JP2005042966A - 氷ディスペンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、開閉扉と放出シュートとの間における氷噛みの発生を抑制すると共にたとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することができる氷ディスペンサを提供することを課題とする。
【解決手段】放出シュート13及び開閉扉11の少なくとも両側部が円弧状に湾曲した形状を有している。氷放出口から放出シュート13へ放出されていた氷Aの流れを開閉扉11でせき止める際に、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄って流れるため、氷噛みが発生する確率が低くなる。たとえ、氷噛みが発生しても、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間は小さく、製氷運転に移行しても、この隙間から他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【選択図】 図3
【解決手段】放出シュート13及び開閉扉11の少なくとも両側部が円弧状に湾曲した形状を有している。氷放出口から放出シュート13へ放出されていた氷Aの流れを開閉扉11でせき止める際に、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄って流れるため、氷噛みが発生する確率が低くなる。たとえ、氷噛みが発生しても、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間は小さく、製氷運転に移行しても、この隙間から他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、氷ディスペンサに係り、特に貯氷庫の放出口に配置された開閉扉を開放させてチップ状の氷を放出する氷ディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の氷ディスペンサは、縦長の筒状部材である冷凍ケーシングを有しており、その外周面には冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプが巻装され、内部には螺旋刃を有するオーガが設けられている。冷凍ケーシングの内部には製氷水が供給され、冷凍ケーシングの内周面において成長した氷は、螺旋刃の回転によって掻き取られ、フレーク状の氷となって螺旋作用により上方へ搬送される。フレーク状の氷は、冷凍ケーシングの上部に配設された押圧頭によって所望の形状、硬度に成形された後、押圧頭の上部に配置されている円筒形状の貯氷庫内に貯蔵される。
【0003】
オーガの上端部は押圧頭を通って貯氷庫内にまで延びており、この上端部に複数のアジテータが取り付けられている。これらのアジテータがオーガと共に回転することにより、貯氷庫内の氷の撹拌がなされる。また、貯氷庫の側壁部に氷放出口が開口すると共にこの氷放出口に開閉扉が取り付けられ、開閉扉の開放によって氷が貯氷庫から放出されるように構成されている。
【0004】
このような氷ディスペンサにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、氷放出スイッチのオン動作に応じてソレノイドが通電されると、プランジャに連結された開閉扉が回動して開き、同時にアジテータが回転して氷が氷放出口から放出シュートへ放出される。また、氷放出スイッチがオフされると、ソレノイドの通電が遮断され、開閉扉は捻りバネの弾性力により閉じられて氷の放出が停止されると共にアジテータの回転が停止される。
【0005】
【特許文献1】
特許第3190840号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、氷放出スイッチをオフしたときには、氷放出口から放出シュートへ放出されていた氷の流れを開閉扉でせき止めるため、図8に示されるように、放出シュート20と開閉扉21との間に氷Aが挟まれる、いわゆる氷噛みが発生することがある。このような氷噛みが発生すると、開閉扉21の先端部と放出シュート20との間に隙間Dが形成される。この状態で、製氷運転に移行した場合、オーガと共にアジテータが回転するため、氷放出口から開閉扉21の先端部と放出シュート20との間の隙間Dを通って貯氷庫内の氷がこぼれ出てしまうという問題点があった。
【0007】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、開閉扉と放出シュートとの間における氷噛みの発生を抑制すると共にたとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することができる氷ディスペンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の氷ディスペンサは、貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、氷放出口の外側に配設されると共に両側部が上方へ向かって開くように傾斜した断面形状を有する放出シュートと、氷放出口を開閉すると共に放出シュートの断面形状に対応した形状を有する開閉扉とを備えたものである。
好ましくは、放出シュートは、両側部が円弧状に湾曲した断面形状、台形状の断面形状及び三角形状の断面形状のいずれかを有している。
【0009】
また、この発明に係る第2の氷ディスペンサは、貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、氷放出口の外側に配設される放出シュートと、氷放出口の近傍に回動自在に取り付けられて氷放出口を開閉する開閉扉と、開閉扉に固着され且つ開閉扉の先端から放出シュートの方向へ突出すると共に少なくともその先端部が複数に分割されている可撓性の押さえ板とを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る氷ディスペンサの全体構造を示す。本体1内に筒状部材である冷凍ケーシング2が立設されており、その外周面に冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプ3が巻装されると共に、冷凍ケーシング2の内部には螺旋刃を有する削氷用のオーガ4が回転自在に支持され、例えばDCブラシレス型のギヤードモータ5によって回転駆動される。
冷凍ケーシング2の上部には、氷を所望の形状、硬度に成形するための押圧頭6が配置され、さらに押圧頭の上部に円筒形状の貯氷庫7が配設されている。オーガ4の上端部は押圧頭6を通って貯氷庫7内にまで延び、この上端部に複数のアジテータ8が取り付けられてオーガ4と共に貯氷庫7内で回転するように構成されている。貯氷庫7の底部には、外周部に向かって下方へ傾斜したスノコ9が敷かれている。
【0011】
図2に示されるように、貯氷庫7の側壁部に氷放出口10が開口すると共にこの氷放出口10に開閉扉11が取り付けられ、開閉装置12により開閉扉11が開閉するように構成されている。開閉扉11には、貯氷庫7に対向する面にゴムからなる押さえ板11aが固着されている。また、氷放出口10の外側には放出シュート13が固定されている。
図3に示されるように、放出シュート13は少なくともその両側部が円弧状に湾曲した断面形状を有しており、開閉扉11も放出シュート13の断面形状に対応して少なくともその両側部が円弧状に湾曲した形状を有している。すなわち、開閉扉11を閉じたときに、開閉扉11の先端が放出シュート13の底面及び両側部に接するように構成されている。
【0012】
次に、この実施の形態1に係る氷ディスペンサの動作について説明する。まず、冷凍回路を作動させ、冷凍ケーシング2内に供給された製氷水を冷却パイプ3によって冷却し、冷凍ケーシング2の内周面に氷を生成すると共に、ギヤードモータ5を駆動させ、回転するオーガ4の螺旋刃によって冷凍ケーシング2の内周面から氷を削りとる。そして、削り取られた氷を螺旋刃によって冷凍ケーシング2の上部に搬送し、押圧頭6において所望の形状、硬度に成形して貯氷庫7内に貯蔵する。
【0013】
このようにして貯氷庫7内に貯蔵された例えばチップ状の氷は、オーガ4と共に回転する複数のアジテータ8によって撹拌されつつ貯氷庫7内を回転移動する。
ここで、本体1に配設された図示しない氷放出スイッチのオン動作により開閉扉11が開かれて氷放出口10が開放されると、アジテータ8により貯氷庫7内を回転移動する氷Aは、スノコ9の傾斜面を外周方向へと滑りながら氷放出口10へと案内誘導され、放出シュート13から放出される。このとき、放出シュート13は少なくともその両側部が円弧状に湾曲した断面形状を有しているため、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄りながら流れて放出される。
【0014】
そして、氷放出スイッチのオフ動作により開閉扉11が閉じられると、氷放出口10から放出シュート13へ放出されていた氷Aの流れが開閉扉11でせき止められるが、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄って流れるため、開閉扉11の先端と放出シュート13との間に氷Aが挟まれる、いわゆる氷噛みが発生する確率が低くなる。
たとえ、図3に示されるように、開閉扉11の先端と放出シュート13の底部との間に氷Aが挟まれて氷噛みが発生しても、放出シュート13及び開閉扉11の少なくとも両側部が円弧状に湾曲した形状を有しているので、図4に示されるように、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間dは小さくなっている。従って、製氷運転に移行してアジテータ8が回転しても、この隙間dから他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【0015】
なお、図5に示されるような台形の断面形状を有する放出シュート14と台形の形状を有する開閉扉15との組み合わせによっても、同様に開閉扉15と放出シュート14との間における氷噛みの発生を抑制することができ、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫7内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
また、図6に示されるような三角形の断面形状を有する放出シュート16と三角形の形状を有する開閉扉17との組み合わせによっても、同様に開閉扉17と放出シュート16との間における氷噛みの発生を抑制することができ、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫7内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
【0016】
実施の形態2.
実施の形態2に係る氷ディスペンサにおける氷放出部の構成を図7に示す。氷放出部以外の構成は図1に示した実施の形態1の氷ディスペンサと同様である。放出シュート18及び開閉扉19は、それぞれ図8に示した従来の放出シュート20及び開閉扉21と同様に長方形状の断面形状及び形状を有しているが、開閉扉19の貯氷庫7に対向する面には開閉扉19の先端から放出シュート18の方向へ突出する可撓性のゴムから形成された押さえ板19aが固着されている。この押さえ板19aの先端部は複数、例えば3つの部分に分割されている。
【0017】
このような押さえ板19aが開閉扉19に固着されているため、図7に示されるように、たとえ開閉扉19と放出シュート18との間に氷Aが挟まれて氷噛みが発生しても、氷Aは押さえ板19aの複数の分割部分のうちの一部、例えば一つあるいは互いに隣接する二つの分割部分で押さえられる。押さえ板19aは可撓性を有しているので、氷Aが存在しない箇所では、押さえ板19aの分割部分が放出シュート18の底部に接触する。すなわち、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間は押さえ板19aの分割部分によりほとんど塞がれた状態となる。このため、製氷運転に移行してアジテータ8が回転しても、他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【0018】
なお、押さえ板19aは、ゴム製に限定されるものではなく、可撓性を有していればよい。
また、この実施の形態2では、放出シュート18及び開閉扉19がそれぞれ長方形状の断面形状及び形状を有しているが、実施の形態1で示したような、円弧状、台形状、三角形状等の各種の断面形状及び形状を有する放出シュート及び開閉扉に適用することもできる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、氷放出口の外側に両側部が上方へ向かって開くように傾斜した断面形状を有する放出シュートを配設すると共に、氷放出口を開閉する開閉扉を放出シュートの断面形状に対応した形状にしたので、開閉扉と放出シュートとの間における氷噛みの発生が抑制され、また、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
また、氷放出口を開閉する開閉扉を氷放出口の近傍に回動自在に取り付けると共に、開閉扉の先端から放出シュートの方向へ突出し且つ少なくともその先端部が複数に分割されている可撓性の押さえ板を開閉扉に固着する構成としても、同様に、氷噛みの発生を抑制し、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る氷ディスペンサの全体構造を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す側面断面図である。
【図3】実施の形態1に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す正面断面図である。
【図5】実施の形態1の変形例における放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1の他の変形例における放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図7】実施の形態2に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図8】従来の氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体、2 冷凍ケーシング、3 冷却パイプ、4 オーガ、5 ギヤードモータ、6 押圧頭、7 貯氷庫、8 アジテータ、9 スノコ、10 氷放出口、11,15,17,19 開閉扉、12 開閉装置、13,14,16,18 放出シュート、11a,19a 押さえ板、A 氷。
【発明の属する技術分野】
この発明は、氷ディスペンサに係り、特に貯氷庫の放出口に配置された開閉扉を開放させてチップ状の氷を放出する氷ディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の氷ディスペンサは、縦長の筒状部材である冷凍ケーシングを有しており、その外周面には冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプが巻装され、内部には螺旋刃を有するオーガが設けられている。冷凍ケーシングの内部には製氷水が供給され、冷凍ケーシングの内周面において成長した氷は、螺旋刃の回転によって掻き取られ、フレーク状の氷となって螺旋作用により上方へ搬送される。フレーク状の氷は、冷凍ケーシングの上部に配設された押圧頭によって所望の形状、硬度に成形された後、押圧頭の上部に配置されている円筒形状の貯氷庫内に貯蔵される。
【0003】
オーガの上端部は押圧頭を通って貯氷庫内にまで延びており、この上端部に複数のアジテータが取り付けられている。これらのアジテータがオーガと共に回転することにより、貯氷庫内の氷の撹拌がなされる。また、貯氷庫の側壁部に氷放出口が開口すると共にこの氷放出口に開閉扉が取り付けられ、開閉扉の開放によって氷が貯氷庫から放出されるように構成されている。
【0004】
このような氷ディスペンサにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、氷放出スイッチのオン動作に応じてソレノイドが通電されると、プランジャに連結された開閉扉が回動して開き、同時にアジテータが回転して氷が氷放出口から放出シュートへ放出される。また、氷放出スイッチがオフされると、ソレノイドの通電が遮断され、開閉扉は捻りバネの弾性力により閉じられて氷の放出が停止されると共にアジテータの回転が停止される。
【0005】
【特許文献1】
特許第3190840号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、氷放出スイッチをオフしたときには、氷放出口から放出シュートへ放出されていた氷の流れを開閉扉でせき止めるため、図8に示されるように、放出シュート20と開閉扉21との間に氷Aが挟まれる、いわゆる氷噛みが発生することがある。このような氷噛みが発生すると、開閉扉21の先端部と放出シュート20との間に隙間Dが形成される。この状態で、製氷運転に移行した場合、オーガと共にアジテータが回転するため、氷放出口から開閉扉21の先端部と放出シュート20との間の隙間Dを通って貯氷庫内の氷がこぼれ出てしまうという問題点があった。
【0007】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、開閉扉と放出シュートとの間における氷噛みの発生を抑制すると共にたとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することができる氷ディスペンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の氷ディスペンサは、貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、氷放出口の外側に配設されると共に両側部が上方へ向かって開くように傾斜した断面形状を有する放出シュートと、氷放出口を開閉すると共に放出シュートの断面形状に対応した形状を有する開閉扉とを備えたものである。
好ましくは、放出シュートは、両側部が円弧状に湾曲した断面形状、台形状の断面形状及び三角形状の断面形状のいずれかを有している。
【0009】
また、この発明に係る第2の氷ディスペンサは、貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、氷放出口の外側に配設される放出シュートと、氷放出口の近傍に回動自在に取り付けられて氷放出口を開閉する開閉扉と、開閉扉に固着され且つ開閉扉の先端から放出シュートの方向へ突出すると共に少なくともその先端部が複数に分割されている可撓性の押さえ板とを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る氷ディスペンサの全体構造を示す。本体1内に筒状部材である冷凍ケーシング2が立設されており、その外周面に冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプ3が巻装されると共に、冷凍ケーシング2の内部には螺旋刃を有する削氷用のオーガ4が回転自在に支持され、例えばDCブラシレス型のギヤードモータ5によって回転駆動される。
冷凍ケーシング2の上部には、氷を所望の形状、硬度に成形するための押圧頭6が配置され、さらに押圧頭の上部に円筒形状の貯氷庫7が配設されている。オーガ4の上端部は押圧頭6を通って貯氷庫7内にまで延び、この上端部に複数のアジテータ8が取り付けられてオーガ4と共に貯氷庫7内で回転するように構成されている。貯氷庫7の底部には、外周部に向かって下方へ傾斜したスノコ9が敷かれている。
【0011】
図2に示されるように、貯氷庫7の側壁部に氷放出口10が開口すると共にこの氷放出口10に開閉扉11が取り付けられ、開閉装置12により開閉扉11が開閉するように構成されている。開閉扉11には、貯氷庫7に対向する面にゴムからなる押さえ板11aが固着されている。また、氷放出口10の外側には放出シュート13が固定されている。
図3に示されるように、放出シュート13は少なくともその両側部が円弧状に湾曲した断面形状を有しており、開閉扉11も放出シュート13の断面形状に対応して少なくともその両側部が円弧状に湾曲した形状を有している。すなわち、開閉扉11を閉じたときに、開閉扉11の先端が放出シュート13の底面及び両側部に接するように構成されている。
【0012】
次に、この実施の形態1に係る氷ディスペンサの動作について説明する。まず、冷凍回路を作動させ、冷凍ケーシング2内に供給された製氷水を冷却パイプ3によって冷却し、冷凍ケーシング2の内周面に氷を生成すると共に、ギヤードモータ5を駆動させ、回転するオーガ4の螺旋刃によって冷凍ケーシング2の内周面から氷を削りとる。そして、削り取られた氷を螺旋刃によって冷凍ケーシング2の上部に搬送し、押圧頭6において所望の形状、硬度に成形して貯氷庫7内に貯蔵する。
【0013】
このようにして貯氷庫7内に貯蔵された例えばチップ状の氷は、オーガ4と共に回転する複数のアジテータ8によって撹拌されつつ貯氷庫7内を回転移動する。
ここで、本体1に配設された図示しない氷放出スイッチのオン動作により開閉扉11が開かれて氷放出口10が開放されると、アジテータ8により貯氷庫7内を回転移動する氷Aは、スノコ9の傾斜面を外周方向へと滑りながら氷放出口10へと案内誘導され、放出シュート13から放出される。このとき、放出シュート13は少なくともその両側部が円弧状に湾曲した断面形状を有しているため、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄りながら流れて放出される。
【0014】
そして、氷放出スイッチのオフ動作により開閉扉11が閉じられると、氷放出口10から放出シュート13へ放出されていた氷Aの流れが開閉扉11でせき止められるが、氷Aは放出シュート13の最も低い底部に寄って流れるため、開閉扉11の先端と放出シュート13との間に氷Aが挟まれる、いわゆる氷噛みが発生する確率が低くなる。
たとえ、図3に示されるように、開閉扉11の先端と放出シュート13の底部との間に氷Aが挟まれて氷噛みが発生しても、放出シュート13及び開閉扉11の少なくとも両側部が円弧状に湾曲した形状を有しているので、図4に示されるように、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間dは小さくなっている。従って、製氷運転に移行してアジテータ8が回転しても、この隙間dから他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【0015】
なお、図5に示されるような台形の断面形状を有する放出シュート14と台形の形状を有する開閉扉15との組み合わせによっても、同様に開閉扉15と放出シュート14との間における氷噛みの発生を抑制することができ、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫7内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
また、図6に示されるような三角形の断面形状を有する放出シュート16と三角形の形状を有する開閉扉17との組み合わせによっても、同様に開閉扉17と放出シュート16との間における氷噛みの発生を抑制することができ、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫7内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
【0016】
実施の形態2.
実施の形態2に係る氷ディスペンサにおける氷放出部の構成を図7に示す。氷放出部以外の構成は図1に示した実施の形態1の氷ディスペンサと同様である。放出シュート18及び開閉扉19は、それぞれ図8に示した従来の放出シュート20及び開閉扉21と同様に長方形状の断面形状及び形状を有しているが、開閉扉19の貯氷庫7に対向する面には開閉扉19の先端から放出シュート18の方向へ突出する可撓性のゴムから形成された押さえ板19aが固着されている。この押さえ板19aの先端部は複数、例えば3つの部分に分割されている。
【0017】
このような押さえ板19aが開閉扉19に固着されているため、図7に示されるように、たとえ開閉扉19と放出シュート18との間に氷Aが挟まれて氷噛みが発生しても、氷Aは押さえ板19aの複数の分割部分のうちの一部、例えば一つあるいは互いに隣接する二つの分割部分で押さえられる。押さえ板19aは可撓性を有しているので、氷Aが存在しない箇所では、押さえ板19aの分割部分が放出シュート18の底部に接触する。すなわち、噛み込まれた氷Aの周辺における開閉扉11と放出シュート13との間の隙間は押さえ板19aの分割部分によりほとんど塞がれた状態となる。このため、製氷運転に移行してアジテータ8が回転しても、他の氷がこぼれ出ることが防止される。
【0018】
なお、押さえ板19aは、ゴム製に限定されるものではなく、可撓性を有していればよい。
また、この実施の形態2では、放出シュート18及び開閉扉19がそれぞれ長方形状の断面形状及び形状を有しているが、実施の形態1で示したような、円弧状、台形状、三角形状等の各種の断面形状及び形状を有する放出シュート及び開閉扉に適用することもできる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、氷放出口の外側に両側部が上方へ向かって開くように傾斜した断面形状を有する放出シュートを配設すると共に、氷放出口を開閉する開閉扉を放出シュートの断面形状に対応した形状にしたので、開閉扉と放出シュートとの間における氷噛みの発生が抑制され、また、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することができる。
また、氷放出口を開閉する開閉扉を氷放出口の近傍に回動自在に取り付けると共に、開閉扉の先端から放出シュートの方向へ突出し且つ少なくともその先端部が複数に分割されている可撓性の押さえ板を開閉扉に固着する構成としても、同様に、氷噛みの発生を抑制し、たとえ氷噛みが発生しても貯氷庫内の氷がこぼれ出ることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る氷ディスペンサの全体構造を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す側面断面図である。
【図3】実施の形態1に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す正面断面図である。
【図5】実施の形態1の変形例における放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1の他の変形例における放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図7】実施の形態2に係る氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【図8】従来の氷ディスペンサの放出シュート及び開閉扉を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体、2 冷凍ケーシング、3 冷却パイプ、4 オーガ、5 ギヤードモータ、6 押圧頭、7 貯氷庫、8 アジテータ、9 スノコ、10 氷放出口、11,15,17,19 開閉扉、12 開閉装置、13,14,16,18 放出シュート、11a,19a 押さえ板、A 氷。
Claims (3)
- 貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、
氷放出口の外側に配設されると共に両側部が上方へ向かって開くように傾斜した断面形状を有する放出シュートと、
氷放出口を開閉すると共に前記放出シュートの断面形状に対応した形状を有する開閉扉と
を備えたことを特徴とする氷ディスペンサ。 - 前記放出シュートは、両側部が円弧状に湾曲した断面形状、台形状の断面形状及び三角形状の断面形状のいずれかを有する請求項1に記載の氷ディスペンサ。
- 貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、
氷放出口の外側に配設される放出シュートと、
氷放出口の近傍に回動自在に取り付けられて氷放出口を開閉する開閉扉と、
前記開閉扉に固着され且つ前記開閉扉の先端から前記放出シュートの方向へ突出すると共に少なくともその先端部が複数に分割されている可撓性の押さえ板と
を備えたことを特徴とする氷ディスペンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201817A JP2005042966A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 氷ディスペンサ |
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JP2003201817A JP2005042966A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 氷ディスペンサ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007164412A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Murata Mach Ltd | 通信端末装置 |
-
2003
- 2003-07-25 JP JP2003201817A patent/JP2005042966A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007164412A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Murata Mach Ltd | 通信端末装置 |
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