JP2004347293A - 氷ディスペンサ - Google Patents

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JP2004347293A JP2003147333A JP2003147333A JP2004347293A JP 2004347293 A JP2004347293 A JP 2004347293A JP 2003147333 A JP2003147333 A JP 2003147333A JP 2003147333 A JP2003147333 A JP 2003147333A JP 2004347293 A JP2004347293 A JP 2004347293A
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Takuji Hibino
卓司 日比野
Hideyuki Igari
英之 猪狩
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Abstract

【課題】この発明は、氷の品質にかかわらずに安定した放出を行うと共にクズ氷の発生を抑制することができる氷ディスペンサを提供することを課題とする。
【解決手段】開閉扉11が閉じているときは、氷案内部14がアジテータ8の回転方向に対して開閉扉11の湾曲した内面11aの陰になって隠され、貯氷庫7内における氷Aは氷案内部14により阻害されることなく回転移動し(a)、開閉扉11が開いたときには、氷放出口10の側縁部に氷案内部14が露出し、アジテータ8により貯氷庫7内を回転移動する氷Aは、スノコ9の傾斜面を外周方向へと滑りながら氷案内部14によって氷放出口10へと案内誘導され、放出シュート13から放出される(b)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、氷ディスペンサに係り、特に貯氷庫の放出口に配置された開閉扉を開放させてチップ状の氷を放出する氷ディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の氷ディスペンサは、縦長の筒状部材である冷凍ケーシングを有しており、その外周面には冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプが巻装され、内部には螺旋刃を有するオーガが設けられている。冷凍ケーシングの内部には製氷水が供給され、冷凍ケーシングの内周面において成長した氷は、螺旋刃の回転によって掻き取られ、フレーク状の氷となって螺旋作用により上方へ搬送される。フレーク状の氷は、冷凍ケーシングの上部に配設された押圧頭によって所望の形状、硬度に成形された後、押圧頭の上部に配置されている円筒形状の貯氷庫内に貯蔵される。
【0003】
オーガの上端部は押圧頭を通って貯氷庫内にまで延びており、この上端部に複数のアジテータが取り付けられている。これらのアジテータがオーガと共に回転することにより、貯氷庫内の氷の撹拌がなされる。また、貯氷庫の側壁部に氷放出口が開口すると共にこの氷放出口に開閉扉が取り付けられ、開閉扉の開放によって氷が貯氷庫から放出されるように構成されている。
【0004】
このような氷ディスペンサにおいては、氷の放出性能が極めて重要である。例えば、シャッタの開放時間に比例した量の氷の放出が要求される。氷の放出量に大きなバラツキが生じると、非常に使いにくい装置となり、製品価値が大幅に低下してしまう。また、どのような品質の氷でも放出しなければならない。水質が悪い場合には、柔らかい氷や水っぽい氷が生成されるため、貯氷庫の内壁に付着して放出しにくくなるが、内壁に付着した氷はアーチング現象を引き起こしやすく、オーガやオーガを回転させるギヤードモータに過大な負荷がかかって破損等の虞を発生してしまう。
【0005】
そこで、例えば特許文献1には、貯氷庫の底部に配設されたスノコの上面に突状を形成することにより、アジテータで撹拌される氷を突状に当接させて氷放出口へと案内する氷ディスペンサが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−23889号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、貯氷庫の内部に常に突状が存在することから、アジテータで撹拌される氷が突状で砕かれ、クズ氷が発生する虞がある。クズ氷が多く発生すると、氷の品質が劣化するだけでなく、クズ氷が氷と氷を接合してアーチング現象を引き起こしかねない。
【0008】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、氷の品質にかかわらずに安定した放出を行うと共にクズ氷の発生を抑制することができる氷ディスペンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る氷ディスペンサは、貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、氷放出口の近傍で且つ貯氷庫内に突出すると共に貯氷庫内の氷を氷放出口に案内するための氷案内部と、氷放出口を開閉すると共に開いたときには氷案内部を貯氷庫内に露出させ、閉じたときには氷案内部を隠す開閉扉とを備えたものである。
すなわち、開閉扉を閉じて氷を放出しないときには開閉扉によって氷案内部が隠され、開閉扉を開いて氷を放出するときには氷案内部が貯氷庫内に露出して氷を氷放出口へと案内する。
【0010】
好ましくは、貯氷庫内で回転するアジテータによって氷を回転撹拌し、氷案内部を氷の回転方向に対応した氷放出口の一方の側縁部から貯氷庫内に突出する板状部材から形成する。さらに、開閉扉の内面形状を、開閉扉を閉じたときに氷案内部側の側部が貯氷庫内に突出するように曲がった形状とすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1にこの発明の実施の形態に係る氷ディスペンサの全体構造を示す。本体1内に筒状部材である冷凍ケーシング2が立設されており、その外周面に冷凍回路の蒸発器を構成する冷却パイプ3が巻装されると共に、冷凍ケーシング2の内部には螺旋刃を有する削氷用のオーガ4が回転自在に支持され、例えばDCブラシレス型のギヤードモータ5によって回転駆動される。
冷凍ケーシング2の上部には、氷を所望の形状、硬度に成形するための押圧頭6が配置され、さらに押圧頭の上部に円筒形状の貯氷庫7が配設されている。オーガ4の上端部は押圧頭6を通って貯氷庫7内にまで延び、この上端部に複数のアジテータ8が取り付けられてオーガ4と共に貯氷庫7内で回転するように構成されている。貯氷庫7の底部には、外周部に向かって下方へ傾斜したスノコ9が敷かれている。
【0012】
図2に示されるように、貯氷庫7の側壁部に氷放出口10が開口すると共にこの氷放出口10に開閉扉11が取り付けられ、開閉装置12により開閉扉11が開閉するように構成されている。また、氷放出口10の外側には放出シュート13が固定されている。さらに、氷放出口10の一方の側縁部から貯氷庫7内に氷案内部14が突出形成されている。
図3に示されるように、この氷案内部14は板状部材からなり、氷放出口10の両側縁部のうちアジテータ8の回転方向に対して下流側の側縁部、図3では右側の側縁部に設けられている。
図4に示されるように、開閉扉11は氷案内部14側の側部が貯氷庫7内に突出するように貯氷庫7の周方向に湾曲した内面11aを有しており、開閉扉11を閉じたときにアジテータ8の回転方向に対して氷案内部14を隠すように構成されている。開閉扉11を開いたときには、氷案内部14が露出する。
【0013】
次に、この実施の形態に係る氷ディスペンサの動作について説明する。まず、冷凍回路を作動させ、冷凍ケーシング2内に供給された製氷水を冷却パイプ3によって冷却し、冷凍ケーシング2の内周面に氷を生成すると共に、ギヤードモータ5を駆動させ、回転するオーガ4の螺旋刃によって冷凍ケーシング2の内周面から氷を削りとる。そして、削り取られた氷を螺旋刃によって冷凍ケーシング2の上部に搬送し、押圧頭6において所望の形状、硬度に成形して貯氷庫7内に貯蔵する。
【0014】
このようにして貯氷庫7内に貯蔵された例えばチップ状の氷は、オーガ4と共に回転する複数のアジテータ8によって撹拌されつつ貯氷庫7内を回転移動する。このとき、開閉扉11が閉じられていると、図5(a)に示されるように、貯氷庫7内に突出した氷案内部14はアジテータ8の回転方向に対して開閉扉11の湾曲した内面11aの陰になって隠される。このため、貯氷庫7内における氷Aの回転移動は氷案内部14により阻害されることがなく、その結果、氷Aが氷案内部14に衝突して砕かれることが防止され、クズ氷の発生が抑制される。
【0015】
ここで、本体1に配設された図示しない氷放出スイッチの投入により開閉扉11が開かれて氷放出口10が開放されると、図5(b)に示されるように、氷放出口10の両側縁部のうちアジテータ8の回転方向に対して下流側の側縁部に氷案内部14が露出する。このため、アジテータ8により貯氷庫7内を回転移動する氷Aは、スノコ9の傾斜面を外周方向へと滑りながら氷案内部14によって氷放出口10へと案内誘導され、放出シュート13から放出される。
【0016】
そして、氷放出スイッチの解除により開閉扉11が閉じられると、氷案内部14は再び開閉扉11の湾曲した内面11aの陰に隠れ、氷Aは氷案内部14により阻害されることなく、アジテータ8によって貯氷庫7内を回転移動する。
【0017】
なお、開閉扉11の内面11aを湾曲させる代わりに、図6に示されるように、開閉扉11の内面に屈曲板15を取り付け、氷案内部14に隣接する屈曲板15の屈曲部15aを貯氷庫7内に突出するように屈曲させて、開閉扉11を閉じたときにアジテータ8の回転方向に対して氷案内部14を隠すように構成することもできる。この場合も、開閉扉11を開いたときには、氷案内部14が露出することとなる。
【0018】
また、上記の各実施の形態において、アジテータ8の回転方向に対して氷案内部14の下流側に、図7に示されるように、貯氷庫7の周方向に湾曲した滑らかな内面14aを形成すれば、貯氷庫7内に突出した氷案内部14の陰に氷Aが滞留することを防止することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、氷放出口の近傍に貯氷庫内に突出する氷案内部を設け、開閉扉を開いたときには氷案内部を貯氷庫内に露出させ、開閉扉を閉じたときには開閉扉によって氷案内部を隠すようにしたので、開閉扉を開いて氷を放出するときには氷案内部が貯氷庫内に露出して氷を氷放出口へと案内することにより、氷の品質にかかわらずに安定した放出が可能となり、一方、開閉扉を閉じて氷を放出しないときには開閉扉によって氷案内部が隠され、貯氷庫内にて撹拌される氷が氷案内部で砕かれてクズ氷が発生することが抑制される。その結果、信頼性の高い氷ディスペンサが実現され、また簡単な構造であるので安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る氷ディスペンサの全体構造を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す側面断面図である。
【図3】実施の形態に係る氷ディスペンサの貯氷庫を示す一部破断斜視図である。
【図4】実施の形態に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す平面断面図である。
【図5】氷放出部の様子を模式的に示し、(a)は開閉扉を開いたとき、(b)は開閉扉を閉じたときの平面断面図である。
【図6】他の実施の形態に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す平面断面図である。
【図7】さらに他の実施の形態に係る氷ディスペンサの氷放出部を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 本体、2 冷凍ケーシング、3 冷却パイプ、4 オーガ、5 ギヤードモータ、6 押圧頭、7 貯氷庫、8 アジテータ、9 スノコ、10 氷放出口、11 開閉扉、11a,14a 内面、12 開閉装置、13 放出シュート、14 氷案内部、15 屈曲板、15a 屈曲部、A 氷。

Claims (3)

  1. 貯氷庫に形成された氷放出口からチップ状の氷を放出する氷ディスペンサにおいて、
    氷放出口の近傍で且つ貯氷庫内に突出すると共に貯氷庫内の氷を氷放出口に案内するための氷案内部と、
    氷放出口を開閉すると共に開いたときには前記氷案内部を貯氷庫内に露出させ、閉じたときには前記氷案内部を隠す開閉扉と
    を備えたことを特徴とする氷ディスペンサ。
  2. 貯氷庫内で回転することにより氷を回転撹拌するアジテータを備え、前記氷案内部は前記アジテータによる氷の回転方向に対応した氷放出口の一方の側縁部から貯氷庫内に突出する板状部材からなる請求項1に記載の氷ディスペンサ。
  3. 前記開閉扉の内面は、前記開閉扉を閉じたときに前記氷案内部側の側部が貯氷庫内に突出するように曲がった形状を有する請求項2に記載の氷ディスペンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006214676A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd アイスディスペンサ
WO2009013924A1 (ja) 2007-07-24 2009-01-29 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha 氷ディスペンサ

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