JP2005042783A - ロケートピン構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】折損したロケートピンであっても、その交換作業を容易に行うことができるロケートピン構造を提供する。
【解決手段】ロケートピン10の基部12を支承する取付ベース部20に、固定孔21に連通したねじ孔22〜25を形成する。また、ロケートピン10には、ねじ孔22〜25に螺合させた固定用ボルト30のボルト軸先端が摺接することによって、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10の基部12をせり上げ移動させるテーパ面部17を形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】ロケートピン10の基部12を支承する取付ベース部20に、固定孔21に連通したねじ孔22〜25を形成する。また、ロケートピン10には、ねじ孔22〜25に螺合させた固定用ボルト30のボルト軸先端が摺接することによって、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10の基部12をせり上げ移動させるテーパ面部17を形成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロケートピン構造に関するものであり、さらに詳しくは、ワークの位置決めに用いられるロケートピンの取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロケートピンは、例えば、車体ボディの組み立てを始めとする自動車の製造工程など、ワークの位置決めに数多く用いられる金属製の棒状部材である。
従来、このようなロケートピン1は、図4(a)に示されるように、図示しないワークに形成されたロケート孔に挿入される尖頭状の先端部1Aと、取付ベース部2に形成された縦穴状の固定孔3に嵌め込まれる基部1Bとを備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−160336号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなロケートピン1は、その先端部1Aがワークの位置規制を行っているうちに磨耗、折損してしまう。そのため、従来のロケートピン1は、図4(a)に示されるように、ロケートピン1の基部1Bの側方に係止している固定用ネジ4を緩めることによって、取付ベース部2から取り外せるようになっていた。しかしながら、ロケートピン1の基部1Bと取付ベース部2の固定孔3とは、精度確保のためにきつい嵌め合いとなっているうえに、先端部1Aが折損した際に基部1Bが変形してしまうことがある。すると、固定用ネジ4を緩めたにもかかわらず、基部1Bが固定孔3から素直に抜出されず、ロケートピン1の取り外しが困難になってしまうという問題があった。
【0005】
また、図4(b)に示されるように、先端部1Aの付け根でロケートピン1が折損してしまうと、基部1Bを掴む部分が無くなってしまうので、固定孔3に残った基部1Bの取り除きが困難になってしまうという問題があった。
そして、固定孔3に残った基部1Bの取り除きには、ドリルによる下穴あけ及びタップによるねじ切りによって基部1Bにネジ孔を形成し、そのネジ孔にボルトを螺合させたのち基部1Bと共に固定孔3から引き抜くという作業が必要とされ、その交換作業に多くの工数が費やされてしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述したように従来のロケートピン構造が有している問題点を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、折損したロケートピンであっても、その交換作業を容易に行うことができるロケートピン構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記目的を達成するために、ワークの位置決めを行うべく、取付ベース部に形成された固定孔にロケートピンの基部が嵌め込まれるロケートピン構造において、
前記取付ベース部に前記固定孔に連通したねじ孔を形成し、該ねじ孔に螺合させたボルトが摺接することによって、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの基部をせり上げる円錐状部を前記ロケートピンに形成したことを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記固定孔の軸心方向に対してほぼ直角に交わるように形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、第3の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの円錐状部を臨む位置、或いは、前記ボルトによってせり上げられた状態の前記ロケートピンの円錐状部を臨む位置毎に形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、第4の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記ロケートピンの円錐状部の高さとほぼ等しい外径を備えていることを特徴とする。
【0011】
これらの構成によるロケートピン構造によれば、取付ベース部には、固定孔に連通したねじ孔が複数形成されている。そして、これらのねじ孔毎にボルトを螺合させ、ロケートピンの円錐状部にボルト軸先端を摺接させることによって、固定孔に嵌め込まれたロケートピンの基部をせり上がり移動させる。このように、各ねじ孔へのボルトの挿抜の繰り返しによって固定孔から基部を徐々にせり上げ移動させていくものであるから、基部より上部が折損したロケートピンの交換作業が大幅に短縮化されると共に作業能率が向上する。また、固定孔の奥深くで基部が折損したような場合であっても、固定孔に残った基部を容易に取り出させるので、ロケートピンの交換が容易に行える。また、固定孔に残った基部を取り除くための特別な取り出しツールを備えておく必要はないのでローコストに構成される。しかも、取付ベース部に大幅な変更を加えることはなく、既存の工作機械に容易に適用される。
【0012】
また、本ロケートピン構造によれば、通常のロケートピンの交換作業において基部が固定孔にきつく嵌め込まれていたり、また、先端部が磨耗、折損した際に基部が変形したとしても、固定孔から基部が容易に取り外せるので、ロケートピンの交換作業が容易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施形態について図1〜3を用いて詳細に説明を行う。図1は、本ロケートピン構造が適用された工作機械の全体図、図2(a)は、本ロケートピン構造を説明するための拡大断面図、(b)は、(a)中におけるA−A矢視線における断面図、図3(a)〜(e)は、同例における折損したロケートピンの取り出し手順を示した側断面図である。
【0014】
本ロケートピン構造は、図1,2に示されるように、自動車の製造工程などでワークWの位置決めに用いられる工作機械Mに適用されるものであって、ロケートピン10と、このロケートピン10が固定される取付ベース部20と、ロケートピン10を取付ベース部20に抜け止め固定する固定ボルト30とを備えて構成されている。
【0015】
まず、ロケートピン10について説明する。
ロケートピン10は、図1,2に示されるように、このロケートピン10が取付ベース部20に取り付けられた際に、取付ベース部20の上面側に配置される先端部11と、取付ベース部20の固定孔21に嵌め込まれる基部12とが一体的に形成された金属製の棒状部材である。
【0016】
先端部11は、ワークWに形成されたロケート孔(図示略)に対して下方側から挿抜可能となるように、上方に向かった尖頭状に形成されている。この先端部11における下端側は、ロケート孔に合致される径状を有すると共にロケートピン10の最大径となるように形成されている。これにより、先端部11は、取付ベース部20の上面側に突出した状態で配置されると共にこの先端部11をワークWのロケート孔に挿入することによって、ワークWの位置決め固定がなされるようになっている。
【0017】
この先端部11から下方に向かってほぼ垂直状に延びるように形成された基部12は、固定孔21にきつく、且つ着脱可能に嵌め込まれるように、先端部11よりも相対的に縮径形成されている。この基部12の中央部には、下方から上方、つまり先端部11側に向かうのに従って緩やかに縮径形成されたのち、元の径状に戻るようなほぼ裾広がり状の係止部13が形成されている。そして、固定孔21内におけるこの係止部13に、固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように取付ベース部20に装着された固定用ボルト30のボルト軸先端を係止させることによって、基部12の抜け止め固定がなされるようになっている。
【0018】
さらに、この基部12における下端部には、図2(a),(b)に示されるように、下向きに尖った円錐状のテーパ部14が一体的に形成されている。このテーパ部14は、頂部15と肩部16との間に形成されたテーパ面部17に、固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように取付ベース部20に装着された固定用ボルト30のボルト軸先端が摺接されると、その摺接位置から離脱する方向に基部12を移動させるテーパ角度がつけられている。すなわち、固定孔21内におけるこのテーパ部14に固定用ボルト30のボルト軸先端を摺接させると、テーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りが発生し、固定用ボルト30のねじ込み量に応じて基部12がせり上がり移動するように構成されている。
【0019】
次に、取付ベース部20について説明する。
取付ベース部20には、図1,2に示されるように、ロケートピン10の基部12を嵌め込むための固定孔21が上方に向かって開口するように形成されている。そして、この固定孔21に基部12を嵌め込むことによってロケートピン10が上向きに支承される。
【0020】
さらに、この取付ベース部20には、取付ベース部20の垂直な側面から固定孔21に連通し、且つ固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように延設された複数の横向きのねじ孔22〜25が形成されている。
【0021】
これらのねじ孔22〜25は、全て同一径とされ、基部12のテーパ部14における高さ距離H、すなわち、テーパ部14の頂部15から肩部16までの垂直距離Hとほぼ等しくなるようなねじ径Hに形成されている。
【0022】
さらに、これらのねじ孔22〜25は、上下方向に互いにねじ径Hにほぼ等しい軸間距離をあけた状態で、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置、或いは、固定用ボルト30によってねじ径Hずつ上方に向かってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置毎に形成されている。
【0023】
最下端に位置するねじ孔22は、図2(a)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12のテーパ面部17に臨むような位置に形成されており、このねじ孔22の上側外周端部がテーパ部14における肩部16に、また下側外周端部がテーパ部14の頂部15にそれぞれほぼ一致されている。
【0024】
また、下側から2番目に位置するねじ孔23は、最下端のねじ孔22に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(b)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12のテーパ部14と係止部13との間を臨むような位置とされ、ねじ孔23の上側外周端部が係止部13の下端側に、また下側外周端部がテーパ部14の肩部17近傍にそれぞれほぼ一致されるようになっている。また、このねじ孔23は、最下端のねじ孔22よりも固定孔21の中心軸反時計回り方向に約90度ずらされて形成されている。
【0025】
また、下側から3番目に位置するねじ孔24は、下側から2番目に位置するねじ孔23に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(b)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12の係止部13の下端側を臨むような位置とされ、ねじ孔24の上側外周端部が係止部13の中央部に、また下側外周端部が係止部13の下端部にそれぞれ一致されるようになっている。また、このねじ孔24は、最下端のねじ孔22よりも固定孔21の中心軸時計回り方向に約90度ずらされて形成されており、下側から2番目に位置するねじ孔23と相対している。
【0026】
最上端に位置するねじ孔25は、下側から3番目に位置するねじ孔24に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(a)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12の係止部13の中央部を臨むような位置とされ、ねじ孔25の上側外周縁部が係止部13の上端部に、また下側外周端部が係止部13の中央部にそれぞれ一致されている。なお、このねじ孔25は、最下端のねじ孔22と同一方向に向かうように形成されている。
【0027】
そして、このねじ孔25にねじ込んだ固定用ボルト30のボルト軸先端を基部12の係止部13に係止させることによって、ロケートピン10、すなわち基部12の抜け止め固定がなされる。
【0028】
このように構成された本ロケートピン構造にあっては、磨耗、折損したロケートピン10の交換作業が次ぎのような手順によって行われる。
【0029】
すなわち、図3(a),(b)に示されるように、ロケートピン10、或いは先端部11が根元で折損した基部12の抜け止め固定をしている固定用ボルト30をねじ孔25から取り外して、基部12と取付ベース部20との係合を解除する。
【0030】
次に、取付ベース部20から取り外した固定用ボルト30を最下端のねじ孔22にねじ込んでいく。すると、固定用ボルト30のねじ込み量に応じてテーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りが発生し、基部12が上方に向かって移動を開始する。そして、固定用ボルト30のねじ込みが終了すると、基部12は元の位置から固定用ボルト30のボルト軸径、すなわち、ねじ径H(テーパ部14の高さ距離H)だけせり上がり移動する。
【0031】
そして、基部12を上方に向かってねじ径Hだけ移動させたら、ねじ孔22から固定用ボルト30を取り外す。このとき、基部12と固定孔21との嵌め合いはきつめに設定されているので、固定用ボルト30をねじ孔22から取り外しても基部12は下降しない。
【0032】
次に、図3(c)に示されるように、ねじ孔22から取り外した固定用ボルト30をねじ孔23にねじ込んでいく。そして、ここでも固定用ボルト30のねじ込み量に応じてテーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りを発生させて、基部12を上方に向かってせり上がり移動させる。そして、固定用ボルト30のねじ込みが終了すると、基部12はさらにねじ径Hだけ上方に移動する。
【0033】
そして、基部12を上方に向かって移動させたら、ねじ孔23から固定用ボルト30を取り外す。そして、このような固定用ボルト30の挿抜を、図3(d),(e)に示されるように、ねじ孔24及びねじ孔25に対しても行うことによって、基部12のせり上がり移動を繰り返す。すると、基部12は、取付ベース部20の上面側から上方に向かって徐々にその突出量を増大していく。そして、その充分に突出された基部12をプライヤなどのツールで挟み込んだのち、上方に向けて引き抜くことによって、磨耗したロケートピン10、或いは折損した基部12の取り除き作業が終了する。そして、基部12が取り外された固定孔21に新たなロケートピンの基部を嵌め合わすことによって、ロケートピン10の交換作業が終了する。
【0034】
なお、ねじ孔22〜25が形成される位置及び個数は、上述したものに限るものではなく、取付ベース部20の形状に応じて位置及び個数を任意に増減することができる。しかしながら、この実施形態のように、ロケートピン10のテーパ面部17に対して3方向から対向するようにねじ孔22〜25を設けることが好ましい。これにより、固定用ボルト30のボルト軸先端がテーパ面部17の同じ箇所ばかりに摺接することが回避されるので、テーパ面部17が磨耗してボルト軸先端との係止が防止される。
【0035】
また、本ロケートピン構造は、自動車の製造工程などでワークWの位置決めに用いられる工作機械Mに適用されるものに限るものではなく、ワークWの位置決めをする全ての工作機械に適用される。
【0036】
このように本発明のロケートピン構造によれば、取付ベース部20には、固定孔21に連通したねじ孔22〜25が形成されている。そして、これらのねじ孔22〜25に対して順々に固定用ボルト30を螺合させていき、ロケートピン10のテーパ面部17にボルト軸先端を摺接させることによって、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10の基部12をせり上がり移動させる。このように、ねじ孔22〜25における固定用ボルト30の挿抜の繰り返しによって基部12を固定孔21から徐々にせり上がり移動させるものであるから、先端部11の根元で折損したロケートピン10の交換作業を大幅に短縮化すると共に作業能率を向上させることができる。また、固定孔21の奥深くで基部12が折損したような場合であっても、固定孔21に残った基部12を容易に取り出せるので、ロケートピン10の交換を容易に行うことができる。また、基部12を固定孔21から取り除くための特別な取り出しツールを備えておく必要はなくローコストに構成することができる。しかも、取付ベース部20に大幅な変更を加えることはないので、既存の工作機械Mに容易に適用することができる。
【0037】
また、本発明のロケートピン構造によれば、通常のロケートピン10の交換作業において基部12が固定孔21にきつく嵌め込まれていたり、また、先端部11が磨耗、折損した際に基部12が変形したとしても、固定孔21から基部12が容易に取り外せるので、ロケートピン10の交換作業が容易に行えるようになる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のロケートピン構造によれば、折損したロケートピンであっても、その交換作業を容易に行うことができるロケートピン構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ロケートピン構造が適用された工作機械の全体図である。
【図2】(a)は、本ロケートピン構造を説明するための拡大断面図、(b)は、(a)中におけるA−A矢視線における断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、同例における折損したロケートピンの取り出し手順を示した側断面図である。
【図4】(a),(b)は、従来のロケートピン構造を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
10 ロケートピン
11 先端部
12 基部
14 テーパ部
20 取付ベース部
21 固定孔
22〜25 ねじ孔
30 固定用ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロケートピン構造に関するものであり、さらに詳しくは、ワークの位置決めに用いられるロケートピンの取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロケートピンは、例えば、車体ボディの組み立てを始めとする自動車の製造工程など、ワークの位置決めに数多く用いられる金属製の棒状部材である。
従来、このようなロケートピン1は、図4(a)に示されるように、図示しないワークに形成されたロケート孔に挿入される尖頭状の先端部1Aと、取付ベース部2に形成された縦穴状の固定孔3に嵌め込まれる基部1Bとを備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−160336号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなロケートピン1は、その先端部1Aがワークの位置規制を行っているうちに磨耗、折損してしまう。そのため、従来のロケートピン1は、図4(a)に示されるように、ロケートピン1の基部1Bの側方に係止している固定用ネジ4を緩めることによって、取付ベース部2から取り外せるようになっていた。しかしながら、ロケートピン1の基部1Bと取付ベース部2の固定孔3とは、精度確保のためにきつい嵌め合いとなっているうえに、先端部1Aが折損した際に基部1Bが変形してしまうことがある。すると、固定用ネジ4を緩めたにもかかわらず、基部1Bが固定孔3から素直に抜出されず、ロケートピン1の取り外しが困難になってしまうという問題があった。
【0005】
また、図4(b)に示されるように、先端部1Aの付け根でロケートピン1が折損してしまうと、基部1Bを掴む部分が無くなってしまうので、固定孔3に残った基部1Bの取り除きが困難になってしまうという問題があった。
そして、固定孔3に残った基部1Bの取り除きには、ドリルによる下穴あけ及びタップによるねじ切りによって基部1Bにネジ孔を形成し、そのネジ孔にボルトを螺合させたのち基部1Bと共に固定孔3から引き抜くという作業が必要とされ、その交換作業に多くの工数が費やされてしまうという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述したように従来のロケートピン構造が有している問題点を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、折損したロケートピンであっても、その交換作業を容易に行うことができるロケートピン構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記目的を達成するために、ワークの位置決めを行うべく、取付ベース部に形成された固定孔にロケートピンの基部が嵌め込まれるロケートピン構造において、
前記取付ベース部に前記固定孔に連通したねじ孔を形成し、該ねじ孔に螺合させたボルトが摺接することによって、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの基部をせり上げる円錐状部を前記ロケートピンに形成したことを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記固定孔の軸心方向に対してほぼ直角に交わるように形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、第3の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの円錐状部を臨む位置、或いは、前記ボルトによってせり上げられた状態の前記ロケートピンの円錐状部を臨む位置毎に形成されていることを特徴とする。
【0010】
また、第4の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ねじ孔は、前記ロケートピンの円錐状部の高さとほぼ等しい外径を備えていることを特徴とする。
【0011】
これらの構成によるロケートピン構造によれば、取付ベース部には、固定孔に連通したねじ孔が複数形成されている。そして、これらのねじ孔毎にボルトを螺合させ、ロケートピンの円錐状部にボルト軸先端を摺接させることによって、固定孔に嵌め込まれたロケートピンの基部をせり上がり移動させる。このように、各ねじ孔へのボルトの挿抜の繰り返しによって固定孔から基部を徐々にせり上げ移動させていくものであるから、基部より上部が折損したロケートピンの交換作業が大幅に短縮化されると共に作業能率が向上する。また、固定孔の奥深くで基部が折損したような場合であっても、固定孔に残った基部を容易に取り出させるので、ロケートピンの交換が容易に行える。また、固定孔に残った基部を取り除くための特別な取り出しツールを備えておく必要はないのでローコストに構成される。しかも、取付ベース部に大幅な変更を加えることはなく、既存の工作機械に容易に適用される。
【0012】
また、本ロケートピン構造によれば、通常のロケートピンの交換作業において基部が固定孔にきつく嵌め込まれていたり、また、先端部が磨耗、折損した際に基部が変形したとしても、固定孔から基部が容易に取り外せるので、ロケートピンの交換作業が容易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施形態について図1〜3を用いて詳細に説明を行う。図1は、本ロケートピン構造が適用された工作機械の全体図、図2(a)は、本ロケートピン構造を説明するための拡大断面図、(b)は、(a)中におけるA−A矢視線における断面図、図3(a)〜(e)は、同例における折損したロケートピンの取り出し手順を示した側断面図である。
【0014】
本ロケートピン構造は、図1,2に示されるように、自動車の製造工程などでワークWの位置決めに用いられる工作機械Mに適用されるものであって、ロケートピン10と、このロケートピン10が固定される取付ベース部20と、ロケートピン10を取付ベース部20に抜け止め固定する固定ボルト30とを備えて構成されている。
【0015】
まず、ロケートピン10について説明する。
ロケートピン10は、図1,2に示されるように、このロケートピン10が取付ベース部20に取り付けられた際に、取付ベース部20の上面側に配置される先端部11と、取付ベース部20の固定孔21に嵌め込まれる基部12とが一体的に形成された金属製の棒状部材である。
【0016】
先端部11は、ワークWに形成されたロケート孔(図示略)に対して下方側から挿抜可能となるように、上方に向かった尖頭状に形成されている。この先端部11における下端側は、ロケート孔に合致される径状を有すると共にロケートピン10の最大径となるように形成されている。これにより、先端部11は、取付ベース部20の上面側に突出した状態で配置されると共にこの先端部11をワークWのロケート孔に挿入することによって、ワークWの位置決め固定がなされるようになっている。
【0017】
この先端部11から下方に向かってほぼ垂直状に延びるように形成された基部12は、固定孔21にきつく、且つ着脱可能に嵌め込まれるように、先端部11よりも相対的に縮径形成されている。この基部12の中央部には、下方から上方、つまり先端部11側に向かうのに従って緩やかに縮径形成されたのち、元の径状に戻るようなほぼ裾広がり状の係止部13が形成されている。そして、固定孔21内におけるこの係止部13に、固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように取付ベース部20に装着された固定用ボルト30のボルト軸先端を係止させることによって、基部12の抜け止め固定がなされるようになっている。
【0018】
さらに、この基部12における下端部には、図2(a),(b)に示されるように、下向きに尖った円錐状のテーパ部14が一体的に形成されている。このテーパ部14は、頂部15と肩部16との間に形成されたテーパ面部17に、固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように取付ベース部20に装着された固定用ボルト30のボルト軸先端が摺接されると、その摺接位置から離脱する方向に基部12を移動させるテーパ角度がつけられている。すなわち、固定孔21内におけるこのテーパ部14に固定用ボルト30のボルト軸先端を摺接させると、テーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りが発生し、固定用ボルト30のねじ込み量に応じて基部12がせり上がり移動するように構成されている。
【0019】
次に、取付ベース部20について説明する。
取付ベース部20には、図1,2に示されるように、ロケートピン10の基部12を嵌め込むための固定孔21が上方に向かって開口するように形成されている。そして、この固定孔21に基部12を嵌め込むことによってロケートピン10が上向きに支承される。
【0020】
さらに、この取付ベース部20には、取付ベース部20の垂直な側面から固定孔21に連通し、且つ固定孔21の軸心方向Zに対してほぼ直角に交わるように延設された複数の横向きのねじ孔22〜25が形成されている。
【0021】
これらのねじ孔22〜25は、全て同一径とされ、基部12のテーパ部14における高さ距離H、すなわち、テーパ部14の頂部15から肩部16までの垂直距離Hとほぼ等しくなるようなねじ径Hに形成されている。
【0022】
さらに、これらのねじ孔22〜25は、上下方向に互いにねじ径Hにほぼ等しい軸間距離をあけた状態で、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置、或いは、固定用ボルト30によってねじ径Hずつ上方に向かってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置毎に形成されている。
【0023】
最下端に位置するねじ孔22は、図2(a)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12のテーパ面部17に臨むような位置に形成されており、このねじ孔22の上側外周端部がテーパ部14における肩部16に、また下側外周端部がテーパ部14の頂部15にそれぞれほぼ一致されている。
【0024】
また、下側から2番目に位置するねじ孔23は、最下端のねじ孔22に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(b)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12のテーパ部14と係止部13との間を臨むような位置とされ、ねじ孔23の上側外周端部が係止部13の下端側に、また下側外周端部がテーパ部14の肩部17近傍にそれぞれほぼ一致されるようになっている。また、このねじ孔23は、最下端のねじ孔22よりも固定孔21の中心軸反時計回り方向に約90度ずらされて形成されている。
【0025】
また、下側から3番目に位置するねじ孔24は、下側から2番目に位置するねじ孔23に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(b)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12の係止部13の下端側を臨むような位置とされ、ねじ孔24の上側外周端部が係止部13の中央部に、また下側外周端部が係止部13の下端部にそれぞれ一致されるようになっている。また、このねじ孔24は、最下端のねじ孔22よりも固定孔21の中心軸時計回り方向に約90度ずらされて形成されており、下側から2番目に位置するねじ孔23と相対している。
【0026】
最上端に位置するねじ孔25は、下側から3番目に位置するねじ孔24に固定用ボルト30をねじ込むことによってせり上げられた状態のロケートピン10のテーパ面部17を臨む位置に形成されている。すなわち、この位置は、図2(a)に示されるように、固定孔21に嵌め込まれた基部12の係止部13の中央部を臨むような位置とされ、ねじ孔25の上側外周縁部が係止部13の上端部に、また下側外周端部が係止部13の中央部にそれぞれ一致されている。なお、このねじ孔25は、最下端のねじ孔22と同一方向に向かうように形成されている。
【0027】
そして、このねじ孔25にねじ込んだ固定用ボルト30のボルト軸先端を基部12の係止部13に係止させることによって、ロケートピン10、すなわち基部12の抜け止め固定がなされる。
【0028】
このように構成された本ロケートピン構造にあっては、磨耗、折損したロケートピン10の交換作業が次ぎのような手順によって行われる。
【0029】
すなわち、図3(a),(b)に示されるように、ロケートピン10、或いは先端部11が根元で折損した基部12の抜け止め固定をしている固定用ボルト30をねじ孔25から取り外して、基部12と取付ベース部20との係合を解除する。
【0030】
次に、取付ベース部20から取り外した固定用ボルト30を最下端のねじ孔22にねじ込んでいく。すると、固定用ボルト30のねじ込み量に応じてテーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りが発生し、基部12が上方に向かって移動を開始する。そして、固定用ボルト30のねじ込みが終了すると、基部12は元の位置から固定用ボルト30のボルト軸径、すなわち、ねじ径H(テーパ部14の高さ距離H)だけせり上がり移動する。
【0031】
そして、基部12を上方に向かってねじ径Hだけ移動させたら、ねじ孔22から固定用ボルト30を取り外す。このとき、基部12と固定孔21との嵌め合いはきつめに設定されているので、固定用ボルト30をねじ孔22から取り外しても基部12は下降しない。
【0032】
次に、図3(c)に示されるように、ねじ孔22から取り外した固定用ボルト30をねじ孔23にねじ込んでいく。そして、ここでも固定用ボルト30のねじ込み量に応じてテーパ面部17と固定用ボルト30のボルト軸先端との間で滑りを発生させて、基部12を上方に向かってせり上がり移動させる。そして、固定用ボルト30のねじ込みが終了すると、基部12はさらにねじ径Hだけ上方に移動する。
【0033】
そして、基部12を上方に向かって移動させたら、ねじ孔23から固定用ボルト30を取り外す。そして、このような固定用ボルト30の挿抜を、図3(d),(e)に示されるように、ねじ孔24及びねじ孔25に対しても行うことによって、基部12のせり上がり移動を繰り返す。すると、基部12は、取付ベース部20の上面側から上方に向かって徐々にその突出量を増大していく。そして、その充分に突出された基部12をプライヤなどのツールで挟み込んだのち、上方に向けて引き抜くことによって、磨耗したロケートピン10、或いは折損した基部12の取り除き作業が終了する。そして、基部12が取り外された固定孔21に新たなロケートピンの基部を嵌め合わすことによって、ロケートピン10の交換作業が終了する。
【0034】
なお、ねじ孔22〜25が形成される位置及び個数は、上述したものに限るものではなく、取付ベース部20の形状に応じて位置及び個数を任意に増減することができる。しかしながら、この実施形態のように、ロケートピン10のテーパ面部17に対して3方向から対向するようにねじ孔22〜25を設けることが好ましい。これにより、固定用ボルト30のボルト軸先端がテーパ面部17の同じ箇所ばかりに摺接することが回避されるので、テーパ面部17が磨耗してボルト軸先端との係止が防止される。
【0035】
また、本ロケートピン構造は、自動車の製造工程などでワークWの位置決めに用いられる工作機械Mに適用されるものに限るものではなく、ワークWの位置決めをする全ての工作機械に適用される。
【0036】
このように本発明のロケートピン構造によれば、取付ベース部20には、固定孔21に連通したねじ孔22〜25が形成されている。そして、これらのねじ孔22〜25に対して順々に固定用ボルト30を螺合させていき、ロケートピン10のテーパ面部17にボルト軸先端を摺接させることによって、固定孔21に嵌め込まれたロケートピン10の基部12をせり上がり移動させる。このように、ねじ孔22〜25における固定用ボルト30の挿抜の繰り返しによって基部12を固定孔21から徐々にせり上がり移動させるものであるから、先端部11の根元で折損したロケートピン10の交換作業を大幅に短縮化すると共に作業能率を向上させることができる。また、固定孔21の奥深くで基部12が折損したような場合であっても、固定孔21に残った基部12を容易に取り出せるので、ロケートピン10の交換を容易に行うことができる。また、基部12を固定孔21から取り除くための特別な取り出しツールを備えておく必要はなくローコストに構成することができる。しかも、取付ベース部20に大幅な変更を加えることはないので、既存の工作機械Mに容易に適用することができる。
【0037】
また、本発明のロケートピン構造によれば、通常のロケートピン10の交換作業において基部12が固定孔21にきつく嵌め込まれていたり、また、先端部11が磨耗、折損した際に基部12が変形したとしても、固定孔21から基部12が容易に取り外せるので、ロケートピン10の交換作業が容易に行えるようになる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のロケートピン構造によれば、折損したロケートピンであっても、その交換作業を容易に行うことができるロケートピン構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ロケートピン構造が適用された工作機械の全体図である。
【図2】(a)は、本ロケートピン構造を説明するための拡大断面図、(b)は、(a)中におけるA−A矢視線における断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、同例における折損したロケートピンの取り出し手順を示した側断面図である。
【図4】(a),(b)は、従来のロケートピン構造を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
10 ロケートピン
11 先端部
12 基部
14 テーパ部
20 取付ベース部
21 固定孔
22〜25 ねじ孔
30 固定用ボルト
Claims (4)
- ワークの位置決めを行うべく、取付ベース部に形成された固定孔にロケートピンの基部が嵌め込まれるロケートピン構造において、
前記取付ベース部に前記固定孔に連通したねじ孔を形成し、該ねじ孔に螺合させたボルトが摺接することによって、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの基部をせり上げる円錐状部を前記ロケートピンに形成したことを特徴とするロケートピン構造。 - 前記ねじ孔は、前記固定孔の軸心方向に対してほぼ直角に交わるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロケートピン構造。
- 前記ねじ孔は、前記固定孔に嵌め込まれたロケートピンの円錐状部を臨む位置、或いは、前記ボルトによってせり上げられた状態の前記ロケートピンの円錐状部を臨む位置毎に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロケートピン構造。
- 前記ねじ孔は、前記ロケートピンの円錐状部の高さとほぼ等しい外径を備えていることを特徴とする請求項1に記載のロケートピン構造。
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JP2003201738A JP2005042783A (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | ロケートピン構造 |
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CN102155482A (zh) * | 2010-12-23 | 2011-08-17 | 大连橡胶塑料机械股份有限公司 | 活络定位装置 |
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- 2003-07-25 JP JP2003201738A patent/JP2005042783A/ja active Pending
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