JP2005042666A - Ohvエンジンの動弁装置 - Google Patents

Ohvエンジンの動弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005042666A
JP2005042666A JP2003279670A JP2003279670A JP2005042666A JP 2005042666 A JP2005042666 A JP 2005042666A JP 2003279670 A JP2003279670 A JP 2003279670A JP 2003279670 A JP2003279670 A JP 2003279670A JP 2005042666 A JP2005042666 A JP 2005042666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
cylinder
crankcase
rod
transmission rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2003279670A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Matsuda
稔 松田
Makoto Sanada
誠 真田
Kazuhiro Uehara
数博 上原
Atsushi Niimi
敦志 新美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003279670A priority Critical patent/JP2005042666A/ja
Priority to US10/886,537 priority patent/US7004132B2/en
Publication of JP2005042666A publication Critical patent/JP2005042666A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/14Tappets; Push rods
    • F01L1/146Push-rods
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/24Multi-cylinder engines with cylinders arranged oppositely relative to main shaft and of "flat" type
    • F02B75/243Multi-cylinder engines with cylinders arranged oppositely relative to main shaft and of "flat" type with only one crankshaft of the "boxer" type, e.g. all connecting rods attached to separate crankshaft bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/34Lateral camshaft position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F2001/244Arrangement of valve stems in cylinder heads
    • F02F2001/245Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースにカムシャフトが内蔵され、シリンダヘッドには機関弁が開閉作動可能に配設され、カムシャフトの回転に伴う開閉動力が伝動ロッドを介して機関弁側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置において、ンジン本体の小型、軽量化を可能としつつ伝動ロッドの組付けメンテナンス性を向上せしめる。
【解決手段】プルロッドである伝動ロッド91がシリンダバレルの側方に配置され、伝動ロッド91の一端部に、該伝動ロッド91の一端部に連動、連結される相手部材86が備える係止部96に係脱可能に係合される係合部94が設けられ、エンジン本体12もしくは該エンジン本体12に固着されるガイド部材114に、相手部材70の係止部96に前記係合部94を案内するガイド部113が設けられる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースに、クランクシャフトからの回転動力伝達によって回転するカムシャフトが内蔵され、シリンダボアを有するシリンダバレルを介してクランクケースに結合されるシリンダヘッドには機関弁が開閉作動可能に配設され、カムシャフトの回転に伴う開閉動力が伝動ロッドを介して機関弁側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置に関する。
従来、このような動弁装置は、たとえば特許文献1等により既に知られている。
特開2002−213221号公報
上記従来のものでは、エンジン本体において、クランクケースからシリンダバレルを経てシリンダヘッドに至るまでの間に、前記伝動ロッドを収容する収容室が形成されており、エンジン本体が大型化する。そこで伝動ロッドをシリンダバレルの側方に配置することにより、エンジン本体の小型、軽量化を図ることが考えられるが、その場合、伝動ロッドの両端部はエンジン本体内で相手部材に連動、連結されることになるのであるが、伝動ロッドの交換等のメンテナンス時において伝動ロッドの相手部材への組付け性を向上させておく必要があり、特に、伝動ロッドがプルロッドの場合には相手部材との係合を容易にしておく必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、エンジン本体の小型、軽量化を可能としつつ伝動ロッドの組付けメンテナンス性を向上せしめたOHVエンジンの動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースに、前記クランクシャフトからの回転動力伝達によって回転するカムシャフトが内蔵され、シリンダボアを有するシリンダバレルを介して前記クランクケースに結合されるシリンダヘッドには機関弁が開閉作動可能に配設され、前記カムシャフトの回転に伴う開閉動力が伝動ロッドを介して機関弁側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置において、前記カムシャフトの回転に応じて前記クランクケース側に牽引されるプルロッドである前記伝動ロッドが前記シリンダバレルの側方に配置され、前記伝動ロッドの一端部に、該伝動ロッドの一端部に連動、連結される相手部材が備える係止部に係脱可能に係合される係合部が設けられ、前記クランクケース、シリンダバレルおよびシリンダヘッドを含むエンジン本体もしくは該エンジン本体に固着されるガイド部材に、前記相手部材の係止部に前記係合部を案内するガイド部が設けられることを特徴とする。
また上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースに、前記クランクシャフトからの回転動力伝達によって前記クランクシャフトと平行な軸線を有して回転するカムシャフトが内蔵され、シリンダボアを有するシリンダバレルを介して前記クランクケースに結合されるシリンダヘッドには機関弁が開閉作動可能に配設され、前記カムシャフトの回転に伴う開閉動力が伝動ロッドを介して前記機関弁側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置において、前記クランクケース、シリンダバレルおよびシリンダヘッドを含むエンジン本体もしくは該エンジン本体に固着される支持部材に、前記シリンダバレルの側方に配置される前記伝動ロッドを収容する筒状のロッドケースの一端部を挿脱可能に嵌合せしめる第1嵌合孔と、前記ロッドケースの他端部を挿脱可能に嵌合せしめる第2嵌合孔とが設けられ、第1嵌合孔に嵌合された状態にある前記ロッドケースの一端側に軸方向の移動を阻止するように係合するロック部材が、前記エンジン本体もしくは前記支持部材に着脱可能に取付けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記伝動ロッドが、前記シリンダヘッド側に向かうにつれて前記シリンダボアの軸線に近づくように傾斜して配置されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記相手部材が備える連結アームの先端部に、略C字状に形成される一対の係止板が相互間にスリットを形成して対向配置されて成る前記係止部が設けられ、前記係合部は、前記両係止板に両端部を係脱可能に係合させ得る係合ピンが前記スリットに挿脱可能に挿入される支持板に固着されて成り、前記両係止板の閉鎖方向から開放方向側に前記支持板をスライドさせることを可能として前記連結アームの先端部にその延長側で対向するスライド溝と、前記係合ピンを前記両係止板の開放側に対向させる位置まで前記支持板をガイドするようにして前記スライド溝に連なるとともに前記スライド溝と協働して前記ガイド部を構成する傾斜面とを有する前記ガイド部材が、単一の金属板の折り曲げ成形により形成され、前記係止部の近傍で前記エンジン本体に前記ガイド部材が固着されることを特徴とする。
上記請求項1記載の発明によれば、伝動ロッドがシリンダバレルの側方に配置されるのでエンジン本体の小型、軽量化を図ることが可能であり、しかもプルロッドである伝動ロッドの一端部の係合部を相手部材の係止部に係合するときには、係合部をガイド部でガイドすることができるので、伝動ロッドの組付けメンテナンス性を向上せしめることができる。
また上記請求項2記載の発明によれば、伝動ロッドがシリンダバレルの側方に配置されるのでエンジン本体の小型、軽量化を図ることが可能であり、しかも伝動ロッドがロッドケースに収容されるものであり、ロッドケースの一端部をエンジン本体もしくは支持部材から容易に離脱せしめることを可能として、伝動ロッドの組付けメンテナンス性を向上せしめることができ、またロッドケースの他端部側ではロッドケースを固定する手段を不要として構造を簡素化することができる。
上記請求項3記載の発明によれば、エンジン本体のシリンダヘッド側で、伝動ロッドを配置したことによる側方への張出を抑えることができ、エンジン全体の小型化に寄与することができる。
さらに上記請求項4記載の発明によれば、部品点数を少なくした上でガイド部材を容易に形成することができ、生産性の向上に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図14は本発明を4サイクルの水平対向型4気筒エンジンに適用したときの一実施例を示すものであり、図1はエンジンの側面図、図2はエンジンの一部切欠き平面図、図3は図1の3矢視拡大正面図、図4はエンジン本体の平面図、図5はエンジン本体の底面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図6の7−7線拡大断面図、図8は図5の8−8線拡大断面図、図9は図1の9−9線断面図、図10は図5の10ー10線に沿う拡大断面図、図11は図5の11−11線に沿う拡大断面図、図12は図10の12−12線断面図、図13は図10の13−13線断面図、図14は図13の14−14線断面図である。
先ず図1〜図3において、4サイクルの水平対向型である4気筒のエンジンは、たとえば飛行機に搭載されるものであり、クランクシャフト11の軸線を前後方向に沿わせるようにして飛行機の機体の前部カウル内に収容され、複数枚のプロペラを有するスピナーがクランクシャフト11に同軸に結合される。
図4および図5を併せて参照して、このエンジンのエンジン本体12は、エンジンを後方側から見て左側に配置される左エンジンブロック13Lと、エンジンを後方側から見て右側に配置される右エンジンブロック13Rとを備える。
左エンジンブロック13Lは、左クランクケース14Lと、左クランクケース14Lに結合される左シリンダブロック15Lとを備え、右エンジンブロック13Rは、左クランクケース14Lに結合される右クランクケース14Rと、左クランクケース14Lとは反対側で右クランクケース14Rに結合される右シリンダブロック15Rとを備える。
左シリンダブロック15Lは、左クランクケース14Lに結合される左シリンダバレル16Lと、左クランクケース14Lとは反対側で左シリンダバレル16Lに一体に形成される左シリンダヘッド17Lとから成り、右シリンダブロック15Rは、右クランクケース14Rに結合される右シリンダバレル16Rと、右クランクケース14Rとは反対側で右シリンダバレル16Rに一体に形成される右シリンダヘッド17Rとから成る。
さらに図6を併せて参照して、両シリンダブロック15L,15Rのシリンダバレル16L,16Rには、クランクシャフト11を両側から挟んで相互に対向するシリンダボア18L,18L;18R,18Rがクランクシャフト11の軸線方向に並ぶとともに該軸線方向で相互にオフセットするようにしてそれぞれ一対ずつ設けられており、各シリンダボア18L…,18R…には、各シリンダヘッド17L,17Rとの間に燃焼室19L…,19R…を形成するようにしてピストン20L…,20R…が摺動可能に嵌合される。
両エンジンブロック13L,13Rは、前記シリンダボア18L…,18R…の軸線を略水平として対向配置されるものであり、クランクケース21を共働して構成するようにして左、右クランクケース14L,14Rが相互に締結され、前記両ピストン20L…,20R…にコンロッド22L…,22R…を介して連結されるクランクシャフト11が、前記左、右クランクケース14L,14R間で回転自在に支承される。
左クランクケース14Lには、前記コンロッド22L…の前後両側でクランクシャフト11の左半部を支承する前部ジャーナル支持壁23L、第1中間部ジャーナル支持壁24L、第2中間部ジャーナル支持壁25L、第3中間部ジャーナル支持壁26Lおよび後部ジャーナル支持壁27Lが前後方向に間隔をあけて設けられ、右クランクケース14Rには、前記コンロッド22R…の前後両側でクランクシャフト11の右半部を支承する前部ジャーナル支持壁23R、第1中間部ジャーナル支持壁24R、第2中間部ジャーナル支持壁25R、第3中間部ジャーナル支持壁26Rおよび後部ジャーナル支持壁27Rが前後方向に間隔をあけて設けられており、クランクシャフト11は、前記左クランクケース14Lの各ジャーナル支持壁23L〜27Lと、前記右クランクケース14Rの各ジャーナル支持壁23R〜27Rとによって回転自在に支承される。
左、右クランクケース14L,13Rの各ジャーナル支持壁23L〜27L,23R〜27Rは、クランクシャフト11を上下から挟む一対ずつのスタッドボルト28…およびナット29…により締結される。
ところで、前部ジャーナル支持壁23L,23Rおよび後部ジャーナル支持壁27L,27Rを締結するためのスタッドボルト28…は、第1、第2および第3中間部ジャーナル支持壁24L〜26L;24R〜26Rを締結するためのスタッドボルト28…よりも長く形成される。
而して、左クランクケース14Lの前部ジャーナル支持壁23Lに植設されて右クランクケース14Rの前部ジャーナル支持壁23Rに挿通されたスタッドボルト28…に右クランクケース14Rの外面に係合するナット29…が螺合され、右クランクケース14Rの後部ジャーナル支持壁27Rに植設されて左クランクケース14Lの後部ジャーナル支持壁27Rに挿通されたスタッドボルト28…に左クランクケース14Lの外面に係合するナット29…が螺合される。
また左クランクケース14Lの第2および第3中間部ジャーナル支持壁25L,26Lに植設されて右クランクケース14Rの第2および第3中間部ジャーナル支持壁25R,26Rに挿通されたスタッドボルト28…に第2および第3中間部ジャーナル支持壁25R,26Rに係合するようにしてナット29…が螺合され、右クランクケース14Rの第1中間部ジャーナル支持壁24Rに植設されて左クランクケース14Lの第1中間部ジャーナル支持壁24Lに挿通されたスタッドボルト28…に第1中間部ジャーナル支持壁24Lに係合するようにしてナット29…が螺合される。
また左、右エンジンブロック13L,13Rは、前記両クランクケース14L,14Rの第1、第2および第3中間部ジャーナル壁24L〜26L,24R〜26Rに対応する部分に一対ずつ配置される通しボルト30…と、一対ずつ2組のスタッドボルト32…とにより、相互に結合される。
各通しボルト30…は、第1、第2および第3中間部ジャーナル壁24L〜26L,24R〜26Rを相互に締結するために第1〜第3中間部ジャーナル壁24L〜26L,24R〜26Rに一対ずつ配設されている前記スタッドボルト28…をクランクシャフト11との間に挟むようにして、左、右エンジンブロック13L,13Rをそれぞれ貫通するものであり、左、右エンジンブロック13L,13Rのシリンダヘッド17L,17Rから突出した各通しボルト30…の両端部にナット31…がそれぞれ螺合される。しかも前記ナット31…の締めつけ時に通しボルト30…が回転しないようにするために、図示しない工具を係合させるためのたとえば六角形状の工具係合部30a…が各ナット31…から突出するようにして各通しボルト30…の両端に同軸に設けられる。
また2組のスタッドボルト32…のうち一方の組のスタッドボルト32…は、左クランクケース13Lの前部ジャーナル支持壁23Lに植設されて右エンジンブロック13Rを貫通し、右エンジンブロック13Rのシリンダヘッド17Rから突出した前記スタッドボルト32…にナット33…が螺合される。さらに2組のスタッドボルト32…のうち他方の組のスタッドボルト32…は、右クランクケース13Rの後部ジャーナル支持壁27Rに植設されて左エンジンブロック13Lを貫通し、左エンジンブロック13Lのシリンダヘッド17Lから突出した前記スタッドボルト32…にナット33…が螺合される。
しかも前記スタッドボルト32…は、左、右クランクケース13L,13Rの前部ジャーナル支持壁23L,23Rを締結する一対のスタッドボルト28…、ならびに左、右クランクケース13L,13Rの後部ジャーナル支持壁27L,27Rを締結する一対のスタッドボルト28…を、クランクシャフト11との間に挟む位置に配置されている。
また各通しボルト30…およびスタッドボルト32…は、シリンダボア18L…,18R…をたとえば90度ずつの間隔をあけて囲むように配置されるものであり、シリンダブロック13L,13Rには、シリンダバレル16L,16Rのクランクケース21への取付け面からシリンダヘッド17L,17Rまで延びる複数の取付けボス34…が前記通しボルト30…およびスタッドボルト32…を挿通せしめるべく、前記シリンダボア18L…,18R…を囲むようにして一体に設けられる。
クランクケース21の前部には、左、右クランクケース14L,14Rで協働して構成される支持筒38が前方に突出するようにして形成されており、クランクシャフト11の前部は該支持筒38内を同軸に貫通して支持筒38の前端から突出され、該支持筒38の前端からのクランクシャフト11の突出部にリングギヤ39が固定され、図示しないスピナーが該リングギヤ39に同軸に取付けられる。しかも支持筒38の前部およびクランクシャフト11間には滑り軸受40が介装され、該滑り軸受40よりも前方で支持筒38およびクランクシャフト11間には環状のシール部材(図示せず)が介装される。
エンジンの始動時には始動装置41によりクランクシャフト11に回転駆動力が付与されるものであり、該始動装置41は、クランクケース21における左クランクケース14Lの下部に支持される始動モータ42と、該始動モータ42の回転数が所定値以上となるのに応じてリングギヤ39に噛合するように突出するピニオン43とを備える従来周知のものであり、エンジンの始動後にはピニオン43がリングギヤ39から離脱して元の位置に戻る。
支持筒38内でクランクシャフト11には、複数の突起44…が周方向に等間隔をあけて突設されており、それらの突起44…によってクランク角を検出するための一対のクランク角センサ45,45が180度の位相を相互間にあけるようにして支持筒38に取付けられる。
ところで、左、右シリンダヘッド17L,17Rの上部には、各燃焼室19L…,19R…に個別に対応した吸気ポート48L…,48R…が設けられており、各吸気ポート48L…,48R…は二股に分岐して燃焼室19L…,19R…に連なるように形成される。
前記各吸気ポート48L…,48R…には、円弧状に彎曲した吸気管49L…,49R…が接続されており、それらの吸気管49L…,49R…の中間部には吸気ポート48L…,48R…に向けて燃料を噴射するための電磁式電磁式燃料噴射弁50L…,50R…がそれぞれ取付けられる。而して左エンジンブロック13L側の電磁式燃料噴射弁50L…は共通の燃料レール51Lに接続され、右エンジンブロック13R側の電磁式燃料噴射弁50R…は共通の燃料レール51Rに接続される。
エンジン本体12におけるクランクケース21の上方にはエンジン本体12で支持されるようにして吸気チャンバ52が配置される。しかも各吸気管49L…,49R…の上流端は接続管53L…,53R…の下流端に接続されており、各接続管53L…,53R…の上流端部は吸気チャンバ52の両側から該吸気チャンバ52内に突入され、吸気チャンバ52内で各接続管53L…,53R…の上流端部はラッパ状に拡開して後方側に開口する。
吸気チャンバ52の後部には、スロットルバルブ54がそれぞれ軸支された左右一対のスロットルボディ55,55の下流端が並列して接続され,両スロットルボディ55,55の上流端にはエアクリーナ56,56が接続される。しかもエアクリーナ56,56は、吸気チャンバ52に取付けられて後方に延びる支持ステー57,57で支持される。
左、右シリンダヘッド17L,17Rの下部には、各燃焼室19L…,19R…に個別に対応した排気ポート58L…,58R…が二股に分岐するようにして設けられており、各排気ポート58L…,58R…には、エンジン本体12の下方に回り込んで後方に延出される排気管59L…,59R…が接続される。
図7において、左シリンダヘッド17Lには、各気筒毎に一対ずつの機関弁である吸気弁61…が吸気ポート48L…を開閉するようにして配設されるとともに、各気筒毎に一対ずつの機関弁である排気弁62…が排気ポート58L…を開閉するようにして配設される。一方、左および右シリンダヘッド17L,17Rには、略H形に構成されたヘッドカバー60L,60Rがエンジン本体12の一部を構成するようにして結合されており、前記各吸気弁61…および各排気弁62…の前記シリンダヘッド17L,17Rからの突出端部に設けられたリフタ63…,64…が前記ヘッドカバー60L,60Rに摺動可能に嵌合され、各リフタ63…,64…およびシリンダヘッド17L,17R間には、吸気弁61…および排気弁62…を閉弁方向に付勢する弁ばね65,66が縮設される。
ヘッドカバー60L,60R内には、クランクシャフト12と平行な軸線を有する吸気側および排気側ロッカシャフト67…,68…で揺動可能に支承される吸気側および排気側ロッカアーム69…、70…が各気筒毎に収容される。吸気側ロッカアーム69には、一対の吸気弁61…のリフタ63…にそれぞれ先端部を当接させる一対の出力側アーム69a…と、単一の入力側アーム69bとが、吸気側ロッカシャフト67に関して反対側に延びるようにして一体に設けられる。また排気側ロッカアーム70には、一対の引き弁62…のリフタ64…にそれぞれ先端部を当接させる一対の出力側アーム70a…と、単一の入力側アーム70bとが、排気側ロッカシャフト68に関して同一側に配置されるようにして一体に設けられる。
図8において、クランクケース21の後部ジャーナル支持壁27L,27Rからの突出部でクランクシャフト11には駆動ギヤ71が同軸に取付けられており、該駆動ギヤ71には、クランクケース21の後部に取付けられる発電機72のロータ73が同軸にかつ相対回転不能に連結される。またクランクケース21の後部にはカバー74が取付けられており、発電機72のステータ75は該カバー74に取付けられる。
クランクケース21には、クランクシャフト11からの回転動力伝達によって軸線まわりに回転するカムシャフト76が内蔵されるものであり、クランクシャフト11と平行な軸線を有するカムシャフト76がクランクケース21に回転自在に支承され、カムシャフト76に固着された被動ギヤ77が、前記駆動ギヤ71に噛合しているアイドルギヤ78に噛合することにより、カムシャフト76は1/2に減速されてクランクシャフト11により回転駆動されることになる。
図9および図10を併せて参照して、カムシャフト76には、相互に隣接した一対の吸気側カム79,79と、両吸気側カム79,79を両側から挟む一対の排気側カム80,80とが、左シリンダバレル16Lにおける両シリンダボア18L,18L間に対応する部分、ならびに右シリンダバレル16Rにおける両シリンダボア18R,18R間に対応する部分でそれぞれ一体に設けられる。
またクランクケース21には、カムシャフト76を下方から跨ぐホルダ81が複数のボルト82…により結合されており、該ホルダ81には、一対ずつの吸気側支軸83,83および排気側支軸84,84が、二組の吸気側および排気側カム79…,80…を両側から挟むようにしてカムシャフト76と平行に支持される。
各吸気側支軸83…には、連結アーム85a…を有する吸気側カムホロア85…が吸気側カム79…に従動して揺動するようにして一対ずつ支承され、各排気側支軸84…には、連結アーム86a…を有する排気側カムホロア86…が排気側カム80…に従動して揺動するようにして一対ずつ支承される。
カムシャフト76の回転に伴う開閉動力は、第1の伝動ロッド90…を介して各吸気弁61…側に伝達され、また第2の伝動ロッド91…を介して排気弁62…側に伝達される。
第1の伝動ロッド90は、カムシャフト76の回転に応じてクランクケース21とは反対側に押されるプッシュロッドであり、吸気側カムホロア85および吸気側ロッカアーム69間に設けられる。
図11を併せて参照して、第1の伝動ロッド90の両端部には球状部92,93が設けられ、第1の伝動ロッド90の一端の球状部92は吸気側カムホロア85の連結アーム86の先端部に首振り可能に受けられ、第1の伝動ロッド90の他端の球状部93は吸気側ロッカアーム69における連結アーム69aの先端部に首振り可能に受けられる。
第2の伝動ロッド91は、カムシャフト76の回転に応じてクランクケース21側に牽引されるプルロッドであり、相手部材である排気側カムホロア86と、排気側ロッカアーム70との間に設けられる。
第2の伝動ロッド91の両端部には係合部94,95が設けられており、排気側カムホロア86および排気側ロッカアーム70の連結アーム86a,70bには、前記係合部94,95が係脱可能に係合される係止部96,97が設けられる。
第2の伝動ロッド91の一端部の係合部94が係脱可能に係合される前記係止部96は、略C字状に形成される一対の係止板96a…が相互間にスリット96bを形成して対向配置されて成るものであり、第2の伝動ロッド91の他端部の係合部95が係脱可能に係合される前記係止部97は、略C字状に形成される一対の係止板97a…が相互間にスリット(図示せず)を形成して対向配置されて成るものである。
また前記係合部94,95は、前記両係止板96a…,97a…に両端部を係脱可能に係合させ得る係合ピン94a,95aが前記スリット96b…に挿脱可能に挿入される円板状の支持板94b,95bに固着されて成る。
ところで、左シリンダヘッド17L側の2気筒の吸気弁61…および排気弁62…に対応して一対ずつ配設される第1および第2の伝動ロッド90…,91…は、左シリンダブロック15Lにおける両シリンダボア18L,18L間に対応する部分でシリンダバレル16Lの下側側方に配置され、右シリンダヘッド17R側の2気筒の吸気弁61…および排気弁62…に対応して一対ずつ配設される第1および第2の伝動ロッド90…,91…は、右シリンダブロック15Rにおける両シリンダボア18R,18R間に対応する部分でシリンダバレル16Rの下側側方に配置される。
しかも図12で明示するように、第1の伝動ロッド90…は、筒状である第1のロッドケース98に対をなして収容され、第2の伝動ロッド91…は、筒状に形成されて第1のロッドケース98の両側に配置される第2のロッドケース99,99に個別に収容される。
また第1および第2の伝動ロッド90…,91…、すなわちそれらの伝動ロッド90…,91…を収容した第1および第2のロッドケース98,99,99は、シリンダヘッド17L,17R側に向かうにつれてシリンダボア18L…,18R…の軸線に近づくように傾斜して配置されるものであり、左右のシリンダブロック15L,15Rにおいて、前記シリンダボア18L,18L間の中央部ならびにシリンダボア18R,18R間の中央部に対応する部分には、前記各ロッドケース98,99,99の一部を収容し得る凹部100…が設けられる。
ところで、エンジン本体12におけるクランクケース21には複数のボルト101…により支持部材102が固着されており、この支持部材102には、第1のロッドケース98に対応した筒状支持部102aと、対をなす第2のロッドケース99,99に対応した筒状支持部102b,102bとが相互に連なって一体に形成されており、第1のロッドケース98の一端部は筒状支持部102aに挿入され、第2のロッドケース99,99の一端部は筒状支持部102b,102bに挿入される。
また前記筒状支持部102a,102b,102bの先端部内面は、第1嵌合孔103,104…を形成するようにして拡径されており、第1のロッドケース98の一端部は筒状支持部102aの第1嵌合孔103に気密に嵌合され、第2のロッドケース99…の一端部は筒状支持部102b…の第1嵌合孔104…に気密に嵌合される。
しかも支持部材102には、第1嵌合孔103,104…に嵌合された状態にある第1および第2のロッドケース98,99…の一端側外周に設けられている環状溝108,109…に係合してそれらのロッドケース98,99…の軸方向移動を阻止する平板状のロック部材107が、ボルト110により着脱可能に取付けられる。
一方、エンジン本体12のヘッドカバー60L,60Rには、前記第1のロッドケース98の他端部を気密にかつ挿脱可能に嵌合せしめる第2嵌合孔105と、前記第2のロッドケース99,99の他端部を気密にかつ挿脱可能に嵌合せしめる第2嵌合孔106…とが設けられている。しかも排気側ロッカアーム70が備える連結アーム70bの先端部に設けられている係止部97に、第2の伝動ロッド91の他端部に設けられている係合部95を係合する際に、第2のロッドケース99を第2嵌合孔106から離脱せしめた状態で第2の伝動ロッド91の外面を第2嵌合孔106の内面に摺接させることにより、係合部95を係止部97側に案内することが可能である。
またヘッドカバー60L,60Rの下部には、前記係止部97に対する係合部95の係脱操作ならびに吸気側ロッカアーム69の連結アーム69aへの第1の伝動ロッド90の当接、係合操作を容易とするとともに排気側ロッカアーム70の着脱操作を可能とするためのカバー111L,111Rが締結され、ヘッドカバー60L、60Rの上部には、吸気側ロッカアーム69の着脱操作を可能とするためのカバー112L,112Rが締結される。
図13を併せて参照して、エンジン本体12におけるクランクケース21には、単一の金属板の折り曲げ成形により形成されたガイド部材114が、排気側カムホロア86,86の近傍に配置されており、このガイド部材114は、前記ホルダ81をクランクケース21に締結する複数のボルト82…の一部のボルト82…による共締めにより、ホルダ81とともにクランクケース21に固着される。
さらに図14を参照して、前記ガイド部材114は、第2の伝動ロッド91…の一端部の係合部94…を排気側カムホロア86…が備える連結アーム86a…の先端の係止部96…に係合する際に係合部94…をガイドする一対のガイド部113,113を備えるものであり、ガイド部113は、係合部94の支持板94bをスライドさせることを可能として前記連結アーム86aの先端部にその延長側で対向するスライド溝115と、係合部94の係合ピン94aを係止部96における両係止板96aの開放側に対向させる位置まで前記支持板94bをガイドするようにしてスライド溝115に連なる傾斜面116とで構成される。
しかも前記係合部94の支持板94bを受け入れる側で前記スライド溝115の端部には、外方に向かうにつれて幅を広くした拡開部115aが形成されており、前記支持板94bのスライド溝115への挿入が容易となる。またガイド部材114には、係止部96…に係合部94…を係合操作する際に、図10の鎖線で示すように、前記排気側カムホロア86を当接、保持するための当接保持部117…が一体に設けられる。
各シリンダヘッド17L,17Rには、各燃焼室19L…,19R…毎に一対ずつの点火プラグ120L,120L…,120R,120R…が取付けられる。また両吸気管49L,49L;49R,49R間でシリンダヘッド17L,17Rの上部側面には、電装品である点火コイル121L…,121R…が、吸気チャンバ52の両側にそれぞれ一対ずつ並ぶようにして取付けられており、各点火コイル121L…,121R…に一対ずつ連なるハイテンションコード122…は前記点火プラグ120L,120L…,120R,120R…に接続される。
しかも一対の点火コイル121L…,121R…の一方が不調になったときでも、各燃焼室19L…,19R…で確実に点火し得るようにするために、同一の点火コイル121L…,121R…に連なる一対のハイテンションコード122,122は相互に異なる燃焼室19L…,19R…の点火プラグ120L…,120R…に接続される。
吸気チャンバ52の前部側壁外面には電子制御ユニット123がエンジンの運転を制御すべく取付けられており、吸気チャンバ52内の吸気圧および吸気温を検出するための吸気圧センサ124および吸気温センサ125が、電子制御ユニット123から吸気チャンバ52の前部側壁を貫通して吸気チャンバ52内に挿入される。
ところで電磁式燃料噴射弁50L…,50R…、前記点火コイル121L…,121R…および電子制御ユニット123は、吸気チャンバ52の周囲に配置されるのであるが、電磁式燃料噴射弁50L…,50R…、点火コイル121L…,121R…および電子制御ユニット123は、吸気チャンバ52の少なくとも一部を覆ってエンジン本体12に取付けられるシールドカバー126で覆われる。
このシールドカバー126は、この実施例では吸気チャンバ52の後部を除く大部分、ならびにエンジン本体12の上部を覆うようにして、たとえば鋼板により形成されるものであり、該シールドカバー126の開口縁部は、エンジン本体12に接触するように形成される。また点火コイル121L…,121R…から延びるハイテンションコード122の一部も前記シールドカバー126で覆われる。
このように電磁式燃料噴射弁50L…,50R…、点火コイル121L…,121R…および電子制御ユニット123を1つのシールドカバー126で覆ってシールドすることにより、各電装品を個別にシールドするものに比べると、部品点数の低減を図るとともにエンジン全体のコンパクト化を図りつつ、電装品のシールドが可能となる。しかもハイテンションコード122…の一部も前記シールドカバー126で覆うことにより、シールドカバー126で覆われた部分ではハイテンションコード122…自体の個別シールドを外すことができるので、ハイテンションコード122…の2次電圧降下を、個別シールドを外したことによって向上することができる。
また吸気チャンバ52の前部側壁外面に、電子制御ユニット123が取付けられており、吸気チャンバ52内の吸気圧および吸気温を検知する吸気圧センサ124および吸気温センサ125が、電子制御ユニット123から吸気チャンバ52の前部側壁を貫通して吸気チャンバ52内に挿入されているので、電子制御ユニット123のシールドを可能とした上で、吸気圧センサ124および吸気温センサ125を電子制御ユニット123に直接接続するようにして導線接続の手間を省くことができる。
次にこの実施例の作用について説明すると、クランクケース21に内蔵されるとともにクランクシャフト21で回転駆動されるカムシャフト76の回転に応じてクランクケース21側に牽引されるプルロッドである第2の伝動ロッド91の一端部に、第2の伝動ロッド91の一端部に連動、連結される相手部材である排気側カムホロア86が備える係止部96に係脱可能に係合される係合部94が設けられており、エンジン本体12のクランクケース21に固着されるガイド部材114に、排気側カムホロア86の係止部96に係合部94を案内するガイド部113が設けられている。
したがって第2の伝動ロッド91の一端部の係合部94を排気側カムホロア86の係止部96に係合するときには、係合部94をガイド部113でガイドすることができるので、第2の伝動ロッド91の組付けメンテナンス性を向上せしめることができる。
しかも前記カムシャフト76の回転に応じてシリンダは17L,17R側に押されるプッシュロッドである第1の伝動ロッド90と、前記第2の伝動ロッド91とは、シリンダバレル16L,16Rの下側側方に配置されるので、エンジン本体12の小型、軽量化を図ることが可能である。
また対をなす第1の伝動ロッド90,90が筒状である第1のロッドケース98に収容され、第2の伝動ロッド91は筒状である第2のロッドケース99に個別に収容されるのであるが、エンジン本体12のクランクケース21に固着される支持部材102には、第1および第2のロッドケース98,99…の一端部を挿脱可能に嵌合せしめる第1嵌合孔103,104…が設けられ、エンジン本体12の一部をなすヘッドカバー60L,60Rには、第1および第2のロッドケース98,99…の他端部を挿脱可能に嵌合せしめる第2嵌合孔105,106…が設けられ、第1嵌合孔103,104…に嵌合された状態にある各ロッドケース98,99…の一端側に軸方向の移動を阻止するように係合するロック部材107が、前記支持部材102に着脱可能に取付けられている。
このようなロッドケース98,99…の支持構造によれば、各ロッドケース98,99…の一端部を支持部材102から容易に離脱せしめることを可能として、各伝動ロッド90,91…の組付けメンテナンス性を向上せしめることができ、またロッドケース98,99…の他端部側ではロッドケース98,99…を固定する手段を不要として構造を簡素化することができる。
また前記各伝動ロッド90,91…は、シリンダヘッド17L,17R側に向かうにつれてシリンダボア18L…,18R…の軸線に近づくように傾斜して配置されるものであるので、エンジン本体12のシリンダヘッド17L,17R側で、伝動ロッド98,99…を配置したことによる側方への張出を抑えることができ、エンジン全体の小型化に寄与することができる。
さらに排気側カムホロア86が備える連結アーム86aの先端部に設けられる係止部96は、略C字状に形成される一対の係止板96a…が相互間にスリット96bを形成して対向配置されて成るものであり、また第2の伝動ロッド91の一端部に設けられる係合部94は、両係止板96a…に両端部を係脱可能に係合させ得る係合ピン94aが前記スリット96bに挿脱可能に挿入される支持板94bに固着されて成るものであり、係合部94を係止部96に案内するガイド部113は、クランクケース21に固着されたガイド部材114に設けられる。
しかも前記ガイド部113は、前記係止部96における両係止板96a…の閉鎖方向から開放方向側に係合部94の支持板94bをスライドさせることを可能として吸気側カムホロア86の連結アーム86aの先端部にその延長側で対向するスライド溝115と、係合部94の係合ピン94aを前記両係止板96a…の開放側に対向させる位置まで前記支持板94bをガイドするようにして前記スライド溝115に連なる傾斜面116とで構成されるものであり、スライド溝115および傾斜面116を有するガイド部材114は、単一の金属板の折り曲げ成形により形成されている。
したがって部品点数を少なくした上でガイド部材114を容易に形成することができ、生産性の向上に寄与することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
エンジンの側面図である。 エンジンの一部切欠き平面図である。 図1の3矢視拡大正面図である。 エンジン本体の平面図である。 エンジン本体の底面図である。 図3の6−6線断面図である。 図6の7−7線拡大断面図である。 図5の8−8線拡大断面図である。 図1の9−9線断面図である。 図5の10ー10線に沿う拡大断面図である。 図5の11−11線に沿う拡大断面図である。 図10の12−12線断面図である。 図10の13−13線断面図である。 図13の14−14線断面図である。
符号の説明
11・・・クランクシャフト
12・・・エンジン本体
16L,16R・・・シリンダバレル
17L,17R・・・シリンダヘッド
18L,18R・・・シリンダボア
21・・・クランクケース
61・・・機関弁としての吸気弁
62・・・機関弁としての排気弁
76・・・カムシャフト
86・・・相手部材としての排気側カムホロア
86a・・・連結アーム
90,91・・・伝動ロッド
94・・・係合部
94a・・・係合ピン
94b・・・支持板
96・・・係止部
96a・・・係止板
96b・・・スリット
98,99・・・ロッドケース
102・・・支持部材
103,104・・・第1嵌合孔
105,106・・・第2嵌合孔
107・・・ロック部材
113・・・ガイド部
114・・・ガイド部材
115・・・スライド溝
116・・・傾斜面

Claims (4)

  1. クランクシャフト(11)を回転自在に支承するクランクケース(21)に、前記クランクシャフト(11)からの回転動力伝達によって回転するカムシャフト(76)が内蔵され、シリンダボア(18L,18R)を有するシリンダバレル(16L,16R)を介して前記クランクケース(21)に結合されるシリンダヘッド(17L,17R)には機関弁(62)が開閉作動可能に配設され、前記カムシャフト(76)の回転に伴う開閉動力が伝動ロッド(91)を介して機関弁(62)側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置において、前記カムシャフト(76)の回転に応じて前記クランクケース(21)側に牽引されるプルロッドである前記伝動ロッド(91)が前記シリンダバレル(16L,16R)の側方に配置され、前記伝動ロッド(91)の一端部に、該伝動ロッド(91)の一端部に連動、連結される相手部材(86)が備える係止部(96)に係脱可能に係合される係合部(94)が設けられ、前記クランクケース(21)、シリンダバレル(16L,16R)およびシリンダヘッド(17L,17R)を含むエンジン本体(12)もしくは該エンジン本体(12)に固着されるガイド部材(114)に、前記相手部材(86)の係止部(96)に前記係合部(94)を案内するガイド部(113)が設けられることを特徴とするOHVエンジンの動弁装置。
  2. クランクシャフト(11)を回転自在に支承するクランクケース(21)に、前記クランクシャフト(11)からの回転動力伝達によって回転するカムシャフト(76)が内蔵され、シリンダボア(18L,18R)を有するシリンダバレル(16L,16R)を介して前記クランクケース(21)に結合されるシリンダヘッド(17L,17R)には機関弁(61,62)が開閉作動可能に配設され、前記カムシャフト(76)の回転に伴う開閉動力が伝動ロッド(90,91)を介して前記機関弁(61,62)側に伝達されるOHVエンジンの動弁装置において、前記クランクケース(21)、シリンダバレル(16L,16R)およびシリンダヘッド(17L,17R)を含むエンジン本体(12)もしくは該エンジン本体(12)に固着される支持部材(102)に、前記シリンダバレル(16L,16R)の側方に配置される前記伝動ロッド(90,91)を収容する筒状のロッドケース(98,99)の一端部を挿脱可能に嵌合せしめる第1嵌合孔(103,104)と、前記ロッドケース(98,99)の他端部を挿脱可能に嵌合せしめる第2嵌合孔(105,106)とが設けられ、第1嵌合孔(103,104)に嵌合された状態にある前記ロッドケース(98,99)の一端側に軸方向の移動を阻止するように係合するロック部材(107)が、前記エンジン本体(12)もしくは前記支持部材(102)に着脱可能に取付けられることを特徴とするOHVエンジンの動弁装置。
  3. 前記伝動ロッド(90,91)が、前記シリンダヘッド(17L,17R)側に向かうにつれて前記シリンダボア(18L,18R)の軸線に近づくように傾斜して配置されることを特徴とする請求項1または2記載のOHVエンジンの動弁装置。
  4. 前記相手部材(86)が備える連結アーム(86a)の先端部に、略C字状に形成される一対の係止板(96a)が相互間にスリット(96b)を形成して対向配置されて成る前記係止部(96)が設けられ、前記係合部(94)は、前記両係止板(96a)に両端部を係脱可能に係合させ得る係合ピン(94a)が前記スリット(96b)に挿脱可能に挿入される支持板(94b)に固着されて成り、前記両係止板(96a)の閉鎖方向から開放方向側に前記支持板(94b)をスライドさせることを可能として前記連結アーム(86a)の先端部にその延長側で対向するスライド溝(115)と、前記係合ピン(94a)を前記両係止板(96a)の開放側に対向させる位置まで前記支持板(94b)をガイドするようにして前記スライド溝(115)に連なるとともに前記スライド溝(115)と協働して前記ガイド部(113)を構成する傾斜面(116)とを有する前記ガイド部材(114)が、単一の金属板の折り曲げ成形により形成され、前記係止部(96)の近傍で前記エンジン本体(12)に前記ガイド部材(114)が固着されることを特徴とする請求項1記載のOHVエンジンの動弁装置。
JP2003279670A 2003-07-25 2003-07-25 Ohvエンジンの動弁装置 Abandoned JP2005042666A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003279670A JP2005042666A (ja) 2003-07-25 2003-07-25 Ohvエンジンの動弁装置
US10/886,537 US7004132B2 (en) 2003-07-25 2004-07-09 Valve train for OHV engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003279670A JP2005042666A (ja) 2003-07-25 2003-07-25 Ohvエンジンの動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005042666A true JP2005042666A (ja) 2005-02-17

Family

ID=34131468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003279670A Abandoned JP2005042666A (ja) 2003-07-25 2003-07-25 Ohvエンジンの動弁装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7004132B2 (ja)
JP (1) JP2005042666A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160012710A (ko) * 2014-07-25 2016-02-03 현대중공업 주식회사 엔진의 푸시로드 커버

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4739277B2 (ja) * 2007-04-27 2011-08-03 本田技研工業株式会社 V型エンジン

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6634330B2 (en) * 2000-11-16 2003-10-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Valve system for engine
JP3866556B2 (ja) 2000-11-16 2007-01-10 本田技研工業株式会社 エンジンにおけるオイルポンプ取付け構造
US6883485B2 (en) * 2001-12-07 2005-04-26 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha OHV and gear mechanism for engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160012710A (ko) * 2014-07-25 2016-02-03 현대중공업 주식회사 엔진의 푸시로드 커버

Also Published As

Publication number Publication date
US20050034698A1 (en) 2005-02-17
US7004132B2 (en) 2006-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007285236A (ja) カム軸により回転駆動される補機を備える内燃機関
JP2008088867A (ja) 車両用内燃機関の吸気制御装置
JP2006200367A (ja) 自動二輪車用エンジン
JP2014070639A (ja) カム駆動ギヤ機構のバックラッシュ調整装置
JPH1089147A (ja) 内燃エンジンのシリンダヘッド構造
JP4906542B2 (ja) 内燃機関の2次空気供給装置
JP2006342815A (ja) Vベルト式無段変速装置内蔵エンジン
CA2473433C (en) Engine
JP2000120410A (ja) エンジンのプッシュロッドカバー構造
JP2005042666A (ja) Ohvエンジンの動弁装置
JP4799449B2 (ja) 内燃機関のカムシャフト軸受構造
JPH10184445A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド構造
JP2000130254A (ja) 車両用エンジン
JPS60187706A (ja) 四弁式内燃機関
US6953015B2 (en) Engine
US6848411B2 (en) Secondary balancer of vertical engine of outboard motor
US6883485B2 (en) OHV and gear mechanism for engine
TW200424424A (en) Overhead cam engine
JP4073842B2 (ja) エンジンのプラグキャップ取付け構造
JP2009085112A (ja) V型多気筒エンジンの吸気量制御装置
JP3777329B2 (ja) エンジンの動弁装置におけるアーム支持構造
JP4177687B2 (ja) 頭上カム型エンジン
JP2000170542A (ja) 船外機
JPH025748A (ja) 自動2輪車のエンジン
JP4602212B2 (ja) 車両用パワーユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20080212