コンピュータ18から供給される表示データを記憶する。発振回路15は、基準動作信号を有機EL表示装置10の制御回路17を含む他の回路に供給する。電源回路16は、有機EL表示装置10の各構成要素の駆動電源を生成し供給する。
【0058】
制御回路17は、表示パネル部11、データ線駆動回路12、走査線駆動回路13、メモリ14、発振回路15及び電源回路16を統括制御する。制御回路17は、表示パネル部11に表示状態(画像)を表すメモリ14に記憶した表示データ(画像データ)を、各有機EL素子21の発光の階調を表すマトリクスデータに変換する。マトリクスデータは、選択する走査線を指定するためのアドレス信号ADnと、選択された画素回路群の有機EL素子21の輝度を設定するための画像用データ電圧VDを決定するための第1のデータ線駆動信号を含む。そして、制御回路17は、アドレス信号ADnを走査線駆動回路13に出力するとともに、第1のデータ線駆動信号をデータ線駆動回路12(対応する各画像用データ電圧生成回路30a)に出力するようになっている。
【0059】
また、制御回路17は、コンピュータ18から、表示データに基づいて表示パネル部11に表示される画像に所定の文字を重畳(スーパーインポーズ)させるための文字データを入力する。制御回路17は、一旦、文字データをメモリ14に前記表示データ(画像データ)とともに記憶するようになっている。制御回路17は、表示データと同様に、文字データに基づいて選択された画素回路群の有機EL素子21の輝度を設定するための文字用データ電圧VCを決定するための第2のデータ線駆動信号をデータ線駆動回路12(対応する各文字用データ電圧生成回路30b)に出力する。
【0060】
つまり、制御回路17は、表示データとともに文字用データをコンピュータ18から入力されたとき、スーパーインポーズモードとなる。制御回路17は、スーパーインポーズモードになると、表示パネル部11に表示データに基づく画像に文字データに基づく文字を重畳させるために、表示データに基づく第1のデータ線駆動信号とともに文字データに基づく第2のデータ線駆動信号の生成処理動作を行う。
【0061】
また、制御回路17は、スーパーインポーズモードにおいて、選択した走査線上の各画素回路に対しての表示データに基づく画像用データ電圧の書き込みの選択及び文字データに基づく文字用データ電圧の書き込みのための走査線の選択する順番を予め設定している。本実施形態では、画像用データ電圧の書き込みのための走査線の選択を第1の選択に相当し、文字用データ電圧の書き込みのための走査線の選択が第2の選択に相当する。
【0062】
また、本実施形態では、画像用データ電圧の書き込みのための走査線と、文字用データ電圧の書き込みのための走査線を交互に選択するとともに、それら走査線を選択する時、1つ前に選択された走査線と隣り合う走査線以外の走査線を選択する。制御回路17はそのためのアドレス信号ADnを生成するようになっている。
【0063】
さらに、走査線Ynとデータ線Xmの駆動タイミング制御を行うとともに、前記単一ライン駆動回路30の第1及び第2スイッチQ11,Q12の導通制御を行うゲート信号G1,G2を出力する。
【0064】
次に、上記のように構成した有機EL表示装置10のスーパーインポーズモード時の作用について、制御回路17の走査線の選択動作に従って説明する。尚、説明を容易にするために、6本の走査線Y1〜Y6からなる有機EL表示装置10を例にして説明する。図4は、6本の走査線Y1〜Y6に出力される走査信号SC1〜SC6のタイミングチャートを示す。
【0065】
制御回路17は、各走査線Y1〜Y6に対して走査信号SC1(Y1)〜SC1(Y6)によって設定される第1セット期間T1中にその選択された走査線上の各画素回路20に画像用データ電圧VDを書き込ませる。制御回路17は、第1セット期間T1終了後、予め定めた時間Tx1経過すると、各走査線Y1〜Y6に対して設定される第2セット期間T2中に選択された走査線上の各画素回路20に文字用データ電圧VCを書き込ませる。制御回路17は、第2セット期間T2終了後、予め定めた時間Tx2経過すると、前記した第1セット期間T1を設定するために各走査線Y1〜Y6に対して走査信号SC1(Y1)〜SC1(Y6)を出力させて、以後同様な選択を繰り返して各画素回路を駆動させる。
【0066】
さらに、制御回路17は、メモリ14に記憶した表示データ(画像データ)及び文字データに基づいて、前記したタイミングで走査線Y1〜Y6を選択してその走査線上の各画素回路20を駆動させる場合、その選択する走査線の順番を求める。つまり、画像用データ電圧の書き込み(第1セット)のための走査線と、文字用データ電圧の書き込み(第2セット)のための走査線が交互に選択されるとともに、それら走査線を選択する時、1つ前の走査線と隣り合う走査線以外の走査線が選択されるように順番が設定する。
【0067】
因みに、図4に示すように、制御回路17は、文字を重ね合わせ画像を表示するために、走査線Y1(第1セット)→走査線Y4(第2セット)→走査線Y2(第1セット)→走査線Y5(第2セット)→走査線Y3(第1セット)→走査線Y6(第2セット)→走査線Y4(第1セット)→走査線Y1(第2セット)→走査線Y5(第1セット)→走査線Y2(第2セット)→走査線Y6(第1セット)→走査線Y3(第2セット)の順番で第1セット又は第2セットのために走査線を選択しその選択の順番を繰返すようにアドレス信号ADnを走査線駆動回路13に出力する。
【0068】
これからもわかるように、文字を重ね合わせ画像を生成する際、各走査線上の各画素回路は、1フレーム期間中に2回選択される。
走査線駆動回路13は、所定のタイミングで入力されてくるアドレス信号ADnに基づいてそのアドレス信号ADnで指定される走査線Y1〜Y6中の走査線に対応する走査信号SC1(Y1)〜SC1(Y6)を出力する。このとき、制御回路17は、アドレス信号ADnを出力するとき、画像用データ電圧VDの書き込みのための選択か、文字用データ電圧VCを書き込みのための選択かの情報(第1、第2のゲート信号G1,G2)をデータ線駆動回路12に出力する。
【0069】
さらに、制御回路17は、第1セットのためにアドレス信号ADnを出力する時、その選択される走査線上の各画素回路に画像データのためのデータ(第1のデータ線駆動信号)を、データ線駆動回路12の単一ライン駆動回路30(画像用データ電圧生成回路30a)に出力する。また、制御回路17は、第2セットのためにアドレス信号ADnを出力する時、その選択される走査線上の各画素回路に書き込む文字用データ信号のためのデータ(第2のデータ線駆動信号)を、データ線駆動回路12の単一ライン駆動回路30(文字用データ電圧生成回路30b)に出力する。
【0070】
次に、選択された走査線上の各画素回路20の作用について説明する。尚、説明の便宜上、図3に示す、走査線Ynの各画素回路20の回路図に従って説明する。
【0071】
今、スーパーインポーズモードになって、制御回路17から第1スイッチQ11をオン状態にする第1のゲート信号G1が出力されて、第1スイッチQ11がオンされる。このオン状態で、第1セットのためのアドレス信号ADnに基づいて走査線YnにスイッチングトランジスタQ2をオン状態にする走査信号SC1(Yn)が第1セット期間T1だけ出力されると、スイッチングトランジスタQ2がオンする。この時、データ線Xmから画像用データ電圧VDが保持キャパシタC1に供給される。
【0072】
選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ画像用データの値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ1は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じた導通状態となり、その電荷量に応じた駆動電流が有機EL素子21に供給される。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。
【0073】
第1セット期間T1が終了して、スイッチングトランジスタQ2をオフ状態にする走査信号SCn及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が供給されると、スイッチングトランジスタQ2と第1スイッチQ11がオフされると、画像用データ電圧VDの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ2のオフによって、保持キャパシタC1は画像用データ電圧の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、スイッチングトランジスタQ2をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が供給されても、表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。
【0074】
やがて、画像表示のための発光期間T3が経過すると、第2セットのためのアドレス信号ADnに基づいて走査線Ynに走査信号SC1(Yn)が第2セット期間T2だけ出力される。スイッチングトランジスタQ2をオン状態にする走査信号SC1(Yn)が出力されると、スイッチングトランジスタQ2がオンする。このとき、制御回路17から第2スイッチQ12をオン状態にする第2のゲート信号G2が出力されて、第2スイッチQ12がオンされる。スイッチングトランジスタQ2と第2スイッチQ12がオンされると、データ線Xmから文字用データ電圧VCが保持キャパシタC1に供給される。
【0075】
選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ文字用データ電圧VCの値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ1は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じた導通状態となり、その電荷量(文字用データ電圧VCの値)に応じた駆動電流が有機EL素子21に供給される。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて文字データで設定した階調で発光する。
【0076】
第2セット期間T2が終了して、スイッチングトランジスタQ2をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給される。そして、スイッチングトランジスタQ2と第2スイッチQ12がそれぞれオフし、文字用データ電圧VCの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ2がオフ状態になることによって、保持キャパシタC1は文字用データ電圧の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、スイッチングトランジスタQ2をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給されても、文字用データで設定した階調で発光する。
【0077】
やがて、文字表示のための発光期間T4が経過すると、その走査線上の画素回路における、文字を重ね合わせた1フレームの画像を表示するための動作が終了する。そして、前記と同様な動作を繰返すことにより次の新たな1フレームに文字を含む画像が表示されることになる。
【0078】
次に、上記のように構成した有機EL表示装置10の特徴を以下に記載する。(1)本実施形態によれば、スーパーインポーズモードにおいて、画像データに対応した画像用データ電圧の書き込みと、文字データに対応した文字用データ電圧の書き込みとを、交互に行い、かつ、画像用データ電圧に基づく発光期間T3と、文字に対応した文字用データ電圧に基づく発光期間T4を別々に設定した。
【0079】
従って、1フレーム期間中において、画像用データ電圧の書き込みの周期は、その間に文字用データ電圧の書き込みをする期間が設けられていることから長くすることできる。画像データから画像用データ電圧VDを生成し書き込みするための信号処理時間を確保でき、書き込みのための制御回路17及び画像用データ電圧生成回路30aの負荷を軽減することができる。
【0080】
(2)本実施形態によれば、走査線を選択するとき、1つ前に選択された走査線と隣り合う走査線以外の走査線が選択されるように順番を設定するようにした。従って、各走査線Y1〜Y6の第1セット期間T1が集中することなく分散されることから、画像用データ電圧生成回路30aの負荷が軽減される。
【0081】
なお、本実施形態では、第1セット及び第2セットのために走査線を図4に示すように選択したが、図5に示すように走査線を選択してもよい。
図5に示すように、走査線Y1(第1セット)→走査線Y2(第2セット)→走査線Y3(第1セット)→走査線Y4(第2セット)→走査線Y5(第1セット)→走査線Y6(第2セット)→走査線Y1(第2セット)→走査線Y2(第1セット)→走査線Y3(第2セット)→走査線Y4(第1セット)→走査線Y5(第2セット)→走査線Y6(第1セット)の順で第1セット及び第2セットのための走査線を選択してもよい。
【0082】
つまり、奇数番目の走査線及び偶数番目の走査線のいずれか一方を、画像用データを書き込むために選択し、他方に文字用データを書き込むために選択するとともに、時間的に画像用データの書き込みと文字用データの書き込みを交互に行う。
【0083】
なお、奇数番目の走査線及び偶数番目の走査線のいずれか一方を選択して、画像データ書き込みを連続して行った後、引き続いて、奇数番目の走査線及び偶数番目の走査線のいずれか他方に文字用データを連続して書き込むようにしてもよい。この場合、短い時間スケールでは、データ書き込みが時間的に集中するという問題はあるが、文字用データを書き込む期間を、次の画像用データの書き込みを行うためのデータ準備期間として利用できる。要は、どのような繰り返し単位であっても、画像用データの書き込みと文字用データの書き込みとを交互に繰返すことにより、文字用データを書き込む期間あるいは文字用データに基づく発光状態を維持している期間を、データ線を介して供給される画像用データを供給する準備する期間として利用できる。
【0084】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の有機EL表示装置について図6に従って説明する。本実施形態の有機EL表示装置では、アナログデータ信号又は画像データ信号としての画像用データが電流である点が前記第1実施形態と相違する。そして、その相違に基づいて画素回路とデータ線駆動回路の単一ライン駆動回路が若干その構成を異にする。従って、説明の便宜上、相違する部分について詳細に説明する。
【0085】
図6は画素回路の内部構成を示し、各画素回路20は、駆動トランジスタQ20、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22、駆動開始トランジスタQ23、及び、保持キャパシタC1を有している。駆動トランジスタQ20は、PチャネルFETより構成されている。第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22及び駆動開始トランジスタQ23はNチャネルFETより構成されている。
【0086】
駆動トランジスタQ20は、ドレインが駆動開始トランジスタQ23を介して有機EL素子21の陽極に接続され、ソースが駆動電源線VLに接続されている。駆動電源線VLには、有機EL素子21を駆動させるための駆動電圧Vddが供給されている。駆動トランジスタQ20のゲートと駆動電源線VLとの間には、保持キャパシタC1が接続されている。
【0087】
また、駆動トランジスタQ20のゲートには、第1スイッチングトランジスタQ21のドレインに接続されている。第1スイッチングトランジスタQ21のソースは、第2スイッチングトランジスタQ22のドレインと接続されている。また、第2スイッチングトランジスタQ22のドレインは駆動トランジスタQ20のドレインに接続されている。
【0088】
さらに、第2スイッチングトランジスタQ22のソースは、データ線Xmを介してデータ線駆動回路12の単一ライン駆動回路30に接続されている。単一ライン駆動回路30は、
各単一ライン駆動回路30は、前記第1実施形態の画像用データ電圧生成回路30aに代えて画像用データ電流生成回路40aが設けられている。画像用データ電流生成回路40aは、それぞれ各画素回路20に対してアナログデータ信号又は画像データ信号としての画像用データ電流IDを生成し出力する。画像用データ電流生成回路40aは、第1スイッチQ11を介してデータ線Xmに接続される。尚、データ線Xmは、第2スイッチQ12を介して文字用データ電圧生成回路30bと接続されている。
【0089】
従って、第1スイッチQ11がオンすると、データ線Xmを介して各画素回路20に画像用データ電流IDが供給される。また、第2スイッチQ12がオンすると、データ線Xmを介して各画素回路20に文字用データ電圧VCが供給される。
【0090】
また、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22のゲートには、第1の走査線Yn1が接続されている。そして、第1の走査線Yn1に第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする第1走査信号SCn1(Yn)が供給されることによって、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22がオンされるようになっている。つまり、第1走査信号SCn1(Yn)によって、第1実施形態の第1セット期間T1と第2セット期間T2が決定されることになる。
【0091】
さらに、駆動開始トランジスタQ23のゲートには、第2の走査線Yn2が接続されている。そして、第2の走査線Yn2に駆動開始トランジスタQ23をオン状態にする第2走査信号SCn2(Yn)が供給されることよって、駆動開始トランジスタQ23がオンされるようになっている。つまり、第2走査信号SCn2によって、第1実施形態の画像表示のための発光期間T3と文字表示のための発光期間T4が決定されることになる。
【0092】
今、スーパーインポーズモードになって、制御回路17から第1スイッチQ11をオン状態にする第1のゲート信号G1が出力されて、第1スイッチQ11がオンされる。この状態で、第1セットのためのアドレス信号ADnに基づいて第1の走査線Yn1に第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする走査信号SCn1(Yn)が第1セット期間T1だけ出力されると、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22がオンする。
【0093】
第1スイッチQ11とスイッチングトランジスタQ21,Q22がオンされると、データ線Xmから画像用データ電流IDが保持キャパシタC1に供給される。
【0094】
従って、選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ画像用データの値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じたゲート電圧となる。
【0095】
第1セット期間T1が経過すると、アドレス信号ADnに基づいて第2の走査線Yn2に駆動開始トランジスタQ23がオン状態にする走査信号SCn2(Yn)が出力されて駆動開始トランジスタQ23がオンする。駆動開始トランジスタQ23がオンすると、駆動トランジスタQ20は、前記ゲート電圧に応じた導通状態となり、そのゲート電圧(画像用データ電流の値)に応じた駆動電流を有機EL素子21に供給する。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。この時点で、画像表示のための発光期間T3が開始することになる。発光期間T3の開始とともに、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする第1走査信号SCn1(Yn)及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が供給されてスイッチングトランジスタQ21,Q22と第1スイッチQ11がオフされる。その結果、画像用データ電流IDの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ21,Q22のオフによって、保持キャパシタC1は画像用データ電流の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする第1走査信号SCn1及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が消失しても、表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。
【0096】
やがて、画像表示のための発光期間T3が経過すると、駆動開始トランジスタQ23がオフ状態にする第2の走査線Yn2(Yn)に走査信号SCn2が供給される。これによって、駆動開始トランジスタQ23がオフし有機EL素子21への駆動電流の供給が遮断されて有機EL素子21の発光は停止する。
【0097】
これと同時に、制御回路17から第2スイッチQ12をオン状態にする第2のゲート信号G2が出力されて、第2スイッチQ12がオンされる。また、第2セットのためのアドレス信号ADnに基づいて第1の走査線Yn1に第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする第1走査信号SCn1(Yn)が第2セット期間T2だけ出力される。スイッチングトランジスタQ21,Q22と第2スイッチQ12がオンされると、データ線Xmから文字用データ電圧VCが保持キャパシタC1に供給される。
【0098】
選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ文字用データ電圧VCの値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じたゲート電圧となる。
【0099】
第2セット期間T2が経過すると、アドレス信号ADnに基づいて第2の走査線Yn2に駆動開始トランジスタQ23をオン状態にする走査信号SCn2が出力されて駆動開始トランジスタQ23がオンする。駆動開始トランジスタQ23がオンすると、駆動トランジスタQ20は、前記ゲート電圧に応じた導通状態となり、そのゲート電圧(文字用データ電圧の値)に応じた駆動電流を有機EL素子21に供給する。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて文字データで設定した階調で発光する。この時点で、文字表示のための発光期間T4が開始することになる。
【0100】
発光期間T4の開始とともに、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする第1走査信号SCn1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給されてスイッチングトランジスタQ21,Q22と第2スイッチQ12がオフされる。そして、文字用データ電圧VCの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ21,Q22のオフによって、保持キャパシタC1は文字用データ電圧の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする第1走査信号SCn1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給されても、文字データで設定した階調で発光する。
【0101】
やがて、文字表示のための発光期間T4が経過すると、その走査線上の画素回路における、文字を重ね合わせた1フレームの画像を表示するための動作が終了する。そして、前記と同様な動作を繰返すことにより次の新たな1フレームに文字を含む画像が表示されることになる。
【0102】
この実施形態においても、スーパーインポーズモードにおいて、画像データに対応した画像用データ電流の書き込みと、文字データに対応した文字用データ電圧の書き込みとを、交互に行い、かつ、画像用データ電圧に基づく発光期間T3と、文字に対応した文字用データ電圧に基づく発光期間T4を別々に設定できる。従って、第1実施形態と同様な効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の有機EL表示装置について図7に従って説明する。本実施形態では、第2実施形態で説明した画像用データ電流IDが供給される画素回路20の構成が相違する。従って、相違する画素回路20について詳細に説明する。
【0103】
図7において、駆動トランジスタQ20はそのドレインが有機EL素子21の陽極に接続されている。駆動トランジスタQ20のゲートは、保持キャパシタC1に接続されているとともに、トランジスタQ24のゲートに接続されている。トランジスタQ24は、そのソースが駆動電源線VLに接続され、ドレインが第2スイッチングトランジスタQ22のドレインに接続されている。
【0104】
そして、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22は、そのゲートに、走査線Y1を介して入力される走査信号SC1(Yn)に基づいて導通制御されるようになっている。つまり、走査信号SC1(Yn)によって、第1実施形態の第1セット期間T1、第2セット期間T2、画像表示のための発光期間T3と文字表示のための発光期間T4が決定されることになる。
【0105】
そして、画像用データ電流生成回路40aから画像用データ電流IDは、データ線Xm、第2スイッチングトランジスタQ22及び第1スイッチングトランジスタQ21を介して保持キャパシタC1に充電されるようになっている。また、文字用データ電圧生成回路30bからの文字用データ電圧VCは、データ線Xm、第2スイッチングトランジスタQ22及び第1スイッチングトランジスタQ21を介して保持キャパシタC1に充電されるようになっている。
【0106】
今、スーパーインポーズモードになって、制御回路17から第1スイッチQ11をオン状態にする第1のゲート信号G1が出力されて、第1スイッチQ11がオンされる。このとき、第1セットのためのアドレス信号ADnに基づいて走査線Ynに第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする走査信号SC1(Yn)が第1セット期間T1だけ出力されると、第1及び第2スイッチングトランジスタQ21,Q22がオンする。
【0107】
スイッチングトランジスタQ21,Q22と第1スイッチQ11がオンされると、トランジスタQ24は、ゲートとドレインが電気的に接続されたダイオード接続になる。その結果、トランジスタQ24はデータ線Xmから供給された画像用データ電流IDを自己のチャネルに流し、その画像用データ電流IDに応じたゲート電圧を自己のゲートに発生させる。トランジスタQ24のゲートに接続された保持キャパシタC1には、トランジスタQ24のゲート電圧に応じた電荷が蓄積される。つまり、選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ画像用データ電流の値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じたゲート電圧となる。そして、駆動トランジスタQ20は、前記ゲート電圧に応じた導通状態となり、そのゲート電圧(画像用データ電流の値)に応じた駆動電流を有機EL素子21に供給する。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。この時点で、画像表示のための発光期間T3が開始することになる。発光期間T3の開始とともに、スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が供給されてスイッチングトランジスタQ21,Q22と第1スイッチQ11がオフされると、画像用データ電流IDの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ21,Q22のオフによって、保持キャパシタC1は画像用データ電流の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第1スイッチQ11をオフ状態にする第1のゲート信号G1が供給されても、表示データ(画像データ)で設定した階調で発光する。
【0108】
やがて、画像表示のための発光期間T3が経過すると、制御回路17から第2スイッチQ12をオン状態にする第2のゲート信号G2が出力されて、第2スイッチQ12がオンされる。このとき、第2セットのためのアドレス信号ADnに基づいて走査線YnにスイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする走査信号SC1(Yn)が第2セット期間T2だけ出力される。スイッチングトランジスタQ21,Q22をオン状態にする走査信号SC1(Yn)が出力されると、スイッチングトランジスタQ21,Q22がオンする。
【0109】
スイッチングトランジスタQ21,Q22と第2スイッチQ12がオンされると、データ線Xmから文字用データ電圧VCが保持キャパシタC1に供給される。
【0110】
選択された走査線上の各画素回路の保持キャパシタC1はそれぞれ文字用データ電圧VCの値の応じた電荷量が蓄積される。その結果、駆動トランジスタQ20のゲート電圧は、保持キャパシタC1に蓄積された電荷量に応じたゲート電圧となる。そして、駆動トランジスタQ20は、前記ゲート電圧に応じた導通状態となり、そのゲート電圧(文字用データ電圧の値)に応じた駆動電流を有機EL素子21に供給する。有機EL素子21は、供給される駆動電流に基づいて文字データで設定した階調で発光する。この時点で、文字表示のための発光期間T4が開始することになる。
【0111】
発光期間T4の開始とともに、スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給されてスイッチングトランジスタQ21,Q22と第2スイッチQ12がオフされる。すると、文字用データ電圧VCの供給が遮断される。この時、スイッチングトランジスタQ21,Q22のオフによって、保持キャパシタC1は文字用データ電圧の値の応じた電荷量が保持される。その結果、有機EL素子21は、スイッチングトランジスタQ21,Q22をオフ状態にする走査信号SC1(Yn)及び第2スイッチQ12をオフ状態にする第2のゲート信号G2が供給されても、文字データで設定した階調で発光する。
【0112】
やがて、文字表示のための発光期間T4が経過すると、その走査線上の画素回路における、文字を重ね合わせた1フレームの画像を表示するための動作が終了する。そして、前記と同様な動作を繰返すことにより次の新たな1フレームに文字を含む画像が表示されることになる。
【0113】
この実施形態においても、スーパーインポーズモードにおいて、画像データに対応した画像用データ電流の書き込みと、文字データに対応した文字用データ電圧の書き込みとを、交互に行い、かつ、画像用データ電圧に基づく発光期間T3と、文字に対応した文字用データ電圧に基づく発光期間T4を別々に設定できる。従って、第1実施形態と同様な効果を奏する。
【0114】
(第4実施形態)
次に、前記各実施形態で説明した有機EL表示装置10の電子機器の適用について図8に従って説明する。有機EL表示装置10は、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等種々の電子機器に適用できる。
【0115】
図8は、モバイル型パーソナルコンピュータの構成を示す斜視図を示す。図7において、パーソナルコンピュータ60は、キーボード61を備え本体部62と、前記有機EL表示装置10を用いた表示ユニット63を備えている。この場合でも、有機EL表示装置10を用いた表示ユニット63は前記実施形態と同様な効果を発揮し、スーパーインポーズ表示において高品位な画像を表示することができる。
【0116】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○前記各実施形態では、単位回路として画素回路に具体化して好適な効果を得たが、有機EL素子以外、例えば、無機EL素子、LED、FED、電子放出素子、プラズマ素子等の発光素子を駆動する単位回路に具体化してもよい。
【0117】
○前記実施形態において、画素回路20を赤、緑及び青用画素回路の3種類の画素回路から構成してもよい。赤用画素回路は、有機材料で構成された発光層から赤色の光を放射する有機EL素子21を有している。緑用画素回路は、有機材料で構成された発光層から緑色の光を放射する有機EL素子21を有している。青用画素回路は、有機材料で構成された発光層から青色の光を放射する有機EL素子21を有している。
【0118】
○前記各実施形態では、画像用データ電圧(画像用データ電流)と、文字用データ電圧が交互にデータ線Xmに供給されるように構成した。これを、画像用データ電圧(画像用データ電流)を画素回路に供給するためのデータ線と、文字用データ電圧を画素回路に供給するためのデータ線をそれぞれ別々に設けて実施してもよい。
【0119】
○前記各実施形態では、画像用データ電圧(画像用データ電流)と文字用データ電圧とを、データ線Xmの同じ側から同データ線Xmに供給するようにした。これを、データ線Xmを挟んで、画像用データ電圧生成回路30a(画像用データ電流生成回路40a)と第2データ線駆動回路部としての文字用データ電圧生成回路30bを相対向するように配置して実施してもよい。
【0120】
○前記各実施形態では、1つの走査線駆動回路13によって画像用データ電圧又は画像用データ電流を供給するための走査信号と文字用データ電圧を供給するための走査信号を出力する構成であった。これを、画像用データ電圧又は画像用データ電流を供給するための走査信号を出力する走査線駆動回路と、文字用データ電圧を供給するための走査信号を出力する走査線駆動回路をそれぞれ別々に設けて実施してもよい。
【0121】
○前記実施形態では、文字は表示パネル部11のどの位置においても文字が表示される。これを、表示パネル部11の端の部分に、文字専用の文字表示部を割り当て、その文字表示部の画素回路に文字用データ電圧を供給するようにした電気光学装置に実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明するための有機EL表示装置の回路構成を示すブロック回路図。
【図2】同じく、表示パネル部の内部回路構成を説明するための回路図。
【図3】同じく、画素回路の内部構成を説明するための回路図。
【図4】同じく、走査線の選択を説明するためのタイミングチャート。
【図5】第1実施形態の変形例を説明するためのタイミングチャート。
【図6】第2実施形態を説明するための画素回路の内部構成を示す回路図。
【図7】第3実施形態を説明するための画素回路の内部構成を示す回路図。
【図8】第4実施形態を説明するためのモバイル型パーソナルコンピュータも構成を示す斜視図。
【符号の説明】
10…電気光学装置としての有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)、11…表示パネル部、12…データ線駆動回路、13…走査線駆動回路、17…制御回路、20…単位回路としての画素回路、21…有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)、30…単一ライン駆動回路、30a…第1データ線駆動回路部としての画像用データ電圧生成回路、30b…第2データ線駆動回路部としての文字用データ電圧生成回路、40a…第1データ線駆動回路部としての画像用データ電流生成回路、60…電子機器としてのパーソナルコンピュータ、Y1〜Ym…走査線、X1〜Xm…データ線、T1…第1セット期間、T2…第2セット期間、T3,T4…発光期間、VC…文字用データ電圧、VD…画像用データ電圧、Q11…第1スイッチ、Q12…第2スイッチ。

Claims (19)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、
    前記複数の単位回路のうち前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路と、を含み、
    前記アナログデータ信号と前記デジタルデータ信号とはともに1フレーム内に出力されること、
    を特徴とする電子装置。
  2. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対して配置された複数の単位回路と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、
    前記複数の単位回路のうち前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路と、を含み、
    前記アナログデータ信号と前記デジタルデータ信号とは交互に出力されること、
    を特徴とする電子装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電子装置において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号を出力する走査線とは、互いに異なっていること、
    を特徴とする電子装置。
  4. 請求項1〜3にいずれか1つに記載の電子装置において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていないこと、
    を特徴とする電子装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子装置において、
    前記アナログデータ信号は、電流信号であり、前記デジタルデータ信号は電圧信号であることを特徴とする電子装置。
  6. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電子装置の駆動方法であって、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線にアナログデータ信号を出力する第1のステップと、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線にデジタルデータ信号を出力する第2のステップと、を含み、
    前記複数の単位回路のうち、前記アナログデータ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、
    前記複数の単位回路のうち、前記デジタルデータ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力し、
    前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査信号とは、互いに異なっていること、
    を特徴とする電子装置の駆動方法。
  7. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電子装置の駆動方法であって、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電流信号を出力する第1のステップと、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電圧信号を出力する第2のステップと、を含み、
    前記複数の単位回路のうち、前記電流信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、
    前記複数の単位回路のうち、前記電圧信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力すること、
    を特徴とする電子装置の駆動方法。
  8. 請求項7に記載の電子装置の駆動方法において、
    前記第1の選択信号及び第2の選択信号を出力し、
    前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査信号と、前記第2の選択信号が出力される走査信号とは、互いに異なっていること、
    ことを特徴とする電子装置の駆動方法。
  9. 請求項6又は8に記載の電子装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていないこと、
    を特徴とする電子装置の駆動方法。
  10. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線に画像データ信号を出力する第1データ線駆動回路部と、
    前記複数のデータ線の少なくとも一部のデータ線に文字データ信号を出力する第2データ線駆動回路部と、
    前記複数の単位回路のうち前記画像データ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、及び前記文字データ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力する走査線駆動回路と、を含み、
    前記画像データ信号と前記文字データ信号とはともに1フレーム内に出力されること、
    を特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項10に記載の電気光学装置において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号を出力する走査線とは、互いに異なっていること、
    を特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項10又は11に記載の電気光学装置において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていないこと、
    を特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記画像データ信号は、アナログデータ信号であり、前記文字データ信号はデジタルデータ信号であることを特徴とする電気光学装置。
  14. 請求項10〜13のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記画像データ信号は、電流信号であり、前記文字データ信号は電圧信号であることを特徴とする電気光学装置。
  15. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に画像データ信号を出力する第1のステップと、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に文字データ信号を出力する第2のステップと、を含み、
    前記複数の単位回路のうち、前記画像データ信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、
    前記複数の単位回路のうち、前記文字データ信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力し、
    前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに異なっていること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  16. 複数の走査線と複数のデータ線との交差部に対応して配置された複数の単位回路を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電流信号を出力する第1のステップと、
    前記複数のデータ線のうち少なくとも一部のデータ線に電圧信号を出力する第2のステップと、を含み、
    前記複数の単位回路のうち、前記電流信号が供給される単位回路を選択するための第1の選択信号を出力し、
    前記複数の単位回路のうち、前記電圧信号が供給される単位回路を選択するための第2の選択信号を出力すること、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  17. 請求項16に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線のうち、前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いの異なっていること、
    ことを特徴とする電子装置の駆動方法。
  18. 請求項15又は17に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線のうち前記第1の選択信号が出力される走査線と、前記第1の選択信号が出力された直後に前記第2の選択信号が出力される走査線とは、互いに隣り合っていないこと、
    を特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  19. 請求項10〜14のいずれか1つに記載の電気光学装置を搭載した電子機器。
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